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簡単に色付きスポークにすることができるアクセサリー「スポークスキン/スポークラップ」

自転車を横から見た時、目につく部品の1つと言えばホイールだろう。自転車をカスタマイズする時、ホイールをドレスアップにする方法があり、一般的にはカラフルなリムやスポークにするのが多いが、問題はお金がかかることだろう。

http://blog.cb-asahi.jp/121/2009/04/post-428.html

オートバイでは、安価にホイールをドレスアップする方法の1つにスポークスキン/スポークラップという物を装着する方法があるようだ。簡単に言うと切れ目が入ったパイプをスポークにかぶせるという簡単な方法だ。

http://ameblo.jp/ore-wr/entry-11824855976.html

このスポークスキン、オートバイ用品で売られていて自転車で使う人はあまりいないようだ。自転車に似たような物で見つけたのは、ホンダの2サイクルモペッド「ピープル」にスポークスキンを採用している写真ぐらいだった。

出典:【スポーク】送料無料【Aebsエービス】 スポークラップ【パープル】スポークスキン カラースポーク【SR400 DS400 セロー250 WR250X XT250X トリッカーYZ250 TW FTR CRF250 CB223S グラストラッカー RM-Z DR-Z Dトラッカー KLX250 W600 エストレア】あす楽

写真のピープルでは、白とピンクのスポークラップを使ってポップに仕上げているらしいが、車輪が大きいため目立ちすぎている印象がある。センスよく仕上げるには、頭を使わないといけないが、簡単にホイールをカラフルにしたい人にはお薦めだと思う。

サイクルベースあさひ限定モデルのTern Link B7の特徴を比較・解説する

サイクルベースあさひは、自社ブランドのプライベートブランド自転車以外に、サイクルベースあさひ限定のモデルを販売している事がある。

Ternで一番安い折りたたみ自転車のLink B7は多くの店舗で売られている通常版とサイクルベースあさひ限定のあさひ限定版の二種類がある。今回は通常版とあさひ限定版のTern link B7の違いを解説したい。

カラーリングの違い

通常版のLink B7はブラック、ガンメタリック、レッド、ブルーの四色となっている。サイクルベースあさひ限定のLink B7はマットブラックとマットグレーの二色となっている。

泥除けの有無

通常版のLink B7では泥除けが標準で装備されているのに対して、サイクルベースあさひ限定のTern Link B7は泥除けが装備されていない。泥除けは後から購入すると物にもよるが4000円以上する。泥除けを外すのは簡単なコスト削減の一つだが、人間や自転車に汚れが付き、自転車の部品の摩耗が早くなる欠点がある。Link B7のような日常利用をメインに行う折りたたみ自転車で輪行を行う時に部品の脱着を行わない折りたたみ自転車なら、泥除けはあったほうが便利だろう。

通常版のLink B7とサイクルベースあさひ限定のLink B7なら、価格と泥除け、カラーリングの違いだけのように見えるため、好きな物を選べば良いと思う。

因みにLinkシリーズの違いについてはコチラで解説しています。

16インチ超軽量折りたたみ自転車 RENAULT MAGNESIUM8とDAHON Curve D7を比較する

超軽量折りたたみ自転車を売りにしているRENAULT LIGHTシリーズ。新しく登場したRENAULT MAGNESIUM 8は、16インチ変速機付き折りたたみ自転車で重量は僅か8.2キロと軽量なのが特徴だ。今回はRENAULT MAGNESIUM 8の紹介と、ライバルであるDAGON CURVE D7の比較を行いたい。

RENAULT MAGNESIUM8の解説

RENAULT MAGNESIUM8のフレーム素材はマグネシウムを採用。かつてマグネシウム素材を採用した自転車といえば、メリダのレース用自転車やピナレロ・ドグマで有名だった。かつては高価なフレーム素材で知られていたマグネシウムが、今では7万円の折りたたみ自転車に採用されているのは不思議な感覚だ。

ブレーキはブランド名不明のVブレーキ。ギア比は前は47T、後ろは11-28Tの7速スプロケットを採用しているらしいが、型番がTZ21のためボスフリーではないのか?もしかしたら14-28Tの可能性がある。16インチを車輪が小さく、多くの20インチ小径車よりも軽いギア比となっている。タイヤは16×1.75インチでタイヤのブランド名は不明。

RENAULT MAGNESIUM8とDAHON CURVE D7を比較する

RENAULT LIGHTシリーズのライバルと言えばDAHONだろう。14インチ折りたたみ自転車のRENAULT ULTRA LIGHT7はDAHON DOVEよりもよく出来た所が多かった。ULTRA LIGHT 7は軽量な車体重量、高級感がある部品、身長が高い人でもポジションが出る利点があり、DAHON DOVEではなくULTRA LIGHTを選ぶ人がいてもおかしくはなかった。

RENAULT MAGNESIUM8のライバルはDAHON CURVE D7だろう。DAHON CURVE D7の車体重量は11.6kg。MAGNESIUM8の8.2kgと比較すると重い。しかしCURVE D7はMAGNESIUM 8と比較すると有利な点がある。

CURVE D7のフレームにはリアキャリアの取り付けやボトルケージが取り付け可能な台座がある。ヘッド周りには、ハンドルの動きに左右されないフロントキャリアが取り付けられるブラケットがある。このような台座は折りたたみ自転車をシティコミューターとして使うには重要な部分だ。

スタンドもMAGNESIUM 8はちゃちなサイドスタンドなのに対してCURVE D7はセンタースタンドを装着している。因みにMAGNESIUM 8はセンタースタンド装着のための台座がないため、CURVE D7のようにセンタースタンドの装着はできない。

