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装着するだけで20パーセント加速力がアップすると言われているクランク「フレキシギア」

僅かな力で走らないといけない自転車は、様々な企業が楽に走るためのを売りにした製品を提案している。今回注目する製品はフレキシギアというクランクだ。

http://free-power.jp/

このクランクの特徴は、クランク内部に配置された特殊合成エラストマーがエネルギーロスを抑えて、エストラマーの反発力をエネルギーに変換するとのこと。公式Webサイトに詳しい機構が書いていないので、CM動画を見たほうが構造がわかりやすいと思う。この構造により、約20%以上加速性アップ、膝に優しい、最高65%筋肉負担軽減するのを売りにしているようだ。

2017年5月現在は、フレキシギアは完成車のみでしか搭載されていなくシティサイクルしか搭載されていないようだ。ただ、公式Webサイトを見るとロードバイク用のクランクの写真もあるので、スポーツ車用も今後は登場するのかもしれない。

http://ecogear.info/

フレキシギアの問題点は実際に体験できる場所が非常に少ないことだろう。様々な実験結果を見ても実際に体験しないと本当に効果があるかわからない。フレキシギアの公式Webサイトのフレキシギアシステム自転車取扱店を見ると宮崎県しか無く、取扱店が非常に少ない。本気で普及させたいのなら、様々な所で試乗会を行ったり、スポーツサイクルに搭載できるモデルを登場させないといけないだろう。

サイズ別にホイール径を変えたクロスバイク 2018 RITEWAY SHEPHARD

ライトウェイブランドの定番クロスバイク「シェファードシティ」は、2018年モデルから「シェファード」と名前を変えて、街乗りクロスバイクとして生まれ変わった。

アルミ素材を採用したフレームは従来と変わらないが、フレーム形状はトップチューブが地面と平行でトラディショナルなスタイルとなっている。

一番の特徴は、フレームサイズにより車輪径も違う所だろう。車輪径は150-160cmは24インチ、160-170cmは26インチ、170-180cmは700Cとなっている。因みに殆どのサイトでは24インチと26インチの規格が書いていないが、カタログでは24×1.5インチ、26×1.5インチで恐らくHE規格と思われるが要確認。700Cの場合は38Cとなっていて、舗装路でスピードを出すよりは、段差にある程度対応していて街乗りも走りやすいだろう。

脚の長さは身長によって違いクランク長も複数の長さがあるのが一般的だ。しかし、安価な自転車では漕ぐ時に重要視されるクランク長もシェファードではサイズによって違う。24インチでは160ミリ、26インチでは165ミリ、700Cでは175ミリと小さいサイズでは、短いクランク長が採用されている。注目する所は一番小さいサイズのクランク長160ミリ。どんな小さいサイズの自転車でもクランク長165ミリが一般的なのに、160ミリを採用しているのは非常に珍しい。

街乗りクロスバイクのためセンタースタンドが標準装備されているが、興味深いのがスマートフォンホルダーも標準装備でついてくるということ。MINOURAのように本格的なものではなく、写真を見る限りではシリコンバンドを使用するタイプだが、あるのならそれなりに役に立つのではないかと思う。

殆どのロードバイクやクロスバイクはギア比が重いという問題

世の中で売られている殆どのロードバイク・クロスバイクのギア比は普通の人が使うには重いギア比がほとんどだ。例えば一般的なロードバイクに採用されているコンパクトクランクの重いギア(50T)は、競技をしない人が使う場面はブレーキをかける場面が殆ど無いような道を高速で走るような場所だろう。このような場所では約に立つと思うが、実際にはシチュエーションはあまり無い。逆に発進やアップダウンがある場面ではギア比が重すぎてしんどい場面が多いこともある。

世の中にある一般的なロードバイクの殆どは競技用のギア比を採用しているが。ロードバイクに乗る多くのユーザーは競技を行わなく、強力なパワーもあるわけではなく、走る道は発進加速を頻繁に行わないといけなく、アップダウンも多い。荷物も積む可能性があるなど不確定要素が多い。このような状況で競技用のギアをそのまま使うのは良いとは思えない。

自分は、前2枚のクランクは競技用で自分の使い方には合わないと思い、メインマシンは今まで前2枚の自転車は所有したことがない。某Y氏はProgressive RRX-110の時は、クランクは前2枚だったが、軽いギアが無かったため四角軸BBをニコイチ化して組み合わせてまで前3枚化を行っている。個人的な感覚としては自転車ツーリングを行う人の多くは、いかにしてギア比を下げて扱いやすくしようと考えている人が多いように見える。

http://doronumakamenosuke.blog.fc2.com/blog-entry-8.html

前ギアが3枚でも、それだけでは飽き足らずギアの組み換えを行う例もある。自分が所有しているEscape RX4は標準装備されていたギア比は48-38-28T。この状態だと38Tでアップダウンがある場面では28Tに落とさないといけないためギアの組み換えを行い、写真のように48-32-22Tに変更した時がある。因みにこの状態では1段ずつ変速する通常の変速機ではうまく変速できないため、アナログなフリクションタイプのシフトレバーを入れている。

Escape RX3は50-39-26Tを採用し、一番軽いギアはエマージェンシー用としている。また、嘗てブリヂストン・ユーラシアスポルティーフに乗っていた某S氏も、ロードバイクのトリプルクランクを装着し(52-46-26Tだったと思う)一番軽いギアは普通では見ないような軽いギアを採用していた。

クロスバイクにロードバイクのギアを入れている問題とは

一部のクロスバイクにはロードバイクのような重いギアを入れているモデルもある。例えばGIANT Escape RXではRX1はロードバイクのコンパクトクランク(50-34T)を入れている。

個人的にはクロスバイクにロードバイクのクランクを入れたモデルは感心しない。ロードバイクはタイヤが細くて荷物が積めなく、泥除けが装着できず、空気抵抗を削減する前傾姿勢を取り、様々な物を犠牲にしスピードを出すための自転車だ。一方クロスバイクはロードバイクようにスピードを追求するために犠牲にした部分が少なく、ロードバイクと比較するとロードバイクよりもスピードが出るわけではない。それなのにロードバイクのギアだけを入れるのは変だと自分は思っている。

 

折りたたみ自転車 Tern Link N8のタイヤを太くした。タイヤを太くした効果はあるか?

