デイリーアーカイブ Nov 8, 2025

クラシカル×ハイテク、自転車ライトが進化 KiLEY「ビンテージライトV3」発売

自転車用アクセサリーで知られる台湾発ブランド「KiLEY(キーレイ)」の日本総代理店、株式会社GEEK TRADE(大阪府阪南市)は、フロントライトの新商品「ビンテージライトV3」を発売しました。 「ビンテージライトV3」は、2021年に発売され好評を博した「ビンテージライトV2」の後継モデル。クラシックなデザインと最大300ルーメンの実用的な明るさを両立した点が特徴です。前作のV2は「レトロな見た目でも十分な明るさがある」と自転車ファンから支持を集めた一方で、「もっと軽量・コンパクトにしてほしい」「充電の際にライト本体だけ取り外せるようにしてほしい」といったユーザーからの声も寄せられていました。 今回登場したV3では、こうした要望を受けて本体の軽量化とコンパクト化を実現。全長は61.5mmと前作より約30mm短くなり、重量も33%軽い71gとなりました。加えて、ライト本体のみを簡単にフレームから取り外せる構造に改良され、充電の利便性が向上しています。充電端子はUSB Type-Cを採用し、点灯モードで最大約10時間、点滅モードで最大約20時間の使用が可能です。 デザインは、舞台用スポットライトをイメージ。アルミニウム素材を生かしたメタリックな外観と、レトロな雰囲気が共存し、見た目にもこだわった逸品です。KiLEYの代表兼デザイナー、Louis氏は「ビンテージなスタイルを好むユーザーに、より軽量・コンパクトな選択肢を提供したい」とコメントしています。 「ビンテージライトV3」は希望小売価格12,650円(税込)で、公式オンラインストア(https://kiley-japan.com/products/v3f)などで販売されています。 【商品概要】・素材:アルミニウム・サイズ:61.5×40mm・重量:71g・光量:最大300ルーメン・点灯モード:強→中→弱→点滅・点灯時間:約10時間(点滅:約20時間)・充電方式:USB Type-C(約4時間でフル充電)・防水性:IPX3相当・価格:12,650円(税込) KiLEY(キーレイ)オフィシャルショップ – kiley-japan

WO、BMX型電動アシスト自転車「GLISSE」先行予約を開始

東京・中目黒に旗艦店を構えるe-bikeブランド「WO(ダブルオー)」が、新型BMX型電動アシスト自転車「GLISSE(グリス)」の先行予約販売を2025年5月13日から開始した。通常販売は同年5月30日からとなる。 WOは約8年にわたる電動モビリティの構想と4年間のブランド運営を経て、BMXに電動アシストを融合させた「GLISSE」にたどり着いた。新製品は、都市部の急な坂道でも優雅に走行できることが特長。開発チームは「ただ速さを求めるのではなく、自分のペースで街を滑るように移動する新感覚のグライド体験を提供したい」としている。 「GLISSE」は、20インチのシンプルなBMXフレームに、36V/13Ahのリチウムイオンバッテリーと250Wモーターを搭載。最大時速24kmで、3段階のアシストモードを備える。1回の充電で約50〜80kmの走行が可能で、日常の移動や街乗りに適している。車体重量は約21kgと軽量に仕上げられている点も特徴だ。 カラーバリエーションはブラック、ピスタチオ、モス、バーガンディの4色展開。先行予約特典として、公式オンラインストアおよび旗艦店での予約者には、専用オプションのフロントライト(定価5,500円相当)がプレゼントされる。なお、店舗では発売前に試乗も可能。型式認定は現在申請準備中となっている。 価格は税込16万5,000円。WOの公式サイトから予約や詳細の確認が可能だ。 【主なスペック】 製品名:GLISSE 価格:165,000円(税込) カラー:ブラック/ピスタチオ/モス/バーガンディ 全長:147cm ハンドル幅:60cm 高さ:100cm 重量:約21kg アシスト速度:最大24km/h アシストモード:3段階 走行距離:50~80km バッテリー:36V/13Ahリチウムイオン モーター:250W ブレーキ:リムブレーキ タイヤ:20インチ×1.95 充電時間:4〜6時間 GLISSE – wobikes

