デイリーアーカイブ May 1, 2025
航続距離1000キロの電動アシストクロスバイク「Evol GNU(ヌー)」
アサヒサイクルから、航続距離1000キロの電動アシストクロスバイク「Evol GNU(ヌー)」が販売されている。
GNUの特徴と言えば、太陽誘電の改正充電システム「FEREMO」を搭載している事。これにより、1充電あたりの航続距離は最大で1000キロを達成したと謳っている。従来の電動アシスト自転車で問題視されていたバッテリー残量への不安を大きく軽減し、定期的なコンセント充電の回数も少なく抑えられるため、街乗りだけでなく災害時の備えやロングツーリングでも安心して走り続けることができる。まるで長距離移動を得意とする動物「ヌー」のように、未知の遠方まで踏み出せる新しい選択肢として誕生したのが、この「evol GNU」である。
車体は軽量なアルミ製フレーム(480mm)に、ストレート形状のスチールフォークを組み合わせている。変速系はSHIMANOのCUSE U4000シリーズを採用し、シフターやリアディレーラが同シリーズで統一されており、さらに制動系にはSHIMANOのVブレーキ「BR-T4000」を採用。タイヤはCHAOYANG製H-5129 VICTORY(650×42B)を装着することで、街乗りから砂利道まで対応。さらにハンドルは様々なアクセサリーを多数取付け可能なアルミ製ループハンドルを採用。このような
バッテリーは36.3V/8.5Ah(309Wh)で、約3.5時間の充電時間で満充電が可能。モーターは直流マグネットブラシレスDCモーターを採用し、定格出力は250W。アシスト速度の範囲は24km/h未満までで、公道走行に適合している。最長距離を重視する1モードでは一充電あたり約1000km、2モードでは約200km、3モードでは約100kmと、使用条件や走行スタイルに合わせて走行距離を選択できる。
https://youtu.be/l9eetd4mSiQ?si=iCNBzUPfwVRC9dr9
一般的な電動アシスト自転車ではみたことが無い、最大航続距離1000キロを達成したのは、下り坂のエネルギーを回収してバッテリーに蓄え、登りでそのパワーを活かすという太陽誘電の回生充電システム「FEREMO」を採用したためだ。これにより、バッテリー残量が尽きる心配を大幅に低減し、かつてはあきらめていた遠方への旅を可能にする。街乗りはもちろん、緊急時の移動手段や長期ツーリングでも力を発揮する「evol GNU」は、新たな可能性を切り開く次世代の電動アシスト自転車として注目を集めている。
evol GNUの価格は239,800円(税込)。
ヤマハが街乗り向け小径電動アシスト自転車の新モデル発表 カラーリング変更でよりカジュアルに
ヤマハ発動機株式会社が1月22日に発表した軽量コンパクトな20型電動アシスト自転車「PAS CITY-C(パス シティ シー)」「PAS CITY-X(パス シティ エックス)」の2025年モデルは、街乗りから通勤まで幅広く活躍する機能はそのままに、新しいカラーリングが加わることでファッション性を一段と高めた仕上がりとなっている。
発売は「PAS CITY-X」が2月14日から、「PAS CITY-C」が2月28日から順次スタートし、メーカー希望小売価格は「PAS CITY-C」が145,200円(本体価格132,000円+消費税13,200円)、「PAS CITY-X」が147,400円(本体価格134,000円+消費税13,400円)。年間販売計画は、「PAS CITY-C」が国内13,000台、「PAS CITY-X」が同3,000台と発表された。
「PAS CITY-C」は、街中でも気軽に乗れるカジュアルなデザインと、低床U字型フレームによる乗り降りのしやすさが特長だ。サドルとグリップには深みのあるダークブラウンを採用し、どんなファッションにもなじむナチュラルな雰囲気に仕上げている。今回の2025年モデルで新たに登場したカラーは「マカロンラテ」と「マットソフトラベンダー」の2色で、既存の「マットインディゴ」「マットオリーブ」と合わせ、計4色から選べるようになった。全長1,535mm・全幅580mmというコンパクトなサイズ感でありながら、サドル高は715~865mmまで調整できるため、身長140cm以上あれば扱いやすい設計になっている。車両重量は21.0kg、タイヤサイズには20×1.75 HEを採用。モーターはブラシレスDC式(240W)で、内装3段変速ハブを後輪に搭載している。電池は25.2V/15.8Ahのリチウムイオンバッテリーを採用しており、約4.5時間の充電で、強モードなら62km、スマートパワーモードなら73km、さらにオートエコモードプラスなら107kmもの距離を走行できるのも魅力だ。
一方、スタイリッシュに街乗りを楽しめる「PAS CITY-X」は、X字型フレーム(Xフレーム)とワイヤー内蔵設計がもたらすシャープなルックスが印象的な一台。今回の2025年モデルでは「マットグレイッシュベージュ」が新たに加わり、フロントフォークも同色に仕上げることで、より統一感のあるデザインへと洗練させている。既存の「ダークアシスト」「マットブラック」と合わせ、全3色のラインアップとなった。全長1,585mm・全幅520mmというスリムなサイズに、サドル高は795~925mmまで対応可能で、身長153cm以上が推奨されている。車両重量は20.9kgで、タイヤサイズは20×1 3/8 WOを採用。モーターやバッテリー容量、充電時間などは「PAS CITY-C」と同様ながら、強モードで69km、スマートパワーモードで84km、オートエコモードプラスで116kmというやや長い走行距離を実現しており、より軽快なライド感を楽しめるのが特徴だ。
両モデルともに「スマートパワーアシスト」を搭載し、坂道や加速時などの状況に合わせてアシスト力を自動制御してくれるため、常に快適なペダリングを味わえる。充電頻度を抑えられる大容量バッテリーや、砲弾型ホワイトLEDバッテリーランプ(1W)、ディンプルキーによる盗難抑止装置など、実用性にも配慮が行き届いている。
電動アシスト自転車 PAS/YPJ | ヤマハ発動機
国内最大級のオーダーメイド自転車展示会「2025ハンドメイドバイシクル展」 科学技術館で1月25・26日に開催決定!
