デイリーアーカイブ Jul 12, 2025

Eバイクの日本参入で一番の問題はモーター製造会社のやる気である理由

Eバイク(電動アシストスポーツ自転車)を、日本市場で販売する際に問題になるのがモーター製造会社が協力してくれるかということだ。 Eバイクの心臓部と言えるモーターは、大手から中小まで多くのメーカーが製造を行っている。ここで問題になるのが、モーター製造会社がどれだけ日本市場に興味があるのかが問題となる。基本的にEバイク製造会社が日本市場に参入を考えていても、モーター製造会社が日本仕様のモーターの開発を行わないと参入できないのが実情だ。 基本的に日本に参入していないモーター製造会社は、日本市場に興味を持っていないと思われる。多くのEバイク用モーター製造会社は、ドイツだけで単年200万台の販売台数を達成している欧州市場などを注力しており、日本市場に参入する価値がないと判断されているのだろう。 新型コロナウイルス感染症の影響で欧州や北米では自転車やEバイクの売上が大幅に上がった一方で日本での売上が上がらなかったというBIKE EU等の海外メディアの指摘や、中国のEバイク用モーターで有名なバーファンが日本支社を閉鎖し、とあるEバイク用モーター製造会社が日本仕様の開発を行っているが、欧州市場と比較して日本市場が小さすぎるため開発が遅くなっているという話も聞く。 Japanese bicycle market continues to slide; sales dip below 6 million units(BIKE EU) 日本市場に参入しているモーター製造会社も、シマノのように2017年に登場したモーター(STEPS E8080)を、2023年現在も同じモーターを投入している場合や、ボッシュのように頻繁に新型モーターの投入を行う企業があるので、企業によって違いがある。 因みに、スペシャライズド SLモーターのようにEバイクブランド独自のモーターが存在するが、このようなモーターも何処かの製造会社と手を組んで共同開発を行っているのが主流だ。例えば、スペシャライズド SLモーターはドイツの自動車部品会社で有名なマーレとの共同開発と言われている。このようなモーターに関しては、誰が主導権を握っているかで変わると思われる。マーレの場合、マーレブランドのEバイク用モーターが執筆時点(2023年12月12日)では日本市場に投入されていないのに対して、スペシャライズドとマーレが共同開発を行ったと言われているスペシャライズド SLモーターは2019年から登場している。そのため、あくまでも想像の範囲だがスペシャライズド SLモーターは、マーレではなくスペシャライズドが主導権を握っているのだろう。 日本市場に大手企業のモーター製造会社が参入するのかと気になる人もいると思うが、取材した限りでは新規参入は期待出来ない。これはアシスト比率の違いと言った法規の問題もあるが、そもそもアジア市場の市場規模が欧州や北米市場よりも小さいため参入する旨味が無い。実際、アシスト比率規制なしで時速25キロまでアシストでき、欧州法とほぼ同じ韓国でも、欧州や北米では有名なFAZUAやTQ HPR50といった軽量モーター搭載のEバイクは正規販売されていない。この流れを見ると日本市場は現状のままで大きなライバルが登場する可能性は少ないと思われる。

ハーレーダビッドソンのEバイクブランドで知られていた「Serial1」が、LEV Manufacturingに買収

ハーレーダビッドソンが立ち上げたプレミアム電動自転車ブランド「Serial 1」は、フロリダ州ディアフィールドに本社を置く軽量電動車両メーカー、LEV Manufacturingによって買収されたことを発表したとE-Bike Internationalなどのメディアで報じられています。 Harley Davidson’s Serial 1 eBike Company Acquired by LEV Manufacturing, Inc. and Lane VC – ebikes Int'l (ebikes-international.com) LEV Manufacturing(旧称:Life Electric Vehicles)は、電動自転車を中心とした軽量電動車両の設計、製造、商業化に特化した企業です。この買収には、移動関連の投資を行うLane VCも参加しています。 Serial 1は、ハーレーダビッドソンの内部プロジェクトとして電動自転車の開発を行っていたことから、2020年に正式に設立されました。当時、同社はウィスコンシン州ミルウォーキーにあるハーレーダビッドソン工場の裏にある小さなレンガ造りの建物で運営されていました。 わずか3年間で大きく変貌を遂げた同社は、これまで台湾での製造からフロリダ州への移行という大きな変更を控えています。LEV Manufacturingによると、アメリカ国内での製造と短縮されたサプライチェーンにより、価格の低下が見込まれます。さらに、アメリカ国内のサービスとサポートチームも追加される予定です。 Serial 1の経営陣からの声明では、「アメリカ国内での電動自転車生産はSerial 1ブランドにとって重要な次のステップであり、顧客、ディーラー、主要流通パートナーをより良くサポートするために、LEV Manufacturingとの買収を発表できることを非常に嬉しく思う」と述べています。 Serial 1 Cycle Company | Powered by Harley-Davidson | eBicycles  

ストリーモ、特定小型原動機付自転車モデル「ストリーモS01JT」の3次抽選販売を開始

株式会社ストリーモは2023年12月11日、自分のペースで移動できる立乗り三輪モビリティ「ストリーモS01JT」の抽選販売を開始することを発表しました。このモデルは特定小型原動機付自転車の性能等確認制度に適合しており、12月11日から12月17日までの期間、国内の一般消費者向けに抽選販売を行う予定です。 「ストリーモS01JT」は、歩行から自転車速度まで自分のペースで移動が可能で、低速から快適な速度まで安定して走行できるのが特徴です。また、最高速度6km/hに制限された特例特定小型原動機付自転車としても認められており、許可された歩道での走行が可能です。 抽選販売の応募は、当社の特設ページから受け付けており、抽選結果は12月25日に登録メールアドレスへ通知されます。価格は305,000円(税込)で、送料は地域によって異なります。対象となるのは450台限定で、製品の発送は2023年6月以降を予定しています。 関連リンク Striemo