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Eバイク用ABSで有名な「Blubrake」が多機能ABSモードを搭載

市場で唯一、自転車のフレームに完全に統合できるABSで有名なBlubrakeは5月25日、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)を大幅に強化したと発表しました。新たに導入された4つのモードにより、このシステムはすべてのサイクリストと地形に対応するとのことです。

ABSは、2004年から自動車、2016年からバイクの重要な安全要素となっています。Blubrakeはこの技術を利用して電動アシスト自転車に同様の安全をもたらすとのこと。急なブレーキングまたは強いブレーキング時のフロントホイールのロックを防ぐことにより、BlubrakeのABSは自転車の安定性と操縦性を維持し、リアホイールのリフトを管理します。

電動アシスト自転車ユーザーの多様なニーズを認識して、Blubrakeの新システムは4つの独特なABSモードを提供します。電動自転車メーカーはこれらのモードを設定し、所有者は自転車のディスプレイから簡単に切り替えることができます。

経験の少ないライダー向けの「セーフティ」モードは、ABSを完全に作動させることを保証します。残りの3つの「標準」、「パフォーマンス」、「エクストリーム」 はブレーキ力に変化を提供し、最後のは特に電動マウンテンバイクや技術的なオフロードトレイル用に設計されています。完全なコントロールを求めるサイクリストは、必要に応じてABSを完全に解除することもできます。

ライダーは自分の電動アシスト自転車のディスプレイから、自分の経験、サイクリングスタイル、選択したルートに最も適したモードを選択することができます。さらに、システムは初期のブレーキング速度、距離、総ブレーキング時間、ABSが作動した回数などのリアルタイムデータにアクセスして、ブレーキング性能を評価することをライダーに可能にします。

BlubrakeのABSは、Bafang、Ananda、およびShimanoとの統合できるため、電動アシスト自転車メーカーはすぐに利用することが可能とのことです。

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プレシャスモストRVが新型ライトキャブコン「VENUS」を販売開始 大人4人、子供2人が就寝できるライトキャブコン

キャンピングカーの設計・製造を行うプレシャスモストRVは5月23日、新型ライトキャブコン「VENUS」を販売を開始しました。この新型車は、トヨタ「タウンエース トラック」をベースに設計され、大きな居住空間を持つコンパクトなキャンピングカーとして注目されています。

「VENUS」は、貨物トラックの貨物部分に居住スペースを設けたキャンピングカーであるライトキャブコンの良さを生かし、大きな居住空間(シェル空間)を提供。乗車定員は6名、就寝可能な人数は大人4名に加えて子供2名(または大人1名)となっています。これにより、家族や友人とのクルージングを気軽に楽しむことができます。

また、「VENUS」は、普通免許があれば誰でも乗用車感覚で運転できる点も大きな特徴です。このことから、日帰りのアウトドアだけでなく、長距離の移動やレンタカーとしても活用可能となっています。

電気の供給についても工夫が見られ、走行充電だけでも十分な容量を確保。さらに電気を頻繁に使用する場合に備えて、オプションで12V400Ahのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーとソーラーパネルを提供しています。これにより、エンジンを始動しなくても電気製品を使用できるなど、電気の心配がないキャンピングカーとなっています。

さらに、「VENUS」は、風の影響を受けにくいオーバーハングや、高い収納性を持つ居住空間など、利用者の利便性を高める多くの機能を備えています。全長4830mm、全幅1890mm、全高2760mmのコンパクトなサイズながら、豊富な標準装備と多彩なオプションを提供。車両価格は5,776,715円(税込み・諸費用別・オプションなし)からです。

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パナソニック 2023年モデルの電動アシスト自転車を発表 カルパワーアシストを幅広いモデルに搭載

パナソニック サイクルテック株式会社は5月25日、2023夏モデルとして10種類の新型電動アシスト自転車を順次発売すると発表しました。発売されるモデルには業界最軽量の2軸モーターを搭載したカルパワードライブユニットが付属し、より快適な走行を可能にします。新ラインアップには、”押し歩きモード”を搭載した小径20型モデル「ビビ・L・20・押し歩き」や、コンパクトで取り回しの容易な軽量(17.4 kg)モデル「プロム」も含まれます。

電動アシスト自転車は日常生活での用途、如何にも買い物や子どもの送迎に広く利用されており、近年では学生の通学や高齢者の運転免許自主返納後の移動手段としても選ばれています。

この新型モデルは、カルパワードライブユニットの技術進化により、坂道などでのペダリングを滑らかに補助し、起動時には荷物の有無や地形を検知してアシスト力を調整します。中速域でのスピードも向上し、さらに快適な走行を実現します。

押し歩きモードを搭載した「ビビ・L・20・押し歩き」は、改正道路交通法施行後、自転車を押し歩き補助する機能が注目を集めています。これにより押し歩き時のアシスト速度を調整することが可能となり、より使いやすさが向上しています。

