マンスリーアーカイブ 6月, 2018

瞬時に折り畳める超小径折りたたみ自転車 OX Bikes Pecoのすべて

高性能車椅子や折り畳み自転車で有名なオーエックスエンジニアリング。OX Bikesブランドで販売されている「Peco」シリーズは、超小径折り畳み自転車の中では高性能ながら、ワンタッチで折りたためる事ができる。 Pecoシリーズは2018年1月にモデルチェンジした。12インチモデル・14インチモデル・12インチファットタイヤモデルにそれぞれ1グレードになり、ハンドルはかつてのホンダ・モンキーを連想させる分割式折り畳みハンドルとなった。分割タイプの折り畳みハンドルを採用した理由は、折り畳みサイズを小さくするためとのこと。折りたたみサイズは70cm×101.5~102.7cm(Peco:101.5cm,Peco Buccho:101.8cm,Peco Pocchi:102.7cm)×26.7cmだ。 Pecoシリーズのインプレ・グレードの違いについても紹介 この自転車の特徴は、12・14インチといった超小径折り畳み自転車としては乗りやすい事だ。身長180cmを越える筆者でも、極端な前傾姿勢にならない違和感が少ない乗車姿勢を採用した車体設計に、段差のショックを吸収する前後サスペンションのおかげで、超小径自転車の中では安定して走ることができる。ブレーキは機械式ディスクブレーキを採用。ブレーキローターは電動スクーター用をチョイスしたとのこと。ブレーキ性能は高く効きすぎるほどだ。 Pecoシリーズは超小径車では安定性は高いが、車輪が小さいため一般的な自転車よりもラフな運転を行うのは厳禁。このシリーズ全車に言えることだが、車輪サイズが車体設計に負けている超小径自転車だ。乗車した感覚は16インチクラスに肉薄する走行性能だが、車輪が小さいので段差など荒れた道を走る場合は気をつけたほうが良い。あまりにも車輪が小さいのが足かせとなっているので、車輪径を16インチや20インチに大径化したいと思うほど、車体設計が勝っている。ヨコハマサイクルフェスタで大径仕様について聞いた所、大径化するとフロントサスペンションフォークが干渉するため、16インチ化は考えていないと語っていた。 Pecoは12インチ内装4段変速のPeco、14インチ外装9段変速のPeco Pocchi、12インチファットタイヤ内装4段変速仕様のPeco Bucchoの3モデルがある。ヨコハマサイクルフェスタ2018で、全車乗車することができたので特徴をまとめてみた。 Peco:12インチ・スターメーアーチャー製内装4段変速(¥168,000) 12インチと小さいタイヤを採用したPeco。変速機は停車時でも変速可能なスターメーアーチャー製内装4段変速を採用し、街乗り重視のスタンダードモデルだ。Pecoの車輪は一番小さい12インチだが、タイヤが太いため試乗コースを走行した限りでは超小径車クラスでは良いだろう。今回、オプションのハードサスペンションを装着したモデルに乗ったが、14インチモデル(Peco pocci)よりも安定感はあり、乗り心地も悪くないと感じた。 Peco Pocchi:14インチ外装9段変速(¥178,000) 14インチと外装9段変速機を採用したPeco Pocchiは、シリーズの中で一番スポーティなモデル。車輪径は一番大きいが少し細いタイヤを採用することで、Pecoシリーズでは一番ヒラヒラと軽快にカーブを曲がることができる。外装9段変速を採用し超小径車の中ではスポーティなライディングを楽しめるが、車輪サイズが小さいので、ラフな運転は注意。 Peco Buccho:12インチファットタイヤ・スターメーアーチャー製内装4段変速 12インチホイールにファットタイヤを採用したPeco Buccho。変速機はスターメーアーチャー製内装4段変速を採用した、超小径折り畳みファットバイクという独特の自転車だ。12インチながらファットタイヤを採用することで、Pecoシリーズでは乗り心地や段差通過の安定性は一番高く街乗りに一番向いているモデルだ。12インチファットタイヤという非常に特殊なタイヤを採用しているため、タイヤの料金やどのようなタイヤが選ぶことができるかが気になる所だ。 https://www.cyclorider.com/archives/17020 OX Pecoの折りたたみ方法(旧モデル) http://www.youtube.com/watch?v=1naDvJV3ueg Pecoシリーズのオプション・アクセサリーパーツは? アクセサリーパーツに関しては以下の通り ペコート:¥7,800 折りたたみ時に使うフルカバータイプの輪行袋。肩掛け・下を折り返して押し歩きが可能 フェンダー(前後セット):¥6,900 オプションパーツはハードサスペンション用のパーツがある。価格はフロントが¥500。リアが¥600 また、車体を購入する際、カスタムペイントも受けることができる。70色から選ぶことが可能で販売店でお問い合わせとのことだ。 OX Pecoシリーズのライバルは? Pecoシリーズの直接的なライバルと言える自転車は無い。一般的に超小径車は、歩くよりも楽に移動できる短距離限定の自転車だが、Pecoシリーズは車輪が小さいだけの折り畳み自転車だ。超小径折り畳み自転車で真っ先に思い浮かぶのが、DAHON DOVEやルノー・ウルトラライト7等のBYA412系統だろう。 https://www.cyclorider.com/archives/18891 低価格で買いやすい入門用超小径折り畳み自転車で有名だが、基本的に短距離用で持ち運び重視の折り畳み自転車だ。乗り心地は固く、乗車姿勢は筆者のように身長が高いと窮屈な前傾姿勢になる。この手の折り畳み自転車はライバルではなく全く違う考えで作られた折り畳み自転車だ。 Pecoシリーズのライバルと言えるのは、筆者が知る限りでは16インチ縦折れ式折り畳み自転車の5Links2だろう。5Links2の折りたたみサイズ:40cm×102cm×34cmと、Pecoシリーズ(70cm×101.5~102.7cm×26.7cm)と比較すると縦幅はほぼ同じで横幅は短い。しかし奥行きはPecoシリーズが短く有利だ。また、5Links2はシティコミューターをコンセプトにしており、乗車姿勢は一般車のようにアップライトだ。一方、OX Pecoシリーズはクロスバイク等のスポーツサイクルのポジションに近い。安定性は車輪径が大きい5Links2のほうが有利だが、デザインの面白さはPecoシリーズのほうが上手いだろう。 https://www.cyclorider.com/archives/16546

