デイリーアーカイブ Jul 11, 2025
電動アシスト自転車・Eバイクの寿命は? モーターは何万キロほど使用できる?
電動アシスト自転車は、近年の技術進化と環境への関心の高まりにより、多くの人々にとって欠かせない移動手段となっています。しかし、多くの人々が疑問に思うのは、その耐用年数、つまり「電動アシスト自転車は何年持つのか?」ということです。
電動アシスト自転車の耐用年数を一言で答えるのは難しいです。なぜなら、電動アシスト自転車に限らず寿命と言うのは使用頻度、保管状態、メンテナンスの頻度や質、そして乗り方など、多くの要因に影響されるからです。今回は、一般的な電動アシスト自転車やEバイクを例にして考えてみたいと思います。
まず、電動アシスト自転車の中心となる部分であるバッテリーに注目しましょう。バッテリーは消耗品であり、充電と放電を繰り返すことで徐々に性能が低下します。一般的にリチウムイオンバッテリーは500回から1000回の充電サイクルが可能とされており、毎日充電して使用する場合、約2年から5年の寿命だと一般的に言われています。
バッテリーの価格はサイズや形式などにより、価格が異なります。Amazonなどのネット通販では、通常価格よりも低価格でバッテリーを購入することができますが、互換性の確認などが必要です。また、バッテリーの中身だけを交換した物や、非純正品の互換バッテリーと呼ばれる物は設計不良で異常が発生した時、安全保護装置が作動せず発火に至るリスクが高いため使わないようにしましょう。不安がある人は、購入した店舗や取り扱い店舗で相談することをお勧めします。
モーターやコントローラーなどの電子部品は、一般的には頑丈で故障することは少ないと謳っています。しかし、水濡れや衝撃などの外部からのダメージには弱いため、適切な取り扱いと保管が必要です。参考としてスペインの自転車ブランド「BH」の取り扱い説明書には、Eバイクのモーターは通常の条件で使用する場合、10年から20年、または10万キロほど使用できると謳っています。
関連リンク
2023_ILYNX+_ENG_USER_MANUAL.pdf (bhbikes.com)
適切に設計された電動アシスト自転車やEバイクならモーターやバッテリーといった電子部品は耐久性があるため、僅か数年で故障する事例は少ないでしょう。しかし、電動アシスト自転車やEバイクは、電子部分だけでなく、フレームやタイヤ、ブレーキなどの機械的な部分も存在します。当然ながら、こちらは一般的な自転車と同じく、定期的なメンテナンスが必要です。人によっては通常の自転車を運転するのより航続距離が長くなるため、定期点検が重要となります。
さらに、電動アシスト自転車の寿命に影響するのは、使用状況です。例えば、坂道ばかりの地域での使用や、重い荷物を常に運ぶような使用方法は、モーターやバッテリーに大きな負担をかけるため、寿命を縮める可能性があります。
もちろんブレーキやギアの調整、タイヤの空気圧のチェックなど、基本的なメンテナンスを怠ると、安全性が低下するだけでなく、部品の寿命も短くなります。
参考としてシクロライダーが保有しているEバイク「スペシャライズド VADO SL」は約3年間で1万キロ走行しましたが、バッテリーの最大容量は100パーセントを維持しており、バッテリーのへたりは無く、モーターに関しても特に問題は発生していません。これに関しては、主に室内で保管している、強力なアシストはできるだけ使わないなど、Eバイクに優しい運転を行っているのもあるのかもしれません。
JVCケンウッド、2023年度グッドデザイン賞で見事4商品・シリーズが受賞 「NISSAN×KENWOOD リユースバッテリー内蔵ポータブル電源」がグッドデザイン金賞に輝く
株式会社JVCケンウッドが主催する公益財団法人日本デザイン振興会の「2023年度グッドデザイン賞」で計4商品・シリーズを受賞したことが明らかになりました。その中でも、特に注目を集めたのは「NISSAN×KENWOOD リユースバッテリー内蔵ポータブル電源」です。この製品は経済産業大臣賞にも相当する「グッドデザイン金賞」を手にしました。
同社は中期経営計画「VISION2025」において「顧客起点のデザイン経営」を掲げ、ユーザーに最適化した機能や使い勝手に焦点を当てた商品開発を進めています。今回の受賞は、その方針の成果ともいえるでしょう。
具体的には、日産自動車株式会社、フォーアールエナジー株式会社と共同開発したこのポータブル電源は、日産リーフの再生バッテリーを活用しています。製品は災害時にも役立つ非常用電源としての性能を持ちつつ、使用済みバッテリーの再利用によるCO2削減も実現しています。
審査員からは、EVと家電の境界を越えたこの製品が脱炭素社会に貢献するとともに、新しい市場を創出する可能性に大きな評価が寄せられました。
商品は2023年9月1日より全国の日産自動車販売店舗で販売が開始され、価格は170,500円(税込)です。同様の製品は、同年内にも公式オンラインストア「JVCケンウッドストア」での販売が予定されています。
関連リンク
株式会社JVCケンウッド (jvckenwood.com)
瀬戸内の観光DX推進へ しまなみ海道エリアでレンタサイクル利用者向けの新たな取り組みが始動
2023年10月6日(金)より、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶしまなみ海道エリアで新たな観光振興の一環として、レンタサイクル利用者向けのアプリを活用した観光DX(デジタルトランスフォーメーション)の実証実験が始まります。この実験は一般社団法人しまなみジャパン、株式会社ナビタイムジャパン、NTTコミュニケーションズ株式会社、株式会社伊予銀行、そして株式会社いよぎん地域経済研究センターによって共同で行われます。
しまなみ海道は、サイクリングが中心の観光地として注目を集め、2019年にはレンタサイクルの貸出台数が15万台を超えるなど地域の観光振興に貢献しています。しかし、観光客のデータや動態が十分に把握されていない点、またレンタサイクルの予約や貸出手続きが紙ベースと現金決済であるための不便性が指摘されています。
この実証実験で取り組む主な点は、スマートフォンアプリの開発と提供、業務のデジタル化、そしてデータ連携基盤の構築です。アプリでは、しまなみ海道エリアの各種観光情報を提供するとともに、ナビタイムジャパンの技術を活用して旅程の作成ができる機能も搭載されます。さらに、レンタサイクルの予約や貸出業務はデジタル化され、業務効率とサービスの質が向上する見込みです。
データ連携基盤により、取得した各種データは一元管理され、ダッシュボードで観光客の行動や特性を分析できるようになります。これによって、しまなみ海道エリアの観光地経営がより高度になることが期待されます。
実証実験終了後も、この取り組みは継続され、マイバイク利用者や他の観光客にもサービスが展開される予定です。地域事業者との連携も図られ、しまなみ海道エリアの一層の活性化が目指されます。
関連リンク
レンタサイクル利用者向けアプリ『SHIMANAMI JAPAN』
iOS:https://apps.apple.com/jp/app/id6466599802
Android OS:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.or.shimanami.cycle