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軽トラックと比較して何が優れている?大型4輪電動アシストカーゴ自転車「Fernhay eQUAD」

欧州や北米では、従来の自転車と比較してたくさんの荷物が積むことができるカーゴバイクが注目されている。その中でも軽自動車に近いほど全長が長く、4輪の電動アシストカーゴ自転車が注目されている。

画像出典:https://fernhay.com/

4輪の電動アシストカーゴ自転車を製造するFernhayは、2013年に交通渋滞と都市の二酸化炭素排出の削減を目標に設立された。都市や町村、物流会社、研究機関と協同で、エンジン付きのライトバンなしでクリーンな都市中心部の運用が可能なゼロエミッション車両のシリーズを展開している。

Fernhayの拡張可能なソリューションは実利を提供するだけでなく、クリーンで健康な都市への道を開いていると謳っている。動力を持つeQuad、eWalker、特異なCubeコンテナなどの製品ラインナップは、200kgまで効率的に運べるように設計され、狭い都市の通りに合うようになっているとのこと。

eQuadの車体サイズは全長3020mm、全幅910mm、全高1950mm。因みに、360CC時代の軽自動車の車体サイズは、全長3000mmまでなので、全長だけでいうのなら、360CC時代の軽自動車よりも全長が長い。

これらの試験済みで信頼性のある最後のマイルの小包配達ソリューションは、環境への利点と会社組織の利益増加、込み入った都市を効率的に対応する手段を提供しています。さらに、世界的なサービススキームと延長保証も提供している。

Fernhayの製品はヨーロッパとアメリカで実際に運用され、交通省、ニューヨーク市公園、Vorboss、fin logisticsなどが使用しているとのことだ。

このような4輪の大型電動アシストカーゴ自転車は、日本では軽トラックがライバルとなるだろう。軽トラックは人間を2人乗ることができ、350キロと大量の荷物を積むことができるという大きな利点を持っている。普通に考えるとFernhayのような4輪大型電動アシストカーゴ自転車は勝ち目がないと思うだろう。

しかし、Fernhayは海外では自転車という扱いとなっており、これが大きな強みになる。自転車扱いなら自転車道を走行することができ、保険も自転車扱いになるため人身、対物保険も安価な自転車扱いとなる。日本で軽トラックで配送業務を行う場合、軽貨物運送の任意保険への加入が推奨されているが、その料金は企業にもよるが年間で15万円と高額だ。一方で、自転車の場合業務利用の自転車保険でも年間数千円とコストも安い。

そして、車体の幅も1メートル以下と狭いため、従来の軽トラックでは走行できない狭い場所も走ることができ、駐車時も幅を取らない。

軽トラックがある日本では、このような4輪の大型電動アシストカーゴ自転車の存在価値があるのかと疑問に思う人もいるかもしれないが、自転車並みの維持費と小回り性能を持ちつつ、200キロの荷物を積むことができるのを考えれば、魅力的と言えるだろう。但し、Fernhayのような電動アシスト自転車は、日本国内では電動アシスト自転車として認可されないため、法改正などを行う必要があるだろう。

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長野県の観光振興に挑戦する地域の人を応援する 「ローカルヒーロー応援プロジェクト」始動! 第一弾はサイクリング特集

2023年度の観光プロモーション「Go Nature. Go Nagano.」の下、一般社団法人長野県観光機構と長野県は新しい取り組み「地域連携プロモーション」を開始します。

具体的には、地元の活動家や団体を「ローカルヒーロー」としてクローズアップし、その活動や取り組みを応援・紹介するプロジェクトです。このプロジェクトは、長野県の77市町村の中で観光振興に向けて活動する人々をサポートすることを主な目的としています。

そして、このプロジェクトの第一弾として、長野県の公式観光サイト「Go NAGANO」で「ナガノ自転車日和。」というサイクリング特集を公開しています。この特集は、サイクリングの楽しさや、長野県の美しい風景を走行する魅力などを伝えるものです。

特集の中では、長野県一周をテーマにした「Japan Alps Cycling Road」の制作を手がける鈴木雷太氏と小口良平氏のインタビューが掲載。また、このルートでのサイクリングの楽しみ方や、県内のおすすめのサイクリングスポット、サイクリング後のリラクゼーションとしての温泉紹介、さらにはサイクリング中のエナジー補給としておすすめのグルメ情報など、サイクリストにとって役立つ情報が満載です。

長野県の魅力をE-bikeで体験するためのコースも紹介されており、都市部の街並みを巡るコースや、山間部の自然を満喫するコースなど、さまざまなニーズに応える内容となっています。

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沖縄の産業にEバイク(電動アシスト自転車)がある理由とは?

「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」では、Eバイクの歴史と未来の項目で、ボッシュ、ファンティック、ヤマハ発動機、JOeBテックの4社を紹介している。この4社の中でも、特徴的と言えるのがJOeBテックだろう。

JOeBテックは2023年から本格創業を行ったEバイク、Eモビリティ製造会社。製造業が少ないと言われている沖縄県で高単価のEバイク(電動アシスト自転車)やEモビリティの製造を行うのを特徴としている。

JOeBテック

日本国内では製造業の空洞化が発生していると言われており、特に沖縄県は観光業等の第3次産業の割合が大きい地域として知られている。

沖縄県で製造業が少ないのは、一般的には電気代が高い、工業用水の確保の難しさ、本州エリアに商品を送る際の物流コストが高額といった問題がある。

しかし、電気はソーラーパネルなどを駆使して電気代を抑え、工業用水は殆ど出さない技術が存在する。物流コストに関しても、沖縄は中国や台湾に近いため、海外輸出コストは中国と台湾と殆ど変わらない。環境意識や持続可能性が注目されているが、時代の流れや技術の進歩によって、沖縄でも製造業を行うことができるようになった。