折りたたみ自転車「Tern Link N8」に標準装備されているタイヤはSchwalbe KOJAK 20×1.35というタイヤ。やや細めのタイヤで車体デザインも相まってシャープな雰囲気のデザインになり、舗装路では走りが軽くて乗り心地も良かった。

しかし、タイヤが細いため段差の通過では乗り心地が硬く、荒れた道では安定性が低い問題もあった。自分が折りたたみ自転車にもとめているのは速度よりも道を選ばなく歩きよりも速く走れることなので、今回タイヤを太くしてみた。今回装着したタイヤはTIOGA FASTR X 20×1.85だ。

タイヤを太くすることでデザインが一気に変わる

FASTR Xに交換したことにより、今までのオンロードスポーツ的な雰囲気から、骨太なマウンテンバイク風味のデザインに変わった。個人的にSchwalbe Kojakを装着した状態のLink N8のほうが気に入ってた。

荒れた道も気にしないで走っていけるほどの安定感

タイヤ幅を1.35インチから1.85インチに太くしたため、荒れた道も安定して走ることができるようになった。写真のような砂利道は1.35インチのタイヤを装着していた時は走るのに躊躇していたが、1.85インチにタイヤを太くすると安定して走ることができる。乗り心地も良くなり荒れた道では逆に速く走ることができるようになった。

タイヤ外径が大きくなり走りも変化

タイヤが太くなると外径も変化する。Schwalbe KOJAK 20×1.35の場合タイヤ外径は約476ミリ。Tioga FASTR X 20×1.85の場合の直径は約500ミリとのこと。20インチの車輪は直径が大きく細いタイヤが多い451規格と直径が小さく太いタイヤが多い406規格の2種類ある。Tern Link N8は406規格を採用している。

http://www.cb-asahi.co.jp/html/size-etrto.html

451規格のほうが車輪径が大きく舗装路でスピードを出すには向いていると言われている。どの位違うかというと、DAHONの試乗会でLink N8よりも車輪径が大きいSpeed Falcoに試乗しスピードの維持が違うのに驚き、Link N8を買ったのを少し後悔したほどだ。

SPEED FALCOに装着されているタイヤはKenda Kwest 20×1-1/8。タイヤ外径は約507ミリとなっている。FASTR X 20×1.85インチは20×1-1/8に近いほど外径が大きくなっている。これだけ外径が大きくなると、スピードの維持が1.35インチよりしやすく、速度の落ち方が1.35インチよりも遅いのが明らかにわかる。

コミューターや旅行用途ならタイヤを太くするのは利点が多い

折りたたみ自転車に何を求めるか様々だと思うが、スピード追求ではなく旅のツールとして使ったり、コミューター的な使い方をするのならタイヤは太いほうが良いだろう。小径車でタイヤを太くと、乗り心地が良くなったり荒れた道でも安定性が上がったり利点が多い。逆にスピードを求めるのなら車輪径を大きくし細いタイヤを履いたほうがいいだろう。

小径折りたたみ自転車は通常のミニベロよりも走りが劣る理由

世の中では、よく折りたたみ機構がついた折りたたみ自転車と、折りたたみ機構がない小径車と走行性能を同じに考えて論じる人がいるが、折りたたみ自転車と小径車の走行性能はまったく違う。

自分は買い物用小径車のAsama Betaを持っている。20インチ7段変速で、フレームデザインはルイガノMV1風で4万円クラスの小径車だ。

自分はAsama Betaで、伊勢神宮、焼津、静岡を走ったことがあり、1日80-100キロを走ったことがあるがギア比が低いのと乗り心地が硬いぐらいで、特に不満はなかった。

一方、折りたたみ自転車のLunk N8は、幕張からサイクリングロードを経由して銚子に行く約100キロのコースを走り、次の日に霞ヶ浦を走る計画を立てたことがある。

この時、ゴール地点の銚子まで残り30キロほどで走るのが嫌になり、霞ヶ浦を走る気が起きず電車で浜松町まで戻り、伊豆大島を走ることにした。

4万円クラスの小径車は7万円クラスの小径折りたたみ自転車より走りが良いという事例だが、なぜこのようなことが起こったのか。

折りたたみ自転車のLink N8の場合、元気がある時は走りが良いと思ったのに対して、元気がない時はペダルを踏んでも走らなく感じ力が逃げているようにも思えた。恐らくフレームの設計なのではないかと思う。

実例から学ぶ自転車の走りはフレームで決まる理由

いくら、今の折りたたみ自転車が良いと言われていても、折りたたみ機構をつけないといけない折りたたみ自転車は、折りたたみ機構で重量が増したり、剛性が下がる恐れを考えたら、走りを重視するのならできるだけ試乗したり、折りたたみ自転車を買うのはやめたほうがいい。

ただ、折りたたみ自転車は折りたたみ機構があるおかげで、行動範囲が広がる。折りたたみ自転車は車載や輪行がしやすいため、よくできた折りたたみ自転車は日常生活や旅行などで役に立つ。これがあるから自分は折りたたみ自転車を持っているのだ。

Ternが2018年モデルを発表 新モデルのLink A7や新色が登場

Ternの折りたたみ自転車、LinkシリーズのエントリーモデルLink B7が売り切れになり、2018年モデルからLink A8が登場するとのこと。

公式サイトによるとスペックは以下の通り。

Speeds:7
Wheel Size:20″(406)
Weight:11.9kg
Suggested Rider Height:142-190cm
Seatpost to Handlebar:Min:600mm Max:650mm
Saddle to Pedal:Min:700mm Max:960mm
Folding Size:W80×H73×D39cm

カラーリングは、Black / Gray、Gunmetal / Gray、Dark Red / Red、Dark Bule / BuleはLink B7からの継続色。Link A7はSilver / Grayが新たに登場。

