デイリーアーカイブ Sep 18, 2025

街乗り向けの小径電動アシスト自転車「VOTANI H3・Q3」レビュー 違いや利点、欠点を紹介

日本の電動アシスト自転車は、ブリヂストン、パナソニック、ヤマハ発動機の3強で争っている状況だ。この3強に食い込もうと様々な会社が電動アシスト自転車に参入している。低価格帯に関しては様々な無名ブランドが登場しているが、すでにパナソニックやブリヂストンから8万円台の電動アシスト自転車が存在しているため、参入は厳しい。そのため、一部ブランドは、デザインを重視した街乗り用電動アシスト自転車を作ることで、市場に食い込もうとしている。 https://youtu.be/R_EwfY8UO8c その1つが、今回レビューを行うのはVOTANI H3、Q3。VOTANIは日本市場では台湾のE-Bikeブランド「BESV」のサブブランドとして登場。BESVのE-Bikeよりも安価で街乗り向けの20インチ電動アシスト自転車となる。車体価格はいずれも14万5200円(税込、以下同)。 VOTANI H3・Q3の車体をチェック VOTANI H3、Q3は街乗り向け電動アシスト自転車というコンセプトは共通で、内装3段変速機、ホイール、モーター、バッテリー、フロントライト、チェーンケースなどは共通の部品を採用している。前荷台、後ろ荷台はオプションで両方とも装着可能。 VOTANI H3は男性向けで直線的なスポーティなデザインのアルミフレームを採用した。H3の特徴なのがセンターバスケット。一般的なカゴよりも細長いため、大きな荷物を積むことはできないが、ワイヤーロックやペットボトル飲料などを気軽に入れることができるので便利だ。ブレーキは、シンプルな設計でクロスバイクにも使われている前後Vブレーキ。 VOTANI Q3は、H3とは対称的に女性向けの街乗り用電動アシスト自転車。H3のようなセンターバスケットは無いが、女性でもまたぎやすい形状を採用したアルミフレームを採用した。また、Q3だけの装備として、リング錠も装備している。ブレーキは前Vブレーキで、後ろはローラーブレーキ。 メーターはハンドル左に装着するシンプルなタイプ。電池残量はLEDランプで点灯する仕様だ。 VOTANI H3・Q3のデザインが、国産のママチャリタイプの電動アシスト自転車と比較してスッキリとしたデザインになっている理由の1つが、バッテリーを露出させないのもある。バッテリーを取り外すときはフタを開けて、上から抜き取る方法を採用。バッテリーを外す際、サドルの位置が非常に低くて大きいサドルだとフタが開かない欠点がある。バッテリーは252Whで、街乗りなら必要十分の容量だろう。また、バッテリーはBESV CF1 LENA、BESV JF1、JR1、JG1と同形状だ。 VOTANI H3・Q3の走りはどんな感じ? VOTANI H3・Q3に搭載されているモーターは、前輪に装着されたフロントインホイールモーターとなる。モーター音は静かにウイーンと音が発生し、引っ張られる感覚に近いアシストだ。アシストの反応性(レスポンス)は、リアインホイールモーターのBESV PSA1(記事)や、ヤマハ発動機の電動アシスト自転車「PAS」のスマートパワーアシスト(記事)搭載車(PAS CITY-X)と比較するともっさりとしている。 また、発進時の力強さは、PAS CITY-Xのほうが力強い。これはPAS CITY-Xに搭載されているモーターのトルクが強く(推定100Nm)、チェーンにモーターパワーを伝えるため、パワフルなアシストを実現したのもある。 もちろんVOTANI H3・Q3にも利点はある。それは、一般的なママチャリタイプと比較した場合、適応身長の幅が広いこと。 VOTANI H3の適応身長は149センチメートルで、VOTANI Q3の適応身長は144センチメートル。一般的なママチャリタイプの電動アシスト自転車は、小柄な人に合わせた設計のため、身長180センチメートルぐらいの人が乗ると、両足が地面にベタつく状態で漕ぎにくいという問題がある。しかし、VOTANI H3・Q3は標準装備されているシートポストが長く、身長180センチメートルを超える筆者でも、両足つま先立ちで乗れる。身長の範囲が広い家族共用で乗れる街乗り用電動アシスト自転車というのは非常に貴重だ。さらに、ハンドル周辺はスポーツ自転車用のパーツが使用できるため、ハンドルステムを交換すれば、好みのポジションに変更可能だ。 また、このタイプの電動アシスト自転車では珍しくフロントサスペンションを採用している。サスペンションは、硬めのバネを搭載した安価なモノだが、段差の通過では衝撃を吸収してくれる VOTANI H3・Q3が合っている人は?、どのモデルを購入すれば良いか? VOTANI H3・Q3が合っている人は、VOTANIのデザインが気に入った人、適応身長の幅の広さが気に入った人だろう。特に、後者の適応身長の幅の広さに関しては非常に貴重だ。日本のママチャリタイプの電動アシスト自転車では非常に難しく、身長180センチメートルを超える筆者でも、両足つま先立ちで、違和感なく乗れる10万円台前半の街乗り用電動アシスト自転車はこれぐらいだろう。やや、もっさりとしたアシストはヤマハ・PAS スマートパワーアシスト搭載車と比較すると見劣りするが、デザインと適応身長の広さが気に入ったら、選択肢に加えて良いと思う。 VOTANI H3とQ3を購入する際、どのモデルを購入すれば良いか気になる人もいるだろう。大きな違いは、H3はセンターバスケットを装着しており、適応身長は高め。Q3はまたぎやすいフレームに、リング錠、オプションで両立スタンドを装着できる。乗車姿勢に関しては、標準装備の場合、H3よりもQ3のほうが起き上がった乗車姿勢となる。 H3は、センターバスケットを有効活用したい、Q3よりもちょっとスポーティなデザインなのが気に入った人向け。Q3は、またぎやすいフレームなのでスカートを履く女性、リング錠が標準装備されているので、街乗りの利便性を重視したい人に向いているだろう。 VOTANI H3のスペック   フレーム:アルミフレーム(センターバスケット搭載) フロントフォーク:50mmトラベル 重量:19.7kg ブレーキ:機械式ディスクブレーキ ギア(前):- ギア(後):内装3段変速 フロントホイール:20インチ インホイールモーター リアホイール:20インチ タイヤ:20×1.95 ドライブユニット:インホイールモーター アシスト方式:フロントインホイールモーター バッテリー:36V 7Ah 252Wh 充電時間:約3.5時間 アシストモード:最大3段階+オートアシストモード 航続距離:80/60/45km 標準パーツ:前後フェンダー、フロントライト、センターバスケット、キックスタンド VOTANI Q3のスペック フレーム:アルミフレーム フロントフォーク:サスペンションフォーク 重量:20.4kg ...