そして、あまり知られていないのが中国生産のEバイクには70パーセントと驚くほどの関税があるが、日本生産のEバイクには関税が無い。欧州市場では何十万円のEバイクがオートバイの何倍も売れているが、プレミアムな製品を作ることができれば、中国製Eバイクは日本製Eバイクに勝ち目がない。

「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」の「Eバイクの歴史、そして未来」では、ボッシュ、ファンティック、ヤマハ発動機といった歴史ある企業を紹介している中で、2023年に本格稼働したJOeBテックを入れるのは、普通に考えるのなら異例だろう。実際、JOeBテックに関しては自転車業界関係者からの情報は少なく、むしろオートバイ業界関係者のほうが詳しい情報が多く、自転車業界関係者からは謎が多い企業としての印象があるようだ。

いち早くJOeBテックに注目していた筆者は、2022年からJOeBテックを追跡しており、社長のインタビューだけでなく、詳細を知る関係者からの情報から、どのような企業や人材が関与しているのかを把握していた。さらに、2023年4月に開催された竣工式に取材し、組立ラインや塗装工程等の工場内部の見学に、使用するアルミ素材の確認までしている。JOeBテックから筆者が何を感じたのかは、実際に書籍を読んで確認してほしい。

Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本(エッジプレス)

「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」では、JOeBテック等Eバイクに関する歴史を紹介。他にも、Eバイクとはどういう乗り物なのか、Eバイクを楽しく走らせる方法、Eバイクの選び方等を紹介している。

「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」では、Amazon楽天ブックス紀伊国屋書店等の全国書店やインターネット書店などで購入可能だ。

トイファクトリー 輸入車キャンピングカーディーラー「EURO-TOY」で「エトルスコ」概要を発表

キャンピングカーの製造台数が国内首位である株式会社トイファクトリーは、岐阜県可児市に本社を構え、日本のRV業界をリードしています。ユーロトイと名付けられた事業を展開し、欧州のキャンピングカーブランドを厳選して日本へ輸入しています。

その第一弾として、ドイツのブランドであるエトルスコが発表され、2023年秋からの販売開始が予定されています。エトルスコは、エレガントなイタリアデザインと洗練されたモダンなテイストが特長で、これまでヨーロッパで愛されてきました。

このブランドは、ドイツ最大手のHYMERを中心とするアーウィンハイマーグループに属し、地中海風のデザインと、キャンピングカー製作におけるディテールへのこだわりが融合しています。エトルスコの日本初上陸は、そのエレガントなデザインを2023年から日本の四季を走らせる重要なステップであり、アジア圏への進出も初めてとなります。

CV 600 BB(バンコン)
CV 600 BB(バンコン)

トイファクトリーが日本総代理店となり、日本でのビジネスパートナーに選ばれた理由は、ハイエースベースのキャンピングカー国内シェアNo.1の実績や、欧州のNo.1 RVシートメーカーとの契約など、グローバルでの実績が評価されたからです。

エトルスコのラインナップからの販売開始モデルとして、豪華装備を完備したAクラスモーターホームや、7mサイズの大型キャブコン、フルスペックなキャンパーバンなど、計5モデルが選ばれています。

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エレクトラ・ポントゴー 大手自転車ブランドが作るオートバイ系Eバイク

Eバイク(電動アシスト自転車)には、様々な種類があるが、その中でもファッションとして注目されているのがオートバイ系Eバイクだ。このタイプは、オートバイ風のデザインを採用しているのが特徴です。新興企業が、このようなオートバイ系Eバイクで成功したことで、様々な企業が同タイプのEバイクに参入している。

そして、自転車メーカーでトレックグループの1つであるエレクトラも、オートバイ系Eバイク「ポントゴー」を発表した。

この新しいユーティリティEバイクは、アメリカ向けのモデルで、750Wのリアインホイールモーターを搭載。また、トレックグループでは初めてのスロットルだけで走行可能なEバイクとなる。アメリカでは、スロットルだけで走行するEバイクも公道で走ることができ、ポントゴーは、スロットルのみで最高20マイル、ペダルを漕いでアシストを行う場合は26マイルに達することができる。

ポントゴーは長いリアラックや、2人目を乗車するためのベンチシートなどを装着し、ユーティリティEバイクの特徴を持っており、多様な用途に対応できる設計になっています。タイヤは20×4インチの舗装路用タイヤに、650Whの大容量バッテリーを搭載。

車体デザインは、新興メーカーのオートバイ系Eバイクとは違い、またぎやすくシート高を低くし、ロー&ロングのデザインを実現。他にはない独自性が高いデザインとなっている。

エレクトラ・ポントゴーの価格は2699ドル。日本仕様の発売は不明だ。

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メリダ、所定のEバイク購入で総額10万円のアクセサリーがもらえる! 夏のe旅 ePASSPORTキャンペーンを開催

MERIDAが「夏のe旅 ePASSPORTキャンペーン」を2023年8月9日から9月30日までの期間、全国のMERIDA GLOBAL DEALERおよびMERIDA ONLINE SHOPで開催します。

このキャンペーンはE-BIKEでの旅を応援し、より多くの楽しい体験をお客様に提供するためのものです。ePASSPORT CC 400 EQを購入するお客様に、便利な予備バッテリー、ボトルケージ、ワイヤーロック、フロアポンプのセットをプレゼントします。総額100,101円のアクセサリーがもらうことができます。

