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モバイルロードバイク Pacific Reachのすべて タルタルーガとの違いも解説


台湾の折り畳み自転車ブランド「Pacific Cycles」では、様々な折り畳み自転車がラインナップされているが、その中でもReachは走行性能を重視した折り畳み自転車として知られている。現行型のReachはスポーツ性能を重視した折り畳み自転車になっており、メーカーサイトによるとモバイルロードバイクとのことで、スイングアームとフロントフォークを折り畳む構造と前後エストラマーサスペンションを搭載することで、700Cロードバイクの走行性能に近づけているのを売りにしている。

タルタルーガ・Type-SとPacific Reachの違い

タルタルーガ Type Sportには多くの兄弟車があり、タルタルーガ Type-Sの製造元であり元祖でもある「Pacific Reach」は、Tartaruga Type Sportに似たようなモデルから、独自の折りたたみモデルのIF Reachまで数々のモデルをラインナップしていた。

現在Pacificから出ているReachは、Tartaruga Type Sportとは違うモデルとなっている。そこで、Tartaruga Type SportとPacific Reachは、試乗した感想やネット上の意見を参考にしてどのくらい違うのかまとめてみた。

REACHのほうが現代的なフレーム形状を採用している

2005年に登場したTartaruga・Type-Sは、登場時から殆どスタイリングが変わらない。一方、Pacific Reachは2015年モデルから、立体的なフレームパイプを採用したスタイルとなり、ロードバイク風のシャープな形状となった。

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荷台の装着等はTartaruga Type-Sのほうが有利

Tartaruga Type-Sは、純正オプションで前後荷台の装着ができる。フレーム形状的にアフターパーツの荷台を装着するのは非常に難しいため、純正オプションで前後荷台があるのは有利で、荷物を多く積んで長距離を走ることができる。ただし、荷台の価格は高価なので注意が必要だ。因みにPacific Reachは荷台はリアキャリアしかない。

Tartaruga Type-SとPacific Reachのブレーキの違い

Tartaruga Type-Sのブレーキはロングアーチタイプのキャリパーブレーキを採用している。一方、Pacific ReachはAvid BB7機械式ディスクブレーキを装備している。ブレーキの効きに関しては、どちらもマウンテンバイク用のブレーキみたいに強烈に効くわけでは無いが、必要十分と感じた。

Tartaruga Type-SとPacific Reachのサスペンションの違い

Tartaruga Type-SとPacifi Reachには、前後サスペンションを搭載している。小径車の弱点の1つである振動の強さをサスペンションを装着して解決するためで、両車とも大きい段差を通過するのではなく細かい振動を抑えるサスペンションとなっているが、サスペンションの硬さは違う。

Tartaruga Type-Sの場合、フロントサスペンションはトレーリングアーム方式、リアサスペンションはPacificオリジナルサスペンションを採用している。サスペンションは細かい振動を取るのを重視していて、乗り心地はマイルドとなっている。これはTartaruga Type-Sのユーザーインプレッションでも見ることが出来る。

Pacific Reachは、Tartaruga Type-Sのサスペンションの考えをそのままにして、サスペンションの設計をシンプルにしている。前後サスペンションは恐らくエストラマーを採用している。Pacific Reachのサスペンションは、Tartaruga Type-Sよりも稼働域が小さい。Reachのサスペンションは沈み込みは最低限に押さえて、乗り心地よりもスピードを重視した設計となっている。

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Tartaruga Type-SとPacific Reachの乗車姿勢の違い

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上:Tartaruga Type Sport 下:Pacific Cycles REACH T20

Tartaruga Type-SとPacific Reachにはフラットハンドルモデルがあるが、乗車姿勢を見るとコンセプトの違いがわかる。Tartaruga Type-Sは、高さ調整が可能なアジャスタブルステムにアップライトなハンドルを装備しているため、アップライトな姿勢で楽しみたい人から、前傾姿勢で乗りたい人まで、幅広いユーザーに使用できる。

Pacific Reach T20の場合、ステムには調整機能はなく、通常のフラットハンドルが装備されている。Tartaruga Type-Sのようにアップライトな乗車姿勢で乗る考えではなくて、前傾姿勢で乗る考えのようだ。

安価なカスタムベースモデルがあるTartaruga Type-S。フレームセットがあるPacific Reach

Tartaruga Type-SにはエントリーモデルのSDがある。価格は16万円以上するため安くないが、取り敢えず乗るためのエントリーモデルと思えばいいだろう。Pacific Reachは、完成車では安価なReach T20でも25万円と高価だ。ただReachにはフレーム、フロントフォーク、ステム、シートポスト等がセットになったフレームセットが売られている。価格は12万3千円で、取り扱いデイーラーは限られているため、購入する場合はディーラーについて確認したほうが良い。

”モバイルツーリングバイク”のTartaruga Type-S ”モバイルロードバイク”のPacific Reach

Tartaruga Type-SとPacific Reachのコンセプトは大きく違う。Pacific Reachのコンセプトはモバイルロードレーサーと書いてあり、ロードバイクみたいな硬めの乗り心地、前傾姿勢はモバイルロードバイクのコンセプト通りだと思う。

一方、Tartaruga Type-SはReachよりも細かい振動を取るマイルドな乗り心地、アップライトな乗車姿勢は、モバイルツーリングバイクと言えると思う。因みに、タイプSに関して、、、2014 : 南風そよぐ、、、では、Type Sがモデルチェンジしなかった理由が書いてあり、納得した。

特筆すべきは、兄弟車両としてデビューした「PACIFIC REACH」は、フレームに変更を受けたのに、タルタルーガは見送りました。デザイナーに伺ったところでは、「あの変更は、自分の目指すものと違う」という事で断ったそうです。この辺に、この車両の持つ奥深さ、制作側の自転車に賭ける真摯な取り組みが判る気がしますよね。

もし自分がTartaruga Type-SかPacific Reachを選ぶのなら、スピードはそこそこで公道を快適に走るのならType-S。快適性よりもスピードを重視するのならReachを選ぶだろう。

Pacific Cycles Reachのラインナップ

Reachシリーズは、ドロップハンドルのReach RシリーズとフラットハンドルのReach Tシリーズの2種類がラインナップされている。違いはハンドルがドロップハンドルかフラットハンドルかの違いと、タイヤが違うことで、基本的構成は殆ど同じだ。

Reach R20/¥285,000(税別)

  • フレーム:7005アルミフレーム・エストラマーサスペンション(30ミリストローク)
  • フロントフォーク:トレーリングサスペンション(15ミリストローク)
  • クランク:REACH 50/34T 170mm
  • スプロケット:Shimano CS-HG-50 11-36T 10速
  • ブレーキ:AVID BB7ディスクブレーキ
  • タイヤ:Schwalbe Durano 20×1-1/8 (28-451)
  • 重量:10.5kg

Reach T20/¥250,000(税別)

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  • フレーム:7005アルミフレーム・エストラマーサスペンション(30ミリストローク)
  • フロントフォーク:トレーリングサスペンション(15ミリストローク)
  • クランク:REACH 50/34T 170mm
  • スプロケット:Shimano CS-HG-50 11-36T 10速
  • ブレーキ:AVID BB7ディスクブレーキ
  • タイヤ:Primo Comet 20×1-3/8 (28-451)
  • 重量:10.8kg

出典:http://pacific-cycles-japan.com/reach

ルノー・ライトシリーズの全て 軽さとコスパを売りにした折り畳み自転車を紹介

様々な自動車ブランドの自転車を製造しているGicの中で、ルノーライトシリーズは本格的な自転車ブランドの自転車にも劣らない折りたたみ自転車をラインナップしている。

ルノーライトシリーズは走行性能と折り畳み性能を両立した20インチ折り畳み自転車シリーズ。ポタリング重視で折り畳み時のコンパクトさも重視した16インチ折りたたみ自転車シリーズ。コインロッカーに入るほどコンパクトで、短距離走行を目的とした14インチ折りたたみ自転車シリーズに別れている。今回はルノーライトシリーズのすべてのモデルを解説する。

20インチシリーズ

一般的に20インチ折りたたみ自転車は、汎用性とコストパフォーマンス、折りたたみ性能を両立しているため、多くの会社がラインナップしている。しかし、軽量・小型を重視したルノー・ライトシリーズでは20インチ仕様の折りたたみ自転車はライト10のみの展開となっている。折りたたみ自転車が欲しいが、平坦な道でのちょっとしたサイクリングも楽しみたい人に向いている。

ライト10/重量10.8kg/46,000円

・折りたたみサイズ:83cm×45cm×62cm
・本体重量:約10.8kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:7段変速
・タイヤサイズ:20×1.75インチ

ルノー・ライトシリーズで唯一の20インチ折りたたみ自転車。4万円台の20インチ折り畳み自転車ながら重量10kg台を達成しているのが特徴だ。軽さを重視した折りたたみ自転車ながら、上下調節可能なハンドルステムを採用し、幅広い身長の人にマッチした設計となっている。転倒したとき、変速機の取付台座が曲がった場合でも交換することで元に戻すことが出来るリプレイスハンガーを採用している。

ミラクルマッハ8/重量8.9kg/98,000円

・折りたたみサイズ:85cm×38cm×62cm
・本体重量:約8.9kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:9段変速
・タイヤサイズ:20×1-1/8(451)

20×1-1/8(451)と、28ミリ幅クラスの幅が細いタイヤを装着したスポーツ折りたたみ自転車。ミラクルライトシリーズのため独特のアルミメッキフレームに、軽量パーツを搭載したスペシャルモデルだ。

16インチシリーズ

20インチよりも車輪のサイズが小さい16インチシリーズの特徴は、折りたたみ時のコンパクトさを持っていながら、そこそこの走行性能を持っていることだろう。ルノー・ライトシリーズの中心となっている14インチシリーズは、車輪が非常に小さい超小径車扱いのため、路面の段差に気をつける必要が多いが、16インチシリーズなら、14インチよりは気を使わなくて済む場合が多い。(ただし、通常の自転車のように段差を躊躇しないで走行するなど荒っぽく扱うのは厳禁だ)

ルノー・ライトシリーズでは、アルミフレームを採用したライト9、マグネシウム素材を採用したマグネシウム8、カーボンフレームを採用したカーボン8がラインナップされている。

ライト9/重量9.6kg/46,000円

・折りたたみサイズ:72cm×43cm×63cm
・本体重量:約9.6kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:6段変速
・タイヤサイズ:16×1.2インチ

ルノー・ライトシリーズ16インチ系統の中ではエントリーモデルに位置するのがライト9。重量9.6kgと20インチのライト10よりも軽量だ。小径車としてはやや軽めのギア比(前46T・後ろ14-28T)を採用しており、スピードを出す折り畳み自転車よりは、街乗り重視の折り畳み自転車だろう。

ルノー・ライトシリーズには14インチで外装3段変速を採用したウルトラライト7LEというモデルがある。16インチのライト9がウルトラライト7LEに勝っているのは、16インチホイールを採用したことにより、多少の段差でも躊躇しない乗りやすさと、6段変速を採用したことにより細かくギアを変速することで長い時間も楽に走れることだろう。

ミラクルライト7/重量7.9kg/93,000円

・折りたたみサイズ:70cm×37cm×57cm
・本体重量:約7.9kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:3段変速
・タイヤサイズ:16×1.5インチ

16インチモデルでは、車体重量8kgを切るお買い得な1台。外装3段変速を採用しており、短距離走行と軽さに割り切った折りたたみ自転車。14インチモデルよりも安定感が高いのが欲しい人にあっている。

カーボン8/重量8.9kg/170,000円

 

ルノー・ライトシリーズ16インチシリーズではフラグシップモデルに相当するのがカーボン8だ。車体重量はマグネシウム8より重く、軽さを重視する人には向かないだろう。しかし、航空機にも採用されている東レT700カーボン素材を採用した滑らかなフレームデザインに、油圧式ディスクブレーキを装備したカーボン8は16インチモデルのフラグシップモデルと言える内容を持っている。

14インチシリーズ

ルノー・ライトシリーズで一番力を入れているのが14インチシリーズだ。5万円台で車体重量7kg台を達成したウルトラライト7のヒットにより、ルノーライトシリーズには様々な14インチモデルが登場している。低価格で買い得なライト8から、価格と軽さのバランスが取れているウルトラライト7、アルミフレームながら重量6kg台を実現したプラチナライト6などの様々なモデルが存在する。

ライト8/重量8.3kg/40,000円

・折りたたみサイズ:70cm×36cm×54cm
・本体重量:約8.3kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:シングルスピード(前46T・後ろ11T)
・タイヤサイズ:14×1.75インチ

14インチライトシリーズの中で一番低価格のモデルがライト8。4万円台で車体重量8kg台を達成している14インチ折り畳み自転車だ。上級モデルのウルトラライト7やプラチナライト6といった超軽量折り畳み自転車がラインナップされているため、低価格モデルのライト8はあまり注目されない。しかし、実売価格3万円台で購入できるため、頻繁に折り畳んで使用するのでなければライト8はお買い得とも言える折り畳み自転車だろう。

 

ウルトラライト7F/重量7.4kg/60,000円

・折りたたみサイズ:69cm×33cm×59cm
・本体重量:約7.4kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:シングルスピード(前47T・後ろ10T)
・タイヤサイズ:14×1.75インチ

実売5万円台で重量7kg台を達成した14インチ折りたたみ自転車で有名なウルトラライト7の後継モデル。フロントフォークは滑らかな鍛造フロントフォークを採用し、前後車輪は簡単な工具で交換できる仕様となった。軽さ、タイヤの太さによる安定性14インチライトシリーズのなかでは価格と走行性能のバランスが取れている一台だ。

ウルトラライト7 TRIPLE/重量7.8kg/63,500円

・折りたたみサイズ:65cm×30cm×55cm
・本体重量:約7.8kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:外装3段変速(前47T・後ろ11-13-15T)
・タイヤサイズ:14×1.35インチ

ウルトラライトシリーズで唯一の多段変速仕様。外装3段変速を採用することで、多少の坂道でも上ることができる自転車となった。変速機を搭載しながら、重量7kg台を達成できた理由のひとつに、タイヤを軽量で細いタイヤに交換したのもある。そのため、荒い路面ではとられそうになる場面があるが、気になるのなら太いタイヤに交換するのが良いだろう。ルノー・ライトシリーズには、16インチ仕様のライト9が存在する。ウルトラライト7 LEがライト9よりも有利な所は、14インチホイールを採用したため折り畳んでも、スペースをあまり取らないことだろう。

