デイリーアーカイブ Nov 10, 2025

MTBスタイルのE-Bike「XDS ADVANCE800」 10万円台の街乗りやサイクリング向けE-Bike

サイクルモード東京2022「XDS Japan」ブースでは、E-Bike「Advance 800」が展示されていた。 XDSは1995年に登場した中国の自転車会社。E-Bikeに関してはかつてマウンテンバイクタイプの「Surge」を展開していた。今回、登場したAdvance 800はSurgeの後継モデルと言っていいだろう。 バッテリーはフレーム内蔵型で、すっきりとした見た目を実現した。容量は288Whとなる。 ハンドルに装着されているスイッチは、スピードメーターなどが無いシンプルなタイプとなっている。モーターは中国・BAFANG RM G020.250.。定格出力250W、最大トルク45Nm。リアインホイールモーターとなっている。 今回、サイクルモード東京2022でAdvance800に試乗することができた。Advance800はマウンテンバイクのデザインを採用しているため、E-MTBと表記する所もあるが、実際は街乗りやサイクリング用E-Bikeとして見る必要がある。実際にXDSの営業担当者はXDS Advance800は街乗り・サイクリング用だと語っていた。 XDS Advance800の価格は18万1500円(税込、以下同)だが、このE-Bikeで本格的なオフロード走行は難しい。2022年4月12日時点で、本格的なオフロード走行が可能なE-MTBは、最低クラスがNESTO X-VALLEY E6180(記事)で、価格は32万8000円だ。 XDS Advance800を本格的なE-MTBとして見ると、モーターのパワーやトルクが不足している。後輪インホイールモーターなので、ホイールにダメージが発生するとリム交換に多額の費用がかかる。ホイール交換によるチューンナップがほぼ不可能。バッテリー容量が288Whなので、急坂走行などのオフロード走行を行うと、バッテリーが一気に消耗する。フロントサスペンションは乗り心地重視の街乗り用なので、オフロード走行で役に立たない。ワイヤー引きの機械式ディスクブレーキは制動力不足でオフロード走行には約不足という問題がある。因みに、NESTO X-VALLEY E6180は、E-MTBの最低限のクラスは保っている。 一方で、街乗りやサイクリング用E-Bikeとして見ると、モーターのパワーやトルクは必要十分。ホイール交換は行わないので特に問題ない。266Whのバッテリー容量は少なめだが、価格帯を考えると仕方ない所。フロントサスペンションやワイヤー引きの機械式ディスクブレーキは、街乗りやサイクリング、ちょっとした林道ならこれで十分だろう。 街乗りやサイクリング向けE-BikeでMTBスタイルの利点は、太いタイヤで乗り心地が良く、パンクに強い利点がある。10万円台のE-BikeではBenelli MANTUS 27 TRKがサスペンションを装着しているが、MANTUS 27 TRKはママチャリと同じタイヤ幅のため、乗り心地やパンクしにくさはXDS Advance800が有利だろう。 XDS Advance800のスペック フレーム:6061アルミフレーム フロントフォーク:80mm トラベル サスペンションフォーク 重量:21.7キロ ブレーキ:機械式ディスクブレーキ ギア(前):38T ギア(後):11-34t 8速 フロントホイール:- リアホイール:- タイヤ: KENDA K1162 27.5″×1.95″(ETRTO:584) E/V tube ドライブユニット:BAFANG RM G020.250.(定格出力250W、最大トルク45Nm) アシスト方式:リアインホイールモーター バッテリー:36V 7.4Ah 266Wh 充電時間:約5時間 アシストモード:5段階 航続距離:最大60キロ 文:松本健多朗 関連リンク XDS Japan http://www.xdsjapan.com/

