デイリーアーカイブ May 14, 2025

BOSCH E-MTB体験イベント「E-MTB WORLD 2021」に出展

スポーツ電動アシスト自転車「E-Bike」向けシステムを販売するボッシュは11月2日、2021年11月6日、7日に、神奈川県横浜市で開催される、電動アシストマウンテンバイク「E-MTB」イベント、「E-MTB WORLD 2021」で、「Bosch×TREK合同ブース」を出展すると発表した。 Bosch Performance Line CXの特徴の1つである、eMTBモードは、通常のMTBでは走行できないような険しい上り坂、木の根が露出し滑りやすい斜面、道幅の狭いシングルトラック等の状況下で、最適なトラクションコントロールを実現する為に作られたモード。 eMTBモードは、各アシストモード毎の一律のアシストではなく、ライダーの踏力の強弱に応じた最適なアシストを自動で提供するアシストモード。eMTBが本来苦手とする滑る斜面や、狭いスペースでのターンなどテクニカルな場面でも、意のままにコントロールできると謳っている。 また、Performance Line CXの最大85Nmの駆動トルクと相まって、低速域から高速域まで、幅広いライディング環境下で最適なサポートが可能。その為、坂道だけでなく岩場、砂利などのトラクションが掛かりにくい平地環境下でも、スムーズなライディングが可能とのことだ。 eMTBモードには“Extended Boost”という、ペダリングが困難な状況でも積極的にライダーをアシストする機能を搭載。木の根が露出したトレイルや、岩場セクション等のテクニカルな場面で、適切な踏力でペダルをハーフストロークさせた際に、車体をキックするかの様にドライブユニットがアシストを与え、はタイトなコーナーを抜けた後の流れる様な再加速にも繋がる。 試乗車は、カーボンフレームの最高峰フルサスペンションeMTB「TREK Rail 9.7 (2021年モデル)」、アルミフレームのフルサスペンションeMTB「TREK Rail 5 (2021年モデル)」、ハードテイルeMTB「TREK Powerfly 5 (2021年モデル)」を用意。全て、eMTBモードを有するPerformance Line CXを搭載している。 E-MTB WORLD 2021はコロナ感染対策のため、事前予約制を実施。開催日時は2021年11月6日から7日の2日間で、10時から16時までで、7日は10時から15時となる。参加費は500円。 関連リンク E-MTB WORLD 2021:https://e-mobility.or.jp/event/e-mtb-world-2020-2/ https://www.cyclorider.com/archives/50094

自転車NAVITIME、スタンプラリー機能を提供開始

ナビタイムジャパンは11月2日、自転車専用ナビゲーションアプリ「自転車NAVITIME」で、「スタンプラリー」機能を提供開始すると発表した。コロナ禍でグループライドが難しいなかでも、同じイベントへ参加することができ、サイクリングのつながりが期待できる。また、本機能の連携第一弾として、2021 年11 月1日より、「ラファ東京スタンプライド」を実施している。 「スタンプラリー」機能は、自転車NAVITIMEを活用して、スタンプラリーイベントを開催することができる機能。スタンプラリーに必要な基本的な機能をデジタルで利用できることに加え、自転車専用ナビゲーション、イベントの訴求、データ分析までをワンストップで提供を行う。   同社は「スタンプラリー機能の提供により、自転車利用を推進している自治体や自転車関連企業様には、これまで対面、大人数で実施してきたイベントの代替施策として、低コストでアプリを活用した、非対面、非接触型のスタンプラリーイベントを開催し、各地域・業界を盛り上げるツールとして活用いただければと考えています。」と語っている。 スタンプラリー実施後は、参加者のスタンプ取得状況などのデータの取得も可能で、効果分析や次回開催に向けた施策などに使用可能。 「スタンプラリー」機能は、スポットを自由に設定でき、企業や自治体などイベントの主催者が自由にスタンプスポットを設定し、紹介文を掲載できる。スポットの正確な位置を地図上で確認したり、現地までのルート案内、ナビゲーションも可能だ。 スタンプラリーの配信は、スタンプラリー概要、スタンプスポットへのチェックイン、取得したスタンプの管理(スタンプ台紙)などといったスタンプラリーに必要な機能が利用可能。また、参加賞景品との引き換えや、抽選景品の応募フォームへの遷移まで行うことができる。