プラチナライト6 /重量6.8kg/65,000円

・折りたたみサイズ:65cm×36cm×55cm
・本体重量:約6.8kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:シングルスピード(前47T・後ろ11T)
・タイヤサイズ:14×1.35インチ

ウルトラライト7のフレームの設計を見直し、アルミフレームながら車体重量6kg台を達成したのがプラチナライトシリーズ。マグネシウム6やカーボン6、ブラックチタン6といった高価格モデルと比較しても引けを取らない車体重量のため、超軽量クラスでコストパフォーマンスに優れた14インチ折りたたみ自転車だ。軽量化するために、細いタイヤにしているため、荒れた路面でのハンドリングに不安な可能性がある。その場合は太いタイヤに交換すれば良い。

ミラクルライト6/重量6.7kg/83,000円

:フレーム/Aluminum
:本体重量/約6.7kg(ペダル、スタンドを除く)
:タイヤ/14×1.35
:折りたたみサイズ/670mm×340mm×560mm
:Single Speed

独特の光沢があるアルミバテッドフレームに、高級感があるパーツを採用したミラクルライト6。車体重量は僅か6.7kgと非常に軽量だ。

カーボン6 /重量6.7kg/150,000円

・折りたたみサイズ:60cm×31cm×66cm
・本体重量:約6.7kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く)
・変速機:シングルスピード(前45T・後ろ9T)
・タイヤサイズ:14×1.35インチ

東レT700カーボン素材を採用したカーボン6は、重量6.7kgと軽いが、カーボン6の一番の特徴はデザインだろう。滑らかなフレームデザインとシートポストは、16インチ折りたたみ自転車のカーボン8の小型版とも言ってもいいだろう。ルノーライト14インチシリーズの中では、唯一ハンドルポストの上下調整ができない。

 

Pacific Birdyシリーズまとめ 独特の折り畳み自転車の歴史から現行モデルまで解説

1990年代、ドイツの自転車会社「Ride and Muller」社が発売した折り畳み自転車「Birdy」は、直線的な形状を採用したフレームにメカニカルなフロント・リアサスペンションを採用し、フロント・リアサスペンションが折り畳むことで、走行性能の高さと折りたたみ性能を両立した自転車として知られていた。日本ではBD-1という名前で知られていたが、2015年に日本での販売がPacific Cycles Japanに変わることによって、Birdyという名前に変わった。此の時、初代Birdyで採用されていたストレートフレームをアップデートしたBirdy Classicに、多くの改良を加えたニューBirdyモノコックが登場した。

Birdyシリーズの特徴

Birdyシリーズの特徴は、フレームは折り畳まないでフロントサスペンション、リアサスペンション(スイングアーム)が折り畳む構造だろう。折り畳み構造とサスペンション機能を両立したサスペンションは、小さい段差の衝撃を吸収し、安定感ある走りができる。

かつて、BD-1という名前で売られていた時代は、フロントサスペンションの構造上の問題か、低速になるとフラつきやすい問題があった。これはBD-1名義の時代ではスタンダードモデル(かつて所有)、モノコックフレームモデル(試乗)の両方で体験した。しかし、現行モデルのBirdyは設計を変えているのか安定して走ることができるようになった。BかつてのBD-1はインターネットオークションや中古市場でも高価で販売されている折り畳み自転車だが、操縦安定性はBirdyシリーズより劣るため、後々を考えたらBirdyシリーズを購入するのがベストだと思う。

Birdyシリーズの折りたたみ/展開方法


Birdyシリーズは全車種カラーオーダーが可能

Birdyシリーズは、ClassicからMonocoqueまで、カドワキコーティングのパウダーコーティングを使用したカラーオーダーを受けることができる。カラーバリエーションは78色と多く、フレーム・フロントフォーク・リアスイングアームを塗るシングルカラーから、フレームとフロントフォーク・リアスイングアームの色を変えるツートンカラー、モノコックフレーム限定でフロントフォークとフレーム一部分のカラーリングを変えるツートンカラーの設定がある。カラーオーダーは車体価格に追加料金が必要で、\21,000~¥71,250となる。

Pacific Cycle Japan|カラーオーダーについて

Birdyシリーズのラインナップ

Birdyシリーズには、ストレートフレームのデザインを活かしつつ、現代の折りたたみ自転車のレベルまで上げたBirdy Classic、モノコックフレームで重量10kgを切ったモノコックフレームのエントリーモデルのBirdy Monocoque air、ディスクブレーキを装備した上級モデルのBirdy Monocoqueの3モデルがラインナップされている。

Birdy Classic|¥145,000(税別)スコッチブライト¥155,000(税別)

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BD-1登場時、一世を風靡したストレートフレームのデザインを意識し、現代の設計にリファインしたモデルがBirdy Classic。グレードは1種類のみ。BirdyシリーズはモノコックフレームモデルのBirdy Monocoqueの安定性が高いが、一番安いBirdy ClassicでもかつてのBD-1よりも操縦安定性は高い。カラーリングはサンセットオレンジ メタリック・フォギーブルー メタリック・セミマットブラック メタリック・スコッチブライトの4色で、スコッチブライトを選択した場合、通常モデルよりも1万円高となる。Birdy Monocoqueシリーズは20インチホイールにコンバートできる利点があるが、Birdy Classicのメカニカルなデザインも捨てがたいだろう。

Birdy Monocoque air|¥185,000(税別)スコッチブライト¥195,000(税別)

 

出典:http://pacific-cycles-japan.com/news/news20170509.html

Birdy Monocoque airはモノコックフレームモデルのシリーズで一番安価なモデルながらBirdyシリーズで一番軽い9.87kgを達成した折りたたみ自転車だ。注目すべき所は車体価格でディスクブレーキを装着した通常のBirdy Monocoqueの車体価格が20万円を超えているのに対し、Birdi Monocoque Airは税抜価格185,000円(スコッチブライトカラーは195,000円)と20万円を切っていることだろう。

Birdyモノコックシリーズで最軽量のBirdy Monocoque Airが、モノコックシリーズでエントリーモデルの扱いになっているのは、装着されている部品がシンプルな機構を採用しているのもあると思う。通常のBirdy Monocoqueシリーズは、制動力が高いディスクブレーキやハンドルポジションの上下調整が可能な折りたたみステムを採用したのに対し、Birdy Monocoque Airは、シンプルで軽量なキャリパーブレーキ、ハンドルポジションが固定されている折りたたみステム、細いオンロード用タイヤを採用したため軽くなったのでは無いかと思う。Birdy Monocoque Airのタイヤは18×1.25インチと、通常のBirdy Monocoque(18×1.5インチ)よりも細いタイヤを採用している。販売店の画像を見ると1.25インチよりも太くすることは難しいが、ディスクブレーキ台座があるためディスクブレーキ仕様にすればタイヤを太くすることができると思う。またキャリパーブレーキのままでも20インチに大径化を行うことができるようだ。

Birdy Monocoqueシリーズ|¥225,000(税別)~¥290,000(税別)

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Birdyシリーズでフラグシップモデルとして位置するのが、Birdy Monocoqueシリーズ。Birdy Monocoque airとの主な違いは上下調整可能なハンドルポスト、ディスクブレーキを採用したことだ。走行性能はBirdy Classicシリーズと比較すると、低速時の安定性からコーナリングまでMonocoqueのほうが操縦安定性が高く、本格的にスポーティに走りたいのならBirdy Monocoqueを選ぶのがベストだろう。

Birdy Monocoqueには2種類のグレードがあり、シマノ・Sora9速に機械式ディスクブレーキを採用したBirdy Monocoque Standard Discとシマノ・R35010速にTRP Spyre 機械式ディスクブレーキを装備したBirdy Monocoque Sports Discの2種類がラインナップされている。

超小径折りたたみ自転車「Carry-me」まとめ 特徴等を解説


折り畳み自転車ブランドで有名なPacific Cyclesには特徴的な折り畳み自転車がラインナップされている。その中でもCarry-meは8インチタイヤを採用した折り畳み自転車として知られている。超小径タイヤと縦折れ式のフレームを採用することでA4用紙サイズ程度の置き場所があれば、駐輪することができる画期的な自転車だ。日本の車椅子メーカーが、車椅子と一緒に自動車に積むことができ、車椅子と一緒に走ることができる折り畳み自転車が欲しいとPacific社に依頼したことから始まったと言われているCarry-meは、大きなベビーカーよりもコンパクトに折り畳むことが可能だ。

走行性能に関して言えば、試乗した限りではクセがある折り畳み自転車だ。8インチ車輪を採用しながら、特殊ギアを採用することで下手なママチャリよりも速く走ることができるのを売りにしており、実際に試乗した限りでは本当だと思う。ただ、多少の段差や路面のひびにも注意が必要で、歩道の段差では降りて押す等の対応が必要だろう。折り畳み自転車と考えるよりも自転車版キックボードに近いと思ったほうがいい。

折りたたみサイズは32cm(W) x 25cm(D) x 91cm(H)と、縦折れ式折り畳み自転車のため、高さ方向は高い欠点はあるが、折り畳み時の横幅と縦幅が小さいのは大きな利点だ。

CarryMeは、エアタイヤ仕様とノーパンクタイヤ仕様のどちらを選ぶのがベストか

Pacificの超小径折りたたみ自転車「Carryme」には通常の空気入りタイヤ仕様とノーパンク仕様の2つがある。Carrymeの車輪は8インチと小さく、特殊なチューブを採用しているためノーパンク仕様とエアータイヤ仕様のどちらにするか迷うと思う。今回、ミニベロフェスタでノーパンク仕様とエアータイヤ仕様のCarrymeに試乗できたので、違いをまとめてみた。

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ノーパンク仕様のCarry meは、綺麗な舗装路では通常のエアータイヤ仕様のCarry-meよりも乗り心地が硬い程度に感じる。空走時のスピードの落ち方もエアータイヤと比較して少し落ちやすく感じる程度だ。

しかし荒れた舗装路を走ると、振動が一気に強くなり空走時のスピードの落ち方も強くなる。一番嫌なのは乗り心地だ。路面のざらざらを直接頭に伝える乗り心地は頭がシェイクされるような気分になり、非常に不快だ。

エアータイヤ仕様のCarry meは、荒れた舗装路を走行しても、ノーパンク仕様のCarry meよりも乗り心地は良く、ノーパンク仕様特有の不快な振動もない。

ノーパンクタイヤ仕様のCarry meはパンクしない利点以外の性能は、通常のエアータイヤのほうが性能は高いと考えたほうが良いようだ。また、段差の走行はエアータイヤ仕様のほうが強く、ノーパンクタイヤ仕様は欠点が多い。

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個人的にはエアータイヤ仕様からノーパンクタイヤ仕様、もしくはノーパンクタイヤ仕様からエアータイヤ仕様に変更できるオプションが欲しいと思った。ただ、ネットではそのようなオプションがない。気になるのなら取り扱い店で聞くのがベストだろう。

Pacific Carrymeにはカラーオーダーがある

Pacific Cyclesの一部車種には、追加料金でカラーオーダーを行うことができる。カドワキコーティングのパウダーコーティングをフレームに塗ることが可能で、全78色を選ぶことが可能。色の塗り分けは、フレーム全体を塗るシングルカラーから、フレーム一部の色を変更するツートンカラーを選ぶことができる。ロゴパターンの色の変更も可能で、標準カラー8色から選べる。カラーオーダーは車体価格に追加料金が必要で、20,000円~となる。

Pacific Cycle Japan|カラーオーダーについて

Pacific Carry Meのラインナップ

2018年現在、Pacific Carry Meは、エアータイヤ仕様とソリッドタイヤ仕様の2種類がラインナップされている。エアータイヤ仕様は¥89,800(税別)ソリッドタイヤ仕様は¥94,000(税別)と価格の差があるが、走行性能だけに関して言えば、エアータイヤのほうが有利。走行性能よりもパンクしないのを重視するのならソリッドタイヤ仕様を選ぶのがベストだろう。

レジャーバイク風の電動アシスト自転車 Coast Cycles Buzzraw【海外モデル】

世界的に白熱している電動アシスト自転車市場だが、海外では日本で見ることが出来ない様々な電動アシスト自転車が売られている。今回取り上げる電動アシスト自転車は、Coast CyclesのBuzzrawというモデルだ。

一般的な電動アシスト自転車は、通常の自転車のデザインを元にして作られた物が多いが、Coast Cycle Buzzrawは、原付にエンジンを外して電動アシストユニットを搭載した自転車に見えるデザインを採用している。このような自転車を見てホンダ・モンキーといったレジャーバイクを思い浮かべる人もいると思う。ホンダ・モンキーはスーパーカブのエンジンを搭載した公道を走行することが可能なレジャーバイクだが、海外ではColeman CT200U(日本未発売)など、ホンダ・モンキーよりも遥かに原始的なレジャーバイクが売られており、Coast Cycles Buzzlowはそのようなオートバイのインスピレーションをうけて作ったのではないかと思う。

Buzzrawの特徴は、原始的なレジャーバイクのデザインを元に自転車にしたということ。通常の自転車ならサドルには上下調節が可能だが、Buzzrawはモーター付きの乗り物を元にしたデザインを採用しているため、サドルは上下せずモーターサイクルのようなシートを採用している。普通の自転車ならサドルの上下調整が無いと脚が回しにくく乗りにくいが、Coast Cycle Buzzrawは電動アシスト自転車モデルがあるため、サドル調整が無くても良いと判断したかもしれない。タイヤは20×4インチと、小径ファットバイクタイヤを採用しており、迫力あるデザインに加え、走行時の安定性も期待できそうだ。

Coast Cycle Buzzrawには主に3種類のモデルがラインナップされている。通常の自転車仕様のBuzzraw。250Wのミッドドライブユニットを搭載した電動アシスト仕様のBuzzraw E250。1000Wのミッドドライブユニットを搭載した電動アシスト仕様のBuzzraw E1000の3種類がラインナップされている。また、通常の自転車仕様のBuzzrawに250Wか1000Wのアシストユニットを搭載するキットも存在するようだ。

電動アシスト仕様のBuzzrawが日本で販売するには、日本の電動アシスト自転車の規格に合わせないといけない問題がある。また、免許が必要な電動自転車として販売するには、1000W仕様のBuzzraw E1000は50CC扱いにはならない可能性もある。日本の法律ではモーターの定格出力が1kW以下の場合は第二種原動機付自転車(125CC)となるからだ。

