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シンプルデザインとお手頃価格の街乗りスポーツ自転車「Cream(クリーム) CS 」が登場

あさひは6月10日、サイクルベースあさひオンラインショップ限定ブランドの「Cream(クリーム)」シリーズに、街乗りスポーツ自転車タイプの「CS」が登場した。

「Cream(クリーム)」はサイクルベースあさひ公式オンラインショップ限定ブランド。“シンプルでお手頃価格、これが良いと思える自転車「Cream」”をコンセプトに、ライフスタイルに合わせてカスタマイズが可能なのを売りにしている。

「CS」はスポーツサイクルの走行性やデザインと、シティサイクルの実用性とメンテナンスフリー機構をあわせた街乗り自転車。アルミ製フレームとスチール製フロントフォークを組み合わせ、車体重量は12.5キロと軽量なのが特徴だ。ハンドルはやや手前に曲がり、手首に優しいトレッキングタイプに、音鳴りと細かい調整が不要でシティサイクルにも使われているローラーブレーキを採用した。

LEDライト装着タイプは、常時点灯タイプのLEDライトを採用。スポーティーなデザインでハンドル部分に固定するタイプだ(LEDライト仕様のみ/2020年夏頃発売予定)。

また、オプションでCream CS用フロントバスケットセットとアルミフェンダーセットも用意。装着することで街乗り性能が向上する。

変速機はシマノ製外装7段変速で、サイズは155cm~(470mm)、170cm~(530mm)と2種類を用意。あさひネットワーキング店、あさひ楽天市場店、あさひYahoo!店のみでの取扱いとなる。価格は、ライトなしモデルが2万3980円(税込、以下同)、ライト付きモデルが2万5980円。

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コーダーブルームのエンデュランスロードバイク「FARNA」リムブレーキモデルが発売

総合自転車メーカー「ホダカ」 のスポーツバイクブランド「KhodaaBloom (コーダーブルーム)」は6月10日、エンデュランスロードバイクFARNA (ファーナ) のリムブレーキモデルを6月12日に発売すると発表した。

写真はFARNA105

エンデュランスロードバイク「FARNA」は、欧米人と比較して小柄で手足が短めな日本人に合わせたフレーム設計が特長。重量剛性比の高いアルミ合金にトリプルバテッド加工を施したパイプで構成され、地面からの突き上げを和らげる横方向に扁平加工したチュービングを取り入れている。また、スムースウェルド工法を用い、2 重の溶接を施し手作業で溶接部の凹凸を研磨することで応力集中の原因となる溶接部の急激な肉厚の変化を除去している。

新モデルではリア三角の設計を改めてチェーンステーを従来よりもサイズにより10~15mm 短縮し、加速感を高めている。一方で従来モデルと同等のフロントセンター長を確保し、エンデュランスロードバイクとしての走行安定感もキープしている。コンポーネントはブレーキキャリパーやホイールに至るまでシマノコンポーネントで統一し、Continental ULTRASPORT タイヤを使用。395/430mmサイズは小柄な方が扱いやすいコンパクトハンドルを採用しているので無理のない操作を売りにしている。

発売するのは105、TIAGRAの2モデル。目的や用途に合わせてコンポーネントグレード別に選択できる。105 モデルでは140cm 代の小柄なライダーに最適なフィッティングを提供できるフレームサイズ395mm(XS サイズ)を用意した。

 

車体はAll-New“EAST-L”Triple Butted,Smooth WeldアルミフレームとAll-Newテーパーフルカーボンフロントフォークの組み合わせ。

FARNA 105コンポーネントはシマノ 105で、クランクは105 50/34T、スプロケットは11-32T 11速。ブレーキはシマノ 105キャリパーブレーキ。タイヤは Continental ULTRASPORT 700X25C BK/BK。重量は8.8kg (500mm)。カラーはホワイト、マットブラックの2色で、価格は13万3000円(税抜、以下同)。

FARNA TIAGRAのコンポーネントはシマノ TIAGRAで、クランクはTIAGRA 50/34T、スプロケットは11-32T 10速。ブレーキはシマノ TIAGRAキャリパーブレーキ。タイヤは Continental ULTRASPORT 700X25C BK/BK。重量は9.2kg (500mm)。カラーはマットガンメタル、マットレッドの2色で、価格は9万9900円。両モデルとも2021年モデル継続。

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最強アシスト・フル加速でエコドライブ!? 日本版Eバイクの効率的な走り方【E-Bikeライディングテクニック】

エンジンやモーター付きの乗り物で重要な事の1つが環境に優しいだけでなく、燃費運転で長い距離を走れるエコドライブだ。一般的にエコドライブと言えば、ふんわりアクセルでゆっくり加速するのが一般的だ。

しかし日本版E-Bikeの世界では、エコドライブはアシストモードを最強にして、フル加速で走るのが長い距離を走るコツとして知られている。クルマやオートバイで言うならば、ゼロヨン加速が良ければ良いほどエコドライブと言っているように聞こえるだろう。しかし、E-Bikeはパワードスーツという目線で見て、日本版アシストの特性や、実際に長時間乗ればその理由はわかる。今回、日本版Eバイクの効率的な走り方を解説する。

Eバイクは自転車のカタチをしたパワードスーツだ【E-Bikeコラム】

 

日本の電動アシスト自転車の法律

出典:http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20170629_2.pdf

電動アシスト自転車の出力基準は道路交通法施行規則第一条の三で次のように規定される。

第一条の三 法第二条第一項第十一号の二の内閣府令で定める基準は、次に掲げるとおりとする。

一 人の力を補うために用いる原動機が次のいずれにも該当するものであること。
イ 電動機であること。
ロ 二十四キロメートル毎時未満の速度で自転車を走行させることとなる場合において、人の力に対する原動機を用いて人の力を補う力の比率が、(1)又は(2)に掲げる速度の区分に応じそれぞれ(1)又は(2)に定める数値以下であること。
(1) 十キロメートル毎時未満の速度 二(三輪の自転車であつて牽けん引されるための装置を有するリヤカーを牽けん引するものを走行させることとなる場合にあつては、三)
(2) 十キロメートル毎時以上二十四キロメートル毎時未満の速度 走行速度をキロメートル毎時で表した数値から十を減じて得た数値を七で除したものを二から減じた数値(三輪の自転車であつて牽けん引されるための装置を有するリヤカーを牽けん引するものを走行させることとなる場合にあつては、走行速度をキロメートル毎時で表した数値から十を減じて得た数値を三分の十四で除したものを三から減じた数値)
ハ 二十四キロメートル毎時以上の速度で自転車を走行させることとなる場合において、原動機を用いて人の力を補う力が加わらないこと。
ニ イからハまでのいずれにも該当する原動機についてイからハまでのいずれかに該当しないものに改造することが容易でない構造であること。
二 原動機を用いて人の力を補う機能が円滑に働き、かつ、当該機能が働くことにより安全な運転の確保に支障が生じるおそれがないこと。

人の力に対するモーターによるアシスト比率が時速10キロ未満では最大2。時速10キロ以上では走行速度が上がるほどアシスト比率が徐々に減少して、時速24kmキロでは0になる減衰式アシスト出力を採用している。

日本式E-Bikeのエコドライブのコツは「最強アシスト・フル加速」

日本式E-Bikeのエコドライブのコツは「最強アシスト・フル加速」。シマノ STEPSなら「HIGH」モード、Bosch Performance Line CXなら「TURBO」か「EMTB」モードに設定し、強力なトルクで瞬時に時速24キロまで引っ張り、アシスト外領域まで持っていくのだ。

自動車やオートバイでは、ふんわり加速でエコドライブを推奨する一方、E-Bikeでは最強アシスト・フル加速でエコドライブが一般化しているのか。

出典:http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20170629_2.pdf

それは日本式アシストの特徴が関係している。日本の法律では高速域でアシストが少なくなるため、エコモードでアシストを行うと、脚力の消耗が大きくなる。そのため、時速20キロ以上の薄いアシストやアシストオフの速度になると、車体の重さで人力トルク負けして加速が遅くなる。特にアシストが切れる時速24キロ以降が顕著だ。

その一方で、最大のアシストモードを使うと、楽に発進できるがアシスト力が高いと電池の消耗も激しくなる。しかし、一般的なE-Bikeなら時速24キロまでわずか2.5秒から3秒で達成し、時速23キロから24キロほどで巡航するのが一般的だ。時速20キロを超える速度では、アシスト力が少なくなり電池の消耗も抑えられる。そのため日本仕様のE-Bikeは平地を時速23キロでずっと走っていると、航続距離の表示が減らなかったり、航続距離表示が増える現象が発生することもある。実際、トルクが弱いエコモードでダラダラ加速した場合と、トルクが強いHIGHやTURBOモードで一気に加速した場合では、後者のほうが人力速度域の加速や速度維持が容易だ。

(出典:bosch-ebike.jp)

洞察力が高い人はカタログでの航続距離が剥離するのでは?と思うだろう。自転車協会が定める電動アシスト自転車の「一充電あたりの走行距離」は、最大でもアシストを積極的に活用する時速15キロしかスピードが出ないため、カタログ値よりも実際の航続距離は伸びることが多い。HIGHモードで90キロ走行できるフルサスE-MTB「BESV TRS2 AM」で、HIGHモードを使い、淡路島1週150キロ(獲得標高1200メートル)を達成した実例もある。

