デイリーアーカイブ Jul 26, 2025
KiLEY、レトロデザインの新作ベル『Kicca Bell』と『Showa Bell』を発売
台湾発の自転車アクセサリーブランド「KiLEY(キーレイ)」は、クラシックなデザインが特徴の新作自転車ベル「Kicca Bell(キッカベル)」と「Showa Bell(ショーワベル)」を発表し、一般販売を開始した。これらの新製品は、KiLEYオフィシャルショップをはじめ、日本全国の230店舗以上の正規販売店で購入可能だ。
Kicca Bellは、日本の伝統的な菊の花をモチーフにしたデザインが特徴で、皇室で採用されている菊花紋章に着想を得ている。その花言葉である「高貴」「高尚」「高潔」を象徴するこのベルは、フレームに取り付けることで自転車にエレガントな印象を与える。素材には真鍮を使用しており、真鍮特有の柔らかで優雅な音色が特徴。ベルの音が周囲に心地よく響き渡り、耳障りな音を避ける設計がされている。また、真鍮は経年変化を楽しめる素材であり、使用するほどに味わい深い風合いが増していくことから、長く愛用できるアイテムとなっている。
一方で、「Showa Bell」は、その名の通り昭和時代の実用車のベルをモチーフにしたデザインで、昭和のレトロな趣を漂わせる。昭和の時代を知る人々にとっては懐かしさを呼び起こし、若い世代には新鮮なレトロ感を提供するアイテムだ。しかし、懐かしさだけでなく、アラベスク模様やクラウンモチーフを取り入れたことで、デザイン全体にエレガントな雰囲気を持たせている。このベルの「チリンチリン」というクリアな音色は、現代のサイクリングシーンにも違和感なく溶け込み、周囲に優しく存在を知らせる役割を果たす。
KiLEYは2013年のブランド設立以来、レトロでクラシックなデザインを特徴とする自転車用ライトの開発を手掛けてきた。その中で、多くのユーザーからライトに合うレトロなベルを求める声が寄せられ、今回の新作ベルの開発に至った。ベルの音色にこだわり、素材にはスチール製のシルバーと真鍮製のゴールドを採用。シルバーはライトに合わせたクラシックな外観を持ち、真鍮は音色に優れた特性を持つ。これにより、見た目の美しさだけでなく、心地よい音色を実現する製品となっている。
「Kicca Bell」のデザインは、日本のパスポートに描かれている菊の花をモデルにし、そのデザインには自然界でも見られるハニカム構造(六角形)を取り入れている。ヘキサゴンの形は、安定性と強靭さを象徴しており、長期間にわたって安心して使用できるよう願いが込められている。
また、「Showa Bell」は、ヨーロッパのクラシックアクセサリーからインスピレーションを受けてスタートしたデザインだが、結果的に昭和時代の日本のベルと共通点を持ち、ノスタルジーを感じさせる要素が盛り込まれた。
Showa Bellの価格は1,980円(税込、以下同)。Kikka Bellの価格は5,380円。
KiLEY(キーレイ)オフィシャルショップ – kiley-japan
ブリヂストンサイクル、「RP8」「RL3」「RL1」を新価格・新カラーで発売 ANCHOR 2025年モデル登場
ブリヂストンサイクル株式会社は、同社の人気スポーツバイクブランド「ANCHOR(アンカー)」の2025年モデルとして、「RP8」「RL3」「RL1」の3車種を、価格の見直しと新カラー追加によりさらに魅力的にして、9月下旬から順次発売すると発表した。これにより、各モデルがより手の届きやすい価格設定となり、新たなライダー層の獲得を目指している。
「RP8」は、ブリヂストンサイクルのフラッグシップモデルである「RP9」の技術を受け継ぎ、レース向けのパフォーマンスをより多くのライダーに提供することを目指して開発されたモデルである。RP9同等の剛性バランスを実現しながらも、カーボン素材のグレードを見直すことで、価格の抑制に成功。さらに、空力性能もRP9と同等のレベルを維持し、レースに挑戦するライダーに最適な選択肢となっている。電動シフトとワイヤーシフトの両方に対応している点も、幅広いニーズに応えるポイントだ。
今回、105Di2モデルと105モデルの価格を改定し、旧モデルからの買い替えを検討しているユーザーや、新たにレースバイクを手に入れたいと考えているユーザーにとって、より手の届きやすい価格設定となった。具体的には、105Di2モデルは524,000円(税込)となり、従来の価格から48,000円の値下げが実現した。105モデルについても、414,000円(税込)と37,000円の価格差が生じている。
「RL3」は、アンカーのエントリーモデルとして、手頃な価格ながらも上位モデルの性能を受け継いだロングライド用バイクである。シマノ・クラリスのコンポーネントを採用し、ブレーキやクランクなどの主要パーツもシマノ製で統一されている。また、フルカーボンフォークや独自のフレーム解析技術「PROFORMAT」を採用し、上位モデルと同様の快適な乗り心地を実現している。
2025年モデルでは、新たに「ストリームターコイズ」という鮮やかなカラーが追加され、自然の中で爽快に走るイメージを演出。デザイン性も強化され、ロードバイクならではのスポーティな走行を楽しむことができる。
「RL1」は、スポーツバイク初心者に最適なクロスバイクで、RLシリーズの設計思想を受け継ぎながら、より気軽にスポーツバイクの楽しさを体験できるモデルとなっている。3年間の盗難補償やライト、ワイヤー錠、スタンドなど、初心者に嬉しい装備が充実しており、フィットネスやサイクリングに加え、日常の通勤・通学にも適した仕様だ。
