デイリーアーカイブ Jul 8, 2025
アウトドアカスタムで注目!商用バン「トヨタ・プロボックス」の新たな一面を見る
2023年8月5日、8月6日に開催された「アソモビ2023 in Makuhari」。このイベントでは、アソビ×モビリティ(クルマやボート)をコンセプトにした日本最大のイベントで、アクティブな趣味(キャンプ・つり・サーフィン・ペット旅・天体観測・温泉巡り・サイクリング・トレッキング等)を重視した自動車やボート、ギアなどを体験・購入できるイベントです。
このイベントでは、キャンピングカーだけでなく、様々な車が展示されていましたが、今回注目するのは「トヨタ・プロボックス」のアウトドアカスタムです。
トヨタ自動車のライトバン、プロボックスは、かつてのカローラバンとスプリンターバンの後継として誕生しました。2002年から販売が開始され、2014年には3代目ヴィッツや11代目カローラシリーズの新しいプラットフォームにアップデートされ、ハイブリッド車が登場するなどの改良を加えたライトバンです。
プロボックスは「シンプル イズ ベスト」というコンセプトで、コストダウンと使い勝手の良さを追求しています。例えば、車体形状は、荷室容積を最優先しているため角ばっており、沢山の荷物を積むことができる実用的なボディ形状となっており、重い荷物を積んでも安定して運転できるサスペンションを採用しています。
インテリアも商用バンとしての使い勝手を重視し、A4ファイルやモバイルノートパソコンが収まるような大型のドアポケット、長距離走行でも疲れにくいシートを使うなど、徹底的に商用車としての実用性を重視することで、ライバルである日産・ADバンよりも人気となっています。
商用車として割り切った作りのプロボックスですが、個人用でも楽しむ人がおりアウトドアカスタムでも注目されています。これは、全長4245×全幅1690×全高1525ミリとコンパクトな車体で、積載性重視の角ばったデザインが現代の乗用車とは違う雰囲気を持っているだけでなく、前席後席を折りたたむと荷室は完全にフラットになるため荷物の積載等による使い勝手が良い、かつては存在したプロボックスサイズのステーションワゴンが消えた、新車価格は一番安いモデルで150万円を切っており、小型貨物自動車なので、維持費が安いという利点があります。
プロボックスは小型貨物自動車のため荷室を重視する必要があるため後席は狭く、低価格グレードは簡易的な座席が付いているため、ファミリーカーとしての使用は不向きですが、基本は1人、2人しか乗らず、積載性を重視するのならアウトドア用で購入する人がいてもおかしくないでしょう。
商用車としての機能性がアウトドアを楽しむ人にも注目されたプロボックスですが、自動車のカスタムを行う企業も注目しており、様々な企業がプロボックスのアウトドアカスタムを提案しています。
そんなプロボックスのアウトドアカスタムの中でも「ステルス」は、車体塗り替え(オールペイント)が基本のシンプルなカスタマイズが特徴です。プロボックスと言うと、ホワイト塗装の如何にも商用車を連想させるのが一般的ですが、写真のようなソリッド塗装のベージュとホワイトの組み合わせや、チャイナブルーとブラックの組み合わせを行うと、商用車らしさが無くなり、お洒落な雰囲気が出るのが面白い所です。このようなカスタムカラーは、90年代のRV車のような古いクルマに行うのが主流ですが、新車で購入できるプロボックスで似合うというのは、元の車体形状が現代の乗用車の主流である流線型から離れているのも大きいでしょう。
また、注目したいのが新車を元に改造を行ったカスタムカーだけを取り扱っているということ。プロボックスは中古車でも人気なため、程度の良いプロボックスは決して安くないのに加えて、一番安いモデルが150万円を切っているので、保証がある新車をベースにしてカスタムを行ったほうが良いのもあると思われます。
ステルスのコンプリートカスタム仕様のプロボックスは、一番安い1.3Gをベースにした場合、オールペイントとオフロードスタイルのアルミホイールとタイヤ、サイドモールを装着して198万円。流行のアウトドアカスタム車には、部品供給が不安な90年代の古いRV車をベースにして200万円するクルマもあるため、新車で保証があるアウトドアカスタム車が200万円で手に入るのは魅力的と言えるでしょう。
(文:松本健多朗)
関連リンク
200系ハイエース専門店 STEALTH(ステルス)200系ハイエースのコンプリートカー新車販売 (stealth-jp.com)
プロボックス オリジナル カスタム ステルスアウトドア ステルスハイエース (stealth-jp.com)
ヴァンムーフの問題部品「E-シフター」を交換する方法は? 問題点は?
