デイリーアーカイブ Jul 11, 2025
20分でフル充電できる丸石サイクルの電動アシスト自転車「Laboratory6」
炭素蓄電池・充電器メーカーのPJP Eye株式会社と、自転車メーカーの株式会社丸石サイクルが共同開発した電動アシスト自転車「Laboratory6(ラボラトリー6)」を2019年11月に発売すると発表した。
この電動アシスト自転車の特徴はPJP Eye製造の炭素蓄電池(カーボンバッテリー)「Cambrian(カンブリアン)」を搭載していること。現在、ノートパソコンやスマートフォン、電動アシスト自転車、自動車用の蓄電池として主流のリチウムイオン電池は、鉛蓄電池と比較すると軽量な一方、充電時間とリサイクル面などで課題がある。
PJP Eyeは、2017年6月、株式会社パワージャパンプリュスが始めたカーボンバッテリーの開発を引き継いだ。開発にあたっては九州大学と提携し、同大学内に研究室を構えて延べ16年にわたり開発を継続した。PJP Eyeは2019年5月、カーボンバッテリー「Cambrian」の製品化に成功し高速充電と長寿命を実現し、同時に量産体制を確立したとのことだ。
丸石サイクルと共同開発した電動アシスト自転車は2019年11月の発売予定。フル充電までの時間は20分、実質寿命は約15年と、従来のリチウムイオン電池と比較して、充電時間の高速化と高寿命を実現している。リチウムイオン電池と違いレアメタルも一切使用していない。
充電時間の高速化により、電動アシスト自転車のシェアリングサービス事業者の1台当たりの稼働率が大幅に改善し、事業全体の利益率向上で利益創出を促すことが期待できる。今後の課題は、リチウムイオン電池より1割多い重量と体積を小さくすることが目標のようだ。
「Laboratory6(ラボラトリー6)」の販売価格は15万円(税別)前後、初年度販売目標は3,000台を予定している。
PJP Eye:http://www.pjpeye.tokyo/Home_jp
丸石サイクル:http://www.maruishi-cycle.com/
ワクワクさせるE-カーゴトライク「STROKE CARGO TRIKE T4」がバイシクルシティエキスポ2019で公開
エンビジョン株式会社が開発している電動アシストカーゴバイク(E-カーゴバイク)「STROKE CARGO TRIKE T4」がバイシクルシティエキスポ2019で公開された。STROKE CARGO TRIKEは、2018年にT3.Xシリーズという既存の自転車を改造した物だったが、写真のT4は一から製作したプロトタイプとなる。
電動アシスト自転車やE-Bikeを見る上で注目されるのがドライブユニット。STROKE CARGO TRIKE T4に搭載されているドライブユニットは某国産ブランドのドライブユニット。日本国内ではミッドドライブユニットでは採用例が無いベルトドライブを採用している。このドライブユニットは日本では発売されていないが、国内仕様のセッティングにしてもパワフルに走れるようだ。(記事公開時点では市販モデルに搭載するかは未定)
前2輪のステアリング機構は、かつて試乗したT3.5に改良が加えられており、調整が必要な現時点でも安定して走行できるようだ。また、この部分は工具を使えば簡単に外せる機構を採用した。これによりステアリング機構を外せば、ホンダ・N-BOX等の軽スーパーハイトワゴンに載せることができるとのこと。
多目的キャリアを搭載することによりワクワクさせるE-カーゴバイクになった
かつて、筆者はSTROKE CARGO TRIKE T3.5に試乗したことがある。この時、問題視していたのが「面白い自転車だが、ライフスタイルを描けないので、特殊な自転車で終わってしまう。」と危惧していた事。今回公開されたSTROKE CARGO TRIKE T4では、その問題を解決する機能が搭載されていた。
パニアバッグを付けたキャリアは開くとテーブルになったり。
天板を取ると長尺モノを縦に載せる事も可能なマルチキャリアなんです。 pic.twitter.com/iomEVGgG4W
— STROKE@カーゴバイク製作中 (@STROKE_cargo) 2019年5月23日
それは、荷台に装着されたマルチキャリア。上段と下段に分けられており、上段は開けるとテーブルになり、閉めた状態でもサイドバッグも搭載できる荷台を採用している。下段には予備バッテリーと充電器を箱に入れ、上段にはテントや寝袋を積んで旅をするのも面白いだろう。仮に道中で飽きたとしても、自転車は家財宅急便で送れるため、クルマやオートバイよりも気軽に送れる。
STROKE CARGO TRIKE T4は、様々な可能性があるE-カーゴトライクとなった。今後は某企業とのコラボレーションを行ったテストや、試乗会も行うとのことだ。
https://stroke-design.com/
