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Dahon OEMモデル並みの安価なのが登場したDahon 2015年モデル

比較的安価なモデルから、高価なモデルまである折りたたみ自転車ブランド「Dahon」と「Tern」。2015年モデルの展示会について書いてあるブログを発見した。

橋輪 : DAHON tern FUJI 2015年モデル速報!【橋輪Blog】 – livedoor Blog(ブログ)

2015年モデルでは、Dahon OEMに近いぐらい安価なモデルも登場するようだ。

Dahonで一番安いモデルは、Impluse D6で税抜き価格37,000円。Impluseシリーズは折りたたみフレームに2つの継ぎ手があるRe-Barというのを採用していて、旧Impluseシリーズにも装備されていた。再登場したImpluseにもRe-barを採用していて、その形もDahon OEM専用の丸みがあるRe-Barフレームではなくて、旧Impluseに近い直線的なデザインになっている。安価な一方、フレーム素材はスチールで重量は13.6キロなので、他のDahonと比べると落ちると思う。

Impluseよりも高いが軽いモデルとしてMistというモデルも登場した。フレームの形からしてMetroシリーズを復活させたようなものだと思う。フレーム素材はアルミのため重量は12.3キロと軽い。

Dahonでも安価なImpluseとMistが登場したが、細かい所がDahon OEMモデル並みだったり、ハンドル高を上下調整機能がついてないなどの欠点がある。フレームサイズが1種類しかなく、大柄な欧米人向けに作られたようなDahonの折りたたみ自転車は、比較的ハンドル高が高めで、上下調整機能がないと、身長が高くない人にとっては、ハンドル高に戸惑うと思う。

因みに、新しく登場するDahon ImpluseやMistを購入するよりも、Dahonと同じ輸入元が取扱う、Ternブランドの「Link B7」のほうが良いと思う。税抜き41,000円で、ハンドル高の調整機能がついているアルミフレームの折りたたみ自転車で、自分ならMistを購入するのなら、Link B7を購入するだろう。

公道仕様クロスバイク GIANT Escape RX4

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前回の日本海縦断でロードバイク(Scott Speedster S60)を使用して、長距離を楽に走るには競技志向で考えると失敗すると痛感して、ロードバイクからスピードクロス「Escape RX4」に乗り換えた。今回はレーサーパンツ無しでロードバイクよりも楽に300キロを走れるクロスバイクをコンセプトにして、部品を選んだ。東京~直江津~糸魚川330キロを実際に行った結果、前回の東京~新潟300キロよりも、お尻の激痛、首の痛み、精神的しんどさは少なかった。前回ではお尻の激痛、首の痛み、精神的しんどさの問題が噴出したが、今回は問題となったのは耐えられるレベルでのお尻の痛みだけだった。

・道を選ばないこと

700×28cタイヤが標準で装着でき、その気になれば28cよりも太い32cが装着できるので、公道では道はほぼ選ばなくていい。

・乗り心地が良いこと

乗り心地が良いタイヤ「パナレーサーツアラー」と、バネ付き革サドル「Brooks Flyer」を装着したためか、乗り心地についての不満はなかった。

・服装、靴を選ばないこと

バネ付き革サドル「Brooks Flyer」を装着しレーサーパンツ無しで330キロを走行したが、最後までお尻をあげて少し休むだけで走ることができた。前回の東京~新潟日本海300キロでは厚めのスポーツ自転車用サドルにレーサーパンツで挑んだら、途中から尻の激痛で走れなくなったため、大きな進歩だと思う。

・荷物を積むことができること

荷台取り付け用ダボ穴はあるため荷台は取付可能。

・長時間走れる姿勢、ギア比を装着していること

個人的好みで前がMTB用クランク シマノ・Alivio42-32-22Tに変更している。もっともEscape RX4のギア比はロードバイクと比べたら、ギア比が高すぎて困ることは少ないと思う。