スタンプ台や台紙の準備が不要になるため、低コストかつ短期間でイベントを実施することが可能だ。また、自転車NAVITIMEアプリ内にバナー掲載枠も用意。 参加者数、参加者のスタンプ取得状況、回遊状況といったデータの取得が可能で、効果分析や次回開催に向けた施策として役に立つとのこと。 第1段で開催されている「ラファ東京スタンプライド」は、「丸子橋」「岩淵水門」など、東京・神奈川・千葉のサイクリストに人気の13 箇所のスポットを巡ってポイントを集めるスタンプラリー。参加者全員にはラファ東京ステッカーをプレゼント。また、6 ポイント以上を獲得すると、抽選でラファオリジナルグッズなどが当たる。 実施期間は2021年11月1日(月)から、11 月30 日(火)まで。場所は、東京、神奈川、千葉の13 箇所のスポット。景品は参加賞でラファ東京ステッカー、また、6 ポイント以上獲得した応募者の中から抽選でプレゼントを実施。A賞 ラファ マグカップ(5 名様)、B賞 ラファ×ハリオV60 コーヒードリッパー(2名様)、C賞 PantaniPULL-OUTPRINTS マルコ・パンターニのポスターブック(2 名様)となる。当選者の発表は、当選者のみへの連絡となる。 関連リンク 自転車NAVITIME:https://products.navitime.co.jp/service/bicycle/

E-Bikeで東京から新潟まで走れるか!? Specialized Vado SLで挑むE-Bikeロングライド

サイクリングの定番の1つと言えるロングライド。大容量バッテリーを搭載したE-Bikeは、アシスト可能航続距離が150キロを超える物が沢山ある。しかし、ここで気になるのが、本当にそこまで走れるのかということだ。ロングライドには様々なのがあるが、今回は、東京から新潟までE-Bikeで走れるのか検証する。 使用する車種は筆者所有のSpecialized Turbo Vado SL4.0。軽量な車体に軽量ドライブユニット「Specialized SL1.1」を搭載することで、車体重量は15キロ台を実現。Specialized SL1.1のスペックは、定格出力240W、最大出力240W、最大トルク35Nm。バッテリーは完全内蔵式で320Whで、160Whのレンジエクステンダーを装着している。 今回使用するE-Bikeは筆者所有のモデルで、好みにカスタマイズしている。タイヤはPanaracer Gravel King SS 700×32Cを搭載し、舗装路走行を重視している。標準仕様のTurbo Vado SL 4.0は、グラベル走行を重視した「Specialized Pathfinder Sport, 700x38c」を装備している。標準装備のタイヤの場合は、抵抗が大きいため、ロングライドは不利だと判断してタイヤを交換した。 E-Bikeでどこまで走れるか実際にチャレンジ まずは、浅草の雷門から荒川サイクリングロードまでを行く。今回は、平地を走る時はできるだけ弱いアシストをメインに使っている。これは、平地のような楽に走れる場所はアシストをできるだけ使わないで、電池の消耗を抑えたいため。また、Specialized Turbo Vado SLのような軽量E-Bikeは、平地ならアシスト無しでも走行できるが、今回はそのような事は行わない。 浅草から荒川サイクリングロードまで、あっという間に到着。SpecializedのE-Bikeは、スマートフォンアプリ「Mission Control」と接続すると、走行時のデータを見ることができる。浅草から荒川サイクリングロードまではアシストモードを一番弱いモードにしていたため、バッテリーの消費量はわずか6ワットだった。 東京23区の定番サイクリングコースの荒川サイクリングロードを北上。荒川サイクリングロードのような平坦な道は、ロードバイクやクロスバイクといった人力自転車が有利な道。車体が重いE-Bikeは不向きな場所だが、Turbo Vado SLのような軽量E-Bikeは人力自転車に近い感覚で走れるので、アシストが切れる時速24キロ以上で走ることもできる。 そこで、荒川サイクリングロードのような場所では、アシストを使わないように、できるだけ時速24キロ以上で走るようにした。 彩湖で小休止していて気になったのが天候。浅草から荒川サイクリングロードを走行していても晴れないで天候が回復しない。事前の天気予報では、一日中晴れる予報だったが、スマートフォンで当日の天候は曇り。さらに、天候は回復しないと表示されていた。 本当なら、このような天候でロングライドを行いたくないが、天候を回復するのを期待して進んでいくが、天候は一向に回復せず、それどころか小雨が降ってきた。 