デイリーアーカイブ May 15, 2025

ドイツ「FAZUA」新型E-Bikeユニット「Ride60」発表 最大トルク60Nm、430Whバッテリーを採用した軽量E-Bikeユニット

ドイツのE-Bikeドライブユニットメーカー「FAZUA」は、新型ドライブユニット「RIDE60」を発表した。 FAZUAは、ドイツミュンヘン近郊のオットブルンにあり2013年に設立された会社。軽量・コンパクトなE-Bikeユニットのパイオニアで、軽量E-Bikeという新しいカテゴリーを確立し、現在では100人以上の従業員を擁している。TREK、Pinarelloなど40以上の有名ブランドがFazuaのモーターを搭載したE-Bikeを展開している。2022年2月10日には、ドイツの高級スポーツカーメーカー「ポルシェ」が、FAZUA社の株式の20パーセントを取得したことで、日本でも有名になった。 新型モーター「RIDE 60 DRIVE UNIT」は、軽量・静粛、パワフルかつコンパクトで、FAZUA本来の自然で滑らかなペダルストロークを保証すると謳っている。スリムなユニットはフレームとの一体化を可能にし、放熱用フィンを採用。重量は1.96キロで最大出力は450W、最大トルクは60Nmを発揮する。 参考に、従来モデルのRIDE50 EVATIONシリーズは重量1.8キロ、最大出力350W、最大トルク55Nm。 新しいENERGY430バッテリーは、ハウジングに適量のセルを完璧に組み上げることで、コンパクトで航続距離の長いバッテリーを実現。フレーム内では、バッテリーは軽量な専用レールに搭載される。また、自転車ブランドは、取り外し可能なタイプと取り外し不可の常設タイプを選択することができる。バッテリー重量は2.3キロ。容量は430Wh。従来のFAZUA RIDE 50に採用されている、ENERGY 250Xバッテリーは重量1.4キロ、容量252Whで、重量増加の一方で大容量化を実現した。 5色のLEDを搭載したLED HUBは、バッテリーの充電状況やライディングモードだけでなく、走行状況もお知らせする。また、スマートフォンやGPSデバイスのためのUSB-C充電オプション、ANT+とBluetoothのインターフェイスを備えている。他にも、スマートフォンにFAZUAアプリでをインストールすることで、プリセットされた3つのライディングモードから選択し、それぞれのライディングに合わせた調整が可能だ。 FAZUA RIDE 60の日本投入は不明。 関連リンク FAZUA https://fazua.com/en/energy/ride-60/

森の京都DMO サイクリング×焚火×道の駅ホテルを組み合わせた「親と子のきずな旅」ツアーの販売を開始

一般社団法人森の京都地域振興社(以下、森の京都DMO)は4月12日、京都府京丹波町で道の駅をベースとした「親と子のきずな旅」ツアーを販売を開始した。ツアーは5月・6月の計2回開催で、各回5組限定。2名1組で参加することができ、数々のチャレンジを通して絆を高めて頂くことを目指す企画となっている。 行程は、出発地点の道の駅「京丹波 味夢の里」から地域の知られざる魅力を巡るガイド付きサイクリングツアーに、夕暮れ以降に道の駅内広場で行う焚火イベント、道の駅に隣接するホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都京丹波」での宿泊となる。穴場を巡るツアーならではの思い出に残るアクティビティ体験と、京丹波町での滞在を楽しむことが可能だ。 「親と子のきずな旅」ツアーは、積水ハウスとマリオット・インターナショナルが進める地方創生事業「Trip Base 道の駅プロジェクト」にて、アライアンスパートナーのあさひを始め、森の京都DMO、京丹波町、UTSunと道の駅が連携した取り組みとなる。 あさひが企画・運営するサイクリングでは、出発地点の道の駅「京丹波 味夢の里」から、本格的なマウンテンバイク型のE-Bike(電動アシスト付き自転車)で朝から夕方まで京丹波町の隠れた魅力スポットを巡る全長約3キロのサイクリング。ガイド付きサイクリングでありながら、経由地では参加者だけで力を合わせて、ミッションに挑戦する内容となっている。 UTSunが企画・運営する焚火イベントは、夕暮れ以降に道の駅「京丹波 味夢の里」緑の広場で、焚火の火を眺めながらサイクリングツアーを振り返る内容。薪から火を付ける等の時間を省き、京丹波町の豊かな自然のなかでゆっくりと焚火の時間を満喫できるのを売りにしている。また、京丹波町での焚火時間を楽しむための食材や飲み物なども案内する。 ホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都京丹波」は。世界最大のホテルグループであるマリオット・インターナショナルが手掛けるホテルブランド「フェアフィールド・バイ・マリオット」で、道の駅「京丹波 味夢の里」に隣接。従来、「休憩、通過」点であった「道の駅」をハブとして、各地に分散している観光資源をネットワーク化し、旅の拠点として地域経済の活性化につなげることを目的としている。また、宿泊特化型ホテルであるため、食事やお土産などは、道の駅など地域のお店を利用することで、地域の人々との交流や道の駅との往来を促す設計となっている。 関連リンク 親と子のきずな旅 サイクリングチャレンジ公式サイト  https://morinokyoto.jp/event/kizunatabi/