対象商品であるePASSPORT CC 400 EQは、SILK RED (BLACK)とBLUE (BLACK)のカラーがあり、標準現金販売価格は473,000円(税込)です。フレームサイズも2種類から選ぶことができます。

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スペシャライズド協賛 ヒルクライムからグラベルライドまで楽しむイベント「野沢温泉自転車祭」開催決定

2023年9月30日から10月1日にかけて、広大な野沢温泉スキー場で行われる野沢温泉自転車祭。この大会は、スペシャライズドが特別協賛するもので、例年通りヒルクライムと一斉スタートのロングダウンヒルに加えて、今年は特設コースを使ったグラベルイベントが新たに追加される。ここで、マウンテンサイクリングの魅力をたっぷりと楽しむことができる。

ヒルクライム

9月30日(土)の10時にスタートするヒルクライムは、野沢温泉の麓からやまびこ山頂までの標高差800m、距離約13kmのコースでレースが行われる。レース後は、最新鋭の新ゴンドラを使って安全に下山。その後は、北信州の美しい景色を楽しみながら、村内の13か所の天然温泉で疲れを癒すことができる。また、屋台村で地元の食材を味わいながら、ゆっくりと野沢温泉を楽しむことが可能だ。(エントリー代金には下山ゴンドラ代金が含まれている。)

グラベルライド

10月1日(日)の9時にスタートするグラベルライドでは、最新鋭のゴンドラでスタート地点まで移動し、やまびこ山頂標高1300mから野沢温泉村を中心に一周するルートが設定される。このライドでは、未舗装路約30%を含むさまざまな路面と地形を楽しみながら、北信州の原風景を堪能することができる。総走行距離は約40kmで、獲得標高は600m。サイクルコンピュータを使用しながらセルフナビゲーションで進行するライドイベントとなる。(エントリー代金にはゴンドラ片道代金が含まれている。)

※コースには誘導標識などが準備されるが、事前に参加者のみに公開されるルート情報をダウンロードして、ライド中にサイクルコンピュータを使用することが推奨されている。また、エイドはコース上に2カ所設置される予定であり、ライド中は携帯電話を持参し、エントリー時の電子チケットをエイドで提示することが必要とされている。

ロングダウンヒル

10月1日(日)に予選が11時20分にスタートするロングダウンヒルは、標高差800m、距離約5kmのトレイルとゲレンデ斜面が混合する特設コースを下るレースである。予選と本戦の2回にわたってタイム計測が行われる。エントリー代金とは別にゴンドラの乗車チケットが必要であり、オプション購入で大会特別料金設定がある。

レッドブルダウンタイム

9月30日(土)の12時30分にスタートするレッドブルダウンタイムは、特設コースで最速タイムを記録したライダーが勝者となる競技だ。通常のダウンヒル大会とは異なり、Red Bull Downtimeでは決められた時間内に何度でもトライ(走る)することができる。ロングダウンヒルとRed Bull Downtimeのダブルエントリーで割引が適用され、2日間にわたって異なるグラビティレースを楽しむことができる。

イベント詳細

  • 名称:野沢温泉自転車祭2023
  • 開催日:2023年9月30日(土)、10月1日(日)
  • 申込締切:2023年9月10日(日)
  • 開催場所:長野県下高井郡野沢温泉村 野沢温泉スキー場
  • 主催:野沢温泉サイクルイベント実行委員会(事務局:野沢温泉スキークラブ)
  • イベント公式サイト:https://nozawa-cycle.jp/
  • 会場公式サイト:https://nozawaski.com

ホダカが自転車のアウトレットセールを実施!サンプル品やアウトレット品で、実用上問題なしの掘り出し物を用意

ホダカ株式会社は、埼玉県越谷市に所在する自転車メーカーであり、スポーツ自転車からシティサイクルまで、幅広い実用自転車を手掛けています。同社は2023年8月9日、現在開催中の直営オンラインショップでのアウトレットセールに新たな目玉商品を追加したことを発表しました。

このセールは、2023年6月に発生した台風2号による被害を受けた埼玉県越谷市近隣の方々を支援するために行われており、地元企業として応援価格を設定して実施されています。セールには、輸送中のキズやサンプル品などで実用上問題のない商品や、流通に乗せるのが難しいアウトレット品が出品されており、掘り出し物とも言えるお得な商品が多数揃っています。

7月までの期間にお客様から寄せられた要望に応えて、スポーツ自転車のラインナップにはクロスバイクやロードバイクなどが追加されています。また、サイクリングを始める初心者の方々向けには、自転車と一緒にヘルメットやメーターつき空気入れなどのアクセサリーがセットになったエントリーキットも用意されています。

セール期間:2023年8月31日(木)まで
URL:https://hodaka-bicycles.square.site/
商品受け取り方法:ホダカ株式会社 越谷倉庫併設本社にてお渡し ※現在、配送でのお渡し方法は調整中であり、対応時期は未定です。

ヴァンムーフの破産関連記事まとめ 経営危機から破産、そして現在の状況を紹介

2023年7月に破産し、世界中で注目されているオランダのハイテクEバイクブランド「ヴァンムーフ」。今回は経営危機から破産、買収計画までをまとめました。

(2023年8月12日現在)

ヴァンムーフ、品質悪化で財務上の問題が発生との噂(2023年1月)