BESV PSA2/PSF2 AI搭載で賢くなった新モデルの特徴を解説

BESV JAPANは、2025年6月に発売予定のニューモデル『PSA2』『PSF2』を、4月19日・20日に東京ビッグサイトで開催された「CYCLE MODE TOKYO 2025」で公開、試乗することができた。 ミニベロEバイクのPSA2、折りたたみEバイクのPSF2は、旧モデルであるPSA1、PSF1の後継車種。新型モデルだが車体に関しては、従来と変わらないため、一目見るだけでは、新型車とは気づかない人も少なくないだろう。実際、PSAシリーズを愛用しているマニアックなユーザーからは、リアサスペンションのストローク長を増やして、サスペンションのアップグレードを行いたいという要望があるが、車体を見る限りでは、サスペンションは従来型とサイズが変わらない。 外観は従来型と同じだが、電装系パーツを一新。操作性・視認性・防水性が向上した新型ディスプレイなどを搭載している。 今回、PSA2をサイクルモードのコースで、ラーニングスマートモードを使って試乗することができた。PSA2(≒PSF2)のアシストの感覚を一言で表すと、「リアインホイールモーターなのにミッドドライブのような意のままに脚と直結するようなアシスト」を実現しているということだろう。 PSA2・PSF2のモーターは従来型のPSA1・PSF1と同じだが、モーターを制御するコントローラーと、脚力を伝えるトルクセンサーをアップグレードしているとのこと。Eバイクではモーターのブランドやグレードだけで走りが決まるという安易な考えが多いが、アシストのプログラムを変更するだけで名車にもゴミにも変わる。勿論、コントローラーとトルクセンサーを変更するだけでも大きく変化するのは、業界人では当たり前のこととして知られている。 それでも、今回のPSA2のように、「リアインホイールモーターなのにミッドドライブのような意のままに脚と直結するようなアシスト」を実現するとは思わなかった。リアインホイールモーターというのは、モーターが後輪に付いており、後ろから押されるようなアシストと言われている。スポーティな走行感覚は、車体中心部にモーターを装着したミッドドライブと比較して劣るといわれていた。 それが当たり前の中、リアインホイールモーターなのにミッドドライブのような意のままに脚と直結するようなアシストを実現し、今までの考えを打ち壊したBESVは評価されてしかるべきだろう。 興味深かったのは、この件に関してBESV JAPANの担当者と話していると、このアシストがつまらないと言う人がいるとのこと。この”つまらない”という意味は恐らくあまりにもアシストが自然すぎて優秀なためだろう。かつての初期モデルのPS1やPSA1のように、モーターのアシストがはっきりとわかるアシストは、加加速度(加速度の変化率。物体の動きが急に変わる事)が大きいので、モーターのアシスト力がわかりやすいため素人受けしやすいが、このようなアシストは現実の公道では乗りにくい。PSA2・PSF2のような自然なアシストこそが電動アシスト自転車のアシストの本流だろう。 新アシスト「ラーニングスマートモード」とは 今回のPSA2・PSF2のアシストでは、AIによるペダル特性の自動学習機能を搭載している。ライダーの走行中のペダリングデータを分析し、個々の乗り方に合わせて最適なアシストを提供する「ラーニングスマートモード」と呼ばれるモードだ。 今までのBESV PSA1・PSF1などに搭載されていたアシスト「スマートモード」は、多くの人が漕ぐ時に快適だと感じるトルク値を基準として、乗る人の脚力によって快適なアシスト力を変えていた。 今回のPSA2・PSF2に搭載されるラーニングスマートモードは、ペダルトルク、回転数、スピード、斜度などのデータをリアルタイムで収集・分析して、ライダーごとに漕ぐ時に快適だと感じるトルク値の基準を変更。さらに、走行中に収集したデータを解析して15分ごとにアシストの味付けを変えるという。今回のサイクルモードの試乗コースでは、ラーニングスマートモードの実力を詳しく知ることはできなかったが、かつてのPSA1で感じたモーター感を感じさせるアシストがまったくないのを見ると、高い実力があると感じた。 電装系を変えて見た目以外はフルモデルチェンジしたPSA2・PSF2だが、個人的にはフレーム設計がPSA2・PSF2と全く同じなのは少し残念な所。PSAシリーズのフレームは、モーターアシストが無い自転車としてのフレーム設計として見ると、走らないフレームになる。そのため時速22キロ以上で走行すると、モーターアシストの魔法が少なくなり”走らない自転車の顔”が見えるようになる。PSA2で時速22キロ以上の速度で走行した時、前のPSA1と比べてモーターアシストの魔法は、PSA1よりも多かったが、”走らない自転車の顔”がちらついて来る。時速24キロでアシストが切れる速度に達すると、”走らない自転車”に変身してしまうので、そこは勿体ないと感じた。 『PSA2』は258,000円(税込み、以下同)で4色展開、『PSF2』は税込318,000円(予価)で2色展開となり、いずれも382Whのバッテリーを搭載。バッテリーに負荷をかけない2Aスマートチャージャーの採用により、バッテリーの長寿命化も図られている。もし、PSA2・PSF2が登場するまえにPSA1・PSF1を購入していたら地団駄を踏んでいただろう。 次世代のe-Bike BESV JAPAN(ベスビー ジャパン)