軍用車両として注目されているE-Bike 世界の事例を紹介

E-Bike (電動アシストスポーツ自転車)は、通勤やレジャー用だけでなく、軍用車両としても注目されている。これは従来の自転車やオートバイよりも静かで小回りが効くため、従来の軍用車両ではできなかった扱い方ができるため、様々な軍隊が注目しているようだ。

出典:https://quietkat.com/pages/government-security

一例を挙げると、アメリカの「Quietkat」社(URL)は、同社のE-Bikeを軍用としてフリート販売を行うと公式サイトで掲げている。

E-Bikeを実戦導入できるかテストを行っている軍隊も存在する。オーストラリア陸軍は2021年10月に、ステルス偵察用E-Bikeを試験導入した。このE-Bikeは、最高速度90キロ、航続距離100キロを発揮し、世界的な市販E-Bikeとは違う性能を持っている。

出典:https://news.defence.gov.au/capability/electric-pushies-finding-role-battlefield
このE-Bikeは、ボクサー戦闘偵察車のルートの確認や、小川を偵察して車両を通せるかどうかを判断したりと、偵察作業に使用されている。また従来のオートバイと比較して、パワーや騒音が少ないので、足跡も最小限で済み、敵軍から見えるような埃をあまり舞い上げない利点もあるようだ。

オーストラリア軍だけでなく、イタリア軍もE-Bike導入している噂があり、2021年3月には、Villa Bassa(BZ)にある第6アルプス連隊に、FANTIC製E-Bikeを軍事利用するテストを実施した。

出典:https://www.esercito.difesa.it/comunicazione/Pagine/Le-Truppe-Alpine-dell%E2%80%99Esercito-al-passo-con-i-tempi.aspx、以下同

テスト車種はFANTIC製のフルサスペンションE-MTBと、ファットタイヤE-MTB「FAT SPORT」。オーストラリア軍とは違い、一般的な市販E-Bikeを使用している。

イタリア軍が軍用車両としてE-Bikeを導入した理由は、アルパイン部隊の山中襲撃で得た経験から、アルパイン小隊や偵察部隊が山道や山岳戦という近代的な状況で使用するために、環境や音響への影響が少なく適切な移動手段を持つ必要があり、E-Bikeを選択したとのこと。
イタリア軍はリリースにて「この活動は、Difesa Servizi S.p.A.が実施する軍事資産の価値向上プロセスの一環で、トレヴィーゾに拠点を置くイタリアの企業「Fantic Motors」との契約により、アルプス旅団「ジュリアとタウリネンセ」に、戦術的展開における性能と有効性に関するE-Bikeの特性を明確にする十分なテストを実施することができるようになった」と語っている。
また、リトアニアにあるNATOエネルギー安全保障センターで、戦術・作戦環境における電動自転車の使用に関する研究の深化を目的とした協力関係を構築しているとのこと。E-Bikeが軍用車両として注目される流れは続きそうだ。

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