デイリーアーカイブ Sep 19, 2025
茨城県で女性サイクリスト向けアイテム作成プロジェクト始動 開発メンバーは県内在住10〜30代の女性サイクリスト6名
つくば霞ヶ浦りんりんロード利活用推進協議会は11月22日、茨城県在住の女性サイクリストによるプロジェクト「女性サイクリスト向けアイテム作成」をスタートした。
構成メンバーは、茨城県在住の女性6名。BMX選手としても活躍する高校1年・岡本彩桜(さくら)さん、大学自転車同好会顧問の倉田沙耶香さん、ライターの高木真矢子さん、イラストレーターの夏福さん、リポーター・MCの水越恭子さん、デザイナー・フォトグラファーの吉成美里さんの、初心者〜上級者までの10〜30代で構成し、女性ならではの視点で、つくば霞ヶ浦りんりんロード沿線で必要と感じるアイテムや課題などを座談会、SNSなどを活用した意見収集・PRを通して制作を進める。
完成したアイテムについては、販売、ノベルティ、広域レンタサイクル事業の自転車付属アイテムとして活用し、女性誘客に繋げていく。女性サイクリスト向けアイテムの完成は来年春頃の予定で、完成発表も開催予定とのこと。
11月22日、茨城県庁の会議室で、第1回の女性サイクリスト向けアイテム作成業務座談会が開かれた。座談会には、県内各地から集まった女性サイクリスト6名が参加。
顔合わせから始まり、自転車歴や普段の楽しみ方、つくば霞ヶ浦りんりんロードや周辺の環境、グルメ、スポットなどの情報交換を行ったほか、同ルートでの女性目線での困りごとやあったらうれしいサポート(アイテム)などの意見を出し合った。
プロジェクトでは、サイクルウェア、衛生用品(コロナ対策も含む)、防犯対策用品、自転車装備品のカテゴリーに分け、参加メンバーのそれぞれのSNSなどでも発信を行い、広く意見を集めながら女性目線でのアイテム作成を進めていく予定。
次回はオンラインでの開催を予定しており、作成アイテムに入れたいイラストのラフを見ながら意見交換をしつつ、具体的なアイテム決定・作成を進めていく。
<今後のスケジュールについて>
第1回(11/22) 顔合わせ、座談会(意見収集、デザイン案出し)
第2回(12/21 オンライン) デザイン決定、サンプル制作開始
第3回 1月中旬 サンプル確認、修正、入稿
第4回 2月中旬~3月中旬 全アイテム完成、発表
■プロジェクトメンバープロフィール(五十音順)
岡本 彩桜 - Sakura Okamoto -(集合写真:左から2番目)
10代/自転車歴:8年/愛車: GT ほか
高校1年生、BMX /MTB選手
BMXチーム「バンピーパス」所属
第38回全⽇本⾃転⾞競技選⼿権-BMXレース⼥⼦ジュニア3位 ほか
幼少期からロードバイク、クロスバイク、BMX、MTB、
シクロクロスバイクなどで練習や競技を行う
Instagram https://www.instagram.com/sakura_bmx/?hl=ja
倉田 沙耶香 - Sayaka Kurata - (集合写真:中央)
20代/自転車歴:5年/愛車:FELT ほか
茨城キリスト教大学 自転車同好会 顧問
自転車チーム「Paddyひたちなか」所属
STEM DESIGN公式アンバサダー
ひたちなかエンデューロ優勝ほか
ロードバイク3台所有
Twitter https://twitter.com/tentenjayo
Instagram https://www.instagram.com/chabo.s.k/?hl=ja
高木 真矢子 - Mayako Takaki -(集合写真:左)
30代/自転車歴:1年/愛車:PINARELLO
ライター、編集者
自転車WEB媒体「FRAME」ライター、自転車チーム「Kasama Volpe(ヴォルペ)」所属
行方市自転車活用推進委員、笠間自転車de街づくり協会 会員
大洗・ひたち海浜シーサイドルート利活用推進協議会会員
Twitter https://twitter.com/mayakotakaki
Instagram https://www.instagram.com/mayakotakaki/?hl=ja
TikTok https://vt.tiktok.com/ZSehYmN5p/
YouTubehttps://www.youtube.com/channel/UCe9xUfxYJwKu5YD4XwbGcAg/
夏福 - Natsufuku -(非公開)
自転車歴:5年/愛車:Bianchi
イラストレーター
自転車媒体 BiCYCLE CLUB「自転車どうでしょう」連載、「サイクリングごはん」著者 ほか
本プロジェクトアイテムのイラスト(原画)担当
Twitter: https://twitter.com/natufuku12
水越 恭子 - Kyoko Mizukoshi - (集合写真:右から2番目)
30代/自転車歴:5年/愛車:COLNAGO
フリーリポーター・MC、司会
サイクリストのための情報サイト「TABIRIN」ライター
行方市エリアテレビ「なめテレ」キャスター
行方市自転車活用推進委員、笠間自転車de街づくり協会 会員
Twitter https://twitter.com/k_mizukoshi_tp
Instagram...
