デイリーアーカイブ Nov 8, 2025

トレイル整備でアウトドア文化に新たな地平 株式会社エイアンドエフ、新事業で地方創生にも貢献へ

アウトドア用品の輸入販売を手がける老舗企業、株式会社エイアンドエフが、新たにトレイル整備事業に乗り出した。同社は全国の自治体やキャンプ場、公園、森林、スキー場などを対象に、マウンテンバイクコースやバイクパーク、パンプトラック、登山道の整備を手がけ、アウトドアおよびアーバンスポーツ文化の基盤構築を図る。自然との共生を理念とする企業が描く次なる地図に、全国の自治体やレジャー業界が熱視線を送っている。 今回の事業では、国内外で豊富なトレイルビルディング実績を持つ浦島悠太氏(旧・TRAIL LAB代表)を事業長に迎え、その専門性を中核に据える。浦島氏は、アメリカやオーストラリア、ニュージーランドにおいて国立公園や世界的自転車イベントのコース整備に携わってきた実力者であり、日本では富士見パノラマや伊豆市サイクルスポーツセンターなど、国内屈指のマウンテンバイク施設の造成にも携わっている。 エイアンドエフは本事業において、3つの主要領域を掲げている。 まず1つ目は「マウンテンバイクコース・バイクパークの設計・施工・運営管理」。地域資源の再活用、森林空間の観光産業化、スキー場のオフシーズン対策など、自治体や民間の多様な課題に応じたフィールド造成を提供するという。 2つ目は「アスファルトパンプトラックの設計・施工・監修」。この分野では、世界最大手であるスイス・Velosolutions社と日本国内におけるエージェント契約を締結。マウンテンバイクやBMX、スケートボード、キックボードなど多様なスポーツに対応する安全性の高い施設を、河川敷や高架下などの遊休地に整備し、都市型スポーツ文化の発展と地域活性化に貢献していく構えだ。 3つ目は「登山道やハイキングトレイルの整備」。環境への影響を抑えつつ、安全で持続可能な登山道ネットワークを構築すべく、設計から施工、修繕まで一貫した体制を築いていくとしている。 1977年に創業し、「衣・食・住を背負い、自然の中で生き方を学ぶ」バックパッキングの思想を企業理念に掲げてきたエイアンドエフは、これまでも米国を中心に高品質なアウトドアギアを輸入し、直営店「A&Fカントリー」を全国に展開してきた。今回の新規事業は、そうした長年のフィールド経験と自然志向の哲学を実装するかたちで、アウトドアの「場」を自ら創造するステージへと踏み出した格好だ。 日本国内では、人口減少や地方過疎の進行に伴い、自然資源を活かした観光・体験型産業の重要性が増している。とりわけ、コロナ禍を契機にアウトドア志向が高まり、マウンテンバイクやトレイルランニング、ハイキングなどが注目を集める中、フィールドそのものの整備は喫緊の課題となっていた。 エイアンドエフが掲げる「フィールドを創る」ビジョンは、単なる施設開発にとどまらず、人と自然、人と地域、人とレクリエーションをつなぐ社会的インフラの創出ともいえる。交流人口の拡大、遊休地の再活用、都市部と山間部の新たな循環を生む構想は、今後の地方創生政策にも呼応する動きとなるだろう。 株式会社エイアンドエフ | 世界のアウトドア用品を45年輸入販売

