デイリーアーカイブ Jul 12, 2025

超軽量なスポーツミニベロ KhodaaBloom Rail20とは?

オンロード用スポーツサイクルがメインのKhodaa-Bloom。ラインナップの殆どはロードバイクだが、スポーティなクロスバイクやミニベロもラインナップしている。その中でもRail20はKhodaa-Bloomのスポーツサイクルの中では珍しいスポーツミニベロだ。 Rail20の一番の特徴は重量。税抜き62,000円と低価格ながら、車体の重さは僅か8.4kg(フレームサイズ480mm)と軽い。価格が安いからと細かい所をコストダウンしているわけでなく、ブレーキはシマノ製Vブレーキ(BR-T4000)や、ベル・ライト・スタンドが標準装備されており、後々カスタマイズを行わなくて良いのは大きい。ホイールは、NOVATECH製ハブを搭載したスポーク数が少ないオンロードスポーツ用。6万円台の自転車では良いホイールが装着されている。 Rail700の20インチバージョンとも言える乗り味 Khodaa-Bloom Rail20の走行感覚は、Rail700の20インチバージョンとも言える感覚だった。 https://www.cyclorider.com/archives/5893 Rail700シリーズは、柔らかめのアルミフレームに直進安定性が高い設計を採用したスピードクロスバイク。この特性はRail20にも生かされている。例えばコーナーを曲がる時は、小径タイヤ特有のクイックな曲がりかたでなく、比較的ゆったりとしたミニベロらしくないハンドリングでコーナーを曲がる。そのため、クイックなハンドリングに不安がある初心者でも扱いやすいだろう。 また、ミニベロとして考えると比較的乗り心地が良い。安いミニベロにある、アスファルトを手でなぞるような、ビリビリとした振動が少ない。タイヤはKENDA K1018 20×1.25HE「Kriterium」と言うオンロード用のスポーツライド用タイヤを採用。一般的なエントリー用スポーツ自転車に使われているタイヤよりも高価で、乗り心地に貢献していると思う。しかし、Rail20の乗り心地は標準装備されているタイヤ(20×1.25インチ)よりも、1サイズ上の20×1.5インチタイヤを装着した乗り心地に近いが、これはRail700シリーズ譲りのフレームもあるだろう。これ以上の乗り心地とスポーティさを両立するのなら、Tartaruga Type Sportを選ぶしか無い。 https://www.cyclorider.com/archives/16014 Rail20は、街乗りとスポーティさを両立したい人に向いている。比較的ゆったりとしたハンドリングや乗り心地だけでなく、タイヤを少し太くすることや、泥除けが装着可能なクリアランスがある汎用性や、標準装備されているベル・ライト・スタンドは街乗りを行う上では重要だ。この価格帯で街乗りとスポーティさを両立したミニベロはKhodaa-Bloom Rail20ぐらいだろう。一方で、街乗りの汎用性を犠牲にしても、クイックなハンドリングやよりスポーティな乗り心地を求めたいのなら、Rail20ではなくNESTO FROID AやHarry Quinn MAGICを考えよう。 フレーム:AL6061 EAST-Lアルミフレーム フロントフォーク:アルミフォーク ギア:前 PROWHEEL SO-252AA8 52T 420:165mm,480:170mm/後SHIMANO CS-HG50-9 11-30T 9速 メインコンポーネント:Shimano SORA ブレーキ:SHIMANO BR-T4000 Vブレーキ タイヤ:KENDA K1018 20×1.25HE 付属品:サイドスタンド・ベル・フロントライト

