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GIOSのスピードクロス「MISTRAL」からクロモリフレーム版のMISTRAL CR-MOが登場

GIOSのクロスバイクと言えばスピードクロスの「MISTAL」が定番車種として知られている。GIANT Escape R3のように、舗装路の高速走行を重視したスピードクロスで、低価格でシマノコンポをフル装備し、シマノ製ロードバイク用ホイールを装備していることで知られている。そんなMISTRALにクロモリフレーム版のMistral Cr-moが登場したようだ。

GIOSにはクロモリフレームのフラットバーロードバイク「AMPIO」があるが、前傾姿勢でドロップハンドルを容易に装着することができるのに対し、Mistral Cr-moは写真を見る限りでは、AMPIOよりもアップライトな乗車姿勢なのが特徴。部品構成は通常のアルミフレームMistralと比較すると、写真を見る限りではタイヤはロードバイク用タイヤ「Vittoria・Zaffiro」を装着しているようだ。詳しい部品構成やフレームジオメトリはわからないが、Mistral Cr-moは限定モデルと書いている所が多いので、購入する場合は注意が必要だ。

ママチャリの元祖は日本のミニサイクルブームだと思う理由

 

http://life-b.jp/?p=6635

上記の記事でイギリスのロードスターはママチャリのような物と書いてある。ただ、日本のママチャリは短距離用自転車として認知されているが、日本で見かけることが稀なロードスターはラレーのカタログを見るとツーリング用自転車という扱いになっている。自動車で言うのならジムニーとハスラーは同じ車と書く程度のレベルだ。

http://www.kurtkaminer.com/TH_raleigh_catdata.html

日本のママチャリは、イギリスのロードスターやオランダのダッチバイクに似ているが、比較していくにつれて様々な疑問が浮かびあがる。なぜロードスターやオランダのダッチバイクは、フレームサイズがあるのに対してママチャリはフレームサイズは1種類しかなくホイールサイズで車体サイズを決めているのか。

https://www.gazellebikes.com

また、ロードスターやダッチバイクは日本のママチャリのようにシートポストやステムの飛び出しが短い。一方、ママチャリはシートポストやステムの突き出しが長く、シートポストやステムを伸ばして使う自転車にも見える。ママチャリはダッチバイクやロードスターとは違う自転車に見えるため、ママチャリがロードスターと同じには見えない。

ママチャリのフレームサイズが大きくなると車輪が大きくなる特徴については、他の人のブログでも疑問にしている。

http://kazamakase.exblog.jp/19693584/

自転車店の回答では日本の一般車の流儀とのことだが納得していないようだ。

そんなママチャリの車体サイズの謎を解く鍵は歴史にある。ママチャリの歴史について書いてあるPDFファイルを読むと、昭和50年頃にママチャリの基本形が完成したらしい。写真では左から22インチ、24インチ、26インチの写真があり、メーカーはサイズに関係なくミニサイクルと称している。

https://www.jcca.or.jp/kaishi/257/257_toku2.pdf

ママチャリの歴史は、イギリスのロードスターではなくミニサイクルの流れから発展した物だと思えば納得がいく。ステムやシートポストを伸ばして使うような車体設計は、小さい車体で異なる身長の人が乗れる設計にしたミニサイクルの流れで、車体サイズ=車輪サイズもミニサイクルの影響だと思えば納得がいく。

ママチャリがミニサイクルの流れを受け継いて、日本の自転車の流れを決めてしまったのが利用用途。ミニサイクルは短距離用・買い物用自転車として広まってしまい、安物で良いというイメージを植え付けてしまったことだろう。

 

メーカー公式電動アシスト仕様ブロンプトンがイギリスで登場

折りたたむとタイヤサイズに近いぐらい小さくなる折りたたみ自転車としてしられているBrompton。世界的な電動アシスト自転車ムーブメントで、Bromptonの電動アシスト自転車仕様が登場した。

駆動方式は前輪インホイールモーター方式。現代の電動アシスト自転車はセンターユニット(ミッドドライブ)方式を採用している。大手電動アシスト自転車は、重量物が車体中心部にありチェーンと脚力が同時にかかるセンターユニット方式をメインとしているが、Bromptonが前輪インホイールモーターを採用したのは、折りたたみサイズを通常のBromptonと同じサイズにする、余分な配線を少なくし折りたたみ時に断線を防ぐなどの理由で前輪駆動方式になったのでは無いかと思われる。

バッテリーはフロントバッグに搭載。フロントバッグに搭載することで折りたたみ時にバッグを外すことで、折りたたみサイズを通常のBromptonと同じにするのと、配線を短くし断線リスクを減らすのもあると思う。前輪インホイールモーター方式の欠点は、前輪に荷重がかかりにくい欠点があるが、電動アシストBromptonの場合はフロントバッグのようにバッテリーが搭載されており前輪に荷重がかかっているので、どのくらいアシストがあるのか気になる所だ。開発にはF1の開発やフォーミュラEにバッテリー供給を行っているウィリアムズも参加しているとのことだ。

気になるのは重量。2段変速モデルはバッテリー込みで16.6kg、6段変速モデルはバッテリー込みで17.3kgと折りたたみ自転車として使うには重い。ただ、折りたたみ時はバッテリーを外す必要があるが、動画を見たところバッテリーを内蔵したバッグは物を入れることができ、ショルダーバッグとして肩にかけることができる。バッテリーを装着しない場合は2段変速モデルで13.7kg、6段変速モデルで14.4kgとなり、なんとか使えるレベルとなる。通常の電動アシスト折りたたみ自転車は、バッテリーを装着して折りたたんで持ち運びを行う方式だが、Bromptonのようにバッテリーとバッグを合わせて着脱して折りたたみを行う設計なら、折りたたみ時の車体重量が軽くなるため、良く考えられた設計だと思う。

電動アシストBromptonは、アシストは25km/hでオフになりアシスト比率が不明なので、現時点では日本国内の公道走行は不可能だろう。

Brompton非公式仕様の電動アシスト自転車が存在する

電動アシストBromptonはBrompton非公式仕様のモデルが存在する。Velosolexのようにローラーをタイヤに押し付ける方式を採用した電動アシストキットでadd-eと呼ばれている。add-eはBrompton専用のキットを開発し、折りたたみ可能を売りにしているがシートポストが一番下まで下がらず、ボトル型バッテリーにより折りたたみサイズが大きくなってしまい、Bromptonの利点である小さく折りたためる機能がスポイルされている。