ヴァンムーフは2023年1月時点で、供給チェーンと品質管理の課題から財務的な問題に直面していたと、TECH EUやバイシクルリテーラーなど複数のメディアが報じていました。

ヴァンムーフの自転車の製造コストが販売価格を上回り、粗利益の損失は1190万ユーロ(約16億8000万円)に達し、これは2020年の670万ユーロ(約9億4600万円)の損失から増加したと報じられています。

さらに、配送中に傷や損傷が発生や、部品の不具合などにより、保証期間中に行われる修理や交換に多額の費用が発生し財務を圧迫していると報じていました。

ヴァンムーフが資金調達に失敗 裁判所に支払い猶予を申請(2023年7月)

2023年7月12日、オランダのメディア「NRC」は、アムステルダムの地方裁判所が自転車ブランド「Vanmoof」が支払停止になったことを認め、2人の管財人を任命したと報じました。

支払停止とは、企業が倒産を回避し、債権者からの保護を一時的に受けるためのシステムです。報道によると、Vanmoofは、アクセルグループやPonグループなど、KOGAやHAIBIKE、Lapierre、GAZELLE、GT、SANTA CRUZ、Cannondaleなどの自転車ブランドを保有する企業に資本の注入を試みましたが、これが失敗したとされています。

新たな資本投入の交渉が決裂したため、Vanmoofは火曜日の夕方にアムステルダムの裁判所に支払い猶予を申請し、その後認められたという情報も報じられています。

Vanmoofのライバル企業が、Vanmoof用デジタル鍵を生成するアプリを公開(2023年7月)

Cowboyというライバル企業が、Vanmoofの競合であるバイクのデジタルキーを携帯電話に保存する機能を持つアプリを発表しました。このアプリは、App StoreとGoogle Playから入手できます。

このアプリは、ユーザー専用のデジタルキーを生成し、各個別のバイクの基本設定にアクセスできるようにします。さらに、このデジタルキーとユーザーデータはユーザーの携帯電話に保存され、一切の情報はサーバーに収集されない仕組みとなっています。初回にVanmoofアカウントに接続する際には、ローカルキーの生成が行われますが、このプロセスにおいてもメールアドレスやパスワードの共有は行われないとされています。

このアプリによって、Cowboyはユーザーに対してサーバーダウンの影響を受けずにバイクを操作し続ける便益を提供しています。

ヴァンムーフが破産(2023年7月17日)

2023年7月17日、オランダのハイテクEバイクメーカーである「Vanmoof」が破産したと報じられました。

アムステルダム裁判所は、VanMoof Global Holding B.V.、VanMoof B.V.、VanMoof Global Support B.V.の破産を宣告し、パドバーグ氏とデ・ウィット氏が管財人に任命されたとの情報がロイターや他のメディアで報道されています。この情報はオランダの中央破産登録簿にも破産として記載されています。

オランダで破産したVanmoof 現状や今後についての内容が公開

Vanmoofの公式サポートサイトによれば、現在の状況について詳細な情報が提供されています。その内容は以下の通りです。

Vanmoofの破産管理人は、同社の活動を継続させる買い手を探しており、その過程で同社の資産と活動の売却手続きを進行中です。新たな運営者が見つかるまでの間、Vanmoofのアプリとサーバーは引き続き稼働し、継続的なサービスの提供を目指しています。

顧客に対しては、バックアップのロック解除コードを作成し、ハンドルバーのボタンからバイクのロックを解除できるようにすることが推奨されています。また、オランダ国内の法人の破産がオランダ国外の他の法人に与える影響については、現在調査中であり、新たな情報が得られ次第、公表される予定など、様々な情報が書かれています。

複数の企業が買収に名乗りを上げている状況(2023年8月)

オランダで破産を宣告された高度なEバイクメーカー「ヴァンムーフ」には、複数の企業が買収に興味を示しているとされています。

ヴァンムーフの管財人として選ばれた2人は、既に複数の企業が入札していることを、オランダのメディア「BRIGHT.NL」が報じています。

入札の期限は金曜日に終了し、多くの企業が入札を行い、最終的にはステークホルダーとの協議が行われる予定です。現時点で名前が公表されているのは、micromobility.com社のみで、同社は非拘束的なオファーを提出したとされています。ただし、同社が買収を成立させるための資金をどれだけ持っているかは明確ではありません。他にも複数の企業がヴァンムーフの買収に関心を示したとされていますが、具体的な企業名はまだ公表されていません。

他社の事例に関して

2019年に設立されたアイルランド起源のベトナムのスタートアップ企業、Modmoは、Eバイクのブランドとして知られています。そのデザインはヴァンムーフに影響を受け、大型ディスプレイをハンドルバーに組み込み、スマートフォンと連携可能なハイテクな特徴が注目を浴びました。彼らは2021年に合計8万ユーロのシードファイナンスラウンドを完了したことを発表しました。しかし、同年夏には配送の遅延や返金の問題などが発生し、顧客から不満の声が上がりました。2022年には最終的に破産しました。

スタートアップ系Eバイクメーカーの消滅事例「MODMO」 低品質で転がり落ちたEバイクブランド シクロライダー (cyclorider.com)

欧州では、Eバイク(電動アシスト自転車)が注目を集め、今や大きな産業となっています。多くの新興企業が市場に登場していますが、同時に経営の失敗により破綻する企業も存在しています。

Eバイク市場では、ヴァンムーフのように失敗する企業がある一方、イタリアのファンティック・モーターのように躍進を遂げた企業も存在します。

ヴァンムーフ破産、しかしEバイク市場の勢いは止まらず!今後の展望は? シクロライダー (cyclorider.com)

