マンスリーアーカイブ 6月, 2018

電動アシストスポーツバイク(E-Bike)で峠を上れ! ミヤタ・クルーズで行く十国峠

電動アシストスポーツ自転車(E-Bike)は航続距離が長いの車種が多い。アシストが弱いモードだと航続距離100km以上の物は当たり前だ。ヤマハ・YPJ-ECなど、一部車種では最長航続距離222km(プラスエコモード)と非常に長い車種もある。 電動アシストスポーツ自転車の航続距離で注意すべき所は、航続距離の計算は業界統一テストの基準で計測されていること。ヤマハYPJのカタログでは、このような文が載っている。 一充電あたりの走行距離は、2010年3月改正の自転車協会電動アシスト自転車安全基準に規定された「標準パターン」を バッテリー満充電からアシスト停止まで走行したときの走行距離の当社測定値。 「標準パターン」の測定条件:バッテリー新品、常温15~25°C、車載重量(乗員および荷物を合計した重量)65kg、 平滑乾燥路面、無風、無点灯状態で、平坦路(1km)、勾配4度の上り坂(1km)、平坦路(1km)、 勾配4度の下り坂(1km)を含む全長4kmの標準走行路を設定し、平坦路「変速機※A」15km/h、上り坂「変速機※B」10km/h、 下り坂「変速機※C」20km/hで走行し、1kmごとに一旦停止。 ヤマハ YPJカタログより 自動車ではカタログ燃費よりも実燃費のほうが悪い例が多い。しかし、電動アシスト自転車の場合は、カタログ値よりも実際の数値のほうが距離が伸びる場合が多い。例を挙げると筆者は、ヤマハの電動アシストクロスバイク「YPJ-C」(最大航続距離約40km)で浜名湖1週100kmを行ったことがある。ここまで航続距離が伸びたのはサイクリングコースの殆どが平地で、アシストの作動が少ないため実現出来たのだ。 https://www.cyclorider.com/archives/20982 一方、坂道だけを上る場合、航続距離はカタログ値よりも少なくなる。ヤマハ・PASのカタログには標準パターンによる航続距離と4度登坂連続パターンの違いを紹介したページがある。標準パターンでは70キロ以上アシスト可能な電動アシスト自転車でも、4度登坂連続パターンでは20キロ程度しかアシストしない、 そこで気になるのが、電動アシストスポーツサイクルは峠を上れるかということ。今回、道の駅伊豆ゲートウェイ函南で電動アシストスポーツ自転車「ミヤタクルーズ」をレンタルし、峠に行ってきた。ミヤタ・クルーズはシマノ製ロードバイク用ホイールや油圧ディスクブレーキを搭載した電動アシストクロスバイク。リング錠も装備し走行性能だけでなく実用性も意識している。 今回行く峠は十国峠。峠の名は伊豆・相模・駿河・遠江・甲斐・信濃・武蔵・安房・上総・下総の 10国を展望できるから名付けられたようだ。道の駅伊豆ゲートウェイ函南から十国峠までの距離は約16kmで獲得標高約650mとのこと。 こちらは道の駅伊豆ゲートウェイ函南のスタート時の写真。ディスプレイに表示されている航続距離はカタログ値と同じだ。早速十国峠に行こうとするが、見知らぬ街のため迷うことに。 30分後、ふとディスプレイを見ると、なんと航続距離が増えていた。最初はバグが発生したかと思ったが、どうやらバグではなく、走行条件に合わせてディスプレイに表示される航続距離が変化するようだ。この場合は、平地しか走行していないため通常よりもアシストがかからないので、航続距離が増えたらしい。 十国峠に近づくにつれて坂が多くなってきた。このような場所は一般的なクロスバイクだと12km/h程度で上るが、ミヤタ・クルーズは時速15~17km/hで上っていく。脚力もそれほど使わないで上っていく。クルマが多くて早く抜けたい坂道を走るのなら電動アシストスポーツサイクルは有効だろう。 欠点は坂ではアシストが常時作動するため航続距離が減ってしまうこと。スタートから僅か1時間もたっていないのに航続距離はエコモードで70km台にまで下がってしまった。 坂道をどんどん上れば上るほど、航続距離は下がっていく。しかし、アシスト側が上り坂が続いているのを判断したのか、航続距離の落ち方が遅くなった。 伊豆はアップダウンは多いが自然豊かで走るのは楽しい。特にE-bikeだと楽に走れるので道を間違えても安心して走れる。ただ、今回乗ったE-Bike「ミヤタ・クルーズ」は、アシストがかかるとターボのような高音が聞ける。平地を走るのならアシストは発進時しかかからないので良い。しかし、上り坂ではずっとアシストがかかるため、2時間も聞くと非常に耳障りに感じるのだ。 スマートフォンの地図アプリで、残り距離を確認すると、目的地まであと少しだとわかった。そこでアシストモードをハイモードに変更して一気に上ることにした。ミヤタ・クルーズに搭載されているアシストユニット「シマノ・STEPS E8080」はトルクよりも回転重視でアシストするが、アシストが一番強いハイモードでは、パワフルにアシストがかかる。 ハイモードにしたおかげで、十国峠に到着した。 メーターを見ると航続距離の数字はハイモード:26km、ノーマルモード:36km、エコモード:39km。上り坂では航続距離はカタログ値よりも短いが、まだまだ上れそうだ。 この後、観光地を周りながら道の駅伊豆ゲートウェイ函南に戻った。十国峠を上った後は下るだけでアシストは発生しないので航続距離はどんどん増えていき、ゴールの道の駅・伊豆ゲートウェイでは最長航続距離68kmとなった。筆者としては、ミヤタ・クルーズの航続距離の限界を見ることができなかったので、乗鞍スカイラインや湯田中~渋峠など長い峠道を電動アシストスポーツサイクルで上って航続距離の限界を見たいものだ。 MIYATA E-Bike

