デイリーアーカイブ May 16, 2025
Carstay、最短2時間でキャンピングカー化できる全国配送対応のDIY組立キット「SAny.KIT」の販売を開始
キャンピングカーと車中泊スポットのシェアリングサービス、車両製造・リノベーションなど国内最大級のバンライフのプラットフォーム事業を展開するCarstay株式会社は3月8日、クラウドファンディング「Makuake」にて、最短2時間でトヨタ・ハイエースをキャンピングカー/車中泊仕様にDIYできる組み立て式キット「SAny.KIT」の先行販売を開始すると発表した。
Carstayは2019年1月から車中泊スポットのスペースシェア、2021年6月からキャンピングカーに特化したカーシェアとレンタル事業を開始、2022年10月に「Mobi Lab.」を開設し、独創的なキャンピングカーの製造・販売に新規参入した。
「Mobi Lab.」では車両製造・リノベーションなどの事業を手掛けており、今回、標準装備を必要最小限に抑えることで、より多くの人々が求めやすい価格に設定し、短納期での架装と高品質な内装デザインを提供する「SAny.KIT」と「SAny.VAN」を開発した。また、新年の能登半島地震により災害時の備えとして、運転がしやすく、"万が一の宿泊施設"や"第二の家"として活用できるキャンピングカー、簡単に組み立てられる車中泊キットなど、車中泊仕様の車の需要が増加していることから、より安価で短納期の商品を開発した。
「SAny.KIT」は、最短2時間ほどでハイエース荷台に木目調の床、荷台右側にスライド式ソファベッド、左側に収納キャビネットを設置することが可能で、必要な工具は主に、付属の六角レンチとスパナ、電動ドライバーのみ。全国配送可能で、販売は15セット限定、通常価格は税込59万円(送料込)だが、「Makuake」での販売開始3月12日から3月30日までは10%引きの53万1千円で提供される。
適合車両はトヨタ・ハイエースDXモデルのみで、内装デザインは中古車または新車をベースとした標準仕様のキャンピングカー改造車で高品質かつ価格を抑えた「SAny.VAN」と同仕様だが、ベッドマット、シンク、バッテリーなどは非搭載。「自然の中で"生きる""走る"車両」や「地球の自然」をイメージし、上質な素材「ロシアンバーチ(白樺耐水合板)」を使用している。
バンの内装を、キャンピングカー/車中泊仕様にDIY設計や製作をすることは難易度が高く、通常6カ月~1年間もの時間がかかる。「SAny.KIT」は、必要最低限のものだけを車に装備し「旅をしながら暮らす」という新たな生活スタイル「バンライフ」らしさの追求を概念に、現在のキャンピングカー市場の「高価格」「長納期」「高いDIYの難易度」などを根本から覆す、誰でも手頃な価格、簡単かつ短時間で、車内を簡素な車中泊仕様に改装することを目指してコンピューター制御のCNC工作機械を使用し、人件費や開発納期を極力抑えつつ、高いデザイン性と耐久・耐水性を維持、組み立て式の車中泊キットを製作・開発した。組み立て時、電話などでのサポートにも対応する。
Carstayは「SAny.VAN」を販売してきたが、さらに短納期で低価格のDIYキット「SAny.KIT」を追加し、車中泊仕様の改造、DIYのハードルを下げ、バンライフへの入口と、その楽しさを拡大する予定だ。「SAny.KIT」は「SAny.VAN」と同様、Carstayのキャンピングカー製造拠点「Mobi Lab.」で受注生産を行い、購入希望者は「Mobi Lab.」で確認することが可能。
https://youtu.be/RPURaqkBrqw
なお、今後、対象車両として、ハイエース以外の車両のキット開発も予定している。Carstayは今後もモビリティを軸にした日本のレジャー、ライフスタイルとしての「バンライフ」文化を支える中心的な存在を目指し、事業に取り組んでいく方針だ。
関連リンク
【車に設置するだけ!】最短2時間!誰でも簡単に組み立てができるバンライフキット|マクアケ - アタラシイものや体験の応援購入サービス (makuake.com)
新車・中古車・架装が選べる上質&手頃キャンピングカー「SAny.VAN」 (mobilab.jp)
ロイヤルエンフィールド、1901年製の幻のモーターバイクを忠実に再現 「プロジェクト・オリジン」始動
オートバイメーカーのロイヤルエンフィールドは3月21日、同ブランドの原点とも言える1901年製の"モーターバイシクル"を現代に蘇らせるプロジェクト「Project Origin(プロジェクト・オリジン)」を発表した。
ロイヤルエンフィールドは、1901年にフランス人技術者ジュール・ゴビエと共同設立者のボブ・ウォーカー・スミスが手を携えて開発した初のモーターサイクルを、ロンドンのスタンレー自転車ショーで公開したことから歴史が始まる。しかし、そのモーターサイクルは現存しておらず、設計図やブループリントも残っていなかった。