世界最軽量クラスの軽量折りたたみ自転車!『Harry Quinn Limit5/6』 最軽量モデルは重量5キロ台

ジック株式会社は、英国「Harry Quinn(ハリークイン)」ブランドの、新しい折りたたみ自転車を2023年10月に発売します。

『Harry Quinn Limit5』は、16インチのシングルスピードモデルで、重量約5.98kgと世界最軽量クラスの折りたたみ自転車。極限まで軽さに挑戦し、アルミニウムとチタンのフレーム、カーボンフォークを採用しています。その他の主要な仕様には、クロム硬化技術を採用した超軽量チェーン、ケブラー素材を使用したアウターケーブル、超軽量のTPUチューブを採用したタイヤチューブなどがあります。このモデルは、中空チタン軸を採用したボトムブラケットを特徴としています。

『Harry Quinn Limit6』もまた16インチのサイズで、外装3段変速搭載モデルで重量約6.82kgです。このモデルは走りを重視し、鍛造式高さ調整機能付きハンドルステムで疲れにくい姿勢の走行が可能です。ボトムブラケットには中空クロモリ軸を採用し、高い耐久性と回転性能を実現しています。

この2つのモデルは、高強度のUDフルカーボンフォーク、東レT700カーボン繊維の使用、クロム硬化技術によるチェーン、ケブラー素材のアウターケーブルなど、共通の先端技術と素材を多用しています。

価格は『Harry Quinn Limit5』が176,000円(税込、以下同)、『Harry Quinn Limit6』が186,000円です。

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キャンプ場の非常識行為、あなたは大丈夫?31.5%が目撃者に!

2023年8月10日、日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)と「株式会社タナベスポーツ」は、共同で「キャンプ場で目撃した非常識な人・行為」について全国の男女1000名に対してアンケートを実施しました。この調査では、「キャンプに行ったことがある」と回答した人々に、彼らが目撃した非常識な行動やその感想などについて詳しく尋ねました。

調査の結果、31.5%の方がキャンプ場で非常識な人や行為を目撃したことがあると回答しました。目撃された非常識な行為には、「ゴミを川に投げ入れる人」や「その場にごみを放置して帰る人」などがありました。これらの行為に対して、「二度と来てほしくない」といった強い反感を抱いている方が多く見られました。

26.7%の方は非常識な行為に対して何かしらのアクションを取った経験があると回答しています。中には自ら声をかけたり、施設の人へ注意を依頼したりする方もいました。一方で、注意するとトラブルに巻き込まれる危険もあるため、管理人に連絡する方が安全であるとも言えるでしょう。

また、5.4%の方が過去に自らが「キャンプ場で非常識な行動をとってしまった」と感じたことがあると回答しました。その行動には「花火をして川を汚した」や「楽しすぎてつい大声を出してしまった」など様々で、後から反省している様子がうかがえました。

特に多かった非常識な行為はゴミのポイ捨てで、これに対してキャンプ愛好者からの憤りが感じられました。キャンプは非常に楽しいアウトドアレジャーでありますが、その楽しさに意識が行き過ぎると、マナーを守れなくなることがあると指摘されています。

この調査結果から、キャンプの楽しみ方とともに、ルールやマナーの重要性が再認識されるべきであると言えるでしょう。キャンプの時間を楽しく、かつ他人に迷惑をかけないように、最低限のルールとマナーの守り方について改めて考える機会になればと思います。

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サイクルトレインで気軽に飯山を楽しむ! GO!GO!千曲川 飯山線サイクルトレインプランが登場

一般社団法人信州いいやま観光局が運営する「信越自然郷アクティビティセンター」は、飯山駅直結のアウトドア情報案内施設で、2023年9月1日から11月5日までの期間限定で、自転車を利用した日帰り旅行プラン『GO!GO!千曲川 飯山線サイクルトレインプラン』を販売します。このプランはJR飯山線の定期列車で初めてのサイクルトレインで、自転車を分解せずに車内に持ち込むことができます。

このプランでは、飯山駅から自転車で出発し、帰りは自転車と一緒にJR飯山線に乗って戻ることができるため、非日常的な体験ができます。さらに、プランには秋の美味しい旬のグルメを楽しめるクーポン1,000円分が付いており、とてもお得です。

北陸新幹線で東京駅から最短1時間38分で行ける信越自然郷は、豪雪地帯であり、周辺よりも早く紅葉が楽しめる場所です。その玄関口であるJR飯山駅を基に、田園風景の中を走りながら、ローカル列車「飯山線」でのサイクリングが楽しめるプランが誕生しました。

『GO!GO!千曲川 飯山線サイクルトレインプラン』では、2種類のプランがあります。

1つ目は「レンタサイクルプラン」で、平日は2,500円、土日祝は3,000円となっています。このプランにはE-BIKEのレンタサイクル1日分、グルメクーポン1,000円分、保険料、修理保証料、ヘルメット代が含まれています。飯山線サイクルトレイン用ゼッケンも付いており、返却が必要です。

2つ目は「マイチャリプラン」で、自転車持ち込みの方が対象となります。全日で1,500円となっており、グルメクーポン1,000円分が代に含まれます。飯山線サイクルトレイン用ゼッケンも付いており、返却が必要です。

飯山線サイクルトレインをご利用の際には別途乗車券の購入が必要です。ゼッケンがついていない自転車は飯山線に乗せることができません。グルメクーポンは提携店全7店舗で利用が可能で、当日のみ有効となっています。