クロスバイクタイプ軽量E-Bike「RENAULT E-MAGIC 7016」 10万円台で軽さを求めたい街乗りE-Bike

カーブランド自転車やオリジナルの電動アシスト自転車ブランド「TRANS MOBILLY」で有名なGic。電動アシスト自転車にも参入しており、ルノーブランドからは街乗りクロスバイクタイプの「RENAULT E-MAGIC 7016」を販売している。 RENAULT E-MAGIC 7016の特徴は価格と車体重量。価格は15万4000円(税込、以下同)と、15万円クラスと、一般的な電動アシスト自転車と同じ価格帯にしたE-Bikeとなっている。車体重量も16.6キロと、この価格帯のE-Bikeとしては軽量だ。 サイクルモード東京2022では、RENAULT E-MAGIC 7016に試乗することができた。リアインホイールモーターは、パワフルというわけでは無いが、車体の軽さを活かして10万円台前半の電動アシスト自転車の中では軽快に走ることができる。ブレーキはロードバイクなどでよく使われているキャリパーブレーキ。E-Bikeの速度域でこのブレーキの効きは安心感は少ない。もっと制動力が高いブレーキが欲しいところだ。 バッテリーは24V 5.2Ahで容量は124Wh。一般的に長い距離を走るE-Bikeが欲しい場合、クロスバイクなら最低でも300Wh、できれば400Whは欲しいためRENAULT E-MAGIC 7016の124Whは街乗り用レベルだろう。 価格帯でライバルとなるのがパナソニック・ハリヤだが、アシストの力強さやバッテリー容量、盗難補償はパナソニック・ハリヤが有利。デザインや車体重量はRENAULT E-MAGIC 7016が有利だ。 RENAULT E-MAGIC 7016のスペック フレーム:アルミ フロントフォーク:- 重量:16.6キロ ブレーキ:キャリパーブレーキ ギア(前):42/32T ギア(後):13-34t 8速 フロントホイール: リアホイール: タイヤ: 700x32c ドライブユニット:リアインホイールモーター(定格出力250W、最大トルク不明) アシスト方式:リアインホイールモーター バッテリー:24V 5.2Ah 124Wh 充電時間:約4時間 アシストモード:4段階 航続距離:最大40キロ 関連リンク RENAULT E-MAGIC 7016 http://www.gic-bike.com/new_product/renault_emagic7016.html  

MVアグスタ 新型E-Bikeを発表 スーパーベローチェをインスパイヤしたモデルも用意

MVアグスタは4月6日、ドイツ・ドルトムントで行われる「DORTMUND E-BIKE FESTIVAL 2022」で、新型E-Bikeを発表した。 MVアグスタは、現在、環境に配慮したアーバンモビリティの分野に挑戦し、E-Bike「AMOシリーズ」と、電動キックボード「RAPIDO SERIE ORO」を展開している。 AMOシリーズは、MAHLE X35 M1+リアインホイールモーターとベルトドライブを採用し、グリス&汚れの心配がなくメンテナンスフリーなのを売りにしたシティE-Bike。今回、新たにAMO RとAMO SVが登場したので紹介する。 AMO RR 通常モデルとして続投のAMO RR。カーボンファイバー製ベルトドライブは静音性に優れ、メンテナンスも不要マグラのブレーキ、Mahle x35モーターなど、多くのハイエンドな機能を備え、極めてスタイリッシュなE-BIKEとしてコンチネンタルマーケットに登場する。AMO RRは、ブラック・イエローとレッド・イエローの2つのカラーバリエーションを用意している。 AMO R AMO RRの妹分として、同様テクノロジーを備えているのがAMO R。マットブラックとオリーブグリーンの2色から選べ、非常に軽量で40Nmのパワーを発揮するMahle X35モーターを搭載。SRAM Levelディスクブレーキを搭載し、アルミリムホイールには、転がりと路面追従性に優れたPirelli Cycl-e DT Sportタイヤが装着されている。 AMO SV AMO SVは、伝説のMVアグスタ・スーパーヴェローチェにインスパイアされた限定モデル。クラシカルな雰囲気とハイエンドなコンポーネント、そして現代技術を絶妙なバランスで融合させたところに魅力があると謳っている。ピレリ製エンジェルGTアーバンタイヤ、ブルックス製Cambium C17サドル、マグラ製油圧式ブレーキなどを装備。カラーリングは、ブライトイエローとマットレッドの2種類を用意している。 AMOシリーズの日本発売は不明だ。 関連リンク MV AGUSTA E-MOBILITY https://emvagusta.com/