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通勤から旅まで対応するドロップハンドルE-Bike「ヤマハYPJ-ER」をインプレ

世界初の量産電動アシスト自転車を製造したことで有名なヤマハ発動機。ヤマハ発動機は、街乗りなどの電動アシスト自転車のPASに加え、電動アシストスポーツ自転車のYPJシリーズも展開している。 今回紹介するYPJーERは、大容量バッテリーとディスクブレーキを採用したドロップハンドルタイプのEーBike。2018年3月に登場し、現在でも大きな変更もなく販売されている。価格は33万円(税抜)。今回は、YPJーERのインプレをお届けしよう。 筆者はMiyata ROADREX 6180(記事)、Specialized Turbo Levo SL(記事)、Corratec E-POWER SHAPE PT500(記事)、欧州仕様のフルサスペンションE-MTB「FANTIC XF1INTEGRA」、執筆時点では発売されておらずプロトタイプの「STROKE Cargo Trike T4」(記事)など、様々なE-Bikeを試乗したことがある。また、E-Bikeの所有に関しては、Specialized Turbo VADO SL 4.0(記事)を所有している。 ヤマハYPJーERの車体をチェック 最初にYPJ-ERの車体をチェックしよう。現代のEーBikeを見慣れていると、YPJ-ERのデザインは古典的だと言わざるを得ない。これは、バッテリーを車体に外付けしているのもある。2021年現在、多くのEーBikeでは、内臓式バッテリー(インチューブバッテリー)が使われているが、YPJ-ERは外付け式バッテリーを採用している。2018年当時、日本市場ではまだ内臓式バッテリーを採用したE-Bikeは登場していなかったため、仕方ないと言えるだろう。 “都市部通勤から自転車旅まで対応するクロスオーバー・ロードバイク“をコンセプトにした、YPJ-ERはロードバイクというよりは、ツーリング向けのドロップハンドル車という考えが合っている。タイヤは700×35cと太く、車体は泥除けが装着できる隙間がある。そのためロードバイクのようなクイックなハンドリングは無いが、スポーツ自転車初心者でも段差の通過が安心して行え、直進安定性が高くて安心して走ることができる。 車体デザインは、フラットバーモデルのYPJ-ECに似ている。但し、YPJ-ERはドロップハンドルに適した車体設計となっているため、YPJ-ECを購入して、そのままドロップハンドルを装着してもYPJ-ERになるわけでは無いため注意しよう。ギアに関しては、YPJ-ERはE-Bikeでは珍しくフロントクランクにダブルギアを採用している。 パワフルで静かなドライブユニットは、現代の目で見ても優秀 今回、ヤマハYPJ-ERとミヤタROADREX 6180、Specialized  Turbo VadoSL4.0の3台のE-Bikeで、八丈島を走る事を行なった。八丈島に関しては後々紹介するが、まずはYPJ-ERのインプレを紹介しよう。 今回、YPJ-ERに乗車した中で利点と言えるのが、ドライブユニットの性能。YPJ-ERに搭載されているドライブユニットはヤマハPW-SEと呼ばれるユニットで、フラットバータイプのYPJ-EC、泥除けやキャリア、フロントサスペンションを搭載したトレッキングタイプのYPJ-TCなどに搭載されている。定格出力は240Wで、最大出力、最大トルクは不明。YAMAHA MOTOR USAではYPJ-ERに似た「URBAN RUSH」が用意されているがこちらのスペックは、定格出力250W、最大出力500W、最大トルク70Nmとのこと。 筆者は最大トルク35Nm(Specialized SL1.1 ”最大出力”240W)から、最大トルク95Nm(日本未発売48V電圧日本仕様E-Bike用ユニット)まで乗ったことがあり、発進時の感覚でおおよそのトルクがわかるが、恐らくトルクに関しては70Nmは出ていると思われる。 高性能なドライブユニットの特徴を簡単に表すと、高出力、高トルク、法規まで速度を追い込んでいる、静音製だろう。PW-SEは、出力とトルクが30万円台前半のE-Bikeでは強く、時速24キロまできっちりとアシストを行い、日本のアシスト比を限界まで追い込んでいる。静音性に関しては、筆者がかつて2年前に乗ったYPJ-TCがヒューン系の高音だったのが、今回試乗したYPJ-ERはPW-Xの低音系のギアの音で静かになっていた。 YPJ-ERは2018年に登場したE-Bikeだが、2021年現在の目で見ても、20万円台から30万円台前半のE-Bikeに搭載されているドライブユニットだけを見ると、パワー、トルク、静音性能が非常に優秀だ。 今では古いと言わざるを得ないパッケージング ドライブユニットは、現代の目で見てもこの価格帯では非常に優秀なYPJ-ER。しかし、車体設計などのパッケージングを見ると、古いと言わざるを得ない。 一番わかりやすいのが前輪の荷重。YPJ-ERに関しては、一般的な人力自転車と比較すると、やや過大気味と言える。これは、バッテリーをダウンチューブ上に装着したのと、オンロード向けE-Bikeのためフロントセンターが短くて、荷重がかかりやすくなるというのもある。 車体前方に重さを感じる理由は、ダウンチューブ上にバッテリーを搭載し重心位置が微妙に変化したのもあるだろう。2018年に登場したE-Bikeの殆どはバッテリー外付けで、YPJ-ERのように車体前方に重さを感じ、重心が高く感じるのが殆どだった。バッテリー外付けで前輪荷重過大を克服したのはNESTO X-VALLEY E6180(記事)ぐらいだ。 また、前輪荷重過大の一番の問題は、柔らかいタイヤを装着するとタイヤが潰れすぎて頼りなくなり、操縦安定性が劣化する問題がある。荷重過大の問題を解決するためか、YPJ-ERはCST製のE-Bike用タイヤを装着している。このE-Bike用タイヤは、重いE-Bikeにも対応するためにタイヤが非常に頑丈だ。 YPJ-ERのハンドリングはE-Bike用タイヤに頼っているというイメージだ。2021年現在の目で見るとSpecialized Turbo Vado SLやMiyata Roadrex 6180と比較して車体バランスは良くないが、硬いE-Bike用タイヤで前輪荷重過大を抑え、操縦安定性能を上げている。そのため、非E-Bike用タイヤや細いタイヤを装着すると、前輪荷重過大で操縦安定性が劣悪になり可能性がある。 因みに、今回のインプレでは、二人の非E-BikeユーザーにもYPJ-ERに乗ってもらったが、このような感想はあまり無かった。これは筆者が様々なE-Bikeに試乗して知識を得ているのもある。 標準装備されているタイヤは700×35cで、グラベルロードのようにもっと太いタイヤを入れることができないのも気になる。スピードが出ない人力自転車なら700×35cというママチャリとほぼ同じ太さのタイヤでグラベルを走ることはできるが、E-Bikeの場合はモーターアシストでスピードが出る。そのため700×35C程度のタイヤは細いため、楽しく走るのは難しい。グラベルを走るのなら、最低でも700×42c、できれば650×47Bが欲しいところ。 ギアもフロント50/34Tという、人力自転車のようなダブルギアは、今の時代では古い考えだと思うのが筆者の見解だ。一番軽い34Tを使うと、脚を軽快に回してパワーを上げて走れるが、舗装路ではすぐに頭打ちになってしまう。一番重い50Tは、アシストが切れる時速24キロ以上にすぐに達してしまい、坂道に入るとギアが重いため失速気味になり、一番軽い34Tに入れる必要があるため扱いにくいと感じた。特に日本仕様のE-Bikeは、高速域になるとアシストパワーが少なくなるため、脚を高回転で回して人力パワーを出してアシストパワーを出す必要があるため、重いギア比は実際には使わない無駄なギアになることが多い。 人力自転車の場合、人間の脚力だけで走り、軽い車体で一気に時速35キロ以上出すこともあるため、ツーリングではフロントギア2枚以上は欲しい。しかし、E-Bikeの場合は車体が重いため時速30キロ以上のスピードを出す機会がほとんど無い一方、時速30キロ以下の領域で継ぎ目がなく変速できた方が扱いやすいため、YPJ-ERのギアはどっちもつかずだ。筆者ならYPJ-TCに搭載されている46/34Tにして、ローギアード化を行うだろう。 因みに2018年当時のレベルで評論した場合「悪くは無く、おすすめの一台」という評価だろう。これは、YPJ-ER登場時、他社から類似モデルが殆どなく、内蔵バッテリー搭載E-Bikeが殆ど無かったためだ。 YPJ-ERはどんな人におすすめか ドライブユニットは今でもこの価格帯では一流で、ブレーキもシマノ Tiagra油圧ディスクブレーキに、バッテリー容量は478Whと、400Wh後半でバッテリー容量も大きいため、ロングライドや長い上り坂でも電池切れになりにくいため、ツーリング用E-Bikeとしての基本用件は備えている。 これだけ評価は厳しいのは、筆者がTREK Rail9.7やYAMAHA  YPJ-MT ProなどのフルサスペンションEーMTBや、Specialized Turbo Creo SLなどのE-ロードバイクなど最新のEーBikeに試乗し、自身もSpecialized...