走行性能と折りたたみを両立した「大径ホイール折りたたみ自転車」を解説

小さく折り畳めることで、一般的な自転車よりも持ち運びがしやすい折り畳み自転車。多くの折り畳み自転車は、折り畳みサイズを小さくするために小径ホイールを採用しているが、一部では24インチや26インチといった、大径ホイールを採用した折り畳み自転車がある。利点は小径ホイールよりも段差に強く、安定して運転できる事。欠点は折り畳みサイズが大きい事だ。 そんな大径ホイール折り畳み自転車はマイナーな存在だ。折り畳み自転車の世界は、コンパクトに折りたたんで使うのを重視する傾向がある。また、一般的なスポーツ自転車は車輪を外して袋に入れる輪行ができるため、大径ホイール折り畳み自転車の需要が少ないのもあるだろう。そんな状況でも日本で売られているモデルを紹介する。 24インチ横折れタイプ Tern・Node C8 20インチ折り畳み自転車「Tern Link」シリーズをそのまま大きくしたようなモデルがTern Node C8。泥除けを装備した街乗り仕様の折り畳み自転車だ。一般的な大径ホイール折り畳み自転車とは違い、ハンドルポストも折れるため、比較的コンパクトに折りたためる。大径ホイールでもできるだけコンパクトに折り畳みたい人に向いている。 FBL jointアルミフレーム/スチールフォーク Vブレーキ 46T(前)Shimano, CS-HG31, 11-34T,8-speed(後ろ) Schwalbe Impac Big Pac, 507, 24×2.00 F/V(タイヤ) 折り畳みサイズ:W86×H84×D39cm 重量:14.0kg 26インチ横折れタイプ Dahon・Espresso D24 武田産業・シナネンサイクルが取り扱っているDahon Espresso D24は、日本で売られているDahonの中で唯一の大径ホイール折り畳み自転車。ZOOM製フロントサスペンションを採用しマウンテンバイク風味をもたせている。D4DSTEM搭載し、折り畳み時には奥行きを極限までフラットにすることを実現。 XA Seriesアルミフレーム/ZOOM, Hydraulic Damping, Lockoutサスペンションフォーク Vブレーキ 28/38/48T(前)13-32T,8-speed(後ろ) Kenda 26"*2.0" (50-559) Black E/V(タイヤ) 折り畳みサイズ:W98×H108×D38cm 重量:15.1kg Tern・Joe C21 Tern唯一の26インチ折り畳み自転車。DAHON Espressoとは違い、跨ぎやすいフレーム形状や、サスペンションが無いフロントフォークを採用。そのため重量も比較的軽い。 FBL joint アルミフレーム/ハイテンスチールフォーク Vブレーキ 28/38/48T(前)14-28T,7-speed(後ろ) Schwalbe Impac Big Pac, 26×1.75...

MTB・グラベルロードなどのホイールのインチアップ/インチダウンについて解説

一部のスポーツ自転車では、ホイール径を変更することで、走りの特性を変えられる物がある。ホイールをインチアップ・インチダウン化させて、走行特性を変えられる物と言えばグラベルロードが有名だが、それ以外の車種でも行える自転車もある。 26インチ→700Cインチアップ化(マウンテンバイク) 26インチマウンテンバイクが主流だった時代、マウンテンバイクで街乗りやサイクリングをする時は、幅の細いスリックタイヤにするのが一般的だった。 しかし、幅の細いスリックタイヤにすると、同時に車輪の径が小さくなる問題があった。そのため、マウンテンバイクに700Cの車輪を装着して700C化を行う人がいた。700C化MTBの利点は、スリックタイヤよりも細くて軽量なロードバイク/クロスバイク用タイヤが装着できることと、26インチに変更しオフロード走行が両立できること。700Cのインチアップ化に関しては、クリアランスが大きいMTBフレームに、幅の細いオンロード用タイヤを装備するため、干渉の問題は無かったようだ。 出典:http://www.louisgarneausports.com/07bike/dw-1.htm この方法は、一般的にはユーザーがカスタマイズするのが一般的だった。しかし、写真のルイガノ・DWのように、700Cのホイールを標準装備し、あとから26インチMTBホイールを購入して、オンロードとオフロードの両方を楽しめる自転車も存在した。 26インチMTBに27.5インチ(650B)ホイールでインチアップ化 MTBのホイールが取り回しは良いが走破性が低い26インチと、取り回しは悪いが走破性が高い29インチの2極化だった時に、その中間と言える27.5インチが登場した。登場時は部品選択が少なかったため、26インチMTBに27.5インチのホイールを入れてインチアップ化する事例があった。 マウンテンバイクを26型から650B(27.5)にインチアップ!(ぶろぐであさひ):https://blog.cb-asahi.co.jp/maintenance/97/ 2016年当時、主流だった26インチマウンテンバイクを、容易に27.5インチ(650B)マウンテンバイク化できる利点があった。しかし、インチアップ化によりフレームとの接触の危険性があるなどの問題があり、27.5インチマウンテンバイクが主流になると、見なくなったカスタマイズだ。 グラベルロードで27.5インチ(650B)⇔700Cホイールを両立する https://www.youtube.com/watch?v=HzROZqxZz_Y グラベルロードでは、27.5インチ(650B)と700Cホイールを両立できる車体が増えている。27.5インチ(650B)ホイールが搭載できる利点は、700Cよりも太いタイヤが装着でき、ホイールの直径が大きくなりすぎないため、ハンドリングが良好という利点がある。注意点としてはGT GRADEのように700Cホイールしか対応できないグラベルロードや、Cannondale SLATEのように650Bホイールしか対応できないグラベルロードがあるので、購入前には確認したほうが良いだろう。