デイリーアーカイブ Jun 15, 2025

BESV PSA2/PSF2 AI搭載で賢くなった新モデルの特徴を解説

BESV JAPANは、2025年6月に発売予定のニューモデル『PSA2』『PSF2』を、4月19日・20日に東京ビッグサイトで開催された「CYCLE MODE TOKYO 2025」で公開、試乗することができた。 ミニベロEバイクのPSA2、折りたたみEバイクのPSF2は、旧モデルであるPSA1、PSF1の後継車種。新型モデルだが車体に関しては、従来と変わらないため、一目見るだけでは、新型車とは気づかない人も少なくないだろう。実際、PSAシリーズを愛用しているマニアックなユーザーからは、リアサスペンションのストローク長を増やして、サスペンションのアップグレードを行いたいという要望があるが、車体を見る限りでは、サスペンションは従来型とサイズが変わらない。 外観は従来型と同じだが、電装系パーツを一新。操作性・視認性・防水性が向上した新型ディスプレイなどを搭載している。 今回、PSA2をサイクルモードのコースで、ラーニングスマートモードを使って試乗することができた。PSA2(≒PSF2)のアシストの感覚を一言で表すと、「リアインホイールモーターなのにミッドドライブのような意のままに脚と直結するようなアシスト」を実現しているということだろう。 PSA2・PSF2のモーターは従来型のPSA1・PSF1と同じだが、モーターを制御するコントローラーと、脚力を伝えるトルクセンサーをアップグレードしているとのこと。Eバイクではモーターのブランドやグレードだけで走りが決まるという安易な考えが多いが、アシストのプログラムを変更するだけで名車にもゴミにも変わる。勿論、コントローラーとトルクセンサーを変更するだけでも大きく変化するのは、業界人では当たり前のこととして知られている。 それでも、今回のPSA2のように、「リアインホイールモーターなのにミッドドライブのような意のままに脚と直結するようなアシスト」を実現するとは思わなかった。リアインホイールモーターというのは、モーターが後輪に付いており、後ろから押されるようなアシストと言われている。スポーティな走行感覚は、車体中心部にモーターを装着したミッドドライブと比較して劣るといわれていた。 それが当たり前の中、リアインホイールモーターなのにミッドドライブのような意のままに脚と直結するようなアシストを実現し、今までの考えを打ち壊したBESVは評価されてしかるべきだろう。 興味深かったのは、この件に関してBESV JAPANの担当者と話していると、このアシストがつまらないと言う人がいるとのこと。この”つまらない”という意味は恐らくあまりにもアシストが自然すぎて優秀なためだろう。かつての初期モデルのPS1やPSA1のように、モーターのアシストがはっきりとわかるアシストは、加加速度(加速度の変化率。物体の動きが急に変わる事)が大きいので、モーターのアシスト力がわかりやすいため素人受けしやすいが、このようなアシストは現実の公道では乗りにくい。PSA2・PSF2のような自然なアシストこそが電動アシスト自転車のアシストの本流だろう。 新アシスト「ラーニングスマートモード」とは 今回のPSA2・PSF2のアシストでは、AIによるペダル特性の自動学習機能を搭載している。ライダーの走行中のペダリングデータを分析し、個々の乗り方に合わせて最適なアシストを提供する「ラーニングスマートモード」と呼ばれるモードだ。 今までのBESV PSA1・PSF1などに搭載されていたアシスト「スマートモード」は、多くの人が漕ぐ時に快適だと感じるトルク値を基準として、乗る人の脚力によって快適なアシスト力を変えていた。 今回のPSA2・PSF2に搭載されるラーニングスマートモードは、ペダルトルク、回転数、スピード、斜度などのデータをリアルタイムで収集・分析して、ライダーごとに漕ぐ時に快適だと感じるトルク値の基準を変更。さらに、走行中に収集したデータを解析して15分ごとにアシストの味付けを変えるという。今回のサイクルモードの試乗コースでは、ラーニングスマートモードの実力を詳しく知ることはできなかったが、かつてのPSA1で感じたモーター感を感じさせるアシストがまったくないのを見ると、高い実力があると感じた。 電装系を変えて見た目以外はフルモデルチェンジしたPSA2・PSF2だが、個人的にはフレーム設計がPSA2・PSF2と全く同じなのは少し残念な所。PSAシリーズのフレームは、モーターアシストが無い自転車としてのフレーム設計として見ると、走らないフレームになる。そのため時速22キロ以上で走行すると、モーターアシストの魔法が少なくなり”走らない自転車の顔”が見えるようになる。PSA2で時速22キロ以上の速度で走行した時、前のPSA1と比べてモーターアシストの魔法は、PSA1よりも多かったが、”走らない自転車の顔”がちらついて来る。時速24キロでアシストが切れる速度に達すると、”走らない自転車”に変身してしまうので、そこは勿体ないと感じた。 『PSA2』は258,000円(税込み、以下同)で4色展開、『PSF2』は税込318,000円(予価)で2色展開となり、いずれも382Whのバッテリーを搭載。バッテリーに負荷をかけない2Aスマートチャージャーの採用により、バッテリーの長寿命化も図られている。もし、PSA2・PSF2が登場するまえにPSA1・PSF1を購入していたら地団駄を踏んでいただろう。 次世代のe-Bike BESV JAPAN(ベスビー ジャパン)

