デイリーアーカイブ May 12, 2025

スキー場でスノーダウンヒル「雪ちゃり スノーパーク」が登場!

マウンテンバイクよりも太いタイヤを装着したファットバイク。登場時は雪の上や砂浜など、従来の自転車では走れなかった場所も走れる自転車として注目された。日本でも、ファットバイクでスキー場を走るイベントや、雪道でサイクリングツアーを行っている会社がある。 その中でも、長野県飯山市にある戸狩高原スキー場では、指定された日に借り切って、ファットバイクやマウンテンバイクで雪道を下る「雪ちゃりナイター」を行っていたことで知られている。筆者も2017年に雪ちゃりナイター・エキサイティングダウンヒルツアーに参加したことがあり、迫力があるスノーダウンヒルを体験した。 https://www.cyclorider.com/archives/17743 そして、2018-2019シーズンでは、「雪ちゃりゲレンデ専用コース」をオープンし、いつでも楽しめるようにするようだ。 戸狩高原スキー場 雪ちゃりスノーパークとは? https://www.youtube.com/watch?v=0zMYHqOoHZM 雪ちゃりスノーパークは、オリオンゲレンデがメインで行われる。ファットバイク持ち込み用のパーク利用料(リフト代含む)は2時間コースで2,500円。6時間コースで4,800円となる。マウンテンバイクやファットバイクを持ってない人向けに、ファットバイクのレンタルも行うようだ。こちらは2時間コースで2,500円。6時間コースで5,000円となる。(どちらも大人料金。子供料金もあるので気になる人は確認。) いきなりファットバイクでダウンヒルを行うのに躊躇する人は、1時間の雪ちゃり体験コースがある。こちらはファットバイクレンタル・パーク使用料込で2,000円(子供料金は1,500円)と低価格で体験可能だ。利用時間AM10:00~PM4:00まで。 また、家族で楽しみたい人向けにスノーストライダー(2時間 1,000円)やキッズ用ファットバイク、歩きを楽しみたい人にスノーシュー(2時間まで1,000円 2時間以上2,000円)のレンタルもあり、様々なスノーアクティビティを楽しめる。 宿泊施設は低価格で泊まれるゲストハウス 星の宿や日本初のかまくらホテルがある。公共交通機関も北陸新幹線やJR飯山線に、飯山駅からシャトルバスがあるためクルマが無くても楽しめるようだ。 雪ちゃりスノーパーク ファットバイクで雪ゲレンデを走る

ボスフリーハブ/スプロケットまとめ 今でも購入できる部品を紹介

一般的な自転車は、漕ぐのを止めた時に後輪だけが回るフリー機構を採用している。このフリー機構はスプロケット(リアギア)と一体化したボスハブと、フリー部分がハブと一体化したカセットハブの2種類がある。2018年現在、ボスハブは一部の低価格自転車にしか採用されていない。シクロライダーではボスフリーハブは推奨しておらず、自転車紹介時は一部例外を除き、4万円以上の自転車にボスフリーハブを採用した自転車は紹介しないようにしている。今回はボスフリーハブの欠点と今でも購入できるボスフリーについて紹介しよう。 ボスフリーハブの欠点 ボスフリーハブの欠点は主に2つある。1つは部品の選択肢が少ないことと、車軸が歪む可能性があることだ。 スプロケット・変速レバーなど部品の選択肢が少ない 現在主流のカセットフリーハブは規格を変えつつあるが、7~11段まで様々な種類がある。またディスクブレーキやスルーアクスルといった新しい規格を採用した物もある。一方、旧式なボスフリーハブは部品の種類が少ない。スプロケットは7段までの物が殆どで変速レバーの選択肢も少ないのが実情だ。 https://www.cyclorider.com/archives/20176 車軸がゆがんだり、折れたりする ボスフリーハブは構造的な問題で、車軸に力が加わると車軸がゆがんだり折れやすい問題がある。ボスフリーハブの車軸は筆者も折ったことがある。因みにカセットフリーハブでこのようなことは起こっていない。 これは構造的な問題と言われている。ボスフリーハブはカセットハブと比べて、体重を支える位置が狭いのと、支えている位置が少ないので強い荷重がかかった場合、折れてしまうようだ。 仮にボスフリーハブの車軸が折れた場合、車軸を交換する必要がある。車輪を簡単に脱着できるクイックリリースハブを使用している穴あきシャフトの場合、頑丈で穴がない車軸に交換して強度アップする方法もある。この方法は上級者向けなのでシクロライダーでは紹介しない。 ボスフリー関連の部品 今では珍しい部品となったボスフリーハブやボスフリースプロケット。もはや絶滅しつつ状態だが、今でもボスフリー関連の商品は売られている。今回は2018年現在、ボスフリー関連の商品を紹介する。 ボスフリースプロケット ボスフリースプロケットは、現在は主流ではないためギア比の選択肢が非常に少ない。現在、低価格帯のシティサイクルに装着されるシマノ。シマノより趣味層向けで買いやすいENE CICLO。マニアックなユーザー向けのIRDがある。 SHIMANO シマノ製ボスフリーの殆どは低価格帯の自転車に使われるものしか無い。 MF-TZ500-6/MF-TZ500-6-CP:6速 14-16-18-21-24-28T CPはチェーンプロテクター付き   MF-TZ500-7/MF-TZ500-7 CP:14-28T 14-34T 14-16-18-20-22-24-28T 14-16-18-20-22-24-34T CPはチェーンプロテクター付き ENE CICLO ENE CICLOのボスフリースプロケットは、クラシックなスポーツ自転車にも使える製品をラインナップ。取り外し工具はParkTool FR-1.3または、Super B TB1045を推奨。シマノ製工具 TL-FW30のご使用は推奨致していないとのことだ。取扱はヨシガイ。 SR-5S-28N:5段用/¥2,200 貴重な5段変速用ボスフリースプロケット。旧モデル(SR-5S)の後継モデルで、各ギア板に変速ポイントが設定されチェーンの移動がスムーズになった。スチール製。 ●14T、16T、20T、24T、28T ●重量:440g SR-6SN-24:6段用/2,200 SR-6S-28Nと同じく、各ギア板に変速ポイントが設定されている。スチール製。 ●14T、16T、18T、20T、22T、24T ●重量:420g SR-6SN-28:6段用/¥2,200 SR-6S-24Nのギアを軽めにしたボスフリースプロケット。 ●14T、16T、18T、21T、24T、28T ●重量:420g SR-7S-25:7段用/¥3,200 こちらも現代のスプロケットと同じく、各ギア板に変速ポイントを設定。ボスフリーハブでは珍しく13Tを設定。スチール製。 ●13T、15T、17T、19T、21T、23T、25T ●重量:440g SR-7S-28:7段用/¥3,200 SR-7S-25のギア比を軽くしたバージョン。 ●13T、15T、17T、19T、21T、23T、25T ●重量:460g IRD 衰退しつつあるボスフリーの中で多種多様なラインナップがあるのがIRD。価格は高価だが、全体的なデザインも綺麗で趣味用の自転車に使うのには合っているだろう。取扱は東京サンエス。 ディファイアントフリーホール(5段) スタックハイト:29.2mm 13-24T:13, 15, 17, 20, 24 13-28T:13, 16, 20, 24, 28 13-32T:13, 16, 20, 24, 32 14-28T:14, 16, 20, 24, 28 ディファイアントフリーホール(6速) スタックハイト31.5mm 13-24T:13, 15, 17, 19, 21, 24 13-28T:13, 15, 18, 21, 24, 28 ...