高級スポーツバイクレンタル「CycleTrip BASE」「DiDi Food」とのスペシャルコラボプランの提供を開始

ZuttoRide SharingとDiDi フードジャパンは6月23日、2021年6月から「DiDi Food」配達員支援活動に関して業務提携を行うと発表した。 CycleTrip BASEは東京、名古屋で実施しているレンタサイクルサービス。クロスバイクなどのスポーツ自転車から、E-Bikeといった電動アシストスポーツ自転車まで揃えている。 DiDi Food 愛知エリアのサービス開始に伴い、フードデリバリーを行う人がCycleTripのレンタルスポーツバイクでDiDi Foodの配達員を始められるように、CycleTrip名古屋でのレンタル特別プランの提供を行う。 スペシャルコラボプランは、予備バッテリー、リアキャリアを最初の1ヶ月間無料で貸出を行うプラン。通常、予備バッテリーを追加する場合、1ヶ月レンタルで5000円の追加料金となるところを、無償で提供する。リアキャリアは装着する場合、1ヶ月レンタルで2,000円の追加料金を無償で提供を行う。数に限りがあり、提供期間は最初の1ヶ月のみとなる。 関連リンク CycleTrip BASE名古屋:https://peraichi.com/landing_pages/view/x1na4

モーターアシスト音が静かなE-Bikeの選び方まとめ 音が静かなドライブユニットも紹介【E-Bike初心者向け】

モーターとバッテリーの力でアシストを行うE-Bikeの選び方で、あまり注目されていないが重要なのがアシスト時に発生する音だ。E-Bike用ドライブユニットは、ドライブユニットのメーカーやグレードによって、アシスト時に発する音が違うのが普通だ。 殆どのメディアではドライブユニットから発する音を全く書かないという怪現象が起こっているが、殆どのE-Bikeオーナーにとってはアシスト時に発する音は非常に気にしている。 自動車やオートバイに関してはエンジンから出る音に「良い音」という概念があるが、E-Bikeに関しては、良い音というのは存在せず、人力自転車のように無音が一番良いという状況だ。そのため、E-Bikeを購入するとき、アシスト音が静かなE-Bikeを購入したいと思うのは誰でも思うだろう。今回は、アシスト音の大きさが違う理由や、アシスト音が静かなドライブユニットを紹介しよう。 アシスト音が静かなE-Bikeとアシスト音が大きいE-Bikeの違い E-Bikeのドライブユニットが発する音の大きさが違う理由は様々だが、一番の理由はドライブユニット内に入っているギアの材質や形状と言われている。ギアの材質に関しては、ナイロン製のギアを採用したドライブユニットは音が静かで、金属製のギアを採用したドライブユニットはアシスト音が大きくなる。 なぜ、ドライブユニットのギアを金属製にするのかと言うと、人力の強大な力に負けないためギアの歯が欠けるのを防ぐためだ。 そのため、金属ギアを採用したアシスト音が大きなE-Bike用ドライブユニットは、ハイパワー、ハイトルクを実現したE-MTB用ドライブユニットなのが一般的。逆にナイロンギアを採用したアシスト音が小さなE-Bike用ドライブユニットは、E-MTB用と比較して低いパワーとトルクの街乗り、サイクリング用ドライブユニットという扱いになっている。勿論、例外はあり、ベルト駆動やギアの形状を工夫することでハイパワー、ハイトルクを実現しつつ、音が静かなE-MTB用ドライブユニットも存在する。 また、ドライブユニットから発する音は、車体形状によって多少変化することがある。同じドライブユニットを装着したE-Bikeでも、車体形状の工夫が音の反響が少ないカーボン素材を採用することで、音の大きさが変わることもある。 アシスト音が静かなE-Bike用ユニット一覧 アシスト音が静かなE-Bikeを選ぶのなら、ドライブユニットから発する音が静かなE-Bikeを選ぶのが良い。ここでは、アシスト音が静かなE-Bike用ユニットを紹介しよう。アシスト音の大きさに関してはあくまでも体感となるが紹介しよう。現時点で試乗を行っているユニットのみを紹介する。 アシスト音がほぼ無音のドライブユニット ドライブユニットのアシスト音がほぼ無音のモデルというのは存在する。一例を上げるとするとBosch Active Line Plus、BESV インホイールモーター、Shimano STEPS E5080などが有名だ。 Bosch Active Line Plusは、ドイツ「Bosch」の街乗り、サイクリング向けドライブユニット。定格出力250W、最大トルク50Nmと、E-MTBで使われているPerformance Line CXの定格出力250W、最大トルク85Nmと比較するとトルクは低いが、街乗りや舗装路のサイクリングでは必要十分の性能を持っている。搭載されているE-Bikeは主にクロスバイクタイプ。Tern Vektronのように折りたたみ自転車タイプに搭載したモデルも存在する。 関連記事 【試乗】折りたたみとBosch製E-Bikeユニットを合わせた Tern Vektronの利点とは?【E-Bike】 ロングライドが余裕を持って楽しめるE-Bike「Corratec E-POWER SHAPE PT500」レビュー BESV オリジナルインホイールモーター搭載車もアシスト音が静かな事で知られている。BESVのインホイールモーターは、前輪駆動仕様と後輪駆動仕様の2モデルがある。どちらもE-MTB用ドライブユニットと比較して静かだが、一番静かなのはリアインホイールモーターを採用したモデルだ。リアインホイールモーターを採用したモデルはPSシリーズ(PS1、PSA1、PSF1)、Jシリーズ(JF1、JR1、JG1)等が有名だ。 関連記事 ファッショナブルでスポーティなカーボンE-Bike「BESV PS1」を解説 2020年モデルの特徴やPSA1との違いも紹介 ミニベロE-Bike BESV PSA1をインプレ 伊豆大島を回って気づいた事をまとめる ベルトドライブで高い静音設計を実現したBrose Drive S搭載車 高出力、高トルクを発生するE-MTB用ドライブユニットはアシスト音が大きいというのが一般的だが幾つか例外がある。 ドイツ「Brose」が製造している「Brose Drive S」は、アシスト音が非常に静かだ。定格出力250W、最大トルク90Nmを発揮し、他社のE-MTB用ドライブユニットよりもトルクが強い一方で、非常に静かなのはベルトドライブを採用しているため。注意点としては定期的なメンテナンス(1万5000キロでのメンテナンスが推奨されている)が必要なことだろう。 Brose Drive Sシリーズ搭載車に関しては、日本では2021年6月現在、公道走行不可のEU仕様のFANTIC E-MTBシリーズのみの展開となっている。 関連記事 欧州仕様のE-Bikeの特徴とは? FANTIC製フルサスE-MTB「XF1 INTEGRA」に乗ってみた ギア駆動ながら驚異的な静音設計を達成したYAMAHA PW-X2搭載車(Yamaha YPJ-MT Pro) 今までE-MTB用ドライブユニットと言えばアシスト音が発生するのが当たり前の中、YAMAHA PW-X2はギアノイズはあるが非常に静かなアシスト音を実現した。舗装路では走行中の風切り音やタイヤのロードノイズのほうが煩いと思うほど静かにアシストを行い、日本市場向けのE-MTB用ユニットでは執筆時点で一番静かなドライブユニットだろう。 かつてトレイルアドベンチャーよこはまで行われた「e-MTB...