CURVE D7の折りたたみサイズはW73×H60×D34cmとなっており、MAGNESIUM8よりも折りたたみ時の長さが3cm長い。これはハンドル~サドル間の長さがCURVE D7のほうが長いということだろう。身長が高い人ならハンドル~サドル間はある程度長いほうが良い。身長183cmの自分がCURVE D7に乗った時、多少前傾姿勢になったが窮屈な乗車姿勢ではなかった。身長がある程度高い人ならCURVE D7のほうが良いのではないかと思う。

折りたたみヒンジはMAGNESIUM 8はDAHON ROUTEなどに採用されている標準的なタイプなのに対して、CURVE D7はV-Clampテクノロジーというシステムを採用している。DAHONによると軽い力でレバーのロックがかかるとのことで、20万円を超えるDAHONのハイエンドモデルでも採用されているシステムだ。ハンドルを装着するレバーもCURVE D7のほうが大きくて操作が行いやすい。このレバー部分の違いは日常的に折りたたみを行う人ほど気になるだろう。

ギア比はMAGNESIUM 8は前は47T、後ろは12-28Tの7速スプロケットなのに対して、CURVE D7は前は52T、後ろは11-28Tの7速スプロケットと高速仕様となっている。ただ、16インチ折りたたみ自転車は20インチよりも段差の通過に弱いので、MAGNESIUM 8が不利だとは思わない。

RENAULT MAGNESIUM 8は軽さばかりクローズアップされていで持ち上げられているが、個人的には見ている部分が浅いとしか言えない。DAHON CURVE D7と比較すると日常的な使い方はCURVE D7のほうが有利な所が多い。このような部分は人によっては軽さよりも重要な場合があるからだ。

個人的には、徹底的に軽さを重視したいのならMAGNESIUM 8。軽さよりも街乗りでの使い方を重視したいのならDAHON CURVE D7を選ぶだろう。因みに車体重量が気になるのなら、サイクルベースあさひなどで売られている5万円クラスのアルミフレームのクロスバイクを持ち上げてみればいい。5万円台のアルミフレームの前サスペンション無しクロスバイクの車体重量は11キロ台の物が多い。これはDAHON CURVE D7と同じ車体重量なので参考になるだろう。

私服に合う自転車用ヘルメット ヘルメットレビュー OGK FM-8

ロードバイクなどの競技用自転車のヘルメットといえば、ど派手な色をしたヘルメットが殆どだが、この手のヘルメットは普通の服には合わないのが殆ど。

自分も今まではOGK W3Rという比較的スポーツ自転車用のヘルメットに近いのを装着していたが、かなりヘタってきたので、新しいヘルメットにすることにした。そこで、私服にも合うヘルメットを探していたら、OGK FM-8を見つけたので購入した。

FM-8はマウンテンバイク、クロスバイク用のヘルメットとのこと。前方にはバイザーが装着されていて、前傾姿勢で走る場合、バイザーが邪魔になる可能性があるけど、バイザーは取り外しすることができる。バイザーを取り外した場合、比較的丸い形状をしたヘルメットでBMXタイプみたいな形状になっている。実際にMTBでの本格的なオフロードライドに使用するユーザーもいるようだ。ただ、BMXタイプとは違い、後頭部は少し角ばっている。また、横から見たラインもスポーツ自転車用のヘルメットみたいに後ろ上がりになっていて、BMXタイプのヘルメットよりはロードバイク等のオンロード用スポーツ自転車にも似合うようになっている。

FM-8の良いところは、OGK W3Rのフリーサイズと比べて、頭のフィット感が非常に高い。OGK W3Rはフリーサイズを売りにしていた自転車用ヘルメットで、頭が相当大きい人でも使えた一方、自分にとってはフィット感が悪くて、妙な違和感を持っていた。FM-8はM/Lの1サイズのみで、フリーサイズではないためかフィット感が高い。ただ、フィット感は個人によっても違うので注意が必要。

FM-8のデザインは耳の後ろあたりの後頭部までヘルメットが守ってくれる形状になっている。このヘルメットになれると、今までの後頭部を守らないヘルメットに違和感を感じることも出てくる。サイクルモードで自転車に試乗した時、ヘルメットを持って行かなかったので各ブースのヘルメットの貸出を利用して、自転車に試乗していたけど、FM-8になれたおかげで、通常のヘルメットを被ると後頭部が守られていないので少し怖く感じたことがあった。

XF-4アジャスターは上下2段階に調整できるのが利点の他に、耳に当たりやすい部分は赤いゴムになっていて、接触しても比較的柔らかい感触で違和感をできるだけ少なくしている。また、アジャスターもできるだけ上下の長さや厚みを薄くして、フィット感を高くしようと努力している部分を見ることが出来る。

気になる所は、ベンチレーションが本格的なスポーツ自転車用ヘルメットと比べて少ないので、真夏時はどうなるかは不明(秋に購入したため)また、マットブラックの塗装は非常に剥げやすく、少し何かに当たっただけで塗装が剥がれる。また、日本自転車競技連盟推奨で、公式競技の使用はできない。

個人的に、耳に当たりやすい部分の違和感が低いこと、後頭部を守るため安心感が高いこと、フィット感が高いことで、このヘルメットは気に入っている。比較的私服に合うデザインのため、最近ではちょっとした街乗りでもできるだけヘルメットを装着することが多くなった。

写真のヘルメットは標準仕様のバイザーを外し、KOOFU BIT VISOR装着。ステッカーは後頭部のOGK FM-8のみ純正。

内装3段、内装5段、内装8段の違い(シマノ・ネクサスシリーズ編)