ハンドルはノースロードバーを装備。但し、ノースロードバーは本来、現代のスポーツ自転車に仕様するものではないらしい。ハンドルポジションは実質的に1つしかないが、今回の走行では困ることは殆どなかった。別にノースロードハンドルでなくても、ブルホーンバー等、縦に長時間握れれて安全に走ることができれば、ハンドルポジションは多くなくてもいいのかもしれない。アップライトポジションになり、しっくりこなかったので、シート角を寝かすためシートポストをDixna アークシートポストに交換。しかし、もっとシート角を寝かしたい。

・楽に長い下り坂をくだれること

標準仕様のタイヤ「KENDA・KWEST」は路面にグリップしなく、タイヤが硬いためか振動が多いため、楽に下り坂を走れず不安があった。パナレーサー・ツアラーにタイヤ交換後は、楽に下ることができ、タイヤ幅がロードバイクよりも太いため、荒れた舗装路の下り坂も安全に下ることができる。

・自力で修理できること

特に変な部品は無いので問題は無い。

・耐久性が高いこと

細かい部分は、無名ブランドの部品が装着しているが、現状では不満はない。安価なスポーツ自転車なので、基本的には部品交換はアップグレードになる部品が殆どだ。

・簡単に分解でき、持ち運びが可能なこと

ノースロードハンドルのためかハンドル幅が狭いためか、輪行袋に比較的入れやすい。

公道仕様ロードバイク 杉村商店 PROGRESSIVE RRX-110

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競技仕様の自転車の作り方を教える所は沢山ある一方、公道を長時間快適に走ることができる公道仕様の自転車を作る方法が書いてあるサイトは殆ど無いに等しい。

公道を走る自転車は本来なら、道を選ばないで快適に走れ・乗り心地が良く・服装、靴を選ばないで走れ・荷物を積むことができ・長時間走れる姿勢、ギア比を装着していて・楽に長い下り坂を下れ・自力で修理でき・耐久性が高く・簡単に分解でき、持ち運びが可能な自転車が必要だが、今の殆どの自転車は全部に対応している物は殆ど無いに等しいと思う。

ただ、自転車は自分で部品を交換するのが容易な利点がある。車体設計から変えることは一般のユーザーではできないけど、部品交換である程度公道仕様にすることができる。今回紹介する公道仕様ロードバイクは、特別協力者の某Y氏が所有している写真手前のロードバイク「杉村商店 PROGRESSIVE RRX-110」自転車の前には冬山登山をしていて、競技仕様では見られない独自の考えが入っている。東京~三国峠~新潟300キロと東京~直江津~糸魚川330キロをこれで走破した。

・道を選ばないこと

体感的にフレームは重い(現在の有名ブランドのエントリーロードバイクやクロスバイクのほうが軽い)一方、荒く使える頑丈さもある。通常のロードバイクよりもフレームとの隙間があるロングアーチブレーキが装着されているため、その気になれば28ミリタイヤも装着可能。基本的には舗装路重視だが、頑丈なタイヤを装着すれば砂利道程度なら、走りを楽しむことはできないけど通過程度はできると思う。

・乗り心地が良いこと

タイヤは乗り心地が柔らかいパナレーサー・ツアラープラス(700×23c)、バーテープを厚めに巻き、厚めのMTBサドルでショック吸収をしている。ただ、厚めのMTB用サドルにパッド入りレーサーパンツを履いても、300キロ走るようなことだと、お尻は非常に痛かったようだ。

・服装、靴を選ばないこと

ペダルは金属のフラットペダルを採用している。最近流行のビンディングペダルやクリップがついていない唯のフラットペダルだが、一時期足を固定していると、足がつる問題が発生して、その対策と、平坦路や坂道など走行している道の場面によって、足の踏む位置を変えることに気が付き、クリップが邪魔と感じたため、唯のフラットペダルで走行している。

・荷物を積むことができること

荷台装着用のダボ穴は、車輪装着付近についていなく、なんらかの対策をしないといけない。某Y氏は冬山登山をしていたため、重い荷物を背負って自転車に乗っても大丈夫なようなので、この辺りは特に問題になっていない。