補助ブレーキレバーのすべて 利点と欠点・お薦めの補助ブレーキレバーを紹介

ドロップハンドルやブルホーンハンドルのフラット部分に装着する補助ブレーキレバーは、賛否両論がある部品の一つだ。一般的にエントリーモデル用のロードバイクに標準装備されているのが多い。そのため補助ブレーキレバーは初心者が装着する物と認識されている部品の1つとなっている。

そんな補助ブレーキレバーだが、自分はドロップハンドルやブルホーンハンドルの自転車を所有するのなら、補助ブレーキレバーは絶対装着したい部品の1つと考えている。2018年にグラベルロード「Specialized Diverge E5」を購入し、ドロップハンドルを復活したが、購入時に敢えて補助ブレーキレバーをつけてもらったほどだ。今回は補助ブレーキレバーの利点と欠点について解説したい。

補助ブレーキレバーの利点

補助ブレーキレバーの一番の利点は、ハンドルのフラット部分にブレーキレバーが付くためポジションを増やすことができることだ。フラット部にブレーキレバーが付くことで、アップライトなポジションを有効利用することができるようになる。補助ブレーキレバーが有効な場所は、主に街中などを低速で走行する場面や、アップライトな姿勢で走る場面に向いている。補助ブレーキレバーが無くてもフラット部を握った状態で走行することはできるが、自動車や人が飛び出した場合では緊急時の回避を行う時に非常に不利になるため、補助ブレーキレバーを装着したほうが安全だ。

因みに補助ブレーキレバーに慣れると、補助ブレーキレバーが無いドロップハンドル/ブルホーンハンドルの自転車に乗れなくなる場合がある。自分もその1人で、街中、サイクリングロード、峠の下り等で補助ブレーキレバーを長年使用してきたおかげで、補助ブレーキレバーが無いドロップハンドル/ブルホーンハンドルの自転車は所有したくないと思うほど、補助ブレーキレバーの恩恵を受けている。

補助ブレーキレバーの欠点

補助ブレーキレバーには様々な欠点がある。有名なのはカッコ悪いという意見だが、カッコだけで語る人は話にならないので無視していい。なぜならばカッコ以上に重要な問題が隠されているのに気付いていないからだ。

最初に問題になるのがアクセサリーの装着が難しくなること。ハンドルに、スマートフォンやGPSホルダー・フロントバッグ・ライト・ベル等、取り付ける物が沢山あるが、それが殆どハンドルに集中するため、補助ブレーキレバーを装着してしまうと、アクセサリーを装着するスペースが少なくなってしまう。

また、補助ブレーキレバーは適当に装着すると制動力が下がる問題がある。ケーブルの長さを適当にするなど、考えてないで装着すると補助ブレーキレバーの戻りが悪くなるなど、補助ブレーキレバーの効きが悪くなるのだ。対策としてはアウターケーブルが適切な長さにしていること、補助ブレーキ本体の角度を調節すること、補助ブレーキを作動させる時はもう片方のブレーキワイヤーと接触しないようにする、ワイヤーのアウターケーブルと本体装着部にグリスやシリコンオイルを挿す等、様々な事を考える必要がある。

補助ブレーキレバーの種類

補助ブレーキレバーには様々な種類があるが、ここでは主に3種類に分けて紹介したい。殆どの補助ブレーキレバーは一般的な形状の物が殆どだ。

一般的な補助ブレーキレバー:テスタッチ・エイドアーム等

特に奇をてらっていない一般的な形状の補助ブレーキレバー。ほとんどのドロップハンドルやブルホーンハンドルに装着が可能だ。この形を活かして、ブルホーンハンドルの先端に装着する方法もある。主なブランドはTESTACH・TEKTRO・PROMAX等。価格も2,000円から低価格で購入できる。

Dixna ジェイクルーレバー

DIXNA(ディズナ) ジェイクルー レバー ブラック

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7,613円(05/24 20:34時点)
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通常の補助ブレーキレバーよりも、ブレーキレバーの形状が大きく、ドロップハンドルのショルダー部分でもブレーキが効くのを売りにしている。通常の補助ブレーキレバーでは手が届かない場所でもブレーキをかけたいと思う人に向いている。

ダイアコンペ DC165-EX

DIA-COMPE(ダイアコンペ) DC165-EX BR ブレーキレバー

DIA-COMPE(ダイアコンペ) DC165-EX BR ブレーキレバー

6,260円(05/24 20:34時点)
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ブレーキレバーと補助ブレーキレバーが合わさった商品。これは昔のランドナーなどに装着されていたブレーキレバーを意識して作られた物とのこと。補助ブレーキレバーを取り外しての使用はできないとのことだ。

シマノ・GRX BL-RX812

グラベルロード用コンポーネント「シマノ・GRX」で用意されている補助ブレーキレバー。貴重な油圧ブレーキタイプだ。

【未発売車種】ブリヂストン・プロトタイプ3輪自転車を試乗した感想

2018年4月25日、東京都小平市にあるブリヂストン技術センター・Today館で、開発中の新型三輪車に試乗するイベントに参加した。今回のイベントは、開発者の解説・ブリヂストン技術センター・Today館の駐車場をコースにして2週するタイムトライアルや試乗が行われた。今回、この新型三輪車がどういう自転車なのか解説していきたい。

ブリヂストン・プロトタイプ3輪自転車はどういう自転車か?

ブリヂストン・プロトタイプ3輪自転車は、左右スイング式の前2輪セミリカンベントの設計を採用した自転車だ。前2輪はサスペンションが無いリジッドとなっている。今回の3輪自転車の試乗イベントでは、直線での試乗、特設コースを2週するタイムトライアル、空いている場所で初期モデルの試乗を行うことができた。

自分はリカンベントを購入した経験はなく、試乗したリカンベントは自転車は豊田トライクとTartaruga Type-Fの2種類しかないのを考慮してほしいが、試乗した感想は、「直線をまともに走るのすら難しい」と思った。プロトタイプ3輪自転車を試乗した人を見ると、乗りこなせない人と乗りこなせる人に分かれていたが、開発関係者によると自転車に乗り慣れている人ほど乗りにくく、逆に自転車に乗っていない人は乗りこなしているとのこと。因みに、今回試乗したプロトタイプ3輪自転車は、意図的に乗りにくくセッティングしたと言っており、とある開発関係者の1人は「あの状態では自分も乗りこなせない」と語っていた。個人的には、乗りやすくした仕様にも乗ってみたかった。

素人ながら、乗りにくいと思った理由は3つある。前2輪がサスペンションが無いリジット仕様となっており、路面が僅かに斜めになっていると、反応してハンドルがとられそうになる問題が1つ。サドルが車体と連動して左右スイング式となっていて、ハンドルが取られると車体も斜めに傾くが、体も一緒に傾くため車体をまっすぐに戻そうとして、ハンドルに頼ろうとするが真っ直ぐに戻らないのが2つ。車体がどこまで傾かせると倒れるのかわからないため、挙動に敏感になりすぎてまっすぐ走るのが難しいのが3つ目だ。

開発者いわく、コーナーを曲がる時はリーンアウト(自転車の傾きに対して上半身をアウト側にずらす姿勢)ぎみにして曲がるのがコツと語っていたが、プロトタイプ3輪自転車のように、前に脚を伸ばした乗車姿勢は、サドルにしっかりと座って運転する乗り物と体に染み込んでいたため、リーンアウトを意識して運転しようとしても運転できなかった。

素人ながら改善を考えるのなら、車体が斜めになっても車体が中心に戻りやすい機構を採用するのがいいのではないかとおもう。例えば、ドライブトレインとサドル部は傾かせない設計にしてステアリングユニット周辺を傾かせるとか、スイングユニットに車体が傾いても戻りやすい機構を搭載するのがベストだと思う。

プロトタイプ3輪自転車と豊田トライクとの違いは?

ブリヂストンのプロトタイプ3輪自転車を見て、真っ先に思い浮かぶのが豊田トライクだろう。今回のイベントで複数の開発関係者と話すと豊田トライクは全員が知っており、開発の参考として試乗したと語っていた。どうやら様々な3輪自転車に試乗し、敢えて他社と被らない機構にしたとのことだ。

今回の試乗ではブリヂストンのプロトタイプ3輪自転車と豊田トライクを比較しようと思ったが、ブリヂストンのプロトタイプ3輪自転車は現時点では市販化は不明。市販化目前の豊田トライクとは比較できないため、ブリヂストンのプロトタイプ3輪自転車が様々な欠点を解決した場合と仮定して豊田トライクと比較してみる。

豊田トライクとプロトタイプ3輪自転車の大きな違いは前2輪機構だと思う。豊田トライクは自立せず停車時に足をつく必要があり、通常の自転車の乗りやすさにプラスして積載性などを加えた3輪自転車だ。一方、プロトタイプ3輪自転車は自立して停車時は足をつく必要が無いという特徴を持っている。

プロトタイプ3輪自転車が目指す所は、次期型のミンナでは無いかと思う。ミンナとは、ブリヂストンの前2輪型3輪自転車で、誰でもあんしん自転車というキャッチコピーで売られていて、自転車が運転できない人のための自転車として知られている。ミンナの商品紹介サイトでは警告が載っており、ミンナは時速は5km以下の低速での利用を推奨している。時速5kmでは歩きよりは少しマシなレベルだ。せめて時速10km以上出すことができれば良いのではないかと思う。

今回のイベントで一番凄いのは、一般客にプロトタイプの自転車を試乗させたことだと思う。市販化が不明瞭な乗り物を公開して一般ユーザーに試乗するイベントは事故のリスクが高い。実際に関係者と話した所一部の人から事故の危険性などで反対意見があったとのこと。今回のイベントでは事故が無く好評の内に終わったので、今後もこのようなイベントを行ってほしい。

日本のモビリティを変える3輪電動アシスト自転車 T-TRIKE(豊田トライク)を評価する【E-bikeインプレッション】

近年の電動アシスト自転車業界では、多くの会社がスポーツモデルを中心に力を入れているが、一部の企業では実用性を重視した電動アシスト自転車に力を入れている所が存在する。前2輪電動アシスト自転車を製造する豊田トライクも其内の1つ。安定性と積載性の高さを売りにした豊田トライクは、発売前から様々な事業所から引く手あまたとのこと。

この豊田トライクは、静岡県の下田でシェアサイクル用の自転車として一般ユーザーでも乗車することができる。今回、下田にある豊田トライクに乗車したインプレッションをまとめてみた。

取り回しは重量を考えるとあまり良くない場合もある理由

豊田トライクの全長・全幅は一般的な電動アシスト自転車と変わらず、車体重量は30kgと多少重い程度。

ハンドルを握った状態での押し歩きは、前2輪機構のおかげで安定性が高いため、押した状態は比較的安定してに移動できるが、ハンドルやサドルを握った状態で車体を持ち上げることは難しい。そのため、車体を持ち上げたい場合でも、ハンドルを動かして移動しないといけないため、非常に狭い路地で車体を持ち上げてUターンしようとするような場面では大変だと思う。

アシストの感覚は必要十分レベル

豊田トライクにはヤマハ製PASタイプの一般車用アシストユニットを採用している。一般車用のアシストユニットは、早めにシフトアップして、ややのんびり漕ぐとアシストが強くかかる特徴を持っているが、豊田トライクの場合、通常のPASユニットと比較すると必要十分だが、アシストパワーにゆとりがないと思った。理由は不明だが、考えられるのは以下の3つだ。

  • 車体重量が重い
  • クランクセンサーの設定がセミリカンベントに合っていない(http://www.jbpi.or.jp/report_pdf/as1.pdf参照
  • サドル位置が合っていない(今回乗ったモデルはサドルの上下調整ができなかった)

豊田トライクは積載重量100kg以上を売りにしているが、この状態で100kg以上の荷物を積載したら相当しんどいと思う。ギアはネクサス・インター5内装5段変速を搭載しており、ギアを積極的に切り替えて走る必要がある。

完成度が非常に高いシンクロシステム

豊田トライクの特徴として有名なのが「シンクロシステム」というサスペンションだろう。左右2輪をチェーンで連結し、前2輪を連動させることで片輪が上昇すると一方の片輪が下降するシステムだ。豊田トライクのWebサイトの説明によると「今までにない安定性で、自転車事故の最も多い、段差の斜め上がりや濡れた路面でのカーブにおける転倒を防ぐ」と書いてある。

実際に豊田トライクで、荒れた舗装路が多い下田の町中を走った感想を書くと、フロントは雲の上に乗っているかのような乗り心地で、路面のドタバタを感じさせなかった。歩道の段差を通過してもサスペンションが柔らかいため、衝撃が殆ど無いのに通過すること。従来のサスペンションではできなかった、道路上の小さな突起すらサスペンションがいなしてしまう。サスペンションはやわらかいが上下に揺すられる感覚はなく、直進安定性も通常の自転車よりも高い。横揺れによる頭の揺れが無いため、下手な自動車よりも乗り心地は良いのではないかと思う。また、前カゴにペットボトル飲料を入れてポタリングをしたが、ペットボトル飲料がカゴの中で暴れることはなかった。イメージとしてはスカイフックサスペンションに近いと思う。

左右独立サスペンション「シンクロシステム」の凄い所は、歩道に安全に上がることができることだ。通常の自転車で歩道の段差に上がる時、できるだけ歩道と垂直に上がるように入らないといけない。しかし豊田トライクはそのような事を考えなくても段差に上がることが出来る。写真の状態でも豊田トライクは安全に段差に上がることができるが、通常の自転車では確実に転倒するだろう。このような事が可能なのも、段差をなめるようにいなしてくれるシンクロシステムのおかげだ。

シンクロシステムは砂利道を走行する時も安定性を発揮する。一般的に車輪径が小さい小径車で砂利道を走ると、車輪が砂利にとられそうになる。豊田トライクのシンクロシステムはこのような砂利道すらサスペンションがいなしてくれる。乱暴にUターンをしてもサスペンションのおかげで安定して走ることができる。

豊田トライクの欠点

豊田トライクで気になる点はそれなりにある。シンクロシステムに慣れてしまうとラフな運転をしてしまうため、安定性を重視してリアタイヤはもう少し太いほうが良いと思う。豊田トライクショップ山陽では、通信販売で購入できるらしいが、Tektro製油圧ブレーキやシンクロシステムなど、通常の自転車よりも独特の構造を採用しているため、実店舗での購入がベターだ。

