デイリーアーカイブ Jun 15, 2025
ミセスの毎日を支える特定小型原付「メルローズ」デビュー
神奈川県藤沢市に本社を置くレインボープロダクツジャパンは、2025年6月5日、女性ミセス層を主なターゲットに据えた新型電動スクーター「メルローズ」を正式に発売すると発表した。自転車や原動機付き乗り物に慣れていない方でも扱いやすい設計にこだわり、毎日の買い物や送り迎え、ちょっとしたお出かけに最適なモデルとして期待が高まっている。
メルローズの最大の特長は、徹底した安全性と使いやすさへの配慮だ。車体設計では重量物を可能な限り低い位置に配置し、走行時のフラつきを最小限に抑えた低重心設計を採用。これにより、初心者でも安心して乗れる安定感を実現している。また、足をスムーズに出せるように設計されたフラットステップデザインは、万一のバランスの崩れにもすばやく対応できるように工夫されている。
さらに、電動車特有の急な発進を抑え、穏やかでコントロールしやすい「ジェントルスタート」を実現。日々の移動におけるストレスを軽減し、快適な乗り心地を約束する。
一充電あたりの航続距離は30km以上と、買い物や近所への送り迎えなど、ミセスの日常的な行動範囲を十分カバー。充電頻度の少なさも使いやすさのポイントで、日々の生活に溶け込む実用性が高い。
メルローズは操作面でも初心者への配慮が徹底されている。スイッチは色分けされており、直感的に操作可能。大型のメーターディスプレイは必要な情報を一目で読み取れるよう工夫されているため、初めての方でも戸惑うことなく扱える。
忙しい女性の毎日をさらに快適にするため、メルローズではカスタマイズ用のオプションパーツも充実。前方には1リッター紙パックが縦にすっぽり入る大型フロントバスケット、後方確認に便利なバックミラー、長時間の使用でも疲れにくい背もたれ付きのラージシートなど、実用的なアイテムが揃う。
また、荷物を多く運べるように後部には荷台を標準装備。ドッグバスケットの装着も可能で、ペットの同乗にも対応。前後バスケットとの組み合わせで買い物や子どもの送り迎えにおける荷物運搬の負担を大幅に軽減する。
「メルローズ」は4つのカラーバリエーションで展開され、いずれも価格は税抜158,000円。
HUDSON RIVER
NESTO、AI学習機能を備えた充電不要のオート変速システム搭載クロスバイク「AUTOMATE」を11月発売
総合自転車メーカーのホダカ株式会社は、スポーツバイクブランド「NESTO」より、SHIMANO製の最新Di2変速システム「Q’AUTO(クオート)」を初採用したクロスバイク「AUTOMATE(オートメイト)」を2025年11月に発売すると発表した。
「Q’AUTO」は、ライダーのペダリングや走行状況を自動で学習し、最適なギアチェンジを行う世界初のバッテリーレス・AIオートマチックシフト。リアハブ内に搭載されたリチウムイオンキャパシタと内蔵センサーが発電・蓄電を行い、充電を必要とせずに長時間のライドで電池切れを気にせず楽しめる点が最大の特長だ。
従来のオートマチック変速との違いはリアハブに装着された超小型ダイナモを使用する自己給電し、サイクル寿命が長いキャパシタを使用することで、高寿命と幅広い車両に対応できたことだろう。
AUTOMATEはこの革新的システムとともに、フレーム内部にブレーキワイヤーをルーティングし、徹底的にシンプルな外観を追求。Di2システム搭載車としては類を見ないミニマルなデザインを実現した。車体サイズは460mm(適応身長155〜165cm)、490mm(165〜175cm)、520mm(175〜185cm)の3サイズを展開し、520mmモデルは付属品を除いた状態で10.75kgと軽量に仕上がっている。
希望小売価格は198,000円(税込)、NESTOプレミアムディーラー専売モデルとして順次予約受付を開始。発売に合わせて、Di2ワイヤレススイッチを用いAI学習をスピーディに完了させる「シフトスイッチ貸出サービス」(通常有料)が、限定数量で無料キャンペーンとして提供される。サービス利用により20〜30分のライドでAIが走行特性を学習し、スイッチを取り外した究極にシンプルな“ノースイッチ”仕様での走行を楽しめるようになる。
ホダカ株式会社
椿本チエイン 免許不要で運転できる「特定小型原動機付自転車」 小型モビリティ「Full電動Cargo(仮称)」を開発を発表
チェーンメーカー大手の株式会社椿本チエインは6月4日、新たな小型モビリティ商品として“特定小型原動機付自転車”の開発を発表した。開発中のコンセプトモデルは「Full電動Cargo(仮称)」と名付けられ、免許不要かつ誰もが気軽に乗れる電動カーゴバイクとして企画されている。試作車は6月11日・12日に新宿住友ビル三角広場で開催される「BICYCLE‐E・MOBILITY CITY EXPO 2025」に出展される予定だ。
「特定小型原動機付自転車」とは、国土交通省が2023年7月に新設した車両区分で、電動機の定格出力が0.6kW以下、長さ1.9m・幅0.6m以下、最高速度20km/h以下と定められた小型モビリティ。免許不要かつナンバー登録も不要で、電動キックボードなどが該当している。椿本チエインはこの枠組みを活用し、「Full電動Cargo(仮称)」では荷物を運びやすいカーゴスペースを備えた3輪仕様を採用。オプションとしてキャノピー(屋根)や荷台カバーなどをラインアップし、日常使いから商業用途まで幅広く対応できる設計とした。
椿本チエインは1917年創業の伝統をもち、産業用チェーンや自動車用エンジン部品など多岐にわたる製造技術を持つ。グループ長期ビジョン「VISION 2030」では、「人にやさしい社会の実現」「安心・安全な生活基盤の構築」「地球にやさしい社会の創造」を掲げ、ニューモビリティ分野への参入を目指してきた。今回の「Full電動Cargo」は、同社が開発中の電動アシスト3輪自転車「LA SI QUE®」に続く第二弾の商品となる。
同社はプレスリリースで「これまで培ってきた製品開発力や量産技術を生かし、他社にはない安心・安全性とパーソナライズ性を両立した新しいモビリティを提供したい」とコメント。2027年度中の販売開始を目指し、展示会や顧客からの意見をもとに改良を重ねる意向を示した。
「BICYCLE‐E・MOBILITY CITY EXPO 2025」は、サイクル・電動モビリティの普及を図るイベントで、国内外のメーカーや地域自治体が最新モデルやまちづくり事例を紹介する。今回出展される「Full電動Cargo(仮称)」は、都市部での小規模配送や高齢者の移動支援、あるいは観光施設やショッピングモール内での運搬ニーズなど、多様な用途を想定して開発が進められている。来場者からの反応を踏まえ、今後の量産仕様を検討するとしている。
なお「Full電動Cargo(仮称)」は、電動機出力0.6kW以下、車体サイズ(長さ1.9m・幅0.6m)以内、最高速度20km/h以下という国土交通省基準を満たすため、軽量フレームや省電力設計を採用。バッテリーは家庭用コンセントで充電可能で、フル充電からの走行距離は未定ながら、日常的な短距離移動や荷物運搬に十分対応できる水準を目指している。
同社は今後、試作車を用いた社内外のユーザーテストを重ね、顧客の要望を反映したうえで量産体制を整備する計画。2027年度以降の販売に向け、部品調達・製造ラインの構築や販売店との連携強化を進める。なお詳細な仕様や価格、バリエーションなどは展示会後に順次公開される見通しだ。
電動アシスト3輪自転車 LA SI QUE (らしく) | 新規ビジネス | つばきグループ