KhodaaBloom、マルキンのホダカが国内男子プロバスケットボールクラブ「越谷アルファーズ」とスポンサー契約締結

総合自転車メーカーのホダカは6月18日(金)、国内男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE (Bリーグ) 」B2リーグに所属している越谷アルファーズとスポンサー契約を締結した。 越谷アルファーズは埼玉県・越谷市をホームタウンとするB.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム。プロ選手とサラリーマン兼業選手がともに力を合わせハイレベルな戦いを見せるチームは、今シーズンB.LEAGUE B2 PLAYOFFS 2020-21に初進出し、プレーオフ3位を獲得した。 選手同士が環境の違いを越えて協働することでチームとして1つの目標に向かって団結するプロ意識や、ともに越谷に本拠地を置く企業として地元貢献・地域スポーツの発展を願う気持ちに共感し、スポンサーシップ締結に至ったとのこと。 ホダカは越谷アルファーズ選手および専属チアリーダー・アルファヴィーナスのコンディショニングを、サイクリングを通じてサポートする。サポート品として、KhodaaBloom (コーダーブルーム) のクロスバイク「RAIL 700 (レイル700)」とマルキン自転車の超ビッグサイズ自転車「トラフィックベンティ」を提供した。 また越谷アルファーズのサポートをきっかけに、シェイプアップや気分転換につながる健康習慣としての自転車の魅力を多くの人に知っていただきたいと考えているとのこと。 <越谷アルファーズ プロフィール> 1997年 大塚商会アルファーズとして創部 2004年 日本リーグ参戦 2011年 関東実業団リーグ2部優勝 2012年 JBL2参戦 2013年 NBDLに参戦 2016年 B3リーグに参戦 2017年 埼玉県越谷市とホームタウン提携 2018年 株式会社フープインザフッドが運営会社となり「越谷アルファーズ」に名称変更 2019年 入替戦に勝利しB2リーグ昇格 2021年 レギュラーシーズン5位。B.LEAGUE B2 PLAYOFFS 2020-21に進出、プレーオフ3位獲得 ◆KhodaaBloom RAIL 700概要 希望小売価格       69,600円(税込) / 63,000円(税抜) ...

青森県十和田湖でE-Bikeレンタルがスタート 3輪電動アシスト自転車とE-Bikeを用意

一般社団法人十和田奥入瀬観光機構は6月17日(木)、環境に優しい新しい交通手段の提供及び観光客等の周遊利便性の向上を図るため、散策用のE-Bikeや電動アシスト付き自転車を十和田湖観光交流センター「ぷらっと」、十和田市観光物産センターで貸出を開始する。 十和田奥入瀬観光機構は、青森県十和田湖エリアの豊富な資源を組み合わせ、「稼いで潤う」観光地域づくりの舵取り役として、青森県内に支店を置く大手運輸・旅行関係企業や地元の産業団体、金融機関など多くの関係者によって2019年3月に設立された。 同機構は、従来の十和田市観光協会が行ってきた業務と、十和田湖国立公園協会が行ってきた観光に関する業務を引き継ぎ、十和田奥入瀬地域の観光振興を一体的に担う組織となる。 貸出期間は2021年6月18日(金)から11月上旬まで。路面状況等により貸出期間が変更になる場合がある。貸し出し時間は9時から16時30分まで。 貸出施設は十和田市観光物産センターと、十和田湖観光交流センター「ぷらっと」の2施設。貸出施設は今後、宿泊施設等増やす予定とのこと。 貸出車種は2種類を用意。電動アシスト付き三輪自転車は走行可能距離が約57キロメートルで適応身長(参考)が155センチメートル以上。クロスバイクタイプのE-Bikeが走行可能距離が約57キロメートルで適応身長(参考)が159センチメートルから178センチメートル。クロスバイクタイプのE-Bikeは、十和田湖観光交流センター「ぷらっと」のみで貸出となる。 貸出料金は9時から16時30分の間で最大4時間利用可能。1回につき3,000円(税込)。利用方法は、利用を行う際に1時間前までに同機構オンラインストアで事前予約・事前決済を行う必要があり、貸出施設窓口での利用申込み及び現金払いはできない。 関連リンク 十和田湖奥入瀬観光協会:https://www.towada.travel/ja/index  

京成レンタサイクルがLINEショップカードを開始 レンタル回数に応じてレンタルが無料になるキャンペーンを実施

京成トラベルサービスは6月4日、京成上野駅構内にある京成レンタサイクルで、特典が獲得できるLINEショップカードを2021年6月1日に開始した。 LINEショップカードはスマホアプリLINEにて獲得できるデジタルスタンプカード。来店後3回レンタルで、4回目のレンタル料が半額になり、来店後7回レンタルで、8回目のレンタル料が無料となる。有効期限は、最終利用日から1年間。 また、7月15日まで、キャンペーン価格でのクロスバイクレンタルを実施している。料金は8時間でも1000円でレンタル可能だ。 【京成レンタサイクルお問い合わせ先】 京成上野駅手荷物カウンター 〒110-0007 東京都台東区上野公園1-60 京成上野駅構内 TEL:03-6284-4931(9:00~18:00/年中無休) 関連リンク 京成レンタサイクルニュースリリース:https://keiseitravel.co.jp/wp/blog/2021/06/01/24622/ 京成レンタサイクル:https://cycle.ryde-go.com/ports/keisei-rental-cycle-ueno

星野リゾートBEB5土浦がE-Bikeのレンタルサービスを開始 SpecializedとBenelliのE-Bikeがレンタル可能

星野リゾートは6月7日。同社初の自転車を楽しむホテル「星野リゾート BEB5(ベブファイブ)土浦」で、電動アシストスポーツ自転車「E-Bike」のレンタルサービスを開始すると発表した。 「ハマる輪泊」を合言葉にするBEB5土浦は、自転車愛好家から自転車デビューをしたいと思っている方まで、いろんな人に自転車を楽しめるホテル。今回のE-Bikeレンタルの登場で、滞在中にE-Bikeをレンタルし、今までよりもさらに「自転車×旅」を楽しむことができるようになった。 今回導入するE-Bikeは、「SPECIALIZED TURBO VADO SL」と「BENELLI mini Fold16 popular」の2種類。SPECIALIZED TURBO VADO SLは軽さを重視したクロスバイクタイプのE-Bikeで、車体が軽いため、取り回しが良いだけでなく、アシストが切れる速いスピードでも人力で進むのが特徴だ。BENELLI mini Fold16 popularは、小径車輪の折りたたみタイプで、短距離や街乗り向けのE-Bikeだ。 また、同時に「Turbo Experience Station(ターボエクスペリエンスステーション) TSUCHIURA」をオープンした。これは、Specializedが行っているE-Bikeを通じた体験を提供する施設の1つになった。しまなみ海道と小田原に続く全国3ヵ所目の拠点となった。 レンタル用E-Bikeは宿泊者のみの対象で、価格は1時間500円から。 関連記事 スペシャライズド Turbo Vado SLのすべて 評価からオススメのカスタム等のまとめ【E-Bike】 関連リンク 星野リゾートBEB5土浦:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/beb5tsuchiura/