・長時間走れる姿勢、ギア比を装着していること

初期のRRX-110は、前がコンパクトクランク(50-34T)。リアが7速用スプロケット(11-28T)になっていた。このギアだと重すぎるため、前がMTB用クランク(シマノ・Alivio42-32-22T)に変更。きつい坂道ものんびり走ればOKなロードバイクになった。現代のロードバイクは前2段が殆どで、前3段にするには相当の費用が必要なので、現実的には前2枚でも低いギアを装着できるクランクや、MTB並の大型スプロケットの使用が、安価で簡単に行えると思う。

長時間走れる姿勢は、前傾姿勢をできるだけ廃し、ハンドルとサドルの落差は0で、現代のロードバイクみたいに極端な前傾姿勢になっていない。ステムを短くしブルホーンバーに変更して楽な姿勢と下り坂を楽に走れるのを両立した。

・楽に長い下り坂をくだれること

初期に装着されていたドロップハンドルでは、前傾姿勢とブレーキのテコの関係で下り坂が楽に下れないため、ブルホーンバーに変更した。また補助ブレーキレバーも装備されているため、下り坂は楽しく下ることが可能だ。

・自力で修理できること

特に変な部品は採用していないため、通常なら自力で修理可能。

・耐久性が高いこと

フレームは頑丈。しかし、細かい部品が数年で強烈な錆やガタが発生した。それは車輪でスポークは安物のスチールですぐに錆びた。ハブはQUANDOと有名ブランドでは使われない物が採用されていて、数年で修復不能なレベルでガタが発生し、ハブの塗装が脱色した。正直言ってART CYCLE STUDIOのロードバイクのほうが遥かに良いだろう。車輪はシマノ・WH-R500に交換し、ワイヤー類等の各消耗品は交換(実質的にアップグレード)している。

・簡単に分解でき、持ち運びが可能なこと

一般的なロードバイクなら改造無しでも可能。

 

Momentumに軽量系クロスバイク iNeedZ-3AIRが登場

日本ではイオンバイクのプライベートブランドとして使われているMomentum。サイクルベースあさひのプライベートブランドのスポーツ自転車は、殆どの4万円台以下のモデルは街乗りに絞ったモデルしかない一方、Momentumは4万円以下のモデルも前3段ギアの比較的本格的な自転車を登場させている。この手のモデルは本格的なスポーツサイクルブランドのクロスバイクと比べると劣るが、スポーツサイクルブランドのクロスバイクに近いモデルとして、iNeedZ-3AIRというクロスバイクが登場したようだ。

iNeedZ-3AIRは、アルミフレーム・リジッドフォークのクロスバイクで、タイヤサイズは700C×28Cを採用していてスピードクロスに見えるが、車輪を取り付けるエンド幅(リア)は135ミリとロードバイク用の車輪を取り付けることができないため、クロスバイクと分類した。

一番の売りは重量でAIRと名付けるように、車体重量は11.3キロと価格の割には軽い。この手の4万円台のプライベートブランドのクロスバイクは、重量12キロの物が多いため、4万円台で11キロ台のクロスバイクは珍しい。

多少ながら細かいスペック表が書いてあり、フレームジオメトリ表が書いてあるため、現時点ではサイクルベースあさひのプレシジョンスポーツよりも買い得だが、これが有名ブランドのスポーツ自転車と対決させると以下の疑問が生まれる。まずはMomentumがイオンバイク専売で、入手できる場所が少ないこと。価格も税込みで42,800円となったため、あとすこし出せば他社のスポーツ自転車ブランドの自転車が買える。そもそも、Momentumブランドを扱っているホダカの自転車専門的向けブランドの「Khodaa-Bloom」では、Momentumの中価格帯機種(自転車専門的向けスポーツ自転車ブランドではエントリーモデル)とかぶり、価格帯の少ししか変わらない場合がある。

