デイリーアーカイブ Jul 14, 2025
世界一周の自転車はどんな感じ?染谷翔さんのGIRAFFE・ワールドツアラー編
自転車の面白い所は、オーナーの使い方や好みによって1台1台違うのが面白い所だ。そんな自転車の中でも世界一周を行う自転車は、様々な特徴があって面白い。
今回紹介する自転車は染谷翔さんのGIRAFFE ワールドツアラー。彼は2009年に世界一周自転車を行い、波乱万丈の世界一周を行い2012年に日本に帰国。アスキーアートを使った旅行ブログや、旅先でのニコニコ生放送を行っていたため、知っている人も多いだろう。この世界一周旅行は、ライブドアブログ奨学生第一期受給対象に選ばれ、WebMoney enjoy.Award 2009ではゴールド賞、WebMoney enjoy.Award 2010ではダイアモンド賞を受賞し、様々な人に注目されていた。
マウンテンバイクベースのツーリング自転車「GIRAFFE・ワールドツアラー」
GIRAFFE ワールドツアラーはマウンテンバイクベースのツーリング自転車。東京・中板橋の「ジラフ・エクイップメント」社のオリジナルフレームで、世界を旅するアドベンチャーサイクリストに愛用されている。
現在、世界を旅するアドベンチャーサイクリストの多くは、マウンテンバイクタイプのツーリング自転車を使う人が多い。これは従来のツーリング自転車(ランドナー)よりも安定性や走破性、頑丈性が高いのが理由と言われている。この流れは1990年代に発生している。自転車を使った冒険旅行を行う冒険家「のぐちやすお氏」が書いた本「自転車野郎養成講座」では、日本縦断等の長距離自転車旅がしたいのならフラットハンドルで運転しやすく、タイヤが太くてパンクしにくいマウンテンバイクがベストと書いてあるほどだ。
マウンテンバイクと言えば、前後サスペンションを装備しカーボン製フレームを採用したレーシングタイプを思い浮かべる人もいるだろう。しかし、このようなレース用マウンテンバイクはアドベンチャーサイクリングには向いていない。過酷な使われ方を想定していないフレーム、荷台の装着ができない、サスペンションの耐久性など様々な欠点があるからだ。
フルサスペンション+カーボンフレームMTBの参考(TREK Y-11)
アドベンチャーサイクリスト向けのGIRAFFE ワールドツアラーは、サスペンションが無いスチールフレームと、レース用と比較するとシンプルだ。しかし、余分な可動部分を排除したリジッドフォークや、キャリアに合わせてネジ穴の増設、雨水がたまり錆びる問題を防止するためにダウンチューブ下側のネジ穴削除、ディスクブレーキとVブレーキ両方の台座を備えた仕様と、量産車では見られない工夫を行っている。特にディスクブレーキとVブレーキ両方の台座を備えた自転車は珍しい。このダブルブレーキ台座は後に役に立っており、出発から12日目にフロントフォークを曲げてしまうが、ディスクブレーキを外してVブレーキに変更して旅を続行していた。
オーダーメイド自転車の利点は、最初からその人の使い方に合わせた部品を装着できる事だ。染谷翔さんの場合、ディスクブレーキはジラフ店長の発案でロードバイク用ディスクブレーキ(BR-R505)を装着したとのこと。これは、MTB用ディスクブレーキは、使用可能なパッドが限定されるのに対し、BR-R505は使用できるパッドが幅広く、海外でもブレーキパッドの入手を容易にするためのチョイスとのことだ。
アドベンチャーサイクリストがクロモリ/スチール素材を愛用する理由
海外を旅するアドベンチャーサイクリストの自転車は、クロモリ製フレームやキャリアを使うことが多い。その理由は万が一壊れても簡単に溶接できるためとのこと。染谷翔さんのGIRAFFE ワールドツアラーの場合、リアディレイラー破損時に発生したエンドの歪み、キャリア用ダボ穴部分断裂、キャリア破断が発生したが、現地の自転車屋、金属加工場で歪み矯正、溶接(再塗装)を行うことで乗り越えていた。
