マンスリーアーカイブ 5月, 2019

ワクワクさせるE-カーゴトライク「STROKE CARGO TRIKE T4」がバイシクルシティエキスポ2019で公開

エンビジョン株式会社が開発している電動アシストカーゴバイク(E-カーゴバイク)「STROKE CARGO TRIKE T4」がバイシクルシティエキスポ2019で公開された。STROKE CARGO TRIKEは、2018年にT3.Xシリーズという既存の自転車を改造した物だったが、写真のT4は一から製作したプロトタイプとなる。 電動アシスト自転車やE-Bikeを見る上で注目されるのがドライブユニット。STROKE CARGO TRIKE T4に搭載されているドライブユニットは某国産ブランドのドライブユニット。日本国内ではミッドドライブユニットでは採用例が無いベルトドライブを採用している。このドライブユニットは日本では発売されていないが、国内仕様のセッティングにしてもパワフルに走れるようだ。(記事公開時点では市販モデルに搭載するかは未定) 前2輪のステアリング機構は、かつて試乗したT3.5に改良が加えられており、調整が必要な現時点でも安定して走行できるようだ。また、この部分は工具を使えば簡単に外せる機構を採用した。これによりステアリング機構を外せば、ホンダ・N-BOX等の軽スーパーハイトワゴンに載せることができるとのこと。 多目的キャリアを搭載することによりワクワクさせるE-カーゴバイクになった かつて、筆者はSTROKE CARGO TRIKE T3.5に試乗したことがある。この時、問題視していたのが「面白い自転車だが、ライフスタイルを描けないので、特殊な自転車で終わってしまう。」と危惧していた事。今回公開されたSTROKE CARGO TRIKE T4では、その問題を解決する機能が搭載されていた。 パニアバッグを付けたキャリアは開くとテーブルになったり。 天板を取ると長尺モノを縦に載せる事も可能なマルチキャリアなんです。 pic.twitter.com/iomEVGgG4W — STROKE@カーゴバイク製作中 (@STROKE_cargo) 2019年5月23日 それは、荷台に装着されたマルチキャリア。上段と下段に分けられており、上段は開けるとテーブルになり、閉めた状態でもサイドバッグも搭載できる荷台を採用している。下段には予備バッテリーと充電器を箱に入れ、上段にはテントや寝袋を積んで旅をするのも面白いだろう。仮に道中で飽きたとしても、自転車は家財宅急便で送れるため、クルマやオートバイよりも気軽に送れる。 STROKE CARGO TRIKE T4は、様々な可能性があるE-カーゴトライクとなった。今後は某企業とのコラボレーションを行ったテストや、試乗会も行うとのことだ。 https://stroke-design.com/

