マンスリーアーカイブ 6月, 2018

簡単に持ち運べる電動アシスト折り畳み自転車 ウルトラライトE-Bikeに16インチモデルが登場

ルノー・ライトシリーズで有名なGicは、電動アシスト自転車にも力を入れている。特徴は、バッテリーを小型化した電動アシスト折り畳み自転車ということ。電動アシスト折り畳み自転車は大容量バッテリーを装着したタイプが一般的。このタイプは、アシストの航続距離が長い一方、バッテリーが重いため車体重量が重くなる欠点がある。 一例を挙げると、パナソニックの電動アシスト折り畳み自転車「オフタイム」が、車体重量20.5kgで航続距離54km(ロングモード)。折りたたみ自転車でも20kgと重いものを気軽に持ち運ぶのは難しい。 Gicの電動アシスト折り畳み自転車ブランド「ULTRA LIGHT E-BIKE TRANS MOBILLY」は、軽量アシストユニットと小型バッテリーを装備して軽量化を実現した。14インチモデルは車体重量11.9kgと軽い。ただしバッテリーが小さいため航続距離は10-12kmと短い。 ヨコハマ・サイクルスタイル2018では、ULTRA LIGHT E-BIKE TRANS MOBILLYの16インチモデルが展示されていた。車体重量は12.9kgと電動アシスト自転車では軽い。バッテリー容量は14インチモデルと同じなので、航続距離は10-12kmと変わらない。しかし、16インチモデルは14インチモデルよりも車輪が大きく、外装6段変速を採用し、バッテリーが切れても楽に走れそうだ。価格は¥120,000。2018年8月下旬発売予定。 ULTRA LIGHT E-BIKE TRANS MOBILLY 16inch

スポーティ超小径折り畳み自転車 DAHON K3 ライバルの比較も

低価格で折り畳みサイズが小さい14インチ折りたたみ自転車。この自転車はブームにより様々モデルが登場している。特に注目したい車のは坂道も楽に走れる3段変速モデルだ。この手の折りたたみ自転車は、車輪が小さいのでクイックな動きをするが、コンパクトに折り畳むことができ低価格で買える。日本ではルノーウルトラライトトリプルが有名だが、世界的な自転車ブランド「Dahon」からライバルと言えるモデル「K3」が登場した。 Dahon K3の一番の特徴は、このクラスの中で一番スポーティだと言うこと。重量7.8kgと軽いだけでなく、通常の14インチ折り畳み自転車よりも重いギアを採用し、高速走行にも対応した。ギアは前53T、後ろ9-13-17Tと14インチ折りたたみ自転車「BYA412」系統の日本国内市販車では一番重いギアを採用している。 ヨコハマ・サイクルスタイル2018では、K3が展示されており試乗が可能だった。試乗した限りでは、重いギアが装着されており通常の14インチ折り畳み自転車よりも速く走ることができる。ただ、タイヤが細いためか氷の上を滑るような感覚だ。路面状況に左右されやすい超小径車輪にロード用タイヤのため、高速走行を行う場所は限られるだろう。 アルミ製のフレームには、トップチューブとボトムブラケットまで専用ワイヤーで接続したDeltechを採用。この機構によりフレームにトライアングルが形成し、フレームヒンジの負担を軽減や剛性がアップするとのことだ。 Dahon K3の折り畳みサイズはW65xH59xD28cm。参考にシングルギアのDahon Dove PlusがW62×H56×D30だ。折り畳みサイズは多少大きくなった。しかし、K3は高速走行を重視するため、直進安定性を決めるホイールベースをDove Plusよりも長く取っているため、折り畳みサイズにも影響したと思われる。カラーバリエーションはレッドxマッドブラック、ホワイトxブラックの2色。価格は¥82,000。 ライバル(ルノー・ウルトラライトトリプル)との違い Dahon K3のライバルと言えば、ルノー・ウルトラライトトリプルだろう。この自転車はDahon K3よりも安い¥65,000で買える、14インチ外装3段変速折りたたみ自転車だ。 ・折りたたみサイズ:65cm×30cm×55cm ・本体重量:約7.8kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く) ・変速機:外装3段変速(前47T・後ろ11-13-15T) ・タイヤサイズ:14×1.35インチ 折りたたみサイズは、ウルトラライトトリプルのほうが少し低く、DAHON K3は奥行きが少し短い。ギア比はウルトラライトトリプルのほうが軽いので、スピードを出したいのであればDahon K3、スピードよりも坂道でも上りやすいのが欲しいのであればルノー・ウルトラライトトリプルだ。 操縦安定性に関してはヨコハマ・サイクルスタイル2018の試乗コースで走行した限りでは、Dahon K3が若干安定していると思った。ホイールベースは実質的に両車とも変わらないと思うが、Dahon K3はハンドルステムを少しだけ前に倒すことで、多少ながら後輪に荷重が少ない設計に変わったのもあるだろう。コストパフォーマンスや坂道重視ならルノー・ウルトラライトトリプル、スポーティに走りたいのならDahon K3を選ぶのがベストだ。 ・折りたたみサイズ:65cm×28cm×59cm ・本体重量:約7.8kg(ペダル除く) ・変速機:外装3段変速(前53T・後ろ9-13-17T) ・タイヤサイズ:14×1.35インチ

20インチ折り畳み自転車で8kg台 マグネシウムフレーム専門折りたたみ自転車「MAGIC」が公開

ルノー・ライトシリーズで知られているGicは、かつてルノーブランドでマグネシウムフレームの折り畳み自転車を製造していた。ルノーブランドでは14インチモデルのマグネシウム6と16インチモデルのマグネシウム8があった。 ルノーマグネシウムシリーズはマグネシウム素材の入手が難しいため、販売していなかった時もあったが、新たにブランドを変えて復活するようだ。今回のマグネシウムフレーム折り畳み自転車は、ルノーブランドではなく専用ブランドで売り出すととのこと。ヨコハマ・サイクルスタイル2018では公開されており、フレームにはMAGICとブランド名が書いてあった。 MAGICには、かつてルノーブランドで販売していた14インチ、16インチモデルが展示してあったが、今回筆者が注目するのは20インチモデル。マグネシウムシリーズ初の20インチモデルで、話を聞いたところ、目標価格10万円以下・目標車体重量8kg台を予定している。フレームにフロントディレーラーハンガーを装備しており、拡張性もあるようだ。 20インチ折りたたみ自転車で車体重量8kg台を達成した自転車といえば、Dahon Mu SLXだろう。アルミフレームを採用し軽量パーツを装着することで、車体重量8.6kgを達成した。車体価格は¥192,000(税別)と高価だ。MAGICシリーズがどこまで有名ブランドの超軽量折りたたみ自転車に食い込めるのか注目だ。