New Bike 🖤

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豊田トライクは、イスに座るような乗車姿勢のため、お尻に加重がかかりやすい。豊田トライクは一般車タイプのコンフォートサドルが装備されているが、Electra Townie等の分厚いサドルを採用したほうが、楽に乗れるだろう。

完成度は非常に高い豊田トライク

豊田トライクは2018年4月26日現在、正式に販売されていないが、乗った限りでは完成度は非常に高く、いつ発売されてもおかしくない作りだろう。気になるのはアシストユニットのパワー感だけだと思うが、まだ販売されていないため実際に乗って確かめてほしい。

「CycleTrip」でT-TRIKE SYNCHRO OMEGA Longを借りて乗ってみる

ロードバイク・クロスバイク・折りたたみ自転車等の2019年モデルまとめ【随時更新】

一般的に自転車の世界では、秋・冬に展示会や新車発表が行なわれるのが通例となっている。一方で、一部の自転車会社では春に新車発表を行う所もあり、春から既に2019年モデルを発表する所も存在する。このページでは、2019年モデルのロードバイク・クロスバイク・折りたたみ自転車・小径車・電動アシストスポーツサイクルなどを中心にまとめてみた。

2021年モデルに関しては「2021年モデルの自転車まとめ」で見ることができます

Bridgestone

ブリヂストンは、パンクしないタイヤを装着した自転車を2019年に実用化するとのこと。個人ユーザー向けに発売されるのかは未定だ。

ブリヂストンサイクルのパンクしない自転車が革命的な理由を解説 | | シクロライダー

DAHON

2018年6月に、14インチ3段変速折りたたみ自転車「DAHON K3」が先行発売するとのこと。車体重量は7.8kgと軽量でシングルギアのDoveシリーズよりも直進安定性が高い設計だ。

GIANT/Liv

2018年5月25日にGIANT/Livは2019年モデルのEscape R3(LivはEscape R3W)を発表。GIANT Escape R3はオーシャングリーン、マンゴー、ブルー、ブラックトーン、ホワイトの5色をラインナップ。Liv Escape R3 Wは、パールミント、パールホワイト、マットマゼンタ、サファイアブラックの4色がラインナップされている。GIANT Escape R3、Liv Escape R3共にオプションとして、前輪のクイックリリースを安全性が高いスキュアー式に変更できるオプションができた。

GIANT 2019 モデル「ESCAPE R3」を先行販売 – INFORMATION

Liv 2019 モデル「ESCAPE R3 W」を先行販売 – Liv / NEWS

GT

アメリカの自転車ブランド「GT」から、GRADEシリーズが先行発売。フレームに変更はなく、カラーリングと部品構成の変更のみ。

Khodaa-Bloom

日本の自転車会社「ホダカ」の中で、自転車専門店向けスポーツサイクルブランドとして知られているのが「Khodaa-Bloom」。2018年4月にいち早く2019年モデルのクロスバイクを発表した。先行発表されたのは、Rail700シリーズの中でミッドレンジの「Rail700」と、エントリーモデルの「Rail700A」の2台が、2019年モデルが先行発売。

Rail700は日本国内で販売中の10万円以下/前3段変速機付きクロスバイクでは最軽量の9.4kgを達成したのを売りにしている。ブレーキレバーはシマノ製に変更。従来型よりも制動時のタッチが向上したと思われる。カラーリングはレッド、ブルー、シルバー、ブラック、ホワイトの5色を採用。

自転車専門店向けのクロスバイクで税抜き価格45,000円と低価格を売りにしたRail700A。2017年モデルとの違いは、リフレクトデカールを装備したフロントフォークに、シマノ製Vブレーキを採用したこと。カラーリングはブルー・ライトグリーン・ガンメタル・ホワイトの4色となっている。

コーダーブルーム(ニュースリリース)

NESTO

2018年5月現在セールス氏いわく、売れ行き好調のため時代のニーズに合った車種を登場させていくとのこと。

MAGIC

ルノー・マグネシウムシリーズで知られていたマグネシウム製折りたたみ自転車が、「MAGIC」ブランドで復活するようだ。ルノー・マグネシウムシリーズで売られていた14インチ、16インチモデルが復活し、あらたに20インチモデルの登場するとのこと。

Panasonic

パナソニックは、実質的に2019年モデルとして電動アシストスポーツサイクル「XU1・XM1・XM2」を発表。スポーツドライブユニットを搭載したモデルをXシリーズと統一するようだ。XU1はクロスバイクでXシリーズのエントリーモデル。XM2は内装2段変速ドライブユニットを搭載したハイエンドモデルだ。

Renault

ヨコハマサイクルスタイル2018では、リアサスペンション付きウルトラライト7「ウルトラライト7・NEXT」が展示されていた。登場時期は2019年モデルか?

STIJIN CYCLES


「Stjin Cycles」は一つのフレームで、様々な身長の人が乗れて汎用性の高さを売りにした小径車。代理店のポディウムの資料によると、ラインナップはフレームセット+ホイールセットのPeg Road(198,000円)と、シングルスピードのフラットバー仕様のPeg シングルスピード完成車(178,000円)の2種類がラインナップされている。

stijncycles | 株式会社ポディウム

ハリークインからブロンプトン風の折りたたみ自転車「Roller」が登場

ルノーライトシリーズで有名な自転車会社のGicは、イギリス系自転車ブランド「ハリークイン」の自転車の販売している。ハリークインブランドでは、主に小径車や14インチの超軽量折りたたみ自転車がラインナップされているが、Amazonでは新しいハリークインの折り畳み自転車が公開されている。

写真のハリークインの折り畳み自転車を見ればわかる通り、明らかにブロンプトンを真似した折りたたみ自転車となっている。変速機はスターメアーチャーの内装3段変速を採用しているが、ブロンプトンもスターメーアーチャー製の内装3段変速仕様もラインナップされているため、全体的な車体デザインだけでなく部品構成もブロンプトンを意識していると思う。

ハリークインの折り畳み自転車には、ブロンプトンと違う設計を採用している部分もある。ハンドルステムは上下伸縮機構を採用し、ハンドルにもクイックレバーを装着することでハンドル角度の調節も容易になっている。一方、ブロンプトンはハンドルステムの上下伸縮機構は無くハンドル角度の調節は工具を使用しないといけない。ただ、ブロンプトンは折り畳み機構をシンプルにして、折り畳み部分の調整を少なくした利点を持っているので一長一短だろう。

フレーム素材はアルミ素材を採用している。本家ブロンプトンは鉄系統のクロモリ素材を採用しており、単純に考えるとアルミ素材を採用したハリークインのほうが軽いと思うかもしれない。しかし、車体重量はハリークインが12.5kgなのに対し、ブロンプトンはリアキャリア付き・3段変速仕様のM3Rが12.0kgとブロンプトンのほうが若干軽い。ブロンプトンはアルミ素材を採用している部分が少なく、寿命が長く折りたたみ時にすり減りにくいスチール素材をフレーム・ハンドルステム・シートポスト等にメインとして採用しているのを考えると、ブロンプトンのほうが優秀と言えるだろう。

ハリークインの折りたたみ自転車は、Amazonでは5万円台となっている。2018年4月23日時点では、公式サイトで詳しい情報は公開されていない。

電動アシスト自転車バージョン「PORTABLE E-BIKE」も登場

2018年10月にハリークインから、電動アシスト自転車バージョン「PORTABLE E-BIKE」が登場した。

PATTOBIKE 16インチ仕様(S349)は18インチ仕様に設計変更を行うとのこと


20インチの中でも車輪径が大きく細いタイヤを装備したPATTO BIKE 451シリーズは、スーツケースに入る折り畳み自転車の中でもスポーティな特性を売りにしている。

そんなPATTO BIKEが次に登場させるのは16インチホイールを装備した349シリーズ。 PATTO BIKE 451シリーズと基本のデザインは同じながら、折り畳みサイズは480×685×285(三辺合計1450)㎜以下になり、B社の折り畳み自転車よりも3辺合計の折り畳みサイズが小さくなるのを売りにしている。

そんなPATTOBIKE 349シリーズだが、ほぼ完成の域に入った所で車輪径を16インチから18インチに変更するようだ。日本市場では18インチがポピュラーなので18インチに変更するとのこと。Facebookでは16インチ仕様のPATTOBIKE 349に18インチを入れた写真を公開しており、16インチ仕様のPATTOBIKE 349でも18インチホイールの装着が可能なのがわかるが、フレーム設計を一からやり直して18インチ仕様に変更するとのこと。どのような折り畳み自転車になるのか注目したい。

ブリヂストンのクロスバイクのすべて お薦めのサイクリング用から通学用まで紹介

街中を走るための一般車から、レース用自転車、電動アシスト自転車まで様々な自転車を製造しているブリヂストンサイクル。ブリヂストンサイクルのクロスバイクは、通勤通学向けのクロスバイクからサイクリング用のクロスバイクまで、幅広いクロスバイクがラインナップされている。

今回はブリヂストンサイクルのクロスバイクの中で、サイクリング用クロスバイクの「CYLVA」、内装変速機+ベルトドライブを採用した街乗り用クロスバイク「オルディナ」、クロモリフレームを採用したレトロスタイルスポーツサイクル「クエロ」、通勤通学用クロスバイク「TB1」の特徴を紹介する。

CYLVAシリーズ

CYLVAシリーズは街乗りからサイクリングまで行うことができるスポーツサイクルのブランド。CYLVAにはドロップハンドルを装着したロードバイクのCYLVA Dシリーズ、ロードバイクのCYLVA Dシリーズのハンドルをフラットハンドル化したフラットバーロードバイクのCYLVA FRシリーズ、オールマイティなサイクリングをクロスバイクのCYLVA F24、スポーティなデザインを採用したCYLVA F8F/F6Fがラインナップされている。

CYLVAシリーズの中でクロスバイクと言えるモデルがCYLVA F24。一般的なサイクリング用のクロスバイクで、軽いギアから重いギアまである24段変速を採用している。一般的なサイクリング用クロスバイクでは装着されないスタンド、ライトといった街乗りに必要な装備が最初から装備されており、余分な費用がかからない。タイヤはパンクガード付リベルクタイヤという耐パンク仕様を採用しており、突き刺しパンクの軽減を行っている。5万円台のクロスバイクでは珍しく身長140cm台の小柄な人から身長180cmを越える大柄な人まで乗れるように4種類のフレームサイズを採用している。

オルディナシリーズ

サイクリング用のクロスバイク「CYLVA」の対局とも言えるクロスバイクがオルディナシリーズだ。オルディナシリーズは街乗りで快適に走るのを売りにしたクロスバイクで、注油いらずで手が汚れないベルトドライブ、停車時でも変速できる内装変速機、一般車に多く採用されている扱いやすいリング錠を採用している。CYLVAシリーズのように長距離サイクリングやスポーツサイクルライフを楽しむには向かないが、街乗り重視ならオルディナシリーズを選ぶのがベストだろう。

オルディナにはF5BとF8Bの2種類のグレードがある。F5Bは街乗り用の内装5段変速を採用したモデル。一般車で多く使われている27×1-3/8タイヤを採用することで、タイヤやチューブの価格が比較的安価に済む。F8Bは軽いギアから重いギアまである内装8段変速を採用。タイヤは700×32Cで一般的なスポーツサイクルに採用してされている。ブレーキはフロントにディスクブレーキを装備している。

クエロシリーズ

レトロなデザインを採用したファッショナブルなスポーツサイクルがクエロシリーズ。クエロシリーズには、ドロップハンドルを装備した古典的なツーリング車を意識したクエロ700D、クエロ700Dの車体(フレーム)を使用し、フラットハンドルを装備した700F、小柄な人でも乗れるようにするために、700Cよりも小さい650C車輪を採用したクエロ650F、小径車の20Fがラインナップされている。クエロシリーズの中では700Fと650Fがギリギリクロスバイクに入ると思われる。

クエロシリーズの一番の特徴は、低価格でレトロスタイルの街乗りスポーツサイクルに乗れることだろう。細身でスマートなクロモリフレームから、綺麗な真鍮ベルや手をハンドルから離してフレームに装着されているシフトレバーを操作するWレバーを採用している。ハンドルから手を離して変速を行うWレバーは好き嫌いが分かれる変速レバーとなっている。変速レバーの扱いについて気になるのなら、自転車店と相談して変速レバーを交換する方法もある。

クエロ700Fと650Fの違いは車輪のサイズの違いとなっている。700Fは一般的なクロスバイクに採用されている700C規格を採用し、650Fは700Cよりも小さい車輪規格「650C」を採用している。クエロ650Cは女性や小柄な人でも乗れる設計となっている。

TB1

ブリヂストンのクロスバイクの中で通勤通学向けのクロスバイクを売りにしているのがTB1。スポーツサイクルのデザインを意識したアルミフレームを採用しながら、雨や水たまりなどを通過しても服に汚れがつかない泥除けや、暗くなると自動で点灯するオートライト、一般車と同じように扱いやすい後輪リング錠、音鳴りや車輪がロックしにくくするためにリアにローラーブレーキを装備している。タイヤは、パンク修理やタイヤ交換を容易に行うことができる一般車用の規格を採用している。TB1のオプションには前カゴやチェーンケース、リアキャリア、両立スタンドがあり通勤・通学と割り切った使い方をするのならベストな1台だろう。

霞ヶ浦・土浦でロードバイクやクロスバイクに乗れるレンタサイクル一覧

有名サイクリングコースで知られている霞ヶ浦は、サイクリストに向けて様々な施策を行っている地域の1つだろう。つくばりんりんロードや霞ヶ浦サイクリングコースの整備に、土浦駅直結のサイクリング拠点「プレイアトレ土浦」が登場しており、サイクリングアクティビティに関して言えば勢いがある地域の1つだろう。そんな霞ヶ浦では、様々な所でレンタサイクルを行っている。今回は霞ヶ浦地域でロードバイクやクロスバイク等のスポーツサイクルのレンタルを行っている会社をまとめてみた。

霞ヶ浦広域レンタサイクル

つくばりんりんロードと霞ヶ浦サイクリングロードを中心に展開しているレンタサイクル。県内8ヵ所の施設からどこでも自転車の貸出・返却が可能だ。貸出可能な自転車はロードバイク・クロスバイク・小径車・ジュニアマウンテンバイクの4種類。原則予約制のため注意が必要。

レンタサイクル | つくば霞ヶ浦りんりんロード.