シクロライダー流ボトルケージの選び方 ペットボトルからタンブラー対応まで紹介

サイクリングを行うとき重要な物の1つに水がある。自動販売機が沢山ある現代でも、ひとたび輪道を走れば自動販売機が見つからない事はざらにある。また、人が少ない離島でも同じ事が発生する。人によっては、バックパックにペッドボトルを入れれば良いという考えもある。しかし、水は1リットルあたり1kgと重いため、できるだけ車体に装着したい。そのため、スポーツサイクルにはボトルケージ台座が装備されている物が多く、一般的にはそこにボトルケージを装着することが多い。このボトルケージ、多種多様な物があり、ペットボトル用からサイクルボトル用まで、様々な物がある。今回はボトルケージについて紹介する。 ペットボトルタイプのボトルケージ コンビニや自動販売機で気軽に購入できるペットボトル飲料を自転車に装着できるペットボトル用ボトルケージ。一般的には500mlタイプのペットボトルが装着可能だ。一般的なサイクルボトル用よりも汎用性が高いため、とりあえずサイクリングを楽しみたい人にお薦めだろう。 サイクルボトル用ボトルケージ 自転車専用のボトル用に使う物がサイクルボトル用ボトルケージ。自転車競技でメインに使われるのがこのタイプだ。一般的なサイクリングでは、ペットボトルが使えない、専用ボトルが必要という欠点があるが、自転車専用ボトルは間口が広いので氷が入れられる、走行中でも飲むことが可能という利点もある。競技で使われる事もあるため、高価な超軽量タイプやボトルが抜き差ししやすいタイプもある。 ペットボトル/サイクルボトル両立タイプ ペットボトルと自転車専用ボトルの2種類のボトルが使用できる両立タイプ。筆者お薦めなのが「TOPEAK・モジュラケージEX」でサイズ調整しやすい、低価格、プラスチック製だが筆者が使用した限りでは特に破損する事はなく耐久性もある。 タンブラー対応ボトルケージ 一般的なシーンでよく使われる水筒のためのボトルケージ。ペットボトルやサイクルボトルよりも太く、重量も重いため、ボトルケージ本体はガッチリしており、脱落防止用のゴムバンドが装備されている事がある。 ママチャリ等の買い物用自転車に最適なハンドルバー装着タイプ スポーツサイクルは、GPSナビやライト等、ハンドルに装着するモノが沢山あるため、ハンドルスペースを確保のために、一般的にはハンドルバーにはボトルケージは装着しない。しかし、ママチャリ等の街乗り自転車ではボトルケージ台座が無いため、このようなハンドルバー装着タイプを使うこともある。 一般的には、このようなボトルケージアダプターをハンドルに装着し、スポーツサイクル用ボトルケージを使う。しかし、ブランドによってはハンドルバー装着タイプも存在する。 ハンドルバー装着タイプで有名なのがOGK PBHシリーズだ。PBH-003は太缶・細缶・500mlペットボトル(角・丸)、紙パック(大・小)、カップに対応しており、ママチャリユーザー向けのボトルケージ。PBH-005 やわらかドリンクホルダーは、工具を使わず装着できるソフトタイプのドリンクホルダーで500mlペットボトルが使用できる。 大容量ペットボトルを装着するためのボトルケージとは? 真夏対策で重要になってくる物の1つとも言える飲料水の持ち運びだ。通常の自転車用ボトルケージは、500~750ml程度しかなく、両方使用しても1.5lにも届かない。真夏の長距離ツーリングでは、場所によっては水が無い場所が登場するので、いかに水を持っていくかが重要だ。 ここで重要になるのが大型のペットボトルケージだ。かつて筆者が使っていたのはMinoura AB-1500という1.5リットル用のペットボトルケージ。自動販売機が少ない田舎を真夏で走る場合、必需品の1つである。かつて、筆者が使っていた時は緊急時の水分補給用として常に1.5リットルは確保していた。しかし、外気温により中の飲み物がぬるくなってしまう問題があり、実際は自動販売機で冷たい飲み物を飲んでいたのが殆どだった。 2019年現在、大型ボトルケージは非常に少なくなっている。その一方でボトルケージ台座に装着するケージ型キャリアがあり、これに大容量のペットボトルを装着する人が増えている。 https://www.cyclorider.com/archives/15436 グランジ・ナルゲン用ボトルケージ 液漏れせず、耐熱性があるボトル「ナルゲンボトル」専用のボトルケージが売られている。1リットルのボトルを自転車に装着できる貴重なボトルケージだ。 初心者にお薦めのボトルケージは? 筆者が初心者にお薦めするボトルケージはTOPEAK・モジュラーケージEX。缶コーヒー用からペットボトル・自転車専用ボトルまで対応できるため、幅広い使い方ができ、税抜き800円と低価格で購入できる。これで経験を積み、自分好みのボトルケージを見つけよう。  