今度はリヤサス付きウルトラライト7 ルノー・ウルトラライト7 NEXT

ルノー・ウルトラライト7等、折りたたみ自転車を中心に製造している自転車会社「Gic」。ヨコハマ・サイクルスタイル2018では、ウルトラライトシリーズの試乗車や、マグネシウムフレームの折りたたみ自転車等を展示していた。 しかし、筆者が注目していたのはULTRA LIGHT7 NEXTというモデルだ。Gicの公式WebサイトにULTRA LIGHT7 NEXTの展示を行うと書いてあり、ブースでそのような自転車を探していたら、ULTRA LIGHT7 NEXTを発見した。 ULTRA LIGHT7 NEXTは、ULTRA LIGHT7にリアサスペンションを装着した折りたたみ自転車。ハンドルステムやタイヤはプラチナライト6に準じた部品のようだ。リアスイングアームは鍛造アルミを採用したとのこと。 ULTRA LIGHT7 NEXTが、従来のULTRA LIGHT7よりも優れている部分は、直進安定性や乗り心地が向上したことだろう。リアサスペンションを装着することで、細いタイヤを装着しても乗り心地は改善するだろう。チェーンステーも長くすることで後輪に極端な荷重がかかりにくくなり、ホイールベースも従来のULTRA LIGHT7よりも長いので直進安定性は上がるだろう。ウルトラライト7の中でも、一般ユーザーにも乗りやすい自転車だと思う。 因みに、Gicのブースには次期型と思われるルノー・ウルトラライト7(2018年9月4日追記:ルノー・ウルトラライト7 Fとしてラインナップされた)も展示されていた。フロントフォークは溶接がない一体型で、後輪のホイールハブが六角レンチ式に変更されている。ウルトラライト7ユーザーの筆者としては羨ましい変更だ。 https://www.cyclorider.com/archives/24014 https://www.cyclorider.com/archives/18891

