デイリーアーカイブ Nov 9, 2025
FLOW BIKE 電動アシスト自転車と広告して違法に販売し家宅捜索 この問題点を考える
朝日新聞などの各メディアでは、神奈川県警が運転免許が必要なペダル付き電動バイクを、免許が無くても運転できる電動アシスト自転車と広告して販売したとして、自動車パーツ販売会社「オフィスケイ」と取扱店など12カ所を不正競争防止法違反容疑で家宅捜索し、モペット5台などを押収したと報じている。
https://youtu.be/0O1qfArbK0o?si=c4-gfspBrmoYm-yK
報道によるとモーターのアシストは時速24キロと謡っていたが、実際は時速44.5キロまでアシストするとのことで、アメリカのクラス3モペット(時速45キロまでアシスト可能でハンドスロットル装着可能)相当の速度でアシストしていたようだ。朝日新聞の記事によると、「バイクと思って販売したわけではなく自転車と認識していた」と語ったとのことだが、ここまで来ると法律違反以前の問題だろう。
モペット販売会社を家宅捜索 「免許必要ない電動自転車」と広告容疑 :朝日新聞
FLOW BIKEは「ダサい人のダサいEバイク」である理由
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法律違反以前の問題として、FLOW BIKEは「イケてる人のイケてるEバイク」とアピールしているが、Eバイクに詳しいから人からすれば、世の中に疎くて乗り物に興味が無くてセンスが無い人が流行っているからなんとなくAlibabaで輸入した「ダサい人のダサいEバイク」という扱いだ。
車体の大きさならブロンクスバギーだろう。スーパーカブC125並に車体が長く、トップチューブと地面がきちんと平行になり、車体後部のフレームワークも適当に処理していない。
RUFF CYCLE リルバディは、小柄な人でも乗れるようにトップチューブは短くしているが、また、シート後部を上げて、身長が高い人をやや後ろに乗ることで辻褄を合わせる。フレームも余分なパイプを使わないでスッキリと仕上げている。
おもちゃらしさならGASGAS MOTO2。設計自体に見るところはないが、モトクロスバイク風のサイドゼッケンプレート、フロントにライトカバーを装着して、おもちゃらしいスタイルを実現。これは、GASGASという真面目なオートバイメーカーが作るから面白いのであって、これが自転車ブランドで同じようなことをすると悲惨になる。
洒落っ気とオリジナリティならFANTIC ISSIMO。トラススタイルのアルミフレームや細部までデザインにこだわることでオシャレながらオリジナリティが高いデザインを実現した。若者向けオートバイブランドから高級オートバイブランドとして復活したFANTICのイメージ崩さない
ISSIMOのように洒落っ気とオリジナリティを合わせて、よりオートバイスタイルを実現したのがKuiperbelt S1。一筆書きのアルミフレームのフルサススタイルは他にはないスタイルを実現。
そのような世界のオートバイ系/ファット系Eバイクを知っている人からすれば、FLOW BIKEはAlibabaで売られているのをそのまま持ってきた「無気力で怠惰の象徴」で「ダサい人のダサいEバイク」であると言える。
この手のオートバイ系/ファット系Eバイクで問題となっているシート高が高いという問題を何にも考えておらず、バッテリーも適当に上に載せたので重量配分も悪く。何にも考えないでフロントサスペンションを装着したのでトップチューブが前上がりでカッコ悪い。このようなオートバイ系Eバイクのデザインでカッコ良いのを作るには、水平基調でロー&ロングが重要だが、若干前上がりでシート高を低くできるほどスカスカなのに高く、それでいて長くもないという最悪の3要素を持っている。
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FLOW BIKEの公式Instagramでは、オートバイ風のカスタムをアピールしているが、適当なデザインの車体にオートバイの装飾を施してもオートバイのデザインにはならない。本当にオートバイや乗り物に興味があり情熱を持っているのなら、HONDA CB750FOURやCB500/550FOUR、KAWASAKI 900RS/750RS、MV AGUSTA 350S Ipotesi、ノートンフェザーベッドフレームを見て縦横比やフレームデザインを考える程度の事は考えるはずだ。
ちなみに「ダサい人のダサいEバイク」のFLOW BIKEの対極が、Kuiperbelt S1。水平基調でロー&ロング、ライトの位置も低めで適正でダウンチューブのバッテリーを上手く隠しつつボリュームを出しておりパーフェクトな完成度。一番の欠点は、完成されすぎてオートバイのようなタンク風装飾を付けることをしたくない所ぐらいで、本物の「イケてる人のイケてるEバイク」だろう。