高齢者用自転車まとめ コンパクトで乗りやすい自転車から3輪自転車まで紹介

近年、高齢者の移動手段に関する問題が話題となっている。この問題に関しては、公共交通機関から自動車、自転車まで総合的に考える必要があるが、今回は自転車に照準を当ててみよう。 免許が無く、気軽に運転できる自転車だが、一番の問題が一般的な自転車と言えば2輪車タイプがほとんどで、低速走行の安定性が低い所だ。このような問題を解決するために、少なくない会社が力を入れている。今回は日本で購入できる高齢者向け自転車を紹介する。 シニア向け自転車/シニア向け電動アシスト自転車 電動ユニットが無いシニア向け自転車は軽量で低価格という利点がある。このようなシニア向け自転車は、軽い力でも漕げるようなギア比を採用したり、フレームを下げることによってまたぎやすい設計になっている。 世界でムーブメントとなっている電動アシスト自転車にも高齢者向けタイプはある。大手自転車ブランドでは、ヤマハ、PAS SIONシリーズやブリヂストン・フロンティアラクット等が有名だ。 このような電動アシスト自転車は、一般的なシニア向け自転車と同じようにまたぎやすい車体設計を採用している。また、車種によってはシンプルでわかりやすいスイッチを採用している物もある。 3輪自転車/3輪電動アシスト自転車(後ろ2輪タイプ) https://youtu.be/k88pYP8gQ44   一般的な2輪自転車の欠点は低速時の安定性が低い事。その問題を解決する方法の1つに3輪自転車がある。3輪自転車には様々な種類があるが、大手自転車ブランドで採用されている物では前1輪、後ろ2輪タイプだろう。このタイプの自転車は、車体前半部がスイングする機構を装備しており、車体をバンクさせることで遠心力に対抗しながら曲がれるため、コーナーを曲がる時は従来の自転車に似たような感覚で走行できる。低速走行での安定性を重視しているタイプの3輪自転車のため、スイング機構を固定している状態でスピードを出すと転倒の恐れがあるので注意しよう。 三輪自転車の走行特性に注意-高齢者が転倒し骨折した事例も-:http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20190314_2.html KAITO https://www.cyclorider.com/archives/26454 軽トラックを使用していた年配者が、年齢とともに諸事情で運転させてもらえなくなる人が多くなり、あらたな高齢者向けモビリティとして考え出されたのが「KAITO」。大手の電動アシスト3輪自転車よりも重い荷物を運べ、シニアカーのように方向指示器やストップランプが装備している電動アシスト3輪自転車だ。 3輪自転車/3輪電動アシスト自転車(前2輪タイプ) 3輪自転車の中でもマイナーなのが前2輪タイプ。3輪車の中でもマイナーなタイプで、後ろ2輪タイプの3輪車よりも、ステアリング関連が複雑になる問題がある。しかし、近年では前2輪でも安定して走行できる自転車が登場している。 ブリヂストンサイクル・ミンナ ブリヂストンサイクルのミンナは、低速走行に特価した3輪自転車。足をつかないで止まれる利点がある。構造的に車体をバンクさせることで遠心力に対抗しながら曲がることができないため、高速走行は想定されていない。最高速度5km/hでの設計の自転車だ。 豊田トライク 荷物や人を乗せることができる次世代の電動アシストモビリティ「豊田トライク」。高い安定性をもたせた特殊なステアリング機構を採用し、乗り心地と非常に安定したハンドリング性能を両立した。停車状態では自立しないが、サドルの高さが低くても、楽に漕げる設計を採用している。 https://www.cyclorider.com/archives/24167 豊田トライク・LWL https://www.cyclorider.com/archives/31413 豊田トライクの中でも高齢者向けに特化したのがLWL。後輪に補助輪タイプのシンクロシステムを採用したモデル。カーブを曲がるときでも自然なハンドリングを実現した。 電動アシスト4輪自転車けんきゃくん https://www.youtube.com/watch?v=E7hUUL3jWzM 自転車版のセニアカーと言えるのが電動アシスト4輪自転車「けんきゃくん」。停止時にも足をつかなくても良く、電池が切れても走行できる高齢者向けの自転車だ。 https://kyoei-seisaku.co.jp/kenkyakun/ 高齢者向け自転車を製造している自転車ブランド一覧 ブリヂストンサイクル https://www.youtube.com/watch?v=0O-EVWa6Nvk https://www.youtube.com/watch?v=POimYDsIR7k 電動アシスト自転車からスポーツサイクル、一般車まで多彩な自転車を製造しているブリヂストンサイクル。高齢者向け自転車に関しては、電動アシスト自転車の「フロンティアラクット」シリーズや、後2輪型自転車「ブリヂストンワゴン」、前2輪型自転車「ミンナ」等、多彩な高齢者向け自転車を用意している。 フロンティアラクット(電動アシスト自転車) フロンティアラクットワゴン(後2輪型3輪電動アシスト自転車) アルミーユミニ(軽量自転車) ブリヂストンワゴン(後2輪型3輪自転車) ミンナ(前2輪型3輪自転車) リンク:bscycle.co.jp パナソニック 電動アシスト自転車を中心にラインナップしているパナソニック。高齢者向け自転車に関しては小径型のビビ・L・20や、後2輪型3輪電動アシスト自転車のビビライフを用意している。 ビビ・L・20(電動アシスト自転車) ビビライフ(後2輪型3輪電動アシスト自転車) cycle.panasonic.com ヤマハ発動機 世界初の量産電動アシスト自転車を発売したことで有名なヤマハ発動機。買い物向け自転車やスポーツモデルなど、様々な電動アシスト自転車を用意しているが、高齢者向け電動アシスト自転車もある。 PAS SION-U(電動アシスト自転車) PASワゴン(後2輪型3輪電動アシスト自転車) 堀田製作所 ハンドメイドで高齢者向け自転車や障害者向け自転車の製造を行っている。従来のペダルを漕ぐ方法だけでなく、ベダルを踏み込んで走行する自転車/電動アシスト自転車の製造を行っている。 リンク:hotta-ss.com