さらに、新たに発売されるコンパクトな電動アシスト自転車「プロム」は、一般的な電動アシスト自転車に比べ約10kg軽量で、乗車中だけでなく駐車時にもその軽さを実感できます。商品名の「プロム」はフランス語の「promenade(散歩道)」から名付けられ、近所を気軽に散策するのに最適な製品となっています。

「ViVi(ビビ)」シリーズの新車種3車種では、ビビ・L・押し歩き(BE-FLW631)は、26インチタイヤを搭載しており、走行距離は約46-83 kmで、バッテリー容量は12.0 Ahです。フレームカラーはパールココアブラウンとディープブルーメタリックが選択可能で、価格は146,000円(税込み、以下同)で、発売日は2023年8月1日です。

ビビ・L・20押し歩き(BE-FLW031)はモーターやバッテリー、価格、発売日が同様ですが、タイヤサイズが20インチになっています。最後に、3輪自転車のビビライフ(BE-FU831)は前18インチ、後16インチタイヤを搭載し、走行距離は約56-99 km、バッテリー容量は16.0 Ahで、価格は232,000円です。発売日は2023年6月1日です。

スポーツ&ファッションモデルの新車種5車種では、街乗り小径タイプのプロム(BE-FPR011)は、20インチタイヤ、走行距離約50-96 km、バッテリー容量12.0 Ah、価格は140,000円です。また、BE-FPR031モデルは内装3段変速付きで価格が145,000円になります。

BMXスタイルの街乗り電動アシスト自転車のEZ(BE-FZ031)は20インチタイヤ、走行距離約31-55 km、バッテリー容量8.0 Ah、価格147,000円です。ビーチクルーザースタイルのBP02(BE-FZC631)は26インチタイヤ、走行距離約46-78 km、バッテリー容量12.0 Ah、価格163,000円。

お洒落系小径電動アシスト自転車のグリッター(BE-FGL031)は20インチタイヤ、走行距離約42-80 km、バッテリー容量12.0 Ah、価格135,000円です。最後に、折りたたみ電動アシスト自転車のオフタイム(BE-FW071)は前18インチ、後20インチタイヤ、走行距離約30-53 km、バッテリー容量8.0 Ah、価格158,000円です。これら全てのスポーツ&ファッションモデルは、2023年6月1日に発売予定です。

ビジネスモデルのパートナー・DX(BE-FGD631)およびパートナー・U(BE-FGU431)は、それぞれ26インチと24インチタイヤを搭載し、走行距離は約46-81 km、バッテリー容量16.0 Ahで、価格は209,000円です。これらのビジネスモデルも、2023年6月1日に発売予定です。

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ヤマハ発動機PAS30周年を祝う限定Eバイク「YPJ-MT Pro 30th ANNIVERSARY」

ヤマハ発動機のメディア向け試乗会で限定モデル「YPJ-MT Pro 30th ANNIVERSARY」が公開された。

YPJ-MT Proは2020年7月に発表したヤマハ発動機初のフルサスE-MTB。「YPJシリーズ」のフラッグシップモデルとして、「Fun and Exciting unusual experience」をコンセプトに、「乗りこなす楽しみ」「マウンテンバイク特化のアシスト性能」「ユニークデザイン」をポイントに開発されたYPJ-MT Proは、メインフレームの上下(トップチューブ/ダウンチューブ)が、それぞれ2本に分かれたYAMAHA Dual Twin Frameや、スピード、ケイデンス、トルク、傾斜角を測定するクワッドセンターを搭載したヤマハ・PW-X2モーターを搭載し、高評価を得ていることで知られている。

2022年9月には、2023年モデルを発表。2023年モデルはカラーチェンジだけでなく、部品グレードの向上や、PW-X2モーターよりも小型化、高トルク化を行ったPW-X3モーターを搭載した。

YPJ-MT Pro 30th ANNIVERSARYは、ヤマハ発動機が電動アシスト自転車を商品化し、30年を記念し、特別限定カラーリングと記念エンブレムを装備したモデル。特別カラーの「Factory Silver」は、車体にシルバー塗装を行ったのではなく、未塗装の車体にポリッシュ加工を施し、クリア塗装を行っている。また、30周年記念エンブレムはフレームのトップチューブに装着されている。

他にも、フレームにはヤマハ発動機のイメージカラーであるブルーのアクセントを施している。ハイポリッシュシルバーとブルーのアクセントカラーは、2019年の東京モーターショーで公開された「YPJ-YZ」を思い浮かべる人もいるだろう。YPJ-MT Pro 30th ANNIVERSARYはYPJ-YZよりもシンプルなカラーリングのため、カッティングシートなどを駆使してYPJ-YZ仕様にするのも面白いかもしれない。

YPJ-MT Pro 30th ANNIVERSARYは、全国の「YPJ Pro Shop」にて30台限定の抽選販売となる。応募期間は6月1日から6月30日まで。価格は75万9000円(税込み)と、Eバイクの限定モデルでは非常に安いため、争奪戦となるだろう。

