南アルプスマウンテンバイク愛好会 耕作放棄地を活用して作ったマウンテンバイクワインを製造

南アルプスマウンテンバイク愛好会は11月5日、耕作放棄地を活用して育てたワイン用ぶどう「カベルネソーヴィニヨン」の収穫を2021年10月6日に南アルプス市で行ったと発表した。当日は、愛好会のメンバー15人が収穫を行い、南アルプス市で高級赤ワインのみを造るワイナリー「ドメーヌヒデ」にぶどうを持ち込み、ぶどうを足で踏み果汁を絞る仕込み作業を体験を実施。今回仕込むワインが完成するのは2022年4月に完成する予定だ。

当団体は、日本におけるマウンテンバイク(以下「MTB」)の普及を目的に活動をしている団体。

MTBは、山にある細い道「トレイル」を走る遊びで、日本の山道や山林は「誰がどのように使ってよいか」を明確に定めた制度が存在してなく、MTBの走行環境はとても不安定な状況なのが現状である。

こうした状況を改善するために、地域と信頼関係を築き、行政からトレイル整備・走行について許認可を受けることはもちろん、最終的には都道府県や国レベルでの制度化、政策化が必要で、当団体は、8年前に南アルプスで活動を始めた時から、地域の夜祭りの手伝いや清掃活動、高齢者コミュニティ支援など地域との交流を続け、信頼関係の構築に努めてきた。

今回のワイン用ぶどうの栽培は、「耕作放棄地が増えて困っている」という地域の声を聞いた本会が、社会課題を解決しながら、地域の新たな価値を創出することを目指し、2017年に開始した。

一度荒廃した農地は繁殖力の強い雑草が生い茂るため、ぶどう栽培に適した土壌を作るのに2,3年の歳月を要し、昨年は、結実したものの、病害により全く収穫をすることができなかったとのこと。こうした様々な失敗、苦労を経て、今回、愛好会の思いがつまったぶどうの初収穫を迎えることができた。

​今後は、酒類販売業免許等を取得するとともに、ぶどうの収穫量を増やし、国内初のマウンテンバイクワインを新たな地域資源として販売し、MTBを通して山梨県や南アルプス市の地域活性化に貢献するとのことだ。

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