マンスリーアーカイブ 5月, 2019

BMWやNinjaも!? 自動車・オートバイブランドの電動アシスト自転車まとめ

電動アシスト自転車は自動車やオートバイと比較すると比較的参入しやすい。そのため、自動車やオートバイブランドが付いたE-Bike/電動アシスト自転車も見かける。日本国外でも自動車やオートバイブランドの名前を付けたE-Bikeが登場しつつある。今回はそのようなブランドをまとめてみた。 ヤマハ 自動車/オートバイブランドが付いた電動アシスト自転車/E-Bikeの中では、他のブランドと違うのがヤマハだ。世界初の量産電動アシスト自転車を製造・発売したヤマハは、電動アシスト自転車/E-bike業界のリーディングカンパニーとして君臨している。日本では街乗り用の電動アシスト自転車から、子供乗せ電動アシスト自転車、スポーツタイプのE-Bikeまで幅広いモデルをラインナップしている。その中でも、ヤマハ・YPJシリーズのフラグシップモデルである「YPJ-XC」は、ヤマハ・YZF-R1MやMT-10等フラグシップモデルを連想させるカラーリングを採用している。 https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/index.html ヨーロッパではドライブユニットのみの提供だが、アメリカではPower Assist BicyclesというジャンルでE-Bikeを販売している。日本で販売されているE-クロスバイクやE-MTBだけでなく、日本未発売のE-グラベルロードもラインナップ。 https://www.yamahabicycles.com/ スズキ 出典:SUZUKI 軽自動車やオートバイで有名なスズキは、電動アシスト自転車「ラブ」も用意している。パナソニック・サイクルテックのOEMモデルで、ママチャリタイプの電動アシスト自転車のみだ。 http://www1.suzuki.co.jp/motor/product/sna2426l9/top ホンダ(撤退) 今は製造していないが、ホンダも電動アシスト自転車事業に参入していた。車種は、ママチャリタイプのラクーンだけでなく、マウンテンバイク風の「ラクーンCX」や折りたたみ電動アシスト自転車「ラクーンコンポ」「ステップコンポ」も製造していた。特にステップコンポはホンダ製ミニバン「ステップコンポ」に積載でき、車に載せたまま充電可能なのをアピールしていた。 Honda StepCompo FACT BOOK:https://www.honda.co.jp/factbook/motor/stepcompo/200104/ カワサキ(日本未発売海外モデル) https://www.youtube.com/watch?v=Nu0BtlfiBpI https://www.youtube.com/watch?v=Q9WmjmQ7G50 グリーンカラーで有名なオートバイ「カワサキ」。ドイツやイタリア等、ヨーロッパの一部の国でE-Bikeを展開している。シマノ・STEPSを搭載したフルサスE-MTBに、Fauzaユニットを搭載したE-ROADをラインナップ。E-ROADに関しては、カワサキのオンロードオートバイの名前である「Ninja」の名前が付けられている。 https://kawasakiebikes.com/ ベネリ かつては、ホンダ・CB500FOURのエンジン設計を流用した6気筒オートバイ(Benelli Sei)で有名なのがベネリ。現在もオートバイを製造しているが、日本では2019年現在、E-MTBや電動アシスト折りたたみ自転車のみ販売している。他のE-Bikeよりも手頃な価格で購入できるのが特徴だ。 https://www.cyclorider.com/archives/26951 BMW(日本未発売海外モデル) https://www.youtube.com/watch?v=Rfjb-yfMkG4&t=44s BMWはアパレルなどのグッズも展開しており、その中の1つにE-Bikeがある。E-BikeはクロスバイクタイプのCruise E-BikeとSpecializedのE-MTBのコラボレーションモデルがラインナップ。 https://shop.bmw.de/bmw-de/de_DE/bmw-lifestyle/sport/bikes/page1.html ドゥカティ(日本未発売海外モデル) https://www.youtube.com/watch?v=ef031l4MmKw 日本未発売のドゥカティのE-MTBはThok Ebikesとのコラボレーションモデル。シマノ・STEPS E8000ドライブユニットに504Whバッテリーに加え、シマノXTコンポーネントを採用。前29インチ、後27.5インチの異型ホイールを採用した。 https://www.ducati.com/ww/en/mig-rr Ford(シェアリング用自転車) 出典:https://www.fordgobike.com/how-it-works/meet-the-bike アメリカの自動車会社「Ford」はアメリカの一部都市でシェアサイクルのサービスを行っている。車種は一般的な自転車だけでなく、電動アシスト自転車もある。デザインは海外でよくある、車体の殆どをカバーしたタイプだ。 https://www.fordgobike.com/

