シクロライダーが選ぶ4万円台で買えるクロスバイク4選【2018-2019】

サイクリングから通勤・通学まで汎用的にこなせるクロスバイク。初心者が手軽にスポーツサイクルを楽しむ自転車としてはピッタリの自転車だ。一般的にクロスバイクを買う場合、最低でも5万円以上ないと選択肢が広がらない。

しかし、4万円台でもきちんとしたクロスバイクを選べることができる。インターネット通販や自転車に詳しくない量販店で3万円以下のよくわからないブランドがついたクロスバイクを買うのなら、ここで紹介したクロスバイクを選んだほうが10倍良い。そこで、今回は4万円台で購入できるきちんとしたクロスバイクを紹介しよう。今回の選定基準は、サイクリングをメインで使うクロスバイク。多くの自転車店で購入でき、サイクリング用自転車の基準(前後車輪は簡単に脱着できる、靴のようにサイズを選ぶことができる、詳しい諸元表が公開されており知識がある人でも選定対象になる等)に合った自転車をピックアップした。

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スピードクロス

細いタイヤを装着し舗装路を軽快に走れるクロスバイクは「スピードクロス」と呼ばれている事がある。有名なのがGIANT Escape R3だ。4万円台のスピードクロスでは日本の自転車会社「ホダカ」が運営しているブランド「NESTO」と「Khodaa-Bloom」の2ブランドが有名だ。

Khodaa-Bloom Rail700A:¥45,000

Khodaa-Bloom Rail700Aは自転車専門店で購入できるクロスバイクでは貴重な4万円台のクロスバイクだ。Khodaa-Bloomのクロスバイク「Rail700」シリーズの中で一番安いクロスバイクでもある。Rail700シリーズは軽量フレームに細いタイヤを装着し、ロードバイク用コンポーネントを装着し、ロードバイク風味を楽しめるスピードクロスだ。

一方、Rail700AはRail700シリーズの中で異色とも言える。フレームはRail700シリーズと同じだが、ママチャリからの乗り換えても安心して走れる仕様だ。タイヤはロードバイクよりも太い32ミリ幅タイヤに、ラフに使っても安心して使えるようにスポーク数が多い頑丈なホイール、乗り心地を重視した厚めのサドルを装着している。4万円台のスピードクロスの中では低速での快適性を重視している。乗り慣れたら部品を交換してよりスポーティにすることも可能。通常は購入する必要があるサイドスタンド・フロントライトがついてくるのでお買い得だ。

  • フレーム:AL6011 EAST-Lアルミフレーム
  • フロントフォーク:アルミフォーク 1-1/8インチ リフレクトデカール
  • ギア:前 WHEEL TOP TCXE5-FX4 48/38/28T 170mm/後SHIMANO CS-HG200 8S 12-32T
  • メインコンポーネント:Shimano Tourney TX
  • ブレーキ:SHIMANO BR-T4000Vブレーキ
  • タイヤ:KENDA K1029 700×32C
  • 付属品:サイドスタンド・ベル・フロントライト

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NESTO Vacanze1:¥45,000

ホダカのスポーツサイクルブランド「NESTO」には、量販店向けの「スタンダードモデル」と自転車専門店向けの「プレミアムモデル」の2種類がある。量販店向け「スタンダードモデル」の中でもサイクリング用クロスバイクがVacanze 2だ。Vacanze 2は自転車専門店向けの「プレミアムモデル」のLIMIT2とほぼ同じフレーム(LIMIT2は溶接の表面を滑らかにしている。)を採用し、車体重量は国内販売中の4万8千円未満クロスバイク(2017年10月現在)では一番軽い10.2㎏ (480mm)だ。

Khodaa-Bloom Rail700Aと同価格(45,000円)だが、Rail700Aはリアギアが1段多く(Vacanze2→7段、Rail700A→8段)、値段が高いブレーキ(Vacanze2→Tektro、Rail700A→Shimano)と良い部品がついている。

一方、Vacanze2は乗り心地と軽快感がある走りを両立できる「MAXXIS DETONATOR ケブラービード」タイヤを装備。タイヤ幅は32ミリとシティサイクルよりも少し細く、シティサイクルからの乗り換えでも比較的違和感がないタイヤ幅だ。