Momentumにかぎらずプライベートブランドのスポーツ自転車は、2015年モデルの自転車専門的向けスポーツ自転車ブランドの自転車との価格差を見てから、購入を検討すれば良いと思う。

CYLVAのロードバイクバージョン Bridgestone CYLVA D18

Bridgestoneのクロスバイク「CYLVA」のロードバイクバージョンが「CYLVA D18」だ。同じくBridgestoneの競技用自転車ブランド「Anchor」のロードバイクは、競技志向の自転車が殆どだが、一般ユーザー向けのCYLVAは、ロードバイクバージョンでも実用性が高い、非競技仕様のAudaxタイプのロードバイクとなっている。

フレーム、フロントフォークはアルミ製となっている。泥除け取り付け台座が標準装備されていて、純正オプションでも泥除けが存在する。

ブレーキはシマノ BR-R451 キャリパーブレーキを採用している。通常の競技用ロードバイクよりも大きいサイズのロングアーチブレーキを採用しているので、ロードバイクとしては少し太い28ミリ幅のタイヤが装着できる。

変速機/ギア比は、前2段(シマノ SORA FC-3550 46/34 )後ろ9段(シマノ CS-HG50 9段 11-30T)のロードバイク用ギアを採用している。前ギアの大きさは46Tと、通常のロードバイク(50~52T)よりも軽いギアを採用している。公道を走るのなら、前ギアはこのぐらいの大きさのギアが扱いやすいだろう。後ろのギアの一番大きいギアは30Tと、マウンテンバイク並みの大きいギアを採用している。

車輪径/タイヤ幅は700×28cを採用している。通常のロードバイクよりもタイヤが太い28ミリを装着している。因みに、通常の競技用ロードバイクは28ミリタイヤは装着できない。

部品構成は公道を走るのなら、競技用のロードバイクよりも良いと思う。ギア比は低く、街乗りでも安心できる補助ブレーキレバーに、少し太い28ミリタイヤ、クランク(前ギア)には、すそを傷つけにくくするためのガードがついている。また、アーレンキー、英式バルブアダプター、マニュアルバッグ、1年間自転車盗難保険と他ブランドではあまり装備しない物もついてくる。競技用ロードバイクと思って購入すると失敗するが、公道用ロードバイクだと思えば悪くないと思う。

自転車の本場、ヨーロッパ圏の旅する自転車 Koga Randonneur

ランドナー系のメディアで、誰も言わないのは、自転車の本場、ヨーロッパ圏での旅する自転車のことだろう。旅する自転車の本でも、自分が読んだ限りでは日本やアメリカのツーリング自転車は書いても、現代のヨーロッパ圏のツーリング自転車の現在は誰も言わない。

これは、和食の本で、ヨーロッパやアメリカの和食の記事はあるが、本場の日本の和食の記事が無いような物だろう。なんで本場のことは書かないのかというと、自転車の本場、ヨーロッパ市場では殆どの旅行用自転車はドロップハンドルのツーリング用自転車は絶滅しているからだ。

自転車の本場であるヨーロッパ圏の旅する自転車は、日本のランドナーよりも重量級の自転車になっているみたいだ。日本では売られていないが、KogaにはRandonneurの名前がついている自転車がある。

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写真はhttp://www.koga.com/koga/#4から引用。完全に実用性重視で、参考になる物は多い。価格は€ 2.199,00と日本円にして30万円する。どうやらKoga miyata時代から存在していて、Googleで検索すると定番車種のようだ。

自分も古いランドナーを所有しているから言えるけど、正直言って現在の日本式のランドナーが旅する自転車に相応しいとは思えない。自分のランドナーは、古くて悪い慣習を無視し実践仕様のランドナーにする予定だ。