一般財団法人日本自転車普及協会 自転車文化センター(東京都品川区)は1月16日、国内最大級のオーダーメイド自転車の展示会「2025ハンドメイドバイシクル展」を1月25日(土)・26日(日)に東京都千代田区北の丸公園の科学技術館で開催すると発表した。30年以上の歴史を持つ本展は、国内の有力ビルダー(自転車製作者)の匠の技が集結する貴重なイベントとして、多くの愛好家・初心者を問わず注目を集めている。
国内のビルダー技術が一堂に集結
ハンドメイドバイシクルとは、自転車競技者の体格や脚力、使用目的などに合わせてビルダーが一台一台オーダーメイドで作り上げる自転車のこと。スポーツ用だけでなく、高齢者・障がい者向けや趣味性の高いモデルなど、多様なニーズに対応できる技術力が注目されている。近年は専門学校も開設され、若手ビルダーの活躍も活発化するなか、「2025ハンドメイドバイシクル展」では、国内の熟練ビルダー45社(予定)の車両や独創的なパーツが一堂に集められる見通しだ。
一般財団法人日本自転車普及協会 自転車文化センターは、幅広い自転車関連書籍や歴史的な自転車、貴重な資料の保存・展示、各種イベントの企画など、自転車文化の普及啓発活動を行っている。同協会担当者は「長年培われた日本の匠の技術と革新的な発想が融合した実車を数多く展示し、自転車の奥深さと魅力をぜひ体感してほしい」と話す。
見どころ①:ビルダー&ゲストによるトークショー
例年多くの来場者が詰めかけるトークショーは、2025年もビルダーやスペシャルゲストを招き、計3つのテーマで展開される。1月25日(土)の「Japan Bike Technique(JBT)トークショー」では“旅自転車”の魅力を取り上げ、JBT実行委員長の松本敦氏と市川均氏が登壇。続く午後のスペシャルトークショーでは、著名ビルダーをゲストに迎え、オーダーメイドの醍醐味を深掘りする。
また、1月26日(日)には警察庁交通局交通企画課の課長補佐・西口諒一氏や、自転車ジャーナリストらが「セーフティーライド」をテーマに、自転車の安全利用について討議する。進行は元プロロードレーサーであり、現在は自転車文化センター所長を務める栗村修氏が担う。
見どころ②:新企画「プレミアム試乗会」
今回初めて会場外で行われる「プレミアム試乗会」も注目を集めそうだ。トークショーのファシリテーターを務める小島裕樹氏(ジャパンハンドメイドバイシクルズ主宰)や吉本司氏(自転車ジャーナリスト)の案内のもと、オーダーメイド自転車にじっくり試乗できる。開催日は1月26日(日)で、パレスサイクリングコースを使用する。参加費1,000円(保険代込)、各回定員11名の事前申込制となっている。
見どころ③:ポルトガル映画「The Soul of Cyclist」上映
1月26日(日)には、クラシック自転車を愛する人々の姿を描いたポルトガル映画「The Soul of Cyclist(サイクリストの魂)」も上映される。美しい風景とともに、“スローライフ”としての自転車の魅力を改めて感じられるドキュメンタリーだ。
「NTN回る学校」や各種ブースも充実
NTN株式会社による「回る学校」が特別開催されるのも大きなトピック。自転車向けベアリングの組み立て体験や回転効率の違いを体感できるコーナーなど、子どもから大人まで楽しめるコンテンツが用意される。そのほか、自転車活用推進本部や福島県がナショナルサイクルルートなどを紹介するブースも登場。「ふくしま浜通りサイクルルート」についての魅力を直接聞くことができる貴重な機会だ。
会期中は入場無料 オリジナルグッズも限定販売
会期は1月25日(土)・26日(日)の2日間。入場は無料で、会場は科学技術館1階(1~5号催物場)。前回に引き続き、イラストレーター大野哲郎氏のオリジナルイラストを使ったグッズ(Tシャツ、サーモボトル)を数量限定で会場販売する予定だ。
国内の自転車職人が丹精込めて作ったオーダーメイドの名車に触れられるうえ、ビルダーと直接コミュニケーションができる希少な機会とあって、毎年多くの来場者が足を運ぶ。同協会では「見て、聴いて、話して、乗って、自転車の新しい世界に出会ってほしい」と来場を呼びかけている。
イベント概要
名称: 2025ハンドメイドバイシクル展
日時:
2025年1月25日(土) 10:00~16:50
2025年1月26日(日) 9:30~16:30
会場: 科学技術館1階 1~5号催物場
(東京都千代田区北の丸公園2-1/東京メトロ 竹橋駅・九段下駅より徒歩7分)
主催: 一般財団法人日本自転車普及協会 自転車文化センター
後援: 自転車活用推進議員連盟、自転車活用推進本部
内容:
ハンドメイドビルダーによるオーダーメイド自転車・パーツの展示
ビルダー&スペシャルゲストによるトークショー
自転車安全利用に関するトークショー
映画上映(ポルトガル映画「The Soul of Cyclist」)
プレミアム試乗会(有料・事前申込制)
入場料: 無料
問い合わせ・詳細: http://cycle-info.bpaj.or.jp/?tid=100651