GIANTから2022モデル「ESCAPE R DISC」「ESCAPE R3」登場 定番のシマノ製コンポーネントを採用

GIANTは6月3日、ESCAPE R3、ESCAPE R DISCの2022年モデルを発表した。 5月下旬に発表した2022年モデルは、台湾マイクロシフト製のコンポーネントを採用した「ESCAPE R DISC MS」「ESCAPE R3 MS」。今回登場した2022年モデルのEscape R3はシマノ製コンポーネントを採用したモデルとなる。これにより先行発表の2022モデル「ESCAPE R」シリーズは計4車種となった。 ESCAPE R3は、太めの30mm幅タイヤを採用し、Vブレーキを搭載したESCAPE Rシリーズのエントリーモデル。クッション性を重視し、アクセサリをスマートに装着可能なUNICLIPシステム搭載したサドルなどを装備。カラーは、レッドオレンジ、ブラックトーン、ホワイト、サンバーストイエロー、ブルーの5色。価格は6万1600円(税込、以下同)。 ESCAPE R Discは、ESCAPE R3をベースにしたディスクブレーキ仕様のクロスバイク。全天候で高い安定性を発揮するTEKTRO製油圧ディスクブレーキを採用した。カラーは、ブルー・ダークシルバー, フォレストグリーン, マットダークシルバーの3色で、価格は7万1500円。 先行発表したマイクロシフト製コンポーネントを搭載したESCAPE R3 MSとESCAPE R DISC MSと比較した場合、両車とも4400円ほど高価となる。 関連記事 2022年モデル GIANT ESCAPE R3/R DISC MS 先行発表 マイクロシフト製パーツを採用したクロスバイク 関連リンク GIANT:https://www.giant.co.jp/

軽くて洒落たシティ系E-Bike「Specialized Turbo Como SL」を解説 グレードの違いによる走行感覚の違いも紹介

日本では軽さを重視したE-Bikeで一躍有名になったアメリカの自転車ブランド「Specialized」。SpecializedのE-Bikeと言えば、ロードバイクタイプのTurbo Creo SLや、マウンテンバイクタイプのTurbo Levo SL、Turbo Kenevo SL、クロスバイクタイプのTurbo Vado SLなど、様々なE-Bikeを展開している。 https://youtu.be/ICy2SN6nlcE 数あるSpecialized製E-Bikeの中でも異色なのがTurbo Como SLだろう。今回、Turbo Como SLに触れる機会があったので、Turbo Como SLに関して紹介しよう。 Turbo Como SLの車体、走行感覚をチェック Turbo Como SLで特徴的なのが前カゴ。多くのシティコミューター系E-Bikeでは、前カゴがついていない事が多いが、Turbo Como SLには標準装備されている。前カゴは樹脂製でたわむようになっている。前カゴには最大15キロの荷物を積むことが可能だ。 前カゴは、車体に装着されたフロントキャリアに取り付ける方式。そのため、ハンドルを切っても、かごは動かないようになっている。これにより、重い荷物を搭載してもハンドリングに影響が無い。ただし、ハンドルを曲げてもカゴが動かないので、慣れが必要だ。かごを外しても大型のフロントキャリアになるので、飽きたら前カゴを外すのも面白いかもしれない。 独特の形状を採用したハンドルは、やや手前に曲がっており、長時間走行しても手首が痛くなりにくい。ハンドルは高い位置にあるため、アップライトな乗車姿勢となる。構造上ステムと一体になっているため、ハンドル交換によるカスタマイズはできない。 油圧ブレーキのオイルラインや、シフトワイヤーはハンドル内蔵型を採用し、すっきりとしたスタイリングを実現した。スイッチに関してはトップチューブに装着されたTCU(Turbo Control Unit)のみで、ハンドルにはスイッチは装備されていない。そのため、アシストモードの変更を行う場合ハンドルから手を離して行う必要がある。 車体(フレーム)は、一般的なスポーツサイクルでは見られない、跨ぎやすいデザインを実現。乗車姿勢は、VADO SLよりもアップライトなのが特徴だ。 走行時の感覚はクロスバイクタイプのVADO SLとは全く違う。筆者はSpecialized Turbo VADO SLを所有しているが(記事)、VADO SLは直進安定性とハンドリングのバランスをとったスポーツサイクルらしい走りが楽しめるE-Bikeだ。 一方、Turbo Como SLは、直進安定性を重視している。直進安定性が高いと低い速度でも、自然と車体が直進するため、体に力を入れない状態でゆったりと走ることができる。また、Turbo Como SLは、直進安定性を高くしているために、車体中心部から後輪の車軸部分(リアセンター)を長くして、後輪荷重を抑え、車体の前後荷重バランスを取っているのも注目したい。アップライトポジションを取る場合、リアセンターを長くしないと、後輪に極端な荷重がかかり、後輪のタイヤがベタベタとした摩擦がある感覚が残る。 しかし、Turbo Como SLはリアセンターを長くしているため、後輪荷重が良い塩梅で、ベタベタとした感覚が無く、漕ぐのをやめた状態でもスッと綺麗に車輪が転がっていく。タイヤも2.3インチと太めで、スリックタイプのタイヤを装着しているので段差や荒れた道もリラックスして走行できる。アップライトな乗車姿勢と、低速でも安心して、スピードを重視しない独特の気持ちよさを持っていると感じた。 ドライブユニットはSpecialized SL1.1。SpecializedのE-ロードバイク「Turbo Creo SL」や、E-MTB「Turbo Levo...

「B.B.BASE」と「Y’sRoad」のコラボレーションにKhodaaBloomが協賛「B.B.BASE KhodaaBloom号」が再出発

総合自転車メーカーホダカは6月1日。同社のスポーツバイクブランド「KhodaaBloom(コーダーブルーム)」が、スポーツバイクプロショップ「Y'sRoad」を運営するワイ・インターナショナルとJR東日本千葉支社が運行する列車「B.B.BASE」とのコラボレーションに協賛。2021年7月10日に、KhodaaBloomでB.B.BASE をジャックしたライドイベントを開催することを発表した。 このイベントは4月25日に開催を予定していたが、緊急事態宣言が発出される見通しを受けて延期し、対策を講じ、7月10日に実施することになった。 B.B.BASEは、自転車を載せることができるサイクルラックを搭載している列車で、自転車を輪行バッグに入れることなくそのまま乗車できるサイクルトレイン。「B.B.BASE」は房総バイシクルベースの頭文字を取っている。 サイクリストに人気のコースが多く存在する房総半島は、都内から自転車で向かうと長距離 になるため、比較的上級者向けのエリアになる。そのため、より気軽に初級者から中級者のサイクリストに房総エリアを楽しんでもらうために、JR東日本とワイ・インターナショナルの2社のコラボレーションが実現した。 B.B.BASE KhodaaBloom 号 およびライドイベント 概要 ●日程 7/10(土) ● KhodaaBloom 号 7/10 運行時刻 往路: 両国(7:49 発) ―――館山 (10:11 着)※ショートコースの方両国(7:49 発) ―――和田浦 (10:42 着)※ロングコースの方 復路: 館山(17:09 発)※参加者全員 ―――両国 (19:38 着) ●対象 KhodaaBloom オーナーまたは Y'sRoad がご用意するレンタルバイクプランをご利用の方 ●走行ルート ショート、ロングコースの 2 つのグループに分けて ご案内。オススメのフォトスポットやレストランなどを記載したマップをお渡しする予定です。 ・ショート:館山駅から外房を周り、館山に戻る約 40 キロのコース ・ロング:和田浦から海沿いを走り館山に戻る、約 60 キロのコース ※マップに沿ってご自身のペースで走っていただく形式です ●サポート KhodaaBloom・Y'sRoad によるサポートカーが稼働予定 ●定員 オーナー様など約 40 名~ 50 名様を予定 ●参加記念品 KhodaaBloom ×...

