デイリーアーカイブ Sep 19, 2025

電動アシスト自転車やE-Bikeの型式認定とはどういう物なのか? 欧州市場との違いは?

電動アシスト自転車選びでよく言われているのが型式認定を通した自転車を選ぶことだが、型式認定とは一体どういうものなのか。 型式認定とは、電動アシスト自転車が道路交通法などに規定されている基準を適合しているのを表す制度で、日本交通管理技術協会の型式提出書類の項目を元に試験審査を行っている。この評価は、単なる実機評価だけでなく、品質保証体制や、製品の組み立ての概要、自転車の取り扱い説明書、改造防止等についても審査しているようだ。 (関連リンク) 日本交通管理技術協会 https://www.tmt.or.jp/examination/ 電動アシスト自転車の型式認定は任意なのが実情だ。実際、電動アシスト自転車の型式認定対象品検索を見ると、有名な電動アシストユニットを搭載していても、型式認定を通していないのは存在する。筆者が知る限りでは有名なのはSpecialized Turbo SLシリーズ全車で、型式認定対象品検索で調べても表示されない。 また、一般的にドライブユニットを供給するサプライヤーは、部品メーカーでしかなく、自転車メーカーが費用と人的リソースを割いて、型式を取得している。某有名ドライブユニットサプライヤー広報担当者曰く、型式認定に関しては、型式に関わる費用を払わない代わりに、完成車メーカーに型式取得の指示(強制)は行っておらず、その権限も無いとのことだ。 (関連リンク) 日本交通管理技術協会 型式認定対象品検索 https://www.tmt.or.jp/examination/index9.html 電動アシスト自転車の型式認定の取得に際しては、アシスト比等の電動システムに関わる箇所の検査だけでなく、完成車に対する企業としての品質管理体制や、取り扱い説明書等も重点的に検査されている。 これは、型式認定と言うものは、悪質な企業が粗悪な電動アシスト自転車を売りつけようとしてないかどうかという目線で審査が行われており、品質保証しないような悪質な企業、粗悪な自転車を摘発する目線で審査しているとのこと。しかし、悪質な企業ほど型式を取得しない為、摘発できていない実情で、現時点では、全国に販売店を展開する非常に真面目な企業が、”優等生”だと公的な証をもらっているのが現状のようだ。 (関連リンク) 型式認定提出書類 https://www.tmt.or.jp/examination/pdf/jitensya-sinsayoryou.pdf 型式認定を取得しない電動アシスト自転車の欠点とは 電動アシスト自転車の型式認定は取得しなくても良いのが実情だが、多くの自転車メーカーは型式認定を取得している。それは何故か。 型式認定の取得でよく言われているのが、万が一事故が発生した場合、法律に適合した電動アシスト自転車だと示すことで、トラブルの発生を抑えること。 他にも、型式認定を取得することで自転車店で整備を受けることができる。サイクルベースあさひ等、自転車店によっては型式未取得の自転車は整備しない方針を示している所がある。 また、型式認定を取得していないと製造元が信頼できないという話もある。新興企業が自転車販売店に信頼を得るために型式認定を取得する話も聞くことがあり、実際、とあるE-Bikeブランドは、型式認定を取得した後は自転車販売店の取り扱いが増えたという話を聞くこともあった。 因みに、筆者も新興の電動アシスト自転車やE-Bikeを紹介する際の選定で型式認定は参考にしており、型式認定を取得していない某ブランドの日本仕様街乗りE-Bikeを紹介する際、本当に日本仕様なのか確認するために、そのE-Bikeに搭載されているドライブユニットのサプライヤー担当者から、わざわざ確認を取っていた。 ヨーロッパではCEマーキング(自主認定)方式を採用している E-Bikeの本場である欧州市場では、CEマーキング方式を採用している。これは、その製品がEU指令の要求事項に適合していることを表すため、製品にCEマークを表示する制度のこと。欧州市場では電動アシスト自転車は、自転車という扱いのため型式認定を免除しCEマーキング方式を採用している。そのため、Specialized S-WORKS Turbo Levo フレームキットのように、大手メーカーからE-Bike用フレームキットを展開していることもある。 CEマーキング方式は、適合宣言を行った企業が自らCEマークを表示するもので、製品が適合していると確認したら宣言書にサインを行い、CEマークを表示することができる。 CEマーキングは自主認定のため、日本と比較して法律が緩く感じると思うが、EU各国では、市場監視の取り締まりを行っており、CEマークの不正利用や構造上の不適合等、CEマークに適さない事実が発覚した場合は違反行為として処罰の対象となる。摘発された場合は、市場への出荷制限、販売の停止、市場からの撤収、不正メーカーの公開、稼働停止や、反則金の指示等が出される。また、適合宣言書にサインした人は拘置処置が行われることもあるとのこと。因みに、CEマーキングで違反が発覚し摘発された事例はRAPEXで確認できる。 追記記事 電動アシスト自転車・Eバイクの防犯登録は型式認定が必要になるか?課題も紹介 (関連リンク) 海外の法規制に関するFAQ「CEマーキング」 https://www.iri-tokyo.jp/site/mtep/ce-general.html RAPEX https://ec.europa.eu/safety-gate-alerts/screen/webReport  