  • 場所:土浦市・石岡市・つくば市・潮来市・かすみがうら市・桜川市・行方市(レンタサイクル | つくば霞ヶ浦りんりんロード.を参照)
  • 時間:9時~16時
  • 車種:
    ・E-Bike:(MIYATA CRUISE)
    ・ロードバイク:GIANT PROPEL SLR2
    ・クロスバイク:GIANT ESCAPE RX4
    ・クロスバイク(女性用):Liv THRIVE3
    ・クロスバイク:GIANT ESCAPE R3
    ・ミニベロ:GIANT IDIOM 2
    ・キッズバイク:GIANT XTC JR 1 24
  • 料金:1日
    ・E-Bike:3,500円/台・日
    ・ロードバイク:2,000円/台・日
    ・クロスバイク・ミニベロ:1,500円/台・日
    ・キッズバイク:500円/台・日
  • 完全予約制(電話・FAX・メールで連絡)

土浦市レンタサイクル

http://www.tsuchiura-kankou.jp/cycling/index.html

  • 場所:土浦まちかど蔵「大徳」(茨城県土浦市中央1-3-16)
  • 時間:9時~17時
  • 車種:クロスバイク(その他にシティサイクル、ジュニア用自転車もあり。)
  • 料金:1日
    クロスバイク 1,000円/日
    保証金 1,000円 ※返却時に保証金はお返しします。

かすみがうらライドクエスト

かすみがうら市水族館近くにある観光施設。サイクリングと観光を両立したアクティビティやレンタサイクルを行っている。レンタサイクルは電動アシスト自転車とクロスバイクを用意しており、クロスバイクはGIANTエスケープR3とブリヂストンCYLVAの2種類がラインナップされている。

かすみがうら未来づくりカンパニー

  • 場所:茨城県かすみがうら市坂4784番地先かすみがうら市交流センター
  • 時間:9時半~16時
  • 車種:クロスバイク(ブリヂストン・シルヴァ/GIANT・エスケープ)
  • 料金:5時間/1,500円、1時間/500円

ル・サイク土浦店

土浦駅に併設されている自転車店「ル・サイク土浦店」では、シティサイクル、クロスバイク、ロードバイク、電動アシストスポーツサイクルのレンタサイクルを行っている。電動アシストスポーツサイクルには、ミヤタ・クルーズやベネリ・TAGETE等の本格的な電動アシストスポーツサイクルをレンタルすることが可能だ。

ル・サイク土浦店 | サイクルスポット/ル・サイク-東京を中心に展開する自転車販売店【東京:神奈川:千葉:埼玉:静岡に102店舗】

  • 場所:茨城県土浦市有明町1-30PLAYatre1階
  • 時間:10時半~19時半
  • 車種:
    クロスバイク(コーダブルーム・Rail700等)
    ロードバイク(コーダブルーム・Farna等)
    電動アシストスポーツサイクル(ミヤタ・クルーズ、ベネリ・TAGETE等)
  • 料金:1日料金のみ
    クロスバイク:2,000円
    ロードバイク:2,500円
    電動アシストスポーツサイクル:3,500円

プレイアトレ土浦 レンタルバイク

土浦駅の地下一階にあるコインロッカー・駐輪場に併設されている無人レンタサイクル。自転車シェアリングサービス「HELLO CYCLING」を使用しているため、自転車を借りる場合はスマートフォHELLO CYCLING」のアプリを入れる必要があるが、レンタル可能時間が長いのは大きな利点だ。レンタサイクルは電動アシスト自転車の他に、クロスバイク(GIANT Escape R3)と街乗り用小径車(Bianchi Minivelo-7)がレンタル可能。

https://playatre.com/

  • 場所:茨城県土浦市有明町1-30PLAYatre地下1階
  • 時間:5:00~翌1:00
  • 車種:
    クロスバイク(GIANT Escape R3)
    小径車(Bianchi Minivelo-7)
  • 料金:1日:2,500円

ギガテックス土浦

自動車やオートバイのカスタムやトレーラーの車検、ヒッチメンバー取り付けを行っている会社だが、レンタサイクルも行っている。一般車や折り畳み自転車以外にスポーツサイクルのレンタルも行っている。ロードバイクやブルホーンバー仕様のクロスバイクがあるが、クロスバイクのレンタサイクルが多い。土浦駅周辺のホテルに泊まる場合は、前日の夕方以降にお渡し可能とのこと。

茨城県土浦市・霞ヶ浦レンタルサイクル | ギガテックス・モータース

  • 場所:茨城県土浦市滝田1-20-7
  • 時間:9:00~終日
  • 車種:
    クロスバイク(GIANT Escape R3・SCOTT SUB40等)
    ロードバイク(FUJI NEWEST)
    ブルホーンバークロスバイク(メリダ・グランロードT1)
  • 料金:
    クロスバイク:3時間/1,000円 1日/2,000円
    ロードバイク:3時間/1,500円 1日/2,500円
    ブルホーンバークロスバイク:3時間/1,500円 1日/2,500円

レンタサイクルカフェ嬉輪

レンタサイクルだけでなく飲食の提供も行っているカフェ。レンタサイクルはロードバイク、クロスバイク、ミニベロ、ジュニアロードと幅広い。ロードバイクは小柄な人(身長165cm以下)にも乗れるサイズがある。レンタサイクルでは珍しくジュニアロードバイクがあり、その内の1台はDe Rosaのジュニアロードバイクがレンタル可能。
レンタサイクルカフェ嬉輪(きりん) – ホーム

  • 場所:茨城県土浦市川口1-3-117 モール505 B棟1階
  • 時間:10時~17時
  • 車種:
    ロードバイク(Bianchi Via Nirone7)
    クロスバイク(Tern RIP)
    ミニベロ(Bianchi Pisa Sport、Raleigh RSWミキスト/RSW Carlton)
    ジュニアロード(GIANT TCR Espoir・De Rosa RAGA)
  • 料金:3時間/1,500円 6時間/3,000円

土浦まちかど蔵「大徳」

http://www.tsuchiura-kankou.jp/cycling/index.html

  • 場所:茨城県土浦市中央1-3-16
  • 時間:10時~17時
  • 車種:
    クロスバイク
  • 料金:1,000円。保証金として1,000円が必要

関連記事

シクロライダーの自転車インプレまとめ

 

シクロライダーが書いた自転車インプレのまとめです。ロードバイク、クロスバイク、折りたたみ自転車、E-Bikeなど、ジャンル別け隔てなく紹介します。

ロードバイク

クロスバイク

https://www.cyclorider.com/archives/15851

小径車/折り畳み自転車

https://www.cyclorider.com/archives/16088

シティサイクル

ルック車

電動アシスト自転車

子供乗せや荷物も積める小径電動アシストカーゴバイク Tern GSD【海外モデル】

日本では折り畳み自転車ブランドのイメージが強いTern。しかし海外では、動画のような電動アシスト自転車がラインナップされている。

動画の電動アシスト自転車はGSDという電動アシスト自転車。フレームに折り畳み機構が無い小径カーゴバイクで、動画では子供乗せを2つ装着する場面や、前後荷台を装着してカーゴバイクとして使う場面も見ることができる。

出典:The Tern GSD – A Compact Utility eBike for Families – Tern Bicycles

Tern GSDの設計で特徴的なのは、車体サイズを通常の自転車と同じ大きさにして、ステムに折り畳み機構を搭載していること。一般的なカーゴバイクはビッグスクーター並みの全長を持っているのが多いが、Tern GSDは通常の自転車と同じ全長を採用しているのでエレベーター等、日常でも使いやすい設計となっている。ハンドルステムも折り畳みが可能なので、自動車に載せることも可能だ。

Tern GSDの電動アシストユニットは、Bosch Performanceシリーズ。日本国外向けのアシストユニットのため日本市場に正式導入されるのは難しいだろう。バッテリーを2つ装着するダブルバッテリー仕様も可能。自転車界の軽トラックといった所だが、GSDの洒落たデザインは軽トラックと呼ぶのは似合わないだろう。Tern GSDは日本国内で販売されていないが、注目すべき部分は多い小径電動アシストカーゴバイクだろう。

ヤマハ・YPJ-Cまとめ ライトウェイトE-クロスバイクの実力は?【E-Bike】

ヤマハの電動アシストスポーツ自転車ブランド「YPJ」シリーズのクロスバイクバージョンであるYPJ-Cは、税込み価格20万円以下で買うことができるお買い得なモデルだ。YPJ-Cの航続距離は最長48キロとなっているが、実際はどのくらい走ることができるのだろうか。

休日に浜松駅近くにあるレンタサイクルショップ「はままつサイクル」からYPJ-Cを借りて、浜名湖一周を行い、はままつサイクルに戻る約100キロのサイクリングを行った。そこで今回はYPJ-Cのインプレッションを書いていきたい。因みにYPJ-CのアシストユニットはYPJ-Rと同じユニットを採用しているので、YPJ-Rを所有している人も参考になるのではないかと思う。

※当記事はCycloassitで公開した記事を、シクロライダーに移転・再掲載した記事です

落ち着いたデザインを採用しているYPJ-C

YPJ-Rがロードバイク風のスポーティなグラフィックを採用しているのに対し、YPJ-CはYPJ-Rのようなスポーティなグラフィックを採用せず、シンプルなロゴを採用している。YAMAHAやYPJのロゴも目立たないカラーとなっているので、うまくステッカー等を貼れば自分らしいYPJーCを作ることが出来るだろう。今回借りたマットブラックカラーのモデルは、個人的には高級感があり、YPJーRよりもYPJらしさがあるのではないかと思う。電動アシスト自転車は現時点では競技用のモデルは無いため非競技向けでもっとラグジュアリーな雰囲気を持つモデルのほうが良いと思うのが自分の考えなので、外観はYPJ-RよりもYPJ-Cを支持したい。

アシストモードの違いによる電動アシストのパワーの違い

YPJ-CにはECO・STD・HIGHの3つのモードが存在する。この3つのモードはアシストパワーが違う。特にECOモードはアシストパワーだけでなく、アシストを行う速度もSTDモードやHIGHモードとは違う。今回は100キロ走ることができたので、ハンドルに装着されている液晶マルチファンクションディスプレイにあるパワーメーターを見ながら、ECO・STD・HIGHモードのアシストパワーやセッティングの違いについて書いていきたい。

発進のみで最低限のアシストの行うECOモード

一番航続距離が長いECOモードは発進時に最低限のアシストしかかからないようになっている。発進時はSTDモードよりもパワーが低く、パワーメーターを見ると、時速15キロ当たりからは既にアシストしていない。

ほんの僅かしかアシストしないので、電動アシストの効果があるのか疑問に思う人もいると思うがECOモードの僅かなアシストでも効果がある。発進時のペダルの重さをアシストが助けてくれるため、軽い力でペダリングできるからだ。YPJに装着されているアシストユニットはアシストOFFになっても重くならないようになっているので、平地ならECOモードでも十分に使うことができる。

発進から低速時の巡航までアシストしてくれるSTDモード

STDモードはエコモードよりもパワーがある発進を行い、ECOモードでは行われない低速時の巡航でもアシストが作動し、時速24キロまでできるだけアシストするようなセッティングとなっている。そのため、ECOモードよりも楽に走ることができるが電池の消費は速いので注意が必要だ。

STDモード・HIGHモードでは時速24キロ限界ギリギリでもアシストをかけようとしてくれる。また、なぜかアシストがかからない時速25キロ以上の高速走行時でもペダルを漕いでいるとヒューンとしたモーター系の音がする。(勿論アシストはかかっていない)もしかしたら即座にアシストをかかるようにするために意図的にモーターを作動させているかもしれないがわからない。

STDモードに発進時のアシスト力を上げたHIGHモード

HIGHモードはSTDモードと同じアシストセッティングに感じたが、STDモードよりもアシスト力が強くなっている。発進時のアシストは、マルチファンクションディスプレイのパワーメーターを見ると全開でアシストしてくれることもあった。そのため発進から一気に時速30キロに到達することができる走り方も行える。一番アシストが強いHIGHモードだがSTDモードよりもさらにバッテリーの減りが速いので、上り坂などのここ一番のときに使うのが良いだろう。

アシストOFFを感じさせないアシストの味付けの凄さ

YPJ-R試乗時にも驚いたが、アシストOFFの時にアシストが切れた感覚を足に感じさせない、アシストの味付けは凄いとしかいいようがない。YPJ-Cに装着されているPWユニットは、PASに装着されているアシストユニットよりもパワーはないが、アシストが切れた感覚を足に感じさせないおかげで長距離を走ることができるのだろう。

アシストOFFの走り

YPJ-Cの電池が切れた場合の走りに関しては平地なら意外と中距離を走れると感じた。発進時は重いが重量が重いだけの走りで、激安自転車のような摩擦がある重さとは違う。そのため一旦スピードが乗ったら、サイクリング程度のスピードの場合は比較的楽に走ることができる。また、YPJ-Cは前2段ギアを採用しているため、ギアを多用することでアシストOFFでも楽に走れる場面が多い。

ブレーキは強力ではなく必要十分レベル

YPJ-Cのブレーキはシマノのロングアーチタイプのキャリパーブレーキを採用している。ブレーキの効きは悪くなく必要十分といったところだが、容易にスピードが出せるYPJ-Cの特性を考えると、ブレーキの効きはもう少し強力なのがいいのではないかと思う。自分ならブレーキシューの交換を行うか、上級モデルのロングアーチキャリパーブレーキに交換するだろう。

アシストスイッチは改善が必要

YPJ-CのアシストスイッチはYPJ-Rのアシストスイッチを流用している。YPJ-Rではステムに装着されているのに対して、YPJ-Cはハンドル左部分に装着されているので手に近い位置にスイッチがある。

しかし、個人的にはこのスイッチは不満だ。YPJで長距離を走るのなら、ECOモードとSTDモード、HIGHモードを細かく変えて走らないといけないからだ。自分なら海外向けに採用されているアシストスイッチのように手を離さなくても押しやすいスイッチを装着したい。

コーナーリングは扱いやすくて安定しているYPJ-C

YPJ-Cはモーターが車体中心に低く位置しており、約500g程度のバッテリーが装着されているのでコーナーリングは通常の自転車のように安定していて普通に走ることができる。現在の電動アシスト自転車は様々な駆動方式やバッテリー搭載位置を試行錯誤しているが、今まで乗った中だとYPJ-RやYPJ-Cが一番扱いやすいのでは無いかと思う。