パナレーサーとライドエクスペリエンスのコラボツアー 「GravelKing トランス東北ツアー Part I~III」登場

パナレーサーと、ライドエクスペリエンスは5月に業務提携契約を締結。第一弾のコラボレート企画として、「GravelKing トランス東北ツアー Part I〜III」を2021年7月から10月の3回に分けて実施することを決定、参加者の募集を開始する。 近年、世界の観光業界における急成長カテゴリーとして、世界的に大きな注目を浴びているサイクルツーリズム。その中でも、パナレーサーのグラベル向けタイヤブランド「GravelKing」シリーズの人気に代表されるように、未舗装路や荒れた路面を含むアドベンチャー要素の強い長距離のロードサイクリングが、世界的に人気を集めているとのこと。 また、ライドエクスペリエンスは、2017年からインバウンド向けに運営を行っている「TRANS-TOHOKU Bike Tour」は、12日間で那須から青森まで東北地方を縦断し、ディープな日本を体験するサイクリングツアーとして、世界中のサイクリストから人気を博していた。(2020 年、2021年はコロナ禍で中止) 欧米では主流の「サイクリングガイドとサポートカーが帯同する少人数制の宿泊付きサイクリングツアー」というスタイルを、日本国内で普及させ、国内のサイクルツーリズム市場のより一層の発展と活性化を図っていくとのこと。 ツアーは、時間と手間をかけリサーチを行った、交通量が少なく景色も雰囲気も良いルートを選択。舗装路を基本としつつ、各パートのところどころでグラベルロード(未舗装路)を織り交ぜているとのこと。   そして、全てのツアーでは、経験豊富なサイクリングガイドとサポートカーによるフルサポート付きで、パナレーサーによるタイヤとチューブのサポートも実施。荷物は全てサポートカーに預けて身軽にサイクリングを行うことができる。 Part I〜Part III の3つのツアーの発着地は、東北新幹線の停車駅周辺に設定し、Part III は青森駅で解散。全てのツアーで1泊以上は東北の名湯や秘湯に宿泊する。また、PartI〜III の全てに参加し、完走した人は、パナレーサーおよびライドエクスペリエンスから、特別な記念品の贈呈も行われる。 ツアーでは、パナレーサーの人気グラベルタイヤ「GravelKing シリーズ」の内で、オンロードでの走りの軽さと、グラベルでの走破性を両立したセミスリックモデル「GravelKing SS」1 セットを、ツアー参加者全員に事前に無償提供を実施 (「GravelKing SS」を装着してのツアー参加を推奨)。他にも、「GravelKing SS」タイヤを装着したカーボンディスクロードバイクのレンタルを行う。そして、宿泊先は温泉宿を含めて全て 1 人 1 室利用を前提とする他、感染防止対策を徹底する。 GravelKing トランス東北ツアー Part I〜IIIについて ツアー名 「GravelKing トランス東北ツアー Part I〜III」 (Part I、Part II、Part III の3つのツアーの総称) ツアー全体日程・行程 【Part I 那須〜上山】 2021/7/10(土) - 12(月)...

2021年~2022年モデルのE-Bike・電動アシスト自転車まとめ 最新のE-MTBから注目のシティタイプまで紹介

日本でも注目されているE-Bike(電動アシストスポーツ自転車)。2021年モデル~2022年モデルでも各社から注目のE-Bikeが登場している。この記事では、2021年春に発表したモデルや2022年モデルのE-Bike(E-ロードバイク、E-グラベルロード、E-クロスバイク、E-MTB等)を紹介する。 BESV CF1 LINO CF1 LINOは、先行発売されているシティタイプのCF1 LENAよりも大きい26インチホイールを採用したシティタイプのE-Bike。車体に搭載されたバッテリーは、外さないことで、スリムなデザインと強度を両立した。また、ディスプレイは装備せず、ボタン一つで電源ONし、バッテリー残量はLEDのカラー表示で識別する。CF1シリーズで評判の高い可変式ハンドルステム、フレーム内蔵フロントライト、前後フェンダー、リアキャリア、テールランプ(ブレーキランプ)、サークル錠、キックスタンドを標準で装備。価格は21万8000円(税抜)。 関連記事 BESVが新型E-Bikeを発表 グラベルロードタイプ「JG1」シティタイプ「CF1 Lino」が登場 BESV JG1 JG1は、BESV Jシリーズで初めてのグラベルロードタイプのE-Bike。バッテリーはダウンチューブに内蔵するJシリーズの機構を継承し、グラベルロードバイクのジオメトリを再設計。軽量化、振動吸収性を高めるためにフロントフォークやシートポストに軽量カーボン素材を採用。コンポーネントは、SHIMANO GRXシリーズを搭載し、11速+油圧ディスクに加え、タイヤはMAXXIS 700×38Cを装着。純正オプションには、前後フェンダーやリアキャリア、センタースタンドなどを用意している。価格は33万円(税抜)。 関連記事 BESVが新型E-Bikeを発表 グラベルロードタイプ「JG1」シティタイプ「CF1 Lino」が登場 Benelli MANTUS 27 Benelli MANTUS 27 TRKは27インチのクロスバイクタイプのE-Bike。この価格帯のE-Bikeでは珍しくバッテリーを車体に内蔵したインチューブバッテリーを採用している。ドライブユニットはリアインホイールモータータイプ。キックスタンドや前後泥除け、フロントサスペンションを搭載している。メーカー希望小売価格15万円(税込)を予定。 ベネリから税込15万円で買えるE-Bike「MANTUS 27 TRK」発表 2021年秋発売予定 ブリヂストンサイクル ブリヂストンサイクルは11月10日、電動アシスト自転車「アルベルトe」「カジュナe」「ステップクルーズe」「フロンティアデラックス」「ティービーワンe」の2022年モデルを発売。「走りながら自動充電」で1回の充電で走る航続距離がパワーモードで62キロメートル、エコモードで20キロメートルと従来品比で53パーセント向上したのを売りにしている。 https://www.cyclorider.com/archives/50932 FANTIC XTF1.5 CARBON FANTIC XTFシリーズはFANTICのE-MTBの中でトレイルライド向けのモデルとなる。XTF 1.5 CARBONはカーボンフレームを採用したハイエンドモデル。トップチューブとフロントのヘッド部分が新デザインを採用し、バッテリーは720Whの大容量タイプを搭載。ホイール径は前後29インチとなっている。価格はXTF1.5 CARBONが82万円(税込)から 関連記事 FANTICから新型フルサスE-MTB「XTF 1.5 CARBON」登場 大容量バッテリー搭載してモデルチェンジ FANTIC XTF1.5 FANTIC E-MTBの中でも、トレイルライド向けのモデル「XTF1.5」のエントリーモデルがXTF1.5。アルミフレームを採用した車体には、定格出力250W、最大トルク90Nmを発揮するBrose S ALUドライブユニットと630Whバッテリーを組み合わせている。価格は56万5400円(税込)。 関連記事 FANTICからフルサスE-MTB「XTF1.5」登場 50万円台で購入できる欧州仕様のフルサスE-MTB FANTIC ISSIMO ISSIMOは、かつてFANTICのラインナップにあったエンジン付き自転車「モペッド」の名前を受け継いだE-Bike。トラスフレームに前後ライト、ファットタイヤを採用することで、他にはない個性的なスタイルが特徴的なモデルだ。2018年のミラノモーターサイクルショー(EICMA)でコンセプトモデルが登場、2019年にユーロバイクアワード2019を受賞。2021年6月に公益財団法人日本交通管理技術協会が推進している型式認定を取得し、日本仕様が登場した。コミューター向けのモデルで、VEE-TIRE Speedster 20×4インチスリックタイヤにリアキャリアを装備した「URBAN」と、オフロード走行を意識したVEE-TIRE Mission...