マインドバイクに未来はあるか? オオトモ・マインドバイク

様々な企業・個人が手を組んだプロジェクトとして知られていたマインドバイク。オオトモが販売権を手に入れて少数生産で販売するようだ。前から気になっていたマインドバイクだが、サイクルモードで試乗することができた。価格は、18インチ 完成車キットで15万円とのことだ。

・フレーム/フロントフォーク

非常に清潔感があるデザインは、自転車というよりもデザイン家具やデジタル機器を連想させる。ジョイント機能を持つアルミ押出材フレームという、他の自転車では見られない技術を採用している。また接合方法も車体全体をボルトで分解し組立が可能とのこと、フロントフォークはフレームと共通化されている。

・ブレーキ

ブレーキは前後ともデュアルピボットキャリパーブレーキを採用している。

・変速機/ギア比

シングルギアのみだ。

・車輪径/タイヤ幅

車輪系は18インチとのことだ。

サイクルモードで、マインドバイクを試乗することができた。

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他の乗り物では見られない異様に清潔感がある形は、やはり自転車とは思えない。ギアはシングルギアのみで、普通のシングルギアの小径スポーツ自転車といった感じだ。安定性は16インチの折りたたみ自転車「ブロンプトン」よりも低く、18インチの折りたたみ自転車「BD-1・スタンダードフレーム車(セーフティーサスペンション付き)」といい勝負といったところだ。実はスペック表を見るまで18インチだと思わなかった。

サイクルモードでの試乗では、偶にごく小さな金属音が擦れる音がした気がした。溶接ではなくジョイント機構のフレームのためかもしれないが、個人的には気にならないレベルだ。それよりも根本的な問題としては、車輪は片持ちで支持するシステムのため、変速システムを安価に組み込むことができないことだ。片持ちシステムに変速システムを組み込むのは、技術的にはGIANT・Halfwayが2002年に達成しているので可能だが、ユーザーレベルの部品交換レベルで片持ちシステムに変速機を組み込むのは聞いたことがない。一応、ボトムブラケットに変速機を搭載するスピードドライブシステムが搭載可能らしいが、8万円以上する価格は非現実的だ。

マインドバイクはデザインが気に入ったら「買い」だが、性能で買う自転車ではないだろう。マインドバイクの価格は15万円だが、15万円あればBD-1やBrompton等のデザインがよくて、性能がある折りたたみ自転車を買うことができる。作り手の気合は入っているが、このままだとやたら高い街乗り小径車になり、マニアの中のマニアの乗り物で終わるだろう。BD-1やBromptonみたいな性能面での「飛び道具」が欲しいところだろう。

BRONXの中で一番実用的なファットバイク Rainbow BRONX Fat Bike 24D

Rainbowの安価なファットバイクとして有名なBRONX。5万円以下で購入できるように、BRONXはシングルスピードになっているので、遠くまで走ることはできないという欠点がある。しかし、Rainbowは、もっと遠くまで走ることができるBRONXを作っているようだ。

Rainbow BRONX Fat Bike 24Dは、BRONXの多段変速仕様になっている。前3段・後ろ8段の24段変速になっている。また、フレームも通常のBRONXはスチールフレームだったが、24Dはアルミフレームになっている。

サイクルモードで試乗してみたが、通常のBRONXよりはマシになった。多段ギアなので、軽いギアを使いながら走れば少し遠くまで走ることはできるだろう。ただ、それでも走りは重いほうで、本物のファットバイクではない。やはり本物のファットバイクの代用品として買ってはいけないと思う。

価格は噂だと7~8万円で出したいとのことだ。本格的なファットバイクとして見たら微妙だけど、本格的なファットバイクの「つなぎ」として買ったり、街乗り用として使うなら悪くないと思う。


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1流品との格差を感じる電動アシスト自転車 ラオックス・タスカルタウン