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333architectsがキャンピングカーブランド「vanhotel」設立 自社設計した車両をレンタル開始

株式会社333architects(トリプルスリーアーキテクツ)が新規事業として「vanhotel」を2023年7月に開始することを発表しました。

コロナ禍がもたらした社会変化の中で、生活の質を向上させる動きが見られ、それが個々の生活環境や働き方に影響を与えています。特に、モビリティとプライベート空間を兼ね備えたキャンピングカーは、需要が増している分野の一つとなっています。しかし、現在のキャンピングカーは車両としての要素が強く、空間としての満足度が一部で問題視されているとのこと。

vanhotelは建築設計事務所としての経験と知識を活かし、キャンピングカー内の空間の質の向上を目指しています。内装材やディテールにこだわった設計は、これまでキャンピングカーに手を出さなかったミレニアル世代をターゲットに、新たな価値提案を行います。

vanhotelは、40代から60代の既存ユーザーに加えて、20代から30代のミレニアル世代も利用しやすいように1泊2日(最大36時間)63,000円からでレンタル可能となっています。宿泊代、レンタカー代、物品レンタル代などを考慮すると、比較的手頃な価格帯となっています。また、ホテルのような形式でチェックインとチェックアウトが行えるため、時間単位ではなく泊数単位で利用することが可能です。

vanhotelのキャンピングカーは、神奈川県横浜市西区伊勢町にある333architectsから借りることができます。高速道路やアクアラインを利用すれば、箱根や千葉県木更津まで約1時間圏内という立地で、ランドマークタワーの望める豊かな公園の前でお待ちしています。

333architectsは通常、横浜市西区で建築設計事務所として住宅や店舗などの設計を行っています。そんな中、自由に動きつつも暮らす空間を持つキャンピングカーに着目し、自社の建築設計やインテリアデザインの経験を活かし、キャンピングカーの内装を設計・デザインすることを思い立ちました。

新型コロナウイルスの影響でキャンピングカーのプライベート空間の需要や快適に移動できる空間の需要が増加しており、これに対する新しい提案としてvanhotelを設立。ここでは、個々のニーズに合わせたフルオーダーメイドの空間を提供することを目指しています。

そのため、建築や内装デザインの知見を生かし、こだわりを詰め込んだ上質な「ホテル」をキャンピングカーをベースに作り上げます。これを「vanhotel」/バンホテルと名付け、レンタルを開始する予定です。また、今後は、マイキャンピングカーを建築家と一緒に作り上げるサービスを目指しています。建築家が自宅を設計するのと同じように、キャンピングカーの内装を一から設計し、ユーザーのこだわりを反映した車両を提供することを構想しています。

現在、応援購入サービス「Makuake」にて、5月24日(水)より先行予約を開始しているとのことです。

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パナソニック  電動アシスト自転車「ビビ・DX」限定カラーモデルを発売

2023年6月より、パナソニック サイクルテック株式会社(以下、パナソニック サイクルテック)が電動アシスト自転車「ビビ・DX」の限定カラーを発売することが明らかになりました。生産予定台数は約3,900台です。

新たに発売される限定カラーの「ビビ・DX」は、24型と26型の二種類が用意され、それぞれの重量は27.1 kgと28.0 kgとなっています。内装3段を採用。限定カラーはマットオーツベージュ、ココモミルク、マットネイビーです。

パワーモードでの走行距離は約59 km、オートマチックモードで約70 km、ロングモードで約107 kmとなります。これは業界統一テスト条件での測定に基づいており、気象条件、道路状況、整備状態、乗り方などの使用条件や経年劣化などにより、実際の走行距離は異なる場合があります。

バッテリー容量は16.0 Ahで、充電時間は約4.5時間です。メーカー希望小売価格は136,000円(税込)となっています。限定カラーのビビ・DXは一部取り扱いのない販売店もあるため、購入を検討される方は事前に確認が必要です。

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川奈ホテルゴルフコース「世界ゴルフ場100選」に選出された名門コースで絶景サイクリングの実施を発表

川奈ホテルゴルフコースが、ゴルフ未経験者や初めて富士コースを訪れる宿泊者に向けて、普段はゴルフ利用者しか入ることができない世界的なコースを体験する新プログラムを開始します。

世界ゴルフ場100選にも選ばれた富士コースの絶景を楽しむ体験型オプションツアー「富士コース オーシャンサイドクルーズ」は、2023年7月22日から8月27日までの夏季期間限定で販売されます。これは昨年から始まった新たな取り組みの一環となります。

コース内を移動する際には、世界的な自転車メーカーMERIDA製の電動アシストマウンテンバイクを利用し、絶景の海岸線を爽快に駆け抜けることができます。早朝と夕方の時間帯に実施され、一人あたりの料金は宿泊者が7,700円(税込)、外来者が9,900円(税込)となります。また、電動アシストバイクが乗れない方や子供がいる場合は、同料金でガイドが運転する5人乗り電動ゴルフカートでの周遊となります。