走りを重視したためか容量が少ないバッテリー

YPJ-Cのバッテリーの容量は僅か2.4Ahと小さい。利点は僅か1時間で終わる充電時間とハンドリングに影響しない軽さ。欠点はアシストを効かせながら走ると直ぐに使い切ってしまうことだろう。今回の浜名湖1週では常時エコモードにして、上り坂など必要な時だけスタンダードモードやパワーモードに変更して走行した。ほぼ平地のため最終的には航続距離100キロを叩きだしたが、個人的にはバッテリー容量が二倍だったらSTDモードやHIGHモードを多用して走っていたと思う。個人的には大容量バッテリーのオプションや車体に装着できるサブバッテリを装着できるケースがほしい。

 

 

スタンドや荷台がつかない致命的欠点

YPJ-CはYPJ-Rと同じくスタンドや荷台、泥除け等の実用的なオプションがなく、自分で後付品を探さないといけない。YPJ-RやYPJ-Cは3年間のメーカーの盗難保険があるため、日常利用で使いたい人もいると思うがスタンドや荷台のオプションが無い。今回の浜名湖1週サイクリングに使用したYPJ-Cも当然スタンドはなかったが、スタンドがないため駐輪に苦労する場面が度々合った。

YPJ-Cは他社の電動アシストクロスバイクと比較してどのような所が違うのか

電動アシストスポーツ自転車のブームにより、様々な会社から電動アシストクロスバイクが登場している。2018年5月に、ミヤタの電動アシストクロスバイク「クルーズ」をレンタルして、十国峠に行ってきた。

ミヤタ・クルーズはシマノ製電動アシストユニット「STEPS E8080」を搭載した電動アシストクロスバイク。YPJ-Cとの違いは沢山あるが簡単に書くと、YPJ-Cはバッテリーを小さくし車体も軽量にした電動アシストライトウェイトスポーツモデルなのに対して、ミヤタ・クルーズは大容量バッテリーを装備し、アシストを効かせて走る電動アシストツアラーだと思えばいい。

ヤマハ・YPJ-Cがレンタルできるレンタサイクル一覧

とかっちゃレンタサイクル:E-Bike

http://www.machicen.com/bicycle/

  • 場所:北海道帯広市西2条南12丁目帯広駅バスターミナル「おびくる」内エコバスセンターりくる
  • 料金:1時間:¥200~300

東京裏山ベース(東京都あきる野市):E-Bike

TOP of TOKYO URA-YAMA BASE

  • 場所:東京都あきる野市舘谷219−7
  • 料金:〜2時間まで1000円、2時間以上(19:00まで)2000円

サイクルトラベレーション

http://cycletravelation.com/shop/

  • 場所:三浦市南下浦町上宮田3316-4
  • 料金:1日¥2,500

うみかぜサイクル

 

https://www.miura-umikaze.jp/

  • 場所:三浦市南下浦町上宮田3316-4
  • 料金:1日:¥3,000

道の駅富士川

http://yamanashi-cycle.org/rental/

  • 場所: 山梨県南巨摩郡富士川町青柳町1655−3
  • 料金:3時間¥500

はままつペダル

https://www.hamamatsupedal.com/

  • 場所:浜松市中区旭町37
  • 料金:1日¥3,000

Karuizawa RideTown

 

http://karuizawa.ridetown.jp/

  • 場所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東246
  • 料金:8時間¥3,550

若狭おばま観光案内所

https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/ypj/rentalshop/

  • 場所:福井県小浜市駅前町1-1
  • 料金:要確認

若狭美浜観光協会

https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/ypj/rentalshop/

  • 場所:福井県三方郡美浜町松原35-7
  • 料金:要確認

京都みやび屋

https://k-miyabiya.jp/

場所:京都府京都市下京区上珠数屋町323
料金:1日¥2,000

サイクルショップ川﨑商会

http://jitensya.kawacle.jp/rentacycle

場所:岡山県備前市日生町日生889-7サイクルショップ川﨑商会
料金:1日¥2,000

エコステイ東村

宿泊可能、飲食店併設している。駐車場やシャワールームも完備。

http://www.eco-rider.jp/

場所:沖縄県国頭郡東村字有銘1033-2
料金:1日¥5,500

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手軽な価格でスポーツサイクル生活を楽しむことができ、通勤・通学・街乗りも行うことができるスポーツサイクルといえばクロスバイクだろう。

自分が所有している自転車(GIANT Escape RX4・GIANT Escape RX3・Specialized Diverge E5・Tern Link N8・Renault Ultra Light7・ASAMA BETA)の中で、メインマシン・メインセカンドマシンは両方ともクロスバイクのEscape RXを採用している。(セカンドマシンはSpecialized Diverge E5、サードマシンはTern Link N8・Renault UlitaLight7、フォースマシンはASAMA BETA)

メインマシン/メインセカンドマシンのEscape RXの主な使い方はサイクリングだ。Escape RXで行った所は、東京都下~直江津~糸魚川・麦草峠・渋峠・奥武蔵グリーンライン・三峯神社・正丸峠・逆川林道・奥多摩周遊道路・鋸山林道・柳沢峠・琵琶湖・しまなみ海道・佐渡・能登半島・やまなみハイウェイ・桜島・佐多岬と様々な場所をサイクリングしている。様々な場所をクロスバイクで旅行した経験を踏まえて、今回はどこよりも実績的なクロスバイクの選び方を解説していきたい。

 

クロスバイクとはどういう自転車か、クロスバイクの種類を紹介

クロスバイクとは、一般的にロードバイクとマウンテンバイクを掛け合わせた自転車と言われている。舗装路を高速道路するために特化したロードバイクや、オフロードを走るために特化したマウンテンバイクに対し、クロスバイクは非競技用自転車のため明確にジャンルが決められた自転車ではない。

そのためクロスバイクと言っても、ロードバイクのように舗装路を快適に走るモデルから、サスペンションが装着されていて多少の砂利道を走行できるモデルまで様々なモデルが存在する。クロスバイクを購入する時はクロスバイクの特徴を見極めて買うのが良いだろう。

クロスバイクの選び方

クロスバイクの選び方には選び方についてあるサイトが多くあるが、ここでは実践的なクロスバイクの選び方を紹介したい。ちなみに自分がクロスバイクを選ぶ場合は、フレーム(車体設計)・タイヤ/ホイールサイズ、前ギアの段数をメインに見てクロスバイクを購入している。

フレーム(車体設計)

部品交換が容易な自転車でいちばん重要なのは、フレーム(車体設計)だと思う。細かい部品をグレードアップしても基本的な車体設計は変わらないため、自分は自転車を買うときは車体設計を見る。もっとも車体設計を見て選ぶのは非常に難しい。これからクロスバイクを選ぶような普通の人がクロスバイクを見る場合はタイヤを見たほうがいい。

自転車にかぎらず自動車やオートバイなどの乗り物に装着されているタイヤは、その乗り物の使用目的に合った物が装着されていていて、車体設計も装着されているタイヤに合った設計を採用しているためだ。

タイヤを見てクロスバイクを選ぶ

自動車やオートバイや自転車に装着されているタイヤは、基本的にはその車種に合った走行場面に適したタイヤが装備されている。28ミリ幅タイヤを標準装備しているEscape RXに32ミリ幅タイヤを装着すると、車体(フレーム)とタイヤの隙間が少なくなり、車輪を覆う泥除けの装着ができなくなる。

タイヤ幅を見る場合、スペック表でタイヤの欄を見る必要がある。タイヤ欄に700×28Cや、27.5×1.5と書いてあるが、×の左がタイヤの直径で、×の右が700✕28Cだと、700は車輪の直径、28はタイヤの幅となる。700Cや650C、650Bではミリ、26インチや29インチの場合はインチとなる。

http://www.cb-asahi.co.jp/html/size-etrto.html

28C(28ミリ相当)は、ロードバイクよりは太いが一般的なクロスバイクとしては細いタイヤ幅。舗装路を速く走ることを重視しながら、段差や荒れた道を通過するのに最低限のギリギリの太さだ。

32-38ミリは、一般的なクロスバイクに採用されている太さ。一般的なシティサイクルと同じくらいのタイヤ幅で、歩道の段差や砂利道も比較的安心して走ることができる。舗装路も快適に走ることができるが、舗装路を高速で走るには向かない。

38ミリ以上のタイヤの場合、舗装路よりも砂利道や段差、乗り心地を重視した太さだ。この辺りのタイヤ幅を採用したクロスバイクは、ノブがついた砂利道走行用のタイヤを装着しているモデルもある。

因みに、26インチ、27.5インチ、29インチホイールの場合は、タイヤ幅もインチとなっている。参考として1.25インチは約31ミリ。1.75インチは約40ミリとなる。

デメリットを見て選ぶ

自転車選びなど、様々なバイヤーズ・ガイドに書いていないがデメリットを見て選ぶのは非常に重要だ。世の中の殆どの物にはデメリットが無い物は無く、同じようにメリットしかない商品も存在しない。

クルマで例えると、フェラーリみたいなスポーツカースタイルで3列シートを装備しミニバンみたいに車内が広々で車中泊ができ、舗装路ではスポーツセダン並に高速道路や峠を不安なく高速で走れ、SUVのように水たまりがあるオフロードを壊れなく走ることができ、プリウスよりも燃費が良いクルマというのは存在しない。恐らく物理的に不可能だろう。

クロスバイクのジャンル別デメリットを見る場合、自分が使用するシチュエーションを想像して、どのような場面が嫌なのか想像したほうがいいだろう。ただ、このような場面は簡単に想像できないと思うので、スポーツ自転車があるレンタサイクル・自転車ツアー で実際にクロスバイクに乗って体験したり、自転車イベントや自転車店で試乗を行うのも良いだろう。

GIANT ESCAPE RXなどのスピードクロスのデメリットは、タイヤが細いた歩道の段差には少し弱くママチャリよりも衝撃が大きい、タイヤに空気を入れる頻度は比較的多い、太いタイヤを装着するのが難しい、タイヤが細いため砂利道の通過は少し注意が必要、乗車姿勢はクロスバイクの中でも比較的前傾姿勢が強い欠点がある。

TREK FXなどのクロスバイクのデメリットは、クロスバイクの中でもスピード重視や砂利道走行に特化しているわけではないため、全て中途半端と見る場合もある。

TREK DSなどのデュアルスポーツのデメリットは、サスペンションが付いているので重い。サスペンションは稼働部品のため頻繁な点検が必要だ。また車体が重いため車体を分解して袋に入れて運ぶ「輪行」が大変で、28ミリ等の細いタイヤを装着するのは基本的に想定されていない。

トレッキングバイクのデメリットは、アップライトな乗車姿勢になるためスピードを出す設計ではない。車体が重いため輪行が不向きだ。

ファットタイヤクロスバイクのデメリットは、太いタイヤを装着できるような車輪を装着しているため、細いタイヤの装着ができない場合があったり、車輪サイズの都合上細いタイヤのラインナップが無い場合があることだ。舗装路を高速で走る場合はタイヤが重いファットタイヤは不利になる。

サスペンションの有無

ほとんどの自動車やオートバイ(CCW・HEISTのように、レトロを追求してリジッドフレームのアメリカンオートバイもあるが)に装着されているサスペンション。サスペンションが装着されているクロスバイクは、殆どは砂利道や大きな段差の衝撃をやわらげたり、荒れた道を安定して走ることを目的とした物となっているのが殆どだ。

クロスバイクのサスペンションで注意する所は自転車は出力が非常に少ない人間エンジンで走らないといけない。また輪行など持ち運びなどを行うため重量が軽いのが重要とされている。そのため、殆どのクロスバイクでサスペンションは装着されていない。また、サスペンションは細かい振動を吸収する効果はない。細かい振動を抑えるのならしなやかなタイヤに交換したり、1サイズ太いタイヤにしてタイヤの中に入っているエアボリュームを上げるのが効果的だ。

コンポーネントのグレードはあまり気にしなくていない理由

自転車選びでよくコンポーネントのグレードを重視する意見が多いが、自分の場合はコンポーネントグレードは自転車選びのおまけ扱いで、殆ど気にしない。実際に自転車で旅行して問題になるのは、ハンドルの形状・グリップ・荷台・タイヤ・ペダル・サドル・ギア比・ブレーキの効きやレバーの形状が問題になりやすい。コンポーネントのグレードが大きく関わるのはブレーキぐらいだ。個人的にコンポーネントのグレードは少し気になったら注目する程度の存在しかない。

カタログでコンポーネントのグレードが書いてあっても、多くの安価なスポーツサイクルの場合は、リアディレイラーのグレードの意味しかなく、その他のコンポーネントは他ブランドの部品が装着されている例が殆どだ。

写真上が新車時のEscape RX4。コンポーネントのグレードはカタログではシマノアルタスと書いてあったが、アルタスが採用されている部分は精々ディレイラーとスプロケット、シフトレバー程度。部品のグレードが高かろうが低かろうが長距離を走る場合、部品は殆ど交換することになる(写真下)。交換する部品もグレードではなく自分に合っているかが重要になる。

下写真のEscape RX4が交換した部品は、タイヤ・ハンドル・グリップ・シフトレバー・ステム・サドル・シートポスト・チェーンリング・変速レバー・ペダル・リアホイール・ブレーキレバー・ブレーキシュー・ボトムブラケットを交換している。コンポーネント「シマノ・アルタス」が採用されているリアディレイラーとスプロケットは交換する必要が無いので交換していない。

よくわからない場合、ギアの枚数は前は3段、後ろは外装8段以上がベスト

能登半島/GIANT Escape RX4

クロスバイクを選ぶときギアの段数を気にする人が多いだろう。ギアに関してはキアの枚数よりも自分にあったギア比のほうが重要で、ギア比が合っているのなら寧ろ減らしたい人もいる。これは複雑な機構を採用しているとトラブルが出た場合、直すのが難しいのもあるためだ。某Y氏は3×9段変速のEscape RXWをメインマシンとしているが、今までの3×8段のクロスバイクと比較して、リア変速の調整がむずかしいと言っている。もしかしたら場合によってはリア8段に”ダウングレード”すると言うほどだ。

ただ、これから自転車を始める人はギア比についてわからないのが普通だ。ギア比は乗り込んでいって自分で見つける必要があるためだ。

初心者がサイクリング用クロスバイクを購入するとき、自分が薦めるのは前3段・後ろ7段以上の外装変速機のクロスバイクだ。これには理由があり、重いギアから軽いギアまで一通りあり”とりあえず”色々な場面に対応が可能で潰しが効くためだ。