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低アシストモードをあえて使う場面

「最強アシスト・フル加速」エコドライブを知ると、低アシストモードの意味があるのかと疑問に思うかもしれないが、意味はある。

1つ目は住宅街など意図的に低速で走行する場面。この場合、エコドライブよりも周囲の安全が重要なのに加え、強力なアシストで低速走行すると電池の消耗が激しくなるからだ。因みに、低速走行の中でも電池の消耗が激しいのがオフロード走行。オフロードはアシスト領域が高い時速20キロ以下で走行するだけでなく、道が荒れており、強力なアシストを多用するため電池の消耗が激しい。

2つ目は、荒れた道など、高いアシスト率で走行するとスリップするような場面。このような場面では最大アシストモードで走行するとスリップして転倒してしまうため、わざとアシスト力を落として走行するのが一般的だ。

欧州版E-Bikeでは、最強アシスト・フル加速のエコドライブができない理由

GIANT FUSE-E+(欧州仕様)

日本版E-Bikeはロングライドが容易なのに対し、欧州版E-Bikeはどうなのか。EU仕様は時速25キロまで一定にアシストできるため電池の消耗が激しいだろう。Bosch E-Bike Systemの海外サイトでは、Range AssistantというWebページがある。これは走行条件を事細かく設定することで、実際の航続距離がわかるというもの。試しにBosch Performance Line CX+500Whバッテリーを搭載したE-MTBでTURBOモードで時速24キロ巡航を行った場合の航続距離を調べてみた。

距離はなんとわずか55キロ。因みにeMTBモードで62キロ、TOURモードで72キロ、ECOモードで110キロのためロングライドは夢だ。因みに日本仕様の場合、カタログ値でTURBOモードで79キロ、eMTBモードで99キロ、TOURモードで101キロ、ECOモードで140キロ。しかし、前にも書いたとおり日本仕様の特性を活かせばTURBOモードで100キロ超えも不可能ではない。

筆者は何回かEU仕様のE-Bikeに乗ったことがあるが、いくらEU仕様でもアシスト比率が下がるモードは力が無い。日本仕様のように常時ハイモード中毒に陥ると「何が悲しくて電池消耗対策でエコモードにしないといけないのか」と思うようになる。

FLYER Uproc3(出典:flyer-bikes.com)

そのため、海外のE-Bikeにはバッテリーを2個装着した「デュアルバッテリー」仕様も存在する。大容量バッテリーを2つ搭載することで1000Whクラスを実現し、最大航続距離は500Whバッテリーの2倍以上を実現した。Range AssistantでBosch Performance Line CX+500Wh×2バッテリーで調べると、TURBOモードで110キロ、eMTBモードで126キロ、TOURモードで145キロ、ECOモードで220キロ。これで、何とかロングライドが楽しめるレベルだが、日本仕様には及ばない。

日本版E-Bikeの欠点は、加速性能が車体性能に委ねられること

日本版E-Bikeの欠点は、加速性能が車体性能に委ねられることだ。これは、アシスト力の減退領域のおかげで高速域では人力の比率が大きくなるため、日本版E-Bikeは遅いというイメージがつきまとっている。

しかし、TREK Rail9.7等の登場により、日本版E-Bikeは遅いというイメージは変わりつつある。筆者はTREK Rail9.7を借用してサイクリングロードから峠、トレイルまで約380キロほど走ったが、舗装路で驚いたのが時速24キロを超えてからペダルを踏んだ感覚が人力自転車に近い感覚で進むこと。筆者の場合、アルミフルサスE-MTB「BESV TRS2 AM」の平地巡航が時速23キロなのに対し、TREK Rail9.7は時速26キロで巡航でき、時速30キロで平地走行する人力自転車なら容易についていけると感じた。

Bosch Performance Line CXのような汎用的E-Bikeユニットで、この領域まで達成してしまった現在、E-Bikeが遅いというイメージは、遅い車体のE-Bikeしか乗ったことが無いか、単なる妄想にしか過ぎない。近い内に手頃な価格で時速30キロで人力走行できるE-Bikeがやってくるだろう。

文:松本健多朗

シマノ・Di2仕様も用意したフルサス/ハードテイルE-MTB「XROSS・DXシリーズ」【E-Bikeまとめ】

E-Bikeブーム前に、電動アシストユニットを搭載したE-ロードバイクを製造した事で知られている、ライフサイズモビリティの自転車ブランド「XROSS」。現在はフルサスペンションE-MTB、ハードテールE-MTBの「DX」シリーズを展開している。

出典:xrossworld.com、以下同

DXシリーズは27.5インチホイールを採用したE-MTB。フレームは、モーターハウスとダウンチューブを直線的にレイアウトを採用し、コンパクトなトライアングル設計と、重量の集中化、モーターハウスと障害物とのクリアランスが拡大したのを売りにしている。ドライブユニットは、Shimano STEPS E8080(定格出力 250W、最大トルク70Nm)に、500Whバッテリーを組み合わせている。

フルサスペンションモデルのDX6シリーズは、E-MTBでは珍しく3つのグレードを用意。その内、2つのグレードは電動変速機「Di2」を搭載している。

ハードテールトレイルモデルの「DX512」は、6061-T6アルミフレームと、 MANITOU MACHETE COMP 120mmトラベル フロントフォークの組み合わせ。コンポーネントはシマノ Deore XT 12段変速で、ブレーキはシマノ Deore油圧ディスクブレーキ。ホイールはSHIMANO WH-MT620-B-27.5で、タイヤは MAXXIS MINION DHF, 27.5×2.6。車体重量は20.9キロで価格は43万9000円(税抜き、以下同)。

フルサスペンションオールマウンテンモデルの「DX6」シリーズは、「DX612」と、Di2を搭載した「DX6Di2-S」「DX6Di2」を用意。共通仕様は、車体は6061-T6アルミフレームと、 MANITOU MACHETE COMP 120mmトラベル フロントフォークの組み合わせ。

DX612のコンポーネントはシマノ Deore XT 12段変速で、ブレーキはシマノ Deore油圧ディスクブレーキ。ホイールはSHIMANO WH-MT620-B-27.5で、タイヤは MAXXIS MINION DHF, 27.5×2.6。車体重量は22.2キロで価格は43万9000円。DX6Di2-Sのコンポーネントはシマノ Deore XT Di2 11段変速で、ブレーキはシマノ Deore油圧ディスクブレーキ。ホイールはSHIMANO WH-MT620-B-27.5で、タイヤは MAXXIS MINION DHF, 27.5×2.6。車体重量は22.2キロで価格は53万5000円。DX6Di2のコンポーネントはシマノ Deore XT Di2 11段変速で、ブレーキはシマノ Deore XT油圧ディスクブレーキ。ホイールはDTSWISS M1900 BOOSTで、タイヤは MAXXIS MINION DHF, 27.5×2.6。車体重量は21.8キロで価格は62万円。

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サイクリングチャレンジビデオ「GP-1200 ジローナ~ポルトガル サイクリングチャレンジ」が公開 日本語字幕も選択可能

オランダのサイクルパーツ総合ブランド「BBB(ビービービー)」の日本での販売元を務めるライトウェイプロダクツジャパンは6月5日、BBBアンバサダー、ジャック・トンプソンのアドベンチャー記録ビデオ「GP-1200 ジローナ~ポルトガル サイクリングチャレンジ」(日本語字幕付)を公開した。

出典:riteway-jp.com、以下同

「GP-1200 ジローナ~ポルトガル サイクリングチャレンジ」とは、2019年10月7日にスペインの東海岸にあるジローナからスタートし、「世界メンタルヘルスデー」の10/10に合わせてポルトガルまでの1,200㎞、獲得標高11,910mをノンストップで走り切るサイクリングチャレンジ。この過酷なアドベンチャーは、10/10に制定されている「世界メンタルヘルスデー」を周知させる目的で行われた。また、動画では、ジャック・トンプソンは自身の過去の薬物使用経験や、うつ病との葛藤、また自転車を通しどのようにしてそれを克服できたのかを語っている。

ジャック・トンプソンのコメント

「ジローナからポルトガルまでノンストップで走るという過酷なチャレンジであっても、10代前半頃の私のメンタルヘルス障害との闘いに比べれば、何でもないことです。このビデオをご覧になり、私の物語を共有した皆様が自分の限界に挑戦し、幸せを手にするきっかけになればいいなと思っています。」

・ジャック・トンプソン(BBBアンバサダー)について

地球上で最も過酷な長距離ライドに挑むサイクリスト。西オーストラリア州パースで生まれ、現在はスペインのジローナ在住。2015年よりウルトラサイクリング(超長距離のサイクリング)の限界に挑戦し、現在では世界中のメディアから「地球上で最もエクストリームなサイクリスト」と評されています。これまでに以下のような極限のチャレンジを完走しています。

・2017年 – 12ヶ月間で50,000kmのサイクリングを達成
・2018年 – 台湾KOM(4xノンストップ – 720km&標高13,600mを56時間で走る)
・2019年 – エベレスティング3カ国3日間(71時間の全移動を含む880km&標高26,768m横断)

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アドベンチャー動画「グランツール・エベレスティングプロジェクト」を公開、日本語字幕で閲覧可能

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2021年モデル E-Bike(E-MTB、E-ロードバイク等)最新情報まとめ【随時更新】

(2021年3月30日更新)ヨーロッパを中心に流行しつつあるE-Bike(電動アシストスポーツ自転車)。日本でも様々な自転車会社から登場しており、注目されつつある状況だ。日本市場でも低価格モデルからカーボンフレームのE-グラベルロード等、多彩なE-Bikeが登場するようになっている。この記事では、2020年春に発表したモデルや2021年モデルのE-Bike(E-ロードバイク、E-グラベルロード、E-クロスバイク、E-MTB等)を紹介する。