予約は期間内の前日の4時までにホテルフロントまたは電話予約で受け付けています。一回の予約人数は先着4名までで、最低開催人数は2名以上となります。

このツアーはガイドが一緒になり、運転講習、安全配慮、富士インコースまでのアテンドを行いながら、富士コースの魅力や歴史を伝えます。未舗装の自然そのままの芝生の上を走るため、動きやすい服装での参加が求められます。また、ヘルメットは無料で貸出しますので、その着用が必須となります。

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Eバイクとはどう言うもの? ワイズロードが実施したセミナーでおさらいする

スポーツサイクル専門店で知られている「Y’s Road(以下、ワイズロード)」。今回、メディア向けでEバイクに関したセミナーを開催された。

今回のメディア向けEバイクのセミナーは、Eバイクとはどういう物なのかというのを紹介するセミナー。今回は、プレスセミナーの内容を解説を交えて、Eバイクとはどういう物なのか紹介しよう。

Eバイクの歴史は、1993年にヤマハ発動機が量産世界初の電動アシスト自転車「PAS」を発表し、2011年にボッシュがEバイク用モーターを開発。これら部品をスポーツ自転車に搭載しEバイクというジャンルで売り出すことで、Eバイクというジャンルが注目されるようになった。

(解説:因みに、ボッシュがEバイク事業に参入した理由はリーマンショックの影響。ボッシュとヤマハ発動機のEバイクの歴史に関しては、6月23日発売予定の「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」(シクロライダーブックス)でも紹介している。)

欧州では環境意識の高まりなどで、パーソナルモビリティの1つとして自転車の利用が広まり、体力レベルによらず快適に走ることができるEバイクに人気があつまるようになる。日本に関しては道路交通法によるアシスト比率の規定などがあり、市場の広がりが遅れていたが、2015年に登場したヤマハ発動機のロードバイクタイプのEバイクが登場し注目され、現在は様々な企業がEバイクに参入している。

(解説:2015年に登場したヤマハ発動機のロードバイクタイプのEバイクはYPJ-R。2022年10月生産終了している。)

Eバイクや電動アシスト自転車は、国が定める、道路交通法施行規則の「人の力を補うため原動機を用いる自転車」の基準に適合していなければ公道走行はできない。例えば、モーターのアシスト比率の基準時速10キロ未満でペダルを漕ぐ力に対して約2倍、時速10キロ以上になるとアシスト力が徐々に落とし、時速24キロを超えるとアシストは0になる。このような法規適合されているEバイクがある一方で、ペダルを漕がずにモーターだけで走行する電動自転車やアシスト比率やアシスト速度超過を行った電動アシスト自転車があり、これらの車種は公道での走行はできず、原動機付自転車や自動二輪車扱いとなり運転者が罰則の対象となる。

法規適合されているEバイクを選ぶ場合、一番わかりやすいのが公益財団法人日本交通管理技術協会が行っている「型式認定」を受けた物を購入することだが、型式認定を受けていないが、アシスト機能を法規適合させている車種もあるため、販売店で確認する必要がある。

(解説:型式認定はあくまでも任意で、スペシャライズド、SCOTT GENIUS ERIDE Gen2(販売終了)、SANTACRUZ Heckler、A&Fが販売代理店になったKONAなど型式認定を取得していないEバイクは存在する。自動車でもテスラ・モデルSやモデルXのように型式認定を行わず型式不明で販売している。ただし、事故による保険支払いの問題の可能性、違法車両を販売や修理を行わない販売店の法令遵守などにより型式認定取得が主流となっている。一部企業では海外仕様車を販売している所があるが、殆どが公道走行不可だと確認を行う書類を交わしている。基本的に販売店で確認すれば問題ないが、海外仕様車だと隠して公道走行できると謳う所は相当危険で手を出すべきではない。また、このような企業のEバイクは販売店側にも訴訟リスクがあるため、真っ当な自転車販売店は取り扱いを行わない傾向にある。)

ワイズロードのEバイクの販売状況は、毎年5パーセント程度のペースで売上が成長。2022年以降に自転車の販売価格が高騰する状況でも堅調な売上を維持しているようだ。購入される年代は、30代から50代が全体の7割強で、一番多いのが40代で全体の3割とのこと。ワイズロードの中でも地理的に坂道が多い横浜店や神戸店、Eバイクの品揃えが多い新橋店、新宿クロスバイク館、名古屋クロスバイク館、お茶の水店、の販売比率が高い傾向にあるとのことだ。

(解説:欧州市場でも、Eバイクを購入する人の年齢層は高い。また、世帯年収も平均1000万円を超えている傾向にあり、海外では高級オートバイブランドや高級車ブランドが参入している。)