GIANT/Livの人気Eクロスバイク「Escape R E+」シリーズが新色追加と価格改定

ジャイアント(GIANT)は6月13日、同社を代表するEクロスバイク「Escape R E+」と、女性専用設計モデル「Liv ESCAPE R W E+」の新カラーバリエーションを発表した。あわせて、価格改定により標準価格が税込29万7000円と、より一層手が届きやすくなった。 「Escape R E+」は、従来から“スポーツバイク入門者にも扱いやすい”をコンセプトに掲げてきた。その象徴となるのが、軽量かつ剛性の高い「ALUXX SL-Grade Aluminum」フレームと、取り回しに優れる車体設計だ。クロスバイクの美点である軽快さと扱いやすさをEバイクに落とし込んだ設計は、多くのサイクリストから支持されている。 最大の特徴は、静粛性とナチュラルなアシスト感を両立した「YAMAHAと共同開発の専用モーター」を搭載している点。ライダーのペダリングに瞬時に反応し、急加速や発進時にも滑らかなパワーを提供。モーターの存在を感じさせない自然な乗り心地は、Eバイク初心者にも安心感をもたらしている。 また、ダウンチューブ一体型バッテリーは簡単に取り外しでき、盗難防止や充電のしやすさに配慮。直感的な操作が可能な小型ディスプレイは、ハンドルまわりの“クリーンな見た目”と操作性を両立しており、都市生活に溶け込む機能美を実現している。 今回の発表で、Escape R E+には「クラシックグリーン」と「シースパークル」という2つの新色が加わった。いずれも“アースカラー”をテーマとした落ち着きと深みのあるカラーリングで、既存の「レッド」「パールホワイト」「メタリックブラック」とあわせて全5色展開となる。スポーティかつ洗練された印象を与えるカラーバリエーションは、単なる移動手段にとどまらず、ライフスタイルに彩りを添える“パートナー”としての存在感を際立たせている。 女性専用設計の「Liv ESCAPE R W E+」も、今回「マットダークシルバー」を新たに追加。既存の「ジェイドグリーン」「ユニコーンホワイト」と合わせて全3色となった。フレームサイズはXXS(身長145cm〜)からXSまで展開され、小柄な女性にもジャストフィット。重量も19.6kgと軽量で、扱いやすさを追求している。 ジャイアントは女性サイクリストの声を反映し続けており、「Liv」ブランドは世界中で高い評価を受けている。今回のカラー追加は、通勤・通学はもちろん、サイクリングやフィットネス目的の女性にとっても魅力的な選択肢となりそうだ。 「Escape R E+」および「Liv ESCAPE R W E+」の両モデルは、今回の価格改定でいずれも**標準価格29万7000円(税込)**となった。昨今のEバイクは高価格帯のモデルが主流だが、実用性と信頼性に優れたジャイアントの製品が30万円を切る価格で入手できるのは、ユーザーにとって大きな魅力だ。 Giant Bicycles | The world’s leading brand of bicycles and cycling gear

ミセスの毎日を支える特定小型原付「メルローズ」デビュー

神奈川県藤沢市に本社を置くレインボープロダクツジャパンは、2025年6月5日、女性ミセス層を主なターゲットに据えた新型電動スクーター「メルローズ」を正式に発売すると発表した。自転車や原動機付き乗り物に慣れていない方でも扱いやすい設計にこだわり、毎日の買い物や送り迎え、ちょっとしたお出かけに最適なモデルとして期待が高まっている。 メルローズの最大の特長は、徹底した安全性と使いやすさへの配慮だ。車体設計では重量物を可能な限り低い位置に配置し、走行時のフラつきを最小限に抑えた低重心設計を採用。これにより、初心者でも安心して乗れる安定感を実現している。また、足をスムーズに出せるように設計されたフラットステップデザインは、万一のバランスの崩れにもすばやく対応できるように工夫されている。 さらに、電動車特有の急な発進を抑え、穏やかでコントロールしやすい「ジェントルスタート」を実現。日々の移動におけるストレスを軽減し、快適な乗り心地を約束する。 一充電あたりの航続距離は30km以上と、買い物や近所への送り迎えなど、ミセスの日常的な行動範囲を十分カバー。充電頻度の少なさも使いやすさのポイントで、日々の生活に溶け込む実用性が高い。 メルローズは操作面でも初心者への配慮が徹底されている。スイッチは色分けされており、直感的に操作可能。大型のメーターディスプレイは必要な情報を一目で読み取れるよう工夫されているため、初めての方でも戸惑うことなく扱える。 忙しい女性の毎日をさらに快適にするため、メルローズではカスタマイズ用のオプションパーツも充実。前方には1リッター紙パックが縦にすっぽり入る大型フロントバスケット、後方確認に便利なバックミラー、長時間の使用でも疲れにくい背もたれ付きのラージシートなど、実用的なアイテムが揃う。 また、荷物を多く運べるように後部には荷台を標準装備。ドッグバスケットの装着も可能で、ペットの同乗にも対応。前後バスケットとの組み合わせで買い物や子どもの送り迎えにおける荷物運搬の負担を大幅に軽減する。 「メルローズ」は4つのカラーバリエーションで展開され、いずれも価格は税抜158,000円。 HUDSON RIVER