デイリーアーカイブ Jul 3, 2025

STREEK ACTIVE CARGO TRIKE 救急医療三輪自転車コンセプト(EMB)  都市部での救命活動に対応するためのコンセプトEバイク

5月12日から13日に開催されているBICYCLE-E·MOBILITY CITY EXPO 2023。今回は、3輪カーゴEバイク「STREEK ACTIVE CARGO TRIKE 救急医療三輪自転車コンセプト(EMB) 」を紹介する。 海外、特にイギリスではこのような自転車での救急活動、通称「サイクルレスポンダー」が既に活動を展開している。サイクルレスポンダーとは、自転車を使用して医療上の緊急事態に対応する救急救命士など、医学的に訓練された人々のことを指しており、救急車や対応車が到着するまでに時間がかかる場合や、徒歩での救急活動では速度やエリアのカバーが不十分な地域で、迅速かつ効果的な医療支援を提供します。交通渋滞が頻発する市内中心部や、大都市であるロンドンやマンチェスターなどで広く利用されているとのこと。 また、アメリカでもこのような救急仕様のEバイクを使用している所があり、こちらはストレッチャーを使用することで患者を迅速に運ぶことが可能だ。 独自のサラウンドループフレームを活用して、救急医療に必要な資器材を収納する様々なバッグやケースを状況に応じて装備可能な自転車です。特に都市部での初動活動に大いに役立つことが予想される。このような使い方を行うには、一般的な電動アシスト自転車やEバイクでは大量の荷物を積むことができないため、このようなことはできない。STREEKのように大量の荷物を積むことができるEバイクこそ、似合うコンセプトモデルだろう。 関連リンク STREEK ACTIVE CARGO TRIKE  

ヤマハ、「YPJ-MT Pro 30th ANNIVERSARY」を限定発売 30周年を記念した特別モデルで限定30台

ヤマハ発動機株式会社が、スポーツ電動アシスト自転車「YPJ-MT Pro」を基にした30周年記念モデル「YPJ-MT Pro 30th ANNIVERSARY」を限定30台で、7月31日に全国の「YPJ Pro Shop」で発売することを発表しました。 ヤマハは、世界初の電動アシスト自転車を商品化してから30年の節目を祝うためにこの特別限定モデルを製作しました。特別なカラーリングと記念エンブレムが装備されており、「Factory Silver」のカラーリングとフレームに施されたブルーのアクセントが、オフロードモーターサイクルとの関連性を強調しています。また、フレームのトップチューブには30周年を記念するエンブレム、「30th Power Assist System」のロゴがシートチューブに配置されています。 ベースモデルの「YPJ-MT Pro」は、「Fun and Exciting unusual experience~楽しくて刺激的な非日常体験~」をコンセプトに開発されたスポーツ電動アシスト自転車「YPJシリーズ」のフラッグシップモデルで、「乗りこなす楽しみ」「マウンテンバイク特化のアシスト性能」「ユニークデザイン」をキーポイントにしています。 主な特徴は、メインフレームが上下2本に分かれることで、車体剛性と最適な重量バランスを実現する「YAMAHA Dual Twin® Frame(ヤマハ デュアル ツイン フレーム)」です。また、オフロードでのパワフルかつスムーズなライディングフィーリングを追求しています。価格は759,000円(税込み)で、抽選販売となります。 関連リンク ヤマハ発動機

アパテックモーターズの低価格電気自動車「大熊Car」 リース料9,800円の低価格EVの特徴は?

5月12日から13日に開催されていたBICYCLE-E·MOBILITY CITY EXPO 2023。アパテックモーターズのブースでは、話題の格安電気自動車「大熊Car」が展示されていた。 アパテックモーターズは、東京都品川区に本社を構える日本のEVベンチャー企業で、電気自動車の企画から販売までを一手に引き受けるビジネスモデルを展開している。その中でも注目されているのが、「大熊Car」と名付けられた低価格の電気自動車だ。 大熊Carは、中国のメーカーが開発し、OEM供給を受けてアパテックモーターズが日本で販売する電気自動車。リース価格が9,800円とその安価なリース価格から注目を集めている。 アパテックモーターズは、大熊Carを日本だけでなく東南アジアにも投入する予定で、日本では軽自動車規格に収まるように金型レベルでの改修・適合が計画されている。日本導入当初は中国からの輸入となるが、数年以内には日本国内での生産を開始する計画もあるとのことだ。 車体のデザインは一般的なハイトワゴンタイプ。展示車両は幅が広いため普通自動車規格となっているが、軽自動車規格に抑える設計を予定している。車体設計は通常のガソリン車からエンジン等を外して、モーターとバッテリーを搭載したとのことで、車体デザインから見ると電気自動車らしさは感じない。 インテリアで目につくのは、シフトレバーが無く、ダッシュボード中央にシフトボタンを採用している事。メーター類などは液晶パネルを装備しており、先進的な雰囲気はあるが、プラスチック的なダッシュボードの形状と、非自然的な明るい茶色のお陰で安っぽく見えるのは仕方ない所か。 座席はPUレザーで、明るいベージュとブラウンのカラーリングを採用することで室内空間が広く見える感覚がある。但し、PUレザーなので真夏は暑い可能性がある。また、写真ではわからないが、後席は左右一体となっているため、片方だけ折りたたむ事はできない。 大熊Carはあくまでもリースのみの提供を予定しており、メンテナンス等の関係で販売は行わないとのこと。自動車などの高額商品は、ASA1000やタタ・ナノ、ダットサン・GO、日産K13型マーチなどの事例がある通り、低価格車で成功するのは難しい。いくら車だけ安くしても、税金や保険料の価格は変わらず、1年に何回も購入しないため、多少高価でも満足する商品を買うのが主流となっている。仮に販売を行うと、スズキ・アルトやダイハツ・ミライースといった100万円以下の軽自動車とバッティングするため、リースのみは得策と言えるだろう。 文:松本健多朗 関連リンク アパテックモータース