シマノの街乗り用内装変速機、Nexusシリーズは内装3段、内装5段、内装7段、内装8段とわかれている。ネクサスインター8を装着したBE-ALL BT20-8に乗ることができたので、ここで、内装3段、内装5段、内装8段の違いについて書いていこうと思う。

・内装3段(Shimano NEXUS Inter 3)

安価なシティサイクルに装着されているのが多い内装3段変速のネクサスインター3。内装3段変速は、ギア比の間が開いているため、通常の外装変速機みたいに、少しスピードを出してシフトアップしようとすると、一気に重いギアになり普通の人なら失速する。一番重いギアは、平地無風状態でしか使えないのでは?と思うほど重い。また、一番軽いギアも比較的重いため、坂道では人によってはキツイ場面もあると思う。内装3段変速は平地中心の街乗り限定で使うものだと思えばいい。

・内装5段(Shimano NEXUS Inter 5)

内装3段のギアの間にギアをつけたような物が内装5段のネクサスインター5。内装5段は内装3段と比べると少しは細かくギアを変速できる。しかし、1-2段目のギア比はほぼ同じだったり、5段目のギア比は3段目よりも重い等、比較的平地用や街乗り用の変速機となっている。内装5段変速はスポーツ自転車にも搭載されているモデルがあるが、内装5段のスポーツ自転車は街乗りスペシャルと思えばいいと思う。

・内装8段変速(Shimano NEXUS Inter 8)

ネクサスシリーズの最上級モデル、ネクサスインター8は内装8段となっている。内装8段変速は内装3段や内装5段と比べて軽いギアがあり、ギア比の間が3段や5段と比べて細かくなっているため、通常の外装変速機みたいに、少しスピードを出してシフトアップするなど、スポーツ自転車みたいな走りは比較的しやすい。

すぐわかる内装変速機のギア比(Shimano NEXUSシリーズ編)

内装変速機で走りや長距離を求めるのなら、最低でもネクサスインター7・8等、多段モデルを選んだほうがいい。自分が試乗した限りだと、内装変速機は外装変速機みたいにギア(スプロケット)を交換してギア比を大きく変化させることができないため、内装変速機の性能に依存するしかない。内装変速機は車軸部分の交換となるため高価になるので、最初から良い内装変速機を買ったほうがいいと思う。

サイクリングにも使える内装8段変速小径車 BE-ALL BT20-8

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BE-ALL・Bonnet Noirの小径車シリーズでは、外装変速機タイプ、Bonnet Noirの20インチモデルのALIZE C・F・Rと、16インチのALIZE GR。内装変速機タイプの20インチ小径車のBS・BRS・BT20シリーズがある。その中でBT20シリーズは、スポーツ自転車用内装変速機、シマノ・アルフィーネを装着したアルミフレーム小径車BS・BRSシリーズとは違い、街乗り用内装変速機シマノ・NEXUSインター8を搭載した小径車となっている。BS・BRSと比べると安価で、税抜き価格74,000円と8万円を切っている。

フレーム・フロントフォークは4130クロモリフレームを採用している。流れるようなフレームデザインに双胴チューブを採用していて独特のスタイルとなっている。

ブレーキはテクトロ・デュアルピボットキャリパーブレーキを採用している。形状はロードバイク用に似ているが、ロードバイク用のキャリパーブレーキと比べると大きいため、ロードバイク用ブレーキとの適合する可能性は低いと思う。ブレーキのアップグレードをする場合、サイズの確認は絶対必要だ。

ギアは前は46Tのシングル。後ろはシマノ・ネクサスインター8の内装8段変速で16Tのギアを採用している。街乗り用内装変速機のシマノ・ネクサスは3段、5段、7段、8段がある。8段の場合、3段や5段とは違い、軽いギアがあるため、通常のサイクリングなら大丈夫だと思う。長距離ツーリングでの坂道の対処などは、情報が少ないためわからないが、内装3段や5段よりは可能性は遥かにある。

車輪径は20X1-1/8の451規格を採用している。通常の20インチよりも少しタイヤ径が大きいのが特徴。タイヤ幅は細めとなっている。

サイクルモードで試乗した時、いいと思ったのは内装8段変速のギアの間。内装3段や内装5段とは違い、ギア比が低くギアの間がちょうどいいため走りやすい。ネクサスシリーズは、スポーツ自転車用内装変速機のアルフィーネよりも、ペダルのふみ心地等が悪いと言われているが、普通に走るのなら、そんなに変な感じはしなかった。これは恐らく内装8段変速のため、適正なギアに入れることができ、無闇に重いギアを入れなかったのもあると思う。

内装変速機を装着したスポーツ自転車は、街乗り用のレッテルをはられるものが多いが、内装8段になるとサイクリングにも使える。BE-ALL BT20シリーズは泥除けやセンタースタンドを装着していて、街乗り用の雰囲気があるが、サイクリングにも使える内装変速スポーツ自転車だろう。

自分で作れない電動アシスト自転車・自分で作れる原動機付自転車

今では、原動機付自転車(50CC)よりも売れていると言われている電動アシスト自転車。そんな電動アシスト自転車は人によっては作ろうと思う人もいるかもしれないが、実際は作るのは不可能に近い。

電動アシスト自転車を作る場合、型式認定を受ける必要がある。この型式認定は、申請書、依頼書、諸元表、外観図、構造に関する図面、品質保証関連、説明書等を提出する必要と、審査を受ける必要があり、26万円以上かかるとのことだ。