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XROSSからフルサスE-MTB「DX611/DX611A」登場 シマノSTEPS E6180を搭載して価格を押さえたEバイク

ライフサイズモビリティのEバイクブランド「XROSS」から、フルサスE-MTB「DX611/DX611A」が登場した。

DX611シリーズは、同社のフルサスE-MTB「DX612シリーズ」をベースにしたフルサスE-MTB。DX612との主な違いは、ドライブユニットをDX612ではシマノ・STEPS E8080(定格出力250W、最大トルク70Nm)を搭載していたのに対して、DX611ではシマノ・STEPS E6180(定格出力250W、最大トルク60Nm)を搭載。タイヤもDX612では、 MAXXIS MINION DHF, 27.5×2.6なのに対して、DX611はPANARACER FRONT:ROMERO REAR:ALISO 27.5×2.4となっており、細かい部品構成も変更している。

DX611の価格は511,500円(税込み、以下同)。DX616の価格が586,300円なのを考えると、低価格を実現している。

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キャンピングカーシェア「Carstay」がキャンピングカー製造販売事業に参入

Carstay(カーステイ)株式会社は5月22日、新たにキャンピングカーの製造販売事業に参入すると発表した。 同社の代表取締役宮下晃樹氏は、これまでキャンピングカーのレンタルや車中泊スポットの提供など、ITプラットフォーム事業を通じたバンライフサポートを中心に事業展開してきた。

新たな製造・販売事業の開始は、同社のサービスが一層進化し、バンライフ/キャンピングカーの全体的な課題解決に対応できるようになるという。これにより、キャンピングカーの生産から利用まで、総合的なサービスを一気通貫で提供することが可能となる。

新ブランド「SAny(サニー).」を通じて、新・中古車両の仕入れ、顧客が持ち込んだ車両をキャンピングカーに改造する「フルカスタム」、中古や旧式キャンピングカーのデザインを改修する「フルリノベーション」など、様々なサービスを提供する予定である。

新たにキャンピングカーの製造事業への参入は、未来のライフスタイルとしての本格的な「バンライフ」の普及を見据えたもの。キャンピングカーは動くことが可能な「可動産」であり、その製造は欠かせない要素と考えられる。

また、Carstayは2019年1月より車中泊が可能なスペースを提供するサービス、2020年6月よりキャンピングカー特化型のカーシェアプラットフォームサービスを開始。2022年10月には、キャンピングカーの自作や維持管理が可能な「Mobi Lab.」を開設してきた。これらのサービスにより蓄積された知識と経験を生かし、新たなキャンピングカーの製造に取り組む。

新たに製造されるキャンピングカーのデザインや製造拠点は、神奈川県横浜市の「Mobi Lab.」となるが、全国各地からの注文も可能となる。

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「ツール・ド・東北 2023」、4年ぶりに開催する「奥松島グループライド&ハイキング」の出走エントリー受付

ヤフー株式会社と株式会社河北新報社は、2023年9月16日(土)、17日(日)の2日間開催予定の自転車イベント「ツール・ド・東北 2023」の第10回大会記念特別デザインのオフィシャルサイクルジャージの予約販売を始めました。このイベントは、東日本大震災の復興と震災の記憶を未来に残すために2013年から開催されているこのイベントは、順位やタイムを競うレースではなく、楽しく走るファンライド形式の自転車イベントです。

記念すべき10回目の開催を迎える今大会では、昨年の2コース、参加ライダー約1,500名から大会規模を拡大し、2日間で合計5コース、参加ライダー約2,100名を募集します。一般ライダー向け計5コースのうち4コースのエントリー受付は終了していますが、「奥松島グループライド&ハイキング」は、6月5日(月)までエントリーを受け付けています。

イベントのオフィシャルサイクルジャージは、イタリアの「PISSEI(ピセイ)」が制作。10回目の開催を記念した特別なデザインを採用し、ボディのグリーンは、東北の復興と東北の方々の明るい未来への希望を象徴しています。また、両袖のピンクは「ツール・ド・東北」のキャッチコピーである「応援してたら、応援されてた」に象徴される、東北の人々と「ツール・ド・東北」参加者の心や愛をイメージしています。

一般価格は15,950円(税込)で、特別価格で「ツール・ド・東北 応“縁”ライダー」は12,650円(税込)。販売期間は2023年5月23日(火)~ 7月7日(金)で、限定300着が販売されます。

また、「奥松島グループライド&ハイキング」では、奥松島エリアの風光明媚なコースを走り、震災遺構となった旧野蒜(のびる)駅に立ち寄り、震災復興伝承館も見学できるプログラムが組まれています。さらに、ライドの途中で松島湾の島々を一望できる大高森へのハイキングも体験できます。

イベントの石巻会場では、参加者はもちろん、地元の方々にも楽しんでいただける企画が豊富に揃っています。9月16日(土)には、「応“縁”フェス」が開催され、石巻消防音楽隊の演奏や道端カレンさん、パンサー尾形貴弘さんの登壇、地域の名産品などが当たる抽選会などが予定されています。また、地元の飲食店がキッチンカーやテントで出店し、人気の地元グルメを「応“縁”飯」として楽しむことができます。