小雨が降る中、榎本牧場に到着。榎本牧場で有名なのが新鮮な牛乳で作ったジェラードアイスで、シンプルで甘すぎないのが特徴。当日は小雨が降っていたが、多くのサイクリストが訪れていた。 スタート地点の浅草・雷門から榎本牧場までは52キロ。荒川サイクリングロードから榎本牧場までは、ほぼ平地だったためバッテリーの消耗は僅か22ワット。ここまで電池の消耗が抑えられているのは、日本の減退式アシストが高速で走行すると、アシスト比が低いため、バッテリーの消耗が少なくなるためだ。 天候が回復するのを期待しつつ榎本牧場を出発するが、晴れる気配は全くない。荒川サイクリングロード途中から利根川サイクリングロードに行くために一般道を入るが、天候は悪くなり雨足が強くなってきた。道の駅 めぬまで休憩するが、雨が止む気配はない。普通ならここで中止するがサポートカーが付いているのと、電池残量に余裕があるため続行することにした。 スタート地点の浅草・雷門から道の駅 めぬままでは92キロ。やはり、殆ど平地だったため、バッテリーの消耗は抑えられている。 運がいいことに、利根川サイクリングロードを走行している途中で雨が。道の駅 よしおか温泉に到着したときは恐らく、このとき雨が強くなっていたら中止にしていたと思うが、どこまで走ることができるのか続行することとなった。 スタート地点の浅草・雷門から138キロ地点。スタート地点からここまでのバッテリー消費量をまとめると、僅か103Wh。Speciazlied Turbo SL用補助バッテリー「レンジエクステンダー」のバッテリー容量が160Whなので、平地のサイクリングロードだけを走るのなら、140キロ程度なら、レンジエクステンダーだけで走れるということになる。 しかし、ここから先は今までのようには行かない。利根川サイクリングロード終点からアップダウンがある峠越えをする必要がある。今までは、平地のサイクリングロードしか走らなかったので、電池の消耗は抑えられていたが、ここから先は電池の消耗が激しくなるのだ。 電池の消耗を抑える方法は、アシストモードを下げて走る、ハイモードでスピードを出して強制的にアシスト比率を低くして走行する、アシストが切れる時速24キロ以上で走行する方法がある。 E-Bikeのロングライドは、ナイトライドでも人力自転車と比較して非常に安心して走ることができる。感覚的にはオートバイのようにゆとりがあり、人力自転車のような不安感がないのが良い。 アップダウンがある峠道を走るのなら、アシストモードを下げて電池消耗を抑えて走るのが一般的だが、周りが暗い中を走ると、その考えは飛んでいってしまう。早く明かりがある場所に行きたいので、本来なら一番弱いアシストモードにして走るところを、ハイモードでスピードを出して走行するのが殆どだった。 天候も夜になっても一向に回復せず、それどころか雨粒が大きくなっていく。Turbo Vado SL 4.0に標準装備されているヘッドライト「Lezyne Ebike Hecto STVZO E65, 210Lumens, 12V」は、晴れた夜なら安心して走ることができるが、雨が降っていると乱反射で見えにくくなるのが気になるところ。三国峠近くにあるセブンイレブンみなかみ布施店で休憩。スタート地点の浅草・雷門からは180キロ。高いアシストモードを多用して峠越えを行っていたため、バッテリーの消費量は一気に増加した。浅草から道の駅 よしおか温泉まで138キロ走行し、たった103Whのバッテリー消費量で済んでいたのが、今回は峠越えアップダウン込みの僅か42キロで133Whを消費している。 ここから先は三国峠までほぼ上り坂を走ることになる。普通なら弱いアシストに設定してバッテリーの消耗量を落として走るが、雨足が強くなったため、肉体的負担や精神的負担を軽減するために、最大アシストパワーで走ることにした。 最大アシストモードを使うとバッテリーの消耗は非常に大きくなり、三国峠に着く途中で、バッテリー残量は10パーセントを切ってしまった。バッテリー残量が10パーセントを切る状態だと、どのアシストモードに入れても、アシストパワーは僅か25パーセントに非常に少ないアシストで走らないといけなくなる。 Specialized Turbo Vado SLは、E-Bikeの中では車体重量が軽いため、25パーセントの弱いアシストパワーでも上れるが、速度は時速12キロまで落ちてしまう。今まで、上り坂を時速15キロから時速20キロで走っていたため、人力自転車で時速5キロ程度の歩くスピードで非常に遅く感じる。 