湘南地域でよく見るサーフボードスタイルの自転車の特徴とは

自動車やオートバイと比べて、身近な乗り物である自転車は地域によって独自の文化が形成されている。例えば神奈川県の湘南エリアでは、サーフボードを装着した自転車やスクーターを見かける。これは駐車場が少ないのと、気軽に移動できる2つの理由があるようだ。 サーフィンのアシは何がいいのか??/サーフィンライフ スタッフ 鈴木:https://surfinglife.jp/lifestyle/2308/ サーファーのための自転車用品も存在する。例えば、Rainbowのベアフットペダルは海に行く人のために裸足で漕げるようになっている自転車用ペダルとのこと。ペダルの両面の形状が異なり、片面は通常のプラスチックで、裸足の時には柔らかいPVC ゴムで覆われた部分を踏む。これのおかげで靴を履いて漕ぐ場合と海へ行くときに裸足で漕ぐ場合で使い分ける事が可能だ。 そして、一番の特徴はサーフボードキャリアだろう。   View this post on Instagram   今朝は5時〜7時まで貸切状態🏄‍♂️ セットもも しかし潮が多くセット以外はダメ ・ 7時頃から良くなり、1時間お腹いっぱい乗り満足して終了 ・ さて、今日は横浜まで出て久しぶりに買物です ・ #surf #singlefinlog #deweyweberplaner #deweyweber #bmx #lifestyle #shonan_time #seakong #海 #波乗り #サーフィン #サーフィンのある生活 #シングルフィンログ #小波好き #暮らし #湘南暮らし #湘南スタイル #湘南ライフ #湘南ハッピー #海辺の暮らし #シーコング Kさん(@my_precious_things_)がシェアした投稿 - 2019年 5月月2日午後5時40分PDT 一般的な荷台だとサーフボードの持ち運びが難しいが、このキャリアを使用すると車体横にサーフボードを簡単に載せられる。このキャリアは湘南等サーフィン文化が発展している所でしか見れない珍しいキャリアだ。 image:Rainbow サーフボードキャリアと自転車を合わせた物もある。Rainbow FD-1は、低価格の折りたたみ自転車にサーフボードキャリアを標準装備したサーファー向け折りたたみ自転車。車体は実売価格1万円程度の折りたたみ自転車で変速機は無いため、短距離でしか使えない。しかしこの自転車はサーフボードを持って歩くより楽に移動できる自転車なので問題にならないだろう。湘南エリアの海沿い駐車場はハイシーズンになると場所によっては1日5,000円と驚きの駐車料金を取られる事もあるので、このような自転車を使い駐車料金を浮かせるのも良いかもしれない。