一般的なスポーツサイクルで使われるアルミやカーボン素材では、簡単に補修できないため、アドベンチャーサイクリストにとってクロモリ/スチール製自転車を選ぶのは大きな利点のようだ。また、一時帰国してフルメンテナンスを受けた際に、リアキャリアの形状変更にダボ穴の位置を変更する等、使用変更も簡単なのも利点だ。
自転車にとっても過酷な世界1周
自転車世界一周は自転車に過酷な負荷がかかるようだ。例えばハンドル装着用ボトルケージ台座パーツは2ヶ月も使うとガタガタになり、半年もすると中の金具が折れて使用不能になったとのこと。筆者も同型のボトルケージ台座を持っているが、日本国内のサイクリング程度ではなんとも無かった。
タイヤもMTBスリックタイヤで高い耐久性を誇るシュワルベ・マラソンプラスを使用していたが、肉厚なのでタイヤ内に金属片(ワイヤー片)が埋まってパンクを再発させることがたびたびあるなど、いかに世界一周が過酷なのかわかる。世界一周中、どのような修理が発生したのか自転車のメンテナンス履歴が書いてあるので、気になる人はそちらをどうぞ。
http://someyoung.web.fc2.com/information/text_information_maintenance_top.html
低価格で購入できる世界一周用自転車は?
世界一周を行うための自転車は頑丈にするためにどうしても高価になる。(参考として、染谷翔さんのGIRAFFE・ワールドツアラーの価格は合計440,387)。もう少し安く世界を旅する自転車が欲しい人もいるだろう。有名だったのはGIANTのGREAT JOURNEYだったが、生産されていない。10万円クラスで購入できる旅行用自転車はLouis Garneau BEACON、KHS Montana Tourぐらいだろう。
染谷翔さんのGIRAFFE ワールドツアラーや世界一周については以下のWebサイトで閲覧可能です。
http://someyoung.web.fc2.com/(染谷翔の自転車世界一周ワロスw)
ルイガノからミニベロE-Bike「ASCENT e-sports」が登場
LOUIS GARNEAU日本総販売代理権を持つ株式会社あさひが、2019年1月下旬より、「ASCENT e-sports」の販売を開始すると発表した。
ヨーロッパで巻き起こっているE-Bikeブーム。日本でもブームが到来し、E-MTB等、様々なE-Bikeが登場し盛り上がりを見せている。電動アシスト自転車やスポーツサイクルをラインナップするルイガノは、スポーツ性を追求し、日本の街乗りの利便性も兼ね備えたミニベロタイプのE-Bike「ASCENT e-sports」を開発、発売する。
ASCENT e-sportsはミニベロタイプのE-Bike。ルイガノの電動アシスト自転車の中では唯一のE-Bikeだ。
20×1.95インチと太めの小径タイヤや、「SHIMANO DEORE 10speed」コンポーネントを採用し、街乗りやスポーティな走行を重視したミニベロタイプのE-Bikeだ。ドライブユニットは「SHIMANO STEPS E8080」。日本国内にあるE-Bike用ドライブユニットの中では高回転重視ので、高ケイデンスで漕いで走るタイプだ。
バッテリーは11.6Ahタイプを搭載し、5時間の充電で最長115kmの航続距離を実現。ブレーキは、天候によらず制動力を発揮するシマノ社製油圧式ブレーキを搭載した。
名称:ASCENT e-sports
販売日:2019年1月下旬頃より販売開始予定
販売価格:356,400円(税込)
カラー:LG WHITE,MATT LG BLACK(2019年2月~3月より販売予定)
サイズ:410mm(適正身長145cm~180cm)
変速:SHIMANO DEORE(10速)
重量:18.0kg
充電時間:5時間
航続距離:115km(※ECOモード使用時)
バッテリー容量:11.6Ah
ロードバイク等カラーオーダーができる自転車ブランドまとめ
自転車選びでは部品のグレードよりも気に入った色のほうが重量だと思う。自転車の車体カラーの塗替えは多額のお金がかかるからだ。