オートバイ風電動アシスト自転車「BRONX BUGGY」 ベストセラーで人気の理由とは?【レビュー】

電動アシスト自転車・E-Bikeブームで、様々なモデルが登場しているが、興味深いのがオートバイ風デザインのモデルだろう。オートバイ風デザインの電動アシスト自転車には様々なモデルがあるが、現在、人気のモデルと言えば「BRONX BUGGY」だろう。 BRONXは2012年に発足したオリジナルのファットバイク・ブランド。低価格の街乗り向けクルーザーとして、インパクトあるルックスで有名となった。 BRONX BUGGYは、70年代のミニバイク風のデザインを採用したBRONXブランド初の電動アシスト自転車。ホイールは20インチで、タイヤ幅は4インチのファットタイヤで迫力あるデザインを実現した。このタイプの電動アシスト自転車は様々な企業が展開しているが、BRONX BUGGYは比較的低価格で自転車店で購入できるモデルとして知られている。 今回、BRONX BUGGYを借用する機会があったので解説する。写真の車種に搭載されているオートバイ風ヘッドライトはオプション。写真のロングシートは購入時に付属するシートで、標準ではショートシートが装備されている。 電動アシスト自転車ながらスクーターよりも迫力がある車体 BRONX BUGGYを最初に見た感想は「迫力があって大きい」。これは全長1.8メートルとスーパーカブ110より少し短い全長に(スーパーカブは全長1.86メートル)加え、ハイライザーハンドルを標準装備しているのが大きいだろう。シート幅も自転車として見ると広く、車体カラーのブラックにより非常に迫力がある車体だ。BRONX BUGGYは全国的な自転車チェーン店である「サイクルベースあさひ」で購入することができるが、本当にサイクルベースあさひで購入できる自転車なのか?と思うほどの迫力がある。 フレームデザインは、できるだけ曲線をなくした直線的なフレームワークを採用している。パイプの本数もできるだけ少なくしてシンプルなデザインにしようとこだわっている。すでにスカチューンされているデザインのおかげで、一部ではカスタムベースで人気となっている。 BRONX BUGGYがデザインに完全に振っているのがわかる部分がシートだろう。1970年代のホンダ・CB750FOURやカワサキ・750RS(Z2)等のクラシックオートバイを連想させる形状の絞りが無いシートで、座り心地は良いが、窄ませている所が無いので長時間漕ぐのは想定されていない。(ライバルのROCKA FLAME FUMA・MAKAMIのシートは窄ませているので比較的漕ぎやすい) フレームにはセンタースタンドが装着可能な台座を装備。オートバイを連想させるステムはハンドルを外すことができるため、ハンドル交換が可能だ。(ライバルのROCKA FLAME FUMA・MAKAMIはハンドルとフロントフォークが一体のため交換不可) 個人的にやりすぎなパーツが電磁ホーンだろう。ベルの代わりに使用すると間違いなく喧嘩になると思うほどオートバイ並みにうるさい。また、ホーンボタンがアシストスイッチよりも外側にあるため、アシストを変えようと思ったらうっかりホーンボタンを押してしまいそうになることもあった。 ”カッコいいビーチクルーザー”と理解すれば問題ない走り BRONX BUGGYは実際に試乗するまでは全く期待していなかった。その理由は、重量30キロと重く、タイヤが20×4インチと太く、サドルの高さ調整はできず、大股に近い感覚で漕ぐためだ。 しかし、実際に走らせるとカタチの割に意外と走った。BRONX BUGGYに搭載されているモーターはBAFANG製リアインホイールモーターで、定格出力350W。型式認定を取得し、日本国内の法律に適合しているのを証明している。 モーターサイズが大きいため、モーター出力やトルクが強いのかもしれないが、それだけでなく発進時にアシストパワーをできるだけ出すアシストのセッティングや、ペダルをちょっと踏んだだけでアシストがかかるようにしているためか、見た目だけというイメージに反して進むと感じた。 ただし、筆者の場合、平地は時速19キロ程度で走るのがちょうどいいと感じた。