GIANT Escape RXなど一部のクロスバイクには前2段のモデルがあるが、個人的にはお勧めしない。一般的な前2段のクロスバイクに採用されているフロントギア(クランク)は、ロードバイク用のクランクを採用しているクロスバイクが殆どだ。ロードバイク用のギアは前傾姿勢で荷物を積まないで舗装路を高速で走り、ストップ・アンド・ゴーが無い道を走るためのギアだ。

一方、アップライトな乗車姿勢で、荷物を積んだり砂利道を走ったり、ストップ・アンド・ゴーを頻繁に行う街中を走るクロスバイクには合わない。前2段のギアでもギア比を下げることは一応は可能で、最悪は前3枚のギアに交換する方法もある。

前ギアが一枚のクロスバイクもあるが、これは街乗り限定か、流行のマウンテンバイク用ギアを入れたものが殆ど。軽いギアが必要な場合、前2・3枚に増やす方法や、フロントシングル用のコンポーネントを流用する方法があるが、お金は結構かかるだろう。

前ギアの枚数変更は多額の金が必要で、峠越えレベルで前2段・1段のギア比を下げる場合はお金がかかる物だと思うのがいい。どの位お金がかかるのかは自転車店などで相談したほうが良いだろう。後ろのギア(スプロケット)が8段以上を推奨しているのは、7段以下はギア比の選択肢が少ないというのもある。

写真の自転車はKCTP 銀輪。内装8段変速を採用した街乗り自転車

ギアや変速機が飛び出ていない内装変速機については、変速機が覆われていて耐久性が高く、メンテナンスが少なくてすむ利点がある。ヨーロッパでは80万円クラスのツーリング車に採用される内装変速機もあるが、日本ではメジャーな存在ではない。ギア比の設定などの情報が乏しいため、現時点ではサイクリング用としてつかうのは自転車に詳しい中級者以上でないと難しいと思う。

ギア比が重くて坂が上れない場合、最悪は押して歩く方法がある。重い荷物を積む超長距離のサイクリングではこの方法は難しいが、押して歩けば最終的には目的地に付くためだ。

車体価格は最低でも5~6万円以上のモデルが良い理由

クロスバイクを購入するときに気になるのが車体価格。安いモデルでは2-3万円の物から、10万円を超える物まで様々なモデルが存在する。

シクロライダーがお薦めするのは最低でも5~6万円のクロスバイクはほしい。これには様々な理由があるが、最低価格以下になると選択肢が極端に減るためだ。かつては税込み4万円台で有名ブランドのクロスバイクが購入できた時代があったが、2018年現在4万円台のクロスバイクで薦めることができるのは僅かしかない。全国の店舗で購入できるモデルでは、サイクルベースあさひのプレシジョンスポーツとNESTO Vacanze、NESTO LIMIT2、Khodaa-Bloom Rail700Aぐらいだろう。

プレシジョンスポーツやNESTO Vacanze、NESTO LIMIT2、Khodaa-Bloom Rail700A等、一部の低価格クロスバイクが例外として候補に入っている所の共通点は、会社規模が大規模で大量生産で低価格を実現している所だろう。例えば、NESTOは車体価格45,000円で4,000円のタイヤを標準装備するクロスバイクを製造しているが、なぜ他の自転車ブランドと比較して異様に安いのか理由を訪ねたら、マルキンブランドでシティサイクルを大量に販売していて(マルキンブランドのみで年間10万台と語っていた)利益を出すことで、NESTOの利益を落としても売ることができるとのことだ。

実際に2万円クラスのクロスバイクに乗った時、4万円台中盤のクロスバイクと比較して走りの違いが大きく、長距離は走りたくないと思った。もし2万円クラスのクロスバイクを買う場合は街乗り用と捉えて、無名ブランドの物は選ばないようにしたほうがいい。

ロードバイクとクロスバイクを選ぶならどちらがいいか

鋸山林道/GIANT Escape RX4

一般的にクロスバイクに乗るとロードバイクに乗り換えると言われているが、自分はシクロクロスバイク→ロードバイク→クロスバイクと乗り換えている。2018年にはスペシャライズド・Diverge E5を購入したが、Diverge E5に乗るに連れて2台のGIANT Escape RXは手放せないと確信した。

現在、自分がロードバイクに乗っていないのは、ロードバイクは舗装路でスピードを出すのを重視し、他の性能を犠牲にしており汎用性がないからだ。

写真のSCOTT CR1 LIMITEDは、登場時の定価はフレームセットのみで¥366,450。カンパニョーロレコード仕様にMavic Ksyriumホイールを装備している。前53-39T、後ろ12-25Tと現代のロードバイクよりも重いギアだが、ポジションが合えば相当速く走ることが出来ると思う。ギア比は重いため峠では足を付く場面が多少あったが、10万円クラスのロードバイクで同じギア比ならCR1よりも2倍は足をついていたと思う。

一方でSCOTT CR1のようなレース用ロードバイクは、荷台が装着できない、タイヤが細いため路面を選んで走らないといけない、前傾姿勢になるためゆったりと乗れないという問題もある。自分は平地のみのサイクリングロードよりも大型観光バスや大型トラックが入れない舗装路の林道や裏路地を走るのが好きで、このような場所では、てこの原理的にブレーキが効きにくく、抑えが効かないドロップハンドルや、32ミリタイヤが履けない、ギア比が高すぎる、荷物が積めない、バックパックを背負って走るには不向きの前傾姿勢を強要されるロードバイクでは自分の使い方に合わないためクロスバイクに移行した。

比較的ゆったりとツーリングするのならクロスバイクを選ぶのが良い。しかし、クロスバイクよりもスポーティに乗りたい場合はロードバイクの欠点を理解した上で買うのも一つだと思う。ドロップハンドルのブレーキレバーに不安があるのなら補助ブレーキレバーを装備するのが良いだろう。前傾姿勢が不安な場合は、前傾姿勢が緩いエンデュランスロードバイクを選ぶべきだろう。

ロードバイクみたいなデザインでクロスバイク並みに汎用性が高い自転車が欲しいのならグラベルロードが良いだろう。グラベルロードはロードバイクやクロスバイクよりも汎用性が高いモデルが多い。写真のSpecialized Diverge E5は通常のクロスバイクよりも太い42ミリ幅のタイヤが装着可能で、荷台や泥除けの装着が可能だ。

折り畳み自転車とクロスバイクの違い

銚子市内/Tern Link N8

クロスバイクを購入する時、スポーツタイプの折りたたみ自転車と比較する人もいるだろう。折り畳み自転車の利点は折り畳めるため、保管スペースが少なくて済む。そのため都市部等の駐輪場が少ない場所や屋外保管が躊躇う場所では、折り畳み自転車を選ぶのも1つだと思う。かつてはR&M BD-1に乗り(その後無料で譲渡)、現在はTern Link N8とルノー・ウルトラライト7の2台の折り畳み自転車を所有している。

しかし、折り畳み自転車は万能ではない。折り畳み問題には折り畳み機構があるため通常のスポーツサイクルよりも走りが劣る問題がある。また、折り畳み機構は定期的に点検を行わないと破損が発生する可能性もある。

そして、折りたたみ自転車の殆どは20インチ以下の小径車輪を採用しておりがこれが曲者だ。小径車輪はスピードが落ちやすいので通常のクロスバイクと比較してずっと漕がないといけないからだ。これは、長時間走れば走るほど気になってくる。長時間漕いでいると脚を休める時があるが小径車輪だと通常の大径車輪のようにスーッと進まない場合が多い。また、路面が荒い場所では車輪が小さいため乗り越える力が少なく、スピードが落ちているのがわかる。

恐らく通常のクロスバイクに近い走行性能の折り畳み自転車が欲しいのなら、事前に車種選定をきちんと行い試乗するべきだろう。個人的にはPatto Bike SC451やTartaruga Type-Sが良いと思うが試乗は行ったほうが良いと思う。

クロスバイクで長距離を走ることはできるのか

一般的に長距離走行はロードバイクが良いと言われているが、極端にスピードを出すのではなく自分にあった自転車ならクロスバイクでもスリックタイヤのマウンテンバイクでも行える。参考としてGIANT Escape RXWに乗る某Y氏は2017年に東京→三国峠→新潟駅320kmを約19時間30分(雨天記録)で走破している。某Y氏は若い頃のクライミングで落下し両膝骨折。骨折を治した後も冬山登山を行い谷川岳一ノ倉沢やヒマラヤ某山も登っているが、事故の影響で普通の人よりも脚を回すことはできない。

この結果は車種よりも自分に合った自転車に乗るのがいかに重要なのかわかる事例だろう。もっともスピードを重視するのならクロスバイクよりもロードバイクを選んだほうがベストなのは言うまでもない。

ただし、自分に合った自転車を作り長距離を走るには、経験とお金が必要だ。経験も実際に乗り込んで何が必要か不要なのか考えないといけない。「ドロップハンドルは長距離を走るのに向いている」と思う人よりも、「なぜドロップハンドルは長距離を走るのに向いているのか?本当に向いているのか?」と理論立てて考えるレベルまで行かないと自分に合う自転車は作れない。

クロスバイクのジャンル・車種はどういうのがある? クロスバイクの選び方は?

クロスバイクには様々な車種が存在するため、沢山の

  • 工具なしで前後車輪の取り外しが可能

一般的なクロスバイクの車輪にはクイックリリースという機構が装備されている。クイックリリースはスパナ等の専用工具無しで車輪の着脱が可能だ。パンクや輪行では容易に車輪を外すことができる利点を持っている。

  • 車体サイズが複数ある

スポーツサイクルは服みたいに乗車身長ごとに車体サイズが複数ある。クロスバイクルック車の90パーセント以上はコスト削減のためか車体サイズが1種類しかない。一方でマトモな会社のクロスバイクは、車体サイズは複数あるのが常識で最低でも3種類はあるだろう。

  • スペック表/ジオメトリ表がある

きちんとしたスポーツサイクルブランドには、スペック表とジオメトリ表が公開されている。スペック表はその自転車に搭載されている部品がわかり、ジオメトリ表はフレームの数値が買い手有り、どんな設計なのかがわかる。殆どのきちんとしたスポーツサイクルブランドのクロスバイクは、スペック表とジオメトリ表が公開されているが、クロスバイクルック車はスペック表とジオメトリ表は公開しないので見分けがつく。

今回、紹介する自転車は上記3つの条件にほぼ合っており、さらに一般的なロードバイクよりも軽いギアを搭載している車種をピックアップしてみた。

スピードクロス


クロスバイクの中でも舗装路を高速走行をメインにしたモデルがスピードクロス。通常のクロスバイクよりも舗装路を快適に走れるのが特徴だ。ロードバイクよりも前傾姿勢が緩い車体設計を採用しており、一般的なロードバイクよりも太い28ミリタイヤを装着している車種が殆どだ。ホイールベースはロードバイクよりも長いので、ロードバイクよりも直進安定性が高くて低速域も安定して走行できる。スピードクロスはクロスバイクの中でも休日の趣味用に近いモデルだ。

サイクルベースあさひ・プレシジョンスポーツ

サイクルベースあさひのプレシジョンスポーツの一番の特徴は価格だろう。税込価格39,800円と4万円を切るクロスバイクでありながら、スポーツサイクルの所定の要件をほぼ満たしているクロスバイクだ。アルミフレームながら車体重量は12.0kgと他のクロスバイクよりも重いが、これが低価格の理由だと思う。フレームサイズは3種類を容易しているので、スポーツサイクルとしては最低要件を満たしている。現在のプレシジョンスポーツはロードバイク用ホイールも装着できる車体設計となっており、スピードクロスの流れを意識している。サイクリング用クロスバイクの最低基準を満たし、できるだけ低価格のクロスバイクが欲しいのならプレシジョンスポーツを買ったほうが良いだろう。

プレシジョンディエナ

プレシジョンスポーツの女性版と言えるモデルがプレシジョンディエナ。プレシジョンスポーツよりも跨ぎやすい車体設計を採用し、プレシジョンスポーツにはない小柄な人向けのサイズも容易されている。幅広のコンフォートサドルやプレシジョンスポーツよりもアップライトな乗車姿勢も、スポーツサイクルに初めて乗る女性を意識した設計だと思う。車体価格は税込み39,980円と、プレシジョンスポーツと同じ価格を採用しており低価格でスポーツサイクルライフを送ることができる。

NESTO Vacanze1

ホダカのスポーツサイクルブランドのNESTOには、自転車専門店向けのプレミアムモデルと量販店向けのスタンダートモデルの2種類に分かれてある。Vacanze 2は量販店向けのスタンダートモデルで、多くの量販店で購入できるクロスバイクだ。一般的にスポーツサイクルの世界では量販店向けのモデルは、様々な所のコストを抑えて見てくれだけを重視する傾向にあるが、Vacanzeは、車体重量10.2kgと軽量なフレームや定価1本4,000円するタイヤ「Maxxis Detonator Foldable」を惜しみなく採用している。また、一般的には別途購入が必要なライト・スタンド・バルブアダプターも最初から付いているため後から購入しなくて済む。

車体はNESTOプレミアムモデルのLIMIT2とほぼ同じ(LIMIT2のほうが溶接を滑らかに処理している)だが、Vacanzeはタイヤを32ミリと太くすることで、LIMIT2よりも段差や乗り心地を重視している。リアの変速段数が7段と少ないのが欠点だが、効果が高い一方で一般の人にはわかりにくいタイヤにコストをかけていて、税抜価格45,000円で幅広い店舗で購入できる大きな利点がある。個人的には4万円台のクロスバイクではLIMITに続いてお買い得な1台だと思う。

NESTO LIMIT2

自転車専門店向けのプレミアムモデルと量販店向けのスタンダートモデルの2種類に分かれているNESTO。LIMIT2は自転車専門店向けのプレミアムモデルとなっている。車体重量9.9kgを達成しており、Vacanze2と同じく定価1本4,000円するタイヤ「Maxxis Detonator Foldable」を採用。Vacanze2と同じく一般的には別途購入が必要なライト・スタンド・バルブアダプターも最初から付いているため後から購入しなくて済む。

LIMIT2はVacanze2よりもスポーティさを売りにしているためか、Vacanze2よりも細い28Cタイヤを採用し、シマノ製Vブレーキも標準装備している。リアスプロケットの段数は8段とグレードアップしているため、部品交換によるチューンナップも容易になった。