(参考)公益財団法人 日本交通管理技術協会

実際の所、個人が電動アシスト自転車を作るのは不可能に近いが、面白いのは原動機付自転車は個人でも制作できる。ホンダのモンキー・ダックス・シャリイ、スズキ・バンバン(原付き)のコピーバイクのナンバーを取得して乗るのは定番で、原付きに250CCのエンジンを搭載し公認を取る、安物折りたたみ自転車に50CCスクーター、ホンダ・ディオのエンジンユニットを移植して、ナンバーを取得してしまう事例ホンダ・モンキーのコピーフレームを購入してナンバー取得し公道走行するのが可能等、「作る」という意味では、電動アシスト自転車よりも原動機付自転車のほうが、作りやすいという不思議な現象が起こっている。

このようなことが起こっているのは、恐らく電動アシスト自転車の登場が新しいため、あらゆる規制が強くなったからだと思う。電動アシスト自転車は1993年に登場したヤマハ・PASが世界初と言われている。時代が立てば立つほど規制は強くなるのが一般的で、電動アシスト自転車を作ることができないのはある意味当然だと思う。むしろ、原動機付自転車のほうが問題で、メーカー名、車体名、排気量、フレームナンバーが全部白紙の書類つきフレームを販売というのは、普通に考えたら問題になると思うが、オートバイがすでに終焉に近いほど衰退しているため、問題にならないのだと思う。70年代前半の庶民の高校生は、現役のカワサキW1SA等の大型バイクに乗っていた時代を比べると、今のオートバイ業界は衰退していて、原動機付自転車を「作る」行為は非常に少ないから大きな問題にならないのだろう。

DAHONジャパンモデルとDAHONインターナショナルモデルとの違い 最廉価モデル編

DAHONジャパンモデル、インターナショナルモデル共に、DAHON OEMモデル並に安価な折りたたみ自転車が登場している。特にDAHONインターナショナルのSUV D6は、3万円を切っていて、DAHON OEMモデルのライバルとも言えるモデルとなっている。

DAHONジャパンモデルのImpulse D6とDAHONインターナショナルモデルのSUV D6の価格差は1万円の差がある。今回、ビックカメラでSUV D6を見てきたが価格差はあるように感じた。

SUV D6 (DAHONインターナショナルモデル)¥27,000/Route(DAHONジャパンモデル)¥37,000

DAHONジャパンモデルで一番安いモデルがImpulse D6。インターナショナルモデルのSUVと比べると1万円高い。SUVには装備されている、ハンドルの高さ調節やリアキャリアは無い。その代わり、各部の質感は写真で見る限りSUVよりも高く、車輪に使われるリムも車体のカラーリングに合わせているなど、最廉価モデルながら、安く見えないようになっている。

DAHONインターナショナルモデルで一番安いSUV D6は3万円以下で購入することが可能だ。高さ調節が可能なステムにリアキャリアがあるので実用性はImpulse D6よりも高いが、各部の質感は非常に低い。フレーム、部品の質感は非常に低く、DAHON OEMモデルでも安いタイプに分類される。ブレーキレバーはプラスチック製で最低限の機能しかない。

実用性重視なのはSUVだが、質感が低すぎてImpulse D6とは同じクラスの自転車ではない。車体重量はImpulse D6は13.6キロ、SUV D6は14.2キロで、両車とも持ち運びするにはキツく、折りたたみ機構は室内保管に使用するような使い方が一番合っていると思う。

世界初の本物の子供用ファットバイク Specialized Fatboy 20/24

恐らく世界初の子供用ファットバイクはMongoose Massifだが、Massifはウォルマートで売られているルック車で、ファットバイクのカッコをしただけの自転車と言ってもいい。そんな中、Specializedのファットバイク「Fat Boy」シリーズに20インチと24インチのジュニア用モデルが登場した。

オフロードを本格的に走れるファットバイクで、価格はFat Boy 20が89,000円、Fat Boy 24が99,000円と子供用自転車としては高価。個人的にはこの手の子供用ファットバイクは、フレームや部品構成が大人が乗れるぐらいの性能があり、子供が大きくなっても部品やフレームを交換すれば、大人になっても使える自転車にすれば、購入したい人が増えるのでは?と思う。

DahonとTernの折りたたみ自転車を比べてみる(8万円以下編)

折りたたみ自転車で有名なブランド「Dahon」は、日本では、アキボウ取扱いの日本モデルと、武田産業・シナネンが取り扱うインターナショナルモデル、Dahonから分裂したTernと、Dahon関連のブランドだけで3種類あり、価格帯が重なっているモデルが多くある。今回はDahonのアキボウ取扱いモデル(ここではJapan Modelという)武田産業・シナネン取扱いモデル(International Model)Ternの価格帯が重なっている折りたたみ自転車を比べてみた。

4万円台クラス

Tern Link B7 41,000円 /Dahon Route(Japan Model) 46,000円/Dahon Vybe C7(Internatonal Model) 43,700円

4万円台クラスのこれらの折りたたみ自転車は、フレームはアルミ製で安価なモデルより軽くなっている。車輪取付方法がナット式だったり、リア変速が7段だったりと、上位モデルと比べると安い部品を採用するなどをしてコストダウンを行っている。タイヤ幅は全車1.5となっている。