シクロライダー流ボトルケージの選び方 ペットボトルからタンブラー対応まで紹介
サイクリングを行うとき重要な物の1つに水がある。自動販売機が沢山ある現代でも、ひとたび輪道を走れば自動販売機が見つからない事はざらにある。また、人が少ない離島でも同じ事が発生する。人によっては、バックパックにペッドボトルを入れれば良いという考えもある。しかし、水は1リットルあたり1kgと重いため、できるだけ車体に装着したい。そのため、スポーツサイクルにはボトルケージ台座が装備されている物が多く、一般的にはそこにボトルケージを装着することが多い。このボトルケージ、多種多様な物があり、ペットボトル用からサイクルボトル用まで、様々な物がある。今回はボトルケージについて紹介する。
ペットボトルタイプのボトルケージ
コンビニや自動販売機で気軽に購入できるペットボトル飲料を自転車に装着できるペットボトル用ボトルケージ。一般的には500mlタイプのペットボトルが装着可能だ。一般的なサイクルボトル用よりも汎用性が高いため、とりあえずサイクリングを楽しみたい人にお薦めだろう。
サイクルボトル用ボトルケージ
自転車専用のボトル用に使う物がサイクルボトル用ボトルケージ。自転車競技でメインに使われるのがこのタイプだ。一般的なサイクリングでは、ペットボトルが使えない、専用ボトルが必要という欠点があるが、自転車専用ボトルは間口が広いので氷が入れられる、走行中でも飲むことが可能という利点もある。競技で使われる事もあるため、高価な超軽量タイプやボトルが抜き差ししやすいタイプもある。
ペットボトル/サイクルボトル両立タイプ
ペットボトルと自転車専用ボトルの2種類のボトルが使用できる両立タイプ。筆者お薦めなのが「TOPEAK・モジュラケージEX」でサイズ調整しやすい、低価格、プラスチック製だが筆者が使用した限りでは特に破損する事はなく耐久性もある。
タンブラー対応ボトルケージ
一般的なシーンでよく使われる水筒のためのボトルケージ。ペットボトルやサイクルボトルよりも太く、重量も重いため、ボトルケージ本体はガッチリしており、脱落防止用のゴムバンドが装備されている事がある。
ママチャリ等の買い物用自転車に最適なハンドルバー装着タイプ
スポーツサイクルは、GPSナビやライト等、ハンドルに装着するモノが沢山あるため、ハンドルスペースを確保のために、一般的にはハンドルバーにはボトルケージは装着しない。しかし、ママチャリ等の街乗り自転車ではボトルケージ台座が無いため、このようなハンドルバー装着タイプを使うこともある。
一般的には、このようなボトルケージアダプターをハンドルに装着し、スポーツサイクル用ボトルケージを使う。しかし、ブランドによってはハンドルバー装着タイプも存在する。
ハンドルバー装着タイプで有名なのがOGK PBHシリーズだ。PBH-003は太缶・細缶・500mlペットボトル(角・丸)、紙パック(大・小)、カップに対応しており、ママチャリユーザー向けのボトルケージ。PBH-005 やわらかドリンクホルダーは、工具を使わず装着できるソフトタイプのドリンクホルダーで500mlペットボトルが使用できる。
大容量ペットボトルを装着するためのボトルケージとは?
真夏対策で重要になってくる物の1つとも言える飲料水の持ち運びだ。通常の自転車用ボトルケージは、500~750ml程度しかなく、両方使用しても1.5lにも届かない。真夏の長距離ツーリングでは、場所によっては水が無い場所が登場するので、いかに水を持っていくかが重要だ。
ここで重要になるのが大型のペットボトルケージだ。かつて筆者が使っていたのはMinoura AB-1500という1.5リットル用のペットボトルケージ。自動販売機が少ない田舎を真夏で走る場合、必需品の1つである。かつて、筆者が使っていた時は緊急時の水分補給用として常に1.5リットルは確保していた。しかし、外気温により中の飲み物がぬるくなってしまう問題があり、実際は自動販売機で冷たい飲み物を飲んでいたのが殆どだった。
2019年現在、大型ボトルケージは非常に少なくなっている。その一方でボトルケージ台座に装着するケージ型キャリアがあり、これに大容量のペットボトルを装着する人が増えている。
https://www.cyclorider.com/archives/15436
グランジ・ナルゲン用ボトルケージ
液漏れせず、耐熱性があるボトル「ナルゲンボトル」専用のボトルケージが売られている。1リットルのボトルを自転車に装着できる貴重なボトルケージだ。
初心者にお薦めのボトルケージは?
筆者が初心者にお薦めするボトルケージはTOPEAK・モジュラーケージEX。缶コーヒー用からペットボトル・自転車専用ボトルまで対応できるため、幅広い使い方ができ、税抜き800円と低価格で購入できる。これで経験を積み、自分好みのボトルケージを見つけよう。