デイリーアーカイブ May 15, 2025
歩くように走る自転車「Root One」が世界三大デザイン賞の一つ「iFデザインアワード2022」を受賞
bridgesは4月19日、Root Oneが世界三大デザイン賞の一つである、「iFデザインアワード2022」を受賞したと発表した。
Root Oneは、自転車誕生から200年、より速く、より軽く、スピードを追求し前傾姿勢へと進化してきた自転車の歴史をもう一度見直し、「歩くように走る」という新たなコンセプトを導き出し、人間にとって「安全かつ快適な乗り心地」とは何かを追求する事で生まれた自転車。
前後の車軸間の中心点にペダル軸をレイアウトしたフレームは、ヘッドチューブを支える補強も含めて、バランスの良い3つの三角形で構成されている。また、専用設計されたハンドルバーは、グリップを引くことで上体を安定させ、全身の筋力を効果的に使いながらペダルを踏み込む力に変換し、ペダルの位置が通常よりも前にあり、後ろに重心をかけながら蹴りだすようにペダリングする構造となっている。
駆動部品のキーとなるギアクランクには、独自に開発した内部にシリコーンを装着する世界初の自転車用ギアクランクシステム「フリーパワー」のショートクランクを採用した。
iF International Forum Designは、ハノーバー(ドイツ)を本拠地とする世界で最も長い歴史を持つ独立したデザイン団体で、毎年優れたデザインを選出し「iFデザインアワード」を授与している。132名のデザイン専門家が57か国/地域から集まった11,000件の応募デザインを厳正に審査し、Root oneはプロダクト分野において、「人間を中心とした設計思想に基づくデザインと機能」が高く評価され、昨年のグッドデザイン賞に続き、今回の受賞となった。
Root oneについての詳細は、iFの総合デザインポータルサイトwww.ifdesign.com の「Winners & Ranking」にて閲覧可能。価格は6万9800円(税込)から。
関連リンク
Root One https://www.olympic-corp.co.jp/cycle/rootone
日本交通 ウィズコロナのアウトドアレジャー 「サイクリングタクシー」に新コース追加
日本交通は4月19日、自宅からサイクリングスポットまで、自転車を搭載して運行する観光タクシー「サイクリングタクシー」を、新コース「榛名山ヒルクライムコース」が追加すると発表。同日より受付開始した。
「サイクリングタクシー」は、タクシーを一日貸し切り、自宅と郊外のサイクリングスポットとを往復するサービス。ワゴンタイプの車両に自転車を一緒に搭載して、目的地までゆっくりくつろいで移動できる。運行は土曜・日曜のみ、1日あたり1台限定の運行となる。
「サイクリングタクシー」は、東京観光の専門資格を持つ日本交通のEDS(エキスパート・ドライバー・サービス)観光担当乗務員の中から、自転車整備士の資格を保有する者を中心に担当する。サイクリング中のサポートから、サイクリングコースの提案、観光の相談まで承る。
コロナ禍でサイクリングのニーズが高まっている中、日本交通ではタクシーの特性を活かして、往復の移動、荷物の運搬、急な天候の変化、万が一の故障時の対応などの多くの不安を解消し、気軽にアウトドアレジャーできる機会を創造すると謳っている。
サイクリングタクシーは、これまで「霞ケ浦一周サイクリングコース」「富士4湖サイクリングコース」の2コースを用意していたが、新たに「榛名山ヒルクライムコース」を追加し、シーズンに向けて顧客の要望に応える。コース設定はアレンジ可能で、予定に合わせ、観光を組み込むことも可能だ。
「榛名山ヒルクライムコース」は6万6000円(税込、以下同)から。運行期間は毎年3月から11月。従来からの2コースも、引き続き申込み可能。富士4湖サイクリングコースは7万5000円からで通年運行。霞ケ浦一周サイクリングコースは6万6000円(税込)からで通年運行。運行は土曜・日曜のみ、1日につき1台限定。各コースとも10時間の所要時間を想定。時間超過の場合は30分毎に2470円の加算が発生する。有料道路料金、駐車料金、入館料、食事代等は別途負担。
予約方法は、EDSホームページまたは電話にて申し込み。電話番号03-6265-6270(受付時間 平日:9時~17時)。
関連リンク
EDSお申し込みページ http://www.nikkotaxi.jp/sightseeing/request(お申し込みフォーム「その他」欄に、「サイクリングタクシー希望」と記入)
シングルギアの街乗りE-Bike「Musashi Velo CS01」 デザインを売りにしたE-Bikeの特徴は?
E-Bikeブームで従来の自転車ブランドではなく、異業種からの新規参入企業が登場している。ムサシが作るE-Bike「Musashi Velo CS01」もその1つ。サイクルモード東京2022で試乗する機会があったので紹介しよう。
1983年に設立されたムサシは、高枝切鋏やセンサーライトの発売で知られている。「Muashi Velo CS 01」は、クロスバイクタイプの電動アシストスポーツ自転車(E-Bike)。バッテリーは車体内蔵式で、充電時の脱着はできず、車体に充電ケーブルを差し込んで充電を行う必要がある。フレームはアルミ製で車体重量は17キロ。
Muashi Velo CS01の特徴が、シングルギアで変速が不要だということ。因みに、このようなシングルギアの街乗りE-Bikeは海外にもあり、有名なのは、MV AGUSTA AMOシリーズ(記事)だ。
変速不要ならシングルギアではなくて、オートマチックが良いのでは?と思う人もいると思うが、E-Bikeでは、オートマチック変速のセッティングが合っておらず走りにくいモデルが多い。これは、自動変速の制御をトルク、ケイデンス、スピードの3つの制御で行っていると思われる。平地なら問題なく制御していても、上り坂になるとシフトダウンしてギアを軽くする場面なのに、シフトアップしてギアが重くなって失速してしまうのが存在する。これは、低速でケイデンスが落ち、踏力が強くなったのをコンピュータがスピードを出す場面だと勘違いしているのだろう。電動アシスト自転車でオートマチックを実現させるのなら、斜度センサーを装備して勾配ごとにプログラムする必要があるため、下手にオートマチック変速を行うよりは、シングルギアで作ったほうが正しい。
モーターはリアインホイールモーターで出力は250W。アシストに関しては平地向けのセッティングになっていると感じた。試乗した限りではシングルギアに合うセッティングを行っているが、実際の公道で試してみたい所だ。バッテリーは36V 11.2Ah 容量403Wh。カタログ値の航続距離60キロ。
バッテリーは内蔵型で取り外し不可。メンテナンスなどで取り外しすることはできる。Specialized Turbo Levo(日本未発売)のように、ダウンチューブ下側から取り出すことができれば良いだろう。Musashi Velo CS01の価格は24万2000円(税込)。
Musashi Velo CS01のスペック
フレーム:アルミ
フロントフォーク:-
重量:17キロ
ブレーキ:機械式ディスクブレーキ
ギア(前):-
ギア(後):シングルギア
フロントホイール:700C
リアホイール:700C
タイヤ:700×28c
ドライブユニット:リアインホイールモーター(定格出力250W)
アシスト方式:リアインホイールモーター
バッテリー:36V 11.2Ah 403Wh
充電時間:6時間
アシストモード:5段階
航続距離:60キロ
文:松本健多朗
関連リンク
musashi velo https://musashivelo.com