Tern Link B7はTernで一番安価なモデルとなっている。この価格帯ではTern、Dahon Japan Model、Dahon International Modelの中では一番安い。フレームは他のLinkシリーズと同じように、特徴的な立体的フレームデザインを採用し(画像検索)上下調整機構付きハンドルを装備している。Dahon RouteやVybe C7と比べると安いが、Linkシリーズの上位モデルのフレームと比べると、リア変速機取付台座は分離できない、クランプ部は他のLinkシリーズとは違う、ヘッド部にブラケットがついていないので、純正オプションのフロントラックやカゴを装着することができない、Linkシリーズのウリの一つであるTrolley Rackが装着出来ないなどのコストダウンを行っている。

アキボウ取扱いのDahon Routeは泥よけが標準仕様で、フレームのヘッド部分にに三穴ブラケットが装着されているため、純正オプションのフロントラックやカゴを装着することができる。ハンドルはTern Link B7と同じように上下調整機構付きになっている。リア変速機取付台座は分離できない。

武田産業、シナネン取扱いのVybe C7はフレーム形状はRouteに見えるが、リア変速機取付台座は分離可能。Dahon Routeと同じくフレームのヘッド部分にに三穴ブラケットが装着されているため、純正オプションのフロントラックやカゴを装着することができる。ハンドルは上下調整機構はついていなく、前ギアがDahon RouteやTern Link B7よりも小さいギアを採用しているためギア比が軽い。

7万円台クラス

Tern Link N8 69,000円/Dahon Horize(Japan Model)  73,000円/Dahon Speed P8(International Model)71,800円

7万円台クラスになると、後ろのギアの段数は8段になり、ギア比の選択肢が少ない7段よりも増え、車輪の取り付け方法が工具なしで簡単に脱着できるクイックリリースタイプになる。また、3~4万円台の安価なモデルでは装着できなかったオプションの装着が可能になる。Tern Linkシリーズの場合はTrolley Rackが、DahonだとLanding Gearが装着できるようになる。(Dahonの場合、5万円台のBoardwalk D7からだが、Boardwalk D7は2015年モデルから可能になった)

Tern Link N8はLink B7のようにフレームのコストダウンを行っていなく、実質的にLinkシリーズのエントリーモデルとなっている。日本専用モデルを売りにしているLink N8は、ハンドル幅は560ミリ、ステム高350ミリと比較的コンパクトなハンドル周りを採用。ハンドル高さ上下調整機構は無い。タイヤ幅は1.6。写真には無いが泥除けが標準装備されるとのこと。

Dahon HORIZEはカスタマイズし易いフレームが売りとなっている。フレームにはフロントディレイラーつき台座、ディスクブレーキ台座が付き、車輪取付幅(ハブ軸)の寸法が一般的に売られている、MTB用のハブに対応している(前100ミリ、後ろ135ミリ)ため、カスタマイズし易い。ハンドル幅は540ミリ、ステム高360ミリとなっていて、ハンドル高さ上下調整機構は無い。タイヤ幅は1.5と標準的な幅となっている。

Dahon Speed P8は、Tern Link N8やDahon Horizeとは違い、フレームの素材にクロモリを採用している。ハンドル高上下調整機構が付いているのが特徴となっている。

8万円台クラス

Tern Link D16 82,000円/Dahon Mu P9(Japan Model)  87,000円/Dahon Speed Falco(Japan Model) 79,000円

4万円台クラス、7万円台クラスでは、自転車の特徴は同じようなものだったが、8万円台クラスからは、それぞれ自転車の特徴が違うため、お買い得やデザインよりも、その自転車の特徴が自分の使用用途に合っているか合っていないかを考えないといけない。インターナショナルモデルでの8万円台モデルの情報は現時点ではないため、代わりとしてジャパンモデルのSPEED Falcoを登場させた。

Tern Link D16は8万円台クラスでは珍しく前2段ギアを装備しているため、長距離等での坂道にも対応できる。ハンドル高さ上下調整機構は無い。タイヤ幅は1.6となっている。

Dahon Mu p9は前はシングルギアで、後ろギアはこの中では唯一9段変速となっている。(Tern Link D16、Dahon Speed Falcoは後ろ8段変速)清潔感あるカラーリングやロゴを採用し、高級感を出している。ハンドル上下調整機構を装備している。

Dahon Speed Falcoは、通常の20インチの車輪よりも少し車輪が大きい451タイプを採用し、タイヤ幅は1-1/8と28ミリ相当の細いタイヤを履き、舗装路に特化している。また、フレームにディレイラー取り付け台座を装備しているので、前ギアの多段化も可能となっている。ハンドル高さ上下調整機構は無い。

調べてみるとTern、Dahonインターナショナルモデル、Dahonジャパンモデルの中で、一番お買い得なのはTernだろう。Ternは高級折りたたみ自転車ブランドという位置づけになっているが、Linkシリーズに関して言えば、DAHONよりも安いモデルが多いのが面白い。

ディレイラーガードを使ってフレームを守る

後ろに外装変速機がついている自転車は、構造的に変速機が出っ張っているため、転倒等をした時変速機が接触し、変速機を破壊する恐れが有る。それを防止するためにディレイラーガードというのがあるが、個人的にディレイラーガードは、変速機を守るよりもフレームを守るものだと考えている。

スポーツ自転車に多く採用されている後ろ変速機(リアディレイラー)取り付け方式は直付けタイプと言い、フレームエンドの取り付け穴に直接取り付ける方法となっている。この方法だと、転倒などで変速機が変形した場合、フレームのディレイラー取り付け部まで曲がってしまう。スチールフレームの自転車では、変形した場合は曲げて直すが、一度曲げるとストレスがかかるので何回も戻せない。また、アルミフレームでは一度変形すると戻せないと言われているため、ディレイラー取り付け部は分離式になっていて、変形した場合は交換する必要がある。