また、天候に左右されにくいディスクブレーキや耐パンクガード付きの32mm幅タイヤを採用し、安全性と快適性を兼ね備えている。今回の価格改定により、油圧式モデルは74,000円(税込)、機械式モデルは69,000円(税込)となり、それぞれ6,000円および8,000円の値下げが行われた。さらに、「RL1」も「RL3」と同様に、新色「ストリームターコイズ」が追加され、鮮やかなカラーバリエーションが魅力を増している。
アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社 (bscycle.co.jp)
Bike Friday、Bosch SXモーターを搭載した軽量折りたたみEバイク『All-Day』を発表
米国オレゴン州を拠点とする自転車メーカーのBike Fridayは、Boschとの協力のもと、世界最軽量のBosch製モーターを搭載したEバイク「All-Day」を発表した。この製品は、2025年2月に正式リリースされる予定。
Bike Fridayは、1992年にアラン・ショルツとハンズ・ショルツ兄弟によって設立された。彼らは、自らの週末のレースや旅行の際に、手軽に持ち運べる高性能な自転車が求められていると感じ、自転車旅行の課題に取り組むことを決意。その結果、世界初の「スーツケースに収まる自転車」というコンセプトのもと、軽量でコンパクトに折りたたむことができる性能を備えた自転車を開発した。設立当初からの目標である「Performance That Packs(性能をそのままにパックできる自転車)」は、今日に至るまでBike Fridayの製品哲学の基盤となっている。現在、同社はアランの娘であるハンナ・ショルツが率いている。
「All-Day」の開発は、顧客からのニーズに応えた結果とのこと。Bike Fridayは以前から電動アシスト自転車の開発に取り組んでおり、当初はBionxという独自のブランドを採用していたが、その企業が廃業した際には、顧客に修理やメンテナンスの選択肢がなくなってしまう問題が発生した。この経験を踏まえ、長期間にわたり修理可能で、メンテナンスが容易な自転車を目指し、オープンソースの電動アシストシステムに切り替えた。しかしながら、顧客は依然として信頼性が高く、UL認証を受けた大手ブランドによる電動アシスト自転車を求めていた。
こうした声に応え、Bike FridayはBoschと提携することを決定。Boschは、高い信頼性とアフターサポートが充実したブランドであり、UL認証を取得していることも大きな要因となった。Boschは長年にわたるサポート体制と、米国内における優れた部品供給網を持っており、信頼できる電動アシストシステムを提供できるパートナーとして選ばれた。
「All-Day」は世界最軽量のBosch製モーター搭載のEバイクで、SRAM Apex AXSコンポーネントを搭載したモデルは、わずか33ポンド(約15kg)という軽量設計を実現しており、標準的な9速Microshiftモデルでも37ポンド(約17kg)と、競合製品と比較しても圧倒的な軽さを実現。
そして、Boschの電動システムを搭載しながら、航空機の受託手荷物としてチェックインできる最初の自転車であり、わずか20秒で折りたたむことができる。これにより、車のトランクや電車、バスに簡単に積み込むことができ、マルチモーダルな移動にも対応する。バッテリーは飛行機に持ち込むことができないが、Boschの広範な販売ネットワークを活用し、現地でバッテリーをレンタルできるという利点もある。
さらに、この自転車は、世界初の偏心ボトムブラケット/モーター設計を採用しており、ベルトドライブやシングルスピード駆動をインストールする際に必要な調整が可能だ。この設計により、さらなるドライブトレインのカスタマイズが可能となっている。
「All-Day」は、Bike Friday製品の伝統に則り、個々のライダーに合わせて完全にカスタマイズできるのが特徴。ドライブトレインは、ベルトドライブやシングルスピード、Rohloffといったさまざまなオプションから選択でき、色やその他の仕様も顧客の希望に応じて調整可能である。
モーターはBoschの最新のPerformance Line SXモーターで定格出力250W、最大出力600W、最大トルク55Nmを実現バッテリーは、400Whおよび545Whのものに加え、さらなる航続距離を提供する250WhのPowerMoreバッテリーとも互換性がある。また、全地形対応の設計がされており、20x2.2インチのタイヤ(フェンダー付き)にも対応可能で、通勤やツーリング、舗装されていない道路でも優れた走行性能を発揮する。
この自転車のフレームには、190ポンド(約86kg)まで対応する軽量バージョンと、260ポンド(約118kg)まで対応可能なスタンダードバージョンの2種類が用意されている。
「All-Day」は、ライダーのニーズに合わせた3つのモデルで提供される。ベースモデルは、1×9速のチェーンドライブ、フラットバー、ディスクブレーキを装備し、価格は5,200ドルから。一方、ベルトドライブモデルは、Gatesベルトドライブと8速Alfineハブを搭載し、価格は5,650ドルとなっている。さらに、ウルトラライトモデルは、SRAM Apex AXSのワイヤレスドライブとHバーを装備し、33ポンドという驚異的な軽さを実現しており、価格は7,300ドルとなる。日本での発売は不明だ。
Bike Friday | High Performance Folding Bikes Handmade in the USA