自分好みのカラーを選びたいのなら、カラーオーダーシステムを採用している自転車ブランドを選ぶのが良いだろう。今回は、カラーオーダーシステムを採用している自転車ブランドを紹介する。
・Anchor(ロードバイク・MTB・トラックレーサー・ジュニアロードバイク)
http://www.anchor-bikes.com/
ブリヂストンサイクルの競技自転車ブランドの「Anchor」の一部のロードバイク・MTB・トラックレーサー・ジュニアロードバイクでは、カラーオーダーシステムが採用されている。
このカラーオーダーシステムには、最大38色の単色フレームカラー+5色のロゴ+3種の表面仕上げを選べる「シンプルスタイル」がメイン。また、一部車種ではスポーティなグラフィックを採用した「エッジスタイル」、アンカーのチームレプリカを意識した「レーススタイル」「レーシングカラー」がある。シンプルスタイルのフレームカラーには通常の自転車に採用されていそうな色から、玉虫色みたいに色が変わるイリュージョンやダイアモンドカラー等、普通のスポーツバイクにはあまり使われない色もある。
パナソニックオーダーシステム(ロードバイク、シクロクロス、ツーリング、トラックレーサー)
http://cycle.panasonic.jp/products/pos/
パナソニックオーダーシステムには、カラーオーダーシステムが採用されている。13種類のフレームデザインや8パターンのロゴタイプを組み合わせができる。また、カラーリングはソリッドカラーを始め、パールやメタリック、クラシカル、オーロラ、レインボー等、多種多様な33色を用意。2色の組み合わせを行うこともできる。
アートサイクルスタジオ
アート サイクルスタジオの一部車種は、70色以上あるカラーオーダーシステムが採用されている。アンカーやパナソニックオーダーシステムよりも、低価格でカラーオーダーを選ぶことができる。
FUJI(ロードバイク)
出典:https://www.fujibikes.jp/remix/
https://jp-fujiremix.com/home/
ロードバイク、クロスバイク、MTB等をラインナップしているFUJI。その中でもロードバイクのSL1、SL3、TRANSONICはカラーオーダーシステム「FUJI REMIX」に対応している。フレームそれぞれに対して4パターンのグラフィックを用意し、数十色あるカラーパターンを選択する方法。カラーはトレンドに合わせてアップデートされる。
AVEDIO(ロードバイク)
http://www.avedio.net/color-order
スポーツタイプのロードバイク、シクロクロスをラインナップするAVEDIO。カラーオーダーは2種類あり、1つはフレームカラー・デザインカラー・ロゴカラーを自分で選択するセミオーダータイプ。2つ目は自分だけのオリジナルカラーを制作可能なフルオーダーシステムがある。フルオーダーシステムは、塗装、デザイン、塗装するフレーム本数等で価格が異なるため、料金は応相談。
TREK(ロードバイク、トライアスロン、MTB)
https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP/project-one/
アメリカの自転車会社「TREK」では、一部ロードバイク/マウンテンバイクでカラーオーダーシステム「Project One」を採用している。塗装の変更だけでなく、様々なパターンを選ぶことが可能だ。
Pacific Cycles Japan(折りたたみ自転車)
折りたたみ自転車ブランド「Pacific Cycles」のCarry-me、Birdyの2車種はカラーオーダーを実施している。カドワキコーティングのパウダーコーティングをフレームに塗ることが可能で、全78色を選ぶことができる。色の塗り分けは、フレーム全体を塗るシングルカラーから、フレーム一部の色を変更するツートンカラーがある。ロゴカラーの変更も可能だ。
https://www.cyclorider.com/archives/16548
https://www.cyclorider.com/archives/19909