有名ブランドのスポーツ自転車では、フレームのディレイラー取付部は分離式になっているが、よくわからない安物ではアルミフレームでもディレイラー取り付け部が一体式となっていルのが多い。また、Dahon RouteやTern Link B7等の有名ブランドの折りたたみ自転車でも、安価なモデルはディレイラー取り付け台座が分離不可能なのがある。

このような車体の場合、一番簡単なのがディレイラーガードを取り付けること。スポーツ自転車に採用されているクイックリリースタイプに使えることで有名なのは、Grunge R2やKUWAHARA リアディレイラーガード QRナットタイプがある。

また、Amazonで見ると、ルック車なので見るナット式でも使えそうな、安価な鉄製ディレイラーガードもあるようだ。

米軍も採用する折りたたみMTB Montague Paratrooper PRO

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折りたたみ自転車でも数少ないのが大径車輪の折りたたみ自転車。折りたたみ自転車というとたたむとコンパクトになる小径車が多く、大径車輪は折りたたんでも小さくなりにくく、他の大径車輪の自転車と比較されるので、数が少ないかもしれない。

数少ない大径車輪の折りたたみ自転車の中で有名なブランドではMontagueがある。大径車輪の折りたたみ自転車をウリにしている自転車ブランドで、フラットバーロードバイクのFIT、内装8段変速のBOSTON 8、荷台、泥除け付きのNAVIGATORがあるが、一番有名なのが米軍でも採用されているMTBのPARATROOPERだと思う。今回試乗したのはPARATROOPER PROという最上級モデル。

フレームは折りたたみ可能なアルミフレーム。フレームに分割構造が無いため、形から見ても頑丈そうに見える。また折りたたみ自転車としては珍しくフレームサイズがあるため、長距離走行するためのポジション出しもし易いだろう。公式サイトの写真ではトヨタ・アクアの荷室や、ダイハツのオープンカー、コペンのトランク内に折りたたんだParatrooperが入っている写真がある。このようなことは通常の大径車輪では不可能だろう。

フロントフォークはSR SUNTOUR XCM HLO。HLOとは油圧式ロックアウト(Hydraulic LockOut)の略。6万円台のMTBに装着されているサスペンションで、林道走行は大丈夫だと思う。また、舗装路ではサスペンション機構を固定するロックアウトを採用している。

ブレーキはPROMAXの機械式ディスクブレーキ。試乗コースでは特に不満はなかった。ブレーキも5~6万円のMTBクラスだろう。ギア比は前42/32/22の3段、後ろは不明だが、写真を見る限りMTB用の大型スプロケットを採用して、推定9段のMTB用ギアを採用している。軽いギアが多いので峠越えも大丈夫だろう。タイヤ経は26×1.95となっている。

試乗した限りでは、走りは普通のMTB。ラダーコースではサスペンションは十分に動き、舗装路はMTBのためタイヤが細いクロスバイクと比べるとはスピードは伸びないが、走りはスポーツ自転車の基準では合格なので、購入しても損はない。

Montague Paratrooper Proは11万円以上するが部品スペックは6万円クラスのMTBだ。高価な価格はオフロード走行可能な折りたたみフレームが理由だろう。Paratrooperには、通常モデルのParatrooperとParatrooper Proの2種類があるが、Paratrooperは後ろギアは8段で、サスペンションは油圧式ロックアウト等の機構が無いモデルとなっている。個人的にはお金があったらparatrooper proの方がいいと思う。折りたたみMTBというジャンルはParatrooperが唯一の存在なので、高価な理由も納得できる。折りたたみ機能が欲しいのなら悪くないMTBだろう。

折りたたみ自転車の全長をまとめてみた

DAHONの折りたたみ自転車は、車種によって車体サイズが違うを書いたついでに、色々なブランドの折りたたみ自転車の全長をまとめてみた。各車輪別にわけて全長を調べてみたが、車体ごとに全長は大きく違う。車体設計にもよるので、一概には言えないと思うが全長が長い自転車ほど、ハンドル~サドル間が長いのが多いと思っていいと思う。

14インチ

Panasonic トレンクル:1158mm

16インチ

DAHON EEZZ D3(2015):121cm
Bridgestone スニーカーライト16インチ:1310mm
Bridgestone スニーカーシティ16インチ:1390mm
DAHON Curve D7(2015):140cm
Brompton S2L:1480mm

18インチ

Bridgestone スニーカーライト18インチ(6段変速):1410mm
Bridgestone スニーカーライト18インチ(7段変速):1380mm

20インチ

DAHON Mu Elite(2015):145cm
Doppelganger 202:1480mm
DAHON Mu SLX・Mu P9・Visc.P20・Horize(2015):149cm
DAHON Boardwalk D7・Dash P8(2015):150cm
DAHON Route(2015):151cm
Panasonic ビーンズハウス:1,518mm
DAHON Dash Altena(2015):152cm
DAHON Speed Falco(2015):154cm
bridgestone スニーカーシティ:1545mm
DAHON QIX(2015):155cm
DAHON Impluse D6(2015):156cm
DAHON Clinch(2015):159cm

26インチ

DAHON Contento(2015):170cm

スポーツ自転車の走りをするシティサイクル Velo Michelin Paris-Brest Classic

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2013年から始まった自転車ブランド「Velo Michelin」は、今では計3種類の自転車を発表し発売する予定にあるらしい。Velo Michelinで有名なのがParis-Brest Sportだが、今回試乗したのは発売予定であるParis-Brest Classic。現在販売しているparis-Brest Sportとの違いはハンドルだけとのことだ。