日本最大級のサイクリングリゾート プレイアトレ土浦 Japan Branding Awards 2021にて「Rising Stars」を受賞
アトレは12月16日、同社が運営する「プレイアトレ土浦」が、インターブランドジャパン主催「Japan Branding Awards 2021」にてブランディングを通じて成長を収め、オリジナリティのある取り組みに贈られる「Rising Stars」を受賞したと発表した。
Japan Branding Awardsは、日本最大のブランディング会社である株式会社インターブランドジャパンが主催する、「ブランディング」の取組みを評価する日本初のアワード。2018年に第一回が開設し、本年で4回目の開催となる。
アトレはリリースで、”サイクリングを軸に茨城県、土浦市、地域事業者と連携し、様々なイベントを通して「自転車の街 土浦」をブランディングしている点、また、茨城の強みである「アクティビティ」「食」「自然」などを組み合わせて新しい価値やビジネスモデルを構築した点を評価いただきました。”と、語っている。
評価者コメント
バブル経済の崩壊以降、大型モールの出店激化、モータリゼーション進展の煽りを受ける郊外の駅周辺の空洞化という社会的課題に対する解決策として、従来の「物販主体の駅ビル」から脱却し、体験を軸とした「コト消費型駅ビル」を指向した本活動は、地域活性化の点においても注目に値するブランディングと言えます。
地域の観光資産に着目し、サイクリストにフォーカスした事業モデルの構築とブランディングは、地域・行政と一体となったエリアの魅力づけを核に、従来型の「駅ビル」の枠を超えた観光・交流の拠点として、地域の活性化と成長に寄与し、駅と街に賑わいを創出することに成功しています。
ビジョン・コンセプトの旗のもと、テナントや行政、地域社会など様々なステークホルダーからの共感を得ることに成功し、利用者や地域社会と共創するブランディングとして、また持続可能かつ地域貢献的な視点においても、今後の成長が期待される活動として評価しました。
プレイアトレ土浦のこれまでのその他の受賞歴
2020/10 グッドデザイン賞受賞
・単なるスポーツ施設ではなく、カルチャーとの融合を上手く実現させたコト(体験)のための建築であること、地域のブランディングに寄与している点が評価されて受賞しました。
2021/05 国土交通省 自転車活用推進功績者表彰
・全国初の駅直結型の複合サイクリング拠点を整備。サイクルショップ、レンタサイクル、シャワー等設備、情報発信スペース等を整備するほか、自転車を客室に持ち込めるホテルを誘致。さらに、コロナ禍でも茨城県内の観光資源や自然を生かし、地域事業者を巻き込んだサイクリング・キャンプなどの大型イベント等、自転車を掛け合わせた誘客を継続して取り組んでいる点を評価いただきました。
2021/12 いばらきデザインセレクション2021 大賞受賞
・JR 土浦駅の駅ビルを日本最大級のサイクリングリゾートへコンバージョンし、つくば霞ヶ浦りんりんロードのスタート地点で、サイクリスト向けのサービスをワンストップで提供している点を評価頂きました。
関連リンク
プレイアトレ土浦 https://playatre.com/
Japan Branding Awards 2021 https://www.interbrandjapan.com/ja/brandingawards/index.html
日本電産 小型で最大トルク90Nmを発揮するE-Bike用ドライブユニット「Nidec 51R」をピックアップ
モーターを動力にした電気自動車などのE-モビリティは様々な企業が新規参入を行っている。E-Bikeに関しても、従来の自転車関連企業だけでなく、自動車部品を製造する企業などの異業種が参入している。
