デイリーアーカイブ Nov 9, 2025
古道に新たな息吹 ヤマハ発動機と山守人が挑む“Trail Rebirth Project”始動
山梨県市川三郷町で4月26日(土)、ヤマハ発動機と地域団体「山守人」が手を携え、忘れられつつあった古道を再生する壮大なプロジェクト「Trail Rebirth Project」が幕を開ける。過去と未来、人と自然を結び付けるこの取り組みは、地方創生への一歩として大きな注目を集めている。
プロジェクトは今後10年にわたり、山々の中に眠る古の山道を整備しながら、多くの人々が楽しめる場へとつくり上げることを目指す。会場となるのは「市川公園MTBフィールド」。富士山信仰にまつわる富士講の登山道や炭や氷をそりで運んだ生活道など、さまざまな歴史が詰まった山道を復活させることで、地域への愛着と新たな価値創出を促す狙いだ。
初回イベントでは、整備した古道をマウンテンバイクやハイキング、トレイルランニングなどで実際に走り、歩き、その魅力を体感するプログラムが用意されている。午前8時半から受付を開始し、スキル講習やウォーミングアップを経て、午前10時から現地で作業をスタート。昼食後は再び古道整備に取り組み、午後には生まれ変わった山道を思い思いに楽しむスケジュールとなっている。
参加費は無料(ランチ代1,000円のみ別途要)で、レンタルのMTBやヘルメットの貸し出しもあり、初心者でも気軽に挑戦できる。事前に保険の加入や、未成年の場合は保護者の署名が必要などの条件はあるが、安全管理に配慮したうえで参加者を受け入れる予定だ。
今回のプロジェクトを主導する山守人は、市川公園MTBフィールドの管理運営をはじめ、山梨県内でMTBツアーやイベント事業などを手がける。ヤマハ発動機も電動アシストマウンテンバイク「YPJ-MT Pro」を通じたアウトドア推進で参加し、自然とスポーツを掛け合わせる新たな地域振興を目指す。
豊かな自然や歴史、文化を有する市川三郷町は、温泉や果物、地酒など魅力あふれる土地柄。今回の古道再生をきっかけに、町の新しい姿がどのように生まれていくのか、多くの関心が寄せられている。
「Trail Rebirth Project」は、単なる道の復元ではなく、人々の思い出と物語を再び光の下へ呼び覚まし、新たな世代へつなぐ試みでもある。当日は、参加者たちが力を合わせ古道をよみがえらせる瞬間を目にしながら、歴史と未来を結ぶ大いなる一歩を実感することになりそうだ。
YAMANASHI MTB 山守人
ジヤトコ、電動アシスト自転車事業を本格拡大 次期型とCVTモデルを同時発表
台北国際サイクルショー2025が開幕した3月26日、自動車用トランスミッション大手のジヤトコ株式会社は、開発中の電動アシスト自転車用ドライブユニットに関し、バッテリーやコントローラー、センサー、操作スイッチなどを含む“駆動トータルシステム”として供給できる体制を整えたと発表した。従来はドライブユニット単体のみの提供を想定していたが、今後はハードウエアからソフトウエア適合開発まで一貫して品質保証できる点が特徴となる。
さらに、従来モデル「GA30」の後継となる次期型「GA45」と、変速機構にCVT(無段変速機)を採用したコンセプトモデル「GA-X Concept」の2種類を公開。小型化と高出力化を目指すGA45は、2027年の市場投入を目標に開発を進めている。一方、ジヤトコが得意とするCVT制御技術を応用したGA-X Conceptでは、より高いトルクへの対応に加えて、自転車のペダル位置へ搭載できるミッドドライブが採用され、これまでとは異なるタイプの車両に適合できる可能性を示した。ま自転車やEバイク(電動アシスト自転車)でのCVTは、変速機単体との組み合わせが一般的だが、モーターとCVTトランスミッションとの組み合わせは非常に珍しい。また、今回発表されたGA45とGA-X Conceptは回生充電にも対応する。
ジヤトコは50年以上にわたり自動車向けトランスミッションや電動パワートレイン技術を培っており、そのノウハウを電動アシスト自転車分野にも展開。2025年度中には、同社初のドライブユニット「GA30」がホダカ株式会社の電動アシスト自転車に搭載される予定だ。今回の発表により、製品ラインナップの拡充とともに事業領域をさらに広げ、幅広いユーザーのニーズに応えたい考えだ。
ジヤトコ株式会社 | CVTの世界トップシェア
MARE.BIKE チャイルドシート対応の新型e-BIKE「MATE GO+」予約開始
デンマーク発の電動アシスト自転車ブランド「MATE.BIKE(メイトバイク)」が、新たなライフスタイルを提案するモデル「MATE GO+(メイト ゴープラス)」の予約販売を3月25日から開始した。発売は5月1日を予定しており、先行予約では10%割引の特典が付く。
「MATE GO+」は、ブランドとして初めてチャイルドシートの搭載に対応したモデルで、日本の子育て世代を念頭に一から設計された。低重心設計で安定性を高めつつ、すべての人が乗りやすいユニバーサルデザインを実現。新開発のリジッドフレームは、街中の舗装路を快適に走行できるよう工夫されていると謳っている。
カラー展開は「サブデュードブラック」「クラウドミスト」「シャドーグロウ」「ネオンドリーム」「ベルベットブラッシュ」の5色。子どもとの送迎はもちろん、チャイルドシートを外した後も長く愛用できる設計が特徴だ。
価格は本体単体で22万円(税込)から。フロント・リアライト、リアキャリア、フェンダーなどをセットにした「スターターキット」や、OGK製、Thule製のチャイルドシートを加えたファミリー向けパッケージも用意されており、用途に応じた選択が可能だ。
本体は7段変速ギアと3段階のアシストレベルを備え、最大60kmの走行が可能。公道での走行も可能で、IPX4相当の防水性能を持ち、雨の日の通勤や送迎にも対応する。型式認定も取得予定とのこと。
MATE.BIKEの直営店である東京・大阪のショールームでは、予約開始と同時に試乗体験もスタート。ブランド公式サイトではアニメーションムービーも公開中だ。
MATE.BIKE - デンマーク生まれのe-BIKE|メイトバイク – MATE.BIKE JAPAN

