デイリーアーカイブ Jul 11, 2025
高齢者用自転車まとめ コンパクトで乗りやすい自転車から3輪自転車まで紹介
近年、高齢者の移動手段に関する問題が話題となっている。この問題に関しては、公共交通機関から自動車、自転車まで総合的に考える必要があるが、今回は自転車に照準を当ててみよう。
免許が無く、気軽に運転できる自転車だが、一番の問題が一般的な自転車と言えば2輪車タイプがほとんどで、低速走行の安定性が低い所だ。このような問題を解決するために、少なくない会社が力を入れている。今回は日本で購入できる高齢者向け自転車を紹介する。
シニア向け自転車/シニア向け電動アシスト自転車
電動ユニットが無いシニア向け自転車は軽量で低価格という利点がある。このようなシニア向け自転車は、軽い力でも漕げるようなギア比を採用したり、フレームを下げることによってまたぎやすい設計になっている。
世界でムーブメントとなっている電動アシスト自転車にも高齢者向けタイプはある。大手自転車ブランドでは、ヤマハ、PAS SIONシリーズやブリヂストン・フロンティアラクット等が有名だ。
このような電動アシスト自転車は、一般的なシニア向け自転車と同じようにまたぎやすい車体設計を採用している。また、車種によってはシンプルでわかりやすいスイッチを採用している物もある。
3輪自転車/3輪電動アシスト自転車(後ろ2輪タイプ)
https://youtu.be/k88pYP8gQ44
一般的な2輪自転車の欠点は低速時の安定性が低い事。その問題を解決する方法の1つに3輪自転車がある。3輪自転車には様々な種類があるが、大手自転車ブランドで採用されている物では前1輪、後ろ2輪タイプだろう。このタイプの自転車は、車体前半部がスイングする機構を装備しており、車体をバンクさせることで遠心力に対抗しながら曲がれるため、コーナーを曲がる時は従来の自転車に似たような感覚で走行できる。低速走行での安定性を重視しているタイプの3輪自転車のため、スイング機構を固定している状態でスピードを出すと転倒の恐れがあるので注意しよう。
三輪自転車の走行特性に注意-高齢者が転倒し骨折した事例も-:http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20190314_2.html
KAITO
https://www.cyclorider.com/archives/26454
軽トラックを使用していた年配者が、年齢とともに諸事情で運転させてもらえなくなる人が多くなり、あらたな高齢者向けモビリティとして考え出されたのが「KAITO」。大手の電動アシスト3輪自転車よりも重い荷物を運べ、シニアカーのように方向指示器やストップランプが装備している電動アシスト3輪自転車だ。
3輪自転車/3輪電動アシスト自転車(前2輪タイプ)
3輪自転車の中でもマイナーなのが前2輪タイプ。3輪車の中でもマイナーなタイプで、後ろ2輪タイプの3輪車よりも、ステアリング関連が複雑になる問題がある。しかし、近年では前2輪でも安定して走行できる自転車が登場している。
ブリヂストンサイクル・ミンナ
ブリヂストンサイクルのミンナは、低速走行に特価した3輪自転車。足をつかないで止まれる利点がある。構造的に車体をバンクさせることで遠心力に対抗しながら曲がることができないため、高速走行は想定されていない。最高速度5km/hでの設計の自転車だ。
豊田トライク
荷物や人を乗せることができる次世代の電動アシストモビリティ「豊田トライク」。高い安定性をもたせた特殊なステアリング機構を採用し、乗り心地と非常に安定したハンドリング性能を両立した。停車状態では自立しないが、サドルの高さが低くても、楽に漕げる設計を採用している。
https://www.cyclorider.com/archives/24167
豊田トライク・LWL
https://www.cyclorider.com/archives/31413
豊田トライクの中でも高齢者向けに特化したのがLWL。後輪に補助輪タイプのシンクロシステムを採用したモデル。カーブを曲がるときでも自然なハンドリングを実現した。
電動アシスト4輪自転車けんきゃくん
https://www.youtube.com/watch?v=E7hUUL3jWzM
自転車版のセニアカーと言えるのが電動アシスト4輪自転車「けんきゃくん」。停止時にも足をつかなくても良く、電池が切れても走行できる高齢者向けの自転車だ。
https://kyoei-seisaku.co.jp/kenkyakun/
高齢者向け自転車を製造している自転車ブランド一覧
ブリヂストンサイクル
https://www.youtube.com/watch?v=0O-EVWa6Nvk
https://www.youtube.com/watch?v=POimYDsIR7k
電動アシスト自転車からスポーツサイクル、一般車まで多彩な自転車を製造しているブリヂストンサイクル。高齢者向け自転車に関しては、電動アシスト自転車の「フロンティアラクット」シリーズや、後2輪型自転車「ブリヂストンワゴン」、前2輪型自転車「ミンナ」等、多彩な高齢者向け自転車を用意している。
フロンティアラクット(電動アシスト自転車)
フロンティアラクットワゴン(後2輪型3輪電動アシスト自転車)
アルミーユミニ(軽量自転車)
ブリヂストンワゴン(後2輪型3輪自転車)
ミンナ(前2輪型3輪自転車)
リンク:bscycle.co.jp
パナソニック