因みに女性と写っているLinkの写真があるが、恐らく2016年のLink C8のため注意。

2016年モデル 展示会の様子(アキボウ・GIANT・シマノ) その2

まだ具体的な写真が出ていないため、変更点は不明だ。価格は税抜き46000円

https://ternbicycles.blogspot.jp/2017/05/2018LinkA7.html

折りたたみ自転車のLink N8とVerge D9/Verge N8シリーズも新色が登場した。カラーリングは一部は継続だが、一新している

https://ternbicycles.blogspot.jp/2017/04/Tern2018.html

また、非折りたたみ自転車のRoji Bikeシリーズも新色が登場。RipはSilk Polish、ClutchはLght BlueとPink、CrestはForest、Surgeは新色は後日公開とのことだ。

https://ternbicycles.blogspot.jp/2017/05/2018RojiBikes.html

キャノンデールらしさを融合したストリートクロスバイク Cannondale Bad Boy

日本では一般的にクロスバイクと言えば、700cのホイールを採用し、舗装路走行を中心に行うように設計された自転車だが、海外ではマウンテンバイクのようにサスペンションを搭載したモデルなど様々なモデルが存在する。

キャノンデールのクロスバイクにはQuickシリーズとBad Boyシリーズの2種類が存在する。Quickシリーズは、700Cホイールを採用した一般的なクロスバイクなのに対し、Bad Biyシリーズは片持ち式フロントフォークを採用し、マウンテンバイク風味を加えたストリートタイプのクロスバイクとなっている。今回、ワイズロード東大和でBad Boy 4に試乗してきた。

Bad boyの特徴はマウンテンバイクとストリートスタイルをかけ合わせたデザインだ。ややアップライトな車体に片持ち式フロントフォークはマウンテンバイクのデザインを意識している。一方、車体を立てかけて置いても傷つけにくいようにするためにフレームの一部(トップチューブ)にラバーが貼ってあったり、ダークなイメージを連想させるカラーリングはストリート系統の自転車だと物語っている。

フロントフォークはレフティのリジッドフォーク。キャノンデールは片持ち式フロントフォーク「Lefty」をブランドのアイデンティティとしており、Bad BoyシリーズにもLeftyを採用している。Bad BoyのLeftyフォークはサスペンション機構が無い。Bad Boyの上級モデルにはLEDライトが埋め込まれたモデルも存在する。

ブレーキはPromax製機械式ディスクブレーキを採用。タイヤはSchwalbe KOJAK 27.5×1.75と、流行の650B(27.5インチを採用している。)

マウンテンバイクスタイルで舗装路を速く走れるBad Boy

Cannondale Bad Boyは、GIANT Escape RXなど舗装路をスピードを出すクロスバイクとは違い、やや太めのタイヤで街中の段差を気にしないで走るクロスバイクだろう。

車輪径は700Cよりも小さく、26インチよりも大きい27.5インチを採用している。走りの感覚は26インチの細いスリックタイヤを履いたマウンテンバイクに近い。26インチのマウンテンバイクに細いスリックタイヤを履くと発進は軽いが、車輪径が小さくなり700Cと比較して速度が乗らない感覚がある。

Bad Boy 4の27.5×1.75は、感覚的には発進は700Cと比較してやや軽く、高速で走るには700Cよりはスピードは乗る感覚は少ないが、26インチのスリックタイヤよりはスピードが乗る感覚はある。個人的な意見として街乗りでも27.5インチは有効だと思う。ただ、27.5インチのタイヤやチューブを販売している所は少ない欠点がある。

ProMax製ブレーキはあまりいい印象が無かった。ブレーキレバーを握った感覚が少しグニュとしていて、ダイレクトな感覚が少なくブレーキの制動力自体もVブレーキ以下で、シマノ製のVブレーキ本体のほうが制動力は高いのではと思う。

走りの感覚は、オフロード用のマウンテンバイクというよりは、舗装路用のクロスバイクの感覚に近い。安価なマウンテンバイクにスリックタイヤを装着したモデルよりは車体は軽くスピードが出て、マウンテンバイクではなく舗装路用のクロスバイクだと実感する。

Bad Boyシリーズが合っている人は、マウンテンバイクスタイルで舗装路を快適に走りたい人だろう。マウンテンバイクのデザインはオートバイ的な雰囲気を持っていて、マウンテンバイクのスタイルが気に入って舗装路しか走らないがマウンテンバイクに乗りたい人にピッタリだ。

24インチ折りたたみ自転車 GIANT MR4が2017年モデルで販売終了 後継モデルは?

GIANTのベストセラー折りたたみ自転車「MR4」シリーズは、24インチという通常の小径車よりも大きい車輪を採用している。ドロップハンドルモデルのMR4 Rもラインナップされており、折りたたみロードバイクとして知られている自転車だ。そんなMR4だが2017年モデルで終了するとのことだ。

http://ameblo.jp/fortunebike/entry-12265681642.html

専用冶具、モールドの老朽化により2017年モデルでMR4シリーズの販売が終了するらしい。また、機能を維持するための補修用性能部品は5年間保有を行うとのことだ。

GIANT MR4の後継車は存在するか?

