デイリーアーカイブ Sep 18, 2025
「パナソニック・チタンフラットロードEB」Eバイク時代には早すぎたチタン製電動アシストスポーツ自転車
パナソニックの電動アシスト自転車の中でも異色だったのが「チタンフラットロードEB」でしょう。
松下電器が2008年に発表した電動アシストスポーツ自転車「パナソニック・チタンフラットロードEB」は、振動吸収性に優れたチタン素材の特性を活かしたスポーツタイプのモデルです。
車体は、フレームの形状が楕円から正方形に変化する「クワドレート」という技術を採用し、剛性と軽量化を両立させており、この技術で、応力分布を3次元的に解析し、肉厚を調整することで、軽量化を実現しつつも高い強度を保持し、チタン素材の柔らかさを活かした振動吸収性の良さを持つと謳っていました。
車体はオーダーに対応しており、フレームのサイズは身長に合わせて3タイプ、カラーは56色から選択可能で、光沢仕上げやマット仕上げ、さらに特別なポリッシュチタン素材の仕上げも用意されていました。バッテリーも軽量タイプと長距離タイプの2種類から選べ、カラーもチタンとブラックの2色を用意しています。タイヤ、サドル、ロゴカラーも選択可能で、フレームにはネームを入れることもできたため、オリジナルモデルを作ることができたようです。
「チタンフラットロードEB」まだ、電動アシスト自転車が世界的に注目されておらず、登場時はキワモノ扱いされており、価格も58万円(税込み)からと決して多くは売れなかったモデルです。2008年当時はボッシュEバイクシステムも誕生しておらず、ヤマハ発動機はEバイク用モーターに参入していなく、電動アシスト自転車シリーズのPASだけでした。モーターやバッテリーも既存の電動アシスト自転車の物を使用しており、デザイン性をスポイルしていたのもキワモノ車両に見えたのもあるでしょう。2023年の現代なら力強いスポーツタイプのモーターやバッテリーが存在し、欧州市場ならこのような高価格帯のEバイクを購入する市場があります。チタンフラットロードEBは15年早すぎた電動アシスト自転車と言えるでしょう。
カスタマイズ電動自転車「チタンフラットロードEB」を発売 | プレスリリース
日産、キャラバンの車中泊仕様「キャラバン MYROOM」発表 純正バンライフ仕様のキャラバンが誕生
日産自動車株式会社は10月11日、新たな車中泊のカタチを提案するモデル「キャラバン MYROOM」を発表しました。この発表と同時に、期間限定の特別仕様車「キャラバン MYROOM Launch edition」の注文受付も開始されており、特別仕様車は2024年2月以降のお届けが予定され、MYROOM専用のオプションが標準装備されています。
「キャラバン MYROOM」は、今年で誕生から50周年を迎える「キャラバン」をベースにした新しいモデルです。インテリアは木目を多用しており、シンプルで洗練されたデザインが施されています。ベッドとテーブルの組み合わせで、リビングルームモードやベッドルームモード、ダイニングルームモードなど、車内のアレンジが自在に可能です。
特に注目すべきは、2列目の「2 in 1シート」です。このシートは、硬さが異なるクッションパッド構造を採用しており、移動時と駐車時で異なる座り心地を提供します。さらに、車中泊用のベッドには、2つの選択肢があり、どちらも高品質なヘリンボーン生地が使用されています。
エクステリアでは、ブラックの専用パーツで印象を引き締め、MYROOMのオリジナルな雰囲気を出しています。また、「ポータブルバッテリー from LEAF」を使用した給電システムにより、電源のない場所でも快適に過ごすことが可能です。
特別仕様車の「Launch edition」では、更に豪華なオプションが標準装備されています。車内カーテン、ウッドブラインド、AC 100V電源、スポット照明付きの木目調ルーフパネル、ロールスクリーン、ルーフサイド間接照明など、内装が一層豪華になっています。
このような車中泊仕様は、ベッドキットのみのオプションを用意することはありましたが、今回のキャラバン MYROOMのように、車中泊専用グレードを用意するのは珍しいことです。価格は5,958,700円(税込み)からです。
関連リンク
日産自動車ホームページ (nissan.co.jp)
電動パワステ搭載E-MTBと両輪駆動Eバイクの2モデルが登場! ヤマハ発動機 ジャパンモビリティショーで発表するEバイクを発表
ヤマハ発動機は、東京ビッグサイトで開催される「ジャパンモビリティショー2023」(主催:一般社団法人日本自動車工業会/プレスデー: 10月25~26日、一般公開日:10月28~11月5日)に、"「生きる」を、感じる"をテーマとするヤマハブースを出展すると発表しました。
ヤマハブース(東5ホール)では、世界初披露のワールドプレミア6モデルを含むモーターサイクルや電動コミューター、Eバイク(電動アシスト自転車)などを出展。また、YAMAHAブランドをともに使用するヤマハ株式会社の協力により、同社の音響技術や製品等を紹介するほか、ふたつのヤマハの先進技術を活かしたステージ演出等を実施するとのことです。
今回、ジャパンモビリティショーで発表するEバイクはY-00Z MTBとY-01W AWDの2モデル。
Y-00Z MTBは、"Yamaha Motor Off-road DNA"をコンセプトに開発したeMTBの技術提案。オフロード走行における優れた操作性と安定性の両立をコンセプトにしており、分割式ドライブユニット構造に、電動アシスト自転車「PAS」で実績のある磁歪式(じわいしき)トルクセンサーを搭載したEPS(エレクトリック・パワー・ステアリング)を採用している。エレクトリックパワーステアリングと言えば一般的に4輪車に採用されるもので、2輪車に搭載されるコンセプトモデルぐらいだ。
Y-01W AWDは、センターモーターと前輪ハブモーターを組み合わせた両輪駆動のアドベンチャーEバイク。ツインモーターの協調制御や長距離ライドを可能にするツインバッテリー、幅広タイヤ等の採用による走破性で、走れるフィールドの拡大を提案するコンセプトモデル。グラベルロードともマウンテンバイクともトレッキングバイクとも言えない独特のスタイルに注目だ。
両モデルとも、他のEバイクには無いハイテク機能が満載だが、これらハイテク機能は遠い未来の話ではなく、近い未来に採用されそうな機能を搭載しており、もしかしたらいつかは採用されるかもしれない。
関連リンク
ヤマハ発動機株式会社 企業サイト (yamaha-motor.com)