デイリーアーカイブ Jul 8, 2025

日本電産 小型で最大トルク90Nmを発揮するE-Bike用ドライブユニット「Nidec 51R」をピックアップ

モーターを動力にした電気自動車などのE-モビリティは様々な企業が新規参入を行っている。E-Bikeに関しても、従来の自転車関連企業だけでなく、自動車部品を製造する企業などの異業種が参入している。 有名なのが、自動車用部品の製造を行うBoschやBrose等があるが、義手・義足などの医療技術分野向けドライブシステムを製造するMaxon、フランスに本拠を置く自動車部品メーカーのValeoなどがE-Bikeの参入を発表している。日本企業でもモーターにおける世界シェアが1位で有名な日本電産も参入を予定している。 日本電産製E-Bike用ドライブユニットは、エンビジョンが開発を行っている3輪スポーツカーゴE-Bike「STREEK ACTIVE CARGO TRIKE」(記事)に、Nidec 41Rを搭載する予定。Nidec 41Rは、36V電圧で定格出力250W、最大出力不明、最大トルク95Nmを発揮する。センサー関連はトルク, ケイデンス, 角度, スピードの4つのセンサーを搭載。他にもブレーキカットオフや、ウォークアシストなどを搭載している。 日本電産はNidec 41Rだけでなく、Nidec 51RというE-Bike用ドライブユニットも用意している。スペックは、36V電圧で定格出力250W、最大トルク90Nmを発揮。センサー関連はNidec 41Rと同じく、トルク、ケイデンス、 角度、スピードの4つのセンサーに、ブレーキカットオフや、ウォークアシストなどを搭載している。 世界的に情報が殆どないNidec 51Rだが、今回、あえてピックアップしたのはモーターのサイズが非常に小さいのに、最大トルク90Nmを実現している事。Nidec 51Rのサイズは185x96x134ミリ。数値を見ただけではピンとこない人も多いが、この大きさは、パワーやトルクを犠牲にしてモーターを小さくした軽量系E-Bike用ドライブユニットと同クラスの大きさだ。   この投稿をInstagramで見る   FORESTAL(@forestalbikes)がシェアした投稿 参考として、アンドラのE-Bikeブランド「Forestal」が搭載しているE-Bike用ドライブユニット「Eon Drive」のサイズは165x105x147ミリで、定格出力250W、最大トルク60Nm。Nidec 51RはEon Driveよりも30Nmトルクが強い90Nmのトルクを発揮する。 Nidec 51Rのライバルは、YAMAHA PW-X3(記事)、Shimano EP8(記事)、Bosch Performance Line CX(記事)など、従来の高出力、高トルクを重視したE-Bike用ドライブユニットも入るが、これらライバルのモーターサイズはNidec 51Rよりも大きい。クランク軸の厚みを見ればNidec 51Rがいかに小さいかがわかるだろう。 モーターをコンパクトにすると、ロードクリアランスの向上、車体重量の削減、車体設計が容易になるので、各社がパワフル、高トルクを重視つつ、モーターをコンパクトにするのか競っているが、このジャンルに関しては、世界的に見ても執筆時点(2021年12月19日)では、日本電産が一歩先を行っている。モーター重量は2.9キロで、この部分に関しては、軽量E-Bikeと比較して1キロほど重い。ただ、Orbea RISE(記事)のように、従来の高出力、高トルクを重視したE-Bike用ドライブユニットをベースにしつつ、車体やバッテリーを軽くすることで、軽量化を実現したE-Bikeがあるため、Nidec 51Rで軽量E-Bikeを作れる可能性はあるだろう。 E-Bikeのドライブユニットは、モーターだけでなく、バッテリーの性能、スマートフォンと接続するインフォテイメントシステム、耐久性、サービスネットワークなど、様々な条件が合わさって性能を競うため、モーターのスペックだけで勝負は決まるわけではない。ただ、Nidec 51Rはスペックを見ただけで、非常に期待する内容を持っているのは確かだ。 Nidec 51Rを搭載したE-Bikeや日本導入に関する内容は不明。Nidec 51Rに関する情報が公開されたら随時紹介する。 文:松本健多朗 関連リンク 日本電産 https://www.nidec.com/jp/ 3H(Nidec E-Bike System代理店) https://www.threehhh.com.tw/

「GORIX」から、ドロップハンドル用防寒ハンドルカバー(21-22 WinterVersion)が発売

ごっつは12月16日、同社の自転車パーツブランド「GORIX」から、冬のサイクリング時の防風防寒対策用の「ドロップハンドル用防寒ハンドルカバー(21-22 WinterVersion)」を発売した。 「ドロップハンドル用防寒ハンドルカバー(21-22 WinterVersion)」は、ロードバイクやミニベロなどのドロップハンドルに取り付ける防風防寒グローブ。 冬の季節の冷たい風や急な雨を防ぎ暖かく快適に走行できるのを売りにしている。一般的なドロップハンドルタイプであれば、ドロップ部分からブラケットを覆い包み込めるハンドルカバーでフラット部分と、ドロップバー先端をベルクロで締めて安定して取り付け可能。 サイズは、長さ28.5 x高さ26 x厚み1.6(片側0.8)センチ、取り付けバーエンド幅はΦ2.5 センチ(締め付けベルクロ調整)※若干の伸縮性のある材質。重量は300グラム(ペア)、材質は、ポリエステル、ネオプレン(高防水材質、潜水生地)。価格は4999円(税込)。 関連リンク ごっつプライス https://www.gottsuprice.jp/  

パナソニックの電動アシスト自転車 ギュットシリーズが「マザーズセレクション大賞2021」を受賞

パナソニック サイクルテックは12月14日、子育て期のママ、パパの1年間にわたる投票によって選出される第13回マザーズセレクション大賞で、子乗せ電動アシスト自転車ギュット・クルーム・EX、ギュット・クルーム・DX、ギュット・アニーズ・DXおよびギュット・アニーズ・DX・26の4モデルが「マザーズセレクション大賞2021」を受賞したと発表した。 ギュットシリーズは、「家族の移動から育児の質を向上させる」というコンセプトで開発した子供乗せ自転車。コンビと共同開発したチャイルドシート「クルームシート」やスタンドを立てるとハンドルが固定される「スタピタ2S」などの装備が好評を得ている。また、2021年12月3日に発売した新製品ギュット・クルームR・EXおよびギュット・クルームR・DXには、パワーはそのままで業界最軽量を実現した「カルパワードライブユニット」を搭載した。 今回、「子供が乗る場所が安定していて安心安全に乗せられる」、「走行性、パワーも十分」、「車体が低く操作がしやすい」などの理由により、「マザーズセレクション大賞2021」を受賞した。 価格はギュット・クルーム・EXが18万9800円(税込、以下同)、ギュット・クルーム・DXが17万2000円、ギュット・アニーズ・DXおよびギュット・アニーズ・DX・26が15万9800円。 関連リンク パナソニック サイクルテック https://cycle.panasonic.com/