今までの夢のようなゆとりあるロングライドから、一気に現実に引き戻され、疲労感を感じつつ上っていくと、ついに三国トンネルに入り新潟県に入る。 群馬県と新潟県を結ぶ三国トンネルを超えたら、天候の回復を期待していたが、三国トンネルを超えて、新潟県側に入っても、雨が降り続いていたため、今回はここで終了することに。スタート地点の浅草・雷門から約200キロ地点、総時間は14時間で、実走行時間は11時間ほど。獲得標高は1800メートル台で終了となった。 僅か20キロ程度の走行で、133Whのバッテリーを消費している。バッテリーの消耗やアシストサポートレベルが、今までで一番高かったのは、アシストレベルを殆どハイモードで走行していたのもあるだろう。 E-Bikeでロングライドを行ってわかった事 ヘッドライトはハイビームが欲しい 人力自転車でナイトライドを行う場合、ヘッドライトは複数の電池式ヘッドライトを装着するのが一般的。しかしE-Bike専用ライトは、1つのライトでナイトライドに対応できる性能を持っている。 ただ、E-Bikeのナイトライドは、人力自転車でナイトライドよりも簡単にできるため、条件が厳しくなる。E-Bikeは絶対的なスピードに関しては車体重量が重いため、人力自転車よりも遅いが、上り坂が速く、精神的不安が無いため躊躇せず踏めるので、平均速度が上がるためライトの性能が重要になる。 Specialized Turbo VadoSL 4.0に搭載されているヘッドライトは、普通のサイクリングで使うには問題ないが、今回のように雨が降っている状況で、街灯が全くない峠道を日中に近い感覚で走るには明るさが足りない。E-Bikeらしいナイトライドを楽しむには、スイッチひとつで、ポジションライト、ロービーム、ハイビームを切り替えるタイプが欲しいところだ。 E-Bikeのロングライドは車体の軽さが重要 E-Bikeのロングライドで重要なのが車体重量。人力自転車でも車体重量が軽いほど、楽に走ることができるが、これはE-Bikeでも同様で、場合によっては人力自転車よりも重要だ。 E-Bikeの場合、車体が軽いとアシストが切れる時速24キロ以上を出すことが容易になる。E-Bikeのバッテリー消耗を抑えるには、スピードを出してアシスト比率を低くしたり、アシストが切れる速度で走行するという技がある。今回のロングライドで、平地ではバッテリーの消耗を抑えて走ることができたのは、車体重量が軽く、弱いアシストでもスピードを出して走ることができたためだ。 E-Bikeのロングライドはバッテリー性能が重要 E-Bikeのロングライドでは、バッテリー性能も重要だ。バッテリー性能で一番わかりやすいのが容量で、大容量であればあるほど長距離走行ができるのでわかりやすい。 また、バッテリー性能に関しては容量だけでなく、充電時間やバッテリー着脱も重要。充電時間やバッテリー着脱の可否に関しては、車種によって違うため注意しよう。 Specialized Turbo Vado SLに関しては、容量320Whの内臓バッテリーだけでは、今回のようなロングライドは不安なので、オプションの容量160Whのレンジエクステンダーは必要。 充電時間は、オプションで用意されている、内臓バッテリーとレンジエクステンダーの両方を充電できるケーブルを使用すると3時間20分で充電可能。内臓バッテリー単体だと2時間30分、レンジエクステンダー単体だと3時間20分で充電できる。容量が少ないレンジエクステンダーの方が充電時間が長いのは、充電時間を短くして急速充電を行うと、バッテリーの劣化が早くなるため、意図的に充電時間を短くしているようだ。バッテリー着脱は、軽量化のために一体型にしているため、突発的な充電が難しいのが欠点だ。 E-Bikeのロングライドはドライブユニットのパワー・トルクが重要 E-Bikeのロングライドはドライブユニットのパワー・トルクが重要だ。E-Bikeのサイクリングはロングライドでも自動車やオートバイのドライブのような感覚に近い。これは、モーターアシストで体力が無限にあると”錯覚”してしまうためだが、それでも体力の消耗は発生する。そのため、アシストパワーとトルクが強いほど楽に走ることができ、体力の消耗を抑えることが可能だ。 Turbo Vado SLに搭載されているドライブユニット「Specialized SL1.1」のスペックは定格出力240W、最大出力240W、最大トルク35Nm。E-MTB用のハイパワーユニットと比較して、半分以下のパワーとトルクとなっている。これは軽さを重視した結果だが、一番ハイパワーのアシストモードを使用すると、バッテリーの消費がハイパワーを出すE-MTB系ドライブユニットとあまり変わらないのが気になる。Specialized...