「プロジェクト・オリジン」は、同社の社内歴史家ゴードン・メイ氏の提案から始まった。メイ氏は、設計チームとエンジニアリングチームに、わずかな手がかりとなる当時の写真、広告、ニュース記事をもとに、伝説のモーターサイクルを忠実に再現するという挑戦を投げかけたのだ。
プロジェクトチームは、ロイヤルエンフィールドUKとインドの技術センター、名門フレームビルダー「ハリス・パフォーマンス」、ヴィンテージ・モーターサイクル専門家らの協力を得ながら、パズルのピースを一つ一つ拾い集める探検の旅に乗り出した。1世紀以上前の知識と技術を発掘し、歴史書に記された情報を手がかりに、オリジナルのイメージを少しずつ具現化していった。
1901年当時のモーターサイクルは、現代のものとは全く異なるメカニズムやデザインを採用していた。1.75馬力のエンジンは前輪の上のステアリングヘッドにクランプされ、長い革ベルトで後輪を駆動。水平分割式のクランクケースや、排気熱で燃料を温めるキャブレター、10〜15マイルごとにオイル注入が必要な潤滑システムなど、今日のバイクとは一線を画す特徴が多数見られた。
エンジン始動にはペダルの力が必要で、速度調整はハンドレバーで行う。スロットルはなく、バルブリフターの操作で吸排気を制御し、独特の断続的な走行感覚をもたらした。前輪にはボーデン式レバーとケーブルで操作するバンドブレーキ、後輪にはバックペダル式のブレーキが備わっていた。
プロジェクトチームは、現代の技術と120年前の手法を組み合わせ、動態展示可能なレプリカを完成させた。真鍮板から手作りした複雑な形状のタンクは、折り畳み、成形、ハンマー打刻、はんだ付けなど、今では忘れられた古の技を駆使して作り上げられた。チューブラーフレームや各種レバー類も、職人の手で精巧に再現された。
エンジンは、わずかな写真やイラストを頼りにCAD設計し、パーツを一つずつ鋳造・機械加工して組み上げた。キャブレターやブレーキも、オリジナルを忠実になぞった。ニッケルメッキを施したパラフィンランプやホーン、革サドルなど、ディテールにまでこだわり抜いた。
ロイヤルエンフィールドCEOのシッダールタ・ラル氏は、「『プロジェクト・オリジン』は、私たちのDNAである『Since 1901』というブランドの真髄を体現するプロジェクトです」と語る。「私たちがどこから来て、何を大切にしているのかを示す象徴であり、次の100年に向けた新たなスタートでもあるのです」
「プロジェクト・オリジン」の成果は、各国のモーターサイクルショーなどで順次公開される予定だ。時空を超えて蘇った、あの魅惑的な "ドゥッ、ドゥッ、ドゥッ" という音色を、世界中のファンが目にする日も近い。
関連リンク
Royal Enfield – Official Website
座間市とOpenStreet、江ノ島電鉄が協定を締結し、「HELLO CYCLING」を活用したシェアサイクルの実証実験を開始
OpenStreet株式会社は、神奈川県座間市と江ノ島電鉄株式会社と「シェアサイクル実証実験協定書」を締結し、国内最大級のシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」を活用したシェアサイクルの実証実験を2024年3月15日から座間市内で開始した。
この取り組みは、ICTを活用した全ての交通手段による最適な移動を一元的なサービスとして提供するMaaSの一環であり、公共交通の機能の補完・代替、地域の活性化や観光振興などに資する新たな都市の交通システムとしてのシェアサイクルの有効性および課題の検証を目的としている。
実証実験では、座間市役所や小田急相模原駅踏切付近、東原なかよし小道など9カ所にステーションを設置。利用者は「HELLO CYCLING」アプリを使って、自転車の予約から決済までを簡単に行うことができる。また、座間市近隣市の相模原市、海老名市、大和市、町田市などにも「HELLO CYCLING」のステーションがあるため、市を跨いでの相互利用も可能だ。
座間市の佐藤市長は、「自転車は、車では感じられない周りの風景や香りなどを感じることができ、健康にも良い乗り物」とコメント。OpenStreet代表取締役の工藤智彰氏は、「多くの方が自走できるシェアサイクルのサービスを少しずつエリアを広げていければ」と意気込みを述べた。
OpenStreetは今後も、安全にご利用いただけるマルチモビリティのシェアリングサービスの提供を通じて、移動の利便性向上や暮らしやすいまちづくりの促進を目指すとしている。
関連リンク
HELLO CYCLING - 好きな場所で返せるシェアサイクル