これは、デザイン上の関係でサドル高の調整ができず、身長180センチちょっとの筆者が乗ると膝が曲がり気味で走行するため、力が入りにくいのが1つ。そして、日本国内の電動アシスト自転車の法律ではアシスト比が制限されており、時速10キロまでは最大2で、時速24キロでアシストが切れるまで減退するので、人力である程度パワーをかける必要があるためだ。ただ、BRONX BUGGYは、このカタチが好きな人が買う電動アシスト自転車で、このようなユーザーなら問題ないだろう。また、せわしなくペダルを漕いで時速24キロ出そうとは思わない。スポーツタイプの電動アシスト自転車やE-Bikeを欲しいのなら、一般的なクロスバイクタイプなどのE-Bikeを選ぶのをオススメする。 恐らく、Ruff Cycles LIL'BUDDYのオプション「シートベンチライザー(日本国内ではオプションなし)」のようにシートの高さを調節できれば、もう少し速く走れるだろう。ただ、BRONX BUGGYは”カッコ命”の電動アシスト自転車なので、このようなパーツの需要はないかもしれない。 そして。デザイン重視でQファクター(左右のクランクのペダル取付け部の距離)が非常に広い。どのくらい幅が広いのかというと、電動アシスト自転車なのに、シートを股で挟んでオートバイのようにニーグリップすることができるほどだ。もちろん、電動アシスト自転車であるBRONX BUGGYでニーグリップを行う意味は全くない。 バッテリー容量は36V 8.7Ah 300Wh。一般的なクロスバイクタイプのE-Bikeなら、300Whあれば条件にもよるが航続距離は60キロから90キロ程度だが、BRONX BUGGYの航続距離は30キロから55キロ。これは、アシストのチューニングをBRONX BUGGYに合わせて、できるだけ楽に走れるように航続距離よりもアシストパワーを重視しているのだと思われる。街乗りやポタリング用と考えよう。 ”カッコ命の電動アシストビーチクルーザー”というキャラクターを理解している人にお勧め BRONX BUGGYは”カッコ命の電動アシストビーチクルーザー”というキャラクターを理解している人にお勧めだ。BRONX BUGGYを一般的な電動アシスト自転車やE-Bikeとして見ると、カタチに振っているので、漕ぎにくいなど不満が出ると思う。しかし、BRONX BUGGYを買う人はこのカタチが重要なので特に問題ないだろう。実際、BRONX BUGGYで平地を時速19キロ程度で走ると、こういうのがあっても悪くないと感じるようになり、人気の理由もわかった。 筆者がBRONX BUGGYを褒めたいのは、気合を入れてカッコに振りつつ、型式認定を取得しコンプライアンス(法令遵守)を守って作っている事。このようなオートバイ風デザインのE-Bikeは、海外仕様なのに日本仕様と謳う法令違反の疑いがあるブランドがある。このようなオートバイ風デザインのE-Bikeで筆者が信用しているのは、2022年4月19日時点、型式認定を取得しているBRONX BUGGYとROCKA FLAME(記事)、FANTIC ISSIMO 日本仕様(記事)、型式認定は取得していないが、ユニットメーカーに日本仕様との確認を取ったRuff Cycles(記事)だ。 BRONX BUGGYの価格は21万7800円(税込、以下同)からで、現実的な価格で購入できるのも良い。ブロンクスバギー専用ロングシートは付属品。特大LEDフロントライトはオプションで7480円。 因みに、BRONX BUGGYが走りにくいと思うなら、MTBスタイルのファットバイクE-Bike「TRX EVO」と、ビーチクルーザースタイルのファットバイクE-Bike「EL LOCO」も展開を予定しているので、そちらを選ぶのも1つだ。こちらは、通常の自転車タイプのサドルを装備し、サドル高さを調節することができるので漕ぎやすいだろう。 BRONX BUGGYのスペック フレーム:アルミ フロントフォーク:スチール 重量:29キロ ブレーキ:機械式ディスクブレーキ ギア(前):- ギア(後):マイクロシフト外装8段変速 フロントホイール:20インチ リアホイール:20インチ タイヤ:Vee Tire...