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2021年~2022年モデルのE-Bike・電動アシスト自転車まとめ 最新のE-MTBから注目のシティタイプまで紹介

Benelli

TAGETE 27.5 CROSS

20万円台前半で購入できるE-MTB「TAGETE 27.5」を街乗りやサイクリング向けにアレンジしたのが「TAGETE 27.5 CROSS」。CST製のオンロード用スリックタイヤを装着して、オンロード性能を重視した仕様となっている。オプションでリアキャリアや泥除けを装着することが可能だ。価格は21万8000円(税抜)。

Benelliから街乗り・サイクリングが楽しめるE-Bike「TAGETE 27.5 CROSS」が登場

mini Fold16 Classic

miniFold16 ClassicはBenelliのE-フォールディングバイク「miniFold 16」の別グレード。リアスイングアームを折りたたむ方法を採用し、折りたたんだ状態で転がし移動が可能だ。クラシックなロゴや革サドル、メッキパーツを組み合わせる事で、レトロ調デザインを実現。価格は15万8000円(税抜)。

Benelliからクラシックな電動アシスト折りたたみ自転車「mini Fold16 Classic」が登場

mini Fold16 Popular

miniFold16 ClassicはBenelliのE-フォールディングバイク「miniFold 16」の低価格バージョン。車体設計はmini Fold 16を元にしつつ、シングルギアやドライブユニットを変更することで、10万8900円(税抜)と、お買い得な価格を実現した。

Benelliから11万円以下の折りたたみEバイク「mini Fold 16 popular」が登場

BESV

CF1 LENA

CF1 LENAは、ヨーロッパで人気のシティモデル「CF1」を、日本仕様にダウンサイジングした街乗りE-Bike。女性も乗りやすいL字フレームと内臓バッテリーやフロントライトを採用している。新色「ターコイズブルー」は、アジア地域カラーとして海外でリリースされたカラーで、日本でも発売された。価格は15万5000円(税抜)。

BESVの電動アシスト自転車「CF1 LENA」に、新色「ターコイズブルー」が登場

CF1 LINO

CF1 LINOはCF1 LENAよりも大きい車26インチホイールを採用したシティモデル。車体に搭載されたバッテリーは外さないことで、スリムなデザインと強度を両立した。また、一般的なE-Bikeにあるディスプレイを擁さず、ボタン一つで電源ONし、バッテリー残量はLEDのカラー表示で識別する。アシストモードもLEDランプのみで表示し、シンプルでスタイリッシュなのを売りにしている。価格は21万8000円。

BESVが新型E-Bikeを発表 グラベルロードタイプ「JG1」シティタイプ「CF1 Lino」が登場

JF1/JR1

BESV Jシリーズは、 舗装路のサイクリングを重視したE-Bike。E-クロスバイクの JF1とE-ロードバイクのJR1の2モデルを用意している。フレーム内蔵型バッテリーを採用したアルミフレームにリアインホイールモーターを採用している。両モデルに新カラー「マットブルー」が登場した。価格はJF1が23万円。JR1が27万6000円(いずれも税抜)。

BESVのE-クロスバイク「JF1」E-ロードバイク「JR1」に新色「マットブルー」が登場【E-Bike】

JG1

JG1はオンロードスポーツモデル「BESV・Jシリーズ」のE-グラベルロードモデル。バッテリーはダウンチューブに内蔵するJシリーズの機構を継承し、グラベルロードバイクのジオメトリを再設計。軽量化、振動吸収性を高めるためにフロントフォークやシートポストに軽量カーボン素材を採用した。価格は33万円。

BESVが新型E-Bikeを発表 グラベルロードタイプ「JG1」シティタイプ「CF1 Lino」が登場

PSA1

PSA1はBESVのベストセラーE-Bike。国内外で多くのデザイン賞を受賞するPSシリーズの中で、10万円台で購入できコストパフォーマンスに優れたE-Bikeとして知られている。スペックや性能、価格はそのままに、カラーパターンをリニューアルした。レギュラーカラーはホワイト・レッド・イエロー・ブラックの4色で、さらに限定カラーのストライプピンクが用意された5色展開となる。価格は18万5000円(税抜)。

BESVのミニベロE-Bike「PSA1」がリニューアル 限定カラーで「ピンク」も用意

サイクルベースあさひ

オフィスプレス e(電動アシスト自転車)

ボルドー

サイクルベースあさひの通勤・通学用自転車「オフィスプレス」初の電動アシスト自転車がオフィスプレスe。比較的走行距離が長くスピーディーに走ることが多い通勤利用をサポートするために独自に考案したアシストプログラム「通勤快速設計」を採用。スピーディーに走っている間もしっかりアシストがかかる、スポーツサイクルらしい伸びのある走行感を売りにしている。価格は12万9980円(税込)。

サイクルベースあさひから通勤用電動アシスト自転車「オフィスプレス e」が登場

Cannondale

Quick Neo

Quick Neoは日本市場初のキャノンデール製E-Bike。アップライトなジオメトリーとフラットハンドルの組み合わせたクロスバイクタイプのE-Bike「E-クロスバイク」だ。キックスタンド、取り外し可能なフェンダーブリッジ、ラックマウント、ライト用ケーブルを標準装備。必要なときに簡単に取り付けられ、不要なときには取り外してスッキリとした見た目にもなるのが特徴。価格は29万円(税抜)。

Bosch製ユニットを搭載したキャノンデールのE-Bike「Quick Neo」

Synapse Neo

 

キャノンデールの「Synapse Neo」は、。グランフォンド向けの車体設計とSAVEマイクロサスペンションを組み合わせたアルミフレームに、Bosch Active Lineドライブユニットを組み合わせたE-ロードバイク。日本国内で初めてBosch製ユニットでフロントダブルギアを採用した。バッテリーは大容量のパワーチューブ500(500Wh)を搭載することで、エコモードの場合、最長166kmとロングライドも可能だ。価格は39万円(税抜)。

キャノンデールからBoschユニットを搭載したE-ロードバイク「Synapse Neo」が登場

Topstone Neo

Topstone Neo Carbon 3 Lefty – PD
Topstone Neo Carbon 4 – PD

Topstone Neo Carbonは、キャノンデールのE-グラベルロードバイク。ラインナップは700Cホイールを装着した「Topstone Neo Carbon 4」と、650Bホイールを装着した「Topstone Neo Carbon 3 Lefty」の2種類を用意。Topstone Neo Carbon 3 Leftyは、フロントフォークにグラベル用に開発されたフロントサスペンションフォーク「Lefty Oliver(レフティオリバー)」を搭載した。ドライブユニットはBosch Performance Line CX。価格はTopstone Neo Carbon 3 Leftyが60万円。Topstone Neo Carbon 4が50万円(何れも税抜)。

キャノンデールからグラベルロードタイプのEバイク「Topstone Neo」シリーズが登場

FANTIC

Issimo

ISSIMO URBAN

ISSIMOは、かつてFANTICのラインナップにあったエンジン付き自転車「モペッド」の名前を受け継いだE-Bike。トラスフレームに前後ライト、ファットタイヤを採用することで、個性的なスタイルが特徴的のE-Bikeだ。グレードはリアキャリアとスリックタイヤを装着したURBANと、ショートリアフェンダーにブロックタイヤを装着したFUNの2種類をラインナップ。「FUN」「URBAN」共に39万6,000円(税込)。

遊び心があるファットスタイルの街乗りE-Bike「FANTIC ISSIMO」に試乗【E-Bikeインプレッション】

XF1 INTEGRA

XF1 INTEGRAシリーズはFANTICのフルサスペンションE-MTBシリーズ。前29インチ、後27.5インチの前後異径ホイールに、Brose S Magドライブユニットを搭載。アルミフレームで50万円を切るモデルからカーボンフレームモデルまで用意している。EU仕様のため日本での公道走行は不可能。

FANTICからクローズドコース用E-MTB「XF1 Integra」シリーズが日本上陸

GIANT

Road E+

Eロードバイク「ROAD E+」はGIANT初のE-ロードバイク。新型モーターユニット「SYNCDRIVE SPORT MOTOR」と大容量バッテリー「ENERGYPAK SMART COMPACT」を採用。SYNCDRIVE SPORT MOTORは、最大トルクは70Nmと前モデルと同じだが、最大ケイデンスは140rpmにアップし、高回転でのペダリングにも対応。コンポーネントはシマノ・GRXで、価格は42万円。

FastoRoad E+

フラットバーEロードバイク「FASTROAD E+」GIANT初のE-フラットバーロードバイク。Road E+と同じく、新型モーターユニット「SYNCDRIVE SPORT MOTOR」と大容量バッテリー「ENERGYPAK SMART COMPACT」を採用した。コンポーネントはシマノ・Deoreで、価格は35万円。

GIANT初のE-ロードバイク「ROAD E+」E-フラットバーロード「FASTROAD E+」が登場【E-Bike2021年モデル】

MERIDA

2021年モデルのMERIDA製E-Bikeは、全車インチューブバッテリーを採用し、すっきりとした見た目と低重心化を実現。E-MTBではアルミフレームのフルサスE-MTB「eONE.SIXTY 500」が注目。税抜50万円を切る貴重なフルサスE-MTBだ。

merida.jp

NESTO

X-VALLEY E6180

「X-VALLEY E6180(クロスバレー E6180)」は、NESTO初のE-Bike。X-VALLEY E6180は、自転車専門店で販売されている「NESTOプレミアムモデル」のハードテールマウンテンバイク「TRAIZE PLUS」をベースに新設計したハードテールE-MTB。E-MTBでは珍しく30万円を切る価格を実現した。