ミヤタ CRUISE i 6180とROADREX i 6180の実車をチェック

2021年5月15日、16日に横浜赤レンガ倉庫(横浜市中区新港1-1)で行われていた「ヨコハマサイクルスタイル2021」。ミヤタ、メリダブースでは5月に発表されたばかりのCRUISE i 6180とROADREX i 6180が公開、試乗を行っていた。今回は、CRUISE i 6180とROADREX i 6180の車体をチェックしよう。 CRUISE i 6180の車体をチェック CRUISEシリーズ初のインチューブバッテリー(フレーム内蔵式バッテリー)を採用したCRUISE i 6180。フレームデザインは、オンロード用クロスバイクを意識した滑らかなスタイルとなっている。カラーリングはブラックを基調としており、黒色のバッテリーカバーが目立たない。バッテリカバーはプラスチックタイプで、ボトルケージ台座は無い。 写真撮影はしていなかったが、スイッチは「SC-E5000」(URL)を採用。ハンドル左側に装着する低価格タイプで、Bosch Purionに似たスタイルだ。フロントフォークにはボトルケージ台座を装着。 ROADREX i 6180の車体をチェック グラベルロードタイプのROADREX i 6180は、CRUISE i 6180と同じくインチューブバッテリーを採用しているが、フレームデザインは異なっている。CRUISE i 6180がスマートなイメージを重視したのに対して、ROADREX i 6180はグラベルロードらしいタフなイメージを持っている。 タフなイメージを連想させるのは、トップチューブがROADREX i 6180独自の角張ったデザインに加え、カラーを艶ありにすることで、フレームのラインを強調させてためからだろう。バッテリーをダウンチューブに内蔵した理由は、縦置きバッテリー時代の「ROADREX 6180」(記事)は、重心位置が高く、もっと重心位置を下げて欲しいという要望があったため、この方式を採用したとのこと。 CRUISE i 6180とROADREX i 6180のバッテリーカバーはどんな構造? CRUISE i 6180とROADREX i 6180はフレーム内蔵型のインチューブバッテリーを搭載している。インチューブバッテリーはメーカーによって装着方法が異なるため、購入前に見ておきたい部分。ここではCRUISE i 6180とROADREX i...

ツーリング向けグラベルロードタイプのE-Bike「Miyata ROADREX6180」をインプレ

日本のE-Bikeブームの先駆者と言える自転車ブランド「Miyata」。2021年4月現在、20万円を切るお手頃価格のクロスバイクタイプのE-Bike「クルーズ5080」から、フルサスペンションE-MTB「リッジランナー8080」まで多種多様なE-Bikeを取り揃えている。 そんな数あるミヤタ製E-Bikeの中でも、特徴的なのがグラベルロードタイプのROADREX(ロードレックス) 6180だ。ROADREX 6180は650Bホイールを採用したグラベルロードE-Bike。バッテリーを縦置きした車体には、油圧ディスクブレーキ仕様のドロップハンドルを採用。ドライブユニットはShimano STEPS E6180を搭載し、グラベルライドやツーリング向けのE-Bikeとなっている。 筆者はYamaha YPJ-MT pro(記事)、Specialized Turbo Levo SL(記事)、Corratec E-POWER X VERT CX(記事)、執筆時点では発売されておらずプロトタイプの「STROKE Cargo Trike T4」(記事)など、様々なE-Bikeを試乗したことがある。また、E-Bikeの所有に関しては、Specialized Turbo VADO SL 4.0(記事)を所有している。 ミヤタ ROADREX 6180の車体をチェック 今回借用したROADREXは市販モデルとは違いフロントフォークにボトルケージ台座は無く、フロントフォークとタイヤの隙間が狭く市販前の最終プロトタイプかもしれない。実際の市販モデルはフロントフォークにボトルケージ台座が装着されており、フロントフォークとタイヤの隙間が広めで進化している。 車体をひと目みて特徴的なのが縦置き式のバッテリーを採用したこと。一般的なE-Bikeはバッテリーをダウンチューブに搭載しているが、普通にダウンチューブにバッテリーを搭載すると重量バランスが変わり、前輪過重が過大になるため、ハンドリングが可怪しくなることが多い。 安定したハンドリングを実現するには、Corratec E-POWER SHAPE PT500(記事)のように、バッテリーをダウンチューブに内蔵する、Specialized Turbo Vado SL(記事)のようにバッテリーを小型化、完全内蔵バッテリーを採用し軽量化を行う、バッテリーの縦置き化を行うのがメインだ。 コスト、使い勝手などを考えると、縦置き式バッテリーを採用しハンドリングを向上させるのは良い選択だろう。しかし、縦置きバッテリーを採用するE-Bikeは世界的に見てマイナー。日本では、東洋フレームAEB(記事)ぐらいで、海外ではBMC Alpenchallenge AMPシリーズ(URL)のみ。 これは、バッテリーを縦置きするとダウンチューブを短くすることができないため、サドル装着位置が低くできないのもあるだろう。そのためROADREX6180のフレームサイズは2種類しかなく、一番小さいサイズの適応身長が165センチメートルからとなっている。残念ながら小柄な人はROADREXに乗車できない。バッテリー容量は417Whと舗装路走行では必要十分の量となっている。 車体設計はグラベルロードスタイルでMERIDA SILEXを意識している。グラベルロードタイプのE-Bikeと言えばBESV JG1、Specialized Turbo Creo SL EVO等があるが、これらグラベルロードタイプのE-Bikeが前傾姿勢でスポーティな走りを重視しているのに対して、ロードレックスはハンドル位置が高いツーリングスタイルとなっている。 人力自転車で前傾姿勢を取るのは上半身の筋肉を使って速く走るためだが、E-Bikeの場合は、前傾姿勢を取らなくてもそれなりに走れるため、アップライトな姿勢でも問題無いだろう。 ハンドル周りは、ドロップハンドルのため、スマートフォンホルダーなどの装着ができるスペースが少ない。さらに、アシスト変更スイッチはステムにアダプターを装着するタイプのため、スマートフォンを装着するスペースが少ないため工夫がいる。 また、フロントフォークには泥除け装着用の穴は無い。日本でもブッシュ&ミューラーなどからShimano STEPS対応のE-Bike専用ライトが登場しているが、ハンドルに装着するにしてもスペースが少ないため、バッテリーライトを装着するのが厳しい。 また、サイドスタンド取り付け台座は無い。ROADREXは一般的なE-Bikeとしては車体重量が18.3キロと軽いため、社外品を装着する事例もあるが、ここは専用台座を使用したサイドスタンドが欲しい所だ。 ROADREX6180の走りはどんな感じ?走りをもっと良くする方法とは? 今回のインプレでは、東京の離島「八丈島」へMIYATA ROADREX...