GIANTのスポーツタイプの小径車と言えばIDIOMがあるが、IDIOMは20インチで折りたたみ部分はハンドルステムしかなく、折りたたみ自転車ではない。

もし、GIANT MR4の後継車と言えるモデルがあるとするのなら、シルクのパーフェクトクイックとサイクルベースあさひのオフィスプレス・モバブルだと思う。

縦折れ式折りたたみ自転車「シルク パーフェクトクイック」と量産版の「CBA オフィスプレス MOVABLE」の違い

オフイスプレス・モバブルの折りたたみ方はMR4に似ているが、これは、MR4の設計者と同じ人が設計しているのもある。オフィスプレスモバブルとMR4の折りたたみ機構は、細かい部分が違っており、MR4では折り畳みを行う場合、奥行き方向にハンドルが出っ張るため、分割式ハンドルを採用しないと折り畳みサイズが大きくなる問題がある。

オフィスプレス・モバブルは折り畳みを行う時、ハンドルを横にすることで折り畳み時の出っ張りを少なくし、ハンドルの選択肢を増やすことに成功した。

また、MR4は折り畳み機構にマウンテンバイクみたいなサスペンションユニットが装着されているが、オフィスプレス・モバブルは折り畳み機構にエストラマーサスペンションを装着しシンプルにしている。

車輪径が700Cと大径車輪なのを除けば、オフィスプレス・モバブルはMR4の後継車と言えるだろう。因みに折り畳みサイズは、MR4は全長900mm・高さ940mmなのに対してオフィスプレスモバブルは全長1050mm・高さ950mmとのこと。車輪径を考えたら予想以上にオフィスプレス・モバブルが小さく折り畳めるように感じる。

オンロードとダートロードを両立したアップライトツーリングバイク Rivendell Joe Appaloosa

世界でもあまり見ない量産アップライトツーリングバイクを販売しているRivendell。Rivendellのアップライトツーリングバイクは、跨ぎやすいChevoitと、マウンテンバイクのような太いタイヤを装着するのが似合っているClem Smith Jrがある。

MTBタイプのアップライトツーリング自転車「Rivendell Clem Smith Jr」

気軽に楽しく乗れる「アップライト・スポーツバイク」とはどういう自転車?

Rivendellの代理店であるBlue Lugのサイトを見ると、新たにJoe Appaloosaというアップライトツーリングバイクが登場したようだ。

https://bluelug.com/contents/rivendell/joe-appaloosa.php

Joe Appaloosaの紹介を見ると、ドロップハンドルが装着できるロードツーリングモデルのSam Hillborne、タフなイメージがあるHunqapillarの要素をそれぞれ受け継ぎ、その間を埋めるアップライトなロードツーリングバイクとのこと。Sam HillborneやHunqapillarよりもアップハンドルに適正化したフレームとなっているようだ。

Joe Appaloosaがロードツーリングバイクを売りにしているが、実は太いタイヤを履くことができる。50mm幅(約2インチ)のタイヤを装着しても泥除けが装着できる。因みに泥除けなしだと最大55mmまで対応しているようだ。Joe Appaloosaの紹介サイトでは

全体を見渡した時の印象、フレーム後ろ半分が長く伸びた姿はClem(Clem Smith Jr)の様なゆったりとした乗り味、安定感を連想させますが実際にはかなりSam(Sam Hillborne)寄り。ロードバイク程ではありませんが純粋に「スピードの出せるバイク」だと感じます。

と書いてあるため、Rivendellの他のアップライトツーリングバイクとは違うようだ。どんな走りなのか気になる所だ。

大型ボルトクリッパーの刃を破壊する自転車用U字ロック クリプトナイト・エボリューションミニ

自転車に限らず様々な物の盗難防止対策と言えば鍵が挙げられる。自転車用の鍵には様々な物があるが、一番気になるのは破壊されにくい事だと思う。

自転車用の鍵には軽量な物から頑丈で重い物まで様々な物が存在する。一般的に安価な自転車用の鍵は、ボルトクリッパなどの切断工具で直ぐに切断されてしまうとのことだ。

高価な自転車や、愛着がある自転車を街乗りなどの普段使いやツーリングをしたい場合、頑丈な鍵を購入する必要がある。世の中には頑丈さを売りにしている自転車用の鍵が様々あるが、今回はクリプトナイト・エボリューションミニという自転車用鍵に注目してみた。

Bicycle Security Labというサイトでは様々な自転車用の鍵を購入して実際に鍵を破壊し、格付けを行っている。

http://www.bicycle-security-lab.com

Bicycle Security Labでは、クリプトナイト・エボリューションミニ7の格付けをしている。

内容を見てみると、自転車に鍵を装着した状態で大型ボルトクリッパーを使用した所、腕の力では歯型を付けるだけで壊れなかったとのこと。その後、ボルトクリッパーを縦にして体重をかけ、ジャンプして何度かチャレンジしたらなんと刃が潰れてしまったようだ。因みに他の自転車用鍵の評価を見ると、殆どの鍵は大型ボルトクリッパーで簡単に破壊されているため、いかにクリプトナイト・エボリューションミニ7が強いのかがわかる。

恐らく自転車用鍵ではトップクラスの頑丈さを持つクリプトナイト・エボリューションミニ7。個人的に気になるのは正規代理店がどこの会社なのかということ。岡田商事という会社はクリプトナイトを取り扱っているが、岡田商事はオートバイ用品などを扱っている会社のため自転車用のクリプトナイト・エボリューションミニ7はWebサイトには載っていない。もし自分がクリプトナイト・エボリューションミニ7を買う場合、スペアキーの問題があるため正規代理店を通して購入したいが、正規代理店がどこにあるかがわからないのは駄目だと思う。

SURLYのCross-check、Long Haul Trucker、 Pacerの違いを解説

SURLYのCross Check、Long Haul Trucker、Pacerはドロップハンドルのツーリング自転車だが、ジャンルが違う自転車として知られている。

しかしスポーツ自転車に興味がない普通の人が見る限りでは、Cross check 、Pacer、Long Haul Truckerは同じ自転車に見えると思う。

今回はSURLYのCross Check、Long Haul Trucker、Pacerの違いについて解説してみた。

SURLY公式によるCross Check、Long Haul Trucker、Pacerの違い

SURLY公式サイトでは、Cros Check、Pacer、Long Haul Truckerは、このような解説が書いてある。

Cross-check、Long Haul Trucker、 Pacerのどれを買うのが良いんだ?
次のように考えてみよう:Pacerは、クラブライダー、バックパック・コミューター、砂利道レーサー向け。Pacerは他のバイクと比べてラックとか、バッグなどを取り付けるための直付け小物があんまりないし、ジオメトリーが重い荷物運搬ツーリング向けに設計されてない。従って、軽荷物を運搬して長距離を走る場合は操作しやすいけど、より重い荷物はハンドリングの妨げとなり、かかとが後側のかごに当たる可能性が高くなる。