NESTO Limit2の価格はVacanze2の価格に3,000円プラスの48,000円。シマノ製Vブレーキや8段リアスプロケットを装備したLIMIT2はVacanze2よりもお買い得で、4万円台のクロスバイクでは1番お買い得ではないかと思う。しかし、LIMIT2はプレミアムディーラーでしか購入できないため、販売店が限られている欠点がある。

Khodaa-Bloom Rail700

ホダカのスポーツサイクルブランド「Khodaa-Bloom」シリーズの中で、サイクリング用のクロスバイクと言えばRail700シリーズだろう。Rail700はシリーズの中でも中核となるモデル。2012年に登場した超軽量クロスバイクのGIANT Escape Air(現在は廃盤)のライバルとして上がった1台。税抜価格60,000円で車体重量は9.4kgと軽量で、ホイールには競技用ロードバイクのホイールを生産する「NOVATEC」社製のハブを採用しており、走りの軽さが期待できる。

ブレーキはシマノ製(BR-T4000)を装備し、タイヤはLIMITと同じく「Maxxis Detonator Foldable」という高価なタイヤを採用している。Rail700シリーズもライト・スタンド・バルブアダプターが標準装備されており、余分な部品の購入をしなくて済む。

Khodaa-Bloom Rail700A

Rail700シリーズで一番安価なモデルがRail700A。Rail700とフレームは同じだが部品をコストダウンすることで税抜価格45,000円と安価に購入できる。サドルはクッション性が高いサドルで、タイヤは32ミリ相当の夜間視認性が高いサイドリフレクト仕様のタイヤを装備している。ホイールのスポーク数はRail700よりも多くラフな扱いを行っても比較的頑丈なホイールを装備している。当然ライト・スタンド・バルブアダプターは標準装備。車体重量は11.5kgとRail700よりも重いが、Khodaa-Bloomは比較的多くの店で購入できるため、自転車専門店向けクロスバイクで比較的購入しやすい。

GIANT Escape R3

出典:GIANT

Escape R3は日本のクロスバイク業界の流れを変えたモデルだ。クロスバイクは舗装路や荒れた道を快適に走れるマルチなスポーツバイクという考えから、舗装路を中心としてスポーティに走る考えに変わった歴史的なモデルだ。Escape Rシリーズは、低価格でロード風のスポーティライドを楽しめる自転車として親しまれている。実質的な後継車はEscape RXシリーズだが、Escape R3のみGIANTのエントリーモデルとしてモデルチェンジを行いながら今でも販売している。

現行モデルのEscape R3は、NESTO Vacanze/LIMIT2やKhodaa-Bloom Rail700シリーズの登場により、嘗てのお買い得なクロスバイクの称号は奪わつつある。しかし、長年に渡って販売されていたため、クロスバイクの定番モデルとして知られており、多くの店舗で在庫が置かれているのが利点だろう。

Liv Escape R3

出典:Liv

GIANTの女性専門ブランド「Liv」ブランドにラインナップされているEscape  R3Wは、Escape R3の女性版だ。Escape R3には無い小柄な人向けのフレームや部品チョイスを行い、女性用サドルを採用している。

注目すべき部分は適応身長140〜160cmのXXSサイズには、160mmクランクを装着していること。少なくない会社は、漕ぎにくいのを承知で小柄な人向けのサイズでも、165~170cm向けのクランク(クランク長165ミリ・170ミリ)を装着してコストダウンを行うが、Escape R3Wは160ミリと短めのクランクを装備して漕ぎやすさを追求している。

GIANT Escape RX3

出典:GIANT

現在、GIANT主力のクロスバイクはEscape RXシリーズだろう。ロードバイク風の走行感とクロスバイクの乗車姿勢を持つEscape RXシリーズのエントリーモデルであるRX3は、ワイヤー内蔵フレームや、独特のかまぼこ形状のシートポストで乗り心地の向上を謳っている「D-FUSEシートピラー」を採用している。

タイヤやホイールもGIANTブランドを採用しており独自色を強めている。また、Escape RX3には身長180cm以上の人向けのフレームサイズも存在する。

GIOS MISTRAL

ジオスブルーで知られているGIOS。GIOSの中で、スピードクロスのMistralはスピードクロスの中では、低価格でシマノ製ホイールとシマノ製Vブレーキが装着されている。5万円のクロスバイクでシマノ製のロードバイク用ホイールが装着されているのは珍しい。GIOSは取扱店舗も多いため購入しやすい。

GIOS Mistral Cr-mo

GIOS Mistralの中でもMistral CR-MOは、4130クロモリ素材を採用している。通常のアルミフレームのMistralと比較してスリムなスタイルを採用しているのが特徴だ。

クロスバイク


一般的なクロスバイクは、フロントフォークはサスペンションが無いリジッドフォークを採用し。シティサイクルに近い太さのタイヤを装着しているモデルが殆どだ。世界的にクロスバイクと言われているのはこのようなモデルが多い。

スピードクロスよりもタイヤが太く、車体も比較的軽い物が多い。ラインナップは比較的豊富で通勤等の日常用から休日の趣味用までオールマイティな使い方をするのなら、クロスバイクが良いだろう。

Bridgestone CYLVA F24

ブリヂストンサイクルのCYLVAは、スポーティなイメージを出したホイールを採用しているが、堅実な設計のクロスバイクだ。タイヤはBRIDGESTONE LIBERQ 700×32Cという耐パンクベルトを装備しており、突き刺しによるパンクを少なくする効果がある。また、スタンド、ライト、ワイヤー錠が最初から付いているのも良いだろう。

一番の特徴は3年間盗難補償が付帯されていること。一般的なスポーツサイクルには盗難補償は無いため、有償の保険に入る必要があるがCYLVA F24は最初から盗難補償が付帯されているため、高い掛け金が必要な盗難保険に入らなくても良い利点がある。

 

デュアルスポーツ


フロントフォークにサスペンションを装着したクロスバイクは、大まかにわけて2種類存在する。サスペンション付きクロスバイクの中でもマウンテンバイクに近いスタイルを採用したモデルは、海外ではデュアルスポーツと呼ばれることが多い。デュアルスポーツはマウンテンバイクよりも稼働量が少ないサスペンションを装着し、シティサイクルよりも太めでブロックがついたタイヤを装着しているのが一般的だ。

デュアルスポーツはマウンテンバイクに似たスタイルだが基本的なコンセプトがマウンテンバイクとは違う。海外ではASTM規格というクラス分けがあり、一般的なマウンテンバイクは荒れた未舗装路をメインに走り、小さな障害物を乗り超える、散発的なジャンプを行うことができ60cmのジャンプに対応した「コンディション3」以上なのに対し、デュアルスポーツは、自動車が走行できる比較的綺麗な砂利道を走ることができる「コンディション2」に相当する自転車となっている。

現在のマウンテンバイクは、エントリーモデルでもフル泥除けや荷台の装着を行うことが難しくなっている。デュアルスポーツはフル泥除けや荷台を装着できるモデルが多いため、ツーリングで段差が非常に多い所や荒れた道を走る人には合っているだろう。

TREK DS2

出典:TREK

多少のトレイルなら安定して走ることができるのを売りにしているのがTREK DS。泥除けが付いている場合は35ミリ幅相当のタイヤ、泥除けがない場合は1.8インチ幅相当のタイヤが装着ができ、マルチに使うことができるクロスバイクだ。フロントサスペンションは動作を固定するロックアウト機構が装備されているため、舗装路で無駄なサスペンションの動きを止めることが出来る。ブレーキはダート走行も想定しているためかテクトロM285油圧ディスクブレーキを装備し、制動力にも力を入れている。

トレッキングバイク


サスペンションを装備したクロスバイクの中でも、トレッキングバイクと呼ばれるモデルは一般的なスポーツ自転車とは違い、泥除け、荷台、チェーンケース、前後ライトを装備している。通常のクロスバイクに荷台や泥除け、ライトを装着したモデルから、シティサイクルに近いぐらいアップライトに乗れる専用設計のフレームのモデルまである。ここではトレッキングバイクは比較的アップライトに乗れる自転車として定義する。

トレッキングバイクは主にドイツを中心にヨーロッパ圏で比較的普及している自転車だ。日本では輪行が非常に不便、車体が比較的重いなどの欠点があるためか売れないため(かつてFELT、CENTURIONのトレッキングバイクが日本で売られていた)、日本では正規では購入できないクロスバイクだ。ここで車種名を挙げているのは、トレッキングバイクの車体設計である、ゆったりとしたアップライトな乗車姿勢で乗ることができるモデルを挙げてみた。

Louis Garneau CITYROAM 9.0

かつてはTR1と呼ばれたルイガノのコンフォートタイプのクロスバイクがC9。歩道の段差の衝撃を和らげるフロントサスペンションに、上下角度調節がかのうなステムを採用しており、アップライトなポジションから、ややスポーティな前傾姿勢ぎみなポジションまで様々な乗車姿勢を選ぶことができる。スピードよりもゆったりなライディングを行いたい人が乗る自転車だ。

Louis Garneau BEACON 9.0

恐らくトレッキングバイクに一番近い自転車がルイガノ・T9。ハンドルは握れる位置が幅広いマルチポジションハンドルに、荷物の搭載をするためのリアキャリア、停車時の安定して止まることができるセンタースタンド、メンテナンスを重視した機械式ディスクブレーキを装備している。フレーム素材は万が一破損しても溶接が行いやすいクロモリ製でホイールは発展途上国でも入手しやすいマウンテンバイク規格の26インチを採用しており、海外長距離冒険も行えるスペックを持っている。

ファットタイヤ・クロスバイク


日本ではクロスバイクといえば700Cの大径車輪を採用した比較的タイヤ幅が細い自転車の事を言うが、一部の自転車ブランドではマウンテンバイク用の26インチホイールを採用したクロスバイクや太いタイヤを装着したクロスバイクが存在する。ここではクロスバイクよりも太い38ミリ以上の太いタイヤを装着したクロスバイクをファットタイヤクロスバイクと定義する。

26インチホイールのクロスバイクの利点は、タイヤが太く安定性や路面に左右されず、乗り心地が良いこと。Marin Muriswoodのように26インチマウンテンバイク規格のタイヤは長年売られているため、安価な街乗り用タイヤから、高性能なスリックタイヤまである。タイヤ幅もクロスバイク並に細い1.25インチから、マウンテンバイク並の1.95インチクラスまで太さも様々だ。スピードを出すのには向かないが、それを無視すれば下手なクロスバイクよりも汎用性が高い。

26インチだけでなく27.5インチ(650B)や29インチホイールのファットタイヤクロスバイクも存在する。26インチよりも大きい27.5インチは、細いスリックタイヤを装着しても車輪径が小さくならない利点がある。29インチはタイヤが太い場合、ホイールが大きすぎる感覚があるが、リムの径が700Cと同じなため、700C用のタイヤを使用できる特徴がある。

これらのファットタイヤクロスバイクは、スピードを重視する人には向かないが、パンクリスクの軽減や砂利道を走る、荷物を積むユーザーには合っているだろう。

Marin MuirWoods SE(26インチ)

26インチマウンテンバイクタイプのホイールを採用したMuirwoods SE8。26インチホイールは、現代のマウンテンバイク業界では一部のアクションライド系を除いて枯れた規格となっているが、コミューター用途で見ると安価なタイヤがある・太いタイヤが多く手に入るなどの利点がある。

昔のリジットフォークのマウンテンバイクを意識したデザインは、今のオフロード走行を想定したマウンテンバイクよりも街乗りや荷物を積んだサイクリングを行うには有利だろう。

Cannondale BadBoy(27.5インチ)

Cannondale Bad Boyは現代的なマウンテンバイクをイメージしたデザインとなっている。フロントフォークはキャノンデール独自の片持ちフォーク「レフティ」を採用。フロントフォークにはサスペンション機構は無いリジッドフォークで、上級モデルにはフロントフォーク内蔵のLEDフロントライトが装備されているのもある。27.5インチホイールに細いスリックタイヤを装備した独特のデザインは、好き嫌いが分かれるクロスバイクだろう。

Marin Nicasio SE

Marinのグラベルロード「Nicasio」のフラットバーバージョンのNicasio SE8は、ドロップハンドル仕様のNicasioのハンドルをフラットバーにしただけではない。700Cホイールを650B(27.5インチ)とインチダウンさせ、47ミリ相当の太いスリックタイヤ「WTB Horizon」を装着。Nicasio SE8に装着されているタイヤは、太いスリックタイヤで舗装路も砂利道も自由に走ることができる「ロードプラス」規格を採用している。元がドロップハンドルのグラベルロードなので、ドロップハンドル化は比較的容易だと思う。(要確認)

クロスバイクを買うなら、ともかく乗ってみることが大事

今回、クロスバイク選びについて長々と書いたが、クロスバイクを買う時、一番重要なのは実際に乗ってみることだ。百聞は一見にしかずということわざがある通り、試乗会やレンタサイクル、サイクリングツアー等を使い、クロスバイクというのはどのような自転車なのか体験するのが一番だ。実際に体験することで、欲しいクロスバイクの具体的なイメージが浮かび上がるだろう。

折り畳みロングテールバイクという新発想の自転車 Tern Cargo Node【海外モデル】

車体後部が通常の自転車よりも長いロングテールバイクは、自動車と同じくらい荷物を積むことができる。欠点は車体が非常に長いため置き場所に困る所だ。ビッグスクーター並みに全長が長いロングテールバイクは、家の室内に置いたり、自動車の車内に置くのは非常に難しい。

Tern Cargo Nodeは、車体全長が長い問題を折り畳み機構を使うことで問題を解決させた1台だ。ロングテールバイクの第一人者でもあるXtraCycleとのコラボレーションモデルとして知られているCargo Nodeは、ロングテールバイクと折り畳み自転車を組み合わせた自転車。折り畳み自転車ながらカーゴバイク並みの荷物を積むことができる。メーカー公式サイトを見ると人間の重量は105kgまで、荷物と人間の重量を合わせた場合160kgまで対応しているとのこと。

出典:Cargo Node | Tern Folding Bikes | Worldwide

従来のカーゴバイクではできなかった室内や車内に置くのも、Cargo Nodeなら折り畳みをすれば可能だろう。車体重量は24.5kgと流石に重い。

Tern Cargo Nodeは残念ながら日本未発売。日本では、24インチホイールを採用した折り畳み自転車の「Node」は廉価版のNode C8のみ販売されている。

tern(ターン) Node C8 24

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