4万円台のクロスバイクでは異例とも言える一本4,000円クラスのタイヤだ。一般的に安い自転車やオートバイ、スクーターにはコスト削減で、乗り心地が硬くなり、軽快感が低い安いタイヤを装備するのが殆どだ。タイヤがついた乗り物で重要なタイヤにもコストをかける姿勢は評価されるべきだろう。

価格は税抜き45,000円。ただ、NESTO・スタンダードモデルは自転車専門店だけでなく、大手家電量販店やホームセンターなどの量販店でも取り扱っているので、幅広い所で購入できる。きちんとしたクロスバイクが自転車専門店でしか購入できない現在、どこでも買える貴重な本物のクロスバイクだ。

  • フレーム:6061アルミフレーム
  • フロントフォーク:アルミフォーク
  • ギア:前 48x38x28T 165mm(400、440) 170mm(480)/後SHIMANO CS-HG200 7S 12-32T
  • メインコンポーネント:Shimano Tourney TX
  • ブレーキ:TEKTRO J310 Vブレーキ
  • タイヤ:MAXXIS DETONATOR 700x32C FOLDABLE
  • 付属品:サイドスタンド・ベル・フロントライト

NESTO LIMIT2:¥48,000

NESTO LIMIT2は自転車専門店向け「プレミアムモデル」のクロスバイク。税抜き48,000円と5万円を切りながら車体重量10kgを切るスピードクロスだ。Vacanze2の上位モデルと言える存在で、Vacanze1よりも細いタイヤ(タイヤはVacanze1と同じMaxxis DETONATOR FOLDABLE)を採用し、舗装路をスポーティに走るのを重視した仕様。細かい部品もVacanze1よりも良い物がついており、筆者としてはVacanze1を購入するのならLIMIT2を選ぶのがベスト。但し、LIMIT2は自転車専門店でしか購入できない。

NESTOのクロスバイク「Vacanze1」と「LIMIT2」は何が違うのか?

NESTOのスピードクロス LIMITシリーズを解説 ライバル車との違いも紹介

  • フレーム:6061アルミフレーム
  • フロントフォーク:アルミフォーク
  • ギア:前 48x38x28T 165mm(400、440) 170mm(480)/後SHIMANO CS-HG31 8S 11-32T
  • メインコンポーネント:Shimano ALTUS
  • ブレーキ:SHIMANO BR-T4000 Vブレーキ
  • タイヤ:MAXXIS DETONATOR 700x28C FOLDABLE
  • 付属品:サイドスタンド・ベル・フロントライト

クロスバイク

日本ではクロスバイクと言えば、細いタイヤと軽量なフレームを採用し、ロードバイク風の軽快感を重視した自転車を指すことが多い。しかし、海外市場(アメリカ・ヨーロッパ等)では、このようなクロスバイクは比較的マイナーな存在だ。今回ピックアップする狭義の「クロスバイク」は、ママチャリ並に太いタイヤを装備し、舗装路や荒れた舗装をそつなくこなすクロスバイクとして定義する。

TREK FX1:¥45,000

アメリカの自転車会社「TREK」のクロスバイク「FXシリーズ」で一番安いのがFX1。NESTO LIMIT2やVacanze1のように舗装路をスポーティに走る自転車ではないが、荒れた舗装路や歩道の段差など気にすること無く走れるクロスバイクだ。タイヤはBontrager H2, 700x35cという、コミュータータイプのタイヤ。軽さを重視して薄くしたタイヤではなく、丈夫さを求めたタイヤでFX1を求めるユーザーに合っている。また、車体サイズは4種類あり、身長180cmを超えた人でも乗ることができる。

FX1に合っているユーザーは、上記のスピードクロスでは不安がある人だ。舗装路をスポーティに走れるスピードクロスだが、一方で荒れた舗装路や段差を走るのには向いていない。オールマイティさが欲しいのならFX1が良いだろう。

  • フレーム:FX Alpha Gold Aluminum, DuoTrap S compatible, rack & fender mounts
  • フロントフォーク:High-tensile steel w/lowrider mounts
  • ギア:前 Forged alloy, 48/38/28 w/chainguard)/後SunRace freewheel, 14-34, 7 speed
  • メインコンポーネント:Shimano ALTUS
  • ブレーキ:Tektro Vブレーキ
  • タイヤ:Bontrager H2, 700x35c

 

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