Cross Checkは軽量用荷物でツーリングする人、かご付きコミューター向きで、どの設定にも順応性が高い商品。ツーリングと「ロード」のジオメトリーの中間だな。

Long Haul Truckerはクロスカントリーツーリング。台所の流し台を運搬できるほど、重い荷物を運搬するコミューターに向いている。何から何までいろいろなものが付いている。低いBB や長いステイはラックやバッグに最適である一方、プロ向けのオフロードには不向き。

もちろん、共通する機能は盛り沢山。例えば、どれも優れたコミューター用自転車であること。違いは、それぞれの自転車に得意分野があるだけのことかな。

http://ja.surlybikes.com/info_hole

一般的にPacerはロードバイク寄りで舗装路重視、Cross Checkはシクロクロスやグラベルロードのように砂利道もややスポーティに走れるオールマイティなスポーツモデル。Long Haul Truckerは、長距離ツーリング用の扱いとなっている。

SURLYは各自転車フレームに取扱説明書があり、ASTM規格も書いてある。

世界最大規模の標準化団体ASTM規格が定義する自転車のジャンル分けをまとめてみた

説明書ではPacerとCross Chrckは舗装路から公道でよくある砂利道を走ることができるコンディション2となっている。

ロードバイクのPacerでも、砂利道ぐらいは走れるようになっているのは、競技用ロードバイクとは違い、荷物も積める公道用ロードバイクというのもあるだろう。

Long Haul Truckerは荒れた未舗装路を走る、小さな障害物を乗り超えるなど、マウンテンバイク的な使い方ができるコンディション3となっている。Long Haul  TrukerはPacerやCrosscheckよりもハードに使う事を想定しているみたいだ

超小径折りたたみ自転車 DAHON DOVEとPacific Carry-meを比較する

折りたたみ自転車の中でも徒歩代わりに使うのを想定した超小径折りたたみ自転車で有名なモデルと言えば、Pacific Carry-meだろう。

非常に小さい折りたたみ自転車のCarry meだが、南風自転車店のブログでは。Dahon Doveと比較している記事を発見した。

http://oritatame.exblog.jp/26517225/

Mユーザーが見たDoveに関してご意見を伺ってみました。面白かったのが
Doveは、きちんと自転車ですね
だったんですねぇ。8インチと考えた場合、キャリーミーは驚異的に走る車両(私も旭川まで行ったことがあります)なんですが、、自転車として合理的に考えたら、、そりゃ14インチで高剛性のフレームの方がいい、、当然といえば当然です。で、、大事なのは、ここから先、どう評価するか、、は個人の自由、という事ですね。

Carry meユーザーがDoveに乗るとDoveはきちんとした自転車だと感じるとのこと。自分もDoveとCarry meの両方に乗ったことがあるが、Doveが超小径折りたたみ自転車なのに対して、Carry meはママチャリ並に楽にスピードが出せるキックボードと感じた。

Carry meがDoveよりも性能が低いのは車体を見るだけでもわかる。超小径タイヤは路面のざらつきが明確にわかり、普通の自転車みたいに扱うと段差が非常危なく感じる8インチから、14インチのDAHON DOVEだと安定感は大きく上がるだろう。また、大抵の折りたたみ自転車は、各部を太くして剛性を上げているが、Carry meは全体的に華奢な作りに見える。もっともこれらの10インチ以下の超小径折りたたみ自転車では、華奢な作りなのが殆ど。

Pacific Carry-meで剛性が不足していると思った部分は、シートチューブの折り畳み機構付近。サドルを握って左右に揺らすと目で見えるほどしなっているのがわかるレベルの剛性だった。ただ、Carry meは他の8~10インチクラスの超小径折りたたみ自転車と比較して、折りたたみ部分が少なく、剛性が高いという意見が多い。

普通に乗るのならあらゆるぶぶんでDAHON DOVEのほうが良いが、Carry-meは折り畳み自転車の中ではDAHON DOVEとは比べ物にならないほど小さく折り畳むことが出来る

Carry meは折り畳み時の専有面積が非常に小さく邪魔にならない。DAHON DOVEも折りたたみ時の専有面積は小さいが、Carry meの折りたたみ時の専有面積には敵わない。

Carry meとDahon Doveを選ぶ時一番気にする所は、やはり折りたたみ時の専有面積だろう。走行性能ではCarry meとDahon Doveを比較するとDahon Doveのほうが安定感が高く走りやすく、Carry meを買う理由が殆ど無いからだ。

超小径折りたたみ自転車「Carry-me」まとめ 特徴等を解説

14インチ折りたたみ自転車 RENAULT ULTRA LIGHT7とDAHON DOVEを比較する

ベルトドライブまで選べる多目的に遊べる自転車 SOMA Wolverine

競技用自転車はその競技のために最適化された設計となっている。ブームになっているロードバイクもロードレース競技のために最適化されている自転車なのが基本だ。

趣味の自転車イコール競技用自転車がメインになりつつあるが、一部の会社は競技用ではない自転車やフレームを販売している。

有名なブランドといえば恐らくSURLYだろう。競技用自転車やフレームをラインナップしていないSURLYはヒットし、SURLYの追従者も存在する。

SURLYの自転車の中で汎用性が有り遊べる自転車と言えばクロスチェックだろう。45ミリタイヤを履くことができ、マウンテンバイク用ハブ、ロードバイク用ハブの両方のハブを装着できるなどの汎用性の高さは、色々と遊べる自転車として知られ多くの人に愛用されている。

個人的に汎用性が高く一番遊べる自転車はSURLYのクロスチェックだと思ったが、クロスチェックを越える遊べる自転車を見つけた。

Wolverine (v.4.0) Type-B (Adventure/Monstercross)

それはSOMAのウルヴァリン。フレームのパイプはタンゲプレステージという有名なパイプを使用していて、45ミリクラスのタイヤを装着してもOKなクリアランスを採用している。

