タンポポ由来の天然ゴムで作られた自転車用タイヤ「コンチネンタル Urban Taraxagum」がTAIPEI CYCLE d&i awardsで ゴールデンアワードを受賞

コンチネンタルタイヤは5月27日、パラゴムノキに代わる新たなタンポポ由来の天然ゴムでつくられた初の量産自転車タイヤ「Urban Taraxagum」が2020年の台北国際サイクルショーに関連して行われるTAIPEI CYCLE d&i awardsで、ゴールデンアワードを受賞した事を発表した。

「Taraxagum」プロジェクトは、タンポポから十分な天然ゴムを生産し、二輪車、乗用車、商用車のタイヤ、およびその他のゴム製車両部品に使用するプロジェクト。名前は英語でタンポポを表すTaraxacumとゴムを表すGumから名づけられた。

2011年以降、ミュンスターのフラウンホーファー研究機構、クウェドリンブルクのユリウスクーン研究所、パークシュテッテンの植物育種業者であるESKUSA等、様々な研究プロジェクトで協力してきたパートナーと連携し、ドイツ連邦教育研究省やドイツ連邦食料・農業省の支援の下、天然ゴムの原材料を熱帯地域の植物にとって代わる、穏やかな気候の中で栽培できる植物に置き換えるための研究に取り組み、2014年には、100%タンポポ由来のトレッドを採用した冬用プレミアムタイヤの最初の試作タイヤが完成し、路面テストを実施。2016年のIAAでは、タンポポ由来のトレッドを使ったトラック用試作タイヤを発表した。

「Urban Taraxagum」は、ドイツで栽培、生産されたタンポポ由来のゴムを使用した最初の自転車用量産タイヤ。トレッドパターンにはタンポポの細胞をモチーフにしたデザインを採用し、サイドウォールには植物の始まりであるタンポポの種子が数多く刻印しているのが特徴。サイクリング業界で最も信頼されるデザイン賞「TAIPEI CYCLE d&i awards」では、「Urban Taraxagum」のタイヤトレッドとサイドウォールのデザインに加えて、タイヤ工場近くで栽培されたタンポポ由来の天然ゴムから生産されたタイヤである点が高く評価され、表彰に至った。台北国際サイクルショー自体は、新型コロナウイルスの影響を受けキャンセルになったが、賞の発表は行われた。日本国内での販売は未定。

関連リンク

関連記事

編集

Eバイクや電動アシスト自転車、自動車、アクティビティなどを紹介しているWebメディア。「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自動車がよくわかる本」が好評発売中。

当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。

spot_img
spot_imgspot_imgspot_img