スクランブラースタイルのE-Bike 東洋フレーム AECを解説

E-Bikeと言えば、オフロード走行を楽しむE-MTBや楽にサイクリング可能なE-クロスバイク等、スポーツモデルが多い。一方で、従来のE-Bikeには無いファッショナブルなモデルが登場している。 ロードバイクやシクロクロスのフレームを製造している東洋フレームもE-Bikeをラインナップしている。「AEC」と名付けられたE-Bikeの特徴は、E-MTBやE-クロスバイク等とは違うクルーザースタイルだということだ。 フレームはビーチクルーザーとマウンテンバイクをかけ合わせたデザインだ。それだけでなく、オートバイみたいなダブルクレードルフレームにドライブユニットを装着するなど、細かい形にもこだわっている。また、オフロード走行を行えるだけの強度を持っていると語っていた。フロントフォークはKOWA SPINNER AERIS320-15。コンポーネントは変速機からディレイラーまでシマノDEORE M6000が搭載。但し、今回試乗したのはカスタムモデル。写真上のモデルはフロントフォークをRockshox、ギアはXTに換装されていた。 E-スクランブラーという表現が合う東洋フレーム「AEC」 東洋フレーム AECをビーチクルーザータイプのE-bikeだと考えると違和感がある。それは、スポーツサイクルの雰囲気に近い車体設計とドライブユニットにある。乗車姿勢はアメリカンバイクの低く、脚を前に出したタイプではなく、アップライトな一般的な自転車のポジションだ。また、AECに装備されている「SHIMANO STEPS E8080」は、本格的なE-MTBに使われているスポーツタイプ。脚を高回転で回して楽しむためのユニットで、ゆったりとした姿勢で乗るには非常に歯がゆい。 クルーザータイプのE-bikeなら、東洋フレーム AECよりElectra Townie Go!のほうが優秀だ。Townie Go!の起き上がった姿勢と脚を前に出す乗車ポジションと、静かでトルク重視のBosch Activeline Plusユニットがマッチしており、ゆったりとした運転が楽しめる。 https://www.cyclorider.com/archives/25149 ビーチクルーザーとして見るとAECの評価は低いが、クルーザーとしての色眼鏡を外すと別の視点が見えてくる。オフロード走行可能なフレームに、マウンテンバイクの部品が装着でき、スポーツタイプのドライブユニット「SHIMANO STEPS E8080」が搭載されている。これは只のE-ビーチクルーザーではなくて山も走れるファッショナブルで多目的なE-Bikeなのだ。 https://www.youtube.com/watch?v=C8X4VMFwuvk オートバイで例えるのならスクランブラーだろう。スクランブラーとは、オンロード用オートバイに、車高を上げブロックタイヤ等を装備しダートも走れるオートバイ。日本では、1970年代前半に道路の舗装が進み、大型オートバイとオフロード走行に特化したトレールモデルのヒットに伴い絶滅した。 https://www.youtube.com/watch?v=nWyiF1C1D70 世界的に絶滅したスクランブラーだが、海外メーカーを中心にスクランブラーが復活しつつある。これは、オンロード・ダート走行が行えるだけでなく、クラシックな雰囲気のイメージがありながら明確なイメージが定まっていないのもある。 好例がドゥカティ・スクランブラー。ダートも走れるオンロードオートバイという意味の「スクランブラー」だけでなく、掛け合わせる「スクランブル」の意味もかけ合わせ、舗装路のスポーツライドも行えるカフェレーサーや、アドベンチャータイプをラインナップした。それだけでなく、スクランブラーブランドのアパレルも用意し、従来のドゥカティとは違うファッショナブルなオートバイとして売り出している。そのため、近年はスクランブラー≒クラシックなデザインのオフロードオートバイという間違った認識(スクランブラー衰退期には国産4社はSL、RT/DT、TR、ハスラーなどのトレールモデルがあった)も生まれている。 AECをE-ビーチクルーザーではなく、スクランブラースタイルと見ると別の評価になる。カスタムしたくなる独特の形状のフレームに、マウンテンバイクのパーツが装着できる設計で改造しやすい。ドライブユニットはShimano STEPS E8080なのでスポーティな走りも可能で、フレームもオフロード走行できるため、林道ぐらいなら楽しめるだろう。 スクランブラースタイルとも言えるE-bikeの東洋フレーム AEC。欠点は価格で450,000円(税抜き)と高価な所。125ccのカスタムオートバイのコンプリートモデルよりも少し安いだけで、カスタムE-Bikeのコンプリートモデルとして認識されるかが課題だろう。 https://toyoframe.com/