飯山駅の信越自然郷アクティビティセンターから発着し、公式ホームページで詳細が確認できます。このプランで、新しいサイクリング体験を楽しんで、秋の信州の美しい風景と美味しいグルメを味わってみてはいかがでしょうか。

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破産したヴァンムーフは買収計画が進行中 誰が買収するのか

2023年8月11日現在、ヴァンムーフは買収計画が進行中のようです。

ヴァンムーフは、スマートなデザインとハイテクを売りにしたEバイクブランド。同社は新型コロナウイルス感染症の影響により売上を伸ばし、2021年9月に1億2800万ドル(日本円で約160億円)の資金調達を実施。同社は世界で最も資金調達したEバイク企業であると謳っていました。

しかし、2020年4月に発表したEバイク「S3」と「X3」で、配送中に発生した傷や損傷、故障など様々なトラブルが発生し、保証期間中の修理・交換費用のコストや、低価格で最大3年間の無料メンテナンスと、盗難にあったバイクが2週間以内に回収できなかった場合の代替モデルを用意するプラン「Peace of Mind保証」による多額の損失による影響で、2023年7月17日に破産しました。

retailtrends.nlによると、当初、買収に名乗りを上げたマイクロモビリティ社は、入札が却下されたようです。同社は2022年に多額の負債を出していたため、その影響もあると思われます。


買収計画は進行中とのことですが、具体的な内容は公開されていません。また、retailtrends.nlによると、アメリカの大手自転車ブランド「トレック」や、台湾の大手自転車ブランド「ジャイアント」はヴァンムーフには興味が無いとのこと。今後の状況に関して注視する必要があります。

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ヴァンムーフ破産、しかしEバイク市場の勢いは止まらず!今後の展望は?

欧州で注目されているEバイク(電動アシスト自転車)は、今や一大産業として注目されている。様々な新興企業が登場している一方、経営の失敗により破綻する企業も存在する。

有名なのが、オランダのハイテクEバイクメーカーのヴァンムーフ。同社はスマートなデザインとハイテクを売りにしたEバイクで知られており、新型コロナウイルス感染症の影響により売上を伸ばし、2021年9月に1億2800万ドル(日本円で約160億円)の資金調達を実施した。

しかし、2020年4月に発表したEバイク「S3」と「X3」で、配送中に発生した傷や損傷、故障など様々なトラブルが発生し、保証期間中の修理・交換費用のコストや、低価格で最大3年間の無料メンテナンスと、盗難にあったバイクが2週間以内に回収できなかった場合の代替モデルを用意するプラン「Peace of Mind保証」による多額の損失による影響で、2023年7月17日に破産した。

Eバイクに参入したがヴァンムーフのように失敗する企業が存在する一方で、Eバイクで躍進した企業も存在する。Eバイクで躍進した先駆者と言えるのが、イタリアのファンティック・モーター(以下、ファンテック)だ。

小排気量のオートバイメーカーとして登場したファンテックは、閉業や経営不振があったが、現在はかつて、ヤマハ・モーター・ヨーロッパが保有していたイタリアの二輪車エンジン製造会社の「モトーリ・ミナレリ」を買収するなど、大きく躍進。オートバイもオフロードオートバイから、スクランブラータイプの「キャバレロ」に、電動スクーターやEバイクなど、多種多様なモデルを揃えている。

ここまで大きくなったのは、現在の親会社であるイタリアの投資会社「Veネットワーク」の傘下になったのが大きい。オートバイメーカーがEバイクに参入していなかった2010年代前半、VeネットワークはEバイク事業の参入を実施。現在ではファンティックの基幹事業となっている。

2023年現在、ハーレーダビッドソンやMVアグスタ、ドゥカティなど様々なオートバイ企業がEバイクに参入しているが、これは先駆者であるファンティックの影響が少なくないだろう。

ヴァンムーフの破産は様々な所に影響を与えているが、世界的なEバイクブームの流れを抑えるほどでない状況となっている。2023年8月8日現在、ヴァンムーフは複数の企業が買収交渉を行っているのが良い例だろう。

Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本(エッジプレス)

「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」ではファンティック・モーターの歴史から、Eバイクの参入などの歴史を紹介。他にも、Eバイクとはどういう乗り物なのか、Eバイクを走らせる方法、Eバイクの選び方等を紹介。

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バッタリン・フェニックス ハンドメイドブランドが作るスチール製オーダーメイドの電動ロードバイク

イタリアのスチール製オーダーフレームを製造することで有名なバッタリンから、スチール製オーダーメイドの電動ロードバイク「フェニックス」が登場しました。

フェニックスは、スチールフレームを採用したハンドメイドのEロードバイク。ハンドメイドを謳うEバイクでは、イタリアのトマジーニのグラベルロード「E-Art」もありますが、フェニックスは、Eバイクでも類を見ない、ライダーの体格に合わせたハンドメイドEバイクです。


サイクルロードレース「ジロ・デ・イタリア」を優勝した、イタリア、マロースティカ出身の元自転車競技選手であるジョバンニ・バッタリンは、心臓専門医からの「もう自転車には乗れない」という宣告を受けました。ジロ・ブエルタの2冠を達成に大きく貢献した心臓は、病気により制約する存在となってしまいました。

彼の長年のファンであり医師でもあるティフォソは、ジョバンニ・バッタリンのサイクリングへの情熱を理解し、Eバイクなら心臓に負担をかけずにサイクリングを楽しめると提案しました。