THULEから⾃転⾞通勤のためのバックパック「Paramount Commuter Backpack」登場

ゼットは1月14日、同社が取り扱うスウェーデンのブランド「THULE(スーリー)」から、⾃転⾞通勤時の使い心地にこだわった「Thule Paramount Commuter Backpack(スーリー パラマウント コミューター バックパック)」を2021年12⽉に発売したと発表した。 以下、リリースから。   「Thule Paramount Backpack」は2014年の発売からビジネス、サイクリング⽤途で⻑く⽀持されている定番シリーズ。⼈混みを避けるパーソナルな移動⼿段として⾃転⾞の注⽬が世界的に⾼まるなか、本製品ではより快適な⾃転⾞通勤のために機能を強化しました。現代に⽋かせないPCを快適に運べる背面構造を装備。防水性を⾼める設計を加えつつ、デイリーとサイクルライフそれぞれに必要な収納性も備えています。外観はON/OFFともに最適なスタイリッシュなデザインを採⽤しています。 ●PC携⾏時も⾃然な⾃転⾞乗⾞姿勢をサポート ノートPCを⼊れても背面がフラットにならず、背中のカーブに沿うフロートPCポケットで乗⾞時の前傾姿勢を⾃然にサポートします。Thuleのダウンヒル⽤バッグの技術を導⼊したハーネスは、幅広の形状と低位置で固定できるチェストストラップで体をホールド。ウェストベルトのないすっきりした外観ながら⾼い安定感を与えます。多数のエアチャネルで通気性に優れる背面パッドは、蒸し暑い日本の気候に配慮したデザインです。 ●ビジネス・⽇常に、整理収納ができ⾬でも安⼼のデザイン 止水ジップ(27L)やロールトップ(18L)と防水生地を採⽤し、縫製を最小限にすることで急な雨にも耐える仕様に。27Lには全面反射素材のレインカバーが付属し突然の⼤雨でも安心です。内外の多数のポケットでビジネスや日常での使い心地を⾼めつつ、ヘルメットやテールライトなど⾃転⾞特有のギアも装着できます。 Thule Paramount Commuter Backpack 27L 仕事道具や着替え、シューズ、弁当、帰宅時の買い物品などをたっぷり収納できる27Lの⼤容量。レインカバーが付属。 品名 Thule Paramount Commuter Backpack 27L 品番/カラー 3204731/Black 3204732/Olivene 価格  ¥28,600 (税抜価格¥26,000) サイズ 約31×28×52cm 容量 約27リットル 重量 約1.43kg 素材 420Dナイロン 商品ページ https://zett.jp/thule/thuleproducts/products-detail/3204731 https://zett.jp/thule/thuleproducts/products-detail/3204732   Thule Paramount Commuter Backpack 18L 荷物が少ない⽅向けの18L ロールトップモデル。容量を50%増やせる拡張機能付きで帰宅時に荷物が増えても安心。 品名 Thule Paramount Commuter Backpack 18L 品番/カラー 3204729/Black 3204730/Olivene 価格 ¥20,350 (税抜価格¥18,500) サイズ 約30×24×53cm 容量 約18リットル 重量 約1.05kg 素材 420Dナイロン 商品ページ https://zett.jp/thule/thuleproducts/products-detail/3204729 https://zett.jp/thule/thuleproducts/products-detail/3204730   関連リンク THULE https://zett.jp/thule/

スペシャライズド、クロスカントリー・ショートトラック世界選手権(XCC)優勝記念S-Works Epic限定フレームセットを抽選販売

スペシャライズドは1月14日、2021年クロスカントリー・ショートトラック世界選手権(XCC)優勝記念として、レインボーカラーのS-Works Epic限定フレームセットを全世界50セットのみ発売すると発表した。 Epicの特徴は、フォークとリアショックに搭載されるBrainテクノロジーは、スプリントや長い登りなどでは無駄に動かず、路面が荒れ出すとスムーズに動いて衝撃を吸収し、ペダリングによる入力と路面からの衝撃を区別できる機能。サスペンション機構を固定させるロックアウトレバーを操作する必要が無いのを売りにしている。2020年に発表されたこのEpicのためにフレームと共に設計を見直した「BRAIN」のデザインは、新たなレース仕様のペダリングプラットフォームを採用しているとのことだ。 今回の限定モデルは、ジーナ・フライ(スイス)とクリストファー・ブレヴィンズ(アメリカ)の両選手が2021年クロスカントリー・ショートトラック世界選手権(XCC)の初優勝を記念したフレーム。両選手は、2022シーズンのXCCで駆るフレームのレプリカとなり、全世界で50セット限定となる。日本ではMサイズ1台のみ抽選販売される。 グラフィックを担当したシニア・コンセプト・グラフィックデザイナーTom Briggs氏は「勝利の瞬間に向けたゴールスプリントで、ライダーは意識が朦朧とし視界がぼやけるほどすべての力を振り絞り、ペダルを踏み込みます。ダウンチューブとトップチューブのレインボーカラーのフェード加工は、その霞んだ視界を表しています。花崗岩のようなベースカラーは、思考や感情、トレーニング、そのライダーの人生のすべてがワールドチャンピオンになるという栄光の一瞬のために渦巻いている様子を表現しています。」とリリースで語っている。 抽選販売受付期間は1月14日(金)午前10時~1月31日(月)午前10時。 関連リンク Specialized https://www.specialized.com/jp/ja/