電動アシスト自転車を中心にラインナップしているパナソニック。高齢者向け自転車に関しては小径型のビビ・L・20や、後2輪型3輪電動アシスト自転車のビビライフを用意している。
ビビ・L・20(電動アシスト自転車)
ビビライフ(後2輪型3輪電動アシスト自転車)
cycle.panasonic.com
ヤマハ発動機
世界初の量産電動アシスト自転車を発売したことで有名なヤマハ発動機。買い物向け自転車やスポーツモデルなど、様々な電動アシスト自転車を用意しているが、高齢者向け電動アシスト自転車もある。
PAS SION-U(電動アシスト自転車)
PASワゴン(後2輪型3輪電動アシスト自転車)
堀田製作所
ハンドメイドで高齢者向け自転車や障害者向け自転車の製造を行っている。従来のペダルを漕ぐ方法だけでなく、ベダルを踏み込んで走行する自転車/電動アシスト自転車の製造を行っている。
リンク:hotta-ss.com
Pep Cyclesからグラベルスタイルのシングルスピード「NS-S1」が登場
2018年4月に登場した新興自転車ブランドのPep Cycles。最初に登場した「NS-D1」は、650Bホイールとドロップハンドルを採用したシングルスピードのグラベルロードで、カスタマイズを楽しめる自転車として有名だ。そんなNS-D1も完売し、新たにNS-S1が登場した。
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新しくなったNS-S1、値段は高くなってしまいましたが…改良とグレードアップで乗りやすく、拡張性も広がりました! そして5月中旬にはフレーム&カーボンフォークが発売されます。 気になる方は取扱店までお問い合わせ下さいね。 https://pepcycles.com/dealer-list/ #pepcycles #ns-s1
Pep cyclesさん(@pepcycles)がシェアした投稿 - 2019年 5月月7日午後6時44分PDT
NS-S1の一番の特徴といえばハンドルバーだ。NS-D1ではドロップバーが採用されていたが、NS-S1ではグラベルバイクにも使われているスワローバーを採用。このようなハンドルをドロップハンドル用フレームに装着すると、長時間乗ると窮屈な乗車姿勢になりやすい。
https://www.cyclorider.com/archives/19603
しかしNS-S1では街乗りがメインなのを考えると悪くないチョイスだろう。気になるのは、ハンドルバーのライズ、バックスイープの数字が書いていないこと。別のスワローバーやトレッキングハンドルに交換する場合の参考になるからだ。
ブレーキ本体はマウンテンバイク用のシマノ・M375から、ロードバイク用のシマノ・R317に変更された。これによりドロップハンドル化も容易に行うことが可能となった。チェーンリングも42Tのナローワイドチェーンリングに変更し、チェーン落ち対策も行っている。フレームもエンド部分やトップチューブの肉厚が少し薄くなる等変更があるようだ。価格は105,000円(税抜き)
https://pepcycles.com
白馬岩岳が電動アシストマウンテンバイクを使用した観光振興を開始
白馬観光開発はパナソニック サイクルテック株式会社と協業を白馬岩岳を「電動アシストマウンテンバイクの情報発信拠点」にしていくため、電動アシストマウンテンバイクを導入・普及する取り組みを行うこととなった。
白馬観光開発は、オールシーズン楽しめる世界有数の“マウンテンリゾート”の構築を進めるため、様々な取り組みを積極的に展開している。岩岳では、かつて休止していた「白馬岩岳MTB PARK」を2015年に再開。ワールドカップコースに携わるオーストラリア人トレイルビルダーによって、国内唯一の国際基準に沿った初級者からエキスパートまで楽しめるコースを2本(最長6,850m)造成し、昨年のグリーンシーズンは約1万人が来場し、今年は120%増の約1万2千人の来場者数を予定している。
今回の取り組みでは、パナソニック社製の電動アシストマウンテンバイクを活用した白馬エリアにおけるガイドツアーや、白馬岩岳マウンテンリゾートでの試乗会イベント、またレンタルなどを行う。また、ガイドツアーでは、白馬を知りつくしたスタッフが案内するとともに、訪日外国人旅行者にも対応する。従来のガイドツアーコースよりも村内を回る範囲を広くすることができ、岩岳から白馬村内の名所を多く回り、より充実したコースが楽しめる。
また、南北に広がる北アルプスを一望できる絶景テラス「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(ハクバ マウンテンハーバー)」を有する白馬岩岳マウンテンリゾートでは、電動アシストマウンテンバイクの様々なイベントを開催予定。レンタルでは、高い走破性と機能美を実現した電動アシストマウンテンバイク「XM1」「XM2」「XM-D2」が体験でき、「白馬岩岳MTB PARK」のコースの一つである岩岳山頂を360°一周する、マウンテンサイクリングコースの上り返しをストレスなく走り、3,000m級の北アルプスの絶景を眺めながら周遊可能だ。
白馬観光開発株式会社は、パナソニック サイクルテック株式会社と協業して白馬岩岳を「電動アシストマウンテンバイクの情報発信拠点」としていくため、今後も様々な取り組みを行っていくとのこと。
【『白馬岩岳 MTB PARK』概要】
営業期間:4月27日(土)~11月10日(日)
営業時間:8:30~16:00 (季節によりOPEN時間が変わる事があります)
料金:1日券 大人4,200円、小児3,000円(ゴンドラ片道含む)