30万円を切るハードテールE-MTB「NESTO X-VALLEY E6180」が登場【E-Bike】

Panasonic

XM2

XM2は、パナソニックのE-Bike「Xシリーズ」のミドルレンジに相当するハードテールE-MTB。ドライブユニットは内装2段変速を搭載しており、1段目は29T、2段目41T相当のギアを実現している。今回のマイナーチェンジでは、ブレーキレバーがBL-M7100R/BL-M7100Lに、ブレーキキャリパーがBR-M7100、ディスクローターがSM-RT70、スプロケットがCSM7000 11-42Tの11段に変更された。価格は38万8,000円(税抜)。

パナソニックのE-MTB(電動アシストMTB)「XM2」がマイナーチェンジ【E-Bike】

XM-D2 V

XM-D2 Vは、2019年3月1日に発売した限定モデル「XM-D2」をアップデートしたモデル。本格的な前後サスペンションに加え、要望の多かったドロッパーシートポストを採用し、オフロード走行時のパフォーマンスを向上させた。価格は63万8000円。

パナソニックからフルサスE-MTB「XM-D2 V」が発売

ジェッター(電動アシスト自転車)

クロスバイクのデザインを採用した電動アシスト自転車として知られている「ジェッター」は、今回のフルモデルチェンジで、E-Bikeのようにダウンチューブに沿わせた新設計のバッテリーを搭載することで、スポーティなデザインになった。価格は15万円(税抜)。

クロスバイクタイプの電動アシスト自転車「パナソニック ジェッター」がモデルチェンジ E-Bike風デザインに進化

SCOTT

GENIUS eRIDE JAPAN SPEC 2nd

スコットジャパンは、フルサスペンションE-MTB「GENIUS eRIDE JAPAN SPEC」の第2世代、「GENIUS eRIDE JAPAN SPEC 2nd」の登場を予告。2ndモデルの変更点は、サスペンションとサドル、パワーユニットのアップデート。フロントフォーク及びリアユニットはFOX製サスペンションを採用。パワーユニットは、1stモデルと同じBosch「Performance Line CX」だが、2ndモデルでは、アップデートを行い、最大トルク75Nmから85Nmへと向上させた。価格は63万8000円(税抜)で、12月中旬発売開始予定。

SCOTTのフルサスE-MTB「GENIUS eRIDE JAPAN SPEC 2nd」登場を予告 FOX製サスペンションなどを装着してアップグレード

Specialized

Turbo VADO SL

TURBO VADO SLは、E-ロードバイク「Turbo Creo SL」、フルサスE-MTB「Turbo Levo SL」に搭載されている軽量ドライブユニット「Specialized SL1.1」(最大トルク35Nm)を搭載したE-クロスバイク。E5アルミニウムフレームと組み合わせることで、車体重量は14.9キロと軽量なのが特徴だ。ラインナップはVADO SL5.0とVADO SL4.0の2グレードを用意。また、それぞれのグレードに荷台と泥除けを装着した「EQ」もある。価格は36万3,000円から。

スペシャライズドからクロスバイクタイプの軽量E-Bike「VADO SL」シリーズが登場【E-Bike】

Turbo CREO SL/Turbo LEVO SL

SpecializedのE-Bike「Turbo SL」シリーズの2021年モデルが発表された。2021年モデルはE-ロードバイクの「CREO SL」と、フルサスE-MTB「LEVO SL」のS-WorksとExpertの2モデルのパーツチェンジを実施。また、E-グラベルロードのCREO SL EVOは、新たにS-Worksモデルを追加された。

SpecializedのE-ロードバイク「Turbo Creo SL」E-MTB「Turbo Levo SL」の2021年モデルが登場

TOYO FRAME

AEB

東洋フレームからハードテールE-MTB「AEC」が登場。E-Bikeでは珍しくクロモリ製のフレームを採用したトレイルライド向けのモデルだ。

東洋フレームからクロモリフレームのE-Bike(E-MTB)「AEB」が登場 縦置きバッテリーでバランス重視

TREK

Railシリーズ

Rail 9.7

TREKのフルサスペンションタイプの電動アシストマウンテンバイク(E-MTB)「Railシリーズ」の2021年モデルはカーボンフレーム版のRail 9.7とアルミフレーム版のRail 5の2種類を用意。バッテリーはBosch PowerTube 625(容量625Wh)と容量アップを実現した。

Rail 5

Rail 5はカーボンフレーム仕様のRail 9.7と同じく29インチのフルサスE-MTBで、Removable Integrated Battery(着脱式一体型バッテリー)や、アクティブ ブレーキング ピボット(ABP)といった機能を搭載。ドライブユニットはBosch Performance Line CXの85Nm仕様で、価格は59万9000円とフルサスE-MTBでは、お手頃価格で購入できる。

アルミフレーム版も登場!TREKのフルサスE-MTB「Rail」シリーズの2021年モデルが公開

Powerfly 5

Powerfly 5はアルミフレームを採用したTREKのハードテールE-MTB。2021年モデルでは、バッテリー容量が500Whから625Whと大容量化を実現。ブレーキもシマノ・MT420に変更されている。価格は48万5000円。

TREKのハードテールE-MTB「Powerfly5」2021年モデルが登場

Vanmoof

「VanMoof S3」「VanMoof X3」は4代目となるVanMoofの街乗りタイプのE-Bike。変速機は、4段階オートマティックギア「e-shifter(電動シフター)」で、アプリを使いシフトのタイミングをライダーの好みにあわせてカスタマイズすることが可能だ。価格は25万円(税込)。

オランダの自転車ブランド「VanMoof」から、お洒落なE-Bike「VanMoof S3・X3」が登場 

VOTANI

VOTANI H3
VOTANI Q3

BESVのサブブランド「VOTANI」は、低価格とデザイン性を両立させた街乗りE-Bikeブランド。10万円台前半と安価な価格で購入できるのが特徴だ。2020年6月現在のラインナップは取り外し可能なセンターバスケットを標準装備した「H3」と、跨ぎやすいステップスルータイプの「Q3」の2種類を用意。

BESVから新しいE-Bikeブランド「VOTANI(ヴォターニ)」が登場

YAMAHA

YPJ-MT Pro

ヤマハ発動機から、フルサスペンションタイプのE-MTB「YPJ-MT Pro」が登場した。フレームはメインフレームの上下(トップチューブ/ダウンチューブ)が、それぞれ2本に分かれた構造の「YAMAHA Dual Twin Frame」を採用。

脚力をアシストするモーターは、より高いクランク回転数(ケイデンス)に対応した小型・軽量ドライブユニット「PW-X2」を搭載。新たなアシストモードとして「ECOモード」~「HIGHモード」までのアシストモードを車両側が自動的に選択する「Automatic Support Mode(オートマチック サポート モード)」を搭載した。

ヤマハ発動機からYPJシリーズ最高峰のフルサスE-MTB「YPJ-MT Pro」が登場

ドライブユニット

Bosch Performance Line CX

2019年に世界同時発売したBoschのE-Bike用ドライブユニット「Performance Line CX」。2021年モデルのPerformance Line CXは最大トルクが2020年モデルから10Nm増え、日本国内で公道走行可能なE-Bikeユニット最大の85Nmとなる。また、増加したパワーをライダーの意のままに操る為に、トレイル(山野の未舗装路)でのテクニカルな走行に適したアシストモード「eMTBモード」に対し、ライダーの踏力に対するドライブユニットの反応速度向上と、さらなる加速感をもたらす“Extended Boost(エクステンデッド ブースト)”チューニングが施された。

バッテリーもフレーム内蔵型バッテリーのPowerTube 625(パワーチューブ625:容量約625Wh)、フレーム外付け型バッテリーのPowerPack500(パワーパック500:容量約:500Wh)、PowerPack400(パワーパック400:容量約400Wh)や、バッテリーを2個同時に使用する事で1充電あたりの航続距離を伸ばすシステム「DualBattery」が登場した。

Bosch Performance Line CXが2021年モデルに進化 最大トルク85Nmにアップしデュアルバッテリーも導入

NESTOのグラベルロードバイク「GAVEL」に新色「サンドベージュ/ブラック」が登場

総合自転車メーカー「ホダカ」のスポーツサイクルブランド「NESTO (ネスト)」は6月5日、グラベルロードバイク「GAVEL (ガベル)」の新色「サンドベージュ/ブラック」を発売した。

GAVELは11万円以下と手頃な価格ながらディスクブレーキ、前後スルーアクスルを採用したグラベルロードバイク。フレームには4 箇所、フォークに2 箇所のボトルケージ台座を装備することで、多種多様なスタイルのツーリングライドに対応している。シートステーとチェーンステーを横扁平に加工することで、リア部が縦方向にしなり、快適性を向上させる振動吸収機構「FLEXOR(フレクサー)」を搭載している。また、NESTO サポートアスリート「安田大サーカス団長安田」さんがGAVEL に乗って1 泊2 日のキャンプツーリングをしながら富士山を目指すアドベンチャームービーを公開を行っている。

車体は6061アルミニウム スムースウェルディング FLEXOR 12x142mmスルーアクスルアルミフレームと、 カーボンフォーク 1-1/8~1-1/2 アルミテーパーコラム 12x100mmスルーアクスルフロントフォークの組み合わせ。コンポーネントはシマノ Soraで、クランクはアルミ 48/32T、スプロケットはシマノ SHIMANO CS-HG400 11-32T 9速。ブレーキはSTEKTRO MD-C510 機械式ディスクブレーキ。タイヤはCST C1894 700x38C ベージュサイドウォール。価格は10万5000円(税抜)。

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BBBから大型シールド付きヘルメット「インドラ フェイスシールド」が登場