ウルヴァリンで一番注目する部分は色々なドライブトレインに対応していることだろう。通常の外装変速機、シングルスピード、内装変速機に対応し、一般的なチェーンドライブだけでなくベルトドライブも装着できるとのこと。

ベルトドライブを入れるためには、シートステーの上下にT型のブロックが入り、ブロックを外せばその部分からフレームを曲げることなくベルトを装着できるとのこと。

ベルトドライブも付けられる、シクロクロスタイプのフレームが10万円を切る価格なので、もっと知られても良いと思うが、Soma自体かあまりないのもあると思う。

http://blog.livedoor.jp/simizucycle/archives/51460658.html

http://sputnikcycle.jugem.jp/?eid=684

頭の締付けが少なくコンパクトになるヘルメット カレラフォルダブルヘルメット

はままつペダルでYPJ-Cを借りた時ヘルメットも借りたが、ヘルメットを見て驚いた。通常、このようなレンタサイクルで借りることができるヘルメットはエントリーモデル用の6000円クラスの安価なヘルメットだが、はままつペダルで借りたヘルメットはなんとカレラのフォルダブルヘルメットだった。カレラのフォルダブルヘルメットはサイクルモードでよく見ていて興味があったが、長時間使うことができたので評価してみたい。

カレラ・フォルダブルヘルメットの利点は折り畳みと締め付けの少なさ


カレラ・フォルダブルヘルメットの利点は折りたたんで小さくなることだろう。フォルダブルヘルメットは折りたたむと3分の2のサイズになる。数字だけを見ると僅か3分の2にしかならないと思うかもしれないが、大きな効果がある。

自転車から離れて自転車用ヘルメットを持つ時、大体自転車用ヘルメットは肩ベルトにかけることが多いが、肩ベルトにかけると歩いた時に意外と邪魔になる。カレラ・フォルダブルヘルメットは折りたためるので肩ベルトにかけても邪魔になりにくく、比較的容易にリュックサックに入れることも出来る。

また、折り畳み可能の設計の副次的効果としてヘルメット特有の締付けが少ないが挙げられる。フォルダブルヘルメットは、バンドタイプの折り畳み機構のため左右に締め付ける感覚が少ない。一般的な自転車用ヘルメットみたいに一体構造ではなく左右に動くのもあるだろう。

カレラ・フォルダブルヘルメットの欠点は、自転車競技で使用するために必要なJCFの認定が無いことだが、フォルダブルヘルメットは街乗り用のヘルメットなのであまり問題にはならないだろう。因みにフォルダブルヘルメットはCE規格を採用していて自転車用ヘルメットの要件に当てはまっているようだ。

カレラ・フォルダブルヘルメットは従来のスポーツサイクル用ヘルメットとも、ストリートスタイルのヘルメットとも取れない独特な形をしていて好き嫌いはあると思うが、コンパクトになるのと左右の締め付けが少ないのは大きな利点だろう。少なくとも言えるのは自分ならカスクを使用するのなら、フォルダブルヘルメットを使うだろう。

頭を簡易的に保護する簡易ヘルメット「カスク」まとめ

 

世界最大規模の標準化団体ASTM規格が定義する自転車のジャンル分けをまとめてみた

近年の自転車のジャンルは非常に複雑になっていて、どの自転車を買えばいいかわかりにくい状況となっている。また自転車ブームによりロードバイクでも無理やり砂利道を走ったり、重い荷物を積むなど、設計者の意図から外れた使い方を推奨するメディアも存在する。

競技用ロードバイクで林道走行(グラベルライド)を進めていいのか?

自転車のジャンル分けで一番分かりやすいと思ったのが、世界最大規模の標準化団体ASTM規格が定義するUSE CONDITIONSだ。USE CONDITIONSではConditions1~5まで分けていて、使用条件を解説している。これはユーザーに意図する使用条件を超えて使わないようにするためもあるが、その自転車の使用条件やジャンルがわかる副次的効果もある。自分が知る限りではTREKのbike-manual.com、Canyonの取扱説明書、SURLY、All-Cityのフレーム説明書にASTMのUSE CONDITIONSが使用されている。そこで今回はUSE CONDITIONS1~5について解説していきたいと思う。

CONDITION1:舗装路を走るための自転車

Condition1は舗装路を走るために設計され、車輪が常に路面と設置している状態にある。Canyonではロードバイク、タイムトライアルバイク、シクロクロス(個人的にはコンディション2が正しいのではないかと思う)が当てはまるとのこと。TREKでは25ミリ以下のタイヤを装着したロードバイクやトライアスロンバイク、ツーリングバイク、ビーチクルーザーが入るようだ。一般的にCondition1は砂利道やキャリアを装着して走るのは想定されていないモデルが殆どだ。

CONDITION2:舗装路+綺麗な砂利道を走るための自転車

舗装された道路に加え、綺麗な砂利道を走るために設計された自転車はCondition2に分けられるようだ。Condition1では想定されていないジャンプも15cmまでは対応している物が多い。Canyonでは公道用自転車でアーバンバイクやトレッキングバイクが該当するとのこと。TREKはフィットネスバイク、DSシリーズ、低価格のエントリーモデル用マウンテンバイク(820や3000シリーズなどのレクリエーションMTB)シクロクロス車が該当。SURLYでは同じCondition2相当のモデルでも車種によってはジャンプも30cmまでは想定した設計の自転車も存在するため、注釈は見たほうが良いだろう。

CONDITION3:荒れた未舗装路や小さな障害物乗り超えて走るための自転車

Condition3は、1・2に加えて荒れた未舗装路を走る、小さな障害物を乗り超える、散発的なジャンプを行うことができる、いわゆるマウンテンバイク的な使い方を行うためのジャンルだろう。想定されるジャンプは最高60cmが使用想定範囲となっている。CanyonではハードテールMTBやサスペンションストロークが短いフルサスペンションマウンテンバイクが該当し、TREKはクロスカントリーマウンテンバイクが該当するとのことだ。