 

Dahon CURLとBromptonを比較する時に気にするべき部分


様々な折り畳み自転車を製造しているDahonには、Bromptonみたいなデザインを採用しBromptonみたいにコンパクトに折り畳むことができ、Bromptonのコピーみたいなデザインを採用したCURLという折り畳み自転車がある。CURLは海外で販売されていてBromptonに似たデザインは、日本発売前から折り畳み自転車ファンに注目されていた。そんなCURLが2018年モデルとして日本で発売されるようだ。今回はCURLとBromptonを比較を行う時に気にしたほうがいい2つの部分を紹介したい。

CURLとBromptonを比較を行う時に注意したい部分:折りたたみヒンジ編

自分がCURLとBromptonを比較する時、真っ先に折り畳みヒンジの設計に注意したい。

多くのDAHONの折り畳み自転車で採用されている折り畳みヒンジシステムは、レバー式でワンタッチで開閉できるシステムを採用している。このタイプの利点は比較的軽い力で折り畳み時に開閉が可能で、欠点はテンション調整を行わなくてはいけないことだろう。

折り畳みを頻繁に行うと緩むためテンション調整を頻繁に行わないといけない。このテンション調整を怠るとテンション調整ボルトが破損し廃車になる可能性が高いため注意が必要だ。因みにDAHONは車種により折りたたみ部分の機構が違うため調整を行う場合は、取扱説明書を読んだほうが良い。

http://www.synapse.ne.jp/s-hara/velo/fdb_maintenance.html#lcadjust

一方、Bromptonはヒンジクランプ方式を採用しており、DAHONのようにワンタッチで開閉できる構造ではないが、シンプルで手で締め込むことによりDAHONのように工具を使用して折り畳み部の調節を行わなくていいようだ。

折り畳み部分の調整で工具を使用しなくていいのは大きな利点の一つだ。自分が所有しているTern Link N8とRenault ULTRA LIGHT7は折り畳み部分の調整を行うには工具が必要だが、Tern Link N8は工具を家に忘れてしまい、旅行先(伊豆大島)で折りたたみ部が緩くなってしまい恐る恐る走り、Renault ULTRA LIGHT7は何度も旅先で折りたたみ機構の調整を行っている。

Dahon Curlの折りたたみ部分はワンタッチタイプのようだが、どのような調整を行うかが気になる。またCurlは明らかにBromptonをコピーしたデザインのため、Bromptonように折りたたみ部分を交換して長期間使用できるかも調べないといけない。

CURLとBromptonを比較を行う時に注意したい部分:フレーム素材編

DAHON CURLとBromptonの違いで気になる部分にフレーム素材がある。CURLのフレーム素材はアルミなのに対して、Bromptonはクロモリと違う素材を採用している。

自分が所有している折りたたみ自転車、Tern Link N8とRenault ULTRA LIGHT7の2台はアルミフレームと一般的な折りたたみ自転車に多く採用されているフレーム素材だ。この2台に乗っていて気になるのが、折りたたみ部の劣化だ。

アルミは素材特性的に柔らかく加工がしやすいのが知られている。多くの折りたたみ自転車にもアルミフレームの折りたたみ自転車があるが、折りたたみ部分が摩耗しやすいのはあまり知られていない。

自分が所有しているTern Link N8とRenault ULTRA LIGHT7は、執筆時点で両方共1年未満しか使用していないが、フレームの折りたたみ部を見ると既に塗装はげがあり、力がかかり摩耗しているのを実感する。

自分はKHSやDAHON Speed等のクロモリフレームの横折れ式折り畳み自転車を所有したことはないが、アルミよりも強度があるクロモリフレームのほうが折りたたみ部の摩耗が少ないのでは無いかと思う。

5年経過のブロンプトン2

5年経過したBromptonのフレーム折りたたみ部の摩耗が見れる。正直Tern Link N8やRenault Ulita Light7がここまで持つかはわからない。

Dahon Curlの大きな強みとは一体何か考える

Dahon Curlの価格はネット通販を見ると税込みで20万円ぐらいのようだ。この価格はBromptonと変わらない。Bromptonは多くの実績があり情報が豊富で、車体重量もBromptonのほうが軽いようだ(Dahon Curl i8の重量は13.4kg)

Dahon Curlの強みは何かと考えたら、変速段数と折りたたみサイズだろう。Curl i8は内装8段変速を採用しBromptonよりも幅広いギア比を搭載している。

Curlの折りたたみサイズは58x54x27cm。シートチューブが短くシートポストを抜く構造のため折りたたみ時の高さがBromptonよりも低くなっている。シートチューブを短くしても高身長の人に対応するためにテレスコピックシートポストを搭載している。

Curlの折りたたみサイズで強みになるのがコインロッカーに入れることが出来ることだ。一般的な中サイズのコインロッカーの縦55cmのため、中サイズのコインロッカーに入る可能性が高い。Bromptonでギリギリ中サイズのコインロッカーに入るか入らないかのレベルだったので、Curlは中サイズのコインロッカーに入るかもしれない。代理店はコインロッカーに入れることができるか検証すべきだろう。仮に入れることができたら、中サイズのコインロッカーに入る折りたたみ自転車の中では最大サイズの車輪、多段変速機の折りたたみ自転車となり記録更新するからだ。

コインロッカーに入れることができる折りたたみ自転車一覧

シマノから販売されているハブダイナモ用テールライト「EW-NX30」を紹介

スポーツサイクル用のテールライトで一般的なのは電池式のテールライトだろう。今のテールライトはLEDを採用しているため、長時間点灯することが可能だ。またシティサイクル系統のテールライトでは、ソーラーパネルを装備したテールライトを装着しているシティサイクルもある。

一般的な使い方をするのなら電池式テールライトで十分だが、それ以上を求めるとなるとハブダイナモから給電を行うテールライトになるだろう。スポーツサイクル用ではブッシュアンドミューラーが有名だが、シマノからもハブダイナモ用テールライトが販売されている。

http://www.g-style.ne.jp/item.php?brand_id=25&item_category_id=43

シマノ・EW-NX30というテールライトはハブダイナモ用テールライトだが、実はスポーツサイクル用ではなく、子供用自転車用のテールライトとして売られている。Escape RXWに装着されているタイプはシートステイ装着式だが、マウンテンバイク風リアフェンダーに装着したテールライトタイプも存在する。

http://entry-parts.shimano.co.jp/category/special/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88/%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88/