オランダのサイクルパーツ総合ブランド「BBB(ビービービー)」の日本での販売元のライトウェイプロダクツジャパンは6月3日、大型シールド付きヘルメット「インドラ フェイスシールド」の販売を開始した。

インドラ フェイスシールドは取り外し可能な大型フェイスシールド付きのヘルメット。近年流行している走行中でも目を保護するシールド付きヘルメットだ。フェイスシールドはメガネをかけたままでも装着可能で、サイズやかぶりの深さが片手で簡単に調整できるフィッティングシステム「オメガフィットシステム」を採用している。ヘルメットのデザインは、こめかみや後頭部もしっかりと覆うタイプで、通常のヘルメットと比較して40%耐久性が増している。

カラーはマットブラックの1色。サイズはM(54-58cm)、L(58-61.5cm)の2サイズを用意。フェイスシールド(スモーク)を付属している。価格は2万8000円(税抜)。

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ガーミンの自転車用後方レーダー「Varia」シリーズに2種類の新モデルが登場

ガーミンジャパン(以下 Garmin)は6月4日、サイクリング用ミリ波レーダー内蔵テールライトの最新モデル「Varia RTL515リアビューレーダー(ヴァリア アールティーエル515リアビューレーダー)」と、「Varia RVR315リアビューレーダー(ヴァリア アールブイアール315リアビューレーダー)」を2020年6月18日に発売すると発表した。予約は6月11日から開始する。

Varia RTL515リアビューレーダー/Varia RVR315リアビューレーダー

「Varia RTL515リアビューレーダー」は、後方レーダーを搭載した自転車用テールライト。世界初のミリ波レーダー技術を採用したリアビューレーダーは、第三世代に進化し、サイクルコンピューターEdgeシリーズだけでなく、無料スマホアプリ「Varia アプリ」でも、高精度なレーダー機能を手軽に使えるようになった。そして、テールライトを省いたことにより低価格化を実現した「Varia RVR315リアビューレーダー」が登場。レーダーの検知スペックはRTL515と同様で、よりコンパクトなボディを採用した。

Varia アプリ

「Varia アプリ」は、スマートフォンにインストールして「Varia リアビューレーダー」シリーズとペアリングすると、スマートフォンの画面上で後方状況の確認をすることができる無料のアプリ。車両の接近を検知すると、カラーオーバーレイで接近度のレベル(赤=急速接近、黄色=接近中、緑=クリア)に応じてアラートで注意を促す。スマートフォンが身近にない場合は、音とバイブレーションによるアラートで知らせる。「Varia リアビューレーダー」シリーズ、Edgeまたは対応するGarminデバイスとペアリングしていても、アプリを使用することでスマートフォンでも通知を発することが可能だ。

Varia RTL515リアビューレーダー

「Varia RTL515リアビューレーダー」は、最大140メートル後方から接近する車両を、Edgeまたはスマホアプリ上でのアラートとライト点滅パターンの変化で、ライダーとドライバー双方に知らせるレーダー機能を有している。また、最大1.6km離れた地点から視認できる明るいライトで、ドライバーは早くからライダーの存在を認識できる。

そして、スマホアプリ連携に加え、今回のモデルではグループライド時に後方ライダーを考慮した減光パターンの点滅モード「プロトンモード」を新たに搭載。マウントキットは、D形状のシートポスト用のシムを新たに追加し、既存のシムとあわせて様々な形状のシートポストに対応可能。稼働時間はデイフラッシュの点滅モードで16時間となり、1日のライド時間をおおむねカバーできるスタミナを確保し、あらゆるシーンで昼夜を問わずライダーの安全確保に貢献する。

「Varia アプリ」はサードパーティアプリとの連携も可能で、KomootやRide with GPSなどと連携すれば、地図にリアビューレーダーアラートをオーバーレイすることができます。スマートフォンのバイブ機能を活用し、振動で車両接近を通知することも可能だ。価格は2万3800円(税抜、以下同)。

「Varia RTL515リアビューレーダー」の特徴は以下の通り

<新機能>

  • Varia アプリ:専用スマートフォンアプリとペアリングすれば、EdgeやGarminデバイスが無くてもレーダー機能が使用可能。(Bluetooth対応)
  • プロトンモード:グループライド時、ライトの明るさを落とし後方ライダーに配慮できるモード。
  • マウントキット:D形状のシートポスト用のシムを新たに追加し、既存のシムとあわせて様々な形状のシートポストに対応。
  • サードパーティアプリと連動:Varia アプリ使用時、KomootやRide with GPSなどのサードパーティアプリと連携して地図にリアビューレーダーアラートをオーバーレイすることが可能。

<継続/改良>

  • 後方レーダー:約140m後方からの車両の接近を検知。画面上のカラーオーバーレイとライト(LED)点滅パターンの変化で、ライダーとドライバー双方に注意を促します。
  • 可視性能:点灯モード時で65ルーメン、約1.6km後方からでも視認できる明るさ。点滅モード時は29ルーメン。
  • 稼働時間:点滅モードは最長約16時間(前モデルは最長15時間)。1日のライド時間をおおむねカバーできるスタミナに。点灯モードは最長約6時間。
  • デザイン:シートポストに垂直にマウントできる縦型デザイン。ペダリングを妨げにくく、取付イメージもスマート。

製品仕様

  • 製品名      :Varia RTL515リアビューレーダー
  • 価格       :23,800円(税別)
  • サイズ      :39.6×98.6×19.7mm
  • 重量       :71g
  • テールライトモード:点灯/点滅
  • 明るさ      :デイフラッシュで65ルーメン、点灯モード29ルーメン
  • 稼働時間     :点灯/最大6時間 点滅/最大16時間
  • 防水       :IPX7
  • 接続       :Bluetooth,ANT+
  • 標準付属品    :シートポストマウント、microUSBケーブル、クイックスタートマニュアル
Varia RVR315リアビューレーダー

「Varia RVR315リアビューレーダー」は、Varia RTL515のテールライト機能を省くことで価格を抑え、導入しやすくなったモデル。レーダーの検知スペックは、RTLシリーズ同様で、よりコンパクトなボディでライダーの安全確保に貢献する。稼働時間は最長約7時間。日中ライドを十分にカバーできるスタミナを確保している。価格は1万6800円。

「Varia RVR315リアビューレーダー」の特徴は以下の通り。

  • 後方レーダー:約140m後方からの車両の接近を検知。画面上のカラーオーバーレイで、ライダーとドライバー双方に注意を促します。
  • Varia アプリ:専用スマートフォンアプリとペアリングすれば、EdgeやGarminデバイスが無くてもレーダー機能が使用可能。(Bluetooth対応)
  • マウントキット:D形状のシートポスト用のシムを含め、既存のシムとあわせて様々な形状のシートポストに対応。
  • サードパーティアプリと連動:Varia アプリ使用時、KomootやRide with GPSなどのサードパーティアプリと連携して地図にリアビューレーダーアラートをオーバーレイすることが可能。
  • 稼働時間:最長約7時間。
  • デザイン:シートポストに垂直にマウントできる縦型デザイン。ペダリングを妨げにくく、取付イメージもスマート。

製品仕様

  • 製品名  :Varia RVR315リアビューレーダー
  • 価格   :16,800円(税別)
  • サイズ  :40×72×20mm
  • 重量   :51g
  • 稼働時間 :最大7時間
  • 防水   :IPX7
  • 接続   :Bluetooth,ANT+
  • 標準付属品:シートポストマウント、microUSBケーブル、クイックスタートマニュアル

ガーミン Varia RTL515 リアビューレーダー USB充電

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遊び心があるファットスタイルの街乗りE-Bike「FANTIC ISSIMO」に試乗【E-Bikeインプレッション】

FANTICブランドのE-Bikeを輸入するサインハウスは、街乗りタイプのE-Bike「ISSIMO」を発表した。

ISSIMOは、かつてFANTICのラインナップにあったエンジン付き自転車「モペッド」の名前を受け継いだE-Bike。トラスフレームに前後ライト、ファットタイヤを採用することで、他にはない個性的なスタイルが特徴的なモデルだ。2018年のミラノモーターサイクルショー(EICMA)でコンセプトモデルが登場、2019年にユーロバイクアワード2019を受賞した事でも知られている。

ISSIMO URBAN

ISSIMOには「URBAN」と「FUN」の2つのモデルが用意されている。URBANはコミューター向けのモデルで、VEE-TIRE Speedster 20×4インチスリックタイヤにリアキャリアを装備した。

ISSIMO FUN

スポーティモデルの「FUN」は、オフロード走行を意識したVEE-TIRE Mission Command 20×4インチタイヤを採用。リアフェンダーもオフロードオートバイを連想させるミニマムなデザインで、遊びに振った仕様だ。アシストのセッティングに関してはURBAN、FUN共に同じ仕様となる。

フレームカバー装着例

カラーリングは、ジェットブラック、シルバー、キャンディレッド、ホワイトの4色。また、フレームカバーも用意されており、スケルトンカラーの場合、ビビッドライム、アイランドブルー、ヴァイオレット、ネオンオレンジ、チリペッパーレッドの5色。ソリッドカラーの場合、ジェットブラック、シルバー、アウトドアグリーン、ローズゴールド、ホワイトの5色を用意する。

車体重量は32.4kg(FUN)で、ZOOM製80ミリトラベルのフロントサスペンションフォークを採用。ドライブユニットは、BAFANG M500ミッドドライブ(定格出力250W、最大トルク80Nm)を採用し、630whバッテリーの組み合わせで航続距離は70キロから120キロを実現した。変速機はシマノ NEXUS内装5段変速にフロントギア40T、リアコグ24Tで、シマノ製油圧ディスクブレーキを搭載。価格は「FUN」「URBAN」共に39万6,000円(税込)。日本国内仕様で公道走行可能だ。

