金曜日, 1月 22, 2021
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様々なフルサスE-MTBを「E-MTB WORLD 2020」で試乗! 注目のフルサスE-MTBを解説

様々なマウンテンバイクタイプのE-Bike”E-MTB”が試乗できるイベント「E-MTB WORLD 2020」がトレイルアドベンチャーよこはまで、11月21日、22日に開催された。

E-MTB WORLDは2020年3月に実施する予定だったイベントだが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、中止となっていた。

トレイルアドベンチャーよこはまは、MTBツーリズムを推奨するスイスのアレグラ社と自然共生型アウトドアパーク「フォレストアドベンチャー」のコラボレーションから生まれた自然共生型アウトドアパーク。上級者だけが楽しめるトレイルではなく、トレイルランの練習や、車椅子で森の中を散歩、上級者コースに入る前のMTBの練習など、幅広い人に向けた多目的フロートレイルを売りにしている。森や山を削ったり人工的な加工を行なわず、自然を活かして設計を行っている。

E-MTB WORLD 2020で出典したブランドは、BESV、BOSCH、Corratec、NESTO、Panasonic、SHIMANO、Specialized、TREK、YAMAHA、MERIDA、MIYATAの11ブランドで、E-MTBを展開している多くのブランドが出展した。

今回は、11ブランドの中でも、注目のフルサスE-MTBをピックアップしよう。

MIYATA RIDGE-RUNNER 8080

日本ブランドでいち早くE-Bikeを送り出したミヤタ。ミヤタブランドのフラグシップモデルのE-Bike「RIDGE-RUNNER 8080」は、41万9000円(税抜、以下同)の価格で、日本で一番安いフルサスE-MTBとして知られている。

アルミフレームを採用した車体は、日本市場のフルサスE-MTBでは珍しいバッテリー外付けタイプ。コストが下がる一方で、内蔵型よりも重心位置が上がってしまうため、タイトなコーナーがあるMTBコースでは、内蔵型バッテリー搭載車と比較してコーナリングは重い。しかし、ドロッパーシートポスト、504Whの大容量バッテリー、E-MTB用ユニット「Shimano STEPS E8080」を搭載し、フルサスE-MTBに求める性能を持ちつつ、41万8000円という低価格は魅力的だろう。

  • フレーム:RIDGE-RUNNER Alloy Full Suspension Special edition 27.5+SR SUNTOUR RS18 UNAIR,190x51mm
  • フロントフォーク:SR SUNTOUR SF18 RAIDON34 DS BOOST RCR
  • 重量:22.9kg
  • ブレーキ: Shimano BR-MT400+Shimano BL-MT400
  • ギア(前):Shimano SM-CRE70 w/o CG 34T+ FC-E6100CX 170mm
  • ギア(後):Shimano 10S, 12-46T
  • フロントホイール:ALEXRIMS MD35,27.5 32H+ALEXRIMS MD35,27.5 32H
  • リアホイール:ALEXRIMS MD35,27.5 32H+ALEXRIMS MD35,27.5 32H
  • タイヤ:KENDA F:K-1201,R:K1184A 27.5×2.6 F/V
  • ドライブユニット:Shimano STEPS E8080(定格出力250W、最大トルク70Nm)
  • アシスト方式:ミッドドライブ
  • バッテリー:Shimano STEPS BT-E8010 36V 14Ah 504Wh
  • 充電時間:-
  • アシストモード:3段階(ECO/NORMAL/HIGH)
  • 航続距離:140km/130km/95km

MERIDA eONE.SIXTY 500

MERIDAのフルサスE-MTB「eONE.SIXTY 500」が、2021年モデルでモデルチェンジを実施。内蔵バッテリーと、前輪29インチ、後輪27.5インチの異径ホイール(マレット)を採用している。