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BYD Auto JapanとDeNA SOMPO Mobilityが協力、BYD ATTO 3をカーシェアサービス「エニカ」で提供開始

中国の自動車大手、BYDの日本法人、BYD Auto Japan株式会社と株式会社DeNA SOMPO Mobilityが協働し、2023年5月19日(金)より、カーシェアサービス「エニカ」を通じて、「BYD ATTO 3」の利用が可能となりました。

BYD Auto Japanは、2023年1月末に販売を開始したe-SUV「BYD ATTO 3」を皮切りに、今後追加2車種のEVの販売を計画しています。しかし、購入意向調査では「EVを購入したいと思う」と回答した購入意向層は全国で約3割に上る一方で、「EVを自家用車とする生活がイメージできない」と回答した人は4割を超える結果となりました。それは、「実際に経験したことがないから」「身近に接する機会がないから」という理由からだと分析されています。

BYD Auto Japanはより手軽に、長時間にわたってEVを体験できる機会をつくるため、「eモビリティパートナープログラム」を開始しています。一方で、DeNA SOMPO Mobilityはカーシェアサービス「エニカ」を通じて、新型車両の体験機会を提供してきました。

この協力関係から、「エニカ」がBYDのEV、特に「BYD ATTO 3」を取り扱うことが決まり、BYDのEVを、もっと多くの人々に体験してもらうという共通の目標を実現する一歩を踏み出しました。

「BYD ATTO 3」は、スポーティーな外観、470kmの航続距離(WLTC値)を実現したSUVタイプの電気自動車。バッテリーはBYDが独自開発した「ブレードバッテリー」を搭載し、高い安全性、広い車内空間、そして440Lの荷室容量を実現したと謳っています。さらに、予測緊急ブレーキシステムやBYDアラウンドビューシステム、ブラインドスポットインフォメーションなどの安全・運転支援機能も装備。また、V2L(Vehicle to Load)とV2H(Vehicle to Home)にも対応し、停電時の電源供給やキャンプなどの野外活用といったライフスタイルの多様化にも対応しています。

これまでに中国で販売を開始し、アジア太平洋地域や欧州でも展開を進めるなど、グローバルでの累計販売台数は約30万台に上り、Euro NCAPの安全性評価でも最高評価の5つ星を獲得。今後の日本での販売拡大に向けて、カーシェアリングサービス「エニカ」への導入は、多くのユーザーにとって初めてのEV体験となるかもしれません。

BYD ATTO 3の共同使用料(24時間)は、1万円から1万2,999円(税込)。公式WebサイトでBYD ATTO 3の受け取り可能ディーラーを探すことができます。

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ワイズロード 「SmaChari」を搭載した電動アシスト自転車「RAIL ACTIVE-e」店頭での展示・試乗体験を実施

株式会社ワイ・インターナショナルとホンダは、既製の自転車を電動化する新システム「SmaChari」を搭載した電動アシスト自転車「RAIL ACTIVE-e」を開発し、今年3月に発表した車両を、ワイズロード新橋店および川崎店で展示され、ローラー台を用いた試乗体験も開催される。新橋店では既に展示・試乗体験が始まっており、川崎店では5月24日(水)から開始する予定だ。

「SmaChari」システムは、ホンダの新事業創出プログラム「IGNITION」が出発点となり、高校生の通学課題解決や自転車事故の減少を目指して開発された。4年の開発期間を経て、クロスバイクの「RAIL ACTIVE」に電動アシストユニットを取り付け、スマートフォンアプリと連携させることで、新たな電動アシスト自転車モデルが誕生した。

スマートフォンアプリ「SmaChari」は、速度、走行距離、消費カロリーなどの走行データを表示・記録するだけでなく、ホンダのカーナビから収集したデータを活用して、自動車の急ブレーキが多い場所に近づくとスマートフォンからアラート音が鳴る仕組みも搭載している。さらに、アシスト設定は走行特性に応じて最適なパワーに自動制御する「AIモード」を採用しているため、より自然なアシストが可能となっている。利用には、ホンダから提供されるアプリのダウンロードと会員登録が必要だ。

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読めばEバイクの事がよく分かる!「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」6月23日発売予定

 

 

