デイリーアーカイブ Sep 19, 2025

東武鉄道とPathfinder、サイクリスト向け片道レンタカー「NIKKOカタレン」スタート 日光の春を自転車で満喫

東武鉄道とMaaS(Mobility as a Service)研究開発企業のPathfinderは3月11日、サイクリスト向けのサイクルキャリア付き片道レンタカー「NIKKOカタレン」の予約受付を開始した。東京と日光間を移動しながら、日光のサイクリングスポットを自由に巡ることができるサービスだ。 日光は春になると、いろは坂や日光杉並木など、サイクリストに人気の観光地が多数点在する。「NIKKOカタレン」は、こうしたスポットを効率よく回れるよう、自転車を簡単に積載できるサイクルキャリア付きのレンタカーを用意。東京から日光へ車で移動したり、東武鉄道で自転車とともに来訪し、現地で借りたレンタカーに乗り換えて周遊したりと、多様な旅程を可能にする。 利用ルートは、東京の北千住駅から日光の下今市駅間の片道コース、下今市駅発着の周遊コースの2種類。特筆すべきは片道利用の場合、乗り捨て料金が無料なこと。東京と日光でレンタカーをリレーする仕組みにより、回送コストを抑えているためだ。 レンタル料金は24時間で6,160円からとリーズナブル。ほかのレンタカーサービスと比べても割安感がある。サイクルキャリアで自転車を最大3台まで積載できるため、ロードバイクやマウンテンバイクを気軽に運べる。 サービス開始は3月25日だが、予約受付は本日より開始。利用車種はコンパクトカーをラインナップしている。 Pathfinder社は「『日光市サイクルタウン』構想の一環として、サイクリストに優しい観光地づくりに向けた新たな移動スタイルを提供したい」と狙いを説明。東武鉄道との連携で、電車・レンタカー・自転車を組み合わせた周遊ルートを実現した。 同社が展開する「カタレン」は、レンタカー事業者と提携し、回送車両や上下の片道利用者をマッチングするプラットフォーム。車両を効率活用することで、事業者のコスト低減と収益拡大を後押しする。 サイクリストにとって、行きたい場所から自転車で旅を始められるのは大きな魅力だ。一方、車の回送コストを削減できる新たなレンタカーの形としても注目される。自転車ブームとレンタカー需要をうまく掛け合わせた、画期的なサービスの登場と言えそうだ。 乗り捨て0円片道レンタカーカタレン|東京-日光 (kataren.jp)

Broseがeバイクにサイバーセキュリティを標準装備 – 革新的な脅威対策技術で安全性向上

ドイツのBrose eBike Systemsは2月28日、2024年に発売予定の新型48Vシステムに高度なサイバーセキュリティ機能を標準装備すると発表した。自動車分野で実績のあるCYRES Consultingと共同で、ハッキングや不正な改造から守る堅牢な概念を開発した。 新システムの心臓部であるDrive³ Peakモーターと、バッテリー、コントロールユニット間の通信には最新の暗号化技術が用いられる。これにより不正なアクセスやチューニングを効果的に防げるという。交換部品の組み込みも容易になる。 Broseのフロリアン・ザック氏は「eバイクへの不正アクセスが増えており、システムのサイバーセキュリティが重要課題となっていた。今回の対策で誤作動のリスクを最小化し、メーカーや販売店の不安を解消できる」と説明した。 主な対策は、ソフトウェアを使ったモーター・チューニングの防止だ。これがeバイクの大きな安全問題となっていた。コンポーネント間の通信の保護により、全体の安定性も大幅に向上する。さらに、不適切な修理ツールの使用もブロックされる。 自動車分野で実績のあるCYRESと協業した理由は、同社の高い基準をeバイクに転用するためだ。開発には約6カ月を要したが、革新的でクルマ並みのセキュリティ水準を達成できた。 CYRES のヤン・ピーター・フォン・フニウス氏は「Broseのサイバーセキュリティへの先見性は非常に高く評価できる。我々コンサルタントにとっても有意義なプロジェクトとなった」と振り返った。 Broseは安全性だけでなく、サイバーセキュリティもeバイクの重要な付加価値と位置づけている。ハイレベルなセキュリティ対策の標準化は、Broseがリーダーシップを発揮する点でもユニークな取り組みといえるだろう。 関連リンク Home (brose-ebike.com)

石川の名所巡る義援金ツアー ジャイアント、サイクリングで被災地支援

自転車メーカー大手ジャイアントが能登半島地震の復興支援を目的とした2日間のサイクリングツアーを企画、石川県内の名所を巡るコースで3月30、31日に開催する。 ツアーは被災の少なかった金沢市以南のエリアを巡るコースで、1日目は金沢城公園を出発し、源義経ゆかりの「安宅の関」、那谷寺、きばがた公園などを経由。約88kmを走り、白山市で宿泊する。 2日目は白山比咩神社を参拝後、手取川の綿ケ滝へ。「手取キャニオンロード」を通り金沢に戻り、にし茶屋街を散策してゴール地点へ向かう約67kmのコースとなる。 参加費は5万4000円(シングルルーム)で、宿泊代、食事代、サイクリングガイド2名、補給食・飲料の提供、サポートカー運行が含まれる。レンタルサイクルの準備や前泊後泊のホテル手配も可能だという。同社は今回のツアー売上金額から経費を除いた全額を日本赤十字社の義援金として寄付するという。 定員は15名で、最少催行人数は10名。18歳以上の健康なサイクリストが対象で、自転車のブランドは不問。集合は3月30日午前7時半~8時の間に金沢城北市民運動公園駐車場とされている。サイクリングガイドとサポートカーがツアーを支え、飲食の補給や手荷物の運搬、メカニックサポートを行う。 同社は過去にも被災地復興支援のサイクリングツアーを企画しており、サイクリングを通じて被災地に寄り添い、思い入れを込めて企画したと説明している。 関連リンク 「石川応援サイクリングガイドツアー」を開催 - News (giant.co.jp)