サイクルハーバー青梅さんが選ぶオススメサイクリングコースまとめ【東京・青梅】

東京・青梅ににあるスポーツバイクの発着基地「サイクルハーバー青梅」は、サイクリングやハイキングなどのアウトドアアクティビティを行う人を中心に作られた施設。ロッカーやシャワー、喫茶がメインだが、ミュージシャンのライブイベントなどを行っており型にはまらないのが特徴。 レンタサイクルは一般車からマウンテンバイク・クロスバイク・ロードバイクなどがある。安価で乗れる一般車から、コルナゴ・マスターやSCOTT CR1 TEAM ISSUEといったあまり目にすることがないロードバイクから、ブロンプトンやタルタルーガタイプFといった折りたたみ自転車、筆者がかつて所有していたウメザワ・ランドナーやTREK・Y-11など、珍しい自転車のレンタルが可能だ。 今回は、サイクルハーバー青梅がおすすめしているサイクリングコースを紹介。(コース地図に関しては現在作成中で店舗にあります) 青梅七福神巡り 青梅にある七福神を巡るポタリングコース。サイクルハーバー青梅発着で、なるべく車通りの多い道を避けた裏道を選んだ周回コースとのこと。 基本はポタリングだが、急な登りもほんの少しあるとのこと。青梅七福神に関しては公式サイトがあり、七福神の巡り方から周辺スポットまで書いてあるので、気になる人は下記参考URLもどうぞ。 参考URL:http://ome7.tokyo/ 吹上しょうぶ公園 貴重な谷戸地を保全するために作られた吹上しょうぶ公園は、ハナショウブを主体としているとのこと。5月下旬~6月下旬には青梅市吹上花しょうぶまつりが開催。サイクルハーバー青梅から比較的近いので、ポタリングで行くのにお薦めのコースの1つだ。 参考:https://www.city.ome.tokyo.jp/koen/shobu_koen.html 【ゆるチャリ】青梅橋めぐりコース サイクルハーバー青梅→下奥多摩大橋→調布橋→万年橋→和田橋→神代橋→奥多摩橋→軍畑大橋→御嶽橋→御嶽駅という、青梅~御嶽にある橋8本を巡るサイクリングコース。下流から上流に行くサイクリングコースで、橋を堪能できる。御嶽駅からの帰りはお好みのコースでどうぞ。 【ゆるチャリ】青梅裏街道コース サイクルハーバー青梅→七兵衛通りから御嶽駅まで裏道を通るコース。交通量が多い国道411号線をほとんど通らず御嶽駅まで行くことが可能。国道よりも道は狭くアップダウンは多いが、趣がある風景と交通量の少なさは初心者にお薦めだろう。 【ゆるチャリ】埼玉・有間ダム(名栗湖)コース サイクルハーバー青梅→成木街道→吹上トンネル→成木市民センター→小沢峠→有間ダム→小沢峠→松ノ木トンネル→吹上トンネル→七兵衛さんお参り→サイクルハーバー青梅というコース。有間峠に行くルートの中でもトンネルやワインディングが多いルート。体力がある人なら名栗湖から先の有間峠に行くのも一つだろう。 【ゆるチャリ】青梅二ツ塚峠エスケープ街道~羽村の堰コース サイクルハーバー青梅→二ツ塚峠→小作の堰→いこいの里(チューリップ畑)→羽村の堰→ライオン餃子(寄り道)→東青梅→サイクルハーバーに戻るコース。普通に羽村の堰に行くのではなく、二ツ塚峠方面に行くのがポイント。ライオン餃子とは小作にある店でジャンボ餃子のテイクアウトが有名とのことだ。 【ゆるチャリ】青梅裏庭コース サイクルハーバー青梅→(A:青梅鉄道公園/B:勝沼裏道)→厚沢通り→(A:花木園/B:川鍋養鶏場)→岩蔵温泉→岩井道観音→成木市民センター→(A:小沢峠下/B:ショートカット)→旧吹上トンネル→七兵衛地蔵→サイクルハーバー青梅というコース。日頃からこのエリアを走っている人でもあまり見たことがない裏道を走行するため探索気分が味わえる。気分によってコースを選ぶことが可能だ。 【ゆるチャリ】青梅坂バカコース サイクルハーバー青梅→青梅鉄道公園→吹上トンネル→成木ステージヒルクライムコース→引き返して松の木トンネル→榎峠→軍畑駅→七兵衛地蔵→サイクルハーバー青梅という、ヒルクライムづくしのサイクリングコース。距離だけみるとそこまで長くないが、ヒルクライムが多いのでボリュームは多めか。 【ゆるチャリ】峠越え 日の出大仏見学コース サイクルハーバー青梅→(Aコースは、日向和田駅方面→和田橋→梅ヶ谷峠/Bコースは、調布橋→二ツ塚峠)→日の出町役場→鹿野大仏→秋川街道→(吉野街道/友田~長渕~二ツ塚峠裏道)→サイクルハーバー青梅というコース。鎌倉の大仏よりも大きいと言われる鹿野大仏に行くコース。こちらも好みによってコースが別れている。 おまけ:青梅街中散策 サイクルハーバー青梅の店内には、青梅周辺のお薦め店舗を紹介している。様々な店があるので歩いて行くと面白いだろう。自転車はサイクルハーバー青梅で駐輪可能(有料) サイクルハーバー青梅について 場所:東京都青梅市本町134番地 時間:カレンダー|サイクルハーバー青梅を参照 最寄り駅:JR青梅駅 車種: ロードバイク(GIANT DEFY/Specialized Allez/Colnago Master等) クロスバイク(Louis Garneau Chasse/Specialized Expedition SPORT A1等) ランドナー(丸石 Emperor/Umezawa Randnnuer) マウンテンバイク(Specialized FSR/TREK Y-11) 折りたたみ自転車(Tartaruga Type-F/Brompton) BMX(Haro Junior) 料金:レンタルスポーツバイク|サイクルハーバー青梅を参照 サイクルハーバー青梅