デザインは、人力自転車のパイプをそのまま大きくしたのではなく、多角形にして見た目の重厚さを少し抑えつつ、マット塗装により重厚感を出して、高級感をアップ。

バッテリーは内蔵型で、カバー別体で取り外しできる。見た感じでは、手触りや視覚の高級感はMERIDAが一番。何年も使うE-Bikeは自動車やオートバイに近い乗り物で、人力自転車のように部品を交換して所有欲を上げようとしても、E-Bikeメーカーの独自部分の作りが甘いと、全てを台無しにする。このような部分の質感や手触りが高いのは、非常に重要だ。

フロントライト「LEZYNE E115」も装備しており、公道サイクリングで必要な物を備えている。因みに海外では、別のフルサスE-MTBでeOne-Forty EQ(日本未発売)という、泥除け、スタンド、サイドバッグ用キャリアが付いたツーリングモデルも用意されている。

車体サイズが小さかったため、具体的なインプレッションは控えるが、フロント29インチ、リア27.5インチを採用することで、コーナリングや走破性は期待できそうだ。価格は49万9000円。

  • フレーム:eONE-FS LITE Ⅲ+Rock Shox Deluxe Select+
  • フロントフォーク:Rock Shox 35 GOLD RL 160 Tapered
  • 重量:23.5kg
  • ブレーキ: Shimano BR-MT420+Shimano BL-MT400
  • ギア(前): Shimano E8000 w/ CRE80-B 34 L:165MM
  • ギア(後):Shimano Deore 11-51 11s
  • フロントホイール:RD20 Comp TR+Shimano MT400-B 110×15 WHF 32 SPH Centerlock
  • リアホイール:RD20 Comp TR+Shimano MT400-B 148×12 WHR 36 SPH Centerlock
  • タイヤ:KENDA REGOLITH K1214 29*2.4/KENDA REGOLITH K1214 27.5*2.6
  • ドライブユニット:Shimano STEPS E8080(定格出力250W、最大トルク70Nm)
  • アシスト方式:ミッドドライブ
  • バッテリー:Shimano E8035J(XS) E8035LJ(S) 504Wh
  • 充電時間:-
  • アシストモード:3段階(ECO/NORMAL/HIGH)
  • 航続距離:140km/130km/95km

TREK Rail 9.7 2021年モデル

2019年に話題となったフルサスE-MTB「Rail9.7」の2021年モデルが登場。大きく変わったのはバッテリーの大容量化(500Whから625Wh)と、液晶ディスプレイ「Kiox」の採用だ。

液晶タイプのディスプレイ「Kiox」は、スマートフォン並の見やすいディスプレイには様々な情報を見ることができBluetooth通信でスマートフォンと連携可能。スイッチもディスプレイ一体型の「Purion」より、オフロード走行での押し間違いが減っている。価格は79万円。

街・峠・山のすべてを走破する怪物E-MTB「TREK Rail 9.7」をインプレ【E-Bike】

  • フレーム:OCLV Mountain Carbon main frame & stays, Removable Integrated Battery (RIB), tapered head tube, Knock Block, Control Freak internal routing, magnesium rocker link, Motor Armor, Mino Link, ABP, Boost148, 12mm thru axle, 150mm travel
  • フロントフォーク:RockShox Yari RC, DebonAir spring, Motion Control RC damper, e-MTB optimized, tapered steerer, 44mm offset, Boost110, 15mm Maxle Stealth, 160mm travel
  • 重量:22.77kg(M Size)チューブ付き
  • ブレーキ:Shimano hydraulic disc  M6120 4-piston caliper
  • ギア(前):SRAM X1 1000, 34T, 165mm
  • ギア(後):SRAM PG-1230 Eagle, 11-50, 12 speed
  • フロントホイール:Bontrager Line Comp 30, Tubeless Ready, 6-bolt, Boost110, 15mm thru axle
  • リアホイール:Bontrager Line Comp 30, Tubeless Ready, 6-bolt, Boost148, 12mm thru axle
  • タイヤ:Bontrager XR5 Team Issue, Tubeless Ready, Inner Strength sidewall, aramid bead, 120 tpi, 29×2.60”
  • ドライブユニット:Bosch Performance Line CX(定格出力250W、最大トルク75Nm)
  • アシスト方式:ミッドドライブ
  • バッテリー:Bosch PowerTube625  625Wh
  • 充電時間:-
  • アシストモード:4段階(ECO/TOUR/eMTB/POWER)
  • 航続距離:-