FANTIC ISSIMOをインプレッション

今回のメディア発表会では、サインハウス近辺でISSIMOの試乗を行う事ができた。グレードはリアキャリア、スリックタイヤ装着の「URBAN」。

ISSIMOに搭載されているドライブユニット「BAFANG M500」は定格出力250W、最大トルク80Nmと、E-MTB等のハイエンドE-Bikeと同等の力強いトルクを発揮。アシスト音はヒューン系で比較的静かな音を出す。車体重量は30キロを超えるため、E-MTBのように発進からわずか2~3秒で時速24キロに達するような走りはできないが、トルクを活かしてグイグイと走る事ができる。

アシストは5段階あり、重い車体をE-Bikeらしくキビキビと走らせたいのなら3、4、5を使うのがベストだろう。

リアキャリアは、テールライトが装備されており、デザイン重視に見えるが荷掛け用のフックも装備されており実用性も備わっている。また、バッテリーを搭載することも可能でオプションのバッテリーを搭載し、デュアルバッテリー化を行えば、さらに航続距離を伸ばす事も可能だ。

今回、サインハウスショールーム付近を試乗した限りでは、ISSIMOはスポーツサイクルのように軽快にペダルを回して走るのではなく、力強いアシストを生かして、ややゆったりと漕いで走るのが合っていると感じた。これは重い車体重量や、外装変速機よりも伝達効率がわずかに落ちる内装変速機を採用しているのもあるだろう。

しかし、スポーツサイクルとして見るのではなく「レジャーEバイク」として見ると、モペットを意識した他には無いデザインに、跨ぎやすいフレームとシティサイクル風の乗車姿勢のおかげで乗りやすく、4インチファットタイヤ独特の浮遊感や柔らかめの街乗りタイプのフロントサスペンションのおかげで、道が荒れていても気にせず走ることができる独特のキャラクターを持っている。

ISSIMOは車体重量が重く、人力で漕いだ時の性能はオマケに近いため、アシストを常に使う運転が行う。航続距離に関しては、カタログ値で70キロ以上。また、ISSIMOに搭載されているバッテリーは一般的なE-Bikeで使われる400Wh~500Whクラスよりも更に大きい630Whクラスを採用し、ロングライドをしなければ問題無いだろう。仮にISSIMOでロングライドを行いたいのなら、リアキャリアにバッテリーを搭載したダブルバッテリー化を行うのをお薦めする。

ビーチバギーやATV(4輪バギー)のような遊び心があるレジャーEバイクのISSIMO。購入時の注意点としては、ISSIMOは従来の自転車の延長線にあるE-Bikeでは物足りない人向けのモデルで、はっきりしたキャラクターを持っている。気になる人は実車を見たり試乗を行った上で購入するのがベストだ。

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文:松本健多朗

 

【自転車漫画】みんなでヒルクライムにチャレンジ(中編)「サイクル。」Part44

レンゴクさんがTwitterやInstagramで公開している人気の自転車漫画「サイクル。」。今回は、ヒルクライムチャレンジの中編をお届けします。

最新作は作者のTwitter・Instagramで公開されています。

【自転車漫画】サイクル。/ナイトロバンビまとめ【随時更新】

「NESTO」「P&P COMPONENTS」が女子大生マウンテンバイクライダー矢吹優夏選手とサポート契約締結

総合自転車メーカーホダカのスポーツサイクルブランド「NESTO (ネスト)」および自転車コンポーネントブランド「P&P COMPONENTS(ピーアンドピー コンポーネンツ)」は6月2日、MTB チームB・B・Q 所属の女子大生マウンテンバイクライダー矢吹優夏選手と競技サポート契約を締結したことを発表した。

矢吹優夏選手はMTB XCO (マウンテンバイク クロスカントリーオリンピック) 競技の選手。日本女子体育大学に通いながら日本最高峰カテゴリーであるCoupe du Japon 女子エリートクラスや全日本選手権U-23 カテゴリーなど各地のレースに出場。2018 年からメキメキと頭角を現し、全日本選手権U-23 カテゴリー優勝への階段を登っている。

NESTO は29インチBOOST 規格を採用したフルカーボンクロスカントリー マウンテンバイク「TRAIZE PRO フレームセット」を、P&PCOMPONENTS は29 インチフルカーボンホイール「WH-C1600M」を供給し、矢吹選手の競技活動をバックアップする。


【矢吹優夏選手 コメント】
この度、NESTO、P&P COMPONENTS とサポート契約を結ばせていただいた矢吹優夏です。今シーズンからNESTO TRAIZE PRO とP&P COMPONENTS のホイールを使えることを心から嬉しく思っています。去年は全日本マウンテンバイク選手権大会U23 カテゴリーで2 位となりました。今年はまだ大会が行われていませんが、大会に出場した際は好成績を出すことを目標に日々練習に励んでいます。沢山の方に支えていただいていることを胸に競技の楽しさを忘れず、全力で頑張りますので応援よろしくお願い致します。

【矢吹優夏選手 主な戦歴】
2018 年 第31 回全日本マウンテンバイク選手権大会 女子U-23 3 位
2018 年 Coupe du Japon 妙高杉ノ原ステージ 女子エリート 優勝
2019 年 Coupe du Japon 妙高杉ノ原ステージ 女子エリート 優勝
2019 年 第32 回全日本マウンテンバイク選手権大会 女子U-23 準優勝
2019 年 Coupe du Japon 国際CJ-U3 妙高杉ノ原ステージ 女子エリート3 位

使用機材

NESTO TRAIZE PRO フレームセット

マットブラック(完成車組立例)
  • 希望小売価格 160,000 円(税抜)
  • 適応身長 15.4inch(160-170cm)、17inch(170-180cm)、18.7inch(180-190cm)
  • カラー マットブラック
  • 重量 990g (17inch)
  • 付属品 ヘッドパーツ、RD ハンガー、シートクランプ、リアアクスル
  • 取扱店舗 全国の NESTO プレミアムディーラー
  • 製品情報 URL http://nestobikes.com/products/traize_pro-b_frameset/

P&P COMPONENTS WH-C1600M

  • リム素材              カーボン
  • リム内幅              25mm
  • 車輪径                  29inch
  • スポーク              ストレートプルバテッドスポーク
  • ハブ                     F: Thru Axle 15x110mm (BOOST規格) 28H
    R: Thru Axle 12x148mm (BOOST規格) 28H
  • 対応タイヤ           クリンチャー/チューブレスレディ
  • ブレーキ              ディスクブレーキ(センターロックタイプ)
  • フリーボディ       SHIMANO MicroSpline
  • 重量(平均値)        F: 722g / R: 913g
  • 付属品                  チューブレスリムテープ(貼付済み)
  • 備考                     最大指定空気圧有り(3BAR)
  • オプション           交換用フリーボディSRAM XD Driver / SHIMANO HG   希望小売価格 各8,000円(税抜)
  • 製品情報URL      https://pandpcomponents.com/2020/01/17/wh-c1600m/

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Eバイクは自転車のカタチをしたパワードスーツだ【E-Bikeコラム】

ヨーロッパを中心に流行している「E-Bike」。日本でも、様々な大企業が参入しており、レンタサイクルで活躍したり実際に購入して楽しむ人が増えている。自転車界の流れを大きく変える力があるE-Bikeは、従来のペダルバイク(人力自転車)や、オートバイと比較される傾向にある。様々なE-Bikeを見たり乗ったりしていくうちに、ペダルバイク(人力自転車)とも、オートバイとも違う「自転車のカタチをしたパワードスーツ」だと感じた。

E-Bikeが「自転車のカタチをしたパワードスーツ」という持論は、Bosch Performance Line CX搭載車やShimano STEPS E8080搭載車など様々なE-Bikeに乗り、パワードスーツ「マッスルスーツEvery」を試着する等をしていくうちに、確信に変わっていった。今回は「自転車のカタチをしたパワードスーツ」という持論に至った理由について解説する。

E-Bikeが「自転車型パワードスーツ」だと考えた理由

E-Bikeが他の乗り物と違うのは、乗りにくい演出や個性を求めていない事だろう。例えば自動車やオートバイでは荒削りな演出がある車種が好かれる事がある。ピーキーな挙動や甲高いエンジン音を出すスポーツカーや、車体が重く重低音を出すアメリカンバイク等、演出や個性があることで支持される乗り物が存在する。

一例を上げるとすると、「カワサキ・650W1シリーズ(W1/W1S/W1S-A/650RS”W3″)」。1966年に発売され、70年代中盤まで販売されたWシリーズは、第1次バイクブームでも根強い人気だった。70年代初期の人気オートバイと言えば、モーターのように回り静かなエンジン音を出す4気筒エンジン搭載した大型オートバイ(ホンダ・ドリームCB750/550/500FOUR、カワサキ・750RS/Z750FOUR)が主流だったが、650W1シリーズはメグロ譲りの振動と住宅地では容易にエンジンをかけることができない豪快なエンジン音に根強い人気があった。

カワサキ・650W1シリーズ(W1/W1S/W1S-A/650RS”W3″)は、メグロの末裔で売れたと言っても良く、日本で初めて”ブランド”で売れたオートバイだろう。1970年代前半に、高校生でRX350→W1S-A→CB500FOURと乗り継いだ某氏の話を聞く等様々な情報を精査した限りでは、プロダクトとしては既に時代遅れだった、メグロ譲りの振動と豪快なエンジン音が、4気筒エンジン搭載した大型オートバイにはない個性があるからこそ一定の人気を得たのだろう。