有名なのが、自動車用部品の製造を行うBoschやBrose等があるが、義手・義足などの医療技術分野向けドライブシステムを製造するMaxon、フランスに本拠を置く自動車部品メーカーのValeoなどがE-Bikeの参入を発表している。日本企業でもモーターにおける世界シェアが1位で有名な日本電産も参入を予定している。
日本電産製E-Bike用ドライブユニットは、エンビジョンが開発を行っている3輪スポーツカーゴE-Bike「STREEK ACTIVE CARGO TRIKE」(記事)に、Nidec 41Rを搭載する予定。Nidec 41Rは、36V電圧で定格出力250W、最大出力不明、最大トルク95Nmを発揮する。センサー関連はトルク, ケイデンス, 角度, スピードの4つのセンサーを搭載。他にもブレーキカットオフや、ウォークアシストなどを搭載している。
日本電産はNidec 41Rだけでなく、Nidec 51RというE-Bike用ドライブユニットも用意している。スペックは、36V電圧で定格出力250W、最大トルク90Nmを発揮。センサー関連はNidec 41Rと同じく、トルク、ケイデンス、 角度、スピードの4つのセンサーに、ブレーキカットオフや、ウォークアシストなどを搭載している。
世界的に情報が殆どないNidec 51Rだが、今回、あえてピックアップしたのはモーターのサイズが非常に小さいのに、最大トルク90Nmを実現している事。Nidec 51Rのサイズは185x96x134ミリ。数値を見ただけではピンとこない人も多いが、この大きさは、パワーやトルクを犠牲にしてモーターを小さくした軽量系E-Bike用ドライブユニットと同クラスの大きさだ。
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参考として、アンドラのE-Bikeブランド「Forestal」が搭載しているE-Bike用ドライブユニット「Eon Drive」のサイズは165x105x147ミリで、定格出力250W、最大トルク60Nm。Nidec 51RはEon Driveよりも30Nmトルクが強い90Nmのトルクを発揮する。
Nidec 51Rのライバルは、YAMAHA PW-X3(記事)、Shimano EP8(記事)、Bosch Performance Line CX(記事)など、従来の高出力、高トルクを重視したE-Bike用ドライブユニットも入るが、これらライバルのモーターサイズはNidec 51Rよりも大きい。クランク軸の厚みを見ればNidec 51Rがいかに小さいかがわかるだろう。
モーターをコンパクトにすると、ロードクリアランスの向上、車体重量の削減、車体設計が容易になるので、各社がパワフル、高トルクを重視つつ、モーターをコンパクトにするのか競っているが、このジャンルに関しては、世界的に見ても執筆時点(2021年12月19日)では、日本電産が一歩先を行っている。モーター重量は2.9キロで、この部分に関しては、軽量E-Bikeと比較して1キロほど重い。ただ、Orbea RISE(記事)のように、従来の高出力、高トルクを重視したE-Bike用ドライブユニットをベースにしつつ、車体やバッテリーを軽くすることで、軽量化を実現したE-Bikeがあるため、Nidec 51Rで軽量E-Bikeを作れる可能性はあるだろう。
E-Bikeのドライブユニットは、モーターだけでなく、バッテリーの性能、スマートフォンと接続するインフォテイメントシステム、耐久性、サービスネットワークなど、様々な条件が合わさって性能を競うため、モーターのスペックだけで勝負は決まるわけではない。ただ、Nidec 51Rはスペックを見ただけで、非常に期待する内容を持っているのは確かだ。
Nidec 51Rを搭載したE-Bikeや日本導入に関する内容は不明。Nidec 51Rに関する情報が公開されたら随時紹介する。
文:松本健多朗
関連リンク
日本電産 https://www.nidec.com/jp/
3H(Nidec E-Bike System代理店) https://www.threehhh.com.tw/