現在販売している、Paris-Brest Sportのスペック表を参考にして調べると、フレーム、フロントフォークはクロモリ製。フレームのウリはフレームビルダーの松田志行氏に設計を依頼したとのこと。因みに車体重量は12.9キロとなっている。ブレーキは前はDia-compe DL800 シティサイクル用デュアルピボットキャリパーブレーキ。後ろはシティサイクル用ブレーキで有名なローラーブレーキを採用している。ローラーブレーキは音鳴りや雨、汚れに強い利点がある一方、取り付け構造が複雑になるので、車輪着脱が難しいため、輪行等のスポーツ自転車らしく使うには適さない。変速機関連は前42Tのシングルに、後ろはSHIMANO 外装7段変速で 11-28Tとなっている。

タイヤ径、幅は700×28Cで、シティサイクルと比べると細いタイヤを採用している。700C規格は多くのロードバイク等のスポーツ自転車に採用されていて、スポーツ自転車用のタイヤを装着することが可能だ。

実際に試乗すると走りの良さに驚いた。部品構成的にはシティサイクルだけど、スポーツ自転車として見ると加速は少し重いけど、一旦スピードが乗るとスポーツ自転車の走りをする。少なくとも2万円台で売られているかご付きの街乗り系クロスバイクとは雲泥の差がある。もっとも価格も高いのである意味当たり前だろう。一番気になるのは前ブレーキの効きの悪さ。普通に走るのならブレーキの効きに問題は無いが、本気で走るとスポーツ自転車みたいにスピードが出てしまう。この場合だと、前ブレーキは想定スピードを逸脱しているためか、効きが悪くて止まらないに近い状態になる。しかし、リアのシマノのローラーブレーキが意外と効き、車輪がロックしないので、最悪の評価では無い。ツノダ・ビートリック・ボブの紹介ページで、ローラーブレーキでの紹介でママチャリ・パーツながら、シマノの開発チームがレーシングパーツに進化させようとするくらいのブレーキと書いてあるが、今回のParis-Brest Classicに試乗して、その理由がわかった。

スポーツ自転車のような走りをするシティサイクルのVelo Michelin Paris-Brest Classic。シティサイクルなので、輪行はできない等スポーツ自転車的な使い方はできず、価格も高価だが、このスタイルが気に入って街乗り用に使うのなら、走りは良いので損はしないだろう。

因みに下のリンクはParis-Brest Classicのハンドル違いのParis-Brest Sportです。

腕に巻くバンド型バックミラー REARVIZ アームミラー

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東京サンエスのブースで自転車に試乗するときに、腕バンド型のアームミラーをつけてもらった。REARVIZ アームミラーという自転車用のバックミラーで、多くの自転車でよくある、車体に装着することによって後方を確認するのではなくて、腕につけるバックミラーだ。実際のレビューは以下のサイトが詳しいと思います。

REARVIZ買ったのでこれで後方視界が良好になる

個人的にこのミラーを使用した感じとしてはなかなかいいと思った。通常の自転車に装着するバックミラーは、主にハンドルに装着するため、走行中の振動でミラーが揺れたり、ネジが緩んでしまう問題がある。また、万が一転倒するとミラーの取り付け部分が折れてしまう問題もあるが、REARVIZ バックミラーは恐らくこういう問題は無いだろう。REARVIZバックミラーで、走行中に見ても、振動で見えにくいことはなかった。また、腕に取り付けるため、ミラーの調整が自由に効くのも利点の1つで、これが通常のバックミラーだと、取り付け場所が制限されて調整が難しい問題がある。

気になったのは、ミラーが大きいためか、全体的に大きく感じたことと、税抜き価格で3980円と自転車用ミラーとしては高いということだ。ただ、自転車が何台あってもバックミラーは1つですむ。例えば自分は自転車を6台所有しているが、1000円のバックミラーを全車に取り付けた場合6000円になり、REARVIZのバックミラーを買ったほうが安くすむ。また安いバックミラーは、ちょっとしたことで壊れて消耗品になるが、REARVIZ バックミラーは、そのような問題は無いと思われる。個人的にはいつかは買う予定だ。

使いやすさを追求しすぎたドロップハンドル Veno ボーダレスカーボンハンドルバー

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ドロップハンドルは公道で使用するにはあまり適切ではないハンドルだと思っている。ドロップハンドルで公道を安全に走る場合、補助ブレーキレバーを装着する方法やブルホーンハンドルに変える方法があるが、東京サンエスのカタログにあるVeno ボーダレスカーボンハンドルバーは、ドロップハンドルの形状を追求することによって、公道でも扱いやすいドロップハンドルを作ったようだ。Veno ボーダレスカーボンハンドルバーはこの写真だけだと、よくわからないため東京サンエスのカタログで細かい所を確認してほしい(紙のカタログでは41ページにある)。

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補助ブレーキレバーを装着することができる横握りの部分は、ハの字になっていて、おそらく長時間握っていても手首は痛くなりにくいと思われる。補助ブレーキレバーに関してはMサイズのハンドルバーにはテスタッチのエイドアームが、Lサイズのハンドルバーにはディズナ・ジェイクルーレバーが装着されている写真がカタログで確認できる。縦握りのショルダー部分は、通常のドロップハンドルでは見られない上あがりになっているため、アップライトな姿勢にすることができる。