1993年に、日本のヤマハ発動機が量産世界初の電動アシスト自転車が登場して30周年を記念する2023年。電動アシスト自転車は日本国内だけでなく世界でも注目されており、特に「Eバイク」と呼ばれている、従来の街乗り用電動アシスト自転車より高価で趣味性が高いモデルが注目されている。
ドイツでは、Eバイクの販売台数は単年で200万台を記録し、ハーレーダビッドソンやMVアグスタ、ドゥカティといった高級オートバイや、ポルシェといった高級車ブランドが参入するほどの勢いを見せている。
一方、Eバイク後進国の日本だが、少しずつ様々なメディアで注目されている。しかし、Eバイクはオートバイと何が違うのか、どのような走り方を行えばいいか、どのEバイクを選べばいいかわからないといった声も多く聞く。これからEバイクに興味がある人を対象に「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」だ。日進月歩に進むEバイク業界は、安易に最新技術を紹介すると、出版する前から本の内容は古くなる。「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」では、製品紹介は行わず、今までの知見により、Eバイクとはどういう乗り物か、Eバイクの選び方など、Eバイク初心者に向けた内容を1つにまとめて紹介。表紙とイラストは、漫画「南鎌倉高校女子自転車部」(マッグガーデン)などで知られており、Eバイクオーナーでもある松本規之氏が担当している。

そして、最終章の「Eバイクの過去、そして未来」は、数あるEバイク企業の中でも4社をピックアップ。

1社目は、リーマンショックの影響でEバイク用ドライブユニットの開発が始まり、今では世界トップクラスのEバイク用部品メーカーとして知られている、ドイツの「ロバート・ボッシュ GmbH」

2社目は、20世紀に小排気量のオートバイやトライアルオートバイで有名になるが経営で失敗。しかし、Eバイク事業に参入し、プレミアムブランドとして復活した、イタリアの「ファンティックモーター S.P.A」

3社目は、1993年に世界初の量産電動アシスト自転車を誕生させ、2023年にEバイクの本場である欧州市場に参入。電動アシスト自転車のリーティングカンパニーとして名高い、日本の「ヤマハ発動機株式会社」

4社目は、日本国内産業の空洞化が叫ばれている中、沖縄に日本初のEバイク・電動モビリティ専用のOEM・ODM工場で、国内外の様々な企業から注目されている、日本の「株式会社JOeBテック」

Eバイクの特徴から、選び方、歴史や未来まで、この1冊を読めば次世代電動アシスト自転車「Eバイク」がよくわかる「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」は、2023年6月23日発売予定です。

Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本
(レーベル:シクロライダーブックス)
出版社:エッジプレス
本体価格:1500円+税
著:松本健多朗 イラスト:松本規之
ISBN 978-4-911100-00-4
A5判/モノクロ/168ページ
取引取次:鍬谷(クワタニ)書店。鍬谷書店を通じて日販、トーハン、楽天ブックスネットワーク、中央社など全帳合の全国書店に納品可能となっています。

自動車部品で有名なジヤトコ、電動アシスト自転車用モーターを「人とくるまのテクノロジー展2023 横浜」に出展

ジヤトコ株式会社は、2023年5月24日から26日までパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2023横浜」に出展します。この展示会は公益社団法人自動車技術会が主催し、5月24日には、ジヤトコの代表取締役社長兼CEOである佐藤朋由によるプレスブリーフィングが予定されています。

ジヤトコのブースでは、カーボンニュートラルと持続可能な社会の実現に向けた新たな技術が展示されます。同社のパーパスは「技術と情熱でモビリティの可能性を拡げる」であり、その具現化として研究開発中の電動車両用駆動ユニットe-Axleを初公開します。また、クルマ以外のモビリティへの取り組みも紹介します。

展示されるe-Axleには、「平行軸タイプ」と「変速機能付きタイプ」の2種類があります。「平行軸タイプ」は、15インチのパソコンほどのサイズに収まる高回転モーターとコンパクトなギアを使用し、最大60kWの出力を発生します。これは、軽自動車からコンパクトカーまでの搭載を想定しています。「変速機能付きタイプ」は、ピックアップトラックや商用車など、高い駆動力が求められる車両に対して変速機を使用し、モーターのサイズアップを抑制し、ユニットの小型化とコスト低減を実現します。

ジヤトコはまた、電動パワートレインの技術や仕組みをクルマ以外のモビリティのドライブユニットにも活用することを計画しています。その一例として、モーターアシストと変速機を一体化させた電動自転車用ドライブユニットを展示します。

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STREEK ACTIVE CARGO TRIKE 救急医療三輪自転車コンセプト(EMB)  都市部での救命活動に対応するためのコンセプトEバイク

5月12日から13日に開催されているBICYCLE-E·MOBILITY CITY EXPO 2023。今回は、3輪カーゴEバイク「STREEK ACTIVE CARGO TRIKE 救急医療三輪自転車コンセプト(EMB) 」を紹介する。

海外、特にイギリスではこのような自転車での救急活動、通称「サイクルレスポンダー」が既に活動を展開している。サイクルレスポンダーとは、自転車を使用して医療上の緊急事態に対応する救急救命士など、医学的に訓練された人々のことを指しており、救急車や対応車が到着するまでに時間がかかる場合や、徒歩での救急活動では速度やエリアのカバーが不十分な地域で、迅速かつ効果的な医療支援を提供します。交通渋滞が頻発する市内中心部や、大都市であるロンドンやマンチェスターなどで広く利用されているとのこと。