Eバイクは市場に多種多様に存在していましたが、ジョバンニにとって、多くのEバイクは無骨なデザインで、カーボンフレームの硬質さや大きなバッテリーやモーターにより、ジョバンニの心を引きつけるものではなかったとのこと。

また、最近のジョバンニは、柔らかな乗り心地や美しいデザインのオフィチーナ・バッタリン社製の特注スチールバイクの乗り心地に夢中になっており、ジョバンニはその魅力から離れられなくなっていたようです。

そんな中、ジョバンニはライダーの体格に合わせたカスタムメイドのスチールフレームを使用したEバイクの制作を発案。オフィチーナ・バッタリンのEロードバイクの制作は本当に可能なのか。この疑問を胸に、ジョバンニは息子のアレックスや工場の職人たちと共に新しいプロジェクトを立ち上げました。彼らの目標は、スチール製のフレームを使用して完全にカスタマイズ可能なEロードバイクを制作することだった。そして、そのバイクが持つべきは、カスタムメイドフレームの快適さとスチールの滑らかな乗り心地を併せ持つことでした。

 

Fenixは他のオフィチーナ・バッタリンのフィレットブレイズモデルと同じように見えるデザインを実現。フレームデザインは、コロンバスのGB81オーバーサイズ・スチール・チューブをベースに、プレミアム・モダン・ロードバイクのデザインを再現するために特注。バッテリーはダウンチューブ内に完全に隠されています。また、後方では、カセットの後ろに控えめに隠されたコンパクトなFSAハブモーターを採用しています。

フェニックスには、オフィチーナ・バッタリン独自のステムが付属。完全にCNC加工されたこのステムには、3つのパワーアシストモードにアクセスするためのボタンが組み込まれています。位置も操作も簡単なステムマウントのコントロールは、道路から目を離すことなく、移動中のライドを素早くパワーアップさせることができます。

フェニックスの2023年の生産台数はわずか30台。この限定生産は、品質、クラフトマンシップ、そしてオフィチーナ・バッタリンを選ぶサイクリストが求めるパーソナライゼーションへのこだわりを反映したものと謳っています。

フェニックスには、完成車としてのみ提供され、シマノまたはSRAMの電子制御式グループセットにのみ対応。バッタリンのワークショップでオーナーのサイズに合わせて作られたカスタムスチールフレーム、カーボンフォーク、ヘッドパーツカスタムクロモヴェラート仕上げ(オフィチーナ・バッタリン・プレミアムセレクションから1色)、オフィチーナ・バッタグリン製ステム(塗装済み
塗装済みカーボンシートポスト、塗装済みカーボンハンドルバー、シリアルナンバー入りプレート、FSAハブモーター、ビジョンSLディスクホイール、ジョバンニ・バッタリンのサイン入り証明書が付属。フェニックスの完成車価格は9900ユーロ(約154万円)から。EU圏外での販売は行っていません。

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フルサスE-MTBで重量12キロ台 デンジャーホルムがカスタムしたスコット・ルーメンeRIDEをチェック

デンジャーホルムは世界最軽量の電動マウンテンバイク(E-MTB)、スコット・ルーメンeRIDEを更に軽量化を行ったカスタムE-MTBを発表した。

スコット・ルーメン900SL eRIDEのカスタムは、単に軽量化するだけでなく、普通のマウンテンバイクに近い乗り心地を追求するというビジョンがあった。

今回のカスタムモデルでは、記録を更新した重量12.90キロの車体だけでなく、同じバイクでトレイル/ダウンカントリー向けのバージョンも用意。こちらの重量も約14キロと驚異的な軽量化を実現した。

スコット・ルーメンeRIDEシリーズは、同社の人力MTBであるスコット・スパークのEバイク版。リアサスペンションのトラベルは120mmから130mmに拡大され、TQドライブユニットとバッテリーシステムを搭載するために形状がわずかに異なるが、基本的なジオメトリーと多くの機能を共有している。

今回のカスタムではフレームの塗装を剥がし、カーボンファイバーの表面を露出させることで、ハードウェアを含めた重量は2072グラムとなった。

バイクの心臓部であるTQ HPR50ドライブユニットは、市場で最もコンパクトで軽量なドライブユニットシステムの一つで、セラミックスピードとMETIの協力を得てさらなる改良を実施。バイクのメインケーブルの軽量化、内蔵バッテリー用のカーボンファイバー製ハウジングの作成、ベアリングの交換、そしてカスタム中空チタン製取り付けボルトなどを装着するなど、一連のチューニング作業により、TQ HPR50システムの総重量は3783グラムにまで軽減された。

ドライブトレインも軽量化の対象で、11速にすることを決定。これはSRAM RED AXS XPLR 12スピードディレイラーを11速にするために、SRAM RED eTap 11速ロードディレイラーの「Pナックル」の使用や、ブラッシュド・ルックを施してさらに軽量化された。

軽量化と同時に性能も追求した結果、サスペンションはSCOTT Spark RCのリモコン式3ポジション・ロックショックスNUDE 5 RLC3リアショックとIntend Samurai TR 130mmフォークを選択。これにより、40グラム近い軽量化が可能になった。

この最軽量Eバイクには、最軽量のブレーキであるトリックスタッフ・ピッコラカーボンが採用されており、非常にスムーズで気持ちの良いレバーフィールを持ちつつ、パワフルな性能を保持しているとのこと。

ホイールは合成繊維のロープスポークを用いたPi Ropeホイールを採用。ホイールはわずか945グラムと非常に軽量で、スチール製のスポークではなく、まるで超軽量の紐のような感触の合成繊維スポークで構成されている。