THULEから自動車用ルーフテント「Tepui Foothill」登場 自転車やカヌーなどを同時に積めるルーフテント

阿部商会は8月6日、THULE(スーリー)のルーフトップテント「Thule Tepui Foothill(スーリーテプイ フットヒル)」を発表。9月に発売する。 Thule Tepui Foothill(スーリーテプイ フットヒル)は、自動車の屋根にテントを張るルーフテント。屋根の上にテントを張ることで、車中泊が難しいオフロードカーやセダンなどのクルマでもキャンプが可能なのが売りだ。 Thule Tepui Foothillは、収容人数2名のルーフテントながら、自転車やカヌーなどを積むことができる所だろう。使用時の寸法は213×119×102センチメートルで室内面積/室内高は211×119センチメートル/97センチメートル。室内高は低いため立つことはできない。収納時の寸法は211×61×24センチメートル。 最大荷重(静荷重)は181キログラム。バー取付前後幅 最低値は61センチメートル。本体価格は、37万4000円(税込)。 関連リンク THULE Webサイト: https://abeshokai.jp/thule/

超小径折り畳み自転車 DAHON K3 リアホイール点検とパーツ無償アップデートのお知らせ

アキボウは8月4日、DAHONの折り畳み自転車「K3」のリアホイール点検、パーツ無償アップデートを発表した。 K3は14インチホイールを採用した超小径折り畳み自転車。14インチながら外装3段変速を採用し、コンパクトに折りたたむことができ、ポタリングも楽しめる折り畳み自転車として知られている。 今回、DAHON K3の全てのユーザーを対象に「リアホイールの点検とパーツ無償アップデート」を行う。K3 は 14インチの極小径ホイールのため、他ホイール径モデルと比べ走行時の回転数が2倍以上になり、不具合発生の要因の1つである、グリスの枯渇やホイール部品の消耗などが通常よりも早く発生する特性がある。そのため、K3は定期的なグリスアップやメンテナンス実施を推奨している。 点検実施内容は、リアホイール フリーボディー内部のグリスアップとスプリング交換。フリーホイール内部にグリスアップを行うと共に内部パーツのスプリングを新しいものに交換する。また、スプリングも交換する事で今後のメンテナンス頻度が大幅に抑えられるとのこと。スプリングの交換を行うと、ラチェット音が多少大きくなる場合がございますが、走行の支障は無いと謳っている。 フリーボディー内部のグリスアップとスプリング交換作業の工賃は無償だが、その他の点検修理等が必要となった場合は、点検される DAHON 正規販売代理店と相談の上、実施を推奨している。 関連リンク DAHON:https://www.dahon.jp/