また、アメリカでもこのような救急仕様のEバイクを使用している所があり、こちらはストレッチャーを使用することで患者を迅速に運ぶことが可能だ。

独自のサラウンドループフレームを活用して、救急医療に必要な資器材を収納する様々なバッグやケースを状況に応じて装備可能な自転車です。特に都市部での初動活動に大いに役立つことが予想される。このような使い方を行うには、一般的な電動アシスト自転車やEバイクでは大量の荷物を積むことができないため、このようなことはできない。STREEKのように大量の荷物を積むことができるEバイクこそ、似合うコンセプトモデルだろう。

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ヤマハ、「YPJ-MT Pro 30th ANNIVERSARY」を限定発売 30周年を記念した特別モデルで限定30台

ヤマハ発動機株式会社が、スポーツ電動アシスト自転車「YPJ-MT Pro」を基にした30周年記念モデル「YPJ-MT Pro 30th ANNIVERSARY」を限定30台で、7月31日に全国の「YPJ Pro Shop」で発売することを発表しました。

ヤマハは、世界初の電動アシスト自転車を商品化してから30年の節目を祝うためにこの特別限定モデルを製作しました。特別なカラーリングと記念エンブレムが装備されており、「Factory Silver」のカラーリングとフレームに施されたブルーのアクセントが、オフロードモーターサイクルとの関連性を強調しています。また、フレームのトップチューブには30周年を記念するエンブレム、「30th Power Assist System」のロゴがシートチューブに配置されています。

ベースモデルの「YPJ-MT Pro」は、「Fun and Exciting unusual experience~楽しくて刺激的な非日常体験~」をコンセプトに開発されたスポーツ電動アシスト自転車「YPJシリーズ」のフラッグシップモデルで、「乗りこなす楽しみ」「マウンテンバイク特化のアシスト性能」「ユニークデザイン」をキーポイントにしています。

主な特徴は、メインフレームが上下2本に分かれることで、車体剛性と最適な重量バランスを実現する「YAMAHA Dual Twin® Frame(ヤマハ デュアル ツイン フレーム)」です。また、オフロードでのパワフルかつスムーズなライディングフィーリングを追求しています。価格は759,000円(税込み)で、抽選販売となります。

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アパテックモーターズの低価格電気自動車「大熊Car」 リース料9,800円の低価格EVの特徴は?

5月12日から13日に開催されていたBICYCLE-E·MOBILITY CITY EXPO 2023。アパテックモーターズのブースでは、話題の格安電気自動車「大熊Car」が展示されていた。

アパテックモーターズは、東京都品川区に本社を構える日本のEVベンチャー企業で、電気自動車の企画から販売までを一手に引き受けるビジネスモデルを展開している。その中でも注目されているのが、「大熊Car」と名付けられた低価格の電気自動車だ。

大熊Carは、中国のメーカーが開発し、OEM供給を受けてアパテックモーターズが日本で販売する電気自動車。リース価格が9,800円とその安価なリース価格から注目を集めている。

アパテックモーターズは、大熊Carを日本だけでなく東南アジアにも投入する予定で、日本では軽自動車規格に収まるように金型レベルでの改修・適合が計画されている。日本導入当初は中国からの輸入となるが、数年以内には日本国内での生産を開始する計画もあるとのことだ。

車体のデザインは一般的なハイトワゴンタイプ。展示車両は幅が広いため普通自動車規格となっているが、軽自動車規格に抑える設計を予定している。車体設計は通常のガソリン車からエンジン等を外して、モーターとバッテリーを搭載したとのことで、車体デザインから見ると電気自動車らしさは感じない。

インテリアで目につくのは、シフトレバーが無く、ダッシュボード中央にシフトボタンを採用している事。メーター類などは液晶パネルを装備しており、先進的な雰囲気はあるが、プラスチック的なダッシュボードの形状と、非自然的な明るい茶色のお陰で安っぽく見えるのは仕方ない所か。

座席はPUレザーで、明るいベージュとブラウンのカラーリングを採用することで室内空間が広く見える感覚がある。但し、PUレザーなので真夏は暑い可能性がある。また、写真ではわからないが、後席は左右一体となっているため、片方だけ折りたたむ事はできない。

大熊Carはあくまでもリースのみの提供を予定しており、メンテナンス等の関係で販売は行わないとのこと。自動車などの高額商品は、ASA1000やタタ・ナノ、ダットサン・GO、日産K13型マーチなどの事例がある通り、低価格車で成功するのは難しい。いくら車だけ安くしても、税金や保険料の価格は変わらず、1年に何回も購入しないため、多少高価でも満足する商品を買うのが主流となっている。仮に販売を行うと、スズキ・アルトやダイハツ・ミライースといった100万円以下の軽自動車とバッティングするため、リースのみは得策と言えるだろう。

文:松本健多朗

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