FLOW BIKEには、ほかにもモデルを用意しているが微妙な商品を展開している。スタッカードフレーム版のFLOW Liteは、女性でも取り扱えるようにしたモデルだと思われるが、ばね下重量が重くなるキャストホイールに、自転車では無駄に重くなるツインショックという意味不明の構成を採用。ただでさえ重い車体に重いキャストホイールを組み合わせることで、女性が運転するには取り回しに不安がある。
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上級モデルと謡うNA1は、ハイ&ショートとオートバイ系Eバイクのカッコ悪いデザインの2法則に当てはまっている。サスペンションも自転車では無駄に重くなるだけのツインショックを採用しており、タンク風バッテリーをトップチューブに装着している。このようなオートバイ系Eバイクの中でもダサいモデルは、タンク風バッテリーを装着するとオートバイに見えるという考えだが、1970年代の人気オートバイの時代で、既にタンクのシートのラインを一体感があるようなデザインになっているのに、そのようなデザインを無視して適当にタンク風バッテリーを装着するのはダサい。
価格もAlibabaで売っているようなEバイクに、オリジナリティが高いKuiperbelt S1(海外での参考価格約40万円)よりも高価な68万2,000円(税込)はギャグとしか言えない。
FLOW BIKEの今後に希望はあるのか
今回の問題を受けてFLOW BIKEは、荷重を感知して動作するトルクセンサーを採用し、現在在庫の商品と販売済み商品はトルクセンサーの交換を実施するとのこと。また、今後は日本交通管理技術協会による型式認定の取得についても進行しているとのこと。このような改善を行うことで今後も電動アシスト自転車ビジネスを行うのを考えているみたいだが無謀だろう。
FLOW BIKEはこのような問題を改善させて、売ればいいと思っているのかもしれないが、自転車業界で何かしらの大問題を起こした電動アシスト自転車ブランドは上手くいかない運命にある。
かつて派手なプロモーションで注目されたHONBIKEは、シクロライダー史上最悪の走行性能の評価を得て、度重なる故障で信用を失墜。自転車業界人の意見でも、嘗てツール・ド・フランスで活躍した日本製ロードレーサーを開発し今でもEバイクの開発を行っている技術者と、日本でEモビリティの工場を設立し、その辺のマニアが子供に見えるほどの博識である某社社長が「あれは自転車として通用しない」と語るほど。
そのほかの筆者の知り合いの業界人でも、HONBIKEを褒めていた人は誰もいなく全員論外判定(通常は業界人同士ならライバル企業の商品は適正に評価する)で、HONBIKEを1回でも褒めていた自転車業界人がいたら、自転車業界から出ていくことをお勧めするほど恥ずかしいレベルだった。
(因みに、Eモビリティの工場を設立した社長がどのくらい博識だとかと言うと、現在のアルミフレームの自転車の問題である製造時の熱処理工程による環境汚染と車体の歪みの対処法を語るほどで、それから比べるとコンポのグレードでああだこうだと語る世界は可愛い)
2025年2月現在、HONBIKEはコストコやネット通販で販売されているようだが、”消えた”ブランドになっている。
チェーンがなくても走りました。
これでも公式は「法律で認められた電動アシスト付自転車」だそうですよ!! pic.twitter.com/KxhKHjZW08
— ちいさな自転車家@2025年から第一土曜日の定休日は無くなりました (@c_jitensyaya) January 21, 2023
今回のFLOW BIKEは、ペダル付き電動バイク(モペット)を電動アシスト自転車として販売したという、大問題レベルの嘘をついている。このような嘘を付く企業は、絶対次も嘘をつくと判断されて信用されない。例えば、2022年時点でEバイクの製造や輸入を行う業界関係者の間では有名な話として知られているスーパー73 Z1のアシスト比率違反疑惑は、2023年1月時点で某自転車ブランド営業担当は「真っ当な自転車店なら完全に出入り禁止となる」と語っており、実際にスーパー73を取り扱っているきちんとした自転車販売店はほとんど存在しない状況だ。
FLOWBIKEは、ロカフレームのように日本市場での先駆者でもなく、ブロンクスバギーやCYCOO GHOSTのように既存の自転車販売店とのコネクションを持っているわけでもなく、YADEA TRP-01のように価格の割にクオリティも高いわけでもなく、J-TECH C03/C04のように日本国内に自社工場を持って輸出できるわけでもなく、Kuiperbelt S1のようにエンジェルラウンドで12億円を調達しているわけでもない。