EW-NX30はJISに準拠した4方向点灯を売りにしており、実際に点灯しているのを見ると明るくて目立つ。昼間でも点灯できるが昼間でも点灯しているのが見えるので、子供用自転車用だけにするのはもったいないと思う。

EW-NX30を装着する時に注意する事として、J2端子対応ということだろう。装着車両のGIANT Escape RXWはワールドサイクルのオリジナルホイール ハブダイナモ+OPEN SPORT ブラックを装着している。

ほとんどのスポーツサイクル用ハブダイナモホイールに装着している端子は、E2端子と呼ばれる物のため、通常のスポーツサイクル用ハブダイナモではEW-NX30の装着できないため配線の加工が必要となる。

前2輪セミリカンベント TOYODA TRIKEの動画から注目すべき部分とは

前2輪セミリカンベント「トヨダトライク」は、2016年中に発売する予定がずれこんでいるらしく、2017年7月30日現在、2017年秋季に発信予定と書いてあり、トヨダトライクのプロモーションビデオを見ることができる。

プロモーションビデオで注目すべき部分は拡張性。通常形式は個人用だが、ゴルフ用・人乗せ用・運搬用と拡張性の高さを紹介している。トヨダトライクはフロント部を交換することができ、多種多様な自転車にすることができるようだ。

ゴルフ用は前後輪にファットタイヤを装着し砂利道も安定して走ることができるように見える。オフロード用と書かないのはマウンテンバイクのようにアクロバティックな走りをする自転車ではないと示すためでは無いかと思う。

世界最大規模の標準化団体ASTM規格が定義する自転車のジャンル分けをまとめてみた

人乗せ用は、前に座席を装着して人が乗ることができるようになっている。日本の法律では3輪車なら大人2人が乗車して良い法律となっていてベロタクシーがいい例だろう。興味深いのは前座席はそのへんの車椅子のようなチャチなものではなく、座り心地が良さそうな椅子だということ。

運搬用は前後に荷台を装着して重い荷物を乗せることができるようになっている。動画では120kgの荷物を積むことができるのを示唆しているが、もし本当に120kgの荷物を積むことができるのなら、BULLITTカーゴバイク(積載重量100kg)を越える荷物を積むことができる。

https://www.eurobike.net/bullitt

個人用から業務用まで幅広い使い方を提案できる前2輪セミリカンベントのトヨダトライク。試乗できる機会があればぜひ試乗したい。

http://toyoda-trike.co.jp/

自転車の新たな可能性が見える電動アシスト3輪セミリカンベント TOYODA TRIKE

クロスバイクの山越えツーリング仕様のカスタムを紹介「GIANT Escape RXW」編

 

某Y氏が中古で購入したEscape RXW。最初は普通のクロスバイクだったが、購入後すぐにカスタマイズを行い、現在はこのような状態になっている。

原型はほとんど無く、独特の考えで作られたツーリング仕様となっている。主な改造は以下の通り。

・前輪はハブダイナモ仕様。ライトは前後とも点灯し、さらに自作のUSB充電仕様を搭載している。通常ではスポーツサイクル用ハブダイナモでは装着できないマグボーイを改造し、リアはシマノのハブダイナモ用テールライトを採用。フロントホイールはワールドサイクル製のオリジナルハブダイナモホイール。ハブダイナモはシマノ・DH-3N80、リムはMAVIC・オープンスポーツ。

・ハンドルにはGPS「Garmin eTrex20」を搭載。英語版だが日本語化を行っている。GPSマウントは、純正品ではなくRAMマウントを採用。今まで走行中に落下した覚えはない。

Garminオプションのマウントよりもガッチリしている eTrexXシリーズ用自転車用RAMマウント

Garmin eTrex20英語版の無料日本語地図導入方法と日本語化を行う方法

・タイヤは標準装備のGIANT製から、パナレーサー・グラベルキング23C→25Cに変更。タイヤサイドの強さと乗り心地の良さの2つを両立するオンロードスポーツサイクル用のタイヤで、近年は、700Cの自転車にはこのタイヤしか買っていない。

・フロントクランクは48-36-26Tから42-32-22Tと低ギア化を行っている。

・GIZAのダブルレッグセンタースタンドを新たに装着。フロントディレイラーの隙間はギリギリでネジの長さが足りない場合があるため、装着には加工が必要な場合もある。

・ハンドルはエビホーン化を行っている。ドロップハンドルは扱いにくいのでずっとブルホーンバーを愛用し、Escape RXWではエビホーンとなった。ちなみにハンドルはこの写真の後に変更している。

某Y氏の今までの自転車に対する考えをまとめたEscape RXW ツーリング仕様。主に舗装路重視の山越えスペシャルで、最終的には泥除けとキャリアを装着するとのこと。最終目標は山越え重視の日本縦断仕様のツーリングバイクに仕上げるようだ。

ルノーウルトラライト7に外装3段変速モデルが登場するようだ

14インチの超小径折りたたみ自転車のルノーウルトラライト7の欠点といえば、ギアが一枚しかないこと。ルノーウルトラライト7は平地重視のギア比の設定となっていて、上り坂では多段変速が欲しいと思うときがある。

ウルトラライト7の原型のDAHON DOVE、所謂BYA412は中国市場でヒットしており、BYA412専用の部品が数多く存在する。多段化用のキットもあり、個人輸入してウルトラライト7を多段化を行う人もいる。

http://rimatai.blog.fc2.com/blog-entry-610.html

メーカーも本腰を上げてウルトラライト7の多段仕様が欲しい人向けに、ウルトラライト7 Limited EditionがAmazonで登場した。

Gicのサイトでは2017/07/21現在、詳しい情報はない。

ウルトラライト7リミテッドエディションは、外装3段仕様でスプロケは11/13/15tとのこと。リアディレーラーはフレームにある台座に装着されているのからわかるように、外装3段変速を最初から想定したフレームになっている。

車体重量は7.8Kg。多段化しても車体重量を軽くするためか、14✕1.35タイヤと細く、ホイールのスポーク数も少ない。

ウルトラライト7 リミテッドエディションは人によっては待ちに待った一台だと思う。ただ、部品のスペックなど詳しい情報がないため、買うのなら正式な情報を待ってから買ったほうが良いだろう。

