マンスリーアーカイブ 6月, 2018

伊豆半島で伊豆E-BIKE充電ネットワークの実証実験が開始 詳しい内容について紹介

静岡県の東端部にある伊豆半島は、温泉や歴史、自然など様々な観光場所があることで有名な場所だ。一方で、このエリアは坂道が多いためサイクルツーリズム(自転車を使用した観光)を行うのが難しい場所でもある。そこで伊豆半島の観光事業者が注目したのが、電動アシストスポーツサイクル(E-bike)だ。 電動アシストスポーツサイクルは、一般的な電動アシスト自転車よりもスポーティに楽しく走ることができる。起伏が激しい伊豆半島でも電動アシストスポーツサイクルならサイクルツーリズムが可能。伊豆半島にある道の駅では、ミヤタ製電動アシストスポーツサイクル(クルーズ・リッジランナー)のレンタルが可能。2018年5月25日から、伊豆半島の一部地域で伊豆E-BIKE充電ネットワーク実証実験が開始した。 伊豆E-BIKE充電ネットワークは、伊豆半島の観光施設を利用中にバッテリーの充電ができる。電動アシストスポーツサイクルのバッテリーを充電することでバッテリー残量を気にせずサイクルツーリズムを楽しめる。 充電ステーションは、シマノSTEPS E8080用の充電器を2基設置。BOSCH・YAMAHA・BAFANG等のシマノ製以外のアシストユニットを搭載した電動アシストスポーツサイクルを使用している場合でも、自分の充電器を持ち込むことで充電が可能だ。西伊豆を中心とした10拠点で運用を開始し、最終的には。実証実験の期間は2018年5月25日〜2018年5月25日まで。 今回の充電サービスは、無料で受けるために施設のサービスを利用することが前提だが、面白い試みと言える。電動アシスト自転車の充電ステーションは、電気自動車の充電ステーションと比較すると大掛かりな工事が必要ではなく、簡単に拡充することができるため、他の自治体でも参考になるだろう。 伊豆E-BIKE充電ネットワーク実証実験 – 伊豆E-BIKE

シェアサイクルと電子ペーパー看板のコラボの可能性は?(ドコモ・バイクシェア)

日本のシェアサイクルの中でも、全国各地に展開しているのがドコモバイクシェア。電動アシスト自転車とFelicaカードを採用し、ハイテク方面に力を入れている。BICYCLE CITY EXPO 2018のブースでは面白いコンセプトモデルが出展していた。 電動アシスト自転車の後輪付近を見てほしい。普通ならシールで貼ってある広告が、電子ペーパーを採用した看板を採用しているのだ。 電子ペーパーはAmazon kindle Paper whiteなどの電子書籍端末に使われていることで知られている。表示中に電力の消費を抑える設計のため、スマートフォンやパソコン等で使われる液晶画面よりも電池の消費量が少ない。画面は紙に近い質感を実現し直射日光の下でも見やすい。 電子ペーパー看板を開発した理由について訪ねた所、広告を自由に変えることができる利点があると語っていた。この看板を採用すると、場所によって広告を変更することも可能らしい。Webサイトの広告は読者の興味を惹くために、顧客の興味や関心を追跡したリターゲティング広告があるが、電子ペーパー看板はリターゲティング広告を現実世界に持ってきたようなものだ。この機能は広告だけでなく、災害等が発生した場合、看板の表示が変わることで情報発信も可能。ドコモ・バイクシェアによると、電子ペーパー看板を搭載したシェアサイクルは現在開発中とのことだ。 トップページ | 株式会社ドコモ・バイクシェア

中国の電動アシストユニット会社「Bafang(バーファン)」を解説

電動アシスト自転車に搭載されるアシストユニットは様々な会社が参入している。日本では大手のパナソニック・ヤマハが多く、これらの会社はアシストユニットだけでなく自社製の電動アシスト自転車も販売している。アシストユニット単体の提供では、日本のシマノとドイツのボッシュが大手で、様々なブランドに供給している。そのような状況で、中国のBAFANG(バーファン)が日本市場に参入するようだ。 日本では馴染みがないBAFANG。特徴は様々なアシストユニットを製造していることだ。カタログを見ると、マウンテンバイク・クロスバイク・トレッキングバイク・キックボード用など様々なアシストユニットを製造している。日本ではBenelliが採用していることで知られており、このブランドにはM400というスポーツタイプのユニットが搭載されている。 BICYCLE CITY EXPOでは、ブースが出展されていて様々なアシストユニットが展示されていた。その中でも注目のユニットはM500とM800だろう。 M500は、E-MTB用のミッドドライブタイプのアシストユニット。M400よりもコンパクトで最大トルクも大きいようだ。電動アシストユニットを搭載しても、普通の自転車に近づけたデザインを採用している。大手のヤマハ(PW-X)やシマノ(STEPS E8080)、ボッシュ(Performance Line CX)はすでにコンパクトなデザインのアシストユニットを市場に投入しており、Bafangが流れに追従したとも言えるだろう。 M800はグラベルロードやロードバイク向けのミッドドライブタイプの電動アシストユニットだ。カタログではパワー・トルクはM500やM400よりも低いが、コンパクトで軽量なユニット(重量2.3kg)を売りにしている。(M800は2018年6月4日現在公式Webサイトに掲載されていない。)また両方の自転車はバッテリーを車体に埋め込むことでスマートなデザインとなった。高性能化が進んでいる電動アシスト自転車業界で、Bafangはどのように進んでいくのか注目したい。 http://www.bafang-e.com/jp.html 2018年11月17日現在、BAFANG製ドライブユニットを搭載したE-Bike Benelli https://youtu.be/r6_s2xflEIU 日本市場ではE-MTBで有名なBenelli。2019年モデルからは電動アシスト折りたたみ自転車にも参入する。E-MTB(電動アシストマウンテンバイク)、電動アシスト折りたたみ自転車両方ともBafang製ドライブユニットを搭載。サイクルモード2018でメーカーに聞いた所ではBafangから許可を貰って独自のマッピングをしているとのことだ。 Bafangユニット搭載モデル:全車種   Evol アサヒサイクルが2019年春に登場するE-Bikeブランドが「Rize」。ヤマハやパナソニックなど大手E-Bikeブランドよりも低価格で購入できるのを売りにしている。現在ではブランド名をEvolに変えて販売中 https://www.cyclorider.com/archives/29970 イオンバイク カゴ付きのコミューター電動アシスト自転車「アレグレス e」に搭載している。