CONDITION4:非常に荒れた未舗装路を高速走行で走る自転車

Condition4は、Condition3よりも荒れた未舗装路やテクニカルなコースを走り軽いジャンプを頻繁に行っても問題がないジャンルの自転車。クロスカントリーマウンテンバイクよりもハードに走ることが出来るオールマウンテンバイクが該当する。想定されるジャンプは最高120cmが使用想定範囲とのことだが、頻繁にダウンヒルコースなどを走るのは想定されていないとのこと。因みにあまり知られていないがSURLYのシングルスピードマウンテンバイク「1×1」もCondition4に該当する。

CONDITION5:ダウンヒルやジャンプを行うための自転車

Condition5は非常に難易度が高いダウンヒルコースやダートジャンプ等のエクストリームライドを行うための自転車となっている。一番ハードに使われるジャンルの自転車のため、説明書ではフルフェイスヘルメットや特殊プロテクターの装着を推奨している。

今まで見た中で、自転車のジャンル分けが一番分かりやすいと思ったのが、ASTM規格が定義する自転車のジャンル分けだ。日本では知られていないジャンル分けだが日本でも普及するのを期待したい。

(参考サイト)

http://ja.surlybikes.com/info_hole/instructions

https://www.canyon.com/ja/service/downloads/

http://www.bike-manual.com/brands/trek/om/kids/use_conditions.htm

エントリーロードバイクとクロスバイクは何処が違うか GIANT Escape RX/GIANT DEFY・CONTENDを比較する

スポーツサイクル趣味を始めるとき、ロードバイクとクロスバイクのどちらを選べば良いのか迷うのが多いと思う。

初めてスポーツサイクルを始める時、できるだけ汎用性があるモデルを買ったほうがいい。どのような方向に進むかわからないため、下手に競技用自転車を買うと合わなくてすぐ辞めてしまう場合があるからだ。

比較的手頃な価格で買えるエントリー向けの流行のスポーツサイクルといえば、ロードバイクとクロスバイクだろう。比較的安価なエントリーロードバイクとクロスバイクの価格は同じ物が多く、スポーツサイクルを選ぶときはどちらを選ぶか迷うだろう。

そこで、今回はGIANTのエントリーロードバイクのDEFY4、CONTENDとクロスバイクのGIANT ESCAPE RXを比較してみた。DEFY4は静岡のサイクルスポーツセンターの5キロサーキットコースで試乗した。

フレームよりも部品の差が大きいDEFY4とESCAPE RX

DEFY4に乗り、サイクルスポーツセンターの5キロコースを走ったときの感覚は、細いタイヤを履いたEscape RXのように、ロードバイクの軽快な走行感覚があった。レースのように限界まで走るのならまだしも、ESCAPE RX3とDEFY4は、ポジションとタイヤとギア比、ハンドルの差のほうが大きく、フレームの差はあまり関係ないのではないのかと思った。

Escape RXとDEFYのフレームの差

Escape RXとDEFY4の大きな違いはフレームの設計。DEFY4はエンデュランス用という長距離走行を重視した設計で通常の競技用ロードバイクよりも前傾姿勢が緩いが、それでもハンドルよりもサドルが高い前傾姿勢となる。一方Escape RXはハンドル位置が比較的高く、基本的にはサドルとハンドルの位置が水平となり、一般的なロードバイクよりも比較的楽な乗車姿勢となる。

前傾姿勢が強いほど、空気抵抗が減るため高速走行では有利だが、前方視界の不良による事故の危険と、体が疲れやすくなる。

また、DEFY4はドロップハンドル専用の設計のため、GIZAプロムナードハンドルローライズなどのバックスイープがあるハンドルの装着は想定されていない。

DEFY4とEscaoe RXは両方共泥除けと荷台の装着が可能だが、車体のクリアランスがEscape RXのほうが大きい。そのためEscape RXのほうが太いタイヤをはいても泥除けを装着することができるだろう。

タイヤの違い

一般的にはDEFYのようなロードバイクのほうがタイヤが細い。DEFYの25ミリとEscape RXの28ミリでは大きく違う。25ミリはロードバイクみたいな軽快感はあり、28ミリは25ミリと比べると軽快感よりも安定感が高い。自分はEscape RX4にグラベルキング28c、ESCAPE RX3にグラベルキング25cを装着しているが25cのほうが軽快に走ることができるが乗り心地は硬く、25cと28cを使い分けている。

ギア比の違い

DEFY4は前二段、後ろ八段なのに対して、ESCAPE RX2以降は前三段、後ろ八から九段。ここで重要なのはギアの段数ではなくギア比。前のクランクのギアが大きいほど重いギアとなり、後ろのスプロケットが大きいほど軽いギアとなる。

ここで重要となるのはギアの枚数ではなくギア比。Escape RX2,3,4は、前ギアが三枚で小さいギアがあるため、長い上り坂でものんびり走ることができる。DEFYは標準装備のギア比では初心者には市街地のストップアンドゴーやきつい上り坂には向かず、常にスピードを出すためのギア比となっている。

ブレーキレバーの違い

DEFYはキャリパーブレーキを採用し、ESCAPE RXはVブレーキを採用している。キャリパーブレーキはドロップハンドルの自転車に多く採用されており、Vブレーキよりも制動力は低い。Vブレーキはキャリパーブレーキよりも制動力は高いが、ブレーキレバーの種類がフラットハンドル用しかない問題がある。

ハンドルの違い

ロードバイクのDEFYはドロップハンドルを装着しているのに対して、クロスバイクのEscape RXはフラットハンドルを装着している。

クロスバイクで長距離を走る場合一番ネックとなるのがフラットハンドルだ。手首を捻るようなフラットハンドルは長距離を走るのには向かない。某Y氏のESCAPE RXWや自分のEscape RX3や4は手首を捻らないハンドルを採用している。

クロスバイクで厄介なのは、クロスバイクに多く採用されているVブレーキでは一般的なドロップハンドル用のブレーキレバーが使えないこと。ロードバイク用のブレーキレバーが使えると幅広いハンドル選びができるからだ。