Renault UltraLight7等の14インチ折りたたみ自転車に合う輪行袋をまとめてみた

14インチ折りたたみ自転車のルノーウルトラライト7は、通常の折りたたみ自転車よりもコンパクトに折りたためることができるため、普通の輪行袋では、輪行袋の布が余ってしまう欠点がある。

自分のウルトラライト7では、とりあえずTIOGAの29インチ用ホイールバッグに入れている。入れるまではホイールバッグに入らないと思ったが、まさか入るとは思わなかった。

とりあえずホイールバッグに入れることはできたが、将来はきちんとした輪行袋に入れてみたいと思うため、今回はルノー・ウルトラライト7等の14インチ折りたたみ自転車に合う輪行袋をまとめてみた。

100円ショップのバッグを流用

DAHON OEM時代から知られている方法として、100円ショップで売られている大きいバッグを購入して入れる方法がある。

http://fdb140.blog74.fc2.com/blog-category-9.html

この方法は、ペダルを折りたたみ式に換装する必要と大きいバッグを探さないといけない問題がある。また、100円ショップでバッグを見つけるのが難しい問題もある。自分は近くの100円ショップに行き、ウルトラライト7が入るバッグを探してみたが、ウルトラライト7が入るようなバッグが見つからなかった。

上記のブログではルノーAL-FDB14だが、現行モデルのLIGHT8とは違いDAHON OEM系統のモデルのため、折りたたみ時の全長が短いので、購入する場合は確認が必要。

CAPTAIN STAG トートバッグ Mサイズ

この方法もFIAT時代から知られている方法。FIAT AL-FDB140に入れた人のブログを読むとギリギリのようで、実際の写真を見ても余裕は無さそうだ。ルノー・LIGHT8やULTRA LIGHT7は、DAHON OEMよりも折りたたみ時の全長が長くなったため、入れるには難しい可能性がある。上方向のゆとりもないため、シートポストを交換した場合はバッグのフタを締めることが難しくなるかもしれない。

http://ramblingbirds.blog.fc2.com/blog-entry-190.html

Veloline MOBILLY 14・16inch収納バック

ルノーの折りたたみ自転車輸入元の「Gic」が扱っている自転車用アクセサリーブランド「VeloLine」にある14インチ・16インチ折りたたみ自転車兼用の輪行袋。広げた時の状態で約90cm×42cm×63cmとなっている。

http://www.gic-bike.com/product/veloline/mobilly_bag/

Veloline 収納・デリバリーBOX

14インチ・16インチ折りたたみ自転車用の輪行箱。輪行袋ではないが輪行箱のため宅配が簡単に行うことができるということ。FIAT AL-FDB140を宅配便で送った人のブログではヤマト便の160サイズに収まったようだ。宅配を頻繁に行う人に向いているだろう。

http://tokocafe.exblog.jp/24510538/

http://www.gic-bike.com/product/veloline/deliverybox/

14インチ折りたたみ自転車を20インチ用輪行袋に入れるとどうなるか?

14インチ折りたたみ自転車の輪行袋は16インチモデルとの兼用が多い。ただ、人によっては、20インチ折りたたみ自転車も持っているので兼用したいと思う人もいると思う。

サイクルベースあさひのブログで、FIAT AL-FDB140とルノー・ウルトラライト7で沖縄に飛行機輪行をしたエントリでは、あさひのプライベートブランドの輪行袋を使っているのがわかる。布が余っていてややたるんでいるように見えるが普通に使えそうだ。

http://blog.cb-asahi.jp/121/2017/05/—3.html

日本では買えない14インチ折りたたみ自転車DAHON BYA412(DOVE)の兄弟達

中国市場では、専用の部品市場が存在する14インチ折りたたみ自転車のDAHON ”BYA412”は、日本では、GicからFIATブランドの折りたたみ自転車「AL-FDB140」という名前で一部の人から注目され、ついに本家DAHONからDOVEという名前で売られるようになった。

ちなみに、RENAULT ULTRA LIGHT7/LIGHT 8は、非DAHONフレームではないとのこと。折りたたみラッチはDAHONに酷似しているが、DOVEよりも車体全長が長いなどの違いがある。

BYA412の主な市場である中国では、BYA412に類似した色々な14インチ折りたたみ自転車が存在するが、本家中国DAHONでもBYA412の兄弟車があるようだ。

BYA432H

http://www.dahon.com.cn/pro_show.php?id=200

BYA412がシングルスピードモデルだったのに対し、BYA432はShimano NEXUS インター3を採用し、内装3段変速となった。フレームもBYA412よりも長くなり、折りたたみサイズはL66cm W31cm H64cmとなった。BYA412はL60cm W27cm H59cmのため、縦・横・高さが大きくなっているのがわかる。重量も9.99kgと少し重い。

BAT410

http://www.dahon.com.cn/pro_show.php?id=203

14インチ折りたたみ自転車では珍しいスチールフレーム仕様。前後泥除けに荷台がついていて実用性もある。低価格モデルなのか全体的に安っぽい雰囲気となっている。折りたたみサイズはL66cm W27cm H64cmとあまり小さくなく、重量は11キロを突破していて、低価格を重視する人向けのモデルのようだ。

BYA432HもBAT410Hも日本では購入できない。この手の14インチ折りたたみ自転車は日本では軽量モデルが重要なので、BAT140は重くBYA432も10kg近い車体重量がネックになると思う。

ルノーウルトラライト7で長距離走行を行うのを薦めない理由

14インチ折りたたみ自転車のルノーウルトラライトは、車体が軽く、前後輪のハブによく回るシールドベアリングを採用しているため、予想よりもスピードが出る折りたたみ自転車だ。

のんびり走るママチャリを追い抜くこともできるウルトラライト7だが、ウルトラライトで長距離を走りたいかと聞かれたら自分はNoと答えるだろう。ルノーウルトラライト7で長距離走行を行うのを薦めない理由は以下の3つが挙げられる。

乗り心地が悪い

ルノー・ウルトラライト7は、14インチと通常の自転車よりも遥かに車輪が小さいため、乗り心地が硬い。小径車はスポークやフォークが短く、折り畳み自転車の場合はしなりにくい構造になっているためか、乗り心地は硬い傾向になるが、ウルトラライト7の乗り心地は折り畳み自転車の中でも悪い部類に入る。ウルトラライト7の乗り心地はソリッドタイヤに近い感覚で、最初に乗った時はパンクしているのでは無いかと思ったほどの乗り心地だった。この手の14インチ折りたたみ自転車は通常の大径車輪の自転車や20インチ折り畳み車よりも乗り心地は悪いと思ったほうがいい。