(参考)M-BASE | カワサキWの誕生から終焉まで – 三樹書房

一方、E-Bikeに関しては乗りにくい演出や個性を求める世界ではない。E-Bikeに求める条件は、いかに人間の思うがままにアシストしてくれるか、いかに音を出さず静かにアシストしてくれるか、いかにコーナーをペダルバイク(人力自転車)のように人間の思うがままに曲がってくれるか、いかにトレイルを人間の思うがままに走破してくれるか、いかに人間の思うがままに遠くまで連れて行ってくれるかが重要視される。つまり、機械でありながら人間の感覚の延長線のプロダクトが求められている。

実際、E-Bikeの世界では、人間の感覚に沿って、アシストが評価されるのに対し、人間の意思に反して力強く発進したり、タイムラグがあるアシストや、アシスト時にモーター音が大きいドライブユニットの評価は低い。E-Bikeがドコドコと音と振動を出して機械的なアシストが支持される世界は訪れないだろう。

また、E-Bikeはクルマやオートバイのように、高出力=高性能の世界ではないのも特徴だ。一般的にクルマやオートバイでは高出力モデルほど高価格を付けて販売することが一般的で、低出力で高価格のモデルは売れにくいのが現実だ。実際、高価格帯のライトウェイトスポーツタイプのクルマやオートバイの成功例は少ない。

E-Bikeに関しては、高価格モデルは最大70Nm以上と大型オートバイ並みの大トルクを発揮するドライブユニットを搭載するのが主流だが、そのような状況に背を向けた会社もある。SpecializedのSL1.1ドライブユニット搭載のE-Bike「Turbo SLシリーズ(Turbo Creo SL/Turbo Levo SL/Turbo Levo SL)」は、最大トルク35Nmと、他のE-Bikeよりも低トルクで、軽さと重量バランスの良さを売りにしている。価格は他のE-Bikeと同価格帯で決して安くはないが、クルマやオートバイとは違い、従来のE-Bikeでは不満だった層に人気を得ている。

E-Bikeの世界で低トルクユニットでも通用するのは、ドライブユニット単体だけでなく、強力な人間の脚力と合わせて走るからだ。人間のトルクはE-Bikeのドライブユニットよりも力強いのはあまり知られていない。超磁歪トルクセンサを用いた電動アシスト自転車の開発(PDF)では、最大トルク160Nmという表記があり、電動アシスト自転車実走行時のアシストオン・オフにおけるひずみ比較(PDF)でも、大トルクを出しているのがわかる。ドライブユニットの力と人間の力を合わせる事で走る事ができる乗り物だからできる技だ。

E-Bikeは従来のクルマやオートバイとは違う考えや評価軸を理解していくうちに、従来の乗り物と同じ考えで見るのではなく「E-Bikeは自転車のカタチをしたパワードスーツ」として見たほうが正しいのでは?と思うようになった。

実際「E-Bikeは自転車のカタチをしたパワードスーツ」という説を、E-Bikeに造詣が深い人に話すと共感してくれる人が殆どだった。

決定的だったのがFANTIC、SYM、ランブレッタといった海外製オートバイの輸入を行っている「サインハウス」のFANTIC担当の方と話した時。担当者がE-Bikeはオートバイとは違う楽しさがあると話した時、「E-Bikeは自転車のカタチをしたパワードスーツ」説を展開すると共感し、持論が確信になった。

E-Bikeをパワードスーツと呼ぶのは疑問に思う人もいるかもしれないが、ロボットは何を行うかによって仕組みやデザインが変わるため、パワードスーツも同じことが言えるだろう。また、現時点では自転車を漕ぐためのパワードスーツは無いため、E-Bikeは一番パワードスーツに近い乗り物と言えるだろう。

E-Bikeがパワードスーツと呼ばれる一方で、電動モペットや原動機付自転車はパワードスーツとは言われない。これらの乗り物がパワードスーツと言われなかった一番の理由は操縦方法で、多くの原動機付自転車や電動モペットは、スロットルレバーを使い車体を動かす。スロットルレバーは自転車のペダルを漕ぐのとは違い、人間の動きに同調しないのでパワードスーツ感が無いのだろう。

自転車のカタチをしたパワードスーツと言えるE-Bikeの今後の課題はイメージだろう。特に一番の問題は試乗できる場所が非常に少ない事。百聞は一見にしかずと言うように、ボッシュ、シマノ、スペシャライズド、パナソニック、ヤマハなど大手ドライブユニットを搭載したE-Bikeに乗らないと「E-Bikeは自転車のカタチをしたパワードスーツ」という意味は理解できない。この記事を読んで興味を持ったのなら、乗ってみるべきだ。

文:松本健多朗

重量7キロ台の超軽量クロスバイク「コーダーブルーム RAIL LIMITED」発売

総合自転車メーカー「ホダカ」 のスポーツバイクブランド「KhodaaBloom (コーダーブルーム)」は6月1日、クロスバイク「RAIL (レイル)」 シリーズ最上級モデル「RAIL LIMITED (レイル リミテッド)」を発売した。

Khodaa Bloom RAILはアルミフレームとリジッドフォークを組み合わせ、舗装路をスポーティに走るスピードクロスバイクのシリーズ。RAIL LIMITEDはRAILシリーズ共通のロードバイク並みに軽量なフレーム重量(1,350グラム)を活かし、軽さに徹底的に磨きをかけたKhodaaBloom最上級クロスバイク。完成車重量は7.8キロと、国内販売中のクロスバイクでは最軽量を誇るモデルとなる。(2020 年3 月現在・当社調べ)

バテッド加工イメージ画像。上からトリプル、ダブル、バテッドなし。

フレームは、重量剛性比の高いアルミ合金パイプの肉厚を3段階に変化させるトリプルバテッド加工を採用。力のかかる部分の肉厚は厚く、力のかからない部分は最薄部0.85ミリまで薄くパイプを加工することで、フレームの強度を保ちながら効果的な軽量化が可能になった。溶接はパイプの接合部分に2重の溶接と手作業による研磨を行う「スムースウェルディング」技術を用いることで、応力集中の原因となる溶接部の急激な肉厚の変化を除去して強度を高め、耐久性アップと同時に美しい外観も手にした。

ジオメトリーは、BB位置を上げることで俊敏性を高め、フロントセンターを他ブランド同等サイズクロスバイクより約20mm長くすることでフラフラとしない高い安定感を持たせている。コーナリング時にペダルが地面に擦りにくく、またつま先が前輪に当たりにくくなるので初心者が楽に安心してサイクリングを楽しむことができるのを売りにしている。また、フレームカラーの「シャイニーブラック」は光の下で近づいて見ると青色ラメが煌めくようになっているのも特徴だ。

部品は、金属よりも軽量なカーボン製パーツをフロントフォーク、ハンドル、シートポスト、ギアクランクに採用。タイヤやブレーキなどの足回りにもContineltalやシマノの高グレード品を採用した。

車体はEAST-Lアルミフレームと、 フルカーボンフロントフォークの組み合わせ。コンポーネントはシマノ Tiagraで、クランクはFSA SL-K MODULAR 48/32T、スプロケットはシマノ SHIMANO CS-HG500 12-28T 10速。ブレーキはSHIMANO BR-T610 Vブレーキ。タイヤはContinental GRANDPRIX5000 700 X 25C BK/BK。価格は14万円(税抜)。2021年モデル継続モデルとなる。

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BBBからロード用ヘルメットとテールライト付きアーバンヘルメットが発売

オランダのサイクルパーツ総合ブランド「BBB(ビービービー)」の日本での販売元を務めるライトウェイプロダクツジャパンは5月28日、自転車用ヘルメット「ホーク」「グリッド」の販売を開始した。

出典:riteway-jp.com

ホーク(HAWK | BHE-151)は、リーズナブルなロード向けヘルメット。通気性重視の21個のホールに、サイズやかぶりの深さが片手で簡単に調整できる「オメガフィットシステム」、上位グレードに採用されるスパイダーウェブ構造を採用している。カラーは、マットブラック、グロッシーレッド、マットオーべルジュ、マットオリーブグリーン、グロッシーホワイトで、サイズは、M(54-58cm)、L(58-61cm)の2サイズ。参考重量はMで270g、Lで290g。価格は1万800円(税抜、以下同)。

グリッド(GRID | BHE-161)は、テールライト付きのアーバンモデル。後頭部にLEDテールライトを装着し、街中の夜間走行で目立つようになっている。テールライトは入手しやすいボタン電池(CR2032×1個)で、サイズ調整が片手で簡単にできるシステムを採用した。カラーはマットブラック、マットネオンイエロー、マットオフホワイトの3色で、サイズはM(54-58cm)、L(58-62cm)の2サイズ。価格は1万1,000円。

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FANTICからクローズドコース用E-MTB「XF1 Integra」シリーズが日本上陸

オートバイ用品、海外ブランドのオートバイを輸入を行うサインハウスは、FANTICブランドのE-Bikeを発表した。

XF1 Integra 160

FANTICは1968年に創業したイタリアのオートバイメーカー。1975年にはファクトリーチームを結成し、モトクロスレースやトライアルレースにも参戦を行い、ヨーロッパにその名を轟かせた事でも知られている。2015年からE-Bike のラインナップを行い、2018 年には、ヨーロッパのEマウンテンバイク誌「E-MOUNTAINBIKE」でデザイン・イノベーションアワード2018を獲得した。