YADEAからママチャリスタイルの特定小型原付「S-01T」、ハセガワモビリティが発売開始

ハセガワモビリティ株式会社(本社:東京)は、クラシカルかつ清潔感あふれるデザインを特徴とする特定小型原動機付自転車「S‑01T」を、5月12日(月)より全国のYADEA直営店舗やECサイト、家電量販店などで発売する。価格は220,000円(税込)で、通勤・通学から街乗りまで幅広いシーンでの利用を想定している。 新モデル「S‑01T」は、NTTドコモのシェアサイクル「ドコモ・バイクシェア」のベース車両にも採用されている実績を持つ。アルミニウム合金製フレームを用い、白を基調としたボディが清潔感を演出。350Wのブラシレスモーターを搭載し、最高速度20km/hで安定した巡航を実現するとともに、7時間の充電で約70kmの航続距離を確保。12度の登坂能力を備え、日常的な使用でもストレスなく走行できる設計だ。 主なスペック バッテリー:48V・14Ah モーター出力:定格350W 最高速度:20km/h(車道モードのみ) 航続距離:最大約70km 防水性能:IPX5 ブレーキ:前後ドラム式 タイヤ:20インチ 本体重量:約28.6kg サイズ:1,550(長さ)×590(幅)×1,050(高さ)mm 適正荷重:75kg 認証:PSEおよび性能等確認試験済み 販売網と今後の展開発売当初は表参道ショールームをはじめとするYADEA直営店舗、オンラインショップ、家電量販店での取り扱いを予定。詳細情報や追加の販売店情報は、同社公式ウェブサイト(https://yadea.jp/)で随時更新される。

懐かしのBMXスタイルに最新技術を融合 FUJI「MX-E」正式発表、予約開始

1980年代に米国を中心に一世を風靡したBMXカルチャー。その熱狂を彷彿とさせるデザインと、現代の都市生活に適応した電動アシスト機能を融合させた新型E-Bike「MX-E」が、自転車ブランド「FUJI」より正式に発表された。4月25日より予約受付が開始されており、発売は2025年7月後半を予定している。 MX-Eは、FUJIがかつて展開していた名車「MX-500」に強くインスパイアされた1台。往年のファンには懐かしく、初めてBMXに触れる若者には新鮮に映るそのデザインは、クロモリ製の細身フレームやループテール、ダイキャスト製のフロントフォークエンドなど、80年代を象徴するディテールが随所に散りばめられている。 一方で、単なる復刻にとどまらず、ANANDA社製のリアインホイールモータータイプの電動アシストユニットを採用し、3段階のアシストモードが選択可能。変速機構は内外装変速を省いたシングルスピード構造とし、メカトラブルを極力抑える設計になっている。 実用性の面でも抜かりはなく、最大積載27kgの専用リアキャリア(クラス27)は標準装備で、日常使いにも十分対応。一般的なリング錠の取り付けに対応した台座も備えており、防犯面での配慮もなされている。リアエンドは、キャリアと両立スタンドの併用が可能な特別設計。前方にはバスケット用のアイレットが用意され、通勤や買い物など多様なシーンに応える仕様だ。 さらに、バッテリー交換を容易にするため、シートポストにはワンタッチで折りたためるギミックを搭載。サドルは市販の標準レール規格に準拠しており、好みに応じたカスタマイズも楽しめる。また、センタースタンドも標準装備され、街乗りでの取り回しにも配慮された構造となっている。 TOP - FUJI BIKES フジ自転車