段差に弱い

一般的に車輪が大きいほど段差を乗り越えやすい。ウルトラライト7の14インチという車輪径は、歩道の段差でも場所によっては気をつけないと思うレベルだ。歩道の段差以外でも車道でたまに見る大きなデコボコを通過するにも不安を感じることがあったので注意して走らないといけない。

安定性が低い

小径車は大径車よりも安定性が低いといわれているがこれは車種にもよる。自分が所有しているTern Link N8は、街中を普通に走るには不安定さは無いと思ったが、ウルトラライト7は街中でも常に両手で抑えて走らないといけない不安定な感覚がある。これはハンドルを握っている力でわかる。これは、車輪が小さいのとチェーンステー長が短い(恐らく400mm以下)のに、やや前傾姿勢の通常のスポーツバイクポジションで乗るため後ろ荷重になりやすい、ホイールベースが短い等の理由が考えられる。

ウルトラライト7は街乗り向けで使うのが一番

乗り心地が悪い、段差に弱かったり不安を感じる、安定性が低いウルトラライト7だが、14インチ折りたたみ自転車の特性を考えれば当然のことだろう。ウルトラライト7のような超小径車折り畳み自転車はこれらの問題により長距離を行うのは厳しいと思ったほうがいい。

最近ではウルトラライト7は手放しで薦める自転車の1つになっているが、14インチ折りたたみ自転車特有の割り切りの設計に、DAHONやTernと比べた時に感じる、折りたたみステムの剛性の低さ、クイックレバー部分のデザインを通常のクイックレバーと同じ形状を流用しているため、折りたたみを頻繁に行うとイライラ感が増すなどの欠点があるため、手放しで薦める自転車ではないと思うが自分の考えだ。ウルトラライト7は折りたたみ自転車の中でも好き嫌いがわかれ、通常の自転車と比較すると潰しが効かないため、できるだけ実車を見たり、試乗会で試乗してから購入するのを薦める。

パナソニックの電動アシストマウンテンバイク「XM1」を発表 価格はお買い得か?

http://news.panasonic.com/jp/press/data/2017/07/jn170704-1/jn170704-1.html

電動アシスト自転車大手のパナソニックが本格電動アシストマウンテンバイクXM1が発表された。日本の電動アシストマウンテンバイクXM1が凄いのは、電動アシストスポーツ市場の規模が小さい日本で、本格的な電動アシストマウンテンバイクを出したことだろう。

アシストユニットはパナソニックの電動アシストユニットの中で日本初のスポーツタイプのアシストユニットを採用している。ママチャリタイプのアシストユニットよりも、高ケイデンスでアシストがかかるタイプとのこと。写真を見る限りでは、海外向けユニットの中でも新しいユニットに見えるがわからない。

https://eu.industrial.panasonic.com/products/e-bike-systems/center-unit-system

フロントギアはシングル。センターユニットで、前多段変速を実現しているのは自分が知る限りでは、ヤマハ・PW/PW-Xぐらいで、電動アシストスポーツ自転車ではフロントシングルが一般的だ。

バッテリーはセミインテーグレッド。ヨーロッパの電動アシストスポーツ自転車では、高価な電動アシストスポーツ自転車では、フレームとバッテリーユニットが一体になったデザインが多い。バッテリー装着方法はBROSEユニットを搭載しているSpecialized Turbo Levoのような下出し方式ではなく、ダウンチューブ上部からバッテリーを装着する上出し方式となっている。

https://www.specialized.com/us/en/bikes/mountain/turbo-levo

引用:Turbo Levo pod lupou

Turbo Levoのような下出し方式で気になるのは、フレームとバッテリーが一体になったデザインを採用できた一方、3kgもあるバッテリーを脱着するのが面倒なのではないかということ。写真を見るとTurbo Levoシリーズはバッテリーを充電する時はアシストユニットにある充電口から充電できるとのこと。因みにElecticBikeReviewを見ると充電器はケーブルタイプで、脱着を想定していないように思えるため、これでは日本で使うには非常に不便だろう。

https://electricbikereview.com/specialized/turbo-levo-fsr-comp-6fattie/

パナソニックのバッテリーデザインは、自然さを重視している。バッテリーデザインは、似たような考えでも会社によって違うようで、Boschは最新型のPerformance CXでセミインテグレーテッドバッテリータイプを採用可能となっている。しかし、Boschの場合はCenturion E-Fireなどのスタッカードフレームなど、トップチューブが低いフレームにも使えるようにしないといけないのか、バッテリーが入っていることが分かる形状になってしまう。

TREK Super Commuter+ 8S

https://www.trekbikes.com/us/en_US/bikes/hybrid-bikes/electric-bikes/super-commuter/super-commuter-8s/p/1367000-2017/?colorCode=red

https://www.centurion.de/de-de/bikefinder/find/bikes?category=33

Panasonicの場合、バッテリーを少し見せることでダウンチューブを太すぎないようにして自然なデザインになるようにしている。

コンポーネントはシマノSLXと、本格的なマウンテンバイクに使われる部品を採用している。サスペンションもSR SUNTOUR RAIDON リモートロックアウト機構付きとクロスカントリー用マウンテンバイクのサスペンションを採用している。本格的マウンテンバイクだが、オプションでスタンドもあるため街乗りも行うことができる。

本格的電動アシストマウンテンバイクが税抜き価格33万円はお買い得か?