日本では、公道走行不可のクローズドコース専用E-MTB「XF1 Integra」と、公道走行可能のE-Bike「ISSIMO」の2種類を用意。また、サインハウスショールームでは、FAUZAユニット搭載のE-ロードバイク(公道走行不可)のPASSO GIAUも展示。価格は67万1,000円(税込)。

PASSO GIAU

XF1 Integraは、Brose S Magドライブユニットを搭載したE-MTB。今シーズンからレースに復帰したMTB元全日本チャンピオンで現役オフロードバイクレーサー「内嶋亮」選手が契約ライダーとしてMTBレースに使われる予定だ。

XF1 Integra 160(カスタムモデル)

FANTICブランドのオフロードモーターサイクルを意識したグラフィックに、前輪29インチ、後輪27.5インチの前後異径ホイールを採用。2種類のアルミフレームモデルと1種類のカーボンフレームモデルをラインナップする。また、茨城県「高峰山 MTB ワールド」ではXF1 INTEGRA 150 TRAILとXF1 INTEGRA 160がレンタルできる。

茨城県「高峰山 MTB ワールド」でFANTIC製E-MTBのレンタルを開始

 

FANTIC E-MTB「XF1 Integra」シリーズ一覧

今回紹介するE-MTB「FANTIC XF1 Integra」は、欧州規格のアシストを採用しているため、全車公道走行不可のクローズドコース専用モデル。公道、その他道路交通法が適用される道路を走行する場合、①運転免許が必要であること、②本車両を道路交通法第62条、道路運送車両法第44条第3章に基づいて、国土交通省令で定める保安上又は公害防止その他の環境保全上の技術基準 ( いわゆる「保安基準」) に適合させる必要があること、③自動車損害賠償責任保険へ加入義務があること、その他道路交通法の規定を遵守する義務がある。

XF1 Integra carbon 160 LTDはRockShox Deluxe Select+を搭載したフルサスペンションカーボンフレームと、 Rock Shox yari RC+160mmトラベル フロントフォークの組み合わせ。ドライブユニットは、Brose S-Mag(定格出力 250W、最大トルク90Nm)に、630Whバッテリーを組み合わせ。コンポーネントはSram NX Eagle e-click 12段変速で、ブレーキはSram GUIDE-T 4 ピストン油圧ディスクブレーキ Centerline 200mm ディスクローター。ホイールはRodi Blackjack ASY 29ʼʼ / 27.5ʼʼ TLEで、タイヤはSchwalbe Nobbynic、フロント 29 “X 2.35- リア 27.5″ X 2.6。価格は96万8000円(税込、以下同)。

XF1 Integra 160は、カーボンフレームモデル「XF1 Integra carbon 160 LTD」のアルミフレームバージョン。RockShox Deluxe Select+を搭載したフルサスペンションアルミフレームと、 Rock Shox yari RC+160mmトラベル フロントフォークの組み合わせ。ドライブユニットは、Brose S-Mag(定格出力 250W、最大トルク90Nm)に、630Whバッテリーを組み合わせ。コンポーネントはSram NX Eagle e-click 12段変速で、ブレーキはSram GUIDE-T 4 ピストン油圧ディスクブレーキ Centerline 200mm ディスクローター。ホイールはRodi Blackjack ASY 29ʼʼ / 27.5ʼʼ TLEで、タイヤはSchwalbe Nobbynic、フロント 29 “X 2.35- リア 27.5″ X 2.6。価格は62万7000円。

XF1 Integra 150 TRAILは、XF1 Integraシリーズのエントリーモデル。RockShox Deluxe Select+を搭載したフルサスペンションアルミフレームと、 Rock Shox Recon +150mm トラベルフロントフォークの組み合わせ。ドライブユニットは、Brose S-Mag(定格出力 250W、最大トルク90Nm)に、630Whバッテリーを組み合わせ。コンポーネントはSram SX Eagle e-click 12段変速で、ブレーキはSram GUIDE-T4 ピストン油圧ディスクブレーキ Centerline 200mm ディスクローター。ホイールはFantic by GPM with Sram hubs 29ʼʼ / 27.5ʼʼ TLEで、タイヤはSchwalbe Nobbynic、フロント 29 “X 2.35- リア 27.5″ X 2.6。価格は53万9000円。

欧州仕様のE-Bikeの特徴とは? FANTIC製フルサスE-MTB「XF1 INTEGRA」に乗ってみた

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キャノンデールからグラベルロードタイプのEバイク「Topstone Neo」シリーズが登場

キャノンデールジャパンは5月27日、グラベルロードタイプのE-Bike「Topstone Neo」シリーズを発表した。

出典:Cannondale、以下同

「Topstone Neo」シリーズは日本国内で初めて、Bosch Performance Line CXを搭載したグラベルロードタイプのE-Bike(E-グラベルロード)。Topstone Carbonシリーズと同じく、カーボン素材を採用したフレームはKingPinサスペンションシステムを採用。フレーム内には大容量の500Whバッテリーを搭載することで、最大航続距離170キロを実現した。

ドライブユニットはBosch Performance Line CX。定格出力250W、最大トルク75Nmと高出力でレスポンスが良いのが特徴のユニット。一般的にはE-MTB(マウンテンバイクタイプのE-Bike)で使われているドライブユニットで、E-グラベルロードに搭載した時のパフォーマンスが気になるところだ。

ラインナップは700Cホイールを装着した「Topstone Neo Carbon 4」と、650Bホイールを装着した「Topstone Neo Carbon 3 Lefty」の2種類を用意。700Cホイールの場合最大40mmタイヤが、650Bホイールの場合は最大48mmタイヤの使用が可能だ。

また、Topstone Neo Carbon 3 Leftyは、同時発売したペダルバイク(人力自転車)タイプのグラベルロード「Topstone Carbon Lefty」と同じく、フロントフォークにグラベル用に開発されたフロントサスペンションフォーク「Lefty Oliver(レフティオリバー)」を搭載した。

Topstone Neo Carbon 3 Lefty – 3Q
Topstone Neo Carbon 3 Lefty – PD

Topstone Neo Carbon 3 LeftyはBallisTec carbon frame with Kingpin suspension フレームと、 Lefty Oliver gravel fork, 30mm travelフロントフォークの組み合わせ。ドライブユニットは、Bosch Performance Line CX(定格出力250W、最大トルク75Nm)に、500Whバッテリーを組み合わせで、最大航続距離は176キロ。コンポーネントはShimano GRX812/600 11段変速で、クランクはFSA Bosch E-Bike, FSA Megatooth, 42T、スプロケットはSHIMANO 11-42T。ブレーキはShimano GRX 油圧ディスクブレーキ。タイヤはWTB Resolute, 650Bx42C, tubeless ready。価格は60万円(税抜、以下同)。

Topstone Neo Carbon 4 – PD

Topstone Neo Carbon 4はBallisTec carbon frame with Kingpin suspension フレームと、BallisTec Carbonフロントフォークの組み合わせ。ドライブユニットは、Bosch Performance Line CX(定格出力250W、最大トルク75Nm)に、500Whバッテリーを組み合わせで、最大航続距離は176キロ。コンポーネントはShimano GRX400 10段変速で、クランクはFSA Bosch E-Bike 48/32T、スプロケットはSHIMANO 11-34T。ブレーキはShimano GRX 油圧ディスクブレーキ。タイヤはWTB Riddler Comp, 700 x 37c。価格は50万円。

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タンポポ由来の天然ゴムで作られた自転車用タイヤ「コンチネンタル Urban Taraxagum」がTAIPEI CYCLE d&i awardsで ゴールデンアワードを受賞

コンチネンタルタイヤは5月27日、パラゴムノキに代わる新たなタンポポ由来の天然ゴムでつくられた初の量産自転車タイヤ「Urban Taraxagum」が2020年の台北国際サイクルショーに関連して行われるTAIPEI CYCLE d&i awardsで、ゴールデンアワードを受賞した事を発表した。

「Taraxagum」プロジェクトは、タンポポから十分な天然ゴムを生産し、二輪車、乗用車、商用車のタイヤ、およびその他のゴム製車両部品に使用するプロジェクト。名前は英語でタンポポを表すTaraxacumとゴムを表すGumから名づけられた。

2011年以降、ミュンスターのフラウンホーファー研究機構、クウェドリンブルクのユリウスクーン研究所、パークシュテッテンの植物育種業者であるESKUSA等、様々な研究プロジェクトで協力してきたパートナーと連携し、ドイツ連邦教育研究省やドイツ連邦食料・農業省の支援の下、天然ゴムの原材料を熱帯地域の植物にとって代わる、穏やかな気候の中で栽培できる植物に置き換えるための研究に取り組み、2014年には、100%タンポポ由来のトレッドを採用した冬用プレミアムタイヤの最初の試作タイヤが完成し、路面テストを実施。2016年のIAAでは、タンポポ由来のトレッドを使ったトラック用試作タイヤを発表した。

「Urban Taraxagum」は、ドイツで栽培、生産されたタンポポ由来のゴムを使用した最初の自転車用量産タイヤ。トレッドパターンにはタンポポの細胞をモチーフにしたデザインを採用し、サイドウォールには植物の始まりであるタンポポの種子が数多く刻印しているのが特徴。サイクリング業界で最も信頼されるデザイン賞「TAIPEI CYCLE d&i awards」では、「Urban Taraxagum」のタイヤトレッドとサイドウォールのデザインに加えて、タイヤ工場近くで栽培されたタンポポ由来の天然ゴムから生産されたタイヤである点が高く評価され、表彰に至った。台北国際サイクルショー自体は、新型コロナウイルスの影響を受けキャンセルになったが、賞の発表は行われた。日本国内での販売は未定。

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