デイリーアーカイブ May 1, 2025

前を向きながら後ろも見える!? イギリス発サングラス“HINDSIGHT”が日本上陸

前方を向いたまま後方の状況を“見る”ことができる画期的なサングラスブランド「HINDSIGHT(ハインドサイト)」が、2025年3月に日本国内で販売を開始する。イギリス発の同ブランドは、サイクリストや都市生活者の安全確保を目指した独自機能を搭載しており、交通状況をいち早く把握できるのが特徴だ。 HINDSIGHTのサングラスは、特殊なミラーをレンズ端部に組み込むことで、前方と後方の視界を同時に確保。前を向いたままでも自動車の接近や後方の動きを把握しやすくなる設計となっている。紫外線カットについては米国空軍グレードの光学テストをクリアし、耐久性に優れた高級アセテート素材を採用するなど、サングラスとしての機能性や装用感も追求されている。 モデルはウェリントン型の「アルテミス」(フレームはブラックもしくはクリア)と、ラウンド型の「モーフィアス」(トータスフレーム)の全3種を展開。価格は28,000円(税込30,800円)で、全国の自転車販売店で取り扱われる。ファッション性を重視したトラッドモダンなデザインで、街中やアウトドアなど幅広いシーンでの活用を想定している。 https://youtu.be/W9DFc7GA3p8 開発には、自転車競技の世界的アスリートであるカラム・スキナー氏が協力。クラウドファンディングサイト「Kickstarter」での成功を機に誕生したサングラスは、後方確認が容易になることからサイクリストを中心に世界中で注目を集めている。今回の日本上陸を機に、安全性とデザイン性を兼ね備えた“リアビューサングラス”の国内での普及が期待される。 HINDSIGHT 公式サイト | ハインドサイト – ライトウェイ – パーツ&アクセサリー

ファットバイクに独自の法整備は不要と結論 オランダ政府委託調査

オランダ運輸・水管理省の委託を受けたコンサルタント会社DTVはこのほど、いわゆる「ファットバイク(Fat Bike)」に対して新たな車両区分を設けることは効果的でなく、実現性も低いとする調査結果を発表した。DTVは、ファットバイクの特性や安全面、既存の法規制との兼ね合いを総合的に検討した結果、別枠の法整備を行っても実質的な意味をもたないと結論づけている。 この調査報告書「Fatbikes as a Separate Vehicle Category」は、1月15日にバリー・マドレナー運輸・水管理相から下院に提出された。同報告書は、昨年9月11日に可決された「ファットバイク利用者に最低年齢制限およびヘルメット着用義務を課す」趣旨の動議を受けて作成されたものだ。 DTVは調査にあたり、自転車業界団体BOVAGやRAI Vereniging、自転車利用者団体Fietsersbond(サイクリスト連盟)、環境・運輸監査局、RDW(オランダ車両公団)、SWOV(交通安全研究所)、TNO(応用科学研究機構)、警察、さらにファットバイクメーカーで「Safe Fatbikes Covenant(安全ファットバイク協約)」に参加しているBrekrおよびPhatfourなど主要関係者へのヒアリングを行った。 ファットバイク固有の特徴としては通常の電動自転車よりも幅広のタイヤが挙げられるが、タイヤの幅がわずか1ミリ単位で変更できるため、法規制の根拠とするには容易に抜け道が生じると指摘。しかも、幅広タイヤ自体は安定性や安全性向上に寄与することが確認されており、厳格な規制をかけるのは合理的でないという。 「ファットバイクのほぼすべての特徴について、交通安全上の厳格化を裏付ける明確な理由が見いだせないか、あるいはファットバイク以外の自転車にも同様に影響を与えてしまう。または規制があっても簡単に回避できる」とDTVの自転車・安全専門家で調査責任者のハンス・ゴデフロイ氏は述べている。 さらに同調査では、ファットバイクそのものが事故や危険の原因になっているかどうかについて疑問を呈した。ゴデフロイ氏によると、多くの自転車関連の事故は「ファットバイクによる問題」として扱われがちだが、実際にはファットバイク特有の課題ではなく、より広範な交通安全上の問題であることが少なくないという。「どのような問題を解決したいのか、関係者間で明確に合意することが先決です。そうすることで、最も効果的な対策を検討できるようになるのです」とゴデフロイ氏は強調する。 報告書では、新たにファットバイク向けの規制を設けるよりも、すでに違法とされている電動自転車のチューニング行為など現行の法令を徹底して取り締まる方が効果的だと指摘。事故データをさらに収集・分析し、自転車の種類や利用者層ごとのリスクの違いを把握した上で、必要に応じた規制のあり方を検討することが望ましいとしている。 同調査結果は、今後のオランダにおけるマイクロモビリティ規制の議論に反映される見通しだ。政府としては、持続可能な都市交通を推進しつつ、安全面にも配慮した施策を検討する考えだという。 Research study questions the need for separate legislation on fat bikes LEVA-EU

パナレーサー初の16インチ(349)タイヤ「AGILEST」が登場 小径車にロードテクノロジーを応用

国内タイヤメーカー・パナレーサー(本社:大阪府)が、ロードタイヤで培った技術を小径車用に再設計し、同社初の16インチ(ETRTO規格:349)タイヤ「Panaracer AGILEST」を2025年2月10日(月)より発売すると発表した。兵庫県丹波市の本社工場で一本一本手作業で生産される“MADE IN JAPAN”の新製品は、ブロンプトンなど16インチ小径車ユーザーにとって画期的な選択肢となりそうだ。 今回発売される16×1.35(35-349)サイズの「AGILEST」は、従来のロードバイク用タイヤを単にスケールダウンするのではなく、小径車に求められる“軽快な走り”や“乗り心地”を徹底的に研究し、再設計を施したという。パナレーサーでは「普段の街乗りや週末のライドで、より上質な走行感を楽しんでほしい」としている。 本製品はチューブドタイプ(TUBED)でフォールディングビードを採用。さらに以下の3つのテクノロジーを織り込むことで、高性能化を図った。 PR(パンクチャーレジスタント)シールド 耐貫通パンク強度を高めるナイロンタフタを配したシールド構造。 AX-α(アドバンスドエクストラアルファ)コード 直径0.14mmの極細コードを高密度に織り込むことで、軽量化と柔軟性を両立。転がり抵抗をさらに軽減する。 ZSG(ゼロスリップグリップ)アジャイルコンパウンド ロードバイク用「AGILEST」シリーズのために開発された新素材。転がり抵抗が少なく、優れたグリップ力を発揮する。 これらの技術の組み合わせにより、1本あたりわずか225gの軽量化と快適な乗り心地、そしてグリップ力のバランスを実現した。 カラーと仕様・価格 サイズ:16×1.35 (35-349) タイプ:チューブド(TUBED) ビード:フォールディング 重量:225g カラー展開: F16135-AG-B(トレッド黒×サイド黒) F16135-AG-AX(トレッド黒×サイドアンバー) 税込参考価格:6,380円 Panaracer Agilest 16