本格的電動アシストマウンテンバイクのXM1の価格は税抜き33万円。日本の電動アシスト自転車では非常に高価だが、ヨーロッパ圏の電動アシスト自転車では、有名ブランドの電動アシスト自転車は30万円台の物はエントリーモデルなのが多い。

https://www.r-m.de

Riese and Mullerは電動アシスト自転車と折りたたみ自転車がメインのドイツの自転車会社。電動アシスト自転車を見ると、40~50万円、70~80万円クラスがあるのがわかると思う。

XM1の33万円という価格は日本で売るには限界の価格なのではないかと思う。XM1よりもハイスペックの電動アシストマウンテンバイクか欲しいのなら、市場を育てるかXM1を買ってカスタムを行うのが良いだろう。

あさひが「ルイガノ」「ガノー」ブランドの国内総販売代理権を取得。ルイガノ等は今後どうなるか

自転車チェーン店「サイクルベースあさひ」で知られる「あさひ」が「LOUIS GARNEAU」 「GARNEAU」 の 日本総販売代理権を取得した。

http://www.cb-asahi.jp/news/4966/

CycloWiredによるとアキ・コーポレーションは株式会社あさひと「LOUIS GARNEAU」「GARNEAU」の日本総販売代理契約を結んだとのことで、販売代理権を譲渡したわけではない内容となっている。

http://www.cyclowired.jp/news/node/236801

ルイガノとあさひとの関係は前からあり、サイクルベースあさひ限定モデルを多く出したり、サイクルベースあさひ限定の電動アシスト自転車を出したりしていた。

http://www.cb-asahi.co.jp/louisgarneau/electric/

サイクルベースあさひがLouis GarneauやGarneauに注力していくことで気になるのが、今後の販売。Louis GarneauやGarneauブランドがあさひ専売になるのではないかと思ってしまう。

自転車小売店が自転車販売代理店を行う近い事例としてはシナネンサイクルが挙げられる。親会社が石油製品・LPガスの販売などを行う総合燃料商社「シナネン」で知られているシナネンサイクルは、EASTBOYやAIRWALK、NEWBALANCE(現在は終了)ブランドの自転車を製造し、関東圏を中心とした自転車チェーン店「ダイシャリン」を買収し、武田産業と手を組んでDAHON Internationalの販売代理権を持っているが、他の自転車店にもDahon Internationalの自転車を卸している。サイクルベースあさひのプライベートブランドの自転車の販売店を募集していて、ホームセンターのヤサカに自転車を卸している。

http://dahon-intl.jp/

http://www.cb-asahi.jp/wholesale-business/supply/

今のところわかるのは、アキコーポレーションとルイガノがサイクルベースあさひと日本総販売代理契約を締結だけで、10月頃の発表に注目したほうがいいだろう。

14インチ折りたたみ自転車 Renault Ultra Light 7を導入

低価格で軽量な14インチ折りたたみ自転車で知られているルノーウルトラライト7をついに導入した。

20インチ折りたたみ自転車のTern Link N8は、50キロ相は当のサイクリングをメインに行うのなら良い折りたたみ自転車だが、短距離のポタリングや通勤電車を頻繁に乗り換える場合は重さや大きさが応えた。

そこで、短距離限定のポタリングバイクとしてルノーウルトラライト7を導入した。

ウルトラライト7を選んだ理由は、簡単に持ち運べる軽さと中型コインロッカーに入るコンパクトな折りたたみに惹かれたため。

Tern Link N8は標準で12キロと重く、さらにトローリラックを装着して重くなっている。一方ウルトラライト7は公称重量7.4kgと軽く、片手で軽々と持ち上げることができる。

中型コインロッカーに入ることができるコンパクトさは、電車輪行でも場所を取らない。

走りに関しては、シングルギアながら7.4kgと軽量なため、ママチャリよりも軽々と走ることができ完全にスポーツ自転車といえる。

スピードは出るが14インチタイヤとコンパクトなフレームのため、20インチよりも安定感は低い。20インチの折りたたみ自転車のTern Link N8と14インチの折りたたみ自転車のRenault Ultra Light7では手にかかる力が違い、UltraLight7は片手運転するのは怖い。また14インチだとマンホールや段差に弱く通過するだけでも少し身構えてしまう。

今のところ乗った限りだとULTRALIGHT7は、合う人にとっては非常に良い自転車だが万人受けする自転車ではないと思う。

取り敢えず気になるところはシートポストが短いのと、発展性。この辺については後々調べてどのようにカスタムするか考えていく予定だ

ルノーウルトラライト7のフレームは低価格版と同じグレードという驚愕の事実

実売価格5万円クラスで重量7.4kgと軽量な14インチ折りたたみ自転車として知られるルノーウルトラライト7。個人的に興味があり横浜のインポートバイシクルファクトリーで、低価格版のライト8と見比べたり、店員と軽く話をした。

ウルトラライト7の重量は7.4kgなのに対し、ライト8の重量は8.3kgと約1kgの差がある。折りたたんだ状態で実際に持ち上げてみると、ウルトラライト7は軽いと思うのに対してライト8は重いと感じてしまう。店員の話によると、ウルトラライト7はライト8よりも軽い部品を採用して1kg近くの軽量化を行っているが、フレームは基本的には同じと言っていたので驚いた。(折り畳みサイズはライト8のほうが若干長いが基本的には同じとのこと)

ルノー・ウルトラライト7は、公式Webサイトで車体を分解し部品ごとの重量を公開している。

http://www.gic-bike.com/information/2016/ultra_light7_parts.html

公式によれば、ウルトラライト7のアルミ製フレームの重量は1765g。かつて売られていたFIAT AL-FDB140(恐らくDAHON OEMモデル?)のフレーム重量が1730gとのことなので、フレームに関しては、前モデルと比較してそれほど軽量化を行っているわけではないみたいだ。

https://blogs.yahoo.co.jp/potaling/archive/2013/02/19

因みにトレンクルとFIAT AL-FDB140のフレームセットを比較したブログを読むと、フロントフォーク、純正ヘッドパーツと純正折りたたみ金具がセットになった状態では、ハイテンフォークのトレンクル7500と72g差、カーボンフォークのトレンクル6500と比較して308gの差とのことなので、ポテンシャルは高いようだ。

https://blogs.yahoo.co.jp/potaling/63465817.html

ルノー・ウルトラライト7とライト8を比較する時は、実際に車体を持ち上げて1kgの差を確認するべきだ。この手の折り畳み自転車は持ち運びを日頃から行うための自転車なので、1kgの差は非常に大きい。重量をあまり気にしない自分さえ、重量1kgの差は大きく感じた。もし自分がウルトラライト7かライト8のどちらかを買うのなら、多少高価でもウルトラライト7を買うだろう。

ドロップハンドルよりも扱いやすいブルホーンハンドルを解説

ロードバイクやクロスバイク、ランドナーの特徴の1つであるドロップハンドル。力が入れやすく競技だけでなくスポーツ走行でも使われているが、欠点もある。それは、構造的にブレーキが効きにくいことだ。