パナソニックやブリヂストン等の電動アシスト自転車が売れていて、今では原動機付自転車よりも売れているとのことだ。それに目をつけた一部の会社は、パナソニックやブリヂストン等の1流メーカーの電動アシスト自転車よりも安価な物を作って売ろうと考えた所も登場してきた。家電・パソコンの量販チェーン店で有名なLAOXが、LAOX Cycleというブランドを作り、電動アシスト自転車を売り出してきた。価格は6万円以下の物が多く、安価に電動アシスト自転車を購入できるが実際の所はどうなのだろうか。今回紹介するのはTaskal Townという2013年に登場した新モデル。6万円以下で購入できる電動アシスト自転車だ。

・フレーム

フレームはスチール製で、後ろに荷台が標準装備されている。タスカル・タウンビーという派生モデルがあるので、後ろ乗せ同乗器は対応していると想われる。重量は23キロ。

・鍵

普通のシティサイクルなら1万円台の自転車についている安価な鍵だ。

・ブレーキ

前はシティサイクル用デュアルピボットブレーキ、後ろはメタルリングブレーキを採用している。この価格帯なら妥当といったところ。記憶の中にはブレーキの音鳴りが無い。メタルリングブレーキはシマノのローラーブレーキみたいに音鳴りが無いと言われているけど、本当のようだ。

・ライト

バッテリー式のLEDライトを採用している。

・変速機

外装6段変速。細かいギアの変速は可能だが、細かいメンテナンスが必要だ。

・タイヤ/車輪

26×13/8で、特に特徴あるタイヤは採用されていない。

・サドル/グリップ

グリップは比較的すべりにくく、少しいいサドルを採用している。

・保証関連

盗難補償は無い。

今回、タスカルタウンをサイクルモードで試乗してみた。

今まで見た、ラオックスの電動アシスト自転車は安っぽくて、手抜き商品といったところだったが、今回登場したタスカル・タウンビーは、6万円以下のわりには見た目は良く、ブレーキもデュアルピボットブレーキを採用していて、これはいけるのかもしれないと期待した。試乗したアシストモードは最強で、平地ではそれなりにアシストが効く。

問題は上り坂でまったくアシストが効かないことだ。前にサイクルモードで、パナソニックとヤマハの電動アシスト自転車に試乗したことがあるが、上り坂でもアシストは効いていた。しかし、タスカル・タウンは上り坂だとアシストが効かず、只の重い自転車になってしまう。

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上の写真がサイクルモードの電動アシスト自転車専用のコース。あの程度の上り坂で反応しないのは問題だろう。Yahoo!ショッピングのレビューで、他のタスカルシリーズでも、上り坂では上れないという意見があった。

坂で使えないタスカル・タウンは電動アシスト自転車としては失格だろう。1流メーカーの電動アシスト自転車はたしかに高いが、価格なりの理由があるのがわかったので、乗ってよかったと思う。

(参考URL)タスカル・タウンのスペック

http://taskal.laox.co.jp/product/t_town.html

クルーザータイプの本物のスポーツバイク 自転車解説 エレクトラ・タウニー7D

エレクトラ・Townieは、乗っていない人からすれば、アルミフレームの、のんびり走るビーチクルーザーに見えるが、本当に乗った人からすれば、Townieはビーチクルーザータイプの「本物の」スポーツ自転車だ。このようなゆったり乗れるスポーツ自転車は非常に貴重だ。

・フレーム/フロントフォーク

アルミフレームで重量は書いてないが、体感的には13キロ後半。もしくは13キロ前半かもしれないという感覚だ。独特のビーチクルーザータイプのフレームは、脚付きと快適なペダリングを両立していて、シティサイクルよりもアップライトな姿勢で乗ることができる。フレームサイズは1種類しかないが、サドルを目一杯上げると、身長183センチの自分でも楽に乗ることができた。