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破産したハイテクEバイクメーカー「ヴァンムーフ」 複数の企業が買収に名乗りを上げている状況

オランダで破産を宣告されたハイテクEバイクメーカー「ヴァンムーフ」は、複数の企業が買収に名乗りを上げているとのことです。

Vanmoofと言えば、スマートなデザインとハイテクを売りにしたEバイクで知られており、同社は新型コロナウイルス感染症の影響により売上を伸ばし、2021年9月に1億2800万ドル(日本円で約160億円)の資金調達を実施。同社は世界で最も資金調達したEバイク企業であると謳っていました。

しかし、2020年4月に発表したEバイク「S3」と「X3」で、配送中に発生した傷や損傷、故障など様々なトラブルが発生し、保証期間中の修理・交換費用のコストや、低価格で最大3年間の無料メンテナンスと、盗難にあったバイクが2週間以内に回収できなかった場合の代替モデルを用意するプラン「Peace of Mind保証」による多額の損失による影響で、2023年7月17日に破産しました。

ヴァンムーフの管財人として選出された2人は、既に複数の入札があったことを、オランダのメディア「BRIGHT.NL」が報じています。

Meerdere bedrijven bieden op VanMoof: redding nabij? – Bright

入札の期間は金曜日に終了し、多くの企業が入札し、最終的にはステークホルダーとの協議が行われる予定とのことです。現在、名前を公表しているのは、micromobility.com社のみで、同社は非拘束的なオファーを提出したとのことですが、同社が買収を完了するための資金を持っているのかどうかは明確ではありません。他にも複数の企業が、ヴァンムーフの買収に意欲を示したとどの企業が他に興味を示しているのかは現段階では公表されていません。

噂では、世界最大のプライベートエクイティファンドの一つであるKKRが興味を持っていると言われています。同社は昨年、オランダの大手自転車企業であるアクセルグループを買収している。但し、アクセルグループに関しては、2023年7月の報道で、経営危機に陥ったヴァンムーフに対して資本注入を拒否しています。KKRはヴァンムーフの買収に関してのコメントは行っていません。

他にも噂されているのが大手自転車企業である台湾ジャイアントとアメリカのトレックも買収先として名前が挙がっていますが、両企業もコメントしていません。ドイツからの関心に関する噂もありますが、どの企業に関するものかは明らかではありません。

ヴァンムーフを再スタートする場合は、数千万ユーロが必要だと言われていますが、そのような状況でも、複数の企業が買収に名乗りを挙げているのは、ヴァンムーフにブランド力があるという事だと思われます。ヴァンムーフのオーナーは今後の情報に注視する必要があります。

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モトパリラ カーボン 未来的なデザインを採用したモンスターEバイク

Eバイクのブランドには、かつてはオートバイブランドだったのがEバイクブランドとして復活した所が存在する。イタリアのモトパリラもその1つだ。

モトパリラは、1946年に創業したイタリアのオートバイメーカー。小排気量の高性能オートバイを製造していたことで有名だったが、1967年に終了。2017年にEバイクブランドとして登場した。

その中でもカーボンは、モーターサイクルの世界と自転車の世界をひとつの製品に融合させるのをコンセプトにしたEバイク。車体デザインはサドルとフレームが一体となった未来的なデザインで、26×4.7インチの大径ファットタイヤや、独特のデザインは、従来の自転車やオートバイとは、Eバイクとは逸脱したデザインで、スーパーEバイクと呼べる物の1つだろう。

モノコックカーボンフレームはアルミ補強要素付きで、ブレードフォークも同様にカーボン製でアルミ補強要素が組み込まれている。中央フレームは、固体から加工されたアルミ製部品が組み立てられて構成。スイングアームは、板金と鍛造された溶接部品から成り立っている。

こちらの製品はサイズ別に設定されている。Lサイズは身長185-200cm、股下長92-100 cm向け。Mサイズは身長170-185cm、股下長82-92 cm向け。Sサイズは身長160-170 cm、股下長74-82 cm向け。

VeeRubberの26″x4.7インチタイヤが採用されており、フロントハブとリアハブは、Moto Parillaによって開発された固体から加工されたアルミ部品で構成、リムは、直径80 mmの26インチアルミリム。

フロントブレーキディスクは、Moto Parillaによって開発された熱処理鋼製で、直径380 mm。フロントブレーキディスクホルダーもMoto Parillaによって開発されたビレットアルミ製。リアブレーキディスクは、直径203 mm、6穴の熱処理鋼製で、これもMoto Parillaが開発しているとのこと。

フォークはカーボン棒(ブレード)、並行四辺形レバーシステムで構成されており、ハンドルステムは、Moto Parillaが開発したビレットアルミ製。ハンドルバーは、直径31.8 mm、長さ780 mm、ライズ15 mmのErgotec Low Riser。

サドルは、イタリアで製造された本革製で、開発はMoto Parillaが手掛けた。ペダルはM-Waveのブラックフラットフリーライドペダルで、スチールピンと加工アルミボディが特徴。クランクセットは、170mmブラケットと48歯チェーンリングを持つBafang製。

モーターはBafang MMG.320.48Vで、最大速度により3つのバージョンがある。ディスプレイはMoto Parillaブランドの860c、ブレーキはMagura MT4ブレーキシステムまたはMagura MT7ブレーキシステム。トランスミッションは、Enviolo Sportiveの変速機を使用。バッテリーは840 Wh(48V – 17.5 Ah)、充電器は48V – 2Aのものが付属する。価格や日本での展開は不明だ。

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