キャノンデール、プロバスケットボールプレイヤー八村塁選手とパートナーシップ契約を締結

キャノンデール・ジャパンは5月11日、プロバスケットボールプレイヤー八村塁選手とパートナーシップ契約を締結したと発表。このパートナーシップを記念して抽選で5名様に「クロスバイクQuick 4+プレミアムイベントご招待(旅行券5万円付き)」が当たるプレゼントキャンペーンを実施している。 八村塁選手は富山県富山市出身。小さな頃から自転車に慣れ親しみ。宮城県の明成高等学校に入学し、バスケットボールインターハイ優勝に貢献。ゴンザガ大学に進学を決めて渡米。2019年のNBAドラフトにエントリーを表明しワシントン・ウィザーズから一巡目9位指名され、日本人でNBAドラフト1巡目指名は初の快挙。2020年活躍が評価されNBAオールルーキーセカンドチームに選出される。以下、リリースから。 https://youtu.be/G4AGvdD0qPo 僕の大きな冒険は自転車と一緒に始まった。 ― プロバスケットボールプレーヤーになるという夢を追いかけ、地元富山で友達と一緒に自転車で練習に通った日々。自転車に乗ると「子どもの頃に感じたあの自由な感覚を思い出す」と八村選手は話します。純粋な気持ちで夢を描いた少年少女時代の記憶は、誰にとっても大切な体験です。この度、八村選手はキャノンデールファミリーに加わりました。八村選手が子どもの頃に感じた情熱について多くの人と分かち合いたいと想ったことは、ある意味当然のことかもしれません。 八村選手は「自転車がもたらす素晴らしさをファンのみんなと分かち合いたい。この気持ちは、キャノンデールが掲げるサイクリングカルチャーのコンセプト“Come Ride with Us”にマッチしていると思います。自転車はフィットネスなど気軽に運動にも使えるし、電車やバスの代わりにもなる。近所への冒険や僕の子どもの頃のように練習に行くときにだって使える。自転車がある生活は人生の新たな可能性に出会える素晴らしいものだと思います」と話します。 キャノンデール・ジャパン シニアマーケティングマネージャーの伊藤浩希は、「自転車の乗り方は一度覚えると絶対忘れないと言われています。キャノンデールは、八村選手と一緒に多くの人々へ忘れることのできない最高のエクスペリエンスを提供したいと考えています」とコメントしています。 この度、八村選手とキャノンデールのパートナーシップを記念して、抽選で5名様に「クロスバイクQuick 4+プレミアムイベントご招待(旅行券5万円付き)」が当たるプレゼントキャンペーンを実施いたします。また当選した賞品は特別イベントにて八村選手ご本人からお渡しいたします。応募期間は2021年5月11日(火)から6月30日(水)まで。詳細は下記URLをご確認ください。 関連リンク Rui x Cannondale キャンペーンサイト:https://www.cannondale.com/ja-jp/rui-x-cannondale?utm_source=pressrelease&utm_medium=free&utm_campaign=cann_ruixcannondale_apac_jp_none_awareness&utm_term=interest_fitness&utm_content=post_none_studioimage_jp_learnmore

グロータックからロードバイク用ディスクブレーキ「EQUAL 機械式ディスクブレーキキャリパー(フラットマウント)セット」登場

GROWTAC(グロータック)は4月30日、「EQUAL 機械式ディスクブレーキキャリパー(フラットマウント)セット」を発売する。 EQUALは、GROWTACのスポーツサイクル向けのサイクルパーツブランド。「EQUAL 機械式ディスクブレーキキャリパー(フラットマウント)セット」は、キャリパー・ケーブル・ブレーキパッドをトータル設計し、油圧に匹敵する制動力、ブレーキフィーリング調整システム等、従来の機械式ディスクブレーキのイメージを一新すると謳っている。 想定使用イメージはクロスバイクで使う街乗りから、ロード、シクロクロス、グラベルライド、山遊びレベルのMTBライドを想定している。構造的な特徴としては、独自の縦軸カム構造を採用し、ワイヤールーティングの最適化やフィーリング調整機能を搭載した。また、ケーブルルートをアウター受けを内側にすることで、ケーブルを出口から真っ直ぐにキャリパーまでつながっている構造となっている。また、ディスクブレーキ用のハードアウターケーブルやべズラ製専用ブレーキバッドを使うことで、ブレーキ性能にこだわっている。 そして、特徴的な縦軸カム機構により、パッドを押す力を変えることができるブレーキフィーリング機構を搭載し、コントロール性能を重視したり、制動力を重視するなど、好みにあったブレーキフィーリングが実現可能だ。 重量は136.5グラムで、シマノ製ロードバイク用ディスクブレーキパッドが使用可能。カラーはグレー、レッド、ブルー、ゴールド、ピンクの5色展開。 価格は「EQUAL 機械式ディスクブレーキキャリパー(フラットマウント)フルセット」(2個セット)で3万200円(税抜、以下同)で、「EQUAL 機械式ディスクブレーキキャリパー(フラットマウント)セット」(1個セット)が1万5200円。「EQUAL フラットマウント用アダプターセット(フロント・140mm/160mm)」が1500円で、「EQUAL フラットマウント用取付けボルトセット(リア)」が1000円。発売日は2021年5月20日。 関連リンク グロータック:https://growtac.com/

シクロライダー×ZuttoRide Sharing「法人、自治体向けE-Bike導入支援」

近年、自治体や観光業界で電動アシストスポーツ自転車「E-Bike」を導入する事例が増えています。シクロライダーはZuttoRide Sharing株式会社と共同で、多種多様なニーズに応じて「法人、自治体向けE-Bike導入支援」を行っております。人力自転車やオートバイとは違う、新時代のモビリティを通じて課題の解決と、新たな魅力の創造を行います。 ブランドやジャンルに縛られない幅広い車種の提案を行います シクロライダー×ZuttoRide Sharing「法人、自治体向けE-Bike導入支援」では、一般社団法人E-Mobility協会の定額リース「e-Bike RAKU RAKUプラン」を使用することで、ブランドやジャンルに縛りが無く、様々なE-Bikeが提案できます。小回りが効くミニベロタイプのE-Bikeから、オフロード走行が可能なE-MTB、荷物を沢山積むことができるカーゴバイクタイプなど、様々なE-Bikeを提案できます。 予算や希望コース、地域に合わせた車種の提案を行います シクロライダーは、街乗り向けのミニベロタイプのE-Bikeから新車価格80万円以上のフルサスペンションE-MTB、まだ発売されていないカーゴバイクタイプのE-Bikeなど、多種多様なE-Bikeの試乗インプレッションを実施。リアルなインプレッションから培った情報を元に、単純に価格やジャンルだけでE-Bikeの提案を行うのではなく、予算や希望条件、地域に合わせたE-Bikeを提案します。 参考記事 スペシャライズド Turbo Vado SLのすべて 評価からオススメのカスタム等のまとめ【E-Bike】 街・峠・山のすべてを走破する怪物E-MTB「TREK Rail 9.7」をインプレ【E-Bike】 パワーとハンドリングを両立した驚異のフルサスE-MTB ヤマハ YPJ-MT Proをインプレ ロングライドが余裕を持って楽しめるE-Bike「Corratec E-POWER SHAPE PT500」レビュー E-カーゴトライク STROKE ACTIVE CARGO TRIKE T4に試乗した感想【E-bike】 買ってはいけない電動アシスト自転車・E-Bikeの簡単な見分け方 導入前にE-Bikeを使った試走テストを行うことが可能です E-Bikeの導入を行う際、いきなり購入するのは不安があります。「法人、自治体向けE-Bike導入支援」では、ZuttoRide Sharingが運営しているレンタサイクル「CycleTrip BASE」のレンタルE-Bike等を使うことにより、E-Bike導入を行う前の試走テストが可能です。試走時にはスタッフも同伴し、E-Bikeの説明から伴走までを行います。 E-Bike&自転車メディア「シクロライダー」や「CycleTripBlog」での宣伝 「法人、自治体向けE-Bike導入支援」では、E-Bikeの導入支援だけでなく、当メディア「シクロライダー」や、ZuttoRide Sharingが運営している「CycleTripBlog」での宣伝も行います。 シクロライダー×ZuttoRide Sharing「法人、自治体向けE-Bike導入支援」共同実施企業は以下の通りです。 ZuttoRide株式会社 ZuttoRide株式会社は、二輪専門ロードサービスの会員制度「ZuttoRide Club」や、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキといった国内4メーカーのオートバイブランドの公式ロードサービスの運営を行っています。 オートバイ保険だけでなく自転車保険にも力を入れており、自転車ロードサービス会員制度「CycleCall」の運営、「BESV(ベスビー)」「Specialized(スペシャライズド)」などの自転車メーカー専門の盗難保険、車両保険を提供しています。 シクロライダー×ZuttoRide Sharing「法人、自治体向けE-Bike導入支援」に関しては、対人・対物賠償責任保険、盗難保険、車両保険(オプション)を提供します。 リンク:ZuttoRide株式会社 ZuttoRide Sharing株式会社 ZuttoRide Sharing株式会社は、東京、浅草エリアで高級スポーツ自転車、E-Bikeのレンタサイクル「CycleTrip BASE」や、スポーツ自転車シェアリング「CycleTrip」、デリバリーレンタルベビーカーサービス「StrollerTrip」を行っています。 自治体、企業向けE-Bike導入支援に関してはシクロライダーと共同で、E-Bike導入支援の提供を行います。 リンク:ZuttoRide Sharing株式会社 シクロライダー シクロライダーは、レースではなく街乗り、サイクリングなどの自転車情報をメインに紹介する、非競技志向のE-Bike&自転車情報メディア。一歩先を行くリアルなインプレッションはコアな読者から支持されています。国内最大級のアウトドア情報・実例写真共有サイト「Sotoshiru」(スペースキー株式会社)、暮らしを豊かにするコミュニティサービス「Mirateo」(DCMホールディングス株式会社)、Googleニュースに記事を配信中です。 自治体、企業向けE-Bike導入支援に関してはZuttoRide Sharing株式会社と共同で、E-Bike導入支援を行います。 メンバー自己紹介 中村 大 ZuttoRide Sharing株式会社代表取締役、ZuttoRide株式会社グループCDO/最高事業開発責任者。バイクが好きすぎて、13年務めた銀行からZuttoRideに転職。ZuttoRide...