FLOW BIKEは「イケてる人のイケてるEバイク」とアピールしているが、今の時代に中国製のオートバイ系Eバイクを輸入する後追いの後追いがダサい。本当のイケてる人なら輸入ではなく輸出で、さらに中国製ではないという状況すら理解できていない状況なのに、適当な中国製のオートバイ系Eバイクを輸入するのが「ダサい人のダサいEバイク」と言えるブランドだ。
FLOW BIKEの製造元のオフィスKは、高級輸入車のカスタムパーツを輸入販売しているが、良い車体とパワーユニットを手に入れるには、自転車業界の実績が無い新興は相手にされない「金とコネの世界」である電動アシスト自転車の世界に入ったのが理解できない。今後は、型式認定を取得して代理店を広げて販路を増やそうと考えているかもしれないが、元がダサい商品で信頼は失墜したので、素直に辞めて本業に専念すべきだろう。
FLOW E-BIKE【公式】 | イケてる人のイケてるEバイク
⽷島の楽しみ⽅ガイド付きサイクリングツアー「ノルバイ⽷島」登場
⾃転⾞観光を通じて地域活性化に取り組む「⽷島サイクルツーリズムセンター」(⽷島市)が2月1⽇、プレオープンを迎えた。同センターでは新サービスとして、電動アシスト付き⾃転⾞(E-bike)を活⽤したガイド付きサイクリングツアー「ノルバイ⽷島」をリリース。「⾃転⾞・ガイド・ヘルメット・保険」がセットとなっており、⽷島の魅⼒を存分に味わえる新たな旅のスタイルを提案する。
「ノルバイ⽷島」では、地元に詳しいガイドが参加者の希望に合わせて観光ルートを⽴案。⽇常的にあまり運動しない⼈でも、E-bikeの電動アシスト機能のおかげで無理なく⾃転⾞の旅を楽しめるのが特⻑だ。ガイドブックやSNSで話題のスポットはもちろん、観光客にはまだ知られていないようなカフェや店舗、⼈気のビュースポット「二見ヶ浦夫婦岩」などを訪れながら、移動時間そのものを思い出に変えていく。
使⽤する⾃転⾞「COOZY」シリーズは、おしゃれなデザインが魅⼒。旅の途中で思わず写真を撮りたくなる要素が満載だ。アクセスにやや不便な地⽅都市の観光では⾞がないと移動が難しいケースも多いが、こうしたE-bikeツアーなら気軽に立ち寄れるのがメリット。実施を主導する同センターの代表・⼩林氏は「海外⽣活や映画プロモーションで培った経験を活かし、地元の新しい魅⼒を創出・発信していきたい」と意気込みを語る。
「⽷島サイクルツーリズムセンター」は3⽉下旬のグランドオープンを控えており、2⽉中はメディア向け無料体験会を随時開催。体験会の⽇時や参加⼈数などについては随時相談を受け付けているという。新感覚のサイクリング体験を通じて、地域観光のさらなる可能性が広がりそうだ。
トップページ - Discover Itoshima Cycling-ノルバイ糸島
サイクリングアイランド九州×ジャイアントストア連携企画ファンミーティングが宮崎で開催
世界的な自転車ブランド「GIANT」を取り扱う新店舗「ジャイアントストア宮崎西都」が宮崎県西都市にオープンしたことを記念し、サイクリングアイランド九州実行委員会と連携したファンミーティング兼サイクリングイベント「さいと菜の花ライド」が3月15日(土)に開催される。主催者は「菜の花が咲き誇る西都原の自然と歴史を楽しむ、初心者から上級者まで参加できる催し」として、多くのサイクルファンの参加を呼びかけている。
当日は午前9時に「あいそめ広場」前で開会挨拶が行われ、続いてジャイアントストア担当者によるブランド紹介と試乗車解説が予定されている。参加者はガイドの引率のもと、約15キロメートルのコースをライド。歴史や神話の舞台である西都原の魅力を堪能できるうえ、新緑と菜の花の景色を背景に春の爽やかな風を感じられる絶好の機会となりそうだ。
試乗車としては電動アシスト付きの人気モデル「ESCAPE RX-E+」「PSA1」などが用意されるという。さらに、ジャイアントファン同士の交流や、これから自転車を始めたいファミリー・ビギナーへのアドバイスの提供も大きな見どころ。宮崎県のサイクルツーリズム文化を一層盛り上げる取り組みとしても注目が集まっている。
参加費は無料(カフェ利用代は実費)で、電動アシスト付き自転車のレンタサイクルも無料レンタルが可能。定員はおよそ15人(最大20人)で、申し込みは主催者が案内するGoogleフォームか、ジャイアントストア宮崎西都店への直接連絡(電話:0983-32-7726)で受け付ける。雨天の場合は3月20日(木・祝日)に順延する予定だ。
イベント後は試乗車体験を継続して楽しめるフリータイムが設けられており、ジャイアントストアのスタッフに直接相談できる場も用意される。主催するサイクリングアイランド九州実行委員会(運営事務局:ツナガル株式会社)は「春の訪れを感じながら地域の魅力を堪能し、一緒にサイクリング文化を盛り上げていきたい」と意気込んでいる。
【問い合わせ先】サイクリングアイランド九州 運営事務局(ツナガル株式会社)Email: cycle@tsunagaru.co.jp