サイクルベースあさひのミニベロの選び方を解説(ウイークエンドバイクス/レユニオン)

サイクルベースあさひのオリジナルスポーツサイクルは、低価格で購入でき、その辺の量販店のスポーツサイクル風ルック車よりも、軽量で性能が高い。筆者はどうしてもお金がなくスポーツサイクルが欲しい人には薦めている。サイクルベースあさひのスポーツサイクルの中でも、ミニベロは街乗り用のみとなっている。 ミニベロは、一般的には小径の車輪を採用した自転車の事を指す。一般的な自転車より車輪が小さいので、少スペースで停めることができる。特に室内に駐輪時は便利だ。走行性能は通常の自転車が安定性が高いので、ミニベロを買う時はデザインや小径車輪の利点を考えて買うのがいい。 折りたたみ自転車との違いは、折り畳み自転車はフレームに折り畳み機構を採用しており、車体を折り畳めば駐輪時にスペースを取らない。また、袋に入れればスピーディに輪行することができる。一方で、折り畳み機構は細かいメンテナンスが必要だ。また、フレームに折り畳み機構があり、折り畳んだ時の収まりを重視するため、走行性能が犠牲になる物が多い。同価格のミニベロと比較すると、走行性能は折り畳み自転車は不利だ。 サイクルベースあさひのミニベロは、ストリートスタイルのスポーツサイクル「レユニオンニール」と街乗り用スポーツサイクルの「ウイークエンドバイクス20」の2種類。レユニオンニールは舗装路を軽快に走るのを重視し、ウイークエンドバイクス20は軽快さと安定性のバランスを重視した。レユニオンニールとウイークエンドバイクス20は1万円の価格差があり、部品などを見ると価格差なりの違いがある。しかし、価格よりもコンセプトの違いを考えて選ぶのがベストだ。 レユニオンニール:¥39,980(税込) サイクルベースあさひで見る 楽天で見る フレーム:スチール フロントフォーク:スチール 重量:11.5kg ブレーキ:デュアルピボットキャリパーブレーキ ギア(前/後):52T/8段変速 タイヤ/ホイールサイズ:20×1-1/8 サイクルベースあさひのミニベロの中では一番スポーティなミニベロがレユニオンニール。ストリートスタイルのフラットバーロードのレユニオンリルのミニベロ版と言えるもでるだロードバイク風の細い28ミリ幅のタイヤや、高速で走るのを重視した重めのギア比を採用し、舗装路を軽快に走りたい人に向いている。カラーリングはブルー/ブラック、グリーン/グレイの2色。ホイールはリムやスポークをブラックにすることで、ストリートスタイルを重視している。 ウイークエンドバイクス20:税込29,980円 楽天で見る サイクルベースあさひで見る 街乗り用スポーツ自転車ウィークエンドバイクスシリーズ唯一のミニベロ。3万円以下で購入でき、本格的なスポーツサイクルの雰囲気を持っている。レユニオンニールよりも太めのタイヤを採用しており、街中の段差も比較的安心して走ることができる。スポーティな走りよりも、実用性やバランスを重視する人に向いている。純正オプションに泥除けがある。    

【自転車漫画】「#チャリと来た」(旧名ぶらり輪行女子)シリーズまとめ

星井さえこ(@rinkosaeco)さん作者の自転車漫画「#チャリと来た。」(旧名ぶらり輪行女子)を紹介した記事をまとめました。 岩手県 幻のバスラーメンを求める自転車旅 岩手県釜石市にある世にも珍しい「バスラーメン」に合うため、折りたたみ自転車を持っていき旅行する漫画を紹介した記事です。 https://www.cyclorider.com/archives/21824 兵庫県 回転展望レストラン旅 今では珍しい回転展望レストラン。関西エリアにある回転展望レストランをめぐる自転車漫画を紹介します。 https://www.cyclorider.com/archives/22022 群馬県 四万温泉のせちゃり旅 千と千尋の神隠しの舞台で有名な「四万温泉」を折りたたみ自転車で回ります。 https://www.cyclorider.com/archives/22378 香川県 折りたたみ自転車で行く四国うどん巡りの旅 鉄道+折り畳み自転車を使ったうどん巡り旅漫画を紹介します。 https://www.cyclorider.com/archives/25977 東京都 「アウトドアカフェ ogawa GRAND Lodgeb CAFE」 東京都にあるアウトドアカフェ ogawa GRAND Lodgeb CAFEのレポート漫画を紹介します。 https://www.cyclorider.com/archives/26828 #チャリと来た:作者のWebサイト(紹介した漫画もあります) 星井さえこさん(@rinkosaeco):作者のTwitter