・ブレーキ

ブレーキは前後Vブレーキ。街乗りなら十分な制動力がある。

・変速機/ギア比

後ろ7段のみの街乗り用ギア比だ。アメリカでは前3段ある多段仕様も存在する

・車輪径/タイヤ幅

26×2.0のスリックタイヤを装着している。前後車輪は簡単に取り外し可能なクイック式を採用している。

・部品構成

普通のMTBなら4万円台の部品構成だが、独特な車体のため、5万円台になるのは仕方ないと思う。個人的にはそれほど高く無いと思う。

このエレクトラ・タウニー7Dはサイクルモードで試乗してみた。

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サイクルモードで試乗したモデルはタウニー7Dで、スタッカート型の女性向けモデルだが、写真のようにサドルを目一杯上げると、身長183センチの自分でも楽に乗ることができる。乗る前は、走りはシティサイクルよりはマシだと思っていたが、実際に乗ってみるとその考えを捨てないといけないと思った。タウニーの走りは、本物のスポーツ自転車そのものだった。走りは4~5万円クラスのスリックタイヤのマウンテンバイクと同等の性能があるだろう。この独特なポジジョンでスピードを出すのは向かないと思うかもしれないが、力をいれてハンドルを引き付けるようにすれば一気に加速する。加速のために引きつけてもハンドル等がしならないので、きちんと考えて作っているのがわかる。セミリカンベント風の姿勢だが、立ち漕ぎは可能だ。ゆったりしているのに速いという独特な感覚を持つ自転車だ。

アメリカではタウニーがヒットし、Specializedの26インチHEタイプのクロスバイクExpedition」が、タウニータイプに変わり、各メーカーがアメリカでタウニータイプの自転車が各社から登場したのも納得する。(但し、多くのタウニータイプの自転車は廃盤している。)

とある自転車屋のブログで、タウニーとシティサイクルが比較されていたが、タウニーはシティサイクルではなくスポーツ自転車だ。ビーチクルーザーがほしいが、遅いのは欲しくない人、前傾姿勢とつま先立ちを強要されるスポーツ自転車には乗りたくないが、スポーツ自転車に乗りたい人や、スポーツ自転車に免疫がある人に進めたいスポーツ自転車だろう。Electraのビーチクルーザーの中では手頃な価格で、デザインで買っても損はしない。個人的にはかつて存在し、今は輸入していない多段変速仕様を買っておけばと後悔したほどだ。もし多段仕様のタウニーを持ってこられて、これで200キロ走って来いと言われたら、自分は喜んで引き受けるだろう。

激安ファットバイクが本物のファットバイクの代用品にならない理由

近年、注目されている自転車の中の1つにファットバイクがある。大手企業の参入しつつあり、盛り上がっているファットバイクにも、格安ファットバイクが登場している。

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有名なのはRainbowのBRONX。5万円以下で買えるファットバイクだ。細いパイプを使ったフレームにカラーリムとカラーハンドルを採用していて、カッコいい。もっとも性能は本物のファットバイクと比べたら落ちる。

性能の低さを体感するのはやはり走りだ。RainbowのBRONXは、オフロードでの派手な運転はできない街乗り用らしいが、車体重量が重いため漕ぐ力が必要だ。サイクルモードでの試乗では、コースで走っている自転車の流れに乗ることができないので、基本的にはのんびり走る自転車だと思ったほうがいい。またBRONXは、車体重量が重いためかカーブを曲がるのも重い。

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それなら、本物のファットバイクはどうなのか。今回試乗した本物のファットバイク、SurlyのMoonlanderは、BRONXで感じた欠点はなく、試乗コースを走っている自転車の流れに乗ることができてしまう。ロードバイクやクロスバイクの後ろを、ゴォーとタイヤの摩擦音を立てて普通に走ってしまうので、不気味な乗り物だと運転しながら思った。

やはり価格の差があるのは確かだ。RainbowのBRONXはファットバイクタイプのクルーザーだと思って購入すればいいだろう。

自転車解説 ブリヂストン Ordina M3

かつてブリヂストンサイクルは、複数あった低価格帯のスポーツ自転車の名前があった。マウンテンバイクのクロスファイヤーと、クロスバイクのオルビー、スタッカード型クロスバイクのアビオスがあった。最終的にオルディナに統合するようになった。オルディナM3は、街乗り用マウンテンバイクで、かつて存在したクロスファイヤーシリーズの後継機だろう。