YAMAHA YPJ-MT Pro

ヤマハ発動機のE-Bikeブランド「YPJ」シリーズ初のフルサスE-MTBが「YPJ-MT Pro」。オートバイを連想させるDualTwinフレームは、バッテリーを車体中心部に近づけることで、車体の前後重量配分バランスの適正化と、ハンドリングの向上を狙っているのもあるだろう。

今回は短時間での試乗だったが、定格出力250Wクラスの大容量バッテリー搭載E-MTBでは殆どない、人力MTBに近い自然な感覚で車体が倒れることに驚いた。車体重量は23.8キロと重いが、公称車体重量が誤植と思うほど、自然に車体が倒れて曲がってくれる。フォレストバイク小田原の忍者トレイルで、人力MTBと同じ感覚で普通に車体が倒れる軽量フルサスE-MTB「Specialized Turbo LEVO SL」を追いかけることができるE-MTBだと感じた。(両車とも同レベルのライダーが乗車していると仮定)

搭載されているユニットはヤマハ PW-X2。PW-X2には走行条件に応じてサポートを変える、オートマチックサポートモードが搭載されている。似たようなもので、BOSCH Performance Line CXのeMTBモードがあるが、特性が違う。BOSCHのeMTBモードは他のモードよりも違うアシストの味付けにしているが、こちらはアシストの味付けはそのままに、モード切り替えをおこなう方式を採用している。

ドライブユニットの音質は、Bosch Performance Line CXよりも静かで、一般的なギア駆動タイプのE-MTB用ドライブユニットではトップクラスと言える。(因みに、これより静かなのはベルトドライブを採用したBrose S)

E-MTB用ドライブユニットは、他の街乗りタイプと比較してモーター音が煩いのは、内部に使われているギアがプラスチックではなく金属製を採用しているため。金属製ギアを採用しているのは、強力な脚力とモーターパワーで、歯が欠けるのを防ぐため、音が煩くても金属ギアを使っている。

ヤマハ PW-X2のモーター音は、一瞬、プラスチックギアと思わせるほど静かだ。因みに、ギア材質に関して伺った所、ギアの材質は金属だが、ギアの設計を変えて静音性を実現したとのこと。

定格250WクラスのフルサスE-MTBでひとつ上を行くハンドリングや、モーターのレスポンスや静音性は2020年のベンチマークと言える性能を持っている。フルサスE-MTBのベンチマークが、60万円の価格で購入できるのはお買い得と言えるだろう。

  • フレーム:ヤマハ Dual Twin™ フレーム アルミ
  • フロントフォーク:ROCKSHOX YARI RC boost 160mm
  • 重量:23.8kg(Sサイズ)
  • ブレーキ:MAGURA MT Thirty
  • ギア(前):-
  • ギア(後):11-46T、11S
  • フロントホイール:27.5インチ
  • リアホイール:27.5インチ
  • タイヤ:MAXXIS 27.5×2.8
  • ドライブユニット:Yamaha PW-X2(定格出力240W、最大トルク不明)
  • アシスト方式:ミッドドライブ
  • バッテリー:36V-13.4Ah 500Wh
  • 充電時間:約3.5時間
  • アシストモード:6段階(プラスエコ/エコ/スタンダード/ハイ/オートマチックサポート/エクストラパワー)
  • 航続距離:197km/133km/96km/79km/87km/73km

文:松本健多朗

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