てこの原理では、支点から大きな作用点を生み出すには、支点から力点までの距離をできるだけ長くすればいいと言われている。多くの自転車に使われているフラットハンドル用のブレーキレバーは、支点から力点までの距離が長いため、比較的軽い力でブレーキをかけることが可能だ。

しかし、ドロップハンドルのブレーキレバーは、フラットハンドルタイプみたいに、支点から力点までの距離が長い所を握る場合は下ハンドルを握るしか無い。この部分は一般公道では殆ど使わず、握った場合、前方視界が極端に悪くなり場所によっては危ない。

通常の公道を走る場合は、ブレーキレバーの上を握るブラケット部分を握ることになる。しかし、この部分は支点から力点までの距離が短いので、ブレーキをかける時、通常のフラットハンドル用ブレーキレバーよりもブレーキの効きが悪い。一般的なキャリパーブレーキやカンチブレーキの場合、握力が弱い人はヒヤッとする場合が多いだろう。

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ドロップハンドルは嫌だが、フラットハンドルも手首がねじれるので乗りたくない人にオススメなのがブルホーンハンドル。ブルホーンハンドルはブレーキをかける支点から力点までの距離が、通常のフラットハンドル用のブレーキレバー並に長い。そのため、ブレーキの効きはドロップハンドルのブラケット部分でのブレーキよりも効きが良く、手が小さい人でも握りやすい。またステムの長さが同じなら、ドロップハンドルよりもハンドル位置が手前に来るため、アップライトな姿勢にもなる。ドロップハンドルの下部分を握らないユーザーにとってはお薦めのハンドルだ。

ブルホーンハンドルを採用したスポーツ自転車一覧

公道では扱いやすいブルホーンハンドルだが、完成車に採用されている自転車は少ない。これはロードレースではドロップハンドルの使用が規定されており、クロスバイクや折りたたみ自転車等、一般的な自転車にはフラットハンドルを使用するため、完成車にブルホーンハンドルが使われるのは少ない。

競技用自転車でブルホーンハンドルを採用している自転車と言えば、トライアスロンバイクやタイムトライアルバイクが有名だ。これは、ドロップハンドルのドロップ部がないので前面投影面積を下げる目的があると言われている。

出典:www.khsjapan.com

また、ブルホーンハンドルを採用した自転車ブランドで有名なのがKHS。P-20RAC、P-20RC、P-20R等のスポーツタイプのミニベロから、F-20RC、F-20R、F-20RSといったスポーツタイプの折りたたみ自転車に採用されている。

ブルホーンハンドルの種類

一言で「ブルホーンハンドル」と言っても、様々なブルホーンハンドルが用意されている。

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一般的なブルホーンハンドルは、ドロップハンドル用のブレーキレバーやトライアスロンバイク用のエアロブレーキレバーを使うのが一般的だ。ロード用のコンポーネントを組み合わせて使うことが多い。

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マウンテンバイクやクロスバイク、フラットバーロードバイク用のブレーキレバーでブルホーン化を行う方法もある。これは所謂「エビホーン」呼ばれる方法。ハンドル径が22.2mmのフラットバー用のブレーキレバーが装着できるブルホーンハンドルを使用するか、一般的なブルホーンハンドルにDropFireを装着して、シフト・ブレーキ一体レバーを装着する方法がある。

DropFire (2個セット)

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利点は、ロードバイク用ブレーキレバーと互換性が無いブレーキ(Vブレーキなど)を装着した自転車でも、簡単にブルホーンハンドルにできる事。欠点はワイヤー類の取り回しに注意する必要がある事だ。

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それ以外に、フラットバー用のブルホーンハンドルを使う方法もある。ハンドル径が22.2mm日東B263AAなどのショートタイプのブルホーンハンドルを使う方法もある。この場合、ブレーキレバーはフラット部に装着することが多い。

コインロッカーに入れることができる折りたたみ自転車一覧

自転車を長時間駐輪すると盗難の危険がある。特に自転車が役立つ都会になればなるほど盗難の危険性が上がる。そのような盗難を防止する方法の1つとして、コンパクトに折りたためる折りたたみ自転車を手に入れて、コインロッカーに入れておく方法がある。折りたたみ自転車をコインロッカーに入れるのは、盗難対策や雨風を凌げ、旅行時に折りたたみ自転車を持ち運びたくない場合に役に立つ。

注意する部分は、コインロッカーといっても様々なサイズがあるということ。コインロッカーには様々なサイズがあり、価格も場所によって違う。JR東日本のサイトを見ると以下のようになっているようだ。

  • 中サイズのロッカー(400円~):H550×W340×D570
  • 大サイズのロッカー(500円~):H840×W340×D570
  • 特大サイズのコインロッカー(800円~):H1030×W340×D570

https://www.jreast.co.jp/estation/stations/img/pdf/info_coinlocker.pdf

スーツケースを入れることができるコインロッカーは、基本的には大サイズのコインロッカーだと思えばいい。コインロッカーのサイズは会社によって微妙に違うとのことなので、あくまで参考として見てほしい。

AL-FDB140シリーズ(14インチ):中サイズのコインロッカー


コインロッカーに入る折りたたみ自転車の中では貴重な中サイズのコインロッカーに入れることができる折りたたみ自転車がAL-FDB140シリーズ。14インチシングルスピードの折りたたみ自転車は日本ではAL-FDB140という型番の自転車で知られている。FDB140系統の元祖はDAHON・DOVEという折りたたみ自転車だが、日本ではDAHONが販売する前から自動車ブランドの自転車で有名なGicからFIATブランドで販売しマニアから支持を受け、今はRENAULTなど色々なブランドで売られているRENAULTのLIGHT8やULTRA LIGHT7、DAHONのDOVEが有名だろう。