・フレーム/フロントフォーク

アルミフレームと街乗り用サスペンションのSRサンツアーM3000を装備している。フレームは荷台・泥除け・ディスクブレーキ取り付け台座がある。気になるのは、かつてオルディナM3を見た時、悪路走行不可のルック車と書いてあったことだ。前サスペンションは調整機構が無いので、このサスペンションで本格的な悪路走行はしたくない。因みに昔のモデルのサスペンションには汚れをつけないための蛇腹があるが、この蛇腹がついているタイプのSRサンツアーのM3000は、蛇腹を外すとバネが見えるようになっているはずだったので、蛇腹が破れたらバネが見えるようになり、錆びたり雨水が入るようになる可能性があるので、破れたら交換するようにしたほうがいい。

・ブレーキ

ブレーキは前後Vブレーキを装備している。街乗りなら十分な効きはあるだろう。ブレーキがロックしにくくするためのパワーモジュレーターというのがついている。

・変速機/ギア比

前3段・後ろ7段のMTB用ギアを採用していて、オールマイティーに走ることができる。街乗りなどでの不足の事態で車体が倒れても、ディレイラーが損傷しないためにディレイラーガードも付いている。

・車輪径/タイヤ幅

26×2.0で、タイヤの真ん中部分がスリックになっているセンターリッジタイヤを採用している。車輪はナットで固定されているので外すのには工具が必要だ。

・部品構成

ボトムブラケットはシマノのBB-UN26で、4万円のスポーツ自転車では珍しくいいボトムブラケットがついている。舗装路を走れるセンターリッジタイヤやスタンド、LEDランプが標準装備している。オルディナM3はオフロードを走るマウンテンバイクではなく、完全街乗り用のマウンテンバイクルックだと思っていい。オフロードを走るのなら他社の自転車を買った方がいい。因みにこの手のスポーツ自転車としては珍しく、1年間自転車盗難保険がついているらしい。

自転車解説 ビアンキ ミニベロ7シリーズ

・自転車のコンセプト

ビアンキの小径車シリーズで、レトロデザインを採用しているのが「Minivelo」シリーズだ。Miniveloシリーズには、7・8・10と3つのグレードがあり、8・10はアルミフレームで前ギアを装着した長距離も走れるミニベロで、部品構成が違うだけだが、7はスチールフレームの街乗り用ミニベロになっている。

・フレーム/フロントフォーク

スチールフレームに1インチのスチールフォークを採用している。フレームは昔ながらのラグを採用していて、ミニベロシリーズで、一番古典的なデザインの自転車だったりする。LADY仕様は女性向けに跨ぎやすくしたフレーム形状になっている。小径車ながらLADYも含めると3サイズあるのは魅力的だろう。

・ブレーキ

ブレーキは前後ともシマノ・BR-M422というVブレーキを採用。街乗りなら十分効くブレーキだ。

・変速機/ギア比

前1段・後ろ7段のMTB用ギアを採用。前のギアは大径車用と小径車用の中間にあたるギアだと思う。後ろのギアはCS-HG41-7と書いてあるので、3万円以下の外装変速車に使われるハブ軸の強度が低い「ボスフリー式」ではなく、強度が高い「カセットスプロケット式」を採用。

・車輪径/タイヤ幅

20×1.5と、街乗り用ミニベロとしては標準的なタイヤだ。車軸部分(ハブ)はシマノを採用し、簡単に着脱できるクイックリリースを採用しているため、街乗り用ミニベロながら輪行も可能だ。

・部品構成

泥除け、センタースタンドを装備していて街乗り用にピッタリだ。ステムは比較的長く、少し前傾姿勢気味になるかもしれない。部品構成はスポーツ自転車の合格点には達しているが、凄くお買い得な自転車ではない。使用目的とデザインが気に入ったら「買い」だろう。