ドロップハンドルのブレーキレバーを握る場合に関しては、ブレーキレバーの装着位置の関係で2通りの使用方法がある。ひとつは通常のドロップハンドルのようにブレーキレバーを装着する方法。(写真はカタログで確認してほしい)この場合、通常のドロップハンドルのブレーキのかけ方となるため、ブラケット部で握ると力が必要だが、上あがりの形状でアップライトな姿勢になり、下ハンドルが非常に小さいため通常のドロップハンドルよりも安全にブレーキをかけることができると思われる。2つ目は写真のようにブレーキレバーをドロップ部に取り付けて、ブルホーンハンドルのように使う方法。この場合だと前傾姿勢気味になる。

ドロップハンドルの利点でよく言われている、ハンドル位置を変えられることだが、このような形のハンドルこそドロップハンドルの利点の恩恵を受けられると思う。一番の問題は値段の高さで税抜き価格32,000円と高いことだ。個人的には低価格の金属製モデルを期待したい。

高級折りたたみ自転車と言える自転車 Tern Verge S11i

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比較的高価な折りたたみ自転車をラインナップしているTernの中でもVergeシリーズは高価なモデルが多い。Verge S11iは高級車をイメージするような、豪華装備とデザインを採用している。

フレームはVergeシリーズ共通のアルミフレームだが、黒とポリッシュのツートンカラーを採用していて、高級感がある。ステムは角度調整が可能なステムを採用し、ポリッシュされているため、色使いに統一感があり、高級感が一層出ている。

ブレーキはKinetix SpeedStop V-brakesを採用していて、ブレーキの効きは良かった。変速機はスポーツ自転車用内装変速機のシマノ・アルフィーネ11段を採用。内装変速機の利点はメンテナンスが少なくてすむことと、ペダルを漕がなくても変速できる利点がある。逆に欠点は車輪着脱がしにくい、ギア比のセッティングがしにくいという問題がある。シマノは内装8段以上の内装変速機は3段、5段よりもギア比は低い。また、スポーツ自転車用内装変速機のアルフィーネではツーリング用自転車を作っている実績もある。前ギアは46Tと小径車としては小さく、スピードよりもギア比の軽さを重視していると思う。個人的には街乗り以上に使えると思う。車輪径は20インチの406タイプ、タイヤ幅は1.6と少し太めのタイヤを採用している。

Tern Verge S11iの部品構成は通常のスポーツ自転車とは違う個性を持っている。通常のスポーツ自転車では部品構成と言えば、駆動系等の部品のスペックのことを言うが、Verge S11iの場合の部品構成は、駆動系以外の所に注目したほうがいい。Verge S11iは実用性が高い部品を多く標準装備している。角度調整ステム、ハブダイナモ、前後ライト、泥除け、荷台、取り外し可能ペダル(三ヶ島・EZY)を装備していて、自動車の高級車のような豪華さを演出している。ハブダイナモは、BioLogic Joule 3 dynamo Hub wiith Kinetix Proを採用し、別売りのBioLogic ReeCharge関連アクセサリーを装備すると、iPhoneを充電できるらしい。

サイクルモードで試乗した限りでは、走りは軽いがスピードを出す自転車ではなく、デザイン的にスピードを出す気がしない。シマノ・アルフィーネは内装変速機特有のペダルのふみ心地の悪さは短時間の試乗ではあまり感じず、スポーツ自転車用に相応しいと思った。スポーツ走行よりも、スピードを出さない散策に向いているだろう。重量は13.5キロと、フル装備のわりには軽いが、折りたたんで輪行するには少しきついだろう。

ドイツでは、スポーツ自転車に荷台や泥除け、前後ライトを装着したトレッキングバイクが売れていて、20万円以上するモデルもある。Verge S11iは小径折りたたみ自転車のトレッキングバイクと言えるだろう。20インチの小径車に不満があるユーザーには、Vergeの24インチモデルとも言えるEclipse S11iが存在するのでVergeを購入する前は要チェックだろう。

自転車解説 Miyata California Sky R

2015年のMIYATAのスポーツ自転車ラインナップには、5万円台で買える California Sky Rというモデルが有る。30ミリ相当の少し太いタイヤを履き、アルミフレームのドロップハンドルモデルとなっている。格安ロードバイクは存在しているが、このような格安シクロクロス系ツーリングモデルの自転車は殆ど無くCalifornia Sky Rが唯一の存在となっている。

・フレーム/フロントフォーク

アルミフレームでフロントフォーク材質は不明で多分スチール?。フレームにはWレバー取付台座、泥除け、荷台取付台座が装着されている。フレームサイズは1つしかない。

・ブレーキ

ブレーキはカンチブレーキを採用している。

・変速機/ギア比

前2段、後ろ7段で、前後ともロードバイク用のギア比となっている。詳しいデータが表示されていないが、画像を見る限り、前ギアはコンパクトクランクではなく、一般ユーザーから見れば完全に重いギアとなっている。後ろギアも7段のためギア比のラインナップが少ない。

・車輪径/タイヤ幅

700×30cとタイヤ幅は30ミリ相当とロードバイクと比べると太いタイヤを採用している。セミノビータイヤというのを採用していて、砂利道でもある程度は通過できるのが売りとなっている。

・部品構成

California Sky Rは部品構成がわからない。

写真だけ見る限りはよく出来ているように見えるし、安いが、詳しい部品構成がわからない・フレームサイズが1つしかない・一般ユーザーにとってはギア比が重すぎるという問題があるため、個人的には薦められない。安い理由も恐らくフレームサイズが1つしかないのもあると思う。ミヤタにはSPORTOURというモデルが有り、こちらは詳しい部品構成がわかる・フレームサイズが複数ある・一般ユーザーでもなんとか軽いギアがあるため、価格が高くても個人的にはこちらを薦める。