デイリーアーカイブ Nov 10, 2025

日本製カーボンフレームプレミアム折りたたみ自転車「fill 305 2代目プロトタイプ」登場

サイクルモード東京2022のサイクルファンディングブースでは、カーボンフレームの折りたたみ自転車で有名となった「fill 305」の2代目プロトタイプが登場した。「fill 305」は、重さ8.9キロ、厚さ20センチの世界最小体積を売りにしたカーボンフレームの折りたたみ自転車。新幹線のフットスペースに斜めに配置して、テーブルの使用が可能なほどコンパクトに折りたたむことができ、省スペースでの屋内保管や公共の交通機関への持ち込みを売りにしている。 サイクルモード東京2022で公開された「fill 305 2代目プロトタイプ」の特徴は、細かい部分のデザインを変更しブラッシュアップを図った。 細かい所のデザインは非常にこだわっており、上の写真で公開されているリアステー付近に関しては、非常に複雑な造形を採用しており、製造するのが難しいとのこと。 プロトタイプではシールとなっているfillのマークは、市販車ではレーザーなどの切削加工でくぼんだデザインにするのを予定しており、プロトタイプよりも高級感があるデザインになるようだ。ホイールはバトンホイールを採用しているが、市販車で採用されるかは不明。また、細かい部品も市販車で変更される可能性がある。 レーシングデザイナー由良拓也氏率いるムーンクラフト社と共同開発でプロトタイプを製造した事で有名だが、市販車の製造も日本国内にあるムーンクラフト社の工場で製造を行うようだ。ちなみに、この工場は、レーシングカーのパーツを製造するための工場で、fillも同じ工場で製造を行う。価格に関しては100万円との噂がある。 同ブースでは14インチモデルも展示されていた。この14インチモデルが発売されるかは現時点では不明だ。 関連リンク CYCLE工房 fill http://cycle-fill.com/

E-Bikeブランド「BESV」 2022年は新色やコラボレーションモデルなどを展開

サイクルモード東京2022のBESVブースでは、新色やコラボレーションモデルが展示されていたので紹介しよう。 ミニベロE-Bikeの傑作「PS1」は、新色でスカイブルーが登場。ブラックとの2トーンカラーにより、ポップなカラーながらベストセラーのミニベロE-Bike「BESV PSA1」は、ルコックスポルティフとの限定モデルが展示されていた。予定価格は22万4000円で4月末発売予定。オリジナルチェストバッグも付属する。 グラベルロードE-Bikeの「JG1」は、新色のサンドストーンが登場。7月発売予定となる。軽量クロスバイクE-Bikeの「JF1」は、ニューデザインを採用したことに加え、新たにLサイズが登場。Lサイズは4月末発売予定で、XS、Mサイズは7月頃から順次発売する。 関連リンク BESV JAPAN https://besv.jp/

2022年のE-BikeはBAFANG M800ユニット搭載の電動アシストロードバイクに注目!?

サイクルモード東京2022で登場した電動アシスト自転車やE-Bikeの中で、一番注目したいのが電動アシストロードバイクだ。 E-Bikeの中でもロードバイクタイプは車体が軽い必要があるため、参入している企業が少ないのが実情だ。今回のサイクルモード東京2022ではBAFANG M800ドライブユニットを搭載した電動アシストロードバイク「S1NEO 599E」「BLULANS S8」が展示されていたので紹介しよう。 BAFANG M800とは?   中国の電動アシスト自転車用ドライブユニットをメインに製造する「BAFANG(バーファン)」。BAFANGは、様々なドライブユニットを製造しているが、その中でもM800はE-ロードバイクや、E-グラベルロード向けのドライブユニットとなっている。スペックは定格出力200W、最大トルク55Nm。モーター重量は2.3キロ。一般的なE-Bike用ドライブユニットと比較して、パワーやトルクは少ない軽量型となる。 軽量型E-Bike用ドライブユニットは、FAZUA Evationシリーズ、Maxon BikeDrive Air(記事)、Specialized SL1.1が有名。このような軽量型ドライブユニットは市場規模が小さいためマイナーな存在だ。 今回、BAFANG M800の電動アシストロードバイクに試乗しており、筆者は、Specialized SL1.1ドライブユニット(定格出力240W、最大出力240W、最大トルク35Nm)を搭載したSpecialized Turbo Vado SLを所有(記事)しているが、パワーやトルクはBAFANG M800が上で、モーターノイズもSpecialized SL1.1はそれなりにあるのに対し、BAFANG M800はほぼ無音クラスと非常に静かで、技術力が高いと感じた。 S1NEO 599E S1NEOはフランスの自転車ブランド。日本国内では現役競輪選手の岡田浩太氏が代表の「株式会社S1NEO JAPAN」が取り扱いを行っており、ロードバイクやトラックレーサー、シクロクロスのラインナップとなっている。海外市場ではロードバイク、トラックレーサー、グラベルロード、シクロクロス、E-Bikeを展開。 E-Bikeに関してはE-ロードバイクの599Eのみの展開。フレームはカーボン製で、取り外し可能な内蔵200Whバッテリーを搭載している。重量は噂によると13キロ台。日本仕様の具体的なパーツの選定は不明だが、日本国内での販売価格は60万円から80万円を予定している。型式認定は取得予定。 https://youtu.be/6NfyL26P2SE BLULANS S8 BLULANSは中国の自転車ブランドでWebサイトを見るとE-Bikeのみのラインナップとなっている。日本国内では「BLULANS JAPAN」(潤天株式会社)が取り扱う。エアロ形状のカーボンフレームには脱着可能な460Whのバッテリーを搭載。ホイールもカーボンホイールでE-Bike専用となっている。コンポーネントはシマノ・アルテグラで油圧ディスクブレーキを搭載。重量は公式サイトによると14.6キロ。価格は80万円台を予定している。 また、BLULANSはE-ロードバイクだけでなく、ハードテールE-MTB「S6」や、ミニベロE-Bike「X2」も展開予定。価格はハードテールE-MTB「S6」は30万円中盤から後半、ミニベロE-Bike「X2」は30万円台を予定しているという噂がある。型式認定は取得予定。 「S1NEO 599E」「BLULANS S8」の両方とも、電動アシストロードバイクの中でも人気車である「Specialized Turbo Creo SL」の強敵になるだろう。 文:松本健多朗 関連リンク S1NEO JAPAN https://s1neo.regional-net.com/ S1NEO https://www.s1neo.com/ BLULANS https://www.blulans.com/ 潤天株式会社 http://junten.com/