クロスバイクよりも発展性があるフラットバーグラベルロード GT GRADE FB COMP

ロードバイクのDEFYの場合最初からドロップハンドルが装着されている。ドロップハンドルは、通常のブレーキレバーと比べると、てこの原理の関係上フラットハンドルよりもブレーキが効きにくい。そのため街乗りには向かないブレーキレバーだ。もし、ロードバイクで街乗りするのなら補助ブレーキレバーを装着するのを薦める。

ライバル車の存在の違い

ロードバイクのDEFY4はメリダやブリヂストングリーンレーベルなどの数多くのライバル車がある。ライバル車があるということは、選ぶ楽しみや販売店の縛りが少なくなるということでもある。

一方、ESCAPE RXのようにロードバイクに近いくらいクロスバイクを探すのは少なく、フツーにロードバイクを買ったほうがいい場合もある。

ライバルが少ないのは、ESCAPE RXのようにクロスバイクにスピードを求めるユーザーが少ないのだろう。世界的に見てもEscapeシリーズのようなクロスバイクのほうが少数派でさらにロードバイクのような走りを求める人が少ない。アメリカやヨーロッパ市場には既にEscape RX/Rはなく、台湾も消え、残っているのは中国のみ。ちなみに中国では日本には装着されていないディスクブレーキが付いている。

http://www.giant.com.cn/front/getbikemodel?productId=158

http://www.giant.com.cn/front/getbikemodel?productId=127

スポーツサイクル初心者が買うなら汎用性が高い物を選ぶのが良い理由

GIANT DEFY4かGIANT ESCAPE RXを選ぶしかないのなら、公道走行のみなら自分はESCAPE RXを選び、レースなどをやりたいのならDEFY4を選ぶだろう。

ツーリングなどの公道走行を行う場合、Escape RXを選ぶのはEscape RXのほうが汎用性が高いからだ。Escape RXのほうがギア比は低めで泥除けや荷台がつき、乗車姿勢も比較的アップライトなど、スピードよりも日常やツーリングでの快適性を重視していて、セカンドバイクになっても比較的潰しがきく。

ロードバイクは割り切った使い方をするのならベストだが、割り切らない使い方をする公道走行やツーリングでは不向きな部分が多い。ロードバイクを買う場合は潰しが効かないのを考えて買ったほうがいいだろう。

GIANT CONTENDとEscape RXの違い

2017年のGIANTのエントリーロードバイクはDEFYからCONTENDに名前が変わった。大きな変更はDEFYよりも前傾姿勢になり、良くも悪くもロードバイクのキャラクターを打ち出したことだろう。そのためEscape Rxに乗るかContendに乗るかの自転車の選び方が明確になった。基本的にGIANT Contendはロードバイクに乗る明確な理由がある人が選ぶ自転車であり、汎用性を求めたりする人はESCAPE RXを選んだほうがいいだろう。

 

簡単に色付きスポークにすることができるアクセサリー「スポークスキン/スポークラップ」

自転車を横から見た時、目につく部品の1つと言えばホイールだろう。自転車をカスタマイズする時、ホイールをドレスアップにする方法があり、一般的にはカラフルなリムやスポークにするのが多いが、問題はお金がかかることだろう。

http://blog.cb-asahi.jp/121/2009/04/post-428.html

オートバイでは、安価にホイールをドレスアップする方法の1つにスポークスキン/スポークラップという物を装着する方法があるようだ。簡単に言うと切れ目が入ったパイプをスポークにかぶせるという簡単な方法だ。

http://ameblo.jp/ore-wr/entry-11824855976.html

このスポークスキン、オートバイ用品で売られていて自転車で使う人はあまりいないようだ。自転車に似たような物で見つけたのは、ホンダの2サイクルモペッド「ピープル」にスポークスキンを採用している写真ぐらいだった。

出典:【スポーク】送料無料【Aebsエービス】 スポークラップ【パープル】スポークスキン カラースポーク【SR400 DS400 セロー250 WR250X XT250X トリッカーYZ250 TW FTR CRF250 CB223S グラストラッカー RM-Z DR-Z Dトラッカー KLX250 W600 エストレア】あす楽

写真のピープルでは、白とピンクのスポークラップを使ってポップに仕上げているらしいが、車輪が大きいため目立ちすぎている印象がある。センスよく仕上げるには、頭を使わないといけないが、簡単にホイールをカラフルにしたい人にはお薦めだと思う。

サイクルベースあさひ限定モデルのTern Link B7の特徴を比較・解説する

サイクルベースあさひは、自社ブランドのプライベートブランド自転車以外に、サイクルベースあさひ限定のモデルを販売している事がある。

Ternで一番安い折りたたみ自転車のLink B7は多くの店舗で売られている通常版とサイクルベースあさひ限定のあさひ限定版の二種類がある。今回は通常版とあさひ限定版のTern link B7の違いを解説したい。

カラーリングの違い

通常版のLink B7はブラック、ガンメタリック、レッド、ブルーの四色となっている。サイクルベースあさひ限定のLink B7はマットブラックとマットグレーの二色となっている。

泥除けの有無

通常版のLink B7では泥除けが標準で装備されているのに対して、サイクルベースあさひ限定のTern Link B7は泥除けが装備されていない。泥除けは後から購入すると物にもよるが4000円以上する。泥除けを外すのは簡単なコスト削減の一つだが、人間や自転車に汚れが付き、自転車の部品の摩耗が早くなる欠点がある。Link B7のような日常利用をメインに行う折りたたみ自転車で輪行を行う時に部品の脱着を行わない折りたたみ自転車なら、泥除けはあったほうが便利だろう。

泥除けとマッドフラップは汚れを人間だけでなく自転車も守ってくれる理由

通常版のLink B7とサイクルベースあさひ限定のLink B7なら、価格と泥除け、カラーリングの違いだけのように見えるため、好きな物を選べば良いと思う。

因みにLinkシリーズの違いについてはコチラで解説しています。

2017年モデル編Tern Link B7・Link C8・Link N8の大きな違い