E-Bikeに半年乗って感じた、買って良かったこと5選【E-Bike初心者向け】

2020年秋に長期インプレッション用として購入したSpecialized Turbo Vado SL 4.0(記事)。半日サイクリングメイン、たまにロングライドと乗っているうちに、執筆時点で走行距離は2600キロを超えた。 今まで、TREK Rail 9.7やCorratec E-POWER SHAPE PT500など、数々のE-Bikeを試乗していたが、Specialized Turbo Vado SL 4.0が初めて所有するE-Bikeだ。今回、E-Bikeを実際に購入し、半年間乗って感じた、買って良かったこと5選を紹介しよう。 向かい風が発生しても嫌に感じない 自転車で走る時の大敵の1つが向かい風。追い風なら速く走れるが、向かい風の場合、どれだけ景気良く走っても速度がガクンと落ちてしまう。向かい風は、坂道のように予測するのが難しく、突発的に発生するたこともあるため、到着予想時間が読みにくくなってしまう。 これが、E-Bikeの場合、向かい風が吹いていても、モーターパワーで進めるため風に対して鈍感になる。人力自転車なら向かい風で四苦八苦する場面でも、E-Bikeならバッテリーの消耗が少し減ると思うだけで済む。また、精神的な問題の解決だけでなく、向かい風でも速度が落ちにくくなるため、到着予定時刻の計算が行いやすいという実利的な利点もある。 上り坂があっても帰りたいと感じない 向かい風と同じく自転車の大敵であるのが上り坂。人力自転車の場合、低いギアにしてゆっくりと上ったり、筋力トレーニングを行う必要がある。低いギアにするとスピードが極端に落ちてしまい、上るのに時間がかかり、筋力トレーニングは誰でも随時できるわけではなく、途中で筋力が落ちてしまうこともある。 大手E-Bikeブランド(Shimano、Bosch、Specialized、Yamaha等)が搭載するモーターのアシストは、パワードスーツのように、自分の筋力が上がったかのようにアシストしてくれる。筋力が上がるとサイクリングでも心の余裕が生まれる。筆者は、人力自転車で様々な峠を越えるのを趣味にしていた。それでも、体調が悪い時や、面倒だと思った場合は何かしら理由をつけて走らないこともある。 E-Bikeに乗ってから、体が疲れていて面倒だと思う時でも、とりあえず走りに行くことが非常に多くなった。E-Bikeならアシストモードを強くして楽に走れば問題無い。E-Bikeでの峠越えは、修行ではなくサイクリングの感覚で走れるため、自由度が大幅に上がった。 天気予報が悪くても取り敢えず走りに行く モーターアシストで移動の自由度があがると、坂道を躊躇せず走りに行くだけでなく、天気予報が悪くても取り敢えず走りに行くようになる。流石に走る前から雨が降っているときは走らないが、雨が少し降りそうな状況なら、とりあえず走りに行くことが増えた。 景色を見る時間が増えた E-Bikeでのサイクリングは、人力自転車でサイクリングしている時よりも途中で立ち止まり、景色を楽しむことが増えるようになった。これは、上り坂でのスピードが速くなったのと、走行時間が予測できるようになったのが大きい。 人力自転車の場合、上り坂や向かい風での速度が大幅に上下するため、走行時間の予測が難しいが、E-Bikeだと上り坂や向かい風でも速度が落ちにくいため、自動車やオートバイのように走行時間の予測がしやすい。そのため、ちょっと止まって花を見たり、和菓子屋に入ってみることが多くなった。 ナイトライドも躊躇せず楽しむことができる 人力自転車の場合、自転車用ライトと言えば、バッテリーライトかダイナモライトを使うのが一般的。しかし、E-Bikeの場合、車体に大容量バッテリーを装備しているため、ヘッドライト、テールライトを装着することができる。 E-Bike用ライトが一般的なバッテリーライトと違うのは、電池切れに悩まされないのと、ライトが明るいこと。どんなバッテリーライトでも電池切れという不安があるが、E-Bikeの場合、車体のバッテリーを使うことで電池切れの不安や電池交換の煩わしさが解消された。ライトの明るさに関しても、E-Bike用ライトはバッテリータイプよりも明るいタイプが多い。 よほどの目的意識がない限りE-Bikeを選ぶのをお勧めする 筆者は自転車趣味を初めて15年以上経ち、ロングライドなどを行っていたが、Specialized Turbo Vado SLを購入してから、自動車やオートバイのようなドライブ感覚で、気軽にサイクリングや山越えに行くことになった。 2021年現在、スポーツ自転車を選ぶ際、レースや極限トレーニング、お金が無いなど、よほどの目的意識がない限り人力自転車ではなくE-Bikeを選ぶのをお勧めする。長くサイクリングを行っていた筆者ですら、E-Bikeを購入してから、サイクリングでは人力自転車は殆ど乗らない状況になった。 よほどの目的意識がない限り今から人力自転車を選んじゃいかん。低いグレードでもいいからEバイクの中から選ぶべき。すぐに自転車=Eバイクの時代になる。人力自転車は特殊なトレーニングマシン。 — trailermac (@trailermac) April 17, 2021 かつてのE-Bikeは、人力自転車と比較してハンドリングが劣っていたり、バッテリー容量が少ないなどの問題があったが、29インチホイールとBosch Performance Line CXで装甲車のようにトレイルを進む「TREK Rail 9.7」、物理の神様を超えようとするフルサスE-MTB「Yamaha YPJ-MT Pro」、アシストが切れても走ることができ、人力自転車感覚を残したE-Bike「Specialized Turbo Levo SL」「Specialized Turbo Creo SL」「Specialized Turbo Vado SL」の登場により機は熟した。初心者が高価なスポーツ自転車を購入する時は、ロードバイクやクロスバイクではなく、まずはE-Bikeから選ぶのをお勧めする。 文:松本健多朗 関連記事 https://www.cyclorider.com/archives/44002 https://www.cyclorider.com/archives/37082 https://www.cyclorider.com/archives/42176 https://www.cyclorider.com/archives/34815 https://www.cyclorider.com/archives/44176