RENAULT ULTRA LIGHT7は、公式でシートポストを外せば中型サイズのコインロッカーに入るのを売りにしているらしく、NV350キャラバンのキャンピングカー「ボギー」の床下収納に入れる人もいるようだ。

http://ameblo.jp/syunahi/entry-12175011125.html

RENAULT AL-FDB140で中型サイズのコインロッカーに入れる場合、シートポストを引き抜き、上下逆さにしてフレームの後ろあたりに向けて差し込むことで、コインロッカーに入れることができるようだ。

http://fdb140.blog74.fc2.com/blog-entry-30.html

Panasonic トレンクル(14インチ):中サイズのコインロッカー


コインロッカーに入る折りたたみ自転車としては元祖とも言えるのがトレンクル。JR東日本との共同企画で作られたモデルで中型コインロッカーに入る。チタンフレームを採用し価格が高価だったが、多くのユーザーがカスタムを行っていたことでも知られている。チタン材の高騰により登場時の価格の17万円(高級モデル)から27万円と高価になり、容易に購入できなくなったのが欠点。

http://www.sports-eirin-marutamachi.com/blog/96846.html

http://www.jreast.co.jp/press/1998_1/19980901/index.html

A-Bike(6インチ):中サイズのコインロッカー


新幹線の網棚の上に乗せることができる超小径折りたたみ自転車。中サイズのコインロッカーに余裕で入れることができる。6インチの特殊小径自転車のため購入には注意が必要。

http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/442802/430581/13903236

Brompton(16インチ):大サイズのコインロッカーは余裕。中サイズのコインロッカーはギリギリ

16インチの折りたたみ自転車「Brompton」は、コンパクトに折りたためるのと、大柄な人でも快適に乗車できるポジションを両立した折りたたみ自転車。大サイズのコインロッカーは余裕で入れることができるようだが、中型サイズのコインロッカーに入れるには、ブロンプトンに装着しているキャスターがはみ出て扉が閉まらない場合や、折りたたみ時にサドル位置が高い(BromptonはDAHON等のようにシートポストが容易に抜ける構造ではない)場合があり、コインロッカーを製造している会社の作りの違いによって入らない場合があるので注意。Bromptonの利点は、内装変速機なので変速機の出っ張りがなくコインロッカーに無理やり入れてぶつけて変速機やディレイラーハンガーを壊す問題が無いということだろう。

コインロッカー入ります!その②

http://ameblo.jp/igaclassic/entry-10301767520.html

http://haradr.com/brompton/brompton_16.html

DAHON EEZZ(16インチ):工夫すれば中サイズのコインロッカーに入ることができる。


DAHONの16インチ折りたたみ自転車「EEZZ」は外装3段変速を採用した折りたたみ自転車DAHONには16インチの折りたたみ自転車「Curve」が存在するが、Curveは通常の横折れ式折りたたみ方法(DFS=Dahon Folding System) のため、大型サイズのコインロッカーしか入らない。

EEZZは縦折れ式の折りたたみと、コンパクトな車体のためかうまくすれば中型コインロッカーに入れることができるようだ。カルマックスタジマのブログでは、どのように工夫すれば中サイズのコインロッカーに入れることができるのかユーザーレポートで解説している。気になるのは外装3段変速のため、出し入れのときに乱暴にすると変速機にぶつけてダメージができる可能性があるということだろう。

http://calmax.exblog.jp/25032222/

Pacific Cycles Carry-me(8インチ):大サイズのコインロッカー


縦型折りたたみ自転車のPacific Carry-meは、小径タイヤと縦折れ機構を採用しているおかげで、折りたたみ時の床面積が小さいが、縦方向が長いため中型サイズのコインロッカーに入れることはできず、スーツケースが入ることができる大型コインロッカー以上のサイズが必要だ。

http://www.gcs-yokohama.com/entry/32571/

超小径折りたたみ自転車「Carry-me」まとめ 特徴等を解説

Dahon Curve D7(16インチ):大サイズのコインロッカー


16インチの折りたたみ自転車のCurveは、横折れ式折りたたみ自転車のためか折りたたみサイズがあまり小さくないため、Bromptonのように小さく折りたたむことは難しいようだ。

http://dahondego.com/2015/06/30/dahon-curve-d7-can-be-stored-in-a-locker/

Tech1 Caracle-S(20インチ/406規格):大サイズのコインロッカー

Bromptonよりもコンパクトに折りたためるのを売りにしているが、縦方向の折りたたみサイズがBromptonよりも大きいため、中型コインロッカーには入らず、大型コインロッカーに入れることになる。折りたたみ時に変速機部分が折りたたみ内側になるように設計されているため、乱暴に入れたとしても変速機部分のダメージが少ないのは良いと思う。

http://www.caracle.co.jp/products/cs2017

Patto Bike 451シリーズ(20インチ/451規格):コインロッカーのサイズ不明

恐らくコインロッカーに入れることができる折りたたみ自転車の中では、最大サイズの車輪・多段変速を装備し、ドロップハンドルを標準装備したグレードが存在する折りたたみ自転車。折りたたみサイズはH720×W580×D290のため、特大サイズのコインロッカーか?ただ、DAHON ROUTEが大サイズのコインロッカーにいれることができたらしいので、大サイズのコインロッカーのサイズの可能性あり。メーカーはもう一度きちんとコインロッカーに入れて、コインロッカーのサイズを確認すべきだろう。

DAHON Route(20インチ/406規格):大サイズのコインロッカー

一般的な横折れ式折りたたみ方法を採用したDAHON Route。このような折りたたみ自転車では比較的サイズが大きいため、コインロッカーに入れることはできないと思っていたが、コインロッカーに入れる人を発見。Dahon Routeを折り畳み、シートポストを外したら大サイズのコインロッカーに入ったようだ。

https://blogs.yahoo.co.jp/hecc55/52221322.html

 

 

ハリークインからクロモリフレームの14インチ折りたたみ自転車が登場か?

フェラーリ、ルノーなどの自動車ブランドの自転車をメインに製造しているGicだが、自転車ブランドの自転車も製造や輸入を行っている。その中でハリークインはかつて存在したイギリスの自転車ブランドで、現在はブランド権利はGicが保有しているようだ。

Gicは14インチ折りたたみ自転車に力を入れていて、14インチ折りたたみ自転車ブーム前には本家DAHONよりも前にDAHON OEMの14インチ車「FIAT AL-FDB140」を販売し、今は低価格車のRENAULT LIGHT8、アルミフレームの軽量版のRENAULT ULTRA LIGHT7、マグネシウムフレームのRENAULT MAGNESIUM 6、チタンフレームのHarry Quinn Premium6と様々な14インチ折りたたみ自転車をラインナップしている。

ヨコハマ・サイクルスタイルでGicのブースを見て発見したのが、クロモリフレーム版の14インチ折りたたみ自転車。振動吸収製が高い、走行性能がしなやか、美しい仕上がりを売りにしているようだ。カラーリングはクロームポリッシュのような感じで、チタンフレームとは違う意味で高級感が出ていた。価格や重量に関しては特に記述が無く、気になる人は今後の情報に注目した方がいいだろう。