フラットハンドルにポジションを増やす「TOGS」を紹介

フラットハンドルの自転車の欠点はハンドルを握る場所が1つしかないことだ。それに加えハンドルを握ると手首が不自然になってしまい、長時間乗るのはしんどい時がある。それらの問題を解消するため、バーエンドバーというものがある。 しかし、バーエンドバーはハンドル左右に装着するため、実際に握った場合、腕が広がってしまい力が入りにくい問題がある。 今回紹介するのは「TOGS」親指を引っ掛けてハンドルを握ることで腕に力がはいり、パワフルに走れるようになる部品だ。 部品が小さい ハンドル内側に装着する部品で、通常のバーエンドバーよりもはるかに小さくスペースを取らない。装着しても比較的邪魔にならないし、バーエンドバーとの組み合わせもできるだろう。 握ってもブレーキをかけやすいようになっている バーエンドバーはハンドルの両端に装着するため、バーエンドバーを握った場合ブレーキをかけることができない問題がある。しかし、TOGSの場合はTOGSを握ったところでもブレーキングができる位置関係となっているため、バーエンドバーより安全性能は高いだろう。 実際に使用した例 今回、Escape RX4にTOGSを装着してみた。TOGSはマウンテンバイク等の真っ直ぐなフラットハンドルに装着するのがベストに見えるが、Escape RX4はGIZAプロムナードハンドル・ローライズを装着しているため、若干逆ハの字になっている。 それでも、親指を引っ掛けることが可能で使うことはできる。親指をTOGSに引っ掛けた状態だと引きつけやすくて力が入る。引きつけを行う場合でも、バーエンドバーだとブレーキがかけられない問題があるが、TOGSならブレーキもかけることができ、シフトも簡単にできるのでバーエンドバーよりも使えるだろう。麦草峠に行った時TOGSを使ってみたが、TOGSを親指にかけて力を入れると、力が入るのが明確にわかり、個人的にはバーエンドバーよりも使えると感じた。 プロムナードハンドルにTOGSを装着すると、2つのポジションを得ることができる。TOGSを握る位置は前傾姿勢になりパワーを出せるポジション。TOGSが無いハンドル端部に近いポジションは、アップライトな姿勢で視界が良くコントロールしやすいポジションとなっている。上り坂やスピードを出したい場合はTOGSを使い、従来のポジションは下りのコーナーや街中、スピードを出さない場合と分けることができる。外観もバーエンドバーを装着するよりも見た目がすっきりする。 (TOGSを装着しているが、この写真では殆どわからない) プロムナードハンドルでパワーと安楽さを両立できるが、フラットハンドルのマウンテンバイクでも、ポジションを増やすことができる効果があるTOGS。コンパクトなのでバーエンドバーと両立できるアイデア商品で個人的にはお薦めの一品だ。 TOGSには樹脂製とカーボン製の物がある。カーボン製に関しては、オープンエンドとなっており簡単に装着することができる。