ヴァンムーフの特徴であり、故障が多いことで知られている電動変速機「Eシフター」を交換する事例が、ウェブで紹介されています。
ヴァンムーフはEバイク業界でスマートデザインと先端技術の融合で名を馳せ、新型コロナウイルスの波に乗って売上を拡大。2021年9月には約160億円もの資金を調達し、その時点で世界で最も資金力のあるEバイク企業とされていました。しかし、2020年4月に登場した「S3」と「X3」モデルの品質不備が原因で、保証期間内の修理・交換コストや「Peace of Mind保証」という特別プランによる損失が膨らみ、2023年7月17日には企業は破産に追い込まれました。
ヴァンムーフの中でもトラブルが多いことで知られているE-シフターですが、これを、手動シフトに変更する方法があります。1つ目は、内装2段自動変速の「スターメーアーチャーA2K」に交換する方法です。
2-speed DIY? : r/VanMoofSelfRepair (reddit.com)
Redditによると、交換する際は、まずE-シフターを取り外し、水が侵入しないようにケーブル部分に防水テープで保護し、ハブのOLD(Over Locknut Dimension)が135mmであるA2Kと、S3のドロップアウト間のサイズが140mmであることを考慮し、ドライブ側に5mmのスペーシングワッシャーか、同じく5mm厚のナットを挿入。また、E-シフターを外した際には、エラーコード44が表示されることがあるとのことですが、最新のファームウェアを使用している場合に限り、静止しているときだけで、特に問題はないとのことです。
2つ目が、シマノのスポーツ自転車用内装変速機「アルフィーネ」に交換する方法で、複数のユーザーが行った事例があり、こちらは変速レバーの加工、チェーンテンショナーなどの装着や加工を行う必要があります。
Vanmoof X3 E-shifter/Hub replacement with Shimano 8 speed hub and manual shifter. | by Mycroft | Aug, 2023 | Medium
Vanmoof S3 with Shimano Alfine manual gear shift (DIY project) | by Alexander de Greiff | Jul, 2023 | Medium
ヴァンムーフのE-シフターに不安がある人にとっては、スターメーアーチャーA2K、シマノ・アルフィーネの交換に関しては、希望があると思うかもしれませんが事は単純ではありません。
まず、変速機の交換に関しては、車輪を製作する必要があるため、車輪を組み立てる技術や費用が高額になり、個人が気軽に行うことは難しいです。
スターメーアーチャーA2Kはシフトレバーが不要なため、比較的小加工で行うことができる可能性がありますが、スターメーアーチャーA2Kは日本国内で正規販売されていないため、保証が無い並行輸入で入手する必要があります。
シマノ・アルフィーネに関しては、変速機は日本国内で入手することができますが、ヴァンムーフの特徴である独自規格の部品が改造の邪魔をしており、シフトレバーの装着やキックロックの干渉が問題になります。ヴァンムーフの特徴である独自規格の部品が最大の障壁となっています。
ヴァンムーフのE-シフターから他社製への変更は、カスタマイズの中でも非常に難しいと言ってもよく、殆どの自転車店に断れる可能性があります。そのため、E-シフターをだましだまし使うのが一番良いですが、部品供給が途絶えた場合は他社製シフターに交換を考えてみるしかないでしょう。
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人気のオートバイ風ファットタイヤEバイクの保険加入が停止に オランダ
オランダの王立オランダツーリスト連盟(以下、ANWB)は、2023年9月6日より、高盗難率と改造の傾向があるために、ファットバイクの保険を当面停止すると発表した。この措置はリーズナブルな自転車保険を維持する必要から来ており、今後責任ある保険加入の方法を検討するという。
ファットバイクは、原付バイクのヘルメット着用義務化以降、急激に人気を博している。特にオランダの一部地域では盗難率が非常に高く、「いつ盗まれるか」という問題が浮上している。
ANWB VerzekerenのCEO、Floor van Workumは「残念ながら、現状では他の選択肢がない。盗難問題は業界全体で解決を図るために、多角的なアプローチを考えている」とコメント。
加えて、ファットバイクはしばしば販売後に改造されることが多く、これが交通安全上のリスクを増加させている。Floor van Workum氏は「大規模な改造は危険な傾向であり、この問題を解決するための新しい保険の枠組み作りが必要だ」とも述べた。
今後、ANWBは保険料だけでなく、セキュリティや保管条件についても網羅的に調査し、新しい保険